2009/01/02(金)
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:21:57.65 ID:GxCXyAP5O
JUM「今誰もいないはずなんだけど…。真紅達が帰ってきたのかな」
ガチャ
薔薇「…4連鎖……」
水銀燈「ち、ちょっとぉ! 人がせっかく積み上げたところを攻めるなんて良くないわよぉ!」
薔薇「…そういうゲーム…」
JUM「――あー、お二人さん。お楽しみのとこ悪いけど…、なにやってるの?」
水銀燈「見て分からない? ゲームよぉ」
薔薇「…お邪魔…してます…」
JUM「今誰もいないはずなんだけど…。真紅達が帰ってきたのかな」
ガチャ
薔薇「…4連鎖……」
水銀燈「ち、ちょっとぉ! 人がせっかく積み上げたところを攻めるなんて良くないわよぉ!」
薔薇「…そういうゲーム…」
JUM「――あー、お二人さん。お楽しみのとこ悪いけど…、なにやってるの?」
水銀燈「見て分からない? ゲームよぉ」
薔薇「…お邪魔…してます…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:28:06.50 ID:GxCXyAP5O
水銀燈「あらぁ? 真紅たちはどうしたのぉ?」
JUM「真紅なら姉ちゃんとくんくんの映画を見に、翠星石は蒼星石とどっか行って、雛苺は柏葉の家に行った」
水銀燈「ふぅん、であなたがお留守番ねぇ」
JUM「まぁな。で、なんでお前らがこんなとこにいるんだ? マスターとクリスマス会でもやれば、」
薔薇「――ッ!」ビクッ
水銀燈「バっー、JUM、ちょっとこっち来なさぁい」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:35:37.24 ID:GxCXyAP5O
JUM「な、なんだよ廊下なんかに引っ張ってきて」
水銀燈「いい、JUM? 今のは何も知らなかったから許してあげるけど、薔薇水晶の前でマスターの話をするのは止めてちょうだぁい」
JUM「? なんでだよ、エンジュがどうかしたのか?」
水銀燈「エンジュは――、薔薇水晶の前から消えたわぁ」
JUM「え…? なんで。だってエンジュは薔薇水晶の」
水銀燈「それが分かったら苦労しないわぁ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:40:23.45 ID:GxCXyAP5O
JUM「エンジュが居なくなったのは分かったけど…、どうして一緒にいたんだよ」
水銀燈「nのフィールドで会ったのよぉ。それから成り行きで、ねぇ」
JUM「で、なんで僕の家に?」
水銀燈「あなたになんか用は無いわぁ。本当は真紅たちと話したかったのだけど、留守なら仕方ないわねぇ」スッ
JUM「ん? おい、どこ行くんだ」
水銀燈「めぐの所よぉ、さすがに何日も行かないわけにもいかないし」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:45:25.67 ID:GxCXyAP5O
JUM「薔薇水晶はどうするんだよ…! 僕は無関係だぞ!」
水銀燈「真紅たちが帰ってくる頃にまた来るから、それまでは相手してなさぁい」
JUM「相手って、なにを」
水銀燈「…あなたがいつも真紅たちにしてあげてる事だけでいいわぁ。とりあえずあの子を一人にはしないことね」バサッ
JUM「待っ――! くそ、nのフィールドに入っちゃったか……」
JUM「――どうすればいいんだよ…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:50:54.35 ID:GxCXyAP5O
JUM「僕が真紅たちにしてやってる事? なんなんだよ、押し付けていきやがって……」
JUM「とりあえず、居間に戻るか」
~居間~
JUM「薔薇水晶?」
薔薇「………」
JUM「……(膝抱えこんじゃってるな) なぁ、キャラGAME OVERになってるぞ」
薔薇「…と……ま」
JUM「ん?」
薔薇「おとう…さま……っ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:56:32.31 ID:brDBhhXJO
何やってんだ槐……
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:57:58.44 ID:GxCXyAP5O
JUM「エンジュと……何があったんだ?」
薔薇「分からない……。nのフィールドから帰ったら…いなくなってた…」
JUM「なんだよ、それじゃあ出掛けてるだけかもしれないじゃないか」
薔薇「…飲みかけのコーヒーが……あったの…。まだ、あたたかかった…」
JUM「え?」
薔薇「私は…待った。でも…帰ってこなかった……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:05:03.37 ID:GxCXyAP5O
薔薇「お、父さまは……私が…っ」
JUM「わっ、な泣くなよ!」
薔薇「私が嫌いに…っ、だから……居なくなっ…」
JUM「と、とりあえず泣き止めって。ほらハンカチ」
薔薇水晶「……ありがとう…」
JUM「(にしてもコーヒー飲みかけで出掛けるなんて普通は無いよな? なにかあったのかなぁ)」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:12:06.49 ID:GxCXyAP5O
JUM「(とにかく、僕一人じゃ何も出来そうにないな…。ったく、なんでこういう時に限って誰もいないんだ)」
薔薇「……」
JUM「だぁっ、だから落ち込むなって。きっとエンジュになにか急用が出来ただけだって!」
薔薇「……急用…?」
JUM「あぁ。白崎さんも居なかったんだろ? なら仕事関係かもしれない」
薔薇「……」
JUM「とにかく、もうちょっと待ってみよう。何かするのはそれからでも遅くないって」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:18:40.71 ID:GxCXyAP5O
JUM「もう少ししたら真紅か誰か帰ってくるし、水銀燈だってくる。そしたらまたエンジュのことを話そう。きっと力になってくれるさ」
薔薇「……うん…」
JUM「よし、そうと決まれば気分転換だ。薔薇水晶、今度は僕がゲームで対戦してやるよ」
薔薇「ハンデは……有りで…。JUMは…強そうだから」
JUM「じゃあ僕は辛口でやるよ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:24:25.48 ID:GxCXyAP5O
JUM「む、くそ、このっ!」
薔薇水晶「…ばよえーん…」
JUM「あぁ! 大事な所が封印された!」
薔薇「…全消し」
JUM「――だぁー! ダメだ、ぜんっぜん勝てない!」
薔薇「…36戦34勝…2負…」
JUM「ハンデを逆にしてもらってこの結果だもんなぁ。薔薇水晶、このゲームどっかでやったことある?」
薔薇「ない……これが初めて…」
JUM「マジか…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:51:45.35 ID:GxCXyAP5O
JUM「なんかゲームばっかりやってたけど小腹がすいてきたなぁ」
薔薇「…なにか……作る?」
JUM「ん、薔薇水晶って料理出来るのか?」
薔薇「何回か……やったことある…」
JUM「へぇ、意外だな。でもお客にやらせてばっかりっていうのも悪いしなぁ」
薔薇「良いの…迷惑かけるから……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:51:50.97 ID:W+ZkZPxK0
こういった内容の話を見るとよ父親になりたいと思う
ばらしー家においで
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:53:24.26 ID:Q8tFbUwW0
>>38
お前なら作れるさ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:55:47.28 ID:W+ZkZPxK0
作るか、その手があったな
俺、がんばってMSつくるよ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 19:49:43.82 ID:GxCXyAP5O
JUM「ならこうしよう」
薔薇「なに…?」
JUM「僕はやらせるわけにはいかない、薔薇水晶はやりたい。なら一緒に料理しよう」
薔薇「…一緒に…料理?」
JUM「あぁ。一人より二人のほうがいいだろ? 翠星石もやってるし」
薔薇「…分かった……なに作る…?」
JUM「ん、僕は料理スキルなんてほとんど無いからなぁ…カレーにしよう」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 19:56:17.34 ID:GxCXyAP5O
薔薇「…玉ねぎ…しみる……」
JUM「(ドールでもしみるんだな…)かして、僕が切るよ」
薔薇「…じゃあ私はなにをすればいい……?」
JUM「うーん、肉…は汚れるからなぁ。なんか入れたい野菜あったら出して」
薔薇「…分かった…」ガサゴソ
JUM「(いつも思うけど、こうしてみるとドールとは思えないよなぁ)」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:04:40.28 ID:GxCXyAP5O
JUM「こうしてカレーが出来たわけだけど」
薔薇「…不思議な味がする……」
JUM「豆腐とポテチを持ってくるとは思わなかったよ」パク
薔薇「……近くにあったから」モグモグ
JUM「まぁ入れたのは僕なんだけどね。不味くはなくて良かったよ」
薔薇「…初めての…合作……」
JUM「そうだな、僕と薔薇水晶の合作カレーだ」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:18:27.45 ID:mtp77q3l0
ポテチはともかく豆腐はどうなんだw
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:13:38.13 ID:GxCXyAP5O
JUM「もう9時か。あいつら遅いなぁ」
薔薇「……」
JUM「(そういや薔薇水晶、エンジュがいないから帰れないんだよな……)」
JUM「ふぅ、僕は皿の後片付けしてるから風呂入ってきていいよ」
薔薇「…お風呂……?」
JUM「うん、もう沸いてるはずだから。タオルは脱衣場にあるからすぐ分かるよ」
薔薇「分かった……先に行ってる…」タタタ…
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:17:51.56 ID:A9+kqnqb0
先に……だと?
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:18:49.16 ID:WPiCzochO
54がいいたいこといった
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:24:38.20 ID:GxCXyAP5O
JUM「ん? なんか今聞き逃せないセリフが…。まぁ薔薇水晶は行っちゃったし、後片付けしようかな」
ジャー
カチャカチャ
JUM「にしても真紅たちが帰ってきたら来たでうるさそうだな…。僕って損な生活してるよ」
JUM「(エンジュは一体どこに行ったんだろう…。あんなに薔薇水晶を大事にしてたのに)」
JUM「っと、考えごとしてたら皿洗い終わっちまった」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:31:37.22 ID:RBldDf8cO
何が損な生活だ!
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:41:54.22 ID:GxCXyAP5O
JUM「さて、薔薇水晶が上がってくるまでテレビでも見てるか」
ガチャ
JUM「ん、薔薇水晶もう上がっ――!」
薔薇「JUM…まだ…?」
JUM「ばっ、薔薇水晶! お前なんてカッコで出てくるんだよ!」
薔薇「? タオルは……巻いてる…」
JUM「いやそういう問題じゃ…! っていうかまだって、僕は一緒に入らないぞ!」
薔薇「…でも…、そうしないと湯船に……沈む…」
JUM「あ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:08:23.73 ID:GxCXyAP5O
JUM「そっか、薔薇水晶の身長じゃ入るのは難しいのか…」
薔薇「……うん、ゆったり…入れない」
JUM「真冬に行水ってのも寒いだろうしなぁ…」
薔薇「…だから……一緒に…」
JUM「(まずい…、この流れは実にマズいッ!)」
薔薇「……くちっ…」
JUM「寒いのか? 早く風呂に――はっ!?」
薔薇「早く…」グイグイ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:31:31.68 ID:GxCXyAP5O
JUM「(けっきょく実力行使に負けた…)」
薔薇「それじゃJUM……湯船に入って…」
JUM「あぁ、分かったよ。ったく後は野となれ山となれだ!」
ザブ
JUM「(薔薇水晶はそんな気ないんだろうけど、やっぱ抱きかかえてるようにしか見えないよなこのポジション…)」
薔薇水晶「…JUM……あったかい…」
JUM「(薔薇水晶、なんか甘い香りがする…)」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:33:16.76 ID:mtp77q3l0
えろい、えろいよばらしー
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:38:48.07 ID:SPeFhC/M0
JUM俺と今すぐかわるんだ!!
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:44:24.96 ID:GxCXyAP5O
薔薇「JUM…」
JUM「ん? どうした薔薇水晶」
薔薇「今日は……ありがとう…」
JUM「あ、いや、礼とかはいいよ。真紅たちも帰ってきてないから問題はそのままだし」
薔薇「…お父さまが居なくなったのは…悲しいけど…絶対に探し出す……」
JUM「うん、その調子だ。前向きに考えないとな」
薔薇「JUM……ありがとう…」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:51:07.25 ID:TuU71t1b0
ばらしーとのお風呂を避けようなんて、真性イケメンかホモのどちらかだな
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:59:04.86 ID:W+ZkZPxK0
>>77
おいおい、父性愛を忘れるな
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:00:41.09 ID:TuU71t1b0
>>78
仮にお前が薔薇水晶のパパだとしよう
一緒にお風呂入るだろ?
