2009/01/02(金)
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:23:39.78 ID:XEk15JzLO
その2です。
その2です。
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:23:39.78 ID:XEk15JzLO
のり「おはよー皆~。ってあれ、どうしたの皆眠たそうにして」
J・翠・紅「いや…別になんでもない・ですぅ・のだわ」
薔薇「? 目の下に…クマが出来てる…」
JUM「それより、またどっか出掛けるのか?」
のり「うん、ちょっと外せない用事でね。年末は忙しいの」
JUM「そうか。行ってらっしゃい」
のり「朝ご飯はテーブルの上にあるからね。じゃ行って来まーす!」
バタン
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:32:14.14 ID:XEk15JzLO
JUM「じゃあ今日も昨日と似たような感じかぁ…ふあぁっと」
真紅「いい加減ラプラスには出てきて欲しいのだわ…ぁふ」
翠星石「全くですぅ。安眠のためにも出てきやがれですぅ」
薔薇「今日は…見つかると嬉しい……」
カッ
JUM「ん? 誰か来たみたいだぞ」
薔薇「…水銀燈……お姉さま?」
蒼星石「……おはよう皆」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:42:28.25 ID:XEk15JzLO
JUM「蒼星石……」
真紅「あら、貴女から来るとは思わなかったわ」
蒼星石「ちょっと重要な話があってね」
翠星石「重要な話……ですか?」
蒼星石「薔薇水晶、僕は昨日ラプラスに会った」
薔薇「!」
真紅「…なんですって? 今なんと言ったの蒼星石」
蒼星石「言葉の通りだよ。マスターの所にラプラスが来たんだ」
薔薇「…お父さまの場所は……?」
蒼星石「…聞いても教えてくれなかったよ」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:58:23.21 ID:XEk15JzLO
JUM「え…じゃ他に何を言ってたんだ?」
真紅「待ってJUM。――蒼星石、昨日貴女は薔薇水晶に協力できないと拒んだ。それなのに私たちにラプラスに会ったことを伝えてきた。いったいどういう風の吹き回し?」
翠星石「真紅、蒼星石を疑いすぎですぅ」
真紅「そうかもしれないけど、気になるの」
蒼星石「……確かに昨日の僕は薔薇水晶に協力する気はなかった。だけど、マスターの一言で僕は考え直したんだ」
蒼星石「これが本当の僕の気持ちなのかは分からない。でも、これだけは言える」
薔薇「………」
蒼星石「薔薇水晶、これから僕も君のマスター探しに協力するよ」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:03:00.24 ID:iO1hS/lrO
蒼星石は良い子だね
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:06:12.89 ID:XEk15JzLO
薔薇「! …ありがとう……」
蒼星石「昨日はヒドいこと言ってごめんね」
薔薇「いい…気にしてない…」
真紅「――貴女自身が納得いってるならいいわ。話を戻しましょ」
翠星石「ラプラスはなんて言ってたんですぅ?」
蒼星石「ラプラスは…『原点に戻り、されど他の道を行く』って言ってた」
JUM「原点に戻り…? なんだよそれ」
蒼星石「分からない。質問もしたけど、全てはぐらかされた」
JUM「なんだよ…それじゃ今までと何も変わってないじゃないか」
蒼星石「ごめん…」
JUM「あ、いや、蒼星石が悪いわけじゃないから謝らなくても」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:13:19.70 ID:XEk15JzLO
蒼星石「とりあえず、僕はこれからnのフィールドに向かう。ラプラスを探さないと」
真紅「そうね。その言葉だけじゃ解決にはならない」
翠星石「そうと決まればさっさとラプラスをふん捕まえて薔薇水晶のマスターの場所を聞き出すですぅ!」
薔薇「…………」
JUM「心配いらないよ。こいつらならきっとやってくれるさ」
薔薇「…うん……」
真紅「それじゃJUM、私たちもnのフィールドに行ってくるのだわ」
JUM「あぁ、気をつけてな」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:18:11.44 ID:XEk15JzLO
JUM「皆行っちまったな」
薔薇「お父さま……」
JUM「(薔薇水晶も会えなくて寂しいんだろうなぁ…)」
カッ
JUM「ん? 真紅たち戻ってきたのか?」
水銀燈「あらぁ? あなた達二人だけぇ?」
薔薇「…水銀燈お姉さま……」
JUM「水銀燈か。真紅たちならつい今し方nのフィールドに行ったよ」
水銀燈「すれ違いってわけねぇ…。まぁいいわ、ちょっとJUMを借りるわよ薔薇水晶」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:23:46.71 ID:XEk15JzLO
JUM「なんだよ水銀燈、また廊下なんかに引っ張って」
水銀燈「あの子、最初の時よりは明るくなってるわねぇ」
JUM「たぶん…と言うか明るくなったと思う」
水銀燈「そう。――JUM、ちょっと相談があるのだけどいいかしらぁ?」
JUM「相談? モノによっては断るけど…なんだ?」
水銀燈「これから私と薔薇水晶が話をするから、口を挟まないで聞いててくれるぅ?」
JUM「え、まぁそれくらいだったら良いけど…」
水銀燈「約束したわよぉ」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:48:15.22 ID:XEk15JzLO
水銀燈「薔薇水晶、少しは元気になったようねぇ」
薔薇「……JUMのおかげ…」
水銀燈「そうねぇ、その点に関してはあの人間を褒めてあげるわぁ」
薔薇「…それで…話ってなに…?」
水銀燈「貴女についての話よぉ。たしかに貴女はあの時より元気になったわぁ」
薔薇「……」
水銀燈「なのになんにも行動を起こさないのはどういうことぉ?」
JUM「待てよ、薔薇水晶はまだ完全に落ち着いていないんだから行動なんて、」
水銀燈「ウルサいわよ。口を挟まないって約束忘れたのぉ…?」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:03:55.64 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「たしかにあの時私はあなたに『薔薇水晶を一人にしない』ように注意した」
JUM「………」
水銀燈「でもそれは『かなりふさぎ込んでいた薔薇水晶』に対してであって『少しは回復してきた薔薇水晶』に対してではないわぁ」
薔薇「………」
水銀燈「薔薇水晶、貴女は私や真紅がnのフィールドにいるとき、エンジュの事についてなにかした?」
薔薇「…してない……」
水銀燈「そうよねぇ。けど勘違いしないで、別にその事なんかに怒ってなんかいないわぁ。私が言いたいのは…、」
水銀燈「貴女、少し甘えすぎじゃなぁい?」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:25:21.21 ID:N8Em2A6wO
薔薇「甘え……」
水銀燈「そうよぉ。今の貴女なら少しの時間ならnのフィールドに一人で行けるわぁ」
薔薇「……」
水銀燈「だけど貴女はそれをしなかった。真紅たちと一緒に行くという選択すら思わなかった」
薔薇「……っ」
水銀燈「それが甘えなのよぉ。自分の心を最優先にして、エンジュの優先度を下げた」
薔薇「…それは……」
水銀燈「薔薇水晶。貴女のマスターはエンジュ。そのエンジュが消えた今、元に戻せるとしたらエンジュが愛した貴女だけなのよぉ」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:34:20.15 ID:N8Em2A6wO
薔薇「お父さまが…愛した……」
水銀燈「今すぐ行動しろと言ってるわけじゃない。ただ、そろそろエンジュのことを最優先にしてあげなさぁい」
JUM「話は…終わったか?」
水銀燈「まだまだ言い足りないけど、このくらいにしておくわぁ」
薔薇「お父さま……」
JUM「なぁ、あそこまで言わなくたって……」
水銀燈「――分かってるわぁ。でもね、このくらい厳しく言わないと、あの子は動かないわぁ」
JUM「……」
水銀燈「それじゃ、私もラプラスを探しに行くわぁ。悪いけど、また薔薇水晶のことお願いねぇ」バサッ
JUM「あ、あぁ。分かった」
水銀燈「(まったく…損な役回りだわぁ)」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:55:06.57 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
蒼星石「真紅! いた?」
真紅「いないのだわ。翠星石や雛苺たちのほうに望みをかけたいけど…」
水銀燈「その調子じゃ、まだ見つかってないみたいねぇ」バサッ
真紅「あら水銀燈、遅れて登場なんてとんだご身分ね」
水銀燈「真打ちは最後に登場するものよぉ。それより、蒼星石――考えは決まったようねぇ」
蒼星石「うん。水銀燈のおかげでもあるよ、ありがとう」
水銀燈「ふん…、礼なんかよりラプラスを探すわよぉ」
蒼星石「分かった。それじゃ真打ちのお手並み拝見だね」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:07:55.60 ID:N8Em2A6wO
JUM「なぁ薔薇水晶、まだ無理はしなくていいんだぞ。水銀燈の言ったことも正しいかもしれないけど…」
薔薇「…うん……」
JUM「そうだ、ラプラスが残した言葉の解読もしないといけないんだ」
薔薇「ラプラスは……回りくどい言い方をする…」
JUM「うん、それは分かってる。だけどわざわざアイツから蒼星石に託した言葉なんだから、なにか意味があるはずだ」
薔薇「なにか…重要な意味がある……」
JUM「そう、だから解読する。でも、まったく意味分かんない…」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:14:28.65 ID:N8Em2A6wO
JUM「まず出だしの『原点』すら分からない…。ったくラプラスめ、もっと分かりやすい問題出せよなぁ」
薔薇「…ちょっと…席外す……」
JUM「ん。『原点』ってことは最初だよな。なんの最初だよ…」
ガチャ
バタン
薔薇「…今日も…曇り……晴れにならない…」
薔薇「……お姉さま方も…無理しないで…」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:19:37.68 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
蒼星石「ハァ、ハァ……どう真打ちさん、なにか手掛かりあった?」
水銀燈「あるように見えるぅ…?」
真紅「真打ちがとんで呆れるのだわ…」
水銀燈「なんですってぇ…!」
蒼星石「もう、止めなよ二人とも。でもこれだけ探していないなんて……、ラプラスも隠れてると言うことかな」
真紅「あり得るわね。逃げ隠れは一級品だし」
水銀燈「手掛かりが逃げるなんて、嫌な追跡ねぇ」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:29:15.23 ID:N8Em2A6wO
JUM「あー…」
ガチャ
薔薇「……なんで倒れてるの…?」
JUM「特に深い意味はないよ。言葉の意味が分からなくて多少現実逃避してただけだから…」ムクッ
薔薇「…大丈夫……?」
JUM「まぁなんとかね。くそー、僕が役立つのはこれくらいしか無いのに…」
JUM「他の道ってことは違う行き先に行くことだよな…。でもラプラスのことだから裏をかいて――」
薔薇「……JUM…」
JUM「いや裏の裏かも……。ん? なに?」
薔薇「…nのフィールドに……行ってみる」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:34:06.55 ID:N8Em2A6wO
JUM「nのフィールドって…大丈夫か?」
薔薇「…平気……それに…お姉さまに言われたように…私だけ甘えてられない……JUMに迷惑ばかりかけられない…」
JUM「………」
薔薇「私は…お父さまに会いたい…だから……私は皆と協力して…ラプラスを探す…」
JUM「薔薇水晶…」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:48:54.64 ID:N8Em2A6wO
