蒼星石「あれ……この羽は……？」
2009/01/03(土)
1 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:29:12.27 ID:HWic3waj0
JUM「ただいま……」
蒼 「お帰りジュン君……今日も遅かったね……」
JUM「最近残業が多くてね」
蒼 「そうなんだ……あ、上着掛けておくよ」
JUM「ああ、頼むよ」ﾊﾟｻｯ
蒼 「あれ……この羽は……？」
JUM「ただいま……」
蒼 「お帰りジュン君……今日も遅かったね……」
JUM「最近残業が多くてね」
蒼 「そうなんだ……あ、上着掛けておくよ」
JUM「ああ、頼むよ」ﾊﾟｻｯ
蒼 「あれ……この羽は……？」
3 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:31:25.84 ID:HWic3waj0
JUM「ん、どうしたんだ蒼星石」
蒼 「！ ううん、何でもないよ……」
蒼 「（この羽は……水銀燈のだ…………）」
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:33:27.59 ID:n4wr7sTo0
昼ドラかよｗｗｗｗｗｗｗ
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:35:03.55 ID:HWic3waj0
蒼 「……それよりご飯は？ 今日はちょっと頑張ってみたんだけど」
JUM「……」
蒼 「食べられない……？」
JUM「うん……」
蒼 「そう……」
JUM「風呂は？」
蒼 「あ……ごめんなさい……今から焚きます」
JUM「……はぁ。もういい寝るよ」
蒼 「ごめんなさい……」
6 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:35:49.64 ID:KYVq3QpJ0
そのうえ私はせ・い・り☆
ってか
7 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:37:37.11 ID:HWic3waj0
蒼 「………………」
蒼 「………………」
蒼 「うぅ…………」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:41:46.77 ID:HWic3waj0
－朝－
JUM「じゃあ、いってくるよ」
蒼 「いってらっしゃい……」
蒼 「……あの」
JUM「うん？」
蒼 「今日結婚記念日なんだけど……」
蒼 「それで……今日は早く帰ってこれないかな……？」
9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:45:18.66 ID:HWic3waj0
JUM「……」
蒼 「わがまま言ってごめんね。今忙しい時期だもんね……」
JUM「……いや、なんとかしてみるよ」
蒼「え……本当！？」
JUM「ああ……今日は早く帰ってくるよ」
蒼 「やったぁ！ ジュン君大好き！ 今日は美味しいものたくさん作って待ってるからね！」
JUM「そんなにくっつくなよ……」
蒼「えへへ/////////」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:47:20.28 ID:HWic3waj0
蒼「（さいきんあんまり仲良くできなかったから嬉しいな♪）」
蒼「（お昼過ぎには買い物に行かなくちゃ）」
蒼「（何を作ろうかな～）」
16 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:50:04.32 ID:HWic3waj0
－スーパー－
蒼「～～～～♪」
蒼「昔のりに教えてもらった花丸ハンバーグでも作ろうかな」
蒼「雰囲気出すためにワインも欲しいなぁ」
蒼「ふふふ……」
翠「あれ、そこにいるのは蒼星石じゃあねーですか」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:52:53.30 ID:HWic3waj0
蒼「あ……ぁ……」
翠「翠星石からジュンを奪った」
翠「かわいいかわいい蒼星石さん」
翠「主婦姿が板についてますですぅ」
翠「ジュンと今晩よろしくやる準備ですか？」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:56:34.51 ID:HWic3waj0
蒼「あ……ぅ……」
翠「久しぶりに双子の姉妹が出会ったというのに挨拶もできねーのですか？」
蒼「……こんにちわ……翠星石……それじゃあ、僕は忙しいから」ﾀﾞｯ
翠「ふん……とんでもねージャンクですね……」
翠「翠星石達は、絶対にお前を許さんですよ？」
蒼「――っ！ ……」
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:02:44.01 ID:HWic3waj0
翠「…………」
雛「あれ、翠星石どうしたのー？」
翠「どうもしてねーです……少し嫌なことを思い出したですぅ」
雛「そう……」
翠「……」
雛「……」
翠「……さあ、早く帰るですぅ。今日はせっかく姉妹で集まっての夕食なんですから！」
雛「そうなの！ 久しぶりに姉妹みんなにあえるから楽しみなの！」
25 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:05:37.54 ID:HWic3waj0
蒼「――――――――」
蒼「……忘れよう。さっきのことは……」
蒼「はやく、ご飯作らなきゃ……」
34 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:21:40.73 ID:HWic3waj0
PLLLLLLLLLLｶﾞﾁｬ
JUM「あ、水銀燈。ごめん、今日は会えそうにない」
銀「？ 何言ってるのぉ？ 今日は姉妹集まっての夕食会だから、あなたたちマスターも来るんでしょう？」
JUM「え？」
銀「『え？』じゃないわよ」ｸｽｸｽ
銀「ちゃんときなさいよ。大丈夫、私たちの関係は誰にも感づかせないわ」
銀「それじゃあ、今夜また……」ｶﾞﾁｬ
JUM「姉妹全員か……」
42 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:34:33.79 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石のやつ……一体どういうつもりなんだよ」
PLLLLLLLLLL
JUM「ん？」ﾋﾟｯ
紅「あら……ジュン、ごきげんよう」
JUM「ああ……真紅か」
紅「ずいぶんとご無沙汰してたようだけど、今日のことは忘れてないわよね……」
JUM「ああ、そのことなんだが」
紅「いいことジュン？ 今回の夕食会は私たち姉妹とマスターの絆を再確認するためのものよ。欠席は誰一人として許されないわ……」
紅「それだけよ」ﾌﾞﾁｯ
JUM「……」
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:37:48.59 ID:kkgOSiJ8O
翠「中に誰もいないですぅ…」
47 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:41:27.73 ID:HWic3waj0
JUM「いちおう蒼星石にも連絡してみるか……」
PLLLLLLLPLLLLLLLL……
JUM「そうか……あいつ外出するときはサイレントモードにしてるんだったな……」
JUM「……実家に顔出して確認とるか……」
48 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:45:28.66 ID:HWic3waj0
JUM「ここに来るのも久しぶりだな……」
JUM「ただいまー」
翠「お！ やっとで来やがったですかちび人間は！」
紅「久しぶりね、ジュン。姉妹はもう全員そろってるわ」
JUM「（！ なんだ、あいつももういるのか）」
翠「さあ、そんなところにいねーでさっさとあがるですぅ！」
56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:53:15.41 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石ももう中にいるのか？」
翠「？ おめーは何を言ってるのですか？
JUM「え？」
紅「そんな子は姉妹のなかにはいないわね……」
JUM「なにをいってるんだよ？」
雛「今日のジュンはおかしなこというのー！」
JUM「お前ら……」
ｶﾞｼｯ
紅「もうはなさないわ……」
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:55:01.14 ID:dl3d8CvjO
真紅こえぇ
63 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:00:38.80 ID:HWic3waj0
JUM「なっ……！ お前ら自分で何言ってるのかわかってるのか？」
JUM「お前達はあんなに仲がよかったじゃないか！ それを」
紅「そうね、“よかった”わね……」
JUM「お前達は７人でローゼンメイデンだろ……」
雛「そうよ、水銀燈、金糸雀、翠星石、真紅、ヒナ、雪華綺晶、そして薔薇水晶」ｸｽｸｽ
67 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:04:44.26 ID:HWic3waj0
翠「ジュン、私たちはあのジャンクみたいにジュンを一人で独占したいという気持ちはないのですぅ」
翠「ただ、私たち３人とのり、そしてジュンで過ごしていたあの日に時間のゼンマイを戻したいだけ」
雛「そう、それはとても簡単なこと……。ジュンが受け入れてくれるだけで良いの……」
紅「ジュン……お願いよ」
JUM「だめだ……俺には、もう別の幸せがあるんだ……」
70 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:06:17.46 ID:NMfiuNXc0
＞JUM「だめだ……俺には、もう別の幸せがあるんだ……」
もうこのJUM殺したい・・・
71 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:08:44.46 ID:HWic3waj0
翠「ジュン……」
雛「ジュン……」
紅「お願い……」
銀「クスクス……あさましいわねぇ」
紅「！」
JUM「水銀燈！」
73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:12:46.31 ID:HWic3waj0
銀「ほら、ジュン！ いくわよ！」ﾀﾞｯ
JUM「あ！ ああ」ﾀﾞｯ
紅「きゃあっ！ 待ちなさい！ 翠星石、雛苺！ 追いかけて」ﾄﾞﾃｯ
翠＆雛「わかったですぅ」「わかったの」
銀「まったく、あんなところにいたらほんとに死んじゃうわよ」
JUM「助かったよ……水銀燈」
74 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:18:07.62 ID:HWic3waj0
トタタタタタタタ
JUM「はぁはぁ……ここまでくればもう安心だな」
銀「まったく、気をつけてよねぇ。もうあんな亡霊なんかに捕まっちゃダメよ」
JUM「ああ、肝に銘じておくよ……。それにしてもびっくりしたな」ﾝﾁｭ
銀「！ あんっ……んちゅ……もうこんなところで……ぇ……」ﾝﾁｬ
JUM「今日はもう、帰らないよ。こんなことにもなっちゃたし、帰るには遅い時間だ。ずっと君といるよ」
銀「ん……もぅ……ぁっ」ﾝﾁｮ
77 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:20:41.08 ID:HWic3waj0
トテトテトテトテ……
翠「はぁはぁ、取り逃がしちまったですぅ……」
翠「ぜーはーぜーはー、やっぱり運動不足だとキツイですね」
雛「おかしいの……」
翠「なにがですか？」ｾﾞｧｾﾞｧ
雛「水銀燈はジュンのことを名前で呼んだことはないの」
翠「！」
雛「でもさっきは……」
翠「……」
80 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:21:55.25 ID:HWic3waj0
蒼「……………………」
蒼「…………」
蒼「もう７時か……」
蒼「…………」
82 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:23:44.81 ID:HWic3waj0
蒼「ご飯さめちゃったな……」
時計「ボーンボーン」
蒼「あ、９時……」
109 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:08:55.90 ID:HWic3waj0
－翌朝－
ｶﾞﾁｬ
JUM「ただいま……」
蒼「……朝だよ」
JUM「うん……」
蒼「どうして……」
JUM「ごめん、昨日帰るときに真紅達に捕まっちゃって、それで」
蒼「嘘」
蒼「羽、今日もついてるもん……」
JUM「！」
111 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:12:54.22 ID:HWic3waj0
蒼「マーキングって言うの？ わざとやってるんだよね、そういうの……」
JUM「……何を言ってるんだ？ 昨日たまたまその場に水銀燈も居合わせただけだ」
蒼「いいよ、もう」
蒼「よくよく考えてみると、ジュン君が遅く帰ってきた日には、いつも黒い羽が衣服のどこかに付いていたんだ」
蒼「ずっと水銀燈と会ってたんだね……」
蒼「僕バカだから気がつかなかったよ……」
114 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:17:14.14 ID:HWic3waj0
蒼「僕はねジュン君」
蒼「君と一緒にいるために、いろんなものを捨ててきた」
蒼「高潔であらねばならないローゼンメイデンとしての誇りも」