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:11:51.50 ID:W+ZkZPxK0
>>79
仲良く入るな。背中を流してもらったりさ
でも大きくなったら「パパ臭い、近寄らないで」とか言われてさ
連れてきた男に「娘はやらん」とかいっても「父さんのほうがいらない」とかいわれてさ
俺の人生なんだったんだろう……って悩む
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:12:11.40 ID:GxCXyAP5O
~同時刻JUM家玄関前~
真紅「くんくんの映画はやはり最高だったのだわ」
のり「ただいま~。ってあれ、JUMくんいないの?」
真紅「お風呂から人の気配がするのだわ」
のり「あらあら、お風呂に入ってたのね。それじゃ真紅ちゃん、私は部屋に戻るね」
真紅「分かったのだわ。まったく、JUMたら私の帰宅時にお風呂に入ってるだなんて。ちょっとJUM、話があるの」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:14:45.03 ID:mtp77q3l0
YA☆BA☆Iw
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:25:14.45 ID:0oZ+WzC6O
SYU☆RA☆BA
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:27:44.19 ID:SPeFhC/M0
O☆WA☆TA
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:40:26.24 ID:GxCXyAP5O
JUM「じゃあそろそろ上がるか。先に上がっててくれ」
薔薇「……」プルプル
JUM「っぷ、濡れてる髪振り回さないでくれ。ほら、僕が向こうむいてる間に体にタオル巻いて脱衣場にいって」
薔薇「…分かった……」
JUM「(ふぅ、なんとか事なきを得たか。さて、僕も上がるか)」ザバッ
ガラッ
JUM「なんだ薔薇水晶、全然頭拭いてないじゃん」
薔薇「…別に……かまわない……」
JUM「僕が構うよ。ちょっとじっとしてろよ、拭くから」
薔薇「……くすぐったい…」
?「ちょっとJUM、話があるの」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:13:44.82 ID:GxCXyAP5O
JUM・真「あ」
薔薇「…おじゃましてます…」
真紅「JUM、これはどういう状況なのかしら?」
JUM「あ、いや、これは、まだ髪を拭いてやってるだけで」
真紅「腰にタオルを巻いただけで……?」
JUM「いや、これは……」
薔薇「JUM……お風呂…気持ち良かった…」
JUM「………」
真紅「……」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:20:36.79 ID:KGsl8y2RO
薔薇「JUM……お風呂…気持ち良かった…(性的な意味で)」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:40:17.10 ID:GxCXyAP5O
JUM「とりあえずすいませんでした」
真紅「まったく…、なにも無かったから良かったものの。それで薔薇水晶、貴女なんでここにいるのかしら?」
薔薇「…お父さまが…居なくなってしまったから……」
真紅「居なくなる? そんなことは」
カッ!
JUM「!? 鏡が光っ――」
水銀燈「こんばんはぁ、真紅ぅ。JUM、薔薇水晶はどう?」
真紅「水銀燈…っ!」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:43:47.10 ID:GxCXyAP5O
真紅「水銀燈、貴女までなんの用? 狙いすましたかのようなタイミングだけど」
水銀燈「ただの偶然よぉ。それより薔薇水晶の事だけど、話があるの。ちょっと時間もらうわよぉ」
JUM「えっと、僕は」
水銀燈「あなたはいらないわぁ。薔薇水晶とどこかに行ってなさぁい」
JUM「あ、あぁ…。薔薇水晶、居間のほうに行こう」
薔薇「……うん…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:47:30.60 ID:GxCXyAP5O
薔薇「……あの二人は…」
JUM「大丈夫だよ、真紅ならきっと分かってくれるから。水銀燈だって薔薇水晶のこと心配してるみたいだし」
薔薇「……そう…良かった…」
JUM「それじゃ真紅達が話終わるまで何かしよう」
薔薇「……今度は…このゲームが…したい…」
JUM「ん、懐かしいなぁそのソフト。んじゃそれやるか」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:53:36.05 ID:GxCXyAP5O
薔薇「……おにごろし火炎ハンマー…」
JUM「(まさか薔薇水晶がハンマーなんて男らしい武器を使うとは……)おっと、僕のパラソル捌きの前じゃ相手にならないぜ」
薔薇「……JUM、このゲーム…上手い…」
JUM「かなりやり込んだからね。そうそう負けられ、ってあぁ! やられた!」
薔薇水晶「……クスッ…」
JUM「ちっくしょー、言ったそばから…。ん、今薔薇水晶笑った?」
薔薇水晶「…ううん……笑ってない…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:00:27.71 ID:XEk15JzLO
ガチャ
真紅「JUM、話は聞いたのだわ」
水銀燈「まったく、貴女には呆れるわぁ。どれだけミーディアムのことが大事なのよ」
真紅「う、ウルサいのだわ水銀燈」
JUM「じゃあ、協力してくれるんだな」
真紅「えぇ。不本意ではあるけれど」
薔薇「……ありがとう…お姉さま方…」
JUM「それじゃ話をまとめていこうか。――薔薇水晶、話せるか?」
薔薇「…大丈夫……話せる…」
真紅「なるべく詳しくね。それとJUM!」
JUM「はいはい、紅茶だろ」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:14:23.18 ID:XEk15JzLO
薔薇「私は……nのフィールドをよく散歩する…。その日も…してた」
真紅「それで?」
薔薇「…お父さまのお店に帰ってきたら……お父さまが…いなかった…」
薔薇「探したけれど……いなくて…コーヒーがあったから待ったけど…、1日待っても帰ってこなかった…」
JUM「白崎さんもいなくなってたんだよな?」
薔薇「うん…。それで…またnのフィールドに行った…。そしてラプラスに話をしようと思ったけど……会えなかった」
水銀燈「そして私と会った、そう?」
薔薇「…うん…」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:19:50.72 ID:XEk15JzLO
真紅「確かにあのラプラスなら、何か知ってるのかもしれないのだわ」
水銀燈「でもあの兎、こっちが用事あるときに限っていないのよねぇ。その後も薔薇水晶と探したのだけれど」
JUM「会えなくて僕の家に来たってわけか…」
薔薇「…私の話は…これでおしまい…」
真紅「薔薇水晶、エンジュは居なくなる前に何か変わったところは無かったの?」
薔薇「…なかった…いつも通りの…お父さまだった…」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:25:13.34 ID:XEk15JzLO
JUM「うーん、なんで急にいなくなったんだろう」
真紅「とりあえず今日は遅いから捜索は明日にするわ。私と水銀燈はラプラスを探すから、JUMは薔薇水晶と一緒にいてあげて」
JUM「え、僕も探したほうが」
水銀燈「JUM、言ったはずよぉ。一緒にいてあげて、って」
JUM「あ……」
薔薇「……お姉さま方…ありがとう…」
真紅「礼なんかいらないわ。翠星石たちには私から話しておくわ、JUMじゃ余計に話こじれそうだし」
JUM「むっ…、悪かったな」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:29:36.70 ID:XEk15JzLO
JUM「って、翠星石たちはどうしたんだ!? もう夜遅いのに…」
真紅「翠星石たちはあちらの泊まるそうよ。雛苺も同じ。のりに連絡があったわ」
JUM「なんだ、そうか」
水銀燈「あらぁ、翠星石たちが心配?」
JUM「ばっ、バカ言うなよ! あんな性悪人形たちなんて心配じゃないさ」
薔薇「…JUM…顔……真っ赤…」
JUM「う、うるさいな! 薔薇水晶よけいなことは言わなくて言い!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:33:27.50 ID:xkm0gbBtO
俺が知ってるJUMとなにやら違和感が…
そうか、蒼とおちんちんが足りないんだ
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:41:26.85 ID:XEk15JzLO
水銀燈「それじゃ話もまとまったみたいだし、私も帰るわぁ」
真紅「あら水銀燈、ミーディアムを大切にね」
水銀燈「! 別に、めぐは関係ないわぁ」
JUM「あ~…、また始まっちまった」
薔薇「? また…?」
JUM「あぁ、薔薇水晶は初めてだから知らないか。なんかこの二人はよく分かんないことでぶつかり合ってね」
薔薇「……戦い…?」
JUM「そんなもんじゃないよ。ま、勝手に解決するんだけど」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:45:44.78 ID:XEk15JzLO
真紅「く、今日という今日はひれ伏させるのだわ!」
水銀燈「その言葉、そっくりそのまま返すわぁ」
JUM「はいはい、じゃあこれここに置いとくからな。薔薇水晶、僕の部屋行くぞ」
薔薇「……なに…これ?」
JUM「二人専用のゲーム機だよ。なんか最近ハマってるみたいで、喧嘩するたびに対戦するようになったんだ」
真紅「行くのだわリザード、水銀燈なんか焼き尽くすのだわ!」
水銀燈「甘いわよぉ真紅ぅ、行きなさぁいブラッキー」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:48:11.99 ID:C6vVSTa+O
平和だ……
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:48:54.18 ID:IE6crxED0
ポケモンかよw
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:50:27.63 ID:XEk15JzLO
JUM「これが僕の部屋だよ。って言っても何も無いけどな」
薔薇「……くんくん…人形…」
JUM「それは真紅のだよ。触ると怒るんだよなー、僕が買ってやったやつなのに」
薔薇「…かわいい……ふかふか…」ギュッ
JUM「って聞いてないな…。まぁいいや薔薇水晶、僕はちょっとパソコンするからそこのベッドで寝ていいよ」
薔薇「…パソコン…?」
JUM「うん、といっも別に買うものとかないからチェックだけだけど」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:56:56.17 ID:XEk15JzLO
JUM「ふぅ…、今日もとくにめぼしい物は無しっと。そろそろ床で寝よう」
薔薇「JUM…」
JUM「ぅわっ! なんだ薔薇水晶、まだ起きてたのか…」
薔薇「…JUMを……見てた…」
JUM「僕なんか見てたって面白くないだろ」
薔薇「…ううん……面白かった…JUMの背中……大きい」
JUM「? そうか? 平均だと思うけど」
薔薇「JUM…」
JUM「ん、どした?」
薔薇「一緒に……寝よ…」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:32:55.15 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ!? なっななな何を言ってるんだ薔薇水晶!」
薔薇「一人は……嫌…」
JUM「いや、ちゃんと僕はここで寝るから」
薔薇「……一緒に…」
JUM「…分かった、分かったから僕をそんな目で見ないでくれ」
~部屋外~
水銀燈「あらぁ、いい雰囲気ねぇ。真紅ぅ、どんな気持ち?」
真紅「別にどうもしないのだわ。それより貴女、帰るんじゃなかったの?」
水銀燈「帰るわよぉ。ブラッキー、おいうちと」
真紅「あぁ! 私のリザードが…」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:38:35.22 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ…(なんでドールの隣にいるだけで緊張してるんだ僕)」
薔薇「JUM……嫌…?」
JUM「いや嫌じゃないよ。それより狭くないか?」
薔薇「…大丈夫……ちょうど良い…」
JUM「狭かったら言えよ。ズレるから」
薔薇「…うん……分かった」ギュッ
JUM「! えーと、薔薇水晶? そんなに腕にしがみつかなくても」
薔薇「この方が……安心する…」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:44:19.88 ID:XEk15JzLO
薔薇「…すー…すー」
JUM「(寝たか…。でも僕は寝れない…)」
ガチャ…
真紅「薔薇水晶はもう寝たの?」
JUM「あぁ。で、今日の試合の結果は?」
真紅「それを私に聞くなんて、勇気があるわねJUM」
JUM「(負けたのか…)ま、まぁ、それよりだ。ありがとな、薔薇水晶の力になってくれて」
真紅「さっきも言ったけど、別に礼を言われるものでもないのだわ」
JUM「それでも、だ。じゃあお休み真紅」
真紅「お休みJUM」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:50:08.55 ID:XEk15JzLO
JUM「ん…朝か…」
薔薇「……すー…」
JUM「まだ寝てる…。というかまだ腕掴んでやがる。おい薔薇水晶、朝だぞ」ユサユサ
薔薇「……ぅ…ん…」
JUM「ほら起きろ。真紅にどやされるぞ」
薔薇「…ぅ…おはよう…JUM…」
JUM「おう、おはよー」
のり「JUMくーん! 朝ご飯できたわよー!」
JUM「朝ご飯か。ってまだ薔薇水晶のこと言ってなかった! 薔薇水晶のご飯どうしよう…」
薔薇「私は別に…食べなくていい…」
JUM「それは僕が困る。とりあえず下に行こう」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:54:11.89 ID:XEk15JzLO
薔薇「おはよう…ございます…」
のり「あら、あなたが薔薇水晶ちゃんね。真紅ちゃんから話は聞いたわよー」
JUM「え、おい真紅」ヒソヒソ
真紅「本当のことは言ってないから安心しなさい。遊びに来たことにしてるわ」ヒソヒソ
JUM「なんだ、そういうことか。じゃあ朝ご飯も大丈夫だな」
真紅「まったく、後先を考えないミーディアムを持つと苦労するわ」
JUM「なんだと! まぁいいや、とりあえず朝ご飯にするぞ」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 07:53:53.38 ID:XEk15JzLO
薔薇「…美味しかった…」
のり「それは良かったわ。あ、いけない! 今日は友達と約束してたんだった!」
真紅「あら、そうなの。お皿の片付けは私たちがやるから行ってきていいわよ」
のり「ごめんね真紅ちゃん、じゃあとはお願いね~」バタバタ
のり「行って来まーす!」バタン
JUM「行ったか…。さて、それじゃ皿洗いやるよ」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 07:57:43.61 ID:XEk15JzLO
真紅「私はくんくんのDVDを見てるわ。終わったら教えてちょうだい」
JUM「なんだよ、私たちって言っておきながら僕だけかよ」
真紅「あら、主人にたてつくなんてね」
JUM「誰が主人だ! ったく、相変わらず自己中なんだから…」
ジャー
カチャカチャ
薔薇「………」