JUM「薔薇水晶が行くっていうなら止めはしないよ」
薔薇「………」
JUM「nのフィールドには真紅たちがいるはずだから、行けばすぐ会えるよ」
薔薇「……うん」
JUM「ただ、一つ約束な」
薔薇「……約束…?」
JUM「そう、絶対に無理はするなよ。ちょっとでもツラくなったら戻ってきてこいよ」
薔薇「………」コク
カッ
JUM「行っちゃったか…。さて、僕は皆が帰ってくる前に言葉を解読しないとな」
ピンポーン
JUM「ん、誰だろう。宅急便かな。はーい」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:53:01.75 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
翠星石「ダメですぅ、耳すら見つからないですぅ」
雛苺「ヒナもう疲れたのー…」
金糸雀「カナも体力の限界かしらー…」
翠星石「なに弱気なこと言ってるですか! 翠星石たちは薔薇水晶の代わりに――」
雛苺「ぅゆー、どうしたの翠星石?」
翠星石「薔薇水晶です…」
金糸雀「本当かしら~」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:58:17.48 ID:N8Em2A6wO
翠星石「薔薇水晶っ!」
薔薇「…翠星石お姉さま……こんにちは…」
翠星石「こんにちはじゃねーですぅ! なんで薔薇水晶がnのフィールドにいるですか!」
雛苺「翠星石落ち着くの~、怒鳴っちゃだめなの」
翠星石「チビ苺は黙ってるです!」
薔薇「……私も…ラプラスを探す……お父さまは…私が探さないと…」
翠星石「――誰かにそう言われたからですか?」
薔薇「違う…私の意志……」
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 02:03:30.79 ID:N8Em2A6wO
翠星石「そう…ですか」
薔薇「………」
雛苺「薔薇水晶、JUMは?」
薔薇「…うちでラプラスの言葉を解読してる……」
翠星石「薔薇水晶がこっちに来てることはチビ人間も知ってるですか?」
薔薇「……JUMは知ってる…許してくれた…」
金糸雀「翠星石、なんだか薔薇水晶の意志は強そうかしら…」
翠星石「――なにか違和感があったらたたき返してやるですよ」
薔薇「…分かった」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:03:44.08 ID:N8Em2A6wO
翠星石「それじゃとりあえず真紅たちにも会うですぅ。あっち側の情報も集めないといけないですし」
雛苺「もしかしたら見つけてるのかも~!」
薔薇「真紅…お姉さま……」
金糸雀「そうと決まれば早く行くかしらー」
翠星石「それにしてもチビ人間、一人で大丈夫なんですかね」ブツブツ
雛苺「ぅゆー? 翠星石JUMのこと心配してるのー」
翠星石「なっ、このお馬鹿苺! 心配なんかしてるわけねーですぅ」
薔薇「……賑やか…」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:10:10.61 ID:N8Em2A6wO
真紅「薔薇水晶…、本当に大丈夫なの?」
薔薇「…私も力になる……ううん…私がやらないと……」
水銀燈「――無理はダメよぉ」
薔薇「分かってる……ありがとうお姉さま…」
水銀燈「べ、別に貴女のためじゃないわぁ」
翠星石「それで、そっちはどんな感じですか?」
蒼星石「――ダメだよ。やはりラプラスは見つけられない」
雛苺「かくれんぼ上手いのー」
金糸雀「かくれんぼじゃないかしら…」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:16:29.17 ID:N8Em2A6wO
真紅「はぁ、はぁ…」
翠星石「いま…何時ごろですか?」
蒼星石「たぶん夕方の5時くらいだと思う…」
水銀燈「やっぱり一日中探すのは疲れるわぁ」
金糸雀「足がプルプルするかしら…」
薔薇「……お姉さま方…大丈夫…?」
真紅「大丈夫よ。それより、姉妹が全員揃ったのは初めてね」
翠星石「そういえばそうですぅ。揃いそうで揃わなかったですぅ」
水銀燈「なんだか不思議な気分ねぇ。ま――、嫌な気分ではないわぁ」
カッ
蒼星石「あれ? なんか向こうのほうが光った…?」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:27:02.40 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「なにか降ってくるわぁ」
翠星石「? なんですかあれ…」
ドサッ!
?「いたっ! ったくなんなんだよ、もうちょっと静かに下ろせよなぁ」
真紅「ジ、JUM!? なんでアナタがここに…?」
JUM「腰打ったかな…。あれ、真紅。なんだ、皆いるじゃないか」
雛「JUMが落ちてきたの~」
薔薇「…nのフィールドに…なんで来れたの…?」
JUM「え、なんでって、連れてこられたんだよ無理やり」
真紅「誰に? 私たち以外でnのフィールドに入れるなんて…」
JUM「――ラプラスだよ」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:39:50.71 ID:N8Em2A6wO
真紅「え?」
JUM「ちょうど薔薇水晶がnのフィールドに行ったとき、誰か来たんだ。そいつが、ラプラスだった」
真紅「通りでnのフィールドにはいなかったのね……」
翠星石「骨折れ損のくたびれもうけですぅ」
蒼星石「まぁまぁ、見つかったんだからいいじゃない。それでJUM君はラプラスにこの場に連れてこられたの?」
JUM「あぁ。嫌がったんだけど力ずくでね」
薔薇「……それでラプラスは今どこに…?」
ラプラス「私ならここですよ」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:49:57.05 ID:N8Em2A6wO
ラプラス「ここ連日、私を探すためにご苦労さまですローゼンメイデンの皆さん」
翠星石「ようやく現れやがったですね」
真紅「そんな前置きはいらないわ。ラプラス、薔薇水晶のマスターの場所を知らない?」
薔薇「………」
ラプラス「――蒼星石、私があなたに残した言葉の意味は分かりましたか?」
蒼星石「いや…まだだよ」
真紅「ラプラス」
ラプラス「まずは私の話をお聞きになったらその質問に答えますよ」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:11:30.44 ID:N8Em2A6wO
ラプ「原点というのは根元という意味です。これはご存知ですね?」
翠星石「なめるなですぅ」
ラプ「ではあなた方、ローゼンメイデンはなぜ存在しますか?」
真紅「――アリスになるためよ」
水銀燈「互いのローザミスティカを奪い合ってねぇ」
ラプ「そう、それが本来のあなた方の存在意義だ。しかし今は違う」
蒼星石「そうだね。今の僕たちは争うことをしない」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:18:14.71 ID:N8Em2A6wO
ラプ「そう…、あなた方は違う道を歩み始めた」
JUM「! 『原点に戻り、されど他の道を行く』ってもしかして」
水銀燈「なにか気づいたのぉ?」
ラプ「お気づきになった者もいますか。ならば長引かせるのは良くありませんね。真紅、先ほどの答えですが私はエンジュの居場所を知っています」
薔薇「…それは…どこなの…!」
ラプ「その前に。薔薇水晶、あなたはマスターであるエンジュが突如居なくなり、どう感じましたか」
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:25:54.68 ID:N8Em2A6wO
薔薇「一人は…寂しい……私はお父さまが必要…」
ラプ「そう。あなたはエンジュ一筋で、それを糧にして生きている」
薔薇「………」
ラプ「以前のあなたはとても好戦的だった。しかし今のあなたは、他のローゼンメイデンの面々と協力している」
JUM「水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、雛苺…。薔薇水晶、今の君にとって皆は敵か?」
薔薇「違う……私は…お姉さま方と一緒にいたい…」
ラプ「その考えも以前のあなたには有り得なかった。しかし、変わった」
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:34:27.68 ID:N8Em2A6wO
JUM「君も違う道を歩み始めたんだよ、薔薇水晶」
薔薇「…歩み…始めた……」
ラプ「――エンジュは居なくなる直前に言っていました。『薔薇水晶は、戦わなくても輝ける』と」
JUM「『原点』というのは薔薇水晶、君が作られた理由だ」
薔薇「私は…お姉さま方を越えるために……」
JUM「うん。だけどもうそれ以上に、一緒にいたい。そうだろ?」
薔薇「…うん」
ラプ「薔薇水晶は全てにおいてエンジュを最優先します。生活においても、感情においても。そしてそれが最大の難関だった」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:46:27.20 ID:N8Em2A6wO
ラプ「薔薇水晶、余計なことかもしれませんが貴女は他のことにもっと関心を持つべきです」
薔薇「…………」
ラプ「エンジュだけではなく、同じ姉妹に。他の人間に。そして――そこの少年に、ね」
JUM「…薔薇水晶、君はもっと好きに生きるんだ。それが君のマスターの、エンジュの気持ちなんだよきっと」
薔薇「…お父さまの気持ち……」
ラプ「少年、あなたの考えは当たってますよ。薔薇水晶、エンジュが消えた理由を教えてあげます」
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:55:52.32 ID:N8Em2A6wO
ラプ「エンジュは自分がいれば、薔薇水晶は世界の広さを知らずに生きていくということについて悩んでいたようです」
ラプ「貴女はエンジュに付きっきり。ならばどうすればいいのか、と」
水銀燈「その結論が、突然の失踪に繋がったのねぇ」
ラプ「えぇ。自分が居なくなった場合のことを考えさせるために、ね」
薔薇「…………」
ラプ「そして貴女は、見事に他のローゼンメイデンと出会い、話し、時間を共有した」
ラプ「そのことをエンジュに話したところ、とても喜んでいましたよ薔薇水晶」
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:03:25.85 ID:N8Em2A6wO
雛苺「なんだか話が難しくてついていけないの~…」
ラプ「おや、これでも簡潔に話したつもりなのですが」
翠星石「ぜんっぜん分からんですぅ」
真紅「ラプラス、つまりエンジュは薔薇水晶のことを私たちに託したってこと?」
ラプ「当たらずとも遠からずといったところです。全ての決定権は薔薇水晶にあるのですから」
薔薇「……」
JUM「薔薇水晶、これからの生き方は君が決めるんだ」
ラプ「もう貴女は一人で決められるはずですよ」
薔薇「…私は……」
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:10:52.44 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…私は……お父さまに会いたい…」
ラプ「……本当にそれでいいんですね」
薔薇「…うん…でも……それよりお姉さま方と……JUMと……遊びたい…一緒にいたい」
蒼星石「薔薇水晶……」
ラプ「――そうですか。まったく、我が儘な答えですね」
薔薇「…………」
ラプ「ですが、それがエンジュの望んだ答えですよ」
薔薇「!」
ラプ「自分の意志で、自分の大切なことを決める。それがエンジュの望みだったんです」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:16:54.51 ID:N8Em2A6wO
ラプ「それでは話も決まったことです。お別れの時間ですよ」
真紅「待って! エンジュはどこなの!」
ラプ「ああ…、恐らく今は店に戻ってると思いますよ。それでは皆さん、そこの少年の家に帰してあげますよ」
ブゥンッ
JUM「ちょ、なんだこのデッカいブラックホールみたいなのは…っ!」
ラプ「この大人数を一度で送るのはこの方法しかないんです。我慢してください。では」
JUM「では、じゃないってぇー!!」
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:14:30.98 ID:N8Em2A6wO
~JUM宅~
カッ
ドサッ!