蒼「翠星石や他の姉妹達との……絆も……」
蒼「それらと、ジュン君を独占することを天秤に掛けて……それでも君を愛することを選んだ」
蒼「それで良いと思っていた。それでも幸せになれると思っていた」
115 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:19:04.89 ID:+lxxaNySO
ぬわーーーーーーーーーーーー
117 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:21:38.06 ID:HWic3waj0
蒼「僕にはね、もうジュン君しかいないんだ……」
蒼「僕の存在できる場所は、ジュン君のところだけなんだ……」
蒼「でも……ジュン君は違って、どこへだっていってしまう」
蒼「僕を残して……」
JUM「…………蒼星石」
119 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:25:18.71 ID:HWic3waj0
蒼「……」
JUM「……」
蒼「どうして」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
JUM「あっ……」
蒼「僕のどこがいけなかったかな……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
蒼「ねえ」
蒼「ジュン君」ｷﾞｭｯ
蒼「お願いだからっ……どこにも行かないでっ！」
124 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:28:15.91 ID:HWic3waj0
蒼「なんだってするからさっ！ ずっとここにいてよ」
蒼「悪いところがあるなら、言ってくれれば直していくから」
蒼「だからここにいてよ」
蒼「僕を見捨てないでよ……」
JUM「……」
蒼「何とか言ってよ」
127 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:39:27.58 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……俺は君を愛している……」
蒼「……水銀燈よりも？」
JUM「それ以上に……彼女には惹かれている……」
蒼「……っ」
JUM「……昔、僕らと水銀燈が敵対していた頃――彼女は恐怖の対象でしかなかった」
JUM「でも、アリスゲームが終わり……彼女と同じ肩の高さになって初めて気づいたんだ」
蒼「……いいよ、そんな話は」
129 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:42:48.03 ID:HWic3waj0
JUM「彼女は美しかった……他の薔薇乙女と比べても……誰よりも洗練された姿だった。天使だった」
蒼「やめてよ……」
JUM「アリスゲームが終わって、彼女は姉妹達といがみ合うことさえはしなかったけれど」
JUM「それでも一線を引いて生活していた」
JUM「特に、真紅とは」
132 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:46:43.77 ID:HWic3waj0
JUM「当時僕らは一緒に生活していたからね……自然と俺も彼女とは疎遠だった」
JUM「と、みんな思ってただろうと思う……」
JUM「実際は違った……」
蒼「やめて……」
JUM「俺はその頃勉強のためによく一人で図書館に行っていたんだ」
133 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:48:19.43 ID:ftmFeIrQO
蒼い子は一途だからなぁ
138 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:56:34.31 ID:HWic3waj0
JUM「水銀燈と再会したのは、雨の日だった」
JUM「打ち付けるような強い雨を前に、ぽつんと入り口の前に立っていたのが印象的だった」
JUM「今こそは屋根の下にいるが……」
JUM「それまでは急に降り出した雨に濡れ、雨宿り出来る場所を必死に探していたに違いなかったと思う」
JUM「雨に濡れ、水滴がしたたり落ちるその姿は本当に美しかった」
JUM「いつも気丈に振る舞っていた俺に見せる、彼女の最初の弱い姿だった」
141 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:06:54.15 ID:HWic3waj0
JUM「彼女のマスターだった人が……亡くなったらしかった……」
JUM「住み家だった旧礼拝堂が取り壊され、行く当てもない」
JUM「彼女は心身ともにすり減っていた」
JUM「俺は……彼女に真紅達と一緒に暮らさないかと提案した……」
JUM「プライドの固まりみたいな彼女は当然それを拒絶したが」
JUM「俺が図書館に行くと、彼女は必ずそこにいた」
蒼「やめてって……いってるでしょ」
143 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:11:11.60 ID:HWic3waj0
JUM「……彼女も依存する誰かが欲しかったのだと思う」
JUM「それに俺がこたえるかのように、いつのまにか週に１，２度会うのが３，４回」
JUM「比例するように時間も２時間、３時間と伸びていった」
JUM「あの時の俺は……愛だとか、恋だとかをまだよくわかっていなかったけれど」
JUM「なんともいえない、やりきれない気持ちを心に抱えていた……」
148 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:16:57.94 ID:HWic3waj0
JUM「今思いだしても、やはりあれは恋だったのだと思う」
JUM「だが、それは実らなかった」
JUM「俺たちが密会してたのが真紅にばれたんだよ……」
JUM「真紅は別にとがめたりはしなかったけど、水銀燈は真紅を警戒して」
JUM「週に4，5回あってたのが2，3回と減っていき……ついに完全に俺たちが会うことはなくなってしまった」
150 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:23:03.88 ID:HWic3waj0
JUM「俺は……胸のあたりにぽっかりと穴が開いたような気がしていた。きっとあれが初恋だったんだ」
JUM「なにかが足りない。けれどそれが何かはわからなかった」
JUM「苦しくて、苦しくて、何とかしようと思っていろいろ試すけれど」
JUM「それは水銀燈でしか埋まらなかった」
JUM「でも、何とかしなくちゃいけないと思っていたから、水銀燈の代わりをたてた」
JUM「そしてつきあい始めたのが、お前だったんだ」
蒼「…………」
151 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:27:12.52 ID:HWic3waj0
JUM「俺は君に水銀燈を投影し続けた……」
JUM「僕に近しいもので……桜田家の三人でもない……そして水銀燈にも近い人物……君しかいなかった」
蒼「……僕ははじめから……ジュン君のためのパーツだったの……？」
蒼「見ていたのは……僕じゃなくて水銀燈で……」
蒼「僕は……ずっと……愛されてると勘違いしてたの……？」
JUM「すまない……」
152 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:28:36.64 ID:ftmFeIrQO
なんてヤローだ…
154 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:29:48.10 ID:HwK2WVrk0
ゴミ過ぎる
155 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:31:24.97 ID:HWic3waj0
JUM「もう……ここにはいられないな……」
蒼「ねぇ……なんだったの」
蒼「なにもかもを捨てて、君に尽くしてきたこの数年間は」
蒼「ねぇ」
蒼「なんだったの……」
蒼「ねぇ、答えてよ」
JUM「明日、もう一度だけ……荷物を取りに来るよ……それで」
JUM「その時がお別れだ」ｶﾞﾁｬ
蒼「ねぇ…………」
156 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:32:57.15 ID:HWic3waj0
蒼「…………」
蒼「ねぇ……」
蒼「うぅ……」
161 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:43:16.71 ID:HWic3waj0
紅「それで、一晩かかって収穫はなにもなかったというの？」
翠「すまんですぅ……」
雛「ごめんなさいなの」
紅「まったく……使えない下僕達ね」
翠「だれが真紅の下僕ですかだれが！」
雛「大体そういう真紅はどうなの！」
翠「そうですよ！ 真紅はただ玄関でずっこけてただけじゃないですか！」
162 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:44:32.69 ID:ftmFeIrQO
蒼い子は変態枠に収まってばかりだったから
どうなるか楽しみだ
164 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:52:03.73 ID:HWic3waj0
紅「そうね……。あの時の私は本当にふがいなかったわ」
紅「だから、今回は私が直々にジュンの元に出向いてつれてかえるわ」
翠「それはつまり……あのジャンクの家に行くと言うことですか」
紅「ええ、そうよ」
翠「またあのジャンクに追い返されるに決まってるですよ……」
紅「そうね……今まではそれで何も言わずにひきさがったけど、今回は違うわ」
紅「昨日、久しぶりにジュンを見て再確認したの。やっぱりジュンは私に必要な存在だって」
紅「今回は、何があってもジュンをひっぱりだすわ」
166 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:01:58.41 ID:HWic3waj0
紅「いってくるわ」ﾊﾞﾀﾝ
翠「いってらっしゃいです……」
雛「なの……」
翠「……」
雛「……」
翠「翠星石達は、このすきに昨日のことを確かめるですぅ」
雛「もし、雛たちの考えていることが正しかったら……」
翠「きっと真紅は怒り狂うでしょうね……」
雛「蒼星石みたいに絶縁だけじゃすまないの……」
翠「その名前は呼ぶな、です」
雛「ごめんなの……」
168 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:06:37.65 ID:HWic3waj0
PLLLLLLLPLLLLLLLLPLLLLﾋﾟｯ
JUM「あ、水銀燈。蒼星石に……君との関係がばれたから、もうあそこにいられない」
JUM「とりあえず、今から君の家に向かうよ」
銀「そう、待ってるわぁ」
ﾌﾟﾂｯ
171 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:13:07.12 ID:HWic3waj0
翠「水銀燈の家までは、ここからそう遠くなかったはずですぅ」
雛「……」
翠「今日は日曜だし、きっと家にいるはずですよ……」
雛「……」
翠「……まだそうと決まったわけじゃねーですから、悲観するには早いです」
雛「そうね……。水銀燈がジュンの名前を呼んだだけだもの……」
雛「それ自体は何も変なところはないわ」
雛「でも……胸騒ぎがするの……とっても嫌な予感」
翠「縁起でもねーこと言うなです……」
174 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:17:48.40 ID:HWic3waj0
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
蒼「……」
紅「誰もいないのかしら？」
蒼「……」
紅「勝手に失礼するわ」ｶﾞﾁｬ
紅「あら、いるじゃない」
紅「でもあなたはお呼びじゃないの、ジュンはどこ？」
蒼「……」
紅「さすがジャンクね。口もきけないようだわ」
紅「いいわ。勝手に探すから」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
蒼「……無駄だよ」
紅「えっ……」
蒼「もう……ジュン君はいないよ」
175 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:22:58.53 ID:HWic3waj0
紅「休日出勤かしら？ 大変ね。あなたみたいな不出来な嫁を持つと」
蒼「……」
紅「なら、帰ってくるまで待たせてもらおうかしら」
紅「あら、お茶は勝手に煎れさせてもらうから結構よ。あなたじゃ、何を入れるかわかったものじゃないですもの」
蒼「……」
紅「……」
蒼「……ジュン君は……もう帰ってこないよ……」
紅「……どういうことかしら」
176 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:25:55.65 ID:HWic3waj0
翠「ここが水銀燈の家ですか……」
雛「家というか……アパートなの」
翠「ずいぶんとぼろっちいところですね。ええと、これがインターホンですか」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾑ
銀「はぁい」
銀「あ、あら」
177 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:31:58.99 ID:/MirRhJx0
ここが水銀燈のハウスね
178 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:34:59.14 ID:HWic3waj0
銀「なんのようかしらぁ？」
翠「とりあえずなかにいれろですぅ。別に昨日のことを咎めに来たわけじゃねーです」