JUM「ん、どした薔薇水晶」
薔薇「……手伝う…」
JUM「おぉ、ありがとう。じゃ皿拭いてくれるか?」
薔薇「おやすい…ごよう…」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:02:21.19 ID:XEk15JzLO
水銀燈「あらぁ、家事してるなんてね」
JUM「水銀燈、来てたのか」
水銀燈「つい今し方ね。真紅はいるぅ?」
JUM「アイツならそこでくんくんのDVDを見てるよ。っと、この皿で終わりね」
薔薇「……分かった…」フキフキ
水銀燈「―――ふぅん」
JUM「な、なんだよ、その目は」
水銀燈「別にぃ。ほら真紅、くんくんなんか見てないでラプラス探しに行くわよぉ」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:08:14.66 ID:XEk15JzLO
真紅「まだ見終わってないのに…仕方ないのだわ」
水銀燈「DVDなんていつでも見られるでしょぉ」
JUM「水銀燈の言うとおりだぞ真紅」
真紅「あら、そのDVDを貸してくれって真剣に言って来た貴女のセリフじゃないわね」
水銀燈「う、うるさいわよぉ! 思った以上に面白かったんだから仕方ないでしょ」
JUM「(水銀燈もハマったんだ…)はいはい、分かったから話戻すぞー」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:13:24.25 ID:XEk15JzLO
真紅「それじゃ、蒼星石たちには私から伝えておくから」
JUM「ドール皆で探すのか?」
水銀燈「そのほうが見つけやすいから。ま、翠星石あたりならここに来るかもしれないわねぇ」
JUM「? まぁ別に来る分には構わないけど…」
真紅「それじゃ行って来るのだわ」
JUM「あぁ、行ってらっしゃい」
薔薇「行って…らっしゃい……」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:19:06.98 ID:XEk15JzLO
JUM「――さて、なにしようか」
薔薇「昨日お姉さま方がやってた……ゲームが…したい…」
JUM「あれか? でもアイツらの勝手にいじると物凄い怒るんだよな」
薔薇「………」
JUM「僕のやつだったら貸すよ、もうやってないし。ほら」
ピコーン
JUM「どこでセーブしたっけなぁ」カチカチ
薔薇「……手持ちが…いっぱい…見せて…」ギュウ
JUM「わ、分かったからそんなに体重預けるな!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:23:28.04 ID:XEk15JzLO
薔薇「…サイコキネシス…」カチカチ
JUM「薔薇水晶はエーフィが気に入ったのか」
薔薇「…かわいい…」
JUM「さて、じゃあ僕は本でも読んでようかな。なんか分からない操作とかあったら言えよ?」
薔薇「…分かった」
JUM「間違っても増殖法はやらないでくれよ」
薔薇「…増殖法……?」
JUM「いや、忘れてくれ」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:32:55.90 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ、薔薇水晶」
薔薇「………」
JUM「薔薇水晶?」
薔薇「…すぅ…」
JUM「ゲームつけっぱなしで寝てる…。昨日あんまりねれなかった僕に対する挑戦か?」
JUM「ほら薔薇水晶、そんなとこで寝ると風邪ひくぞ」
薔薇「…ん……」
JUM「ったく――、ソファーに寝かせるか。よっ、と」
ガチャ
翠星石「やいチビ人間! 翠星石が来てやったです、感謝するですぅ」
JUM「あ、翠星石」
翠星石「なっ――、なに薔薇水晶をお姫さまだっこしてやがるですかぁ!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:36:55.36 ID:XEk15JzLO
JUM「いやこれは寝ちゃった薔薇水晶をソファーに移動させようと…」
翠星石「本当ですか? ……そういう事なら信じてやらないこともないです」
JUM「信じるも信じないも、それしか無いだろ…。で、真紅から話は」
翠星石「もちろん聞いてるです。でも居なかったから、休憩がてらちょっと来たわけですぅ」
JUM「そっか…。やっぱり簡単には見つからないか」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 11:54:21.85 ID:XEk15JzLO
翠星石「それにしても薔薇水晶がうちにいるのはやっぱり違和感があるですぅ」
JUM「そういうなよ。僕はこれ以上人形が増えようと驚かないし」
翠星石「それよりチビ人間、腹がすいたので何か出しやがれですぅ」
JUM「なにかって、それくらい自分でやれよ」
翠星石「家でぐうたらしてた奴が働いてきた翠星石にご飯を食べさせるのは常識ですぅ!」
JUM「う…、そう言われると弱いな」
翠星石「分かったらさっさとやるです」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:00:35.87 ID:XEk15JzLO
JUM「ほら、カレーだ。昨日のだけど」
翠星石「? なんだか不思議な味ですねこれ」
JUM「あぁ、豆腐とポテチ入れたからね」
翠星石「な、なんでそんなもの混ぜたですか?」
JUM「いや、薔薇水晶に入れるもの任せたらそれ持ってきた。混ぜたのは僕だけど」
翠星石「一緒に料理……したですか?」
JUM「あぁ、初めてにしちゃ上手くいったんじゃないかな」
翠星石「………」
ゲシッ!
JUM「痛ぁっ! くそ、いきなりなにするんだよ!」
翠星石「罰ですぅ」
JUM「なんの罰だよ…」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:06:30.03 ID:XEk15JzLO
薔薇「…ん…JUM……?」
JUM「お、起きたか薔薇水晶」
翠星石「まったく、お昼寝とはいい度胸してるです」
薔薇「…翠星石…お姉さま……」
翠星石「? なんですか?」
薔薇「いつから…そこに……?」
翠星石「ついさっきですぅ。とりあえずあの兎野郎は見つかってねーですから、もうちょっとしたらまた出掛けるですぅ」
JUM「悪いな、面倒かけて」
翠星石「まったくですぅ。世話がやける妹ですぅ」
薔薇「……ありがとう…」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:15:06.05 ID:XEk15JzLO
翠星石「じゃ、もう一度探してくるですぅ」
JUM「あぁ、よろしく頼む。そういや蒼星石はどうしたんだ?」
翠星石「蒼星石は…探してないですぅ」
JUM「え、なんで? こういう困り事は率先して関わっていきそうなのに」
薔薇「………」
翠星石「チビ人間、ちょっと耳を貸すです」
JUM「ん、別にいいけど……なんだよ」
翠星石「――蒼星石のマスターが病気になったのと…まだ薔薇水晶に良いイメージがないみたいで…真紅の申し出を拒んだのですぅ」ヒソヒソ
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:21:13.76 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ!? 拒んだって、あの蒼星石が!?」
翠星石「ちょ、バカ人間! 声がデカいですぅ!」ヒソヒソ
JUM「わ、悪い…。でもなんで拒むんだよ…」ヒソヒソ
翠星石「さっきも言ったようにイメージですぅ。それに優先すべきマスターが病気になったからには仕方ないですぅ」
JUM「たしかにマスターのほうも大事だけど…」
翠星石「また蒼星石に協力を要請するって真紅は言ってましたから、大丈夫だとは思うですけど…」
JUM「予想外だったな…」
翠星石「まったくですぅ。と、そろそろ本当に翠星石は行くですぅ」
JUM「あぁ、わかった」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:25:10.62 ID:XEk15JzLO
薔薇「…JUM……」
JUM「ん、薔薇水晶どした?」
薔薇「拒んだって…聞こえた…」
JUM「(くそ、デカい声だしたから当たり前か…)蒼星石が…嫌がったらしい」
薔薇「………」
JUM「なんだかマスター関係で忙しいみたいでさ。大丈夫、蒼星石のことだから必ず力になってくれるって」
薔薇「うん……そうなったら、嬉しい……」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:31:29.77 ID:XEk15JzLO
JUM「(とは言ったけど…薔薇水晶そうとうショック受けたみたいだな)」
薔薇「………」
JUM「なぁ、大丈夫だって。すぐに皆ラプラスを見つけて戻ってくるさ、元気出せよ」
薔薇「…うん……」
JUM「そうだ、昼飯まだだろ? なんか食べたほうがいいぞ」
薔薇「…うん……」
JUM「………(見てるこっちもツラいなぁ)」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:35:33.06 ID:XEk15JzLO
薔薇「後片付けは……私がやる…」
ジャー
カチャカチャ
JUM「ん、わかった。それと薔薇水晶」
薔薇「? …なに……」
JUM「皿洗い終わったら気分転換に外行くぞ」
薔薇「……でも…JUMは…」
JUM「僕のことはいいから。とにかくこれは決定事項だからな」
薔薇「……分かった…、早く洗い物終わらせる…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:40:47.92 ID:XEk15JzLO
JUM「うわ、寒っ! 快晴じゃないなんて…」
薔薇「天気予報では……曇りだった…」
JUM「何気に見てるんだな天気予報。――こっちだよ薔薇水晶」
JUM「(外に行くって言ったからには出たけど……、キツいなぁ…)」
薔薇「…誰もいない……」
JUM「まぁこの天気だし寒いからね。年末はどこも忙しいだろうし。お、着いたぞここだ」
薔薇「公園……?」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:46:34.68 ID:XEk15JzLO
JUM「僕がまだ小さかった頃に遊んだ公園だよ。今は寂れて誰も来なくなったけど」
薔薇「遊具が……あんまりない…」
JUM「狭いからね。でもこんなスペースがあるだけいいよ」
薔薇「…でも…JUMはなんで私をここに……?」
JUM「――なんだか薔薇水晶を見てたらここに連れてきたくなった。それだけだよ」
薔薇「………」
JUM「……無言にならないでくれよ。言うのちょっと恥ずかしかったんだぞ」
薔薇「…雪……」
JUM「え? あ本当だ」
薔薇「きれい……」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:51:25.45 ID:XEk15JzLO
~しばらく後~
JUM「はっ…、はくしょっ! あー雪降るんならもっと暖かい格好してくりゃ良かった」
薔薇「JUM……戻ろ…」
JUM「そうするか。薔薇水晶は寒くないのか?」
薔薇「…ちょっと寒いけど……大丈夫…」
薔薇「…JUM」
JUM「ん?」
薔薇「手…温めてあげる…」ギュッ
JUM「んじゃ薔薇水晶の手は僕が温めてやるよ」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 13:54:56.38 ID:XEk15JzLO
JUM「ただいまーっと、なんだか居間が騒がしいな」
薔薇「皆が…帰ってきた……?」
ガチャ
真紅「あら、お帰りなのだわJUMと薔薇水晶」
銀・金「お邪魔してるわぁ・かしら~」
JUM「金糸雀まで来てくれたのか…」
金「姉妹のピンチは皆のピンチかしら~」
翠星石「蒼星石、なんで協力してくれないんですかぁ!」
蒼星石「………」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:11:05.46 ID:XEk15JzLO
蒼星石「…僕はまだ、薔薇水晶を信じきれないんだ」
薔薇「……!」
真紅「蒼星石、今はもう姉妹なのよ。なんで貴女はそんなに」
蒼星石「――分かってる。頭では薔薇水晶は悪くないって理解してる。でも、体は違うんだ」
蒼星石「薔薇水晶……、君を、拒むんだ」
翠星石「蒼星石…」
水銀燈「さっきからこの調子よぉ。私たちも出来る限りは説得してるんだけど」
雛苺「蒼星石の意志は固いのー…」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:17:46.34 ID:XEk15JzLO
JUM「蒼星石…、マスターの具合はいいのか」
蒼星石「…うん、落ち着いてきたみたい。でもまだ油断はできなさそうなんだ」
JUM「そうか…」
水銀燈「蒼星石ぃ、あなたのその考えはずっと変わらないのぉ?」
蒼星石「分からない…。少なくとも今は、変わらないと思う」
JUM「……なぁ、無理はよそう。蒼星石だって蒼星石の都合がある。いきなりこっちの用事を押し付けるのも悪いし」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:23:13.28 ID:XEk15JzLO
真紅「――そうね、今日はこれで解散にしましょう。探索はまた明日、各自戻っていいわ」
雛苺「…ぅゆー、ヒナは巴のとこに行くのー」
金糸雀「…それじゃあまた明日かしら」
蒼星石「じゃあ…僕もマスターのところへ帰るよ」ガタッ
水銀燈「――蒼星石ぃ」
蒼星石「……」
水銀燈「私はあなたを責める気なんて無い。ただね、あなたそれで良いのぉ?」
蒼星石「―――ッ」
水銀燈「私も帰るわぁ。皆、またねぇ」バサッ
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:30:50.84 ID:XEk15JzLO
翠星石「JUM…」
JUM「今は蒼星石一人にしておこう」
真紅「そうね、蒼星石の問題は蒼星石が解決しないと」
薔薇「……私のせいで…ごめんなさい……」
JUM「いや、気にするなよ。――っていうかいつまでもこんな雰囲気じゃ元気出ないよなぁ」
真紅「JUM?」
JUM「うーん、なんか気晴らしになるもの無いかなぁ」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:36:24.74 ID:XEk15JzLO
JUM「4人で遊べるやつかぁ…。テレビゲームなんて気分じゃないだろうし」ブツブツ
翠星石「なんだかブツブツ言い始めやがったですぅ」
真紅「ほっときなさい、JUMはJUMなりに場を和ませようとしてるのだわ」
薔薇「……JUM…」
JUM「んー、料理4人じゃかえって邪魔だし…っと、どうした薔薇水晶」
薔薇「私は…大丈夫……そんなに…考えこまないで…」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:51:40.20 ID:XEk15JzLO
JUM「薔薇水晶…」
真紅「どうやら今度は薔薇水晶のほうがJUMの気分を和らげたようね」
翠星石「まったく、手間がかかるやつですぅ」
薔薇「蒼星石お姉さまのことは…残念だけど……他のお姉さま方が力になってくれて…私は…嬉しい……」
JUM「えっと…」
真紅「間抜けな顔しないの。薔薇水晶をここまで前向きにさせたのはアナタでしょ、JUM」
JUM「いや、僕は別になにもしてないぞ」
翠星石「やれやれですぅ」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:03:09.32 ID:XEk15JzLO
翠星石「それじゃ翠星石はお風呂に入ってくるですぅ。くれぐれもチビ人間は覗くなですぅ」
JUM「だっ、誰が覗くか! ――って翠星石は一人で風呂入ってるのか?」
真紅「? 皆普通に一人で入ってるのだわ」
JUM「え、いやだって身長的に無理じゃないのか? だから僕は薔薇水晶と一緒に風呂、」
翠星石「……いま、なんて言ったですか?」
JUM「だから、薔薇水晶は一人で湯船に入れないから僕も一緒に入って」
真紅「JUM、そのセリフはあらぬ誤解を受けるのだわ」
JUM「? あらぬ誤解って――」
翠星石「……このスケベ人間ー!」ゲシッ!ゲシッ!ゲシッ!