JUM「うわっ! ったく、また乱暴に落としやがってラプラスめ…」
ヒュウウウ…
真紅「JUM、動かないで!」
JUM「ん? 真k…どぁあ!」
ドサドサドサッ
翠星石「あの兎めぇ…、翠星石をこんな乱暴に放りやがって、次会ったとき覚えてろですぅ」
真紅「まったく、雑なんだか細かいんだか…。JUM、下で庇ってくれてありがとう」
JUM「庇うっていうか…下敷きにされてるだけだけどな」
水銀燈「とにかく…事件は解決したみたいねぇ」
薔薇「……JUM…大丈夫…?」
JUM「大丈夫、大丈夫だから首に乗らないでくれ…っ!」
524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:20:09.00 ID:N8Em2A6wO
JUM「あー、酷い目にあった」
蒼星石「でもJUM君がいてくれて誰もケガしなかったし、ありがとうね」
JUM「はいはい。で、これからどうするんだ薔薇水晶」
薔薇「…私は……お父さまと話をしてくる…」
JUM「ま、そうだろうな。皆は?」
蒼星石「僕はマスターの所に帰るよ。付きっきりで看ないと」
水銀燈「私も帰るわぁ。たまにはめぐとゆっくり話したいし」
金糸雀「カナもみっちゃんが心配する前に帰るかしら~」
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:25:38.39 ID:N8Em2A6wO
JUM「じゃ、皆またな」
真紅「いろいろありがとうなのだわ」
蒼星石「薔薇水晶、またなにか悩みがあったら言ってね。皆で相談にのるよ」
薔薇「…ありがとう……JUM…また…ね」
カッ
JUM「はぁー、肩の荷がやっと降りたよ」
翠星石「一番働いてないやつが何言ってやがるですか」
真紅「とりあえず、薔薇水晶の件は一件落着ね」
雛苺「良かったのー!」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:32:05.13 ID:N8Em2A6wO
~店~
カッ
薔薇「…お父さま……」
エンジュ「薔薇水晶…すまないね、急にいなくなったりして」
薔薇「ううん……今会えるから…大丈夫…」
エンジュ「それで、どうだった。他のローゼンメイデンと触れ合って」
薔薇「……楽しかった……温かかった…」
エンジュ「――やはり、私の判断は間違っていなかったようだ」
薔薇「………」
エンジュ「私以外にも関心を持って、世界の広さを知った。今の薔薇水晶は、今までで一番輝いてるよ」
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:37:29.35 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…私が……輝いてる…?」
エンジュ「あぁ。戦っていた時よりもずっとね。それと薔薇水晶、JUMという少年のことはどう感じた?」
薔薇「JUMは……誰よりも温かかった…優しかった…JUMのことを考えると…わくわくする……」
エンジュ「――そうか。薔薇水晶、その気持ちは忘れないように。それより、君は私になにかを言いに来たんだろう?」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:42:13.86 ID:N8Em2A6wO
薔薇「うん……お父さま…私は…もっとお姉さまやJUMのことを知りたい…」
エンジュ「………」
薔薇「お父さまも大切だけど……それと同じくらい…皆が好き……だから…これからもJUMの家に行く…」
エンジュ「――…うん。やっぱり私の判断は正しかった」
薔薇「今から…行っても……いい…?」
エンジュ「止めると思うかい?」
薔薇「……思わない……それじゃ…行ってきます…」
カッ!
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:46:46.37 ID:N8Em2A6wO
エンジュ「行った…か」
白崎「エンジュ……、泣いているんですか?」
エンジュ「白崎か…、馬鹿を言うな。薔薇水晶が更なる高みに進んだことに喜んでるんだ」
白崎「まったく…、どうして私の周りは素直な人がいないんでしょうね」
エンジュ「それより白崎、悪かったな私の我が儘に付き合ってもらって」
白崎「構いませんよ、面白かったですし」
エンジュ「それでは我が儘ついでに…、酒に付き合え」
白崎「やけ酒は体に毒ですよ。――ま、今日だけならいいでしょう」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:55:05.25 ID:N8Em2A6wO
~JUM宅風呂~
JUM「こんなに風呂が気持ち良く感じたことってないなぁ~。骨に染み渡るようだ……」
?「……お爺さんみたい…」
JUM「うわぁ!?」
カッ!
薔薇「…こんばんは…JUM……」
JUM「ばっ、薔薇水晶!? な、ななななんで風呂場から出て来るんだよ!」
薔薇「こっちから…JUMの気配がしたから……」
JUM「気配って、そんなの感じれるのか…」
真紅「ちょっとJUM! なんなのだわ今の叫びは!」
翠星石「なにかあったですか!」
ガラッ
薔薇「…こんばんは……」
JUM「ま、待て二人とも! 近寄るなー!」
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 15:56:09.81 ID:N8Em2A6wO
~居間~
JUM「右頬とスネが痛い…また湿布貼らないと」
翠星石「あ、あんな叫びをあげるJUMが悪いですぅ! 冷静に対処しやがれですぅ」
JUM「出来るか! って言うか真紅は二回目なんだから状況分かるだろ!」
真紅「一度目とは状況が違うから分からないのだわ。それより薔薇水晶」
薔薇「…なに……?」
真紅「これからはお風呂場の鏡から入るのは禁止よ」
薔薇「…分かった……」
ガチャ
のり「ただいま~っ!」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:01:56.07 ID:N8Em2A6wO
JUM「あ、お帰り」
真紅「お帰りなのだわのり」
翠星石「あれ、こんなビニール袋抱えてどうしたですか?」
のり「え、薔薇水晶ちゃんが遊びに来たのなら晩ご飯はお鍋にしようかなって思って買ってきたの」
薔薇「…お鍋……いいの…?」
のり「勿論よぉ! さ、頑張って作らないと」
翠星石「翠星石も手伝ってやるですぅ」
薔薇「私も……手伝う…」
真紅「なら私もやるのだわ」
翠星石「そっ、それだけは許さんですぅ!」
JUM「待て真紅、お前は鍋を台無しにする気か?」
真紅「失礼ね。――まぁいいわ、くんくんのDVD見てるから準備できたら呼んでちょうだい」
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:08:06.99 ID:N8Em2A6wO
JUM「あちっ! 豆腐がはふはふ、予想以上にはふはふ、熱い」
真紅「JUM、冷ましてから食べなさい」
翠星石「まったく、それくらいも出来ないですかチビ人間は。のり、ご飯おかわりですぅ」
のり「はいはい。薔薇水晶ちゃん、来れない雛苺ちゃん達のぶんもいっぱい食べてね」
薔薇「…分かった……JUM……よそってあげる…」
JUM「え? あ、ありがとう」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:22:03.03 ID:5y22tjtGO
来れない雛苺だと……?
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:36:09.85 ID:N8Em2A6wO
JUM「――食べた食べたぁ。って言うかなんで雛苺いなくなってんだ?」
真紅「あなたがお風呂に入ってるときに巴が来たのよ」
翠星石「それでついていったんですぅ。電話で呼んだんですけど、もう寝たみたいで来れなかったですぅ」
JUM「マジか…残念だな雛苺」
薔薇「今度は……お姉さま方を全員集めて…鍋がしない…」
のり「そうね。いつかはしたいわね、皆で」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:41:26.76 ID:N8Em2A6wO
~JUM部屋~
JUM「うー…、ん。もう一時かぁ。やっぱりパソコン1日やんなかっただけでも新しい情報いっぱいあったなぁ」
薔薇「…すー…すー…」
真紅「だわ……」
翠星石「ですぅ……」
JUM「…どんな寝言だよこいつら。って言うか当たり前のように僕のベッドで寝てやがる」
JUM「仕方ない、今日は居間で寝るか」
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:57:53.61 ID:N8Em2A6wO
~居間~
JUM「やっぱり冬に毛布だけじゃ寒かったなぁ…」
真紅「おはようなのだわJUM」
翠星石「なんで毛布にくるまってるですか?」
JUM「うるさいなぁ。勝手に僕のベッド使ったやつが言うセリフか?」
薔薇「……だるまみたい…」
JUM「寒いんだから仕方ないだろ」
のり「朝ご飯できたよ~」
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:09:26.73 ID:N8Em2A6wO
一同「ごちそうさま」
のり「はい、お粗末さまでした」
翠星石「真紅、あとで蒼星石のところに一緒にお見舞い行くですぅ」
真紅「そうね。のり、というわけで私と翠星石はあとで出掛けるわ」
のり「は~い。気をつけてね」
真紅「薔薇水晶とJUMはどうするの?」
薔薇「…今度は私が……蒼星石の力になる…けど……」
JUM「けど?」
薔薇「先に…お父さまに会ってくる……」
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:15:03.57 ID:N8Em2A6wO
JUM「ん? そっか、もうエンジュは店にいるんだよな」
薔薇「……うん…」
JUM「気をつけて行ってこいよ。ん、気をつけて帰れよ、が正しいのかな」
薔薇「……JUM…」
JUM「ん?」
チュッ
薔薇「……行ってきます…」タタタッ
ガチャ
バタン
カッ!
JUM「―――へ?」
のり「あらあら」
真紅「………翠星石」
翠星石「………分かってるです真紅。今ここに言葉はいらんですぅ」
JUM「ちょ、なんで怒りの矛先が僕なんだよ! まて、人工精霊だすな!」
紅・翠「そこで大人しくしなさい・ですぅ!」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:18:29.95 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド内~
薔薇「……JUMの家…やっぱりあったかい…」
薔薇「お父さまとも……行けると嬉しいな…」
薔薇「……お姉さま方がいて…のりがいて…お父さまがいて……JUMがいる…」
薔薇「私は……一人じゃない…」
薔薇「……JUM…」
薔薇「……大好き…」
ーfinー
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:20:42.84 ID:Z3IF7yx1O
ブラボーー!!ばらしーかわいいよおおおう!
1乙!
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:21:14.19 ID:m28o6HPk0
乙
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:21:18.51 ID:T8Zjz7CZ0
乙カレー(常夜鍋風味)
おもしろかったぜ
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:27:31.02 ID:N8Em2A6wO
ふぅ、予定より長くなっちゃったけど、これで終わり
ばらしーとJUMと水銀燈のほのぼのSS書こうとしてたんだけど、かなり変わってしまったw
支援してくれた皆、ありがとう!