雛「雛たちは水銀燈に質問をしに来ただけなのよ」
銀「質問だけなら、玄関でも良いんじゃないのぉ？」
翠「まあそういうなです、せっかくかわいい姉妹が寒い中やってきたんですからお茶くらい入れろです」ｽﾞｶｽﾞｶ
銀「あ、ちょっと！」
雛「おじゃましますなの！」ﾄｺﾄｺ
銀「（これはまずいわね……ジュンに連絡しなくちゃ）」
銀「仕方ないわね、でもその前にちょっとお手洗いに行かせてもらうわぁ」
翠「わかったです……」
ｶﾞﾁｬ
JUM「水銀燈！ 今着いたよ！」
翠・雛・銀「！！！！！」
JUM「！」
180 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:43:58.63 ID:HWic3waj0
紅「もう帰ってこないとは……どういうこと？」
蒼「……言葉通りさ」
蒼「あははは」
蒼「あはは……僕ね、捨てられちゃったんだ」
蒼「ジュン君なら今頃、水銀燈のところじゃないかな？」
紅「…………」
紅「何故、そこで水銀燈の名前が出るの……」
紅「詳しく話しなさい……」
182 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:51:43.56 ID:HWic3waj0
翠「どうして……ジュンがここにいるのですか？」
JUM「いや……それは」
銀「……」
雛「確定的ね……。ほんの小さなほころびだったけれど、私たちは気づいてしまった」
184 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:58:36.66 ID:HWic3waj0
JUM「な、なにをいってるんだよお前ら。俺はただ昨日のお礼を言いにこようと思っただけで」
雛「ジュン、下手な良いわけはもういいのよ」
翠「…………水銀燈。やっぱりおめーもジャンクでしたか」
銀「――っ！」
JUM「翠星石！」
翠「あっちこっちに手を出すおめーもおめーですが……」
JUM「違う、俺は！」
紅「生涯に一人の女性しか愛していない、とでもいうつもり？」
JUM「！」
紅「この子から、話は全て聞いたわ」
蒼「……」
188 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:07:33.45 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……」
蒼「…………水銀燈」
銀「な、なによぉ！」
蒼「僕らは君がうらやましいよ」
蒼「僕らが望んだもの全てを持っている君が」
195 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:13:12.13 ID:HWic3waj0
蒼「それは、昨日まで僕が全て所有しているものだとばかり思っていた」
蒼「でも、本当は一滴の愛情すらも僕には注がれず、僕を通して潤い続けていたのは君だった」
蒼「全てが虚だったと知った今、僕が望むのはほんのわずかの確かな愛情」
蒼「これは妥協なのかもしれないけど、真紅と話し合って決めたことだ」
蒼「水銀燈、僕は君を 」
198 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:21:21.22 ID:HWic3waj0
翠「真紅……話がみえねーです」
紅「蒼星石は、分け合うことを望んだの」
紅「それは、私たちの望みと同じこと」
翠「ということは」
紅「蒼星石は私たちからジュンを奪っていったことを深く反省し、共有することに決めたの」
紅「つまり、これからは蒼星石も含め桜田家で以前のように生活するということ」
紅「だけど、それには大きな障害がある……水銀燈」
紅「だから、私たちは彼女を排除しなければいけない」
200 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:25:08.00 ID:Ru1uf2DRO
ｼﾞｬﾑにお咎め無しかよ…
201 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:27:13.98 ID:nHa/XnTdO
女は浮気した男より浮気相手の女を怨むらしいしな
202 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:28:23.64 ID:HWic3waj0
銀「蒼星石――その包丁はどういうつもりよぉ……」
蒼「君を。刺し。殺す」
JUM「ヒッ」
蒼「あ、ジュン君には何もしないから安心してね」
銀「……ちょっと――冗談じゃないわよ？」
蒼「当たり前だ！ 冗談じゃすまされないんだよ……」
203 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:33:38.42 ID:j0c/A4rvO
包丁と聞いてJUMをバラしてみんなで分け合うとか想像してしまった
204 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:36:29.41 ID:HWic3waj0
蒼「ジュン君……これが終わったら、また僕たち四人で一緒に暮らそう」
蒼「そして、これからは僕たち四人に平等に愛情を分けてくれたらいい」
蒼「僕らの空っぽだった数年間の代償は、そうして少しづつ清算してくれればいいから」
翠「さぁ、水銀燈……観念するです」ｶﾞｼｯ
雛「おとなしくするのー」ｸﾞｼｯ
銀「や、やめなさいっ！ あっ……あっ……あなたたちっ――自分で何をやっているかわかってるの！」
紅「ふふっ、無様ね水銀燈」
JUM「あわわわわわ」ｶﾞｸｶﾞｸ
蒼「それじゃあ、いくよ」
ｸﾞｻｯ
208 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:44:53.71 ID:HWic3waj0
銀「あっ……アっ……」
蒼「もう一度」ｸﾞｻｯ
銀「ひぎっ――」
蒼「まだ」ｸﾞｻｯ
銀「ァ――」
蒼「水銀燈」ｸﾞｻｯ
銀「――」
蒼「君が」ｸﾞｨ…
蒼「レンピカ」
蒼「僕からジュン君を奪った日数分だけ」ｼﾞｬｷｯ
蒼「刻んであげるよ」ｸﾞﾁｨ
銀「 」
JUM「ひぃああああああああ」
209 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:45:43.17 ID:cDmwhLYJ0
かなーしみのーむこうへとー
210 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:46:39.53 ID:DEeDzacC0
たどりーつけーるならー
213 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:49:17.20 ID:HWic3waj0
蒼「あはははは」ｸﾞﾁｬ
銀「 」
蒼「あはは……」ｸﾞﾁ
銀「 」
蒼「…………」ｸﾞﾁｭ
紅「終わったようね……」
JUM「お、おまえら――」
紅「怖がることはないのよ、ジュン。悪夢はたった今終わったの」
紅「ここから先は、良いことしか起きない世界」
214 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:55:26.04 ID:HWic3waj0
紅「いいこと、これからあなたは私たち4人を平等に愛するのよ」
JUM「あ……ぁ……」
紅「さぁ、ジュン早く抱っこしてちょうだい」
雛「あ！ 真紅ばっかりずるいのー！」
翠「ここは一番お姉ちゃんの翠星石からするのが筋ってもんです」
紅「もう……あせることなんてないのよ。これからジュンはどこにも行かないんだから」
紅「私たちと永遠に暮らすの」
紅「みんなのジュンとして」
紅「ねぇ、そうでしょ」ﾆｺﾘ
217 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:00:59.48 ID:HWic3waj0
一応、これで終了です。
本来は、>>18まで書いたところでネタ切れだったのですが、最後まで書き切れてよかったです。
その後はいろいろと迷走してどこかで見たオチになってしまったので、次回からはプロットをきちんと決めて取りかかりたいと思います。
218 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:01:45.15 ID:7wNKCNQK0
え？終り？
219 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:02:18.85 ID:WTfuCycDO
おつ
220 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:04:22.83 ID:39oCazU5O
nice boat.
221 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:04:51.48 ID:Snnmhe1wO
良かった
222 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:06:28.94 ID:uQwBMZXgO
乙
面白かったよ
223 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:09:53.75 ID:HWic3waj0
支援やレスをくださった方々、本当にありがとうございました。
最後に需要がないかもしれませんが、本編にはさめなかったJUMと水銀燈のエピソードを投下したいと思います。
時系列的には>>1の半年くらい前です。
224 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:13:10.20 ID:HWic3waj0
JUM「あれ？」
銀「あら？」
JUM「久しぶり」
銀「久しぶりねぇ」
226 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:17:49.95 ID:HWic3waj0
JUM「また君と会えるなんて思ってもみなかったよ」
銀「またあえて嬉しいわぁ」
JUM「君からそんな言葉が聞けるなんてね」
銀「あら、本心を言ったまでよぉ？」
銀「！ その指……」
JUM「……ああ。俺、結婚したんだ、蒼星石と」
229 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:20:21.35 ID:HWic3waj0
銀「……そ、そうだったの」
銀「どうして姉妹であるこの私を式に呼ばなかったのよぉ」
JUM「それは君が、音信不通だったからだろ……」
銀「……そうだったかしらぁ」
JUM「ずっと会いたかったのに……」
銀「……」
231 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:24:06.33 ID:HWic3waj0
銀「それじゃあ、私はもう行くわ」
JUM「あ、待ってくれ水銀燈」
銀「やっとで……名前で呼んでくれたわね」
JUM「…………連絡先を教えてくれないか」
銀「それを知って、どうするつもり？」
233 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:29:49.33 ID:HWic3waj0
JUM「……」
銀「本当にお馬鹿さんねぇ」
銀「ケータイ、貸しなさい」ﾋﾟｯﾋﾟｯ
銀「ほら、これでいいわよ」
JUM「水銀燈……ありがとう」
銀「……」
JUM「じゃあ、また」
銀「また……」
235 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:32:55.30 ID:HWic3waj0
PLLLLLPLLLLLLﾋﾟｯ
銀「はぁい」
JUM「あ、水銀燈。俺だけど……今晩暇かな？」
銀「暇だったら……どうするの？」
JUM「映画でも、いっしょにどうかな」
銀「それ、本気で言ってるの？」
237 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:34:53.14 ID:HWic3waj0
JUM「本気だよ」
銀「……ばっかみたぁい……映画なんて、蒼星石とでも行けばいいじゃない。結婚してるんでしょ？」
JUM「俺は、君とがいいんだ」
銀「嫌よ、映画なんてガキくさい……」
JUM「俺たちが最後に別れたのが中学生の頃だったからさ……」
JUM「もう一度、あの頃の続きから始めたいんだ……」
238 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:36:12.88 ID:SzIg6AxR0
JUMロマンチストｗｗｗ
未婚者ならな
239 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:38:05.10 ID:HWic3waj0
銀「あのねぇ」
銀「いくらあなたが願ったところで、昔は昔、今は今なのよ？」
銀「あの頃にはもう永遠に戻れないの」
銀「今のあなたは……蒼星石を大事にしてあげなさい」
銀「それじゃあ……」ﾌﾟﾁｯ
240 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:39:23.20 ID:63HZC5fLO
この時完全にふっていれば……｡
245 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:42:03.44 ID:HWic3waj0
銀「……」
銀「……はぁ」
267 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:37:45.64 ID:HWic3waj0
JUM「……はぁ」
蒼「ジュン君どうしたの？」
JUM「……いや」
蒼「そう……」
271 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:42:57.23 ID:HWic3waj0
PLLLLPLLLLPLLLL.....