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:10:41.86 ID:XEk15JzLO
JUM「くそー、何も痣が出来るまで蹴らなくても…あの性悪人形め」
薔薇「…大丈夫……?」
JUM「なんとかね。湿布貼ったし」
薔薇「……凄い…におい」
JUM「でもこの臭いが好きなやつもいるらしいよ。さて、どうしようか」
真紅「別に夜はやることがないわ。のりが帰ってくるまで自由にしてなさい」
JUM「で、真紅はさっそくくんくんのDVDですか」
真紅「1日はくんくんで始まりくんくんで終わるのだわ」
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:33:03.40 ID:XEk15JzLO
薔薇「くんくん…」
真紅「あら薔薇水晶、貴女もくんくんの魅力に惹かれてきたの? 遠慮はいらないわ、一緒に見なさい」
薔薇「……JUMも一緒に…見よ…?」
JUM「…ま、やることもないからいっか。よっこいしょういちっと」
真紅「…JUM、年を考えなさい」
薔薇「JUM…そっちじゃない……こっち…」ポンポン
JUM「真紅と薔薇水晶の真ん中に来いってわけですか…。分かったよ」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:42:37.57 ID:XEk15JzLO
JUM「相変わらずそこらの探偵モノよりすごいよな」
真紅「当然なのだわ、あぁ…くんくん、私に会いにきてくれないかしら」
JUM「薔薇水晶、面白かったか?」
薔薇「…面白かった……また…見たい…」
JUM「んじゃ真紅のDVDを借りればいいよ」
薔薇「そうする……でも…」
JUM「ん?」
薔薇「……くんくんの…ぬいぐるみが欲しい…」
JUM「ぬいぐるみねぇ」
ガチャ
翠星石「あがったですよ」
真紅「それじゃ次は私が行ってくるのだわ」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:49:52.03 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ翠星石、湯船にどうやって浸かってるんだ?」
翠星石「スケベ人間には教えてやらんですぅ。真紅にでも聞きやがれです」
JUM「いつまで引きずってるんだよ…」
薔薇「翠星石…お姉さま……、何を飲んでるんですか…?」
翠星石「ん、牛乳ですぅ。風呂上がりはこれと昔から決まってるです」
JUM「なんで西洋人形がその心を理解してるんだよ…」
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:57:25.14 ID:XEk15JzLO
ガチャ
のり「ひゃー、遅くなっちゃってゴメンねみんなー! 急いで晩ご飯作るからね」
JUM「おかえり」
翠星石「しょーがねぇですねぇ、翠星石も手伝ってやるです」
のり「翠星石ちゃんありがとう~!」
翠星石「ほら薔薇水晶、なにボサっと突っ立ってるですか。お前も手伝うですぅ」
薔薇「…私も…やっていいの……?」
のり「良いわよ~。皆で作ったほうがいいに決まってるわ」
JUM「――って二人が言ってるんだ、やってみたら?」
薔薇「うん……のり…私も手伝う…」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:13:21.94 ID:XEk15JzLO
真紅「あらのり、おかえりなさい」
のり「ただいま真紅ちゃん」
翠星石「じゃあ次は薔薇水晶、お風呂に入ってくるです」
薔薇「JUM……一緒に入、」
紅・翠「それはダメだわ・ですぅ!」
JUM「…なんでお前らが答えてるんだよ。薔薇水晶、今日は一人で入ってみたらどうだ?」
薔薇「…でも……」
真紅「薔薇水晶、いいことを教えてあげる。あの浴槽にはね、」
JUM「(ふう、また風呂に入るなんてことは防げたか。嬉しいような残念なような…)」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:20:09.82 ID:XEk15JzLO
のり「さ、薔薇水晶ちゃんがお風呂から上がる前にお皿を並べないと」
JUM「僕は食後に風呂入るから」
のり「じゃあ私は最後ね。上がったら教えてちょうだい」
JUM「あぁ。今日は花丸ハンバーグか。――あれ、なんか一個だけ形違うぞ」
のり「ふふーん、あとで薔薇水晶ちゃんに聞きなさい」
JUM「? わかった……」
紅・翠「………」
ガチャ
薔薇「……良いお湯だった…」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:24:48.78 ID:VGcfvnFGO
若奥様・・・
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:27:16.43 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ薔薇水晶」
薔薇「なに……?」
JUM「なんか形違うハンバーグあるけど、薔薇水晶作ったのか?」
薔薇「…そう……JUMのこと考えながら…作った…」
JUM「へぇ、僕のことねぇ」
JUM「――へぇあ!? な、なんで僕なんだ」
薔薇「分からない……気付いたらそうしてた……」
翠星石「むー、薔薇水晶さっさとテーブルに着くですぅ!」
真紅「そ、そうなのだわ。のり、早くしてちょうだい」
のり「ふふっ、はいはい」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:33:12.54 ID:XEk15JzLO
一同「いただきま~す」
翠星石「チビ人間、ソース取ってですぅ」
JUM「ほらよ。ほら薔薇水晶、遠慮しないで食べていいぞ」
真紅「翠星石は遠慮が無さ過ぎるのだわ。少し落ち着きなさい」
薔薇「…美味しい…」
JUM「今度は皆との合作だな」
薔薇「……うん…そのハンバーグ美味しい…?」
JUM「普通に美味いよ。って薔薇水晶、鼻の頭にソース付いてるぞ」
薔薇「? …どこ…」
JUM「取ってやるから動くな…よし取れた」
翠星石「のり、おかわりですぅ」
のり「はいはい」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:42:26.14 ID:XEk15JzLO
~JUM部屋~
JUM「あー、今日も疲れた…。パソコンのチェックは明日でいいや」
翠星石「なに言ってるです、翠星石たちに比べれば全然疲れてないですぅ」
JUM「まぁそれは言わない約束で。とにかくお休み真紅、翠星石、薔薇水晶」
真紅「お休みなのだわ」
翠星石「お休みですぅ」
薔薇「…お休み…お姉さま方……」モゾモゾ
JUM「……えーと、なんで僕の布団に潜ってきてるんだ薔薇水晶」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:50:09.63 ID:XEk15JzLO
薔薇「JUMと…寝る…」
JUM「いや…、」
翠星石「それは許さんですぅ! 薔薇水晶、一人で寝やがれですぅ」
真紅「薔薇水晶、貴女はもう少し恥じらいをもつべきだわ」
JUM「(な、なんだか二人の雰囲気が真剣だぞ…っ! どうしたんだ?)」
薔薇「? …お姉さま方も…一緒に寝よ……」
紅・翠「!?」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:53:43.71 ID:HpJCN5onO
!?
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:57:12.90 ID:bmS6wIkD0
スペース的に・・・両脇と足の間・・・?
ごくり・・・
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:57:56.94 ID:XEk15JzLO
翠星石「ち、チビ人間こっちによりすぎですぅ、落ちるですぅ!」
真紅「JUM、これ以上こっちにはスペースが無いのだわ」
薔薇「………」
JUM「なぁ、もう一度考えよう。これが一番の打開策なのか?」
翠星石「あ、当たり前ですぅ。別に翠星石はチビ人間なんかと一緒に寝たくはないのですが、薔薇水晶の頼みだから仕方なくやってるですぅ」
真紅「そ、そうなのだわ。薔薇水晶の願いを却下するのは良くないわ」
薔薇「…ゆらゆら揺れる…面白い……」
JUM「(両腕と胸にドールがいると、さすがに息苦しい…。なんで僕がこんな目に)」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:06:13.37 ID:XEk15JzLO
~同時刻蒼星石~
蒼星石「マスターの熱が下がらない…」
爺「ぅっ…蒼星石…」
蒼星石「ッ! マスター、気付いたんですか」
爺「あぁ…。まったく、歳はとりたくないよ。こんなに弱るなんて…」
蒼星石「待ってて、すぐに食事と薬を」
爺「あぁいや…待ちなさい蒼星石」
蒼星石「? はぁ」
爺「蒼星石…、何か悩みでもあるんじゃないのかい? そんな顔をしているよ」
蒼星石「!」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:14:15.19 ID:XEk15JzLO
蒼星石「そ、そんなことは……」
爺「やはり、か。…どんなことで悩んでいるのかは聞かない。じゃがな、これだけは言っておく」
蒼星石「…なんですか?」
爺「悩みというものは人を一歩成長させる。蒼星石、お前は優しい……。じゃからその悩みを乗り越えてさらに成長することを祈っとる」
蒼星石「…………」
爺「ワシが言いたいのはそれだけ。あぁ、食事はもう一眠りしたらいただくよ」
蒼星石「はい……。お休みなさいマスター」
~店内~
蒼星石「――成長か。僕は薔薇水晶が…っ!?」
カッ!