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:29:05.55 ID:yEQXhHsSO
最高でしたw
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:30:05.30 ID:grczvsQD0
乙、面白かった
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:33:49.24 ID:Of7gwxbmO
毎度のことながらデレデレばらすぃーほど可愛いものはないな
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:36:37.09 ID:CrqlUYqsO
乙
読んでてばらすぃーの印象が変わったわ
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 20:38:32.92 ID:N8Em2A6wO
おまけ
真紅「この前は不覚をとったけど、今日の私は一味違うのだわ!」
水銀燈「ふふっ、返り討ちにしてあげるわぁ」
JUM「よく飽きないなぁ」
薔薇「…四天王……強い…」
JUM「そういや薔薇水晶にも貸してたな」
真紅「いくのだわリザードン! だいもんじ!」
水銀燈「ふふ、甘いわよぉ真紅ぅ。まもる」
真紅「ふ、防がれたのだわ!」
水銀燈「それじゃあ今度はこっちの番ねぇ。はかいこうせん」
真紅「あぁ…私のリザードンが……」
JUM「また真紅の負けか」
薔薇「……レベル48のカイリュー…珍しい…」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 20:56:21.24 ID:N8Em2A6wO
ラプ「エンジュ、また呑んでるんですか」
エンジュ「んあ~? これが呑まずにいられるかぁ!」
ラプ「薔薇水晶は別にあなたから離れたわけではないんですから」
エンジュ「わぁってるよぉ! でもなぁ…、夢に出て来たんだよぉ」
ラプ「なにがです?」
エンジュ「ウエディング姿でJUMの野郎と歩いてる姿だよぉ! 現実にはないと分かってても…くそぉ!」
ラプ「まったく…あなた自身から薔薇水晶の関心を広げたのに」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:07:57.66 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…吸う……」
JUM「あっ! コピーされた!」
水銀燈「チャンスねぇ。ファルコン…」
翠星石「ピーケーサンダー!」
薔薇「…ストーン…」
JUM・銀「吹き飛ばされた・わぁ!」
翠星石「やるですね薔薇水晶。でも一位の座は翠星石のものですぅ!」
薔薇「…負けない……」
真紅「元気ねぇ、あなた達は」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:34:19.42 ID:N8Em2A6wO
雛苺「JUM登りするの~」
JUM「わっ、いきなり飛びかかってくるな!」
薔薇「……私も…」
JUM「だぁっ! 二人はさすがにうっとうしい! 離れろ~!」
翠星石「チビ人間うるせーですぅ! くんくんの声が聞こえないですぅ」
真紅「薔薇水晶が来てから、一段と騒がしくなったわね」
蒼星石「いいことじゃないか。これがJUM君家の素晴らしいところだよ」
599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:41:00.77 ID:N8Em2A6wO
JUM「そういや薔薇水晶って好き嫌いないよな」
薔薇「…そう……?」
JUM「あぁ。まぁうちに嫌いなものを言ってくるやつはいないけど」
水銀燈「JUM、ヤクルトもらうわよぉ」
JUM「当然のように冷蔵庫開けていくんじゃない」
水銀燈「いいじゃなぁい。私とあなたの仲じゃなぁい?」
JUM「いつ僕がお前と仲良くなったんだ――って痛っ! なんだよ薔薇水晶!」
薔薇「………罰…」
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:09:41.21 ID:N8Em2A6wO
JUM「そういや蒼星石って翠星石と姉妹なんだよな」
蒼星石「どうしたのJUM君、改まって」
JUM「いや、なんで双子なのにこうも性格違うんだろうなって」
蒼星石「同じ性格がいたらいたで大変だと思うけどね」
JUM「――たしかに翠星石とか真紅が二人いたら大変だな」
薔薇「……JUM…お昼ご飯できたよ…」
JUM「ん、分かった。(でも薔薇水晶だったら別に良かったかも)」
608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:18:14.93 ID:N8Em2A6wO
JUM「薔薇水晶、ちょっと」
薔薇「? …なに…JUM……」トトト
JUM「昨日お前がいないときに荷物届いてね。ほら、これやるよ」
雛苺「あ~、くんくんのぬいぐるみなのー! おっきいの~!」
紅・翠「!」
JUM「ほら、前に欲しい欲しい言ってたからさ。あげるよ」
薔薇「! …ありがとう……」
真紅「ちょっとJUM、えこひいきは良くないわ」
翠星石「そうですぅ、翠星石たちに何にも無しとはなに考えてるですか!」
JUM「お前らにはずっと前にやったじゃないか!」
610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:24:17.92 ID:N8Em2A6wO
薔薇「すー…すー…」
水銀燈「こんにちはぁ。あら、薔薇水晶寝てるのね」
JUM「あぁ。最近は昼寝するのが増えてきたな」
水銀燈「ふぅん。……で、なんでくんくんのぬいぐるみを抱き締めてるの?」
JUM「よっぽど好きなんだろ、くんくんのこと」
水銀燈「……はぁ、翠星石も大変ねぇ」
翠星石「なっ、なななんで翠星石の名前がそこで出て来るですか!」
JUM「?」
水銀燈「さぁねぇ。真紅、そろそろ私に勝てるようになったかしらぁ?」
真紅「この間までの私とは思わないことなのだわ!」
614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:40:04.11 ID:N8Em2A6wO
JUM「ん、蒼星石来てたのか」
蒼星石「こ、こんにちはJUM君」
JUM「どうしたんだ、そんな困った顔して」
蒼星石「それが…、」
翠星石「姉妹の服を取り替えるですぅ!」
JUM「…また突然の思いつきだな。で、蒼星石はそれに反対してると」
蒼星石「反対してるっていうか…、出来ないっていうか」
JUM「なんだよ煮え切らないなぁ。どうしたんだ」
蒼星石「さすがに…雛苺の服はサイズ的に難しいよ…」
JUM「あぁ…」
617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:54:51.72 ID:N8Em2A6wO
真紅「第1回ローゼン会議なのだわ。議題はJUMの行動と薔薇水晶について」
翠星石「最近の二人はなんかいつも二人きりですぅ。可愛い翠星石がいるのにも関わらずですぅ」
水銀燈「…なんで私まで呼ばれたのかしらぁ」
蒼星石「僕も…」
真紅「そこ! お喋りしないで!」
翠星石「まずは事件が解決してから薔薇水晶とJUMが仲良くなったですぅ」
蒼星石「苦難を乗り越えた仲だしね。一番一緒にいたし」
真紅「そう、それなのだわ。だから私たちも何か悩みをJUMにぶつけるの。そうすれば、」
翠星石「チビ人間もこっちに振り向くってわけですぅ」
水銀燈「――そう簡単な話かしらぁ?」
620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:00:01.11 ID:N8Em2A6wO
真紅「あぁ…、困ったのだわ」
JUM「ん、どうした真紅」
真紅「私のくんくんのDVDボックスがどこかにいってしまったのだわ…。あれが無いと――」
JUM「……昨日のこと思い出してれば見つかるだろ。じゃ」スタスタ
真紅「ち、ちょっとJUM!」
JUM「僕はこれから本を読むの。探すのなら雛苺と探してくれ」
~物陰~
水銀燈「(くんくんとじゃ、悩みの重さが違うでしょ…)」
624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:04:05.53 ID:N8Em2A6wO
翠星石「困ったですぅ…」
JUM「なんだ、こっちでもか。どうしたんだ?」
翠星石「翠星石の大事なスコーンが無くなっ(ry」
JUM「じゃあな、見つかることを祈ってるよ」
翠星石「なっ、なぜですかぁ!?」
~物陰~
蒼星石「(翠星石、あまりにもどうでもいい悩みだよそれ……)」
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:27:09.78 ID:N8Em2A6wO
JUM「今日は魚料理なのか?」
のり「うん。魚は体にいいんだからね」
翠星石「また翠星石が手伝っ――てなんですかそれは!」
薔薇「…魚……」
翠星石「それは知ってるですぅ! なんでまだ頭とかあるですかぁ」
JUM「そりゃ料理する前なんだから当たり前だろ。なんだ、魚苦手なのか」
翠星石「にっ、苦手じゃねーですけどその目がイヤなんですぅ」
薔薇「…翠星石お姉さま……」
翠星石「? な、なんですか薔薇水晶」クルッ
薔薇「……どうぞ…」ポイッ
翠星石「ッ!? いやあぁ~ですぅー!」ダダダッ
JUM「あ、逃げた」
630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:30:17.74 ID:T8Zjz7CZ0
どうぞポイッってお前w
631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:30:23.43 ID:bBvGLuF80
ひでぇwww
632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:34:20.22 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「おじゃまするわよぉ――ってあら、薔薇水晶あなた一人?」
薔薇「……JUMはお風呂…他のお姉さま方は出掛けた…」
水銀燈「ふぅん、真紅がいないとゲームで対戦できないじゃなぁい」
薔薇「私も……したい…」
水銀燈「あなたが? まぁいいわ、遊んであげるぅ」
~数十分後~
薔薇「……ぜったいれいど…」
水銀燈「あぁ、ブラッキー!」
薔薇「12連勝…」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:36:15.30 ID:opDMgIGr0
ばらすぃーゲームうまいwwww
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:43:31.80 ID:N8Em2A6wO
?「待て、止めろ! 金ならいくらでも……ぎゃああぁぁぁぁ!」
JUM「うわっ、けっこうヤバいな」
真紅「こ、こんなの全然怖くないのだわ」
翠星石「ま、まったくですぅ。子供騙しもいいとこですぅ」
水銀燈「つ、作りモノだって丸分かりだわぁ」
JUM「の割にはお前ら震えてるじゃないか…。薔薇水晶は大丈夫か?」
薔薇「……大丈夫…」ギュッ
JUM「(声まで震えてる…。ダメだったか)」
637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:56:24.83 ID:N8Em2A6wO
JUM「ま、こうなることは予想出来たけどね」
薔薇「……一緒にいて…」
真紅「いいJUM、朝になるまでは動いたらダメよ」
翠星石「か、勘違いするなですぅ。チビ人間が怖いだろうと思って一緒に寝てやるです」
水銀燈「まったく、怖がりねぇ」
真紅「毛布にくるまったまま言われても説得力ないのだわ」
JUM「ていうか僕のベッドで4人で寝ろよ、狭い」
一同「そんな…」
JUM「……はぁ」
641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:13:23.34 ID:P3KkZy2DO
真紅「第2回ローゼン会議なのだわ。今回は雛苺のJUMに対するコミュニケーションについてよ」
翠星石「チビ苺は思い立ったことをすぐ行動にするです。しかしチビ人間は最近それを気にしなくなってきたですぅ」
水銀燈「(まだ前回ので懲りなかったのねぇ…)」
蒼星石「(ていうか僕と水銀燈は必要ないよね、陰で見てるだけだし)」
真紅「しかし私たちには雛苺ほど無邪気にはなれないわ。だから、」
翠星石「たまにはチビ人間のために動くですぅ」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:15:38.79 ID:IZ9VeFdC0
ハーレムすぎるw
644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:20:46.98 ID:P3KkZy2DO
真紅「JUM、ちょっと用事が」
JUM「また紅茶か。まったく、たまには自分でいれろよなぁ」
真紅「いえ、そうじゃなくて私がいれて」
JUM「まぁ、多少は僕もいれるの上手くなったんだろうから別にいいけどさ」
真紅「そうね、最初に比べると上手いわ。JUM、熱くし過ぎないようにね」
JUM「りょーかい。あ、菓子いるか?」
真紅「いただくわ」
~物陰~
水銀燈「(驚くほど進歩してないわぁ…。ま、幸せそうだからいいけど)」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:25:15.71 ID:6yin3yyOO
これだけハーレムなのに動じないJUMは化け物か!?