銀「……」
PLLLLPLLLLPLLLL.....
銀「懲りない男ね」ﾋﾟｯ
銀「もしもし」
272 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:49:33.25 ID:HWic3waj0
JUM「よかった……繋がって」
銀「今度は何の用？」
JUM「今週末さぁ、一緒に出かけないかい？」
銀「……あなた」
JUM「…………」
銀「……いいわよ」
JUM「！」
276 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:55:39.84 ID:HWic3waj0
銀「でも、これで最初で最後よ……それで、過去の蟠りは全て清算……」
銀「終わった後は私たちはお互いを忘れて、新しい道を歩き出すの……」
銀「それが条件……」
JUM「……わかった」
278 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:57:27.29 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……」
蒼「うん……」
JUM「今週の日曜日だけどさ……」
蒼「うん……」
JUM「急な仕事が入ってさ……」
蒼「うん……」
JUM「ごめん……」
蒼「……うん」
280 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:03:14.46 ID:HWic3waj0
銀「あら、遅いわよぉ」」
JUM「一応、15分前なんだけどな」
銀「うふふ……そうかしら、一秒でも早くあなたに会いたかったから。あわてて来ちゃったのよ」
銀「今日はどこに連れて行ってくれるの？」
JUM「最初に行く場所は決めてあるんだ」
281 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:06:54.90 ID:HWic3waj0
銀「劇場版くんくん探偵－からくり神社殺人事件－……」
銀「結局ここに来るんじゃなぁい」
銀「それにこの映画」
JUM「水銀燈はくんくん好きだからな」
銀「昔の話よ……」
282 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:12:13.89 ID:HWic3waj0
銀「……」
JUM「……」
銀「ねぇ……」
銀「手……」
JUM「うん……」ｷﾞｭ
283 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:16:59.04 ID:HWic3waj0
銀「……ふふっ」
JUM「？」
銀「子供の頃は照れくさくて出来なかったくせに」
銀「大人になった今では出来るのね」
銀「ただ手を握るだけのことが、あの頃はどうしようもなく恥ずかしくて」
銀「あなた、こんなに簡単にやってのけたのよ」
285 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:21:11.67 ID:HWic3waj0
銀「変わったのね……」
JUM「あの頃は、触れてしまうと君との関係が壊れてしまう気がして」
JUM「とても繊細で脆いものだと思っていたから」
JUM「でも、今はもうこの手から放したくないから握っている」
288 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:23:10.56 ID:HWic3waj0
JUM「もうこの手は放さない」
JUM「水銀燈、俺は」
銀「だめよぉ……」
銀「だぁめ……」
295 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:32:30.51 ID:HWic3waj0
JUM「君のいなかった数年間。俺はからっぽだった」
JUM「胸にぽっかりと穴が開いたような気がして」
JUM「それを別のもので塞いでいくのは苦痛だった」
JUM「でも――なあ、水銀燈。昔のことはもう良いんだ」
JUM「俺たちの前にはまだまだ多くの開かれた時間があるんだ」
JUM「もう一度、やり直せないかな」
304 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:43:10.04 ID:HWic3waj0
JUM「せめて……あの日から今までの失われてしまった俺たちだけの時間だけでも」
JUM「閉じられてしまった時間はもう変えようがないけれど、それらは全て何とか出来ることなんだ」
JUM「俺は水銀燈を離さない……」
JUM「だから後は君が望んでくれるだけで、俺たちは救われるんだっ！」
305 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:46:09.22 ID:HWic3waj0
銀「……声」
JUM「あ……」
銀「静かにしなきゃ」
銀「……」
銀「もしそれで私たちは救われたとしても」
306 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:49:12.60 ID:HWic3waj0
銀「そうじゃない人もいる」
銀「その指輪……」
JUM「…………」
JUM「今すぐにはどうにかなることじゃないけど、何とかしてみせる」
JUM「上手くやるよ」
309 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:51:50.08 ID:HWic3waj0
銀「それは一体どういう意味なの？」
JUM「悲しいことなんて起きない世界を作ってみせる」
JUM「みんなが笑顔でいられるように」
JUM「上手く立ち回ってみせる」
310 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:00:33.24 ID:HWic3waj0
銀「…………そう」
JUM「だから、また会おう」
JUM「もう、君のいない世界なんて考えられない」
銀「…………」
銀「ねぇ、あなたの中で私は1番？」
JUM「当然さ」
銀「……2番はいるの？」
JUM「……蒼星石かな」
318 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:10:47.80 ID:HWic3waj0
銀「そう……じゃあ、これからも私が一番よ……ずっと」
JUM「うん」
銀「じゃあ、して」
銀「誓いのキスを」
JUM「うん」ﾁｭ
銀「…………」
銀「また、会いましょう」
319 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:13:12.21 ID:HWic3waj0
ｇｄｇｄになってきたんでここらで終わります。
考えなしにいきなり書くもんじゃないってことがわかりました。特に番外編は完全に黒歴史ですね……。
それでは、お目汚し失礼しました。
322 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:21:01.84 ID:HPRp2ZgUO
>>319
楽しませてもらったよ！乙！
323 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:21:07.36 ID:dwKjE/MOO
黒歴史と言うのはちょっと自己卑下が過ぎるかもなあ
普通に楽しく読めました、乙でした
324 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:23:16.15 ID:SX7oTgHx0
面白かった、乙
329 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:47:17.79 ID:SzIg6AxR0
乙
後日談は水銀燈の走馬灯だなｗ
-----------------
お絵かき掲示板よりどｔさんありがとうです。
読み物：ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
JUM「ん、どうしたんだ蒼星石」
蒼 「！ ううん、何でもないよ……」
蒼 「（この羽は……水銀燈のだ…………）」
4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:33:27.59 ID:n4wr7sTo0
昼ドラかよｗｗｗｗｗｗｗ
5 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:35:03.55 ID:HWic3waj0
蒼 「……それよりご飯は？ 今日はちょっと頑張ってみたんだけど」
JUM「……」
蒼 「食べられない……？」
JUM「うん……」
蒼 「そう……」
JUM「風呂は？」
蒼 「あ……ごめんなさい……今から焚きます」
JUM「……はぁ。もういい寝るよ」
蒼 「ごめんなさい……」
6 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:35:49.64 ID:KYVq3QpJ0
そのうえ私はせ・い・り☆
ってか
7 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:37:37.11 ID:HWic3waj0
蒼 「………………」
蒼 「………………」
蒼 「うぅ…………」
8 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:41:46.77 ID:HWic3waj0
－朝－
JUM「じゃあ、いってくるよ」
蒼 「いってらっしゃい……」
蒼 「……あの」
JUM「うん？」
蒼 「今日結婚記念日なんだけど……」
蒼 「それで……今日は早く帰ってこれないかな……？」
9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:45:18.66 ID:HWic3waj0
JUM「……」
蒼 「わがまま言ってごめんね。今忙しい時期だもんね……」
JUM「……いや、なんとかしてみるよ」
蒼「え……本当！？」
JUM「ああ……今日は早く帰ってくるよ」
蒼 「やったぁ！ ジュン君大好き！ 今日は美味しいものたくさん作って待ってるからね！」
JUM「そんなにくっつくなよ……」
蒼「えへへ/////////」
13 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:47:20.28 ID:HWic3waj0
蒼「（さいきんあんまり仲良くできなかったから嬉しいな♪）」
蒼「（お昼過ぎには買い物に行かなくちゃ）」
蒼「（何を作ろうかな～）」
16 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:50:04.32 ID:HWic3waj0
－スーパー－
蒼「～～～～♪」
蒼「昔のりに教えてもらった花丸ハンバーグでも作ろうかな」
蒼「雰囲気出すためにワインも欲しいなぁ」
蒼「ふふふ……」
翠「あれ、そこにいるのは蒼星石じゃあねーですか」
18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:52:53.30 ID:HWic3waj0
蒼「あ……ぁ……」
翠「翠星石からジュンを奪った」
翠「かわいいかわいい蒼星石さん」
翠「主婦姿が板についてますですぅ」
翠「ジュンと今晩よろしくやる準備ですか？」
20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 00:56:34.51 ID:HWic3waj0
蒼「あ……ぅ……」
翠「久しぶりに双子の姉妹が出会ったというのに挨拶もできねーのですか？」
蒼「……こんにちわ……翠星石……それじゃあ、僕は忙しいから」ﾀﾞｯ
翠「ふん……とんでもねージャンクですね……」
翠「翠星石達は、絶対にお前を許さんですよ？」
蒼「――っ！ ……」
24 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:02:44.01 ID:HWic3waj0
翠「…………」
雛「あれ、翠星石どうしたのー？」
翠「どうもしてねーです……少し嫌なことを思い出したですぅ」
雛「そう……」
翠「……」
雛「……」
翠「……さあ、早く帰るですぅ。今日はせっかく姉妹で集まっての夕食なんですから！」
雛「そうなの！ 久しぶりに姉妹みんなにあえるから楽しみなの！」
25 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:05:37.54 ID:HWic3waj0
蒼「――――――――」
蒼「……忘れよう。さっきのことは……」
蒼「はやく、ご飯作らなきゃ……」
34 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:21:40.73 ID:HWic3waj0
PLLLLLLLLLLｶﾞﾁｬ
JUM「あ、水銀燈。ごめん、今日は会えそうにない」
銀「？ 何言ってるのぉ？ 今日は姉妹集まっての夕食会だから、あなたたちマスターも来るんでしょう？」
JUM「え？」
銀「『え？』じゃないわよ」ｸｽｸｽ
銀「ちゃんときなさいよ。大丈夫、私たちの関係は誰にも感づかせないわ」
銀「それじゃあ、今夜また……」ｶﾞﾁｬ
JUM「姉妹全員か……」
42 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:34:33.79 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石のやつ……一体どういうつもりなんだよ」
PLLLLLLLLLL
JUM「ん？」ﾋﾟｯ
紅「あら……ジュン、ごきげんよう」
JUM「ああ……真紅か」
紅「ずいぶんとご無沙汰してたようだけど、今日のことは忘れてないわよね……」
JUM「ああ、そのことなんだが」
紅「いいことジュン？ 今回の夕食会は私たち姉妹とマスターの絆を再確認するためのものよ。欠席は誰一人として許されないわ……」
紅「それだけよ」ﾌﾞﾁｯ
JUM「……」
45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:37:48.59 ID:kkgOSiJ8O
翠「中に誰もいないですぅ…」
47 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:41:27.73 ID:HWic3waj0
JUM「いちおう蒼星石にも連絡してみるか……」
PLLLLLLLPLLLLLLLL……
JUM「そうか……あいつ外出するときはサイレントモードにしてるんだったな……」