蒼星石「鏡が…。ラ、ラプラス!?」
ラプラス「…………」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:19:06.21 ID:XEk15JzLO
JUM「(こいつら皆黙ったけど寝たのかな…。っていうかトイレ行けねー!)」
翠星石「(あぁぁぁぁ、JUMの腕が匂いが近くにあるですぅ…! こんな状態で寝れるわけねーですぅ!)」
真紅「(くっ…、私としたことが緊張して眠れないのだわ。もう皆寝たのかしら?)」
薔薇「…すー…すー…」
J・紅・翠「(この状況で眠れる薔薇水晶が羨ましい・のだわ・ですぅ)」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:32:54.65 ID:8uzM0fhAO
俺「一緒に…寝よ……?」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:35:59.16 ID:gTCTEq6y0
俺「!?」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:36:14.12 ID:c1s2cLJSO
>>344
全力でお断りさせて戴く
※その2へ
水銀燈「あらぁ? 真紅たちはどうしたのぉ?」
JUM「真紅なら姉ちゃんとくんくんの映画を見に、翠星石は蒼星石とどっか行って、雛苺は柏葉の家に行った」
水銀燈「ふぅん、であなたがお留守番ねぇ」
JUM「まぁな。で、なんでお前らがこんなとこにいるんだ? マスターとクリスマス会でもやれば、」
薔薇「――ッ!」ビクッ
水銀燈「バっー、JUM、ちょっとこっち来なさぁい」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:35:37.24 ID:GxCXyAP5O
JUM「な、なんだよ廊下なんかに引っ張ってきて」
水銀燈「いい、JUM? 今のは何も知らなかったから許してあげるけど、薔薇水晶の前でマスターの話をするのは止めてちょうだぁい」
JUM「? なんでだよ、エンジュがどうかしたのか?」
水銀燈「エンジュは――、薔薇水晶の前から消えたわぁ」
JUM「え…? なんで。だってエンジュは薔薇水晶の」
水銀燈「それが分かったら苦労しないわぁ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:40:23.45 ID:GxCXyAP5O
JUM「エンジュが居なくなったのは分かったけど…、どうして一緒にいたんだよ」
水銀燈「nのフィールドで会ったのよぉ。それから成り行きで、ねぇ」
JUM「で、なんで僕の家に?」
水銀燈「あなたになんか用は無いわぁ。本当は真紅たちと話したかったのだけど、留守なら仕方ないわねぇ」スッ
JUM「ん? おい、どこ行くんだ」
水銀燈「めぐの所よぉ、さすがに何日も行かないわけにもいかないし」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:45:25.67 ID:GxCXyAP5O
JUM「薔薇水晶はどうするんだよ…! 僕は無関係だぞ!」
水銀燈「真紅たちが帰ってくる頃にまた来るから、それまでは相手してなさぁい」
JUM「相手って、なにを」
水銀燈「…あなたがいつも真紅たちにしてあげてる事だけでいいわぁ。とりあえずあの子を一人にはしないことね」バサッ
JUM「待っ――! くそ、nのフィールドに入っちゃったか……」
JUM「――どうすればいいんだよ…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:50:54.35 ID:GxCXyAP5O
JUM「僕が真紅たちにしてやってる事? なんなんだよ、押し付けていきやがって……」
JUM「とりあえず、居間に戻るか」
~居間~
JUM「薔薇水晶?」
薔薇「………」
JUM「……(膝抱えこんじゃってるな) なぁ、キャラGAME OVERになってるぞ」
薔薇「…と……ま」
JUM「ん?」
薔薇「おとう…さま……っ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:56:32.31 ID:brDBhhXJO
何やってんだ槐……
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 17:57:58.44 ID:GxCXyAP5O
JUM「エンジュと……何があったんだ?」
薔薇「分からない……。nのフィールドから帰ったら…いなくなってた…」
JUM「なんだよ、それじゃあ出掛けてるだけかもしれないじゃないか」
薔薇「…飲みかけのコーヒーが……あったの…。まだ、あたたかかった…」
JUM「え?」
薔薇「私は…待った。でも…帰ってこなかった……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:05:03.37 ID:GxCXyAP5O
薔薇「お、父さまは……私が…っ」
JUM「わっ、な泣くなよ!」
薔薇「私が嫌いに…っ、だから……居なくなっ…」
JUM「と、とりあえず泣き止めって。ほらハンカチ」
薔薇水晶「……ありがとう…」
JUM「(にしてもコーヒー飲みかけで出掛けるなんて普通は無いよな? なにかあったのかなぁ)」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:12:06.49 ID:GxCXyAP5O
JUM「(とにかく、僕一人じゃ何も出来そうにないな…。ったく、なんでこういう時に限って誰もいないんだ)」
薔薇「……」
JUM「だぁっ、だから落ち込むなって。きっとエンジュになにか急用が出来ただけだって!」
薔薇「……急用…?」
JUM「あぁ。白崎さんも居なかったんだろ? なら仕事関係かもしれない」
薔薇「……」
JUM「とにかく、もうちょっと待ってみよう。何かするのはそれからでも遅くないって」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:18:40.71 ID:GxCXyAP5O
JUM「もう少ししたら真紅か誰か帰ってくるし、水銀燈だってくる。そしたらまたエンジュのことを話そう。きっと力になってくれるさ」
薔薇「……うん…」
JUM「よし、そうと決まれば気分転換だ。薔薇水晶、今度は僕がゲームで対戦してやるよ」
薔薇「ハンデは……有りで…。JUMは…強そうだから」
JUM「じゃあ僕は辛口でやるよ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:24:25.48 ID:GxCXyAP5O
JUM「む、くそ、このっ!」
薔薇水晶「…ばよえーん…」
JUM「あぁ! 大事な所が封印された!」
薔薇「…全消し」
JUM「――だぁー! ダメだ、ぜんっぜん勝てない!」
薔薇「…36戦34勝…2負…」
JUM「ハンデを逆にしてもらってこの結果だもんなぁ。薔薇水晶、このゲームどっかでやったことある?」
薔薇「ない……これが初めて…」
JUM「マジか…」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:51:45.35 ID:GxCXyAP5O
JUM「なんかゲームばっかりやってたけど小腹がすいてきたなぁ」
薔薇「…なにか……作る?」
JUM「ん、薔薇水晶って料理出来るのか?」
薔薇「何回か……やったことある…」
JUM「へぇ、意外だな。でもお客にやらせてばっかりっていうのも悪いしなぁ」
薔薇「良いの…迷惑かけるから……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:51:50.97 ID:W+ZkZPxK0
こういった内容の話を見るとよ父親になりたいと思う
ばらしー家においで
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:53:24.26 ID:Q8tFbUwW0
>>38
お前なら作れるさ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 18:55:47.28 ID:W+ZkZPxK0
作るか、その手があったな
俺、がんばってMSつくるよ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 19:49:43.82 ID:GxCXyAP5O
JUM「ならこうしよう」
薔薇「なに…?」
JUM「僕はやらせるわけにはいかない、薔薇水晶はやりたい。なら一緒に料理しよう」
薔薇「…一緒に…料理?」
JUM「あぁ。一人より二人のほうがいいだろ? 翠星石もやってるし」
薔薇「…分かった……なに作る…?」
JUM「ん、僕は料理スキルなんてほとんど無いからなぁ…カレーにしよう」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 19:56:17.34 ID:GxCXyAP5O
薔薇「…玉ねぎ…しみる……」
JUM「(ドールでもしみるんだな…)かして、僕が切るよ」
薔薇「…じゃあ私はなにをすればいい……?」
JUM「うーん、肉…は汚れるからなぁ。なんか入れたい野菜あったら出して」
薔薇「…分かった…」ガサゴソ
JUM「(いつも思うけど、こうしてみるとドールとは思えないよなぁ)」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:04:40.28 ID:GxCXyAP5O
JUM「こうしてカレーが出来たわけだけど」
薔薇「…不思議な味がする……」
JUM「豆腐とポテチを持ってくるとは思わなかったよ」パク
薔薇「……近くにあったから」モグモグ
JUM「まぁ入れたのは僕なんだけどね。不味くはなくて良かったよ」
薔薇「…初めての…合作……」
JUM「そうだな、僕と薔薇水晶の合作カレーだ」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:18:27.45 ID:mtp77q3l0
ポテチはともかく豆腐はどうなんだw
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:13:38.13 ID:GxCXyAP5O
JUM「もう9時か。あいつら遅いなぁ」
薔薇「……」
JUM「(そういや薔薇水晶、エンジュがいないから帰れないんだよな……)」
JUM「ふぅ、僕は皿の後片付けしてるから風呂入ってきていいよ」
薔薇「…お風呂……?」
JUM「うん、もう沸いてるはずだから。タオルは脱衣場にあるからすぐ分かるよ」
薔薇「分かった……先に行ってる…」タタタ…
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:17:51.56 ID:A9+kqnqb0
先に……だと?
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:18:49.16 ID:WPiCzochO
54がいいたいこといった
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:24:38.20 ID:GxCXyAP5O
JUM「ん? なんか今聞き逃せないセリフが…。まぁ薔薇水晶は行っちゃったし、後片付けしようかな」
ジャー
カチャカチャ
JUM「にしても真紅たちが帰ってきたら来たでうるさそうだな…。僕って損な生活してるよ」
JUM「(エンジュは一体どこに行ったんだろう…。あんなに薔薇水晶を大事にしてたのに)」
JUM「っと、考えごとしてたら皿洗い終わっちまった」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:31:37.22 ID:RBldDf8cO
何が損な生活だ!
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 20:41:54.22 ID:GxCXyAP5O
JUM「さて、薔薇水晶が上がってくるまでテレビでも見てるか」
ガチャ
JUM「ん、薔薇水晶もう上がっ――!」
薔薇「JUM…まだ…?」
JUM「ばっ、薔薇水晶! お前なんてカッコで出てくるんだよ!」
薔薇「? タオルは……巻いてる…」
JUM「いやそういう問題じゃ…! っていうかまだって、僕は一緒に入らないぞ!」
薔薇「…でも…、そうしないと湯船に……沈む…」
JUM「あ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:08:23.73 ID:GxCXyAP5O
JUM「そっか、薔薇水晶の身長じゃ入るのは難しいのか…」
薔薇「……うん、ゆったり…入れない」
JUM「真冬に行水ってのも寒いだろうしなぁ…」
薔薇「…だから……一緒に…」
JUM「(まずい…、この流れは実にマズいッ!)」
薔薇「……くちっ…」
JUM「寒いのか? 早く風呂に――はっ!?」
薔薇「早く…」グイグイ
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:31:31.68 ID:GxCXyAP5O
JUM「(けっきょく実力行使に負けた…)」
薔薇「それじゃJUM……湯船に入って…」
JUM「あぁ、分かったよ。ったく後は野となれ山となれだ!」
ザブ
JUM「(薔薇水晶はそんな気ないんだろうけど、やっぱ抱きかかえてるようにしか見えないよなこのポジション…)」
薔薇水晶「…JUM……あったかい…」
JUM「(薔薇水晶、なんか甘い香りがする…)」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:33:16.76 ID:mtp77q3l0
えろい、えろいよばらしー
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:38:48.07 ID:SPeFhC/M0
JUM俺と今すぐかわるんだ!!
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:44:24.96 ID:GxCXyAP5O
薔薇「JUM…」
JUM「ん? どうした薔薇水晶」
薔薇「今日は……ありがとう…」
JUM「あ、いや、礼とかはいいよ。真紅たちも帰ってきてないから問題はそのままだし」
薔薇「…お父さまが居なくなったのは…悲しいけど…絶対に探し出す……」
JUM「うん、その調子だ。前向きに考えないとな」
薔薇「JUM……ありがとう…」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:51:07.25 ID:TuU71t1b0
ばらしーとのお風呂を避けようなんて、真性イケメンかホモのどちらかだな
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 21:59:04.86 ID:W+ZkZPxK0
>>77
おいおい、父性愛を忘れるな
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:00:41.09 ID:TuU71t1b0
>>78
仮にお前が薔薇水晶のパパだとしよう
一緒にお風呂入るだろ?
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:11:51.50 ID:W+ZkZPxK0
>>79
仲良く入るな。背中を流してもらったりさ
でも大きくなったら「パパ臭い、近寄らないで」とか言われてさ
連れてきた男に「娘はやらん」とかいっても「父さんのほうがいらない」とかいわれてさ
俺の人生なんだったんだろう……って悩む
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:12:11.40 ID:GxCXyAP5O
~同時刻JUM家玄関前~
真紅「くんくんの映画はやはり最高だったのだわ」
のり「ただいま~。ってあれ、JUMくんいないの?」
真紅「お風呂から人の気配がするのだわ」
のり「あらあら、お風呂に入ってたのね。それじゃ真紅ちゃん、私は部屋に戻るね」
真紅「分かったのだわ。まったく、JUMたら私の帰宅時にお風呂に入ってるだなんて。ちょっとJUM、話があるの」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:14:45.03 ID:mtp77q3l0
YA☆BA☆Iw
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:25:14.45 ID:0oZ+WzC6O
SYU☆RA☆BA
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:27:44.19 ID:SPeFhC/M0
O☆WA☆TA
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 22:40:26.24 ID:GxCXyAP5O
JUM「じゃあそろそろ上がるか。先に上がっててくれ」
薔薇「……」プルプル
JUM「っぷ、濡れてる髪振り回さないでくれ。ほら、僕が向こうむいてる間に体にタオル巻いて脱衣場にいって」
薔薇「…分かった……」
JUM「(ふぅ、なんとか事なきを得たか。さて、僕も上がるか)」ザバッ
ガラッ
JUM「なんだ薔薇水晶、全然頭拭いてないじゃん」
薔薇「…別に……かまわない……」
JUM「僕が構うよ。ちょっとじっとしてろよ、拭くから」
薔薇「……くすぐったい…」
?「ちょっとJUM、話があるの」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:13:44.82 ID:GxCXyAP5O
JUM・真「あ」
薔薇「…おじゃましてます…」
真紅「JUM、これはどういう状況なのかしら?」
JUM「あ、いや、これは、まだ髪を拭いてやってるだけで」
真紅「腰にタオルを巻いただけで……?」
JUM「いや、これは……」
薔薇「JUM……お風呂…気持ち良かった…」
JUM「………」
真紅「……」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:20:36.79 ID:KGsl8y2RO
薔薇「JUM……お風呂…気持ち良かった…(性的な意味で)」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:40:17.10 ID:GxCXyAP5O
JUM「とりあえずすいませんでした」
真紅「まったく…、なにも無かったから良かったものの。それで薔薇水晶、貴女なんでここにいるのかしら?」
薔薇「…お父さまが…居なくなってしまったから……」
真紅「居なくなる? そんなことは」
カッ!