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:27:05.39 ID:P3KkZy2DO
翠星石「やいチビ人間、このケーキを食べさせてやるですぅ」
JUM「ケーキ? お前作ったのか?」
翠星石「あったり前ですぅ。翠星石が本気を出せばこんなものちょろいですぅ」
JUM「ふぅん。じゃあ皆呼ぼ(ry」
翠星石「み、皆はもう食べたですぅ。とにかく食いやがれですぅ!」
JUM「わ、分かったよ。――ん、旨い」
~物陰~
蒼星石「(あんな嘘に騙されるのがJUM君のJUM君たる所以なんだろうなぁ…)」
648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:31:53.24 ID:P3KkZy2DO
水銀燈「薔薇水晶、今日こそ倒してやるわぁ」
真紅「貴女を倒せば、間接的に水銀燈に勝ったことになるのだわ」
薔薇「……じゃあ…まずは真紅お姉さまと……」
JUM「良く飽きないよなあいつら」
蒼星石「初めてはやっぱり思い入れが強いんだよ。JUM君もあれかなりやり込んだんでしょ?」
JUM「あぁ、かなりの時間を費やしたな」
薔薇「……真紅お姉さま…撃破…」
真紅「だわっ!?」
水銀燈「任せなさい真紅ぅ、仇はとるわぁ」
JUM「…平和だな」
蒼星石「平和だね」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:36:20.86 ID:xV1eruHX0
だわっwwww
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:37:43.22 ID:P3KkZy2DO
のり「それじゃ皆お箸持った?」
真紅「全員持ってるのは確認したのだわ」
JUM「まさか7体の人形と一緒に晩ご飯食べることになるとは…」
薔薇「…賑やかな…鍋…」
雛苺「あ~! それヒナが食べたかったのー…」
翠星石「ふんっ、早いもの勝ちですぅ!」
蒼星石「もう翠星石…。ほら雛苺、僕のをあげるから元気だして」
水銀燈「ちょっと金糸雀、お醤油とってくれるぅ?」
金糸雀「どうぞかしらー」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:42:07.90 ID:P3KkZy2DO
JUM「狭い…。ちょっと部屋に戻るか」
ガチャ
バタン
薔薇「………」
真紅「翠星石、私のお肉を取る勇気は認めてあげるわ…っ!」
翠星石「だから早いもの勝ちですぅ~。ってチビ苺、それは翠星石のですぅ」
雛苺「早いもの勝ちなの~」
水銀燈「まったく……世話のやける妹達ねぇ」
のり「心配しなくてもまだまだ沢山あるからね」
蒼星石「はい、金糸雀」
金糸雀「ありがとうかしら~」
655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:46:19.55 ID:P3KkZy2DO
JUM「ふぅ。お、今日は満月なのか」
ガチャ
JUM「ん、薔薇水晶か。どうした、皆まだ下で食べてるんじゃないのか?」
薔薇「…JUMは…食べないの……?」
JUM「いや食べるよ。だけどちょっとスペースが空くまで待ってるだけ」
薔薇「じゃあ……私も待ってる…」
JUM「薔薇水晶は食べてきていいよ。せっかく姉妹全員でのご飯なんだから」
薔薇「…いい……大丈夫…」
656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:52:14.70 ID:P3KkZy2DO
薔薇「ありがとう……力になってくれて…」
JUM「? なにか力になったっけ」
薔薇「…お父さまがいなくなったとき…元気付けてくれた……」
JUM「あぁ…。でもあれは僕より真紅達のほうが」
薔薇「お姉さま方にも……感謝してる…でも一番感謝したいのは…JUM……」
JUM「僕は特になにもしてないよ」
薔薇「…今の私がいられるのは……JUMのおかげ…」
薔薇「だから……言いたいことがある…」
JUM「言いたいこと?」
薔薇「…うん……JUM…ずっと一緒にいようね…」
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:59:01.52 ID:P3KkZy2DO
JUM「――へ? い、いきなりなんだよ改まって」
薔薇「…それだけ……言いたかった…」
JUM「そっか。うん、これからも一緒にいような薔薇水晶」
薔薇「うん……!」
のり「JUMくーん! 早く来ないとお肉が無くなっちゃうよー!」
翠星石「食い尽くしてやるですぅー!」
JUM「あ、お呼びがかかったか…。それじゃ行くか、薔薇水晶」
薔薇「……うん…一緒に行こう…」ギュッ
ーおまけfinー
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:00:26.69 ID:mhG71vl/0
乙!
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:00:38.21 ID:OAlVEIkzO
乙!良い話しだった
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:02:36.35 ID:P3KkZy2DO
ふぅ、おまけも終わりました
2・3個のネタで終わらせるつもりが予想以上にwww
なんかもう一生ぶん出し尽くした感があるわ…
幼稚な文に付き合ってくれた方々サンクス
最後に一言!
ばらしー可愛いよばらしー!
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当ブログについて
※欄192さんありがとうです。
お絵かき掲示板よりアキさんありがとうです。

読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
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のり「おはよー皆~。ってあれ、どうしたの皆眠たそうにして」
J・翠・紅「いや…別になんでもない・ですぅ・のだわ」
薔薇「? 目の下に…クマが出来てる…」
JUM「それより、またどっか出掛けるのか?」
のり「うん、ちょっと外せない用事でね。年末は忙しいの」
JUM「そうか。行ってらっしゃい」
のり「朝ご飯はテーブルの上にあるからね。じゃ行って来まーす!」
バタン
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:32:14.14 ID:XEk15JzLO
JUM「じゃあ今日も昨日と似たような感じかぁ…ふあぁっと」
真紅「いい加減ラプラスには出てきて欲しいのだわ…ぁふ」
翠星石「全くですぅ。安眠のためにも出てきやがれですぅ」
薔薇「今日は…見つかると嬉しい……」
カッ
JUM「ん? 誰か来たみたいだぞ」
薔薇「…水銀燈……お姉さま?」
蒼星石「……おはよう皆」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:42:28.25 ID:XEk15JzLO
JUM「蒼星石……」
真紅「あら、貴女から来るとは思わなかったわ」
蒼星石「ちょっと重要な話があってね」
翠星石「重要な話……ですか?」
蒼星石「薔薇水晶、僕は昨日ラプラスに会った」
薔薇「!」
真紅「…なんですって? 今なんと言ったの蒼星石」
蒼星石「言葉の通りだよ。マスターの所にラプラスが来たんだ」
薔薇「…お父さまの場所は……?」
蒼星石「…聞いても教えてくれなかったよ」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 22:58:23.21 ID:XEk15JzLO
JUM「え…じゃ他に何を言ってたんだ?」
真紅「待ってJUM。――蒼星石、昨日貴女は薔薇水晶に協力できないと拒んだ。それなのに私たちにラプラスに会ったことを伝えてきた。いったいどういう風の吹き回し?」
翠星石「真紅、蒼星石を疑いすぎですぅ」
真紅「そうかもしれないけど、気になるの」
蒼星石「……確かに昨日の僕は薔薇水晶に協力する気はなかった。だけど、マスターの一言で僕は考え直したんだ」
蒼星石「これが本当の僕の気持ちなのかは分からない。でも、これだけは言える」
薔薇「………」
蒼星石「薔薇水晶、これから僕も君のマスター探しに協力するよ」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:03:00.24 ID:iO1hS/lrO
蒼星石は良い子だね
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:06:12.89 ID:XEk15JzLO
薔薇「! …ありがとう……」
蒼星石「昨日はヒドいこと言ってごめんね」
薔薇「いい…気にしてない…」
真紅「――貴女自身が納得いってるならいいわ。話を戻しましょ」
翠星石「ラプラスはなんて言ってたんですぅ?」
蒼星石「ラプラスは…『原点に戻り、されど他の道を行く』って言ってた」
JUM「原点に戻り…? なんだよそれ」
蒼星石「分からない。質問もしたけど、全てはぐらかされた」
JUM「なんだよ…それじゃ今までと何も変わってないじゃないか」
蒼星石「ごめん…」
JUM「あ、いや、蒼星石が悪いわけじゃないから謝らなくても」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:13:19.70 ID:XEk15JzLO
蒼星石「とりあえず、僕はこれからnのフィールドに向かう。ラプラスを探さないと」
真紅「そうね。その言葉だけじゃ解決にはならない」
翠星石「そうと決まればさっさとラプラスをふん捕まえて薔薇水晶のマスターの場所を聞き出すですぅ!」
薔薇「…………」
JUM「心配いらないよ。こいつらならきっとやってくれるさ」
薔薇「…うん……」
真紅「それじゃJUM、私たちもnのフィールドに行ってくるのだわ」
JUM「あぁ、気をつけてな」
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:18:11.44 ID:XEk15JzLO
JUM「皆行っちまったな」
薔薇「お父さま……」
JUM「(薔薇水晶も会えなくて寂しいんだろうなぁ…)」
カッ
JUM「ん? 真紅たち戻ってきたのか?」
水銀燈「あらぁ? あなた達二人だけぇ?」
薔薇「…水銀燈お姉さま……」
JUM「水銀燈か。真紅たちならつい今し方nのフィールドに行ったよ」
水銀燈「すれ違いってわけねぇ…。まぁいいわ、ちょっとJUMを借りるわよ薔薇水晶」
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:23:46.71 ID:XEk15JzLO
JUM「なんだよ水銀燈、また廊下なんかに引っ張って」
水銀燈「あの子、最初の時よりは明るくなってるわねぇ」
JUM「たぶん…と言うか明るくなったと思う」
水銀燈「そう。――JUM、ちょっと相談があるのだけどいいかしらぁ?」
JUM「相談? モノによっては断るけど…なんだ?」
水銀燈「これから私と薔薇水晶が話をするから、口を挟まないで聞いててくれるぅ?」
JUM「え、まぁそれくらいだったら良いけど…」
水銀燈「約束したわよぉ」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/26(金) 23:48:15.22 ID:XEk15JzLO
水銀燈「薔薇水晶、少しは元気になったようねぇ」