JUM「……実家に顔出して確認とるか……」
48 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:45:28.66 ID:HWic3waj0
JUM「ここに来るのも久しぶりだな……」
JUM「ただいまー」
翠「お！ やっとで来やがったですかちび人間は！」
紅「久しぶりね、ジュン。姉妹はもう全員そろってるわ」
JUM「（！ なんだ、あいつももういるのか）」
翠「さあ、そんなところにいねーでさっさとあがるですぅ！」
56 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:53:15.41 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石ももう中にいるのか？」
翠「？ おめーは何を言ってるのですか？
JUM「え？」
紅「そんな子は姉妹のなかにはいないわね……」
JUM「なにをいってるんだよ？」
雛「今日のジュンはおかしなこというのー！」
JUM「お前ら……」
ｶﾞｼｯ
紅「もうはなさないわ……」
57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 01:55:01.14 ID:dl3d8CvjO
真紅こえぇ
63 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:00:38.80 ID:HWic3waj0
JUM「なっ……！ お前ら自分で何言ってるのかわかってるのか？」
JUM「お前達はあんなに仲がよかったじゃないか！ それを」
紅「そうね、“よかった”わね……」
JUM「お前達は７人でローゼンメイデンだろ……」
雛「そうよ、水銀燈、金糸雀、翠星石、真紅、ヒナ、雪華綺晶、そして薔薇水晶」ｸｽｸｽ
67 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:04:44.26 ID:HWic3waj0
翠「ジュン、私たちはあのジャンクみたいにジュンを一人で独占したいという気持ちはないのですぅ」
翠「ただ、私たち３人とのり、そしてジュンで過ごしていたあの日に時間のゼンマイを戻したいだけ」
雛「そう、それはとても簡単なこと……。ジュンが受け入れてくれるだけで良いの……」
紅「ジュン……お願いよ」
JUM「だめだ……俺には、もう別の幸せがあるんだ……」
70 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:06:17.46 ID:NMfiuNXc0
＞JUM「だめだ……俺には、もう別の幸せがあるんだ……」
もうこのJUM殺したい・・・
71 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:08:44.46 ID:HWic3waj0
翠「ジュン……」
雛「ジュン……」
紅「お願い……」
銀「クスクス……あさましいわねぇ」
紅「！」
JUM「水銀燈！」
73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:12:46.31 ID:HWic3waj0
銀「ほら、ジュン！ いくわよ！」ﾀﾞｯ
JUM「あ！ ああ」ﾀﾞｯ
紅「きゃあっ！ 待ちなさい！ 翠星石、雛苺！ 追いかけて」ﾄﾞﾃｯ
翠＆雛「わかったですぅ」「わかったの」
銀「まったく、あんなところにいたらほんとに死んじゃうわよ」
JUM「助かったよ……水銀燈」
74 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:18:07.62 ID:HWic3waj0
トタタタタタタタ
JUM「はぁはぁ……ここまでくればもう安心だな」
銀「まったく、気をつけてよねぇ。もうあんな亡霊なんかに捕まっちゃダメよ」
JUM「ああ、肝に銘じておくよ……。それにしてもびっくりしたな」ﾝﾁｭ
銀「！ あんっ……んちゅ……もうこんなところで……ぇ……」ﾝﾁｬ
JUM「今日はもう、帰らないよ。こんなことにもなっちゃたし、帰るには遅い時間だ。ずっと君といるよ」
銀「ん……もぅ……ぁっ」ﾝﾁｮ
77 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:20:41.08 ID:HWic3waj0
トテトテトテトテ……
翠「はぁはぁ、取り逃がしちまったですぅ……」
翠「ぜーはーぜーはー、やっぱり運動不足だとキツイですね」
雛「おかしいの……」
翠「なにがですか？」ｾﾞｧｾﾞｧ
雛「水銀燈はジュンのことを名前で呼んだことはないの」
翠「！」
雛「でもさっきは……」
翠「……」
80 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:21:55.25 ID:HWic3waj0
蒼「……………………」
蒼「…………」
蒼「もう７時か……」
蒼「…………」
82 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 02:23:44.81 ID:HWic3waj0
蒼「ご飯さめちゃったな……」
時計「ボーンボーン」
蒼「あ、９時……」
109 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:08:55.90 ID:HWic3waj0
－翌朝－
ｶﾞﾁｬ
JUM「ただいま……」
蒼「……朝だよ」
JUM「うん……」
蒼「どうして……」
JUM「ごめん、昨日帰るときに真紅達に捕まっちゃって、それで」
蒼「嘘」
蒼「羽、今日もついてるもん……」
JUM「！」
111 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:12:54.22 ID:HWic3waj0
蒼「マーキングって言うの？ わざとやってるんだよね、そういうの……」
JUM「……何を言ってるんだ？ 昨日たまたまその場に水銀燈も居合わせただけだ」
蒼「いいよ、もう」
蒼「よくよく考えてみると、ジュン君が遅く帰ってきた日には、いつも黒い羽が衣服のどこかに付いていたんだ」
蒼「ずっと水銀燈と会ってたんだね……」
蒼「僕バカだから気がつかなかったよ……」
114 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:17:14.14 ID:HWic3waj0
蒼「僕はねジュン君」
蒼「君と一緒にいるために、いろんなものを捨ててきた」
蒼「高潔であらねばならないローゼンメイデンとしての誇りも」
蒼「翠星石や他の姉妹達との……絆も……」
蒼「それらと、ジュン君を独占することを天秤に掛けて……それでも君を愛することを選んだ」
蒼「それで良いと思っていた。それでも幸せになれると思っていた」
115 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:19:04.89 ID:+lxxaNySO
ぬわーーーーーーーーーーーー
117 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:21:38.06 ID:HWic3waj0
蒼「僕にはね、もうジュン君しかいないんだ……」
蒼「僕の存在できる場所は、ジュン君のところだけなんだ……」
蒼「でも……ジュン君は違って、どこへだっていってしまう」
蒼「僕を残して……」
JUM「…………蒼星石」
119 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:25:18.71 ID:HWic3waj0
蒼「……」
JUM「……」
蒼「どうして」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
JUM「あっ……」
蒼「僕のどこがいけなかったかな……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
蒼「ねえ」
蒼「ジュン君」ｷﾞｭｯ
蒼「お願いだからっ……どこにも行かないでっ！」
124 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:28:15.91 ID:HWic3waj0
蒼「なんだってするからさっ！ ずっとここにいてよ」
蒼「悪いところがあるなら、言ってくれれば直していくから」
蒼「だからここにいてよ」
蒼「僕を見捨てないでよ……」
JUM「……」
蒼「何とか言ってよ」
127 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:39:27.58 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……俺は君を愛している……」
蒼「……水銀燈よりも？」
JUM「それ以上に……彼女には惹かれている……」
蒼「……っ」
JUM「……昔、僕らと水銀燈が敵対していた頃――彼女は恐怖の対象でしかなかった」
JUM「でも、アリスゲームが終わり……彼女と同じ肩の高さになって初めて気づいたんだ」
蒼「……いいよ、そんな話は」
129 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:42:48.03 ID:HWic3waj0
JUM「彼女は美しかった……他の薔薇乙女と比べても……誰よりも洗練された姿だった。天使だった」
蒼「やめてよ……」
JUM「アリスゲームが終わって、彼女は姉妹達といがみ合うことさえはしなかったけれど」
JUM「それでも一線を引いて生活していた」
JUM「特に、真紅とは」
132 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:46:43.77 ID:HWic3waj0
JUM「当時僕らは一緒に生活していたからね……自然と俺も彼女とは疎遠だった」
JUM「と、みんな思ってただろうと思う……」
JUM「実際は違った……」
蒼「やめて……」
JUM「俺はその頃勉強のためによく一人で図書館に行っていたんだ」
133 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:48:19.43 ID:ftmFeIrQO
蒼い子は一途だからなぁ
138 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 07:56:34.31 ID:HWic3waj0
JUM「水銀燈と再会したのは、雨の日だった」
JUM「打ち付けるような強い雨を前に、ぽつんと入り口の前に立っていたのが印象的だった」
JUM「今こそは屋根の下にいるが……」
JUM「それまでは急に降り出した雨に濡れ、雨宿り出来る場所を必死に探していたに違いなかったと思う」
JUM「雨に濡れ、水滴がしたたり落ちるその姿は本当に美しかった」
JUM「いつも気丈に振る舞っていた俺に見せる、彼女の最初の弱い姿だった」
141 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:06:54.15 ID:HWic3waj0
JUM「彼女のマスターだった人が……亡くなったらしかった……」
JUM「住み家だった旧礼拝堂が取り壊され、行く当てもない」
JUM「彼女は心身ともにすり減っていた」
JUM「俺は……彼女に真紅達と一緒に暮らさないかと提案した……」
JUM「プライドの固まりみたいな彼女は当然それを拒絶したが」
JUM「俺が図書館に行くと、彼女は必ずそこにいた」
蒼「やめてって……いってるでしょ」
143 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:11:11.60 ID:HWic3waj0
JUM「……彼女も依存する誰かが欲しかったのだと思う」
JUM「それに俺がこたえるかのように、いつのまにか週に１，２度会うのが３，４回」
JUM「比例するように時間も２時間、３時間と伸びていった」
JUM「あの時の俺は……愛だとか、恋だとかをまだよくわかっていなかったけれど」
JUM「なんともいえない、やりきれない気持ちを心に抱えていた……」
148 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:16:57.94 ID:HWic3waj0
JUM「今思いだしても、やはりあれは恋だったのだと思う」
JUM「だが、それは実らなかった」
JUM「俺たちが密会してたのが真紅にばれたんだよ……」
JUM「真紅は別にとがめたりはしなかったけど、水銀燈は真紅を警戒して」
JUM「週に4，5回あってたのが2，3回と減っていき……ついに完全に俺たちが会うことはなくなってしまった」
150 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:23:03.88 ID:HWic3waj0
JUM「俺は……胸のあたりにぽっかりと穴が開いたような気がしていた。きっとあれが初恋だったんだ」
JUM「なにかが足りない。けれどそれが何かはわからなかった」
JUM「苦しくて、苦しくて、何とかしようと思っていろいろ試すけれど」
JUM「それは水銀燈でしか埋まらなかった」
JUM「でも、何とかしなくちゃいけないと思っていたから、水銀燈の代わりをたてた」
JUM「そしてつきあい始めたのが、お前だったんだ」
蒼「…………」
151 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:27:12.52 ID:HWic3waj0
JUM「俺は君に水銀燈を投影し続けた……」
JUM「僕に近しいもので……桜田家の三人でもない……そして水銀燈にも近い人物……君しかいなかった」
蒼「……僕ははじめから……ジュン君のためのパーツだったの……？」
蒼「見ていたのは……僕じゃなくて水銀燈で……」
蒼「僕は……ずっと……愛されてると勘違いしてたの……？」
JUM「すまない……」
152 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:28:36.64 ID:ftmFeIrQO
なんてヤローだ…
154 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:29:48.10 ID:HwK2WVrk0
ゴミ過ぎる
155 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:31:24.97 ID:HWic3waj0
JUM「もう……ここにはいられないな……」
蒼「ねぇ……なんだったの」
蒼「なにもかもを捨てて、君に尽くしてきたこの数年間は」
蒼「ねぇ」