JUM「!? 鏡が光っ――」
水銀燈「こんばんはぁ、真紅ぅ。JUM、薔薇水晶はどう?」
真紅「水銀燈…っ!」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:43:47.10 ID:GxCXyAP5O
真紅「水銀燈、貴女までなんの用? 狙いすましたかのようなタイミングだけど」
水銀燈「ただの偶然よぉ。それより薔薇水晶の事だけど、話があるの。ちょっと時間もらうわよぉ」
JUM「えっと、僕は」
水銀燈「あなたはいらないわぁ。薔薇水晶とどこかに行ってなさぁい」
JUM「あ、あぁ…。薔薇水晶、居間のほうに行こう」
薔薇「……うん…」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:47:30.60 ID:GxCXyAP5O
薔薇「……あの二人は…」
JUM「大丈夫だよ、真紅ならきっと分かってくれるから。水銀燈だって薔薇水晶のこと心配してるみたいだし」
薔薇「……そう…良かった…」
JUM「それじゃ真紅達が話終わるまで何かしよう」
薔薇「……今度は…このゲームが…したい…」
JUM「ん、懐かしいなぁそのソフト。んじゃそれやるか」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 23:53:36.05 ID:GxCXyAP5O
薔薇「……おにごろし火炎ハンマー…」
JUM「(まさか薔薇水晶がハンマーなんて男らしい武器を使うとは……)おっと、僕のパラソル捌きの前じゃ相手にならないぜ」
薔薇「……JUM、このゲーム…上手い…」
JUM「かなりやり込んだからね。そうそう負けられ、ってあぁ! やられた!」
薔薇水晶「……クスッ…」
JUM「ちっくしょー、言ったそばから…。ん、今薔薇水晶笑った?」
薔薇水晶「…ううん……笑ってない…」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:00:27.71 ID:XEk15JzLO
ガチャ
真紅「JUM、話は聞いたのだわ」
水銀燈「まったく、貴女には呆れるわぁ。どれだけミーディアムのことが大事なのよ」
真紅「う、ウルサいのだわ水銀燈」
JUM「じゃあ、協力してくれるんだな」
真紅「えぇ。不本意ではあるけれど」
薔薇「……ありがとう…お姉さま方…」
JUM「それじゃ話をまとめていこうか。――薔薇水晶、話せるか?」
薔薇「…大丈夫……話せる…」
真紅「なるべく詳しくね。それとJUM!」
JUM「はいはい、紅茶だろ」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:14:23.18 ID:XEk15JzLO
薔薇「私は……nのフィールドをよく散歩する…。その日も…してた」
真紅「それで?」
薔薇「…お父さまのお店に帰ってきたら……お父さまが…いなかった…」
薔薇「探したけれど……いなくて…コーヒーがあったから待ったけど…、1日待っても帰ってこなかった…」
JUM「白崎さんもいなくなってたんだよな?」
薔薇「うん…。それで…またnのフィールドに行った…。そしてラプラスに話をしようと思ったけど……会えなかった」
水銀燈「そして私と会った、そう?」
薔薇「…うん…」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:19:50.72 ID:XEk15JzLO
真紅「確かにあのラプラスなら、何か知ってるのかもしれないのだわ」
水銀燈「でもあの兎、こっちが用事あるときに限っていないのよねぇ。その後も薔薇水晶と探したのだけれど」
JUM「会えなくて僕の家に来たってわけか…」
薔薇「…私の話は…これでおしまい…」
真紅「薔薇水晶、エンジュは居なくなる前に何か変わったところは無かったの?」
薔薇「…なかった…いつも通りの…お父さまだった…」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:25:13.34 ID:XEk15JzLO
JUM「うーん、なんで急にいなくなったんだろう」
真紅「とりあえず今日は遅いから捜索は明日にするわ。私と水銀燈はラプラスを探すから、JUMは薔薇水晶と一緒にいてあげて」
JUM「え、僕も探したほうが」
水銀燈「JUM、言ったはずよぉ。一緒にいてあげて、って」
JUM「あ……」
薔薇「……お姉さま方…ありがとう…」
真紅「礼なんかいらないわ。翠星石たちには私から話しておくわ、JUMじゃ余計に話こじれそうだし」
JUM「むっ…、悪かったな」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:29:36.70 ID:XEk15JzLO
JUM「って、翠星石たちはどうしたんだ!? もう夜遅いのに…」
真紅「翠星石たちはあちらの泊まるそうよ。雛苺も同じ。のりに連絡があったわ」
JUM「なんだ、そうか」
水銀燈「あらぁ、翠星石たちが心配?」
JUM「ばっ、バカ言うなよ! あんな性悪人形たちなんて心配じゃないさ」
薔薇「…JUM…顔……真っ赤…」
JUM「う、うるさいな! 薔薇水晶よけいなことは言わなくて言い!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:33:27.50 ID:xkm0gbBtO
俺が知ってるJUMとなにやら違和感が…
そうか、蒼とおちんちんが足りないんだ
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:41:26.85 ID:XEk15JzLO
水銀燈「それじゃ話もまとまったみたいだし、私も帰るわぁ」
真紅「あら水銀燈、ミーディアムを大切にね」
水銀燈「! 別に、めぐは関係ないわぁ」
JUM「あ~…、また始まっちまった」
薔薇「? また…?」
JUM「あぁ、薔薇水晶は初めてだから知らないか。なんかこの二人はよく分かんないことでぶつかり合ってね」
薔薇「……戦い…?」
JUM「そんなもんじゃないよ。ま、勝手に解決するんだけど」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:45:44.78 ID:XEk15JzLO
真紅「く、今日という今日はひれ伏させるのだわ!」
水銀燈「その言葉、そっくりそのまま返すわぁ」
JUM「はいはい、じゃあこれここに置いとくからな。薔薇水晶、僕の部屋行くぞ」
薔薇「……なに…これ?」
JUM「二人専用のゲーム機だよ。なんか最近ハマってるみたいで、喧嘩するたびに対戦するようになったんだ」
真紅「行くのだわリザード、水銀燈なんか焼き尽くすのだわ!」
水銀燈「甘いわよぉ真紅ぅ、行きなさぁいブラッキー」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:48:11.99 ID:C6vVSTa+O
平和だ……
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:48:54.18 ID:IE6crxED0
ポケモンかよw
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:50:27.63 ID:XEk15JzLO
JUM「これが僕の部屋だよ。って言っても何も無いけどな」
薔薇「……くんくん…人形…」
JUM「それは真紅のだよ。触ると怒るんだよなー、僕が買ってやったやつなのに」
薔薇「…かわいい……ふかふか…」ギュッ
JUM「って聞いてないな…。まぁいいや薔薇水晶、僕はちょっとパソコンするからそこのベッドで寝ていいよ」
薔薇「…パソコン…?」
JUM「うん、といっも別に買うものとかないからチェックだけだけど」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 00:56:56.17 ID:XEk15JzLO
JUM「ふぅ…、今日もとくにめぼしい物は無しっと。そろそろ床で寝よう」
薔薇「JUM…」
JUM「ぅわっ! なんだ薔薇水晶、まだ起きてたのか…」
薔薇「…JUMを……見てた…」
JUM「僕なんか見てたって面白くないだろ」
薔薇「…ううん……面白かった…JUMの背中……大きい」
JUM「? そうか? 平均だと思うけど」
薔薇「JUM…」
JUM「ん、どした?」
薔薇「一緒に……寝よ…」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:32:55.15 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ!? なっななな何を言ってるんだ薔薇水晶!」
薔薇「一人は……嫌…」
JUM「いや、ちゃんと僕はここで寝るから」
薔薇「……一緒に…」
JUM「…分かった、分かったから僕をそんな目で見ないでくれ」
~部屋外~
水銀燈「あらぁ、いい雰囲気ねぇ。真紅ぅ、どんな気持ち?」
真紅「別にどうもしないのだわ。それより貴女、帰るんじゃなかったの?」
水銀燈「帰るわよぉ。ブラッキー、おいうちと」
真紅「あぁ! 私のリザードが…」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:38:35.22 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ…(なんでドールの隣にいるだけで緊張してるんだ僕)」
薔薇「JUM……嫌…?」
JUM「いや嫌じゃないよ。それより狭くないか?」
薔薇「…大丈夫……ちょうど良い…」
JUM「狭かったら言えよ。ズレるから」
薔薇「…うん……分かった」ギュッ
JUM「! えーと、薔薇水晶? そんなに腕にしがみつかなくても」
薔薇「この方が……安心する…」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:44:19.88 ID:XEk15JzLO
薔薇「…すー…すー」
JUM「(寝たか…。でも僕は寝れない…)」
ガチャ…
真紅「薔薇水晶はもう寝たの?」
JUM「あぁ。で、今日の試合の結果は?」
真紅「それを私に聞くなんて、勇気があるわねJUM」
JUM「(負けたのか…)ま、まぁ、それよりだ。ありがとな、薔薇水晶の力になってくれて」
真紅「さっきも言ったけど、別に礼を言われるものでもないのだわ」
JUM「それでも、だ。じゃあお休み真紅」
真紅「お休みJUM」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:50:08.55 ID:XEk15JzLO
JUM「ん…朝か…」
薔薇「……すー…」
JUM「まだ寝てる…。というかまだ腕掴んでやがる。おい薔薇水晶、朝だぞ」ユサユサ
薔薇「……ぅ…ん…」
JUM「ほら起きろ。真紅にどやされるぞ」
薔薇「…ぅ…おはよう…JUM…」
JUM「おう、おはよー」
のり「JUMくーん! 朝ご飯できたわよー!」
JUM「朝ご飯か。ってまだ薔薇水晶のこと言ってなかった! 薔薇水晶のご飯どうしよう…」
薔薇「私は別に…食べなくていい…」
JUM「それは僕が困る。とりあえず下に行こう」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 01:54:11.89 ID:XEk15JzLO
薔薇「おはよう…ございます…」
のり「あら、あなたが薔薇水晶ちゃんね。真紅ちゃんから話は聞いたわよー」
JUM「え、おい真紅」ヒソヒソ
真紅「本当のことは言ってないから安心しなさい。遊びに来たことにしてるわ」ヒソヒソ
JUM「なんだ、そういうことか。じゃあ朝ご飯も大丈夫だな」
真紅「まったく、後先を考えないミーディアムを持つと苦労するわ」
JUM「なんだと! まぁいいや、とりあえず朝ご飯にするぞ」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 07:53:53.38 ID:XEk15JzLO
薔薇「…美味しかった…」
のり「それは良かったわ。あ、いけない! 今日は友達と約束してたんだった!」
真紅「あら、そうなの。お皿の片付けは私たちがやるから行ってきていいわよ」
のり「ごめんね真紅ちゃん、じゃあとはお願いね~」バタバタ
のり「行って来まーす!」バタン
JUM「行ったか…。さて、それじゃ皿洗いやるよ」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 07:57:43.61 ID:XEk15JzLO
真紅「私はくんくんのDVDを見てるわ。終わったら教えてちょうだい」
JUM「なんだよ、私たちって言っておきながら僕だけかよ」
真紅「あら、主人にたてつくなんてね」
JUM「誰が主人だ! ったく、相変わらず自己中なんだから…」
ジャー
カチャカチャ
薔薇「………」
JUM「ん、どした薔薇水晶」
薔薇「……手伝う…」
JUM「おぉ、ありがとう。じゃ皿拭いてくれるか?」
薔薇「おやすい…ごよう…」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:02:21.19 ID:XEk15JzLO
水銀燈「あらぁ、家事してるなんてね」
JUM「水銀燈、来てたのか」
水銀燈「つい今し方ね。真紅はいるぅ?」
JUM「アイツならそこでくんくんのDVDを見てるよ。っと、この皿で終わりね」
薔薇「……分かった…」フキフキ
水銀燈「―――ふぅん」
JUM「な、なんだよ、その目は」
水銀燈「別にぃ。ほら真紅、くんくんなんか見てないでラプラス探しに行くわよぉ」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:08:14.66 ID:XEk15JzLO
真紅「まだ見終わってないのに…仕方ないのだわ」
水銀燈「DVDなんていつでも見られるでしょぉ」
JUM「水銀燈の言うとおりだぞ真紅」
真紅「あら、そのDVDを貸してくれって真剣に言って来た貴女のセリフじゃないわね」
水銀燈「う、うるさいわよぉ! 思った以上に面白かったんだから仕方ないでしょ」
JUM「(水銀燈もハマったんだ…)はいはい、分かったから話戻すぞー」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:13:24.25 ID:XEk15JzLO
真紅「それじゃ、蒼星石たちには私から伝えておくから」
JUM「ドール皆で探すのか?」
水銀燈「そのほうが見つけやすいから。ま、翠星石あたりならここに来るかもしれないわねぇ」
JUM「? まぁ別に来る分には構わないけど…」
真紅「それじゃ行って来るのだわ」
JUM「あぁ、行ってらっしゃい」
薔薇「行って…らっしゃい……」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:19:06.98 ID:XEk15JzLO
JUM「――さて、なにしようか」
薔薇「昨日お姉さま方がやってた……ゲームが…したい…」
JUM「あれか? でもアイツらの勝手にいじると物凄い怒るんだよな」
薔薇「………」
JUM「僕のやつだったら貸すよ、もうやってないし。ほら」
ピコーン
JUM「どこでセーブしたっけなぁ」カチカチ
薔薇「……手持ちが…いっぱい…見せて…」ギュウ
JUM「わ、分かったからそんなに体重預けるな!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:23:28.04 ID:XEk15JzLO
薔薇「…サイコキネシス…」カチカチ
JUM「薔薇水晶はエーフィが気に入ったのか」
薔薇「…かわいい…」
JUM「さて、じゃあ僕は本でも読んでようかな。なんか分からない操作とかあったら言えよ?」
薔薇「…分かった」
JUM「間違っても増殖法はやらないでくれよ」
薔薇「…増殖法……?」
JUM「いや、忘れてくれ」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:32:55.90 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ、薔薇水晶」
薔薇「………」
JUM「薔薇水晶?」
薔薇「…すぅ…」
JUM「ゲームつけっぱなしで寝てる…。昨日あんまりねれなかった僕に対する挑戦か?」
JUM「ほら薔薇水晶、そんなとこで寝ると風邪ひくぞ」
薔薇「…ん……」
JUM「ったく――、ソファーに寝かせるか。よっ、と」
ガチャ
翠星石「やいチビ人間! 翠星石が来てやったです、感謝するですぅ」
JUM「あ、翠星石」
翠星石「なっ――、なに薔薇水晶をお姫さまだっこしてやがるですかぁ!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 08:36:55.36 ID:XEk15JzLO
JUM「いやこれは寝ちゃった薔薇水晶をソファーに移動させようと…」
翠星石「本当ですか? ……そういう事なら信じてやらないこともないです」
JUM「信じるも信じないも、それしか無いだろ…。で、真紅から話は」
翠星石「もちろん聞いてるです。でも居なかったから、休憩がてらちょっと来たわけですぅ」
JUM「そっか…。やっぱり簡単には見つからないか」
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 11:54:21.85 ID:XEk15JzLO
翠星石「それにしても薔薇水晶がうちにいるのはやっぱり違和感があるですぅ」
JUM「そういうなよ。僕はこれ以上人形が増えようと驚かないし」
翠星石「それよりチビ人間、腹がすいたので何か出しやがれですぅ」
JUM「なにかって、それくらい自分でやれよ」
翠星石「家でぐうたらしてた奴が働いてきた翠星石にご飯を食べさせるのは常識ですぅ!」
JUM「う…、そう言われると弱いな」
翠星石「分かったらさっさとやるです」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:00:35.87 ID:XEk15JzLO
JUM「ほら、カレーだ。昨日のだけど」
翠星石「? なんだか不思議な味ですねこれ」
JUM「あぁ、豆腐とポテチ入れたからね」
翠星石「な、なんでそんなもの混ぜたですか?」
JUM「いや、薔薇水晶に入れるもの任せたらそれ持ってきた。混ぜたのは僕だけど」
翠星石「一緒に料理……したですか?」
JUM「あぁ、初めてにしちゃ上手くいったんじゃないかな」
翠星石「………」
ゲシッ!