薔薇「……JUMのおかげ…」
水銀燈「そうねぇ、その点に関してはあの人間を褒めてあげるわぁ」
薔薇「…それで…話ってなに…?」
水銀燈「貴女についての話よぉ。たしかに貴女はあの時より元気になったわぁ」
薔薇「……」
水銀燈「なのになんにも行動を起こさないのはどういうことぉ?」
JUM「待てよ、薔薇水晶はまだ完全に落ち着いていないんだから行動なんて、」
水銀燈「ウルサいわよ。口を挟まないって約束忘れたのぉ…?」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:03:55.64 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「たしかにあの時私はあなたに『薔薇水晶を一人にしない』ように注意した」
JUM「………」
水銀燈「でもそれは『かなりふさぎ込んでいた薔薇水晶』に対してであって『少しは回復してきた薔薇水晶』に対してではないわぁ」
薔薇「………」
水銀燈「薔薇水晶、貴女は私や真紅がnのフィールドにいるとき、エンジュの事についてなにかした?」
薔薇「…してない……」
水銀燈「そうよねぇ。けど勘違いしないで、別にその事なんかに怒ってなんかいないわぁ。私が言いたいのは…、」
水銀燈「貴女、少し甘えすぎじゃなぁい?」
400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:25:21.21 ID:N8Em2A6wO
薔薇「甘え……」
水銀燈「そうよぉ。今の貴女なら少しの時間ならnのフィールドに一人で行けるわぁ」
薔薇「……」
水銀燈「だけど貴女はそれをしなかった。真紅たちと一緒に行くという選択すら思わなかった」
薔薇「……っ」
水銀燈「それが甘えなのよぉ。自分の心を最優先にして、エンジュの優先度を下げた」
薔薇「…それは……」
水銀燈「薔薇水晶。貴女のマスターはエンジュ。そのエンジュが消えた今、元に戻せるとしたらエンジュが愛した貴女だけなのよぉ」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:34:20.15 ID:N8Em2A6wO
薔薇「お父さまが…愛した……」
水銀燈「今すぐ行動しろと言ってるわけじゃない。ただ、そろそろエンジュのことを最優先にしてあげなさぁい」
JUM「話は…終わったか?」
水銀燈「まだまだ言い足りないけど、このくらいにしておくわぁ」
薔薇「お父さま……」
JUM「なぁ、あそこまで言わなくたって……」
水銀燈「――分かってるわぁ。でもね、このくらい厳しく言わないと、あの子は動かないわぁ」
JUM「……」
水銀燈「それじゃ、私もラプラスを探しに行くわぁ。悪いけど、また薔薇水晶のことお願いねぇ」バサッ
JUM「あ、あぁ。分かった」
水銀燈「(まったく…損な役回りだわぁ)」
407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 00:55:06.57 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
蒼星石「真紅! いた?」
真紅「いないのだわ。翠星石や雛苺たちのほうに望みをかけたいけど…」
水銀燈「その調子じゃ、まだ見つかってないみたいねぇ」バサッ
真紅「あら水銀燈、遅れて登場なんてとんだご身分ね」
水銀燈「真打ちは最後に登場するものよぉ。それより、蒼星石――考えは決まったようねぇ」
蒼星石「うん。水銀燈のおかげでもあるよ、ありがとう」
水銀燈「ふん…、礼なんかよりラプラスを探すわよぉ」
蒼星石「分かった。それじゃ真打ちのお手並み拝見だね」
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:07:55.60 ID:N8Em2A6wO
JUM「なぁ薔薇水晶、まだ無理はしなくていいんだぞ。水銀燈の言ったことも正しいかもしれないけど…」
薔薇「…うん……」
JUM「そうだ、ラプラスが残した言葉の解読もしないといけないんだ」
薔薇「ラプラスは……回りくどい言い方をする…」
JUM「うん、それは分かってる。だけどわざわざアイツから蒼星石に託した言葉なんだから、なにか意味があるはずだ」
薔薇「なにか…重要な意味がある……」
JUM「そう、だから解読する。でも、まったく意味分かんない…」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:14:28.65 ID:N8Em2A6wO
JUM「まず出だしの『原点』すら分からない…。ったくラプラスめ、もっと分かりやすい問題出せよなぁ」
薔薇「…ちょっと…席外す……」
JUM「ん。『原点』ってことは最初だよな。なんの最初だよ…」
ガチャ
バタン
薔薇「…今日も…曇り……晴れにならない…」
薔薇「……お姉さま方も…無理しないで…」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:19:37.68 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
蒼星石「ハァ、ハァ……どう真打ちさん、なにか手掛かりあった?」
水銀燈「あるように見えるぅ…?」
真紅「真打ちがとんで呆れるのだわ…」
水銀燈「なんですってぇ…!」
蒼星石「もう、止めなよ二人とも。でもこれだけ探していないなんて……、ラプラスも隠れてると言うことかな」
真紅「あり得るわね。逃げ隠れは一級品だし」
水銀燈「手掛かりが逃げるなんて、嫌な追跡ねぇ」
416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:29:15.23 ID:N8Em2A6wO
JUM「あー…」
ガチャ
薔薇「……なんで倒れてるの…?」
JUM「特に深い意味はないよ。言葉の意味が分からなくて多少現実逃避してただけだから…」ムクッ
薔薇「…大丈夫……?」
JUM「まぁなんとかね。くそー、僕が役立つのはこれくらいしか無いのに…」
JUM「他の道ってことは違う行き先に行くことだよな…。でもラプラスのことだから裏をかいて――」
薔薇「……JUM…」
JUM「いや裏の裏かも……。ん? なに?」
薔薇「…nのフィールドに……行ってみる」
418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:34:06.55 ID:N8Em2A6wO
JUM「nのフィールドって…大丈夫か?」
薔薇「…平気……それに…お姉さまに言われたように…私だけ甘えてられない……JUMに迷惑ばかりかけられない…」
JUM「………」
薔薇「私は…お父さまに会いたい…だから……私は皆と協力して…ラプラスを探す…」
JUM「薔薇水晶…」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:48:54.64 ID:N8Em2A6wO
JUM「薔薇水晶が行くっていうなら止めはしないよ」
薔薇「………」
JUM「nのフィールドには真紅たちがいるはずだから、行けばすぐ会えるよ」
薔薇「……うん」
JUM「ただ、一つ約束な」
薔薇「……約束…?」
JUM「そう、絶対に無理はするなよ。ちょっとでもツラくなったら戻ってきてこいよ」
薔薇「………」コク
カッ
JUM「行っちゃったか…。さて、僕は皆が帰ってくる前に言葉を解読しないとな」
ピンポーン
JUM「ん、誰だろう。宅急便かな。はーい」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:53:01.75 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド~
翠星石「ダメですぅ、耳すら見つからないですぅ」
雛苺「ヒナもう疲れたのー…」
金糸雀「カナも体力の限界かしらー…」
翠星石「なに弱気なこと言ってるですか! 翠星石たちは薔薇水晶の代わりに――」
雛苺「ぅゆー、どうしたの翠星石?」
翠星石「薔薇水晶です…」
金糸雀「本当かしら~」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 01:58:17.48 ID:N8Em2A6wO
翠星石「薔薇水晶っ!」
薔薇「…翠星石お姉さま……こんにちは…」
翠星石「こんにちはじゃねーですぅ! なんで薔薇水晶がnのフィールドにいるですか!」
雛苺「翠星石落ち着くの~、怒鳴っちゃだめなの」
翠星石「チビ苺は黙ってるです!」
薔薇「……私も…ラプラスを探す……お父さまは…私が探さないと…」
翠星石「――誰かにそう言われたからですか?」
薔薇「違う…私の意志……」
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 02:03:30.79 ID:N8Em2A6wO
翠星石「そう…ですか」
薔薇「………」
雛苺「薔薇水晶、JUMは?」
薔薇「…うちでラプラスの言葉を解読してる……」
翠星石「薔薇水晶がこっちに来てることはチビ人間も知ってるですか?」
薔薇「……JUMは知ってる…許してくれた…」
金糸雀「翠星石、なんだか薔薇水晶の意志は強そうかしら…」
翠星石「――なにか違和感があったらたたき返してやるですよ」
薔薇「…分かった」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:03:44.08 ID:N8Em2A6wO
翠星石「それじゃとりあえず真紅たちにも会うですぅ。あっち側の情報も集めないといけないですし」
雛苺「もしかしたら見つけてるのかも~!」
薔薇「真紅…お姉さま……」
金糸雀「そうと決まれば早く行くかしらー」
翠星石「それにしてもチビ人間、一人で大丈夫なんですかね」ブツブツ
雛苺「ぅゆー? 翠星石JUMのこと心配してるのー」
翠星石「なっ、このお馬鹿苺! 心配なんかしてるわけねーですぅ」
薔薇「……賑やか…」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:10:10.61 ID:N8Em2A6wO
真紅「薔薇水晶…、本当に大丈夫なの?」
薔薇「…私も力になる……ううん…私がやらないと……」
水銀燈「――無理はダメよぉ」
薔薇「分かってる……ありがとうお姉さま…」
水銀燈「べ、別に貴女のためじゃないわぁ」
翠星石「それで、そっちはどんな感じですか?」
蒼星石「――ダメだよ。やはりラプラスは見つけられない」
雛苺「かくれんぼ上手いのー」
金糸雀「かくれんぼじゃないかしら…」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:16:29.17 ID:N8Em2A6wO
真紅「はぁ、はぁ…」
翠星石「いま…何時ごろですか?」
蒼星石「たぶん夕方の5時くらいだと思う…」
水銀燈「やっぱり一日中探すのは疲れるわぁ」
金糸雀「足がプルプルするかしら…」
薔薇「……お姉さま方…大丈夫…?」
真紅「大丈夫よ。それより、姉妹が全員揃ったのは初めてね」
翠星石「そういえばそうですぅ。揃いそうで揃わなかったですぅ」
水銀燈「なんだか不思議な気分ねぇ。ま――、嫌な気分ではないわぁ」
カッ
蒼星石「あれ? なんか向こうのほうが光った…?」
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:27:02.40 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「なにか降ってくるわぁ」
翠星石「? なんですかあれ…」
ドサッ!