蒼「なんだったの……」
蒼「ねぇ、答えてよ」
JUM「明日、もう一度だけ……荷物を取りに来るよ……それで」
JUM「その時がお別れだ」ｶﾞﾁｬ
蒼「ねぇ…………」
156 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:32:57.15 ID:HWic3waj0
蒼「…………」
蒼「ねぇ……」
蒼「うぅ……」
161 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:43:16.71 ID:HWic3waj0
紅「それで、一晩かかって収穫はなにもなかったというの？」
翠「すまんですぅ……」
雛「ごめんなさいなの」
紅「まったく……使えない下僕達ね」
翠「だれが真紅の下僕ですかだれが！」
雛「大体そういう真紅はどうなの！」
翠「そうですよ！ 真紅はただ玄関でずっこけてただけじゃないですか！」
162 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:44:32.69 ID:ftmFeIrQO
蒼い子は変態枠に収まってばかりだったから
どうなるか楽しみだ
164 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 08:52:03.73 ID:HWic3waj0
紅「そうね……。あの時の私は本当にふがいなかったわ」
紅「だから、今回は私が直々にジュンの元に出向いてつれてかえるわ」
翠「それはつまり……あのジャンクの家に行くと言うことですか」
紅「ええ、そうよ」
翠「またあのジャンクに追い返されるに決まってるですよ……」
紅「そうね……今まではそれで何も言わずにひきさがったけど、今回は違うわ」
紅「昨日、久しぶりにジュンを見て再確認したの。やっぱりジュンは私に必要な存在だって」
紅「今回は、何があってもジュンをひっぱりだすわ」
166 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:01:58.41 ID:HWic3waj0
紅「いってくるわ」ﾊﾞﾀﾝ
翠「いってらっしゃいです……」
雛「なの……」
翠「……」
雛「……」
翠「翠星石達は、このすきに昨日のことを確かめるですぅ」
雛「もし、雛たちの考えていることが正しかったら……」
翠「きっと真紅は怒り狂うでしょうね……」
雛「蒼星石みたいに絶縁だけじゃすまないの……」
翠「その名前は呼ぶな、です」
雛「ごめんなの……」
168 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:06:37.65 ID:HWic3waj0
PLLLLLLLPLLLLLLLLPLLLLﾋﾟｯ
JUM「あ、水銀燈。蒼星石に……君との関係がばれたから、もうあそこにいられない」
JUM「とりあえず、今から君の家に向かうよ」
銀「そう、待ってるわぁ」
ﾌﾟﾂｯ
171 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:13:07.12 ID:HWic3waj0
翠「水銀燈の家までは、ここからそう遠くなかったはずですぅ」
雛「……」
翠「今日は日曜だし、きっと家にいるはずですよ……」
雛「……」
翠「……まだそうと決まったわけじゃねーですから、悲観するには早いです」
雛「そうね……。水銀燈がジュンの名前を呼んだだけだもの……」
雛「それ自体は何も変なところはないわ」
雛「でも……胸騒ぎがするの……とっても嫌な予感」
翠「縁起でもねーこと言うなです……」
174 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:17:48.40 ID:HWic3waj0
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
蒼「……」
紅「誰もいないのかしら？」
蒼「……」
紅「勝手に失礼するわ」ｶﾞﾁｬ
紅「あら、いるじゃない」
紅「でもあなたはお呼びじゃないの、ジュンはどこ？」
蒼「……」
紅「さすがジャンクね。口もきけないようだわ」
紅「いいわ。勝手に探すから」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
蒼「……無駄だよ」
紅「えっ……」
蒼「もう……ジュン君はいないよ」
175 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:22:58.53 ID:HWic3waj0
紅「休日出勤かしら？ 大変ね。あなたみたいな不出来な嫁を持つと」
蒼「……」
紅「なら、帰ってくるまで待たせてもらおうかしら」
紅「あら、お茶は勝手に煎れさせてもらうから結構よ。あなたじゃ、何を入れるかわかったものじゃないですもの」
蒼「……」
紅「……」
蒼「……ジュン君は……もう帰ってこないよ……」
紅「……どういうことかしら」
176 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:25:55.65 ID:HWic3waj0
翠「ここが水銀燈の家ですか……」
雛「家というか……アパートなの」
翠「ずいぶんとぼろっちいところですね。ええと、これがインターホンですか」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾑ
銀「はぁい」
銀「あ、あら」
177 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:31:58.99 ID:/MirRhJx0
ここが水銀燈のハウスね
178 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:34:59.14 ID:HWic3waj0
銀「なんのようかしらぁ？」
翠「とりあえずなかにいれろですぅ。別に昨日のことを咎めに来たわけじゃねーです」
雛「雛たちは水銀燈に質問をしに来ただけなのよ」
銀「質問だけなら、玄関でも良いんじゃないのぉ？」
翠「まあそういうなです、せっかくかわいい姉妹が寒い中やってきたんですからお茶くらい入れろです」ｽﾞｶｽﾞｶ
銀「あ、ちょっと！」
雛「おじゃましますなの！」ﾄｺﾄｺ
銀「（これはまずいわね……ジュンに連絡しなくちゃ）」
銀「仕方ないわね、でもその前にちょっとお手洗いに行かせてもらうわぁ」
翠「わかったです……」
ｶﾞﾁｬ
JUM「水銀燈！ 今着いたよ！」
翠・雛・銀「！！！！！」
JUM「！」
180 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:43:58.63 ID:HWic3waj0
紅「もう帰ってこないとは……どういうこと？」
蒼「……言葉通りさ」
蒼「あははは」
蒼「あはは……僕ね、捨てられちゃったんだ」
蒼「ジュン君なら今頃、水銀燈のところじゃないかな？」
紅「…………」
紅「何故、そこで水銀燈の名前が出るの……」
紅「詳しく話しなさい……」
182 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:51:43.56 ID:HWic3waj0
翠「どうして……ジュンがここにいるのですか？」
JUM「いや……それは」
銀「……」
雛「確定的ね……。ほんの小さなほころびだったけれど、私たちは気づいてしまった」
184 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 09:58:36.66 ID:HWic3waj0
JUM「な、なにをいってるんだよお前ら。俺はただ昨日のお礼を言いにこようと思っただけで」
雛「ジュン、下手な良いわけはもういいのよ」
翠「…………水銀燈。やっぱりおめーもジャンクでしたか」
銀「――っ！」
JUM「翠星石！」
翠「あっちこっちに手を出すおめーもおめーですが……」
JUM「違う、俺は！」
紅「生涯に一人の女性しか愛していない、とでもいうつもり？」
JUM「！」
紅「この子から、話は全て聞いたわ」
蒼「……」
188 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:07:33.45 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……」
蒼「…………水銀燈」
銀「な、なによぉ！」
蒼「僕らは君がうらやましいよ」
蒼「僕らが望んだもの全てを持っている君が」
195 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:13:12.13 ID:HWic3waj0
蒼「それは、昨日まで僕が全て所有しているものだとばかり思っていた」
蒼「でも、本当は一滴の愛情すらも僕には注がれず、僕を通して潤い続けていたのは君だった」
蒼「全てが虚だったと知った今、僕が望むのはほんのわずかの確かな愛情」
蒼「これは妥協なのかもしれないけど、真紅と話し合って決めたことだ」
蒼「水銀燈、僕は君を 」
198 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:21:21.22 ID:HWic3waj0
翠「真紅……話がみえねーです」
紅「蒼星石は、分け合うことを望んだの」
紅「それは、私たちの望みと同じこと」
翠「ということは」
紅「蒼星石は私たちからジュンを奪っていったことを深く反省し、共有することに決めたの」
紅「つまり、これからは蒼星石も含め桜田家で以前のように生活するということ」
紅「だけど、それには大きな障害がある……水銀燈」
紅「だから、私たちは彼女を排除しなければいけない」
200 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:25:08.00 ID:Ru1uf2DRO
ｼﾞｬﾑにお咎め無しかよ…
201 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:27:13.98 ID:nHa/XnTdO
女は浮気した男より浮気相手の女を怨むらしいしな
202 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:28:23.64 ID:HWic3waj0
銀「蒼星石――その包丁はどういうつもりよぉ……」
蒼「君を。刺し。殺す」
JUM「ヒッ」
蒼「あ、ジュン君には何もしないから安心してね」
銀「……ちょっと――冗談じゃないわよ？」
蒼「当たり前だ！ 冗談じゃすまされないんだよ……」
203 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:33:38.42 ID:j0c/A4rvO
包丁と聞いてJUMをバラしてみんなで分け合うとか想像してしまった
204 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:36:29.41 ID:HWic3waj0
蒼「ジュン君……これが終わったら、また僕たち四人で一緒に暮らそう」
蒼「そして、これからは僕たち四人に平等に愛情を分けてくれたらいい」
蒼「僕らの空っぽだった数年間の代償は、そうして少しづつ清算してくれればいいから」
翠「さぁ、水銀燈……観念するです」ｶﾞｼｯ
雛「おとなしくするのー」ｸﾞｼｯ
銀「や、やめなさいっ！ あっ……あっ……あなたたちっ――自分で何をやっているかわかってるの！」
紅「ふふっ、無様ね水銀燈」
JUM「あわわわわわ」ｶﾞｸｶﾞｸ
蒼「それじゃあ、いくよ」
ｸﾞｻｯ
208 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:44:53.71 ID:HWic3waj0
銀「あっ……アっ……」
蒼「もう一度」ｸﾞｻｯ
銀「ひぎっ――」
蒼「まだ」ｸﾞｻｯ
銀「ァ――」
蒼「水銀燈」ｸﾞｻｯ
銀「――」
蒼「君が」ｸﾞｨ…
蒼「レンピカ」
蒼「僕からジュン君を奪った日数分だけ」ｼﾞｬｷｯ
蒼「刻んであげるよ」ｸﾞﾁｨ
銀「 」
JUM「ひぃああああああああ」
209 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:45:43.17 ID:cDmwhLYJ0
かなーしみのーむこうへとー
210 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:46:39.53 ID:DEeDzacC0
たどりーつけーるならー
213 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:49:17.20 ID:HWic3waj0
蒼「あはははは」ｸﾞﾁｬ
銀「 」
蒼「あはは……」ｸﾞﾁ
銀「 」
蒼「…………」ｸﾞﾁｭ
紅「終わったようね……」
JUM「お、おまえら――」
紅「怖がることはないのよ、ジュン。悪夢はたった今終わったの」
紅「ここから先は、良いことしか起きない世界」
214 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 10:55:26.04 ID:HWic3waj0
紅「いいこと、これからあなたは私たち4人を平等に愛するのよ」
JUM「あ……ぁ……」
紅「さぁ、ジュン早く抱っこしてちょうだい」
雛「あ！ 真紅ばっかりずるいのー！」
翠「ここは一番お姉ちゃんの翠星石からするのが筋ってもんです」
紅「もう……あせることなんてないのよ。これからジュンはどこにも行かないんだから」
紅「私たちと永遠に暮らすの」
紅「みんなのジュンとして」
紅「ねぇ、そうでしょ」ﾆｺﾘ
217 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:00:59.48 ID:HWic3waj0
一応、これで終了です。
本来は、>>18まで書いたところでネタ切れだったのですが、最後まで書き切れてよかったです。
その後はいろいろと迷走してどこかで見たオチになってしまったので、次回からはプロットをきちんと決めて取りかかりたいと思います。
218 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:01:45.15 ID:7wNKCNQK0
え？終り？
219 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:02:18.85 ID:WTfuCycDO
おつ
220 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:04:22.83 ID:39oCazU5O
nice boat.