JUM「痛ぁっ! くそ、いきなりなにするんだよ!」
翠星石「罰ですぅ」
JUM「なんの罰だよ…」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:06:30.03 ID:XEk15JzLO
薔薇「…ん…JUM……?」
JUM「お、起きたか薔薇水晶」
翠星石「まったく、お昼寝とはいい度胸してるです」
薔薇「…翠星石…お姉さま……」
翠星石「? なんですか?」
薔薇「いつから…そこに……?」
翠星石「ついさっきですぅ。とりあえずあの兎野郎は見つかってねーですから、もうちょっとしたらまた出掛けるですぅ」
JUM「悪いな、面倒かけて」
翠星石「まったくですぅ。世話がやける妹ですぅ」
薔薇「……ありがとう…」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:15:06.05 ID:XEk15JzLO
翠星石「じゃ、もう一度探してくるですぅ」
JUM「あぁ、よろしく頼む。そういや蒼星石はどうしたんだ?」
翠星石「蒼星石は…探してないですぅ」
JUM「え、なんで? こういう困り事は率先して関わっていきそうなのに」
薔薇「………」
翠星石「チビ人間、ちょっと耳を貸すです」
JUM「ん、別にいいけど……なんだよ」
翠星石「――蒼星石のマスターが病気になったのと…まだ薔薇水晶に良いイメージがないみたいで…真紅の申し出を拒んだのですぅ」ヒソヒソ
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:21:13.76 ID:XEk15JzLO
JUM「はぁ!? 拒んだって、あの蒼星石が!?」
翠星石「ちょ、バカ人間! 声がデカいですぅ!」ヒソヒソ
JUM「わ、悪い…。でもなんで拒むんだよ…」ヒソヒソ
翠星石「さっきも言ったようにイメージですぅ。それに優先すべきマスターが病気になったからには仕方ないですぅ」
JUM「たしかにマスターのほうも大事だけど…」
翠星石「また蒼星石に協力を要請するって真紅は言ってましたから、大丈夫だとは思うですけど…」
JUM「予想外だったな…」
翠星石「まったくですぅ。と、そろそろ本当に翠星石は行くですぅ」
JUM「あぁ、わかった」
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:25:10.62 ID:XEk15JzLO
薔薇「…JUM……」
JUM「ん、薔薇水晶どした?」
薔薇「拒んだって…聞こえた…」
JUM「(くそ、デカい声だしたから当たり前か…)蒼星石が…嫌がったらしい」
薔薇「………」
JUM「なんだかマスター関係で忙しいみたいでさ。大丈夫、蒼星石のことだから必ず力になってくれるって」
薔薇「うん……そうなったら、嬉しい……」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:31:29.77 ID:XEk15JzLO
JUM「(とは言ったけど…薔薇水晶そうとうショック受けたみたいだな)」
薔薇「………」
JUM「なぁ、大丈夫だって。すぐに皆ラプラスを見つけて戻ってくるさ、元気出せよ」
薔薇「…うん……」
JUM「そうだ、昼飯まだだろ? なんか食べたほうがいいぞ」
薔薇「…うん……」
JUM「………(見てるこっちもツラいなぁ)」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:35:33.06 ID:XEk15JzLO
薔薇「後片付けは……私がやる…」
ジャー
カチャカチャ
JUM「ん、わかった。それと薔薇水晶」
薔薇「? …なに……」
JUM「皿洗い終わったら気分転換に外行くぞ」
薔薇「……でも…JUMは…」
JUM「僕のことはいいから。とにかくこれは決定事項だからな」
薔薇「……分かった…、早く洗い物終わらせる…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:40:47.92 ID:XEk15JzLO
JUM「うわ、寒っ! 快晴じゃないなんて…」
薔薇「天気予報では……曇りだった…」
JUM「何気に見てるんだな天気予報。――こっちだよ薔薇水晶」
JUM「(外に行くって言ったからには出たけど……、キツいなぁ…)」
薔薇「…誰もいない……」
JUM「まぁこの天気だし寒いからね。年末はどこも忙しいだろうし。お、着いたぞここだ」
薔薇「公園……?」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:46:34.68 ID:XEk15JzLO
JUM「僕がまだ小さかった頃に遊んだ公園だよ。今は寂れて誰も来なくなったけど」
薔薇「遊具が……あんまりない…」
JUM「狭いからね。でもこんなスペースがあるだけいいよ」
薔薇「…でも…JUMはなんで私をここに……?」
JUM「――なんだか薔薇水晶を見てたらここに連れてきたくなった。それだけだよ」
薔薇「………」
JUM「……無言にならないでくれよ。言うのちょっと恥ずかしかったんだぞ」
薔薇「…雪……」
JUM「え? あ本当だ」
薔薇「きれい……」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 12:51:25.45 ID:XEk15JzLO
~しばらく後~
JUM「はっ…、はくしょっ! あー雪降るんならもっと暖かい格好してくりゃ良かった」
薔薇「JUM……戻ろ…」
JUM「そうするか。薔薇水晶は寒くないのか?」
薔薇「…ちょっと寒いけど……大丈夫…」
薔薇「…JUM」
JUM「ん?」
薔薇「手…温めてあげる…」ギュッ
JUM「んじゃ薔薇水晶の手は僕が温めてやるよ」
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 13:54:56.38 ID:XEk15JzLO
JUM「ただいまーっと、なんだか居間が騒がしいな」
薔薇「皆が…帰ってきた……?」
ガチャ
真紅「あら、お帰りなのだわJUMと薔薇水晶」
銀・金「お邪魔してるわぁ・かしら~」
JUM「金糸雀まで来てくれたのか…」
金「姉妹のピンチは皆のピンチかしら~」
翠星石「蒼星石、なんで協力してくれないんですかぁ!」
蒼星石「………」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:11:05.46 ID:XEk15JzLO
蒼星石「…僕はまだ、薔薇水晶を信じきれないんだ」
薔薇「……!」
真紅「蒼星石、今はもう姉妹なのよ。なんで貴女はそんなに」
蒼星石「――分かってる。頭では薔薇水晶は悪くないって理解してる。でも、体は違うんだ」
蒼星石「薔薇水晶……、君を、拒むんだ」
翠星石「蒼星石…」
水銀燈「さっきからこの調子よぉ。私たちも出来る限りは説得してるんだけど」
雛苺「蒼星石の意志は固いのー…」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:17:46.34 ID:XEk15JzLO
JUM「蒼星石…、マスターの具合はいいのか」
蒼星石「…うん、落ち着いてきたみたい。でもまだ油断はできなさそうなんだ」
JUM「そうか…」
水銀燈「蒼星石ぃ、あなたのその考えはずっと変わらないのぉ?」
蒼星石「分からない…。少なくとも今は、変わらないと思う」
JUM「……なぁ、無理はよそう。蒼星石だって蒼星石の都合がある。いきなりこっちの用事を押し付けるのも悪いし」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:23:13.28 ID:XEk15JzLO
真紅「――そうね、今日はこれで解散にしましょう。探索はまた明日、各自戻っていいわ」
雛苺「…ぅゆー、ヒナは巴のとこに行くのー」
金糸雀「…それじゃあまた明日かしら」
蒼星石「じゃあ…僕もマスターのところへ帰るよ」ガタッ
水銀燈「――蒼星石ぃ」
蒼星石「……」
水銀燈「私はあなたを責める気なんて無い。ただね、あなたそれで良いのぉ?」
蒼星石「―――ッ」
水銀燈「私も帰るわぁ。皆、またねぇ」バサッ
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:30:50.84 ID:XEk15JzLO
翠星石「JUM…」
JUM「今は蒼星石一人にしておこう」
真紅「そうね、蒼星石の問題は蒼星石が解決しないと」
薔薇「……私のせいで…ごめんなさい……」
JUM「いや、気にするなよ。――っていうかいつまでもこんな雰囲気じゃ元気出ないよなぁ」
真紅「JUM?」
JUM「うーん、なんか気晴らしになるもの無いかなぁ」
293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:36:24.74 ID:XEk15JzLO
JUM「4人で遊べるやつかぁ…。テレビゲームなんて気分じゃないだろうし」ブツブツ
翠星石「なんだかブツブツ言い始めやがったですぅ」
真紅「ほっときなさい、JUMはJUMなりに場を和ませようとしてるのだわ」
薔薇「……JUM…」
JUM「んー、料理4人じゃかえって邪魔だし…っと、どうした薔薇水晶」
薔薇「私は…大丈夫……そんなに…考えこまないで…」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 17:51:40.20 ID:XEk15JzLO
JUM「薔薇水晶…」
真紅「どうやら今度は薔薇水晶のほうがJUMの気分を和らげたようね」
翠星石「まったく、手間がかかるやつですぅ」
薔薇「蒼星石お姉さまのことは…残念だけど……他のお姉さま方が力になってくれて…私は…嬉しい……」
JUM「えっと…」
真紅「間抜けな顔しないの。薔薇水晶をここまで前向きにさせたのはアナタでしょ、JUM」
JUM「いや、僕は別になにもしてないぞ」
翠星石「やれやれですぅ」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:03:09.32 ID:XEk15JzLO
翠星石「それじゃ翠星石はお風呂に入ってくるですぅ。くれぐれもチビ人間は覗くなですぅ」
JUM「だっ、誰が覗くか! ――って翠星石は一人で風呂入ってるのか?」
真紅「? 皆普通に一人で入ってるのだわ」
JUM「え、いやだって身長的に無理じゃないのか? だから僕は薔薇水晶と一緒に風呂、」
翠星石「……いま、なんて言ったですか?」
JUM「だから、薔薇水晶は一人で湯船に入れないから僕も一緒に入って」
真紅「JUM、そのセリフはあらぬ誤解を受けるのだわ」
JUM「? あらぬ誤解って――」
翠星石「……このスケベ人間ー!」ゲシッ!ゲシッ!ゲシッ!