?「いたっ! ったくなんなんだよ、もうちょっと静かに下ろせよなぁ」
真紅「ジ、JUM!? なんでアナタがここに…?」
JUM「腰打ったかな…。あれ、真紅。なんだ、皆いるじゃないか」
雛「JUMが落ちてきたの~」
薔薇「…nのフィールドに…なんで来れたの…?」
JUM「え、なんでって、連れてこられたんだよ無理やり」
真紅「誰に? 私たち以外でnのフィールドに入れるなんて…」
JUM「――ラプラスだよ」
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:39:50.71 ID:N8Em2A6wO
真紅「え?」
JUM「ちょうど薔薇水晶がnのフィールドに行ったとき、誰か来たんだ。そいつが、ラプラスだった」
真紅「通りでnのフィールドにはいなかったのね……」
翠星石「骨折れ損のくたびれもうけですぅ」
蒼星石「まぁまぁ、見つかったんだからいいじゃない。それでJUM君はラプラスにこの場に連れてこられたの?」
JUM「あぁ。嫌がったんだけど力ずくでね」
薔薇「……それでラプラスは今どこに…?」
ラプラス「私ならここですよ」
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 11:49:57.05 ID:N8Em2A6wO
ラプラス「ここ連日、私を探すためにご苦労さまですローゼンメイデンの皆さん」
翠星石「ようやく現れやがったですね」
真紅「そんな前置きはいらないわ。ラプラス、薔薇水晶のマスターの場所を知らない?」
薔薇「………」
ラプラス「――蒼星石、私があなたに残した言葉の意味は分かりましたか?」
蒼星石「いや…まだだよ」
真紅「ラプラス」
ラプラス「まずは私の話をお聞きになったらその質問に答えますよ」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:11:30.44 ID:N8Em2A6wO
ラプ「原点というのは根元という意味です。これはご存知ですね?」
翠星石「なめるなですぅ」
ラプ「ではあなた方、ローゼンメイデンはなぜ存在しますか?」
真紅「――アリスになるためよ」
水銀燈「互いのローザミスティカを奪い合ってねぇ」
ラプ「そう、それが本来のあなた方の存在意義だ。しかし今は違う」
蒼星石「そうだね。今の僕たちは争うことをしない」
488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:18:14.71 ID:N8Em2A6wO
ラプ「そう…、あなた方は違う道を歩み始めた」
JUM「! 『原点に戻り、されど他の道を行く』ってもしかして」
水銀燈「なにか気づいたのぉ?」
ラプ「お気づきになった者もいますか。ならば長引かせるのは良くありませんね。真紅、先ほどの答えですが私はエンジュの居場所を知っています」
薔薇「…それは…どこなの…!」
ラプ「その前に。薔薇水晶、あなたはマスターであるエンジュが突如居なくなり、どう感じましたか」
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:25:54.68 ID:N8Em2A6wO
薔薇「一人は…寂しい……私はお父さまが必要…」
ラプ「そう。あなたはエンジュ一筋で、それを糧にして生きている」
薔薇「………」
ラプ「以前のあなたはとても好戦的だった。しかし今のあなたは、他のローゼンメイデンの面々と協力している」
JUM「水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、雛苺…。薔薇水晶、今の君にとって皆は敵か?」
薔薇「違う……私は…お姉さま方と一緒にいたい…」
ラプ「その考えも以前のあなたには有り得なかった。しかし、変わった」
494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:34:27.68 ID:N8Em2A6wO
JUM「君も違う道を歩み始めたんだよ、薔薇水晶」
薔薇「…歩み…始めた……」
ラプ「――エンジュは居なくなる直前に言っていました。『薔薇水晶は、戦わなくても輝ける』と」
JUM「『原点』というのは薔薇水晶、君が作られた理由だ」
薔薇「私は…お姉さま方を越えるために……」
JUM「うん。だけどもうそれ以上に、一緒にいたい。そうだろ?」
薔薇「…うん」
ラプ「薔薇水晶は全てにおいてエンジュを最優先します。生活においても、感情においても。そしてそれが最大の難関だった」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:46:27.20 ID:N8Em2A6wO
ラプ「薔薇水晶、余計なことかもしれませんが貴女は他のことにもっと関心を持つべきです」
薔薇「…………」
ラプ「エンジュだけではなく、同じ姉妹に。他の人間に。そして――そこの少年に、ね」
JUM「…薔薇水晶、君はもっと好きに生きるんだ。それが君のマスターの、エンジュの気持ちなんだよきっと」
薔薇「…お父さまの気持ち……」
ラプ「少年、あなたの考えは当たってますよ。薔薇水晶、エンジュが消えた理由を教えてあげます」
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 12:55:52.32 ID:N8Em2A6wO
ラプ「エンジュは自分がいれば、薔薇水晶は世界の広さを知らずに生きていくということについて悩んでいたようです」
ラプ「貴女はエンジュに付きっきり。ならばどうすればいいのか、と」
水銀燈「その結論が、突然の失踪に繋がったのねぇ」
ラプ「えぇ。自分が居なくなった場合のことを考えさせるために、ね」
薔薇「…………」
ラプ「そして貴女は、見事に他のローゼンメイデンと出会い、話し、時間を共有した」
ラプ「そのことをエンジュに話したところ、とても喜んでいましたよ薔薇水晶」
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:03:25.85 ID:N8Em2A6wO
雛苺「なんだか話が難しくてついていけないの~…」
ラプ「おや、これでも簡潔に話したつもりなのですが」
翠星石「ぜんっぜん分からんですぅ」
真紅「ラプラス、つまりエンジュは薔薇水晶のことを私たちに託したってこと?」
ラプ「当たらずとも遠からずといったところです。全ての決定権は薔薇水晶にあるのですから」
薔薇「……」
JUM「薔薇水晶、これからの生き方は君が決めるんだ」
ラプ「もう貴女は一人で決められるはずですよ」
薔薇「…私は……」
510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:10:52.44 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…私は……お父さまに会いたい…」
ラプ「……本当にそれでいいんですね」
薔薇「…うん…でも……それよりお姉さま方と……JUMと……遊びたい…一緒にいたい」
蒼星石「薔薇水晶……」
ラプ「――そうですか。まったく、我が儘な答えですね」
薔薇「…………」
ラプ「ですが、それがエンジュの望んだ答えですよ」
薔薇「!」
ラプ「自分の意志で、自分の大切なことを決める。それがエンジュの望みだったんです」
514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 13:16:54.51 ID:N8Em2A6wO
ラプ「それでは話も決まったことです。お別れの時間ですよ」
真紅「待って! エンジュはどこなの!」
ラプ「ああ…、恐らく今は店に戻ってると思いますよ。それでは皆さん、そこの少年の家に帰してあげますよ」
ブゥンッ
JUM「ちょ、なんだこのデッカいブラックホールみたいなのは…っ!」
ラプ「この大人数を一度で送るのはこの方法しかないんです。我慢してください。では」
JUM「では、じゃないってぇー!!」
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:14:30.98 ID:N8Em2A6wO
~JUM宅~
カッ
ドサッ!
JUM「うわっ! ったく、また乱暴に落としやがってラプラスめ…」
ヒュウウウ…
真紅「JUM、動かないで!」
JUM「ん? 真k…どぁあ!」
ドサドサドサッ
翠星石「あの兎めぇ…、翠星石をこんな乱暴に放りやがって、次会ったとき覚えてろですぅ」
真紅「まったく、雑なんだか細かいんだか…。JUM、下で庇ってくれてありがとう」
JUM「庇うっていうか…下敷きにされてるだけだけどな」
水銀燈「とにかく…事件は解決したみたいねぇ」
薔薇「……JUM…大丈夫…?」
JUM「大丈夫、大丈夫だから首に乗らないでくれ…っ!」
524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:20:09.00 ID:N8Em2A6wO
JUM「あー、酷い目にあった」
蒼星石「でもJUM君がいてくれて誰もケガしなかったし、ありがとうね」
JUM「はいはい。で、これからどうするんだ薔薇水晶」
薔薇「…私は……お父さまと話をしてくる…」
JUM「ま、そうだろうな。皆は?」
蒼星石「僕はマスターの所に帰るよ。付きっきりで看ないと」
水銀燈「私も帰るわぁ。たまにはめぐとゆっくり話したいし」
金糸雀「カナもみっちゃんが心配する前に帰るかしら~」
525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:25:38.39 ID:N8Em2A6wO
JUM「じゃ、皆またな」
真紅「いろいろありがとうなのだわ」
蒼星石「薔薇水晶、またなにか悩みがあったら言ってね。皆で相談にのるよ」
薔薇「…ありがとう……JUM…また…ね」
カッ
JUM「はぁー、肩の荷がやっと降りたよ」
翠星石「一番働いてないやつが何言ってやがるですか」
真紅「とりあえず、薔薇水晶の件は一件落着ね」
雛苺「良かったのー!」
527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:32:05.13 ID:N8Em2A6wO
~店~
カッ
薔薇「…お父さま……」
エンジュ「薔薇水晶…すまないね、急にいなくなったりして」
薔薇「ううん……今会えるから…大丈夫…」
エンジュ「それで、どうだった。他のローゼンメイデンと触れ合って」
薔薇「……楽しかった……温かかった…」
エンジュ「――やはり、私の判断は間違っていなかったようだ」
薔薇「………」
エンジュ「私以外にも関心を持って、世界の広さを知った。今の薔薇水晶は、今までで一番輝いてるよ」
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:37:29.35 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…私が……輝いてる…?」
エンジュ「あぁ。戦っていた時よりもずっとね。それと薔薇水晶、JUMという少年のことはどう感じた?」
薔薇「JUMは……誰よりも温かかった…優しかった…JUMのことを考えると…わくわくする……」
エンジュ「――そうか。薔薇水晶、その気持ちは忘れないように。それより、君は私になにかを言いに来たんだろう?」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:42:13.86 ID:N8Em2A6wO
薔薇「うん……お父さま…私は…もっとお姉さまやJUMのことを知りたい…」
エンジュ「………」
薔薇「お父さまも大切だけど……それと同じくらい…皆が好き……だから…これからもJUMの家に行く…」
エンジュ「――…うん。やっぱり私の判断は正しかった」
薔薇「今から…行っても……いい…?」
エンジュ「止めると思うかい?」
薔薇「……思わない……それじゃ…行ってきます…」
カッ!
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:46:46.37 ID:N8Em2A6wO
エンジュ「行った…か」
白崎「エンジュ……、泣いているんですか?」
エンジュ「白崎か…、馬鹿を言うな。薔薇水晶が更なる高みに進んだことに喜んでるんだ」
白崎「まったく…、どうして私の周りは素直な人がいないんでしょうね」
エンジュ「それより白崎、悪かったな私の我が儘に付き合ってもらって」
白崎「構いませんよ、面白かったですし」
エンジュ「それでは我が儘ついでに…、酒に付き合え」
白崎「やけ酒は体に毒ですよ。――ま、今日だけならいいでしょう」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 14:55:05.25 ID:N8Em2A6wO
~JUM宅風呂~
JUM「こんなに風呂が気持ち良く感じたことってないなぁ~。骨に染み渡るようだ……」
?「……お爺さんみたい…」
JUM「うわぁ!?」
カッ!
薔薇「…こんばんは…JUM……」
JUM「ばっ、薔薇水晶!? な、ななななんで風呂場から出て来るんだよ!」
薔薇「こっちから…JUMの気配がしたから……」
JUM「気配って、そんなの感じれるのか…」
真紅「ちょっとJUM! なんなのだわ今の叫びは!」
翠星石「なにかあったですか!」
ガラッ
薔薇「…こんばんは……」
JUM「ま、待て二人とも! 近寄るなー!」
542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 15:56:09.81 ID:N8Em2A6wO
~居間~
JUM「右頬とスネが痛い…また湿布貼らないと」
翠星石「あ、あんな叫びをあげるJUMが悪いですぅ! 冷静に対処しやがれですぅ」
JUM「出来るか! って言うか真紅は二回目なんだから状況分かるだろ!」
真紅「一度目とは状況が違うから分からないのだわ。それより薔薇水晶」
薔薇「…なに……?」
真紅「これからはお風呂場の鏡から入るのは禁止よ」
薔薇「…分かった……」
ガチャ
のり「ただいま~っ!」
544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:01:56.07 ID:N8Em2A6wO
JUM「あ、お帰り」
真紅「お帰りなのだわのり」
翠星石「あれ、こんなビニール袋抱えてどうしたですか?」
のり「え、薔薇水晶ちゃんが遊びに来たのなら晩ご飯はお鍋にしようかなって思って買ってきたの」
薔薇「…お鍋……いいの…?」
のり「勿論よぉ! さ、頑張って作らないと」
翠星石「翠星石も手伝ってやるですぅ」
薔薇「私も……手伝う…」
真紅「なら私もやるのだわ」
翠星石「そっ、それだけは許さんですぅ!」
JUM「待て真紅、お前は鍋を台無しにする気か?」
真紅「失礼ね。――まぁいいわ、くんくんのDVD見てるから準備できたら呼んでちょうだい」
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:08:06.99 ID:N8Em2A6wO
JUM「あちっ! 豆腐がはふはふ、予想以上にはふはふ、熱い」
真紅「JUM、冷ましてから食べなさい」
翠星石「まったく、それくらいも出来ないですかチビ人間は。のり、ご飯おかわりですぅ」
のり「はいはい。薔薇水晶ちゃん、来れない雛苺ちゃん達のぶんもいっぱい食べてね」
薔薇「…分かった……JUM……よそってあげる…」
JUM「え? あ、ありがとう」
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:22:03.03 ID:5y22tjtGO
来れない雛苺だと……?