221 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:04:51.48 ID:Snnmhe1wO
良かった
222 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:06:28.94 ID:uQwBMZXgO
乙
面白かったよ
223 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:09:53.75 ID:HWic3waj0
支援やレスをくださった方々、本当にありがとうございました。
最後に需要がないかもしれませんが、本編にはさめなかったJUMと水銀燈のエピソードを投下したいと思います。
時系列的には>>1の半年くらい前です。
224 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:13:10.20 ID:HWic3waj0
JUM「あれ？」
銀「あら？」
JUM「久しぶり」
銀「久しぶりねぇ」
226 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:17:49.95 ID:HWic3waj0
JUM「また君と会えるなんて思ってもみなかったよ」
銀「またあえて嬉しいわぁ」
JUM「君からそんな言葉が聞けるなんてね」
銀「あら、本心を言ったまでよぉ？」
銀「！ その指……」
JUM「……ああ。俺、結婚したんだ、蒼星石と」
229 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:20:21.35 ID:HWic3waj0
銀「……そ、そうだったの」
銀「どうして姉妹であるこの私を式に呼ばなかったのよぉ」
JUM「それは君が、音信不通だったからだろ……」
銀「……そうだったかしらぁ」
JUM「ずっと会いたかったのに……」
銀「……」
231 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:24:06.33 ID:HWic3waj0
銀「それじゃあ、私はもう行くわ」
JUM「あ、待ってくれ水銀燈」
銀「やっとで……名前で呼んでくれたわね」
JUM「…………連絡先を教えてくれないか」
銀「それを知って、どうするつもり？」
233 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:29:49.33 ID:HWic3waj0
JUM「……」
銀「本当にお馬鹿さんねぇ」
銀「ケータイ、貸しなさい」ﾋﾟｯﾋﾟｯ
銀「ほら、これでいいわよ」
JUM「水銀燈……ありがとう」
銀「……」
JUM「じゃあ、また」
銀「また……」
235 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:32:55.30 ID:HWic3waj0
PLLLLLPLLLLLLﾋﾟｯ
銀「はぁい」
JUM「あ、水銀燈。俺だけど……今晩暇かな？」
銀「暇だったら……どうするの？」
JUM「映画でも、いっしょにどうかな」
銀「それ、本気で言ってるの？」
237 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:34:53.14 ID:HWic3waj0
JUM「本気だよ」
銀「……ばっかみたぁい……映画なんて、蒼星石とでも行けばいいじゃない。結婚してるんでしょ？」
JUM「俺は、君とがいいんだ」
銀「嫌よ、映画なんてガキくさい……」
JUM「俺たちが最後に別れたのが中学生の頃だったからさ……」
JUM「もう一度、あの頃の続きから始めたいんだ……」
238 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:36:12.88 ID:SzIg6AxR0
JUMロマンチストｗｗｗ
未婚者ならな
239 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:38:05.10 ID:HWic3waj0
銀「あのねぇ」
銀「いくらあなたが願ったところで、昔は昔、今は今なのよ？」
銀「あの頃にはもう永遠に戻れないの」
銀「今のあなたは……蒼星石を大事にしてあげなさい」
銀「それじゃあ……」ﾌﾟﾁｯ
240 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:39:23.20 ID:63HZC5fLO
この時完全にふっていれば……｡
245 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 11:42:03.44 ID:HWic3waj0
銀「……」
銀「……はぁ」
267 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:37:45.64 ID:HWic3waj0
JUM「……はぁ」
蒼「ジュン君どうしたの？」
JUM「……いや」
蒼「そう……」
271 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:42:57.23 ID:HWic3waj0
PLLLLPLLLLPLLLL.....
銀「……」
PLLLLPLLLLPLLLL.....
銀「懲りない男ね」ﾋﾟｯ
銀「もしもし」
272 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:49:33.25 ID:HWic3waj0
JUM「よかった……繋がって」
銀「今度は何の用？」
JUM「今週末さぁ、一緒に出かけないかい？」
銀「……あなた」
JUM「…………」
銀「……いいわよ」
JUM「！」
276 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:55:39.84 ID:HWic3waj0
銀「でも、これで最初で最後よ……それで、過去の蟠りは全て清算……」
銀「終わった後は私たちはお互いを忘れて、新しい道を歩き出すの……」
銀「それが条件……」
JUM「……わかった」
278 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 12:57:27.29 ID:HWic3waj0
JUM「蒼星石……」
蒼「うん……」
JUM「今週の日曜日だけどさ……」
蒼「うん……」
JUM「急な仕事が入ってさ……」
蒼「うん……」
JUM「ごめん……」
蒼「……うん」
280 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:03:14.46 ID:HWic3waj0
銀「あら、遅いわよぉ」」
JUM「一応、15分前なんだけどな」
銀「うふふ……そうかしら、一秒でも早くあなたに会いたかったから。あわてて来ちゃったのよ」
銀「今日はどこに連れて行ってくれるの？」
JUM「最初に行く場所は決めてあるんだ」
281 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:06:54.90 ID:HWic3waj0
銀「劇場版くんくん探偵－からくり神社殺人事件－……」
銀「結局ここに来るんじゃなぁい」
銀「それにこの映画」
JUM「水銀燈はくんくん好きだからな」
銀「昔の話よ……」
282 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:12:13.89 ID:HWic3waj0
銀「……」
JUM「……」
銀「ねぇ……」
銀「手……」
JUM「うん……」ｷﾞｭ
283 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:16:59.04 ID:HWic3waj0
銀「……ふふっ」
JUM「？」
銀「子供の頃は照れくさくて出来なかったくせに」
銀「大人になった今では出来るのね」
銀「ただ手を握るだけのことが、あの頃はどうしようもなく恥ずかしくて」
銀「あなた、こんなに簡単にやってのけたのよ」
285 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:21:11.67 ID:HWic3waj0
銀「変わったのね……」
JUM「あの頃は、触れてしまうと君との関係が壊れてしまう気がして」
JUM「とても繊細で脆いものだと思っていたから」
JUM「でも、今はもうこの手から放したくないから握っている」
288 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:23:10.56 ID:HWic3waj0
JUM「もうこの手は放さない」
JUM「水銀燈、俺は」
銀「だめよぉ……」
銀「だぁめ……」
295 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:32:30.51 ID:HWic3waj0
JUM「君のいなかった数年間。俺はからっぽだった」
JUM「胸にぽっかりと穴が開いたような気がして」
JUM「それを別のもので塞いでいくのは苦痛だった」
JUM「でも――なあ、水銀燈。昔のことはもう良いんだ」
JUM「俺たちの前にはまだまだ多くの開かれた時間があるんだ」
JUM「もう一度、やり直せないかな」
304 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:43:10.04 ID:HWic3waj0
JUM「せめて……あの日から今までの失われてしまった俺たちだけの時間だけでも」
JUM「閉じられてしまった時間はもう変えようがないけれど、それらは全て何とか出来ることなんだ」
JUM「俺は水銀燈を離さない……」
JUM「だから後は君が望んでくれるだけで、俺たちは救われるんだっ！」
305 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:46:09.22 ID:HWic3waj0
銀「……声」
JUM「あ……」
銀「静かにしなきゃ」
銀「……」
銀「もしそれで私たちは救われたとしても」
306 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:49:12.60 ID:HWic3waj0
銀「そうじゃない人もいる」
銀「その指輪……」
JUM「…………」
JUM「今すぐにはどうにかなることじゃないけど、何とかしてみせる」
JUM「上手くやるよ」
309 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 13:51:50.08 ID:HWic3waj0
銀「それは一体どういう意味なの？」
JUM「悲しいことなんて起きない世界を作ってみせる」
JUM「みんなが笑顔でいられるように」
JUM「上手く立ち回ってみせる」
310 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:00:33.24 ID:HWic3waj0
銀「…………そう」
JUM「だから、また会おう」
JUM「もう、君のいない世界なんて考えられない」
銀「…………」
銀「ねぇ、あなたの中で私は1番？」
JUM「当然さ」
銀「……2番はいるの？」
JUM「……蒼星石かな」
318 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:10:47.80 ID:HWic3waj0
銀「そう……じゃあ、これからも私が一番よ……ずっと」
JUM「うん」
銀「じゃあ、して」
銀「誓いのキスを」
JUM「うん」ﾁｭ
銀「…………」
銀「また、会いましょう」
319 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:13:12.21 ID:HWic3waj0
ｇｄｇｄになってきたんでここらで終わります。
考えなしにいきなり書くもんじゃないってことがわかりました。特に番外編は完全に黒歴史ですね……。
それでは、お目汚し失礼しました。
322 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:21:01.84 ID:HPRp2ZgUO
>>319
楽しませてもらったよ！乙！
323 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:21:07.36 ID:dwKjE/MOO
黒歴史と言うのはちょっと自己卑下が過ぎるかもなあ
普通に楽しく読めました、乙でした
324 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:23:16.15 ID:SX7oTgHx0
面白かった、乙
329 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2008/12/28(日) 14:47:17.79 ID:SzIg6AxR0
乙
後日談は水銀燈の走馬灯だなｗ
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この記事へのコメント
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名前： #： 2009/01/03(土) 02:21: ：editこのコメントは管理人のみ閲覧できます
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 02:22: ：editにげと
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 02:27: ：edit蒼ぁあああ
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 02:41: ：editＪＵＭテメー庇えやァ！！！
トーストに塗りたくんぞ！？ -
名前： 書き込みエロリア獣 #-： 2009/01/03(土) 02:42: ：editフォースガンダム！
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 02:46: ：editたまにはカナのことも思い出してあげてください……
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 02:49: ：edit蒼星石ぃぃぃ～っ!!!!!