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:10:41.86 ID:XEk15JzLO
JUM「くそー、何も痣が出来るまで蹴らなくても…あの性悪人形め」
薔薇「…大丈夫……?」
JUM「なんとかね。湿布貼ったし」
薔薇「……凄い…におい」
JUM「でもこの臭いが好きなやつもいるらしいよ。さて、どうしようか」
真紅「別に夜はやることがないわ。のりが帰ってくるまで自由にしてなさい」
JUM「で、真紅はさっそくくんくんのDVDですか」
真紅「1日はくんくんで始まりくんくんで終わるのだわ」
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:33:03.40 ID:XEk15JzLO
薔薇「くんくん…」
真紅「あら薔薇水晶、貴女もくんくんの魅力に惹かれてきたの? 遠慮はいらないわ、一緒に見なさい」
薔薇「……JUMも一緒に…見よ…?」
JUM「…ま、やることもないからいっか。よっこいしょういちっと」
真紅「…JUM、年を考えなさい」
薔薇「JUM…そっちじゃない……こっち…」ポンポン
JUM「真紅と薔薇水晶の真ん中に来いってわけですか…。分かったよ」
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:42:37.57 ID:XEk15JzLO
JUM「相変わらずそこらの探偵モノよりすごいよな」
真紅「当然なのだわ、あぁ…くんくん、私に会いにきてくれないかしら」
JUM「薔薇水晶、面白かったか?」
薔薇「…面白かった……また…見たい…」
JUM「んじゃ真紅のDVDを借りればいいよ」
薔薇「そうする……でも…」
JUM「ん?」
薔薇「……くんくんの…ぬいぐるみが欲しい…」
JUM「ぬいぐるみねぇ」
ガチャ
翠星石「あがったですよ」
真紅「それじゃ次は私が行ってくるのだわ」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:49:52.03 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ翠星石、湯船にどうやって浸かってるんだ?」
翠星石「スケベ人間には教えてやらんですぅ。真紅にでも聞きやがれです」
JUM「いつまで引きずってるんだよ…」
薔薇「翠星石…お姉さま……、何を飲んでるんですか…?」
翠星石「ん、牛乳ですぅ。風呂上がりはこれと昔から決まってるです」
JUM「なんで西洋人形がその心を理解してるんだよ…」
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 18:57:25.14 ID:XEk15JzLO
ガチャ
のり「ひゃー、遅くなっちゃってゴメンねみんなー! 急いで晩ご飯作るからね」
JUM「おかえり」
翠星石「しょーがねぇですねぇ、翠星石も手伝ってやるです」
のり「翠星石ちゃんありがとう~!」
翠星石「ほら薔薇水晶、なにボサっと突っ立ってるですか。お前も手伝うですぅ」
薔薇「…私も…やっていいの……?」
のり「良いわよ~。皆で作ったほうがいいに決まってるわ」
JUM「――って二人が言ってるんだ、やってみたら?」
薔薇「うん……のり…私も手伝う…」
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:13:21.94 ID:XEk15JzLO
真紅「あらのり、おかえりなさい」
のり「ただいま真紅ちゃん」
翠星石「じゃあ次は薔薇水晶、お風呂に入ってくるです」
薔薇「JUM……一緒に入、」
紅・翠「それはダメだわ・ですぅ!」
JUM「…なんでお前らが答えてるんだよ。薔薇水晶、今日は一人で入ってみたらどうだ?」
薔薇「…でも……」
真紅「薔薇水晶、いいことを教えてあげる。あの浴槽にはね、」
JUM「(ふう、また風呂に入るなんてことは防げたか。嬉しいような残念なような…)」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:20:09.82 ID:XEk15JzLO
のり「さ、薔薇水晶ちゃんがお風呂から上がる前にお皿を並べないと」
JUM「僕は食後に風呂入るから」
のり「じゃあ私は最後ね。上がったら教えてちょうだい」
JUM「あぁ。今日は花丸ハンバーグか。――あれ、なんか一個だけ形違うぞ」
のり「ふふーん、あとで薔薇水晶ちゃんに聞きなさい」
JUM「? わかった……」
紅・翠「………」
ガチャ
薔薇「……良いお湯だった…」
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:24:48.78 ID:VGcfvnFGO
若奥様・・・
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:27:16.43 ID:XEk15JzLO
JUM「なぁ薔薇水晶」
薔薇「なに……?」
JUM「なんか形違うハンバーグあるけど、薔薇水晶作ったのか?」
薔薇「…そう……JUMのこと考えながら…作った…」
JUM「へぇ、僕のことねぇ」
JUM「――へぇあ!? な、なんで僕なんだ」
薔薇「分からない……気付いたらそうしてた……」
翠星石「むー、薔薇水晶さっさとテーブルに着くですぅ!」
真紅「そ、そうなのだわ。のり、早くしてちょうだい」
のり「ふふっ、はいはい」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:33:12.54 ID:XEk15JzLO
一同「いただきま~す」
翠星石「チビ人間、ソース取ってですぅ」
JUM「ほらよ。ほら薔薇水晶、遠慮しないで食べていいぞ」
真紅「翠星石は遠慮が無さ過ぎるのだわ。少し落ち着きなさい」
薔薇「…美味しい…」
JUM「今度は皆との合作だな」
薔薇「……うん…そのハンバーグ美味しい…?」
JUM「普通に美味いよ。って薔薇水晶、鼻の頭にソース付いてるぞ」
薔薇「? …どこ…」
JUM「取ってやるから動くな…よし取れた」
翠星石「のり、おかわりですぅ」
のり「はいはい」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:42:26.14 ID:XEk15JzLO
~JUM部屋~
JUM「あー、今日も疲れた…。パソコンのチェックは明日でいいや」
翠星石「なに言ってるです、翠星石たちに比べれば全然疲れてないですぅ」
JUM「まぁそれは言わない約束で。とにかくお休み真紅、翠星石、薔薇水晶」
真紅「お休みなのだわ」
翠星石「お休みですぅ」
薔薇「…お休み…お姉さま方……」モゾモゾ
JUM「……えーと、なんで僕の布団に潜ってきてるんだ薔薇水晶」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:50:09.63 ID:XEk15JzLO
薔薇「JUMと…寝る…」
JUM「いや…、」
翠星石「それは許さんですぅ! 薔薇水晶、一人で寝やがれですぅ」
真紅「薔薇水晶、貴女はもう少し恥じらいをもつべきだわ」
JUM「(な、なんだか二人の雰囲気が真剣だぞ…っ! どうしたんだ?)」
薔薇「? …お姉さま方も…一緒に寝よ……」
紅・翠「!?」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:53:43.71 ID:HpJCN5onO
!?
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:57:12.90 ID:bmS6wIkD0
スペース的に・・・両脇と足の間・・・?
ごくり・・・
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 20:57:56.94 ID:XEk15JzLO
翠星石「ち、チビ人間こっちによりすぎですぅ、落ちるですぅ!」
真紅「JUM、これ以上こっちにはスペースが無いのだわ」
薔薇「………」
JUM「なぁ、もう一度考えよう。これが一番の打開策なのか?」
翠星石「あ、当たり前ですぅ。別に翠星石はチビ人間なんかと一緒に寝たくはないのですが、薔薇水晶の頼みだから仕方なくやってるですぅ」
真紅「そ、そうなのだわ。薔薇水晶の願いを却下するのは良くないわ」
薔薇「…ゆらゆら揺れる…面白い……」
JUM「(両腕と胸にドールがいると、さすがに息苦しい…。なんで僕がこんな目に)」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:06:13.37 ID:XEk15JzLO
~同時刻蒼星石~
蒼星石「マスターの熱が下がらない…」
爺「ぅっ…蒼星石…」
蒼星石「ッ! マスター、気付いたんですか」
爺「あぁ…。まったく、歳はとりたくないよ。こんなに弱るなんて…」
蒼星石「待ってて、すぐに食事と薬を」
爺「あぁいや…待ちなさい蒼星石」
蒼星石「? はぁ」
爺「蒼星石…、何か悩みでもあるんじゃないのかい? そんな顔をしているよ」
蒼星石「!」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:14:15.19 ID:XEk15JzLO
蒼星石「そ、そんなことは……」
爺「やはり、か。…どんなことで悩んでいるのかは聞かない。じゃがな、これだけは言っておく」
蒼星石「…なんですか?」
爺「悩みというものは人を一歩成長させる。蒼星石、お前は優しい……。じゃからその悩みを乗り越えてさらに成長することを祈っとる」
蒼星石「…………」
爺「ワシが言いたいのはそれだけ。あぁ、食事はもう一眠りしたらいただくよ」
蒼星石「はい……。お休みなさいマスター」
~店内~
蒼星石「――成長か。僕は薔薇水晶が…っ!?」
カッ!
蒼星石「鏡が…。ラ、ラプラス!?」
ラプラス「…………」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:19:06.21 ID:XEk15JzLO
JUM「(こいつら皆黙ったけど寝たのかな…。っていうかトイレ行けねー!)」
翠星石「(あぁぁぁぁ、JUMの腕が匂いが近くにあるですぅ…! こんな状態で寝れるわけねーですぅ!)」
真紅「(くっ…、私としたことが緊張して眠れないのだわ。もう皆寝たのかしら?)」
薔薇「…すー…すー…」
J・紅・翠「(この状況で眠れる薔薇水晶が羨ましい・のだわ・ですぅ)」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:32:54.65 ID:8uzM0fhAO
俺「一緒に…寝よ……?」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:35:59.16 ID:gTCTEq6y0
俺「!?」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 21:36:14.12 ID:c1s2cLJSO
>>344
全力でお断りさせて戴く
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 01:47: :edit以降ゲッター死ね。
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 01:49: :editじゃあ
2 -
名前: 通常のナナシ #XmuIdNxY: 2009/01/02(金) 01:58: :editやっぱりさ 翆星石が一番可愛いよ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:12: :edit早く寝なよ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:15: :editもーかわいいなーもおおおおお!!!!
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:18: :edit6
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:24: :editばらしーは素晴らしいーっ!なんちゃって!www
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:44: :editなんでばらしーは探さないんだ?
あと米7は2つ突っ込みどころがあるんだが -
名前: 通常のナナシ #MTx1Cqhw: 2009/01/02(金) 02:49: :editばらしー可愛いよばらしー
-
名前: 555 #-: 2009/01/02(金) 03:32: :editいいよ~
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 04:28: :edit11^^
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 06:38: :edit12ゲト
~11までのゲッターは氏ね -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:12: :edit※7
おい -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:18: :editここまでgdgdな※欄も珍しい
最近ぷん太様様な気持ち悪い雰囲気あったな -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 11:11: :edit※14
確かにそう思うよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 11:19: :editゲッター全員死ね
-
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 11:24: :edit一瞬薔薇水晶が長門に見えた
それにしても翠星石イイヨ翠星石 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 13:02: :edit>>344の不意打ちにやられたw
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 13:08: :edit水銀燈「まったく、貴女には呆れるわぁ。どれだけミーディアムのことが大事なのよ」
真紅「う、ウルサいのだわ水銀燈」
これだけで今年1年がんばれる -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 14:26: :edit本文だけでなく回りのレスにも笑った
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 15:47: :edit※7の突っ込みどころがわからんのですが
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 16:12: :edit叫んでいない爺がなんか新鮮wwwww
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 18:04: :edit23ゲト
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 22:26: :edit>>346
意味ちげーよWWW -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 23:32: :edit薔薇「……凄い…におい」
ふぅ・・・ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 00:38: :edit豆腐カレーは結構おいしいと思うんだけどなぁ
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 01:25: :editハ,,ハ
( ゚ω゚ )
/ ヽ
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し| i |J
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| | .| チャリーン
.しiヽJ __ lヽ,,lヽ
_| ::|_ | |Θ |( )
| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_ |_|_|と i
|___|__|_| |_| しーJ
ハ,,ハ
( ゚ω゚ )
/ ヽ
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し| i |J ハ,,ハ
.| || ( ゚ω゚ )
| | .| / \
.しiヽJ __((⊂ ) ノ\つ))
_| ::|_ | |Θ | (_⌒ヽ
| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|_ |_|_| ヽ ヘ }
|___|__|_| |_| ε≡Ξ ノノ `J -
名前: 通常のナナシ #JalddpaA: 2009/01/03(土) 01:57: :editぷんちゃんあけおめ
変態野郎が
ちゃんと毎日更新できるように体調には気を付けてろよ -
名前: 通常のナナシ #0VU/3GDM: 2009/01/03(土) 03:11: :edit薔薇水晶、と声に出して言ってみれば
「ばらしー」が間違いだと気づくであろう…… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 13:48: :edit水分抜いて、細かくして、ひき肉と一緒に煮れば豆腐もいけると思うが、
ポテチは‥‥溶けた芋だからなあ‥‥好みだよなぁ‥‥ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/05(月) 01:44: :editところどころスレ内の変態の反応も面白いなw
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/07(水) 10:43: :edit>>123
たまにはシリアスな蒼星石もいいじゃないか… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/02/12(木) 20:01: :edit最後の名無しワロタwwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/03/01(日) 14:15: :edit>>82
なんでそんな鬱い妄想をwww

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.