愛してるぜぇ～っ!!!!!!!!!
待ってろよ、いつか必ず会いにいくからな!!!!!!! -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:00: ：edit初ひとケタ
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:08: ：editあれ、カナは……
-
名前： 555 #-： 2009/01/03(土) 03:10: ：editみんな早いな
-
名前： 通行人α #-： 2009/01/03(土) 03:21: ：edit蒼とジュン君がくっつくと、どうしても翠星石が可哀想な事になってしまう姿しか想像できないなあ。
-
名前： 奥ゆかしい名無しさん #-： 2009/01/03(土) 03:30: ：editとりあえず蒼い子を騙してた日数分だけＪＵＭの体に刻んでくるわ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:33: ：edit辞書から水と銀と燈の字がなくなってしまえば良いのだわ
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:40: ：edit久しぶりにＪＵＭに殺意が湧いたわ
…ちょっとバット持ってＪＵＮん家遊び行ってくるわ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:45: ：edit薔薇の乙女は愛をもとめて♪
ひたすら咲いて ひたすら香る♪
薔薇の乙女は愛がなければ♪
いのち凍えて 死んでしまうよ♪ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 03:51: ：edit雪華綺晶や薔薇水晶はともかく
カナも名前だけとは… -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 04:19: ：edit米14
楽しそうだな。俺もボウリングの球とかダーツとか麻縄とか持ってくから混ぜてくれ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 04:21: ：edit誠かと思ったけどよく読んだらJUMだった
JUM死にさらせ -
名前： 774 #-： 2009/01/03(土) 04:25: ：editNice boat.
としか言いようが無いな… -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 07:21: ：edit面白いとは思うがバッドエンドは苦手だな～
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 07:45: ：edit刹那かわいい
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 07:52: ：edit書き方はうまいけど
殺意へ移る描写がいきなりすぎて
ちょっとあせった。 -
名前： 通常のナナシ #Qg4trRRQ： 2009/01/03(土) 08:46: ：edit誠死ね
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 08:49: ：edit痛くて途中で読むの止めちゃった。
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 08:55: ：edit>>203がこわいこと言った
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 09:13: ：edit一瞬こんにちはー……あれ？の人かと思ったわ
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 09:22: ：edit27ゲット
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 09:39: ：editあれ？
前も水銀燈と不倫する話なかったっけ？
デジャヴかな -
名前： VIPPERな名無しさん #-： 2009/01/03(土) 09:52: ：edit銀様殺しやがって（＾ω＾#）ﾋﾞｷﾋﾞｷ
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 09:56: ：editちょっと待て
スレタイで、蒼に翼が生えるコメディだと思ったのは
俺だけじゃないよな？
米欄はそんな流れだと予想してたのに -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 10:10: ：edit>>201
をみて女が浮気男と男を殺すのは
言葉だけだと認識しました。 -
名前： VIPPERな名無しさん #-： 2009/01/03(土) 10:34: ：editJUMが蒼を傷つけた時点で俺の中の藤木源之助が小刀の柄に手をかけました。
静止する三重さまはおりませぬ。 -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 10:40: ：editドールズ怖いです…
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 10:44: ：editこのJUMは死んでいいと思うな。
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 11:10: ：editうわぁ…
うわぁ… -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 11:34: ：editなんというBAD END
ローゼン涙目 -
名前： 通常のナナシ #u13ZVev.： 2009/01/03(土) 11:38: ：editジャアアアアアアアアアアアアアムウウウウウウウウウウウウウ！！！！！
-
名前： VIPPERな名無しさん #-： 2009/01/03(土) 11:42: ：edit水銀燈の黒暦ｓ
>>203で何故か笑ってしまったｗ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 11:49: ：edit米31
School Daysで言葉が誠を殺したENDなんてないぞ
誠だけは絶対に殺さなかった -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 12:12: ：editつげんきのかたまり
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 12:15: ：edit米31
しったか乙 -
名前： #-： 2009/01/03(土) 12:20: ：edit本妻は真紅、浮気相手に水銀燈
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 12:23: ：editこういう黒いのは苦手です
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 12:31: ：editへんたいだと思ったのに！
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 12:43: ：editぷん太史上最高級のどろどろ
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名前： ｓｓ #-： 2009/01/03(土) 12:47: ：edit黄色い子は？？
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:25: ：edit銀「だめよぉ…」
銀「だぁめ………」
アダルティーなエロスを持った銀ちゃんは刺激が強すぎるぜ
しかし相変わらず蒼い子はまともな役がないな -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:28: ：editちょっと蒼と幸せになってくる
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:29: ：editちょっと銀様と幸せになってくる
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:29: ：editちょっと翠と幸せになってくる
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:30: ：editちょっと真紅と幸せになってくる
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:39: ：editちょっと巴と幸せになってくる
-
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 13:54: ：editあぁ・・・
新婚ラブラブの話かと思ったのに
胸糞悪い、まだ変態枠の方がいいわ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 14:14: ：edit__＿_＿_,._＿_, |;:;:.... |
ﾟ ｡ : ..:| |ｌ￣| このスレは末っ子に監視されています
: 。 ..:| |ｌ空|
゜ : ..:| |ｌ腹|
: ﾟ ..:| |ｌ＿|
ﾟ : ..:|;:;:.... |@￣@^､
゜ : ..:|;:;:.... |ﾉ从ﾉ）)))
。 ﾟ ..:|;:;:.... |∂ーﾟ从
: : ..:|;:;:.... |t⊂ﾉ) )
ﾟ ｡ : : ..:|;:;:.... |ζ,,,）( (
: : ..:|;:;:.... |UU ) ) )
,,.,､-‐''"´~ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 14:14: ：editまさに呪い人形ｗ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 14:54: ：editちょっとカナと幸せになってくる
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 15:03: ：editちょっときらばらと二股してくる。
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 15:04: ：edit↑死亡フラグwwwwww
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 15:12: ：edit水銀燈が寝てる間に蒼の人格が出てくる話だと思ってたのに…
今年初JUM死ね -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 15:23: ：editただ憎いから殺してるだけって感じで話にまったく引き込まれない
-
名前： 774 #-： 2009/01/03(土) 15:35: ：editしかし、不倫相手に水銀燈～の話と誘拐幼女の話を足して因数分解したような話だったな…
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名前： 通常のナナシ #BqEwgRj.： 2009/01/03(土) 15:38: ：editなんというBADEND…
個人的にはあまり好きでないなー -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 18:06: ：editか、カナはみっちゃんとラブラブだから別に構わないのかしら～！
べ、別に少しくらい出番が欲しいとか思ったりなんかしなかったのかしら～！ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 19:22: ：editあれ？これはドールズ人間になってるの？
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 19:25: ：editしかし蒼い子は変態か鬱かでろくな目にあってないなｗ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 19:56: ：editえぐぅい・・・。
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 19:59: ：editこれのあとに水銀燈綺麗を読み直したらまた泣けた
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 20:41: ：editこれは面白かった
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 20:42: ：editそれじゃあ雛苺は俺が…と言いたいところだけどさすがにペドはねえよなぁ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 20:43: ：editJUM死ね
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 21:18: ：editなんという昼ドラ・・・
だがそれがいい -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/03(土) 21:24: ：edit今年も例年通り
JUM死ね -
名前： VIPPERな名無しさん #-： 2009/01/04(日) 00:24: ：editシリアスな展開だけに>>177で噴いてしまったwwwwww
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/04(日) 00:39: ：edit73
ttp://punpunpun.blog107.fc2.com/blog-entry-196.html
ぷん太で見たことあるわｗ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/04(日) 02:08: ：edit糞ジャムがああああああ！！！！
俺の嫁に何晒しとんじゃ！！！ -
名前： VIPPERな名無しさん #-： 2009/01/04(日) 02:35: ：editこんなクズJUMに蒼は渡さない、
よって俺が貰っていきます！ -
名前： 555 #-： 2009/01/04(日) 02:37: ：editまことって名前に生まれたのが不幸の始まりか・・
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名前： 通常のナナシ #aRHGpf.g： 2009/01/04(日) 04:22: ：edit最後は警察が来て
紅「蒼星石が殺しました」
雛「こわかったのー」
翠「早くこいつを逮捕するですぅ」
蒼「な……」
な展開かと思ったのに -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/04(日) 12:09: ：edit一番かわいそうなのはカナだな……
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/05(月) 13:54: ：editお絵かき掲示板素晴らしすぎるｗ
でも刺すというか焼き切るだろそれｗｗｗ -
名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/05(月) 22:57: ：edit何が2番は蒼星石だよ！！ふざけんじゃねぇ！！アームカつくよ！！！JUM糞野郎！！
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/06(火) 10:41: ：editなぁに蒼にはNTR属性もあるから大丈夫さ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/01/06(火) 15:13: ：editザク?ふいたｗｗｗ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/02/11(水) 15:03: ：editカナ空気にも程があるｗｗｗｗ
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/03/30(月) 11:25: ：edit昼ドラ好きいいいいいいい
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名前： 通常のナナシ #-： 2009/04/17(金) 15:15: ：editこのくらい昼ドラしてるのもいいな。
つかカナｗｗｗｗｗｗいかん、完全に存在を忘れていたｗｗｗｗｗｗｗｗ
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