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:36:09.85 ID:N8Em2A6wO
JUM「――食べた食べたぁ。って言うかなんで雛苺いなくなってんだ?」
真紅「あなたがお風呂に入ってるときに巴が来たのよ」
翠星石「それでついていったんですぅ。電話で呼んだんですけど、もう寝たみたいで来れなかったですぅ」
JUM「マジか…残念だな雛苺」
薔薇「今度は……お姉さま方を全員集めて…鍋がしない…」
のり「そうね。いつかはしたいわね、皆で」
549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:41:26.76 ID:N8Em2A6wO
~JUM部屋~
JUM「うー…、ん。もう一時かぁ。やっぱりパソコン1日やんなかっただけでも新しい情報いっぱいあったなぁ」
薔薇「…すー…すー…」
真紅「だわ……」
翠星石「ですぅ……」
JUM「…どんな寝言だよこいつら。って言うか当たり前のように僕のベッドで寝てやがる」
JUM「仕方ない、今日は居間で寝るか」
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 16:57:53.61 ID:N8Em2A6wO
~居間~
JUM「やっぱり冬に毛布だけじゃ寒かったなぁ…」
真紅「おはようなのだわJUM」
翠星石「なんで毛布にくるまってるですか?」
JUM「うるさいなぁ。勝手に僕のベッド使ったやつが言うセリフか?」
薔薇「……だるまみたい…」
JUM「寒いんだから仕方ないだろ」
のり「朝ご飯できたよ~」
554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:09:26.73 ID:N8Em2A6wO
一同「ごちそうさま」
のり「はい、お粗末さまでした」
翠星石「真紅、あとで蒼星石のところに一緒にお見舞い行くですぅ」
真紅「そうね。のり、というわけで私と翠星石はあとで出掛けるわ」
のり「は~い。気をつけてね」
真紅「薔薇水晶とJUMはどうするの?」
薔薇「…今度は私が……蒼星石の力になる…けど……」
JUM「けど?」
薔薇「先に…お父さまに会ってくる……」
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:15:03.57 ID:N8Em2A6wO
JUM「ん? そっか、もうエンジュは店にいるんだよな」
薔薇「……うん…」
JUM「気をつけて行ってこいよ。ん、気をつけて帰れよ、が正しいのかな」
薔薇「……JUM…」
JUM「ん?」
チュッ
薔薇「……行ってきます…」タタタッ
ガチャ
バタン
カッ!
JUM「―――へ?」
のり「あらあら」
真紅「………翠星石」
翠星石「………分かってるです真紅。今ここに言葉はいらんですぅ」
JUM「ちょ、なんで怒りの矛先が僕なんだよ! まて、人工精霊だすな!」
紅・翠「そこで大人しくしなさい・ですぅ!」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:18:29.95 ID:N8Em2A6wO
~nのフィールド内~
薔薇「……JUMの家…やっぱりあったかい…」
薔薇「お父さまとも……行けると嬉しいな…」
薔薇「……お姉さま方がいて…のりがいて…お父さまがいて……JUMがいる…」
薔薇「私は……一人じゃない…」
薔薇「……JUM…」
薔薇「……大好き…」
ーfinー
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:20:42.84 ID:Z3IF7yx1O
ブラボーー!!ばらしーかわいいよおおおう!
1乙!
558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:21:14.19 ID:m28o6HPk0
乙
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:21:18.51 ID:T8Zjz7CZ0
乙カレー(常夜鍋風味)
おもしろかったぜ
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:27:31.02 ID:N8Em2A6wO
ふぅ、予定より長くなっちゃったけど、これで終わり
ばらしーとJUMと水銀燈のほのぼのSS書こうとしてたんだけど、かなり変わってしまったw
支援してくれた皆、ありがとう!
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:29:05.55 ID:yEQXhHsSO
最高でしたw
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:30:05.30 ID:grczvsQD0
乙、面白かった
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:33:49.24 ID:Of7gwxbmO
毎度のことながらデレデレばらすぃーほど可愛いものはないな
570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 17:36:37.09 ID:CrqlUYqsO
乙
読んでてばらすぃーの印象が変わったわ
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 20:38:32.92 ID:N8Em2A6wO
おまけ
真紅「この前は不覚をとったけど、今日の私は一味違うのだわ!」
水銀燈「ふふっ、返り討ちにしてあげるわぁ」
JUM「よく飽きないなぁ」
薔薇「…四天王……強い…」
JUM「そういや薔薇水晶にも貸してたな」
真紅「いくのだわリザードン! だいもんじ!」
水銀燈「ふふ、甘いわよぉ真紅ぅ。まもる」
真紅「ふ、防がれたのだわ!」
水銀燈「それじゃあ今度はこっちの番ねぇ。はかいこうせん」
真紅「あぁ…私のリザードンが……」
JUM「また真紅の負けか」
薔薇「……レベル48のカイリュー…珍しい…」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 20:56:21.24 ID:N8Em2A6wO
ラプ「エンジュ、また呑んでるんですか」
エンジュ「んあ~? これが呑まずにいられるかぁ!」
ラプ「薔薇水晶は別にあなたから離れたわけではないんですから」
エンジュ「わぁってるよぉ! でもなぁ…、夢に出て来たんだよぉ」
ラプ「なにがです?」
エンジュ「ウエディング姿でJUMの野郎と歩いてる姿だよぉ! 現実にはないと分かってても…くそぉ!」
ラプ「まったく…あなた自身から薔薇水晶の関心を広げたのに」
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:07:57.66 ID:N8Em2A6wO
薔薇「…吸う……」
JUM「あっ! コピーされた!」
水銀燈「チャンスねぇ。ファルコン…」
翠星石「ピーケーサンダー!」
薔薇「…ストーン…」
JUM・銀「吹き飛ばされた・わぁ!」
翠星石「やるですね薔薇水晶。でも一位の座は翠星石のものですぅ!」
薔薇「…負けない……」
真紅「元気ねぇ、あなた達は」
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:34:19.42 ID:N8Em2A6wO
雛苺「JUM登りするの~」
JUM「わっ、いきなり飛びかかってくるな!」
薔薇「……私も…」
JUM「だぁっ! 二人はさすがにうっとうしい! 離れろ~!」
翠星石「チビ人間うるせーですぅ! くんくんの声が聞こえないですぅ」
真紅「薔薇水晶が来てから、一段と騒がしくなったわね」
蒼星石「いいことじゃないか。これがJUM君家の素晴らしいところだよ」
599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 21:41:00.77 ID:N8Em2A6wO
JUM「そういや薔薇水晶って好き嫌いないよな」
薔薇「…そう……?」
JUM「あぁ。まぁうちに嫌いなものを言ってくるやつはいないけど」
水銀燈「JUM、ヤクルトもらうわよぉ」
JUM「当然のように冷蔵庫開けていくんじゃない」
水銀燈「いいじゃなぁい。私とあなたの仲じゃなぁい?」
JUM「いつ僕がお前と仲良くなったんだ――って痛っ! なんだよ薔薇水晶!」
薔薇「………罰…」
606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:09:41.21 ID:N8Em2A6wO
JUM「そういや蒼星石って翠星石と姉妹なんだよな」
蒼星石「どうしたのJUM君、改まって」
JUM「いや、なんで双子なのにこうも性格違うんだろうなって」
蒼星石「同じ性格がいたらいたで大変だと思うけどね」
JUM「――たしかに翠星石とか真紅が二人いたら大変だな」
薔薇「……JUM…お昼ご飯できたよ…」
JUM「ん、分かった。(でも薔薇水晶だったら別に良かったかも)」
608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:18:14.93 ID:N8Em2A6wO
JUM「薔薇水晶、ちょっと」
薔薇「? …なに…JUM……」トトト
JUM「昨日お前がいないときに荷物届いてね。ほら、これやるよ」
雛苺「あ~、くんくんのぬいぐるみなのー! おっきいの~!」
紅・翠「!」
JUM「ほら、前に欲しい欲しい言ってたからさ。あげるよ」
薔薇「! …ありがとう……」
真紅「ちょっとJUM、えこひいきは良くないわ」
翠星石「そうですぅ、翠星石たちに何にも無しとはなに考えてるですか!」
JUM「お前らにはずっと前にやったじゃないか!」
610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:24:17.92 ID:N8Em2A6wO
薔薇「すー…すー…」
水銀燈「こんにちはぁ。あら、薔薇水晶寝てるのね」
JUM「あぁ。最近は昼寝するのが増えてきたな」
水銀燈「ふぅん。……で、なんでくんくんのぬいぐるみを抱き締めてるの?」
JUM「よっぽど好きなんだろ、くんくんのこと」
水銀燈「……はぁ、翠星石も大変ねぇ」
翠星石「なっ、なななんで翠星石の名前がそこで出て来るですか!」
JUM「?」
水銀燈「さぁねぇ。真紅、そろそろ私に勝てるようになったかしらぁ?」
真紅「この間までの私とは思わないことなのだわ!」
614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:40:04.11 ID:N8Em2A6wO
JUM「ん、蒼星石来てたのか」
蒼星石「こ、こんにちはJUM君」
JUM「どうしたんだ、そんな困った顔して」
蒼星石「それが…、」
翠星石「姉妹の服を取り替えるですぅ!」
JUM「…また突然の思いつきだな。で、蒼星石はそれに反対してると」
蒼星石「反対してるっていうか…、出来ないっていうか」
JUM「なんだよ煮え切らないなぁ。どうしたんだ」
蒼星石「さすがに…雛苺の服はサイズ的に難しいよ…」
JUM「あぁ…」
617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 22:54:51.72 ID:N8Em2A6wO
真紅「第1回ローゼン会議なのだわ。議題はJUMの行動と薔薇水晶について」
翠星石「最近の二人はなんかいつも二人きりですぅ。可愛い翠星石がいるのにも関わらずですぅ」
水銀燈「…なんで私まで呼ばれたのかしらぁ」
蒼星石「僕も…」
真紅「そこ! お喋りしないで!」
翠星石「まずは事件が解決してから薔薇水晶とJUMが仲良くなったですぅ」
蒼星石「苦難を乗り越えた仲だしね。一番一緒にいたし」
真紅「そう、それなのだわ。だから私たちも何か悩みをJUMにぶつけるの。そうすれば、」
翠星石「チビ人間もこっちに振り向くってわけですぅ」
水銀燈「――そう簡単な話かしらぁ?」
620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:00:01.11 ID:N8Em2A6wO
真紅「あぁ…、困ったのだわ」
JUM「ん、どうした真紅」
真紅「私のくんくんのDVDボックスがどこかにいってしまったのだわ…。あれが無いと――」
JUM「……昨日のこと思い出してれば見つかるだろ。じゃ」スタスタ
真紅「ち、ちょっとJUM!」
JUM「僕はこれから本を読むの。探すのなら雛苺と探してくれ」
~物陰~
水銀燈「(くんくんとじゃ、悩みの重さが違うでしょ…)」
624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:04:05.53 ID:N8Em2A6wO
翠星石「困ったですぅ…」
JUM「なんだ、こっちでもか。どうしたんだ?」
翠星石「翠星石の大事なスコーンが無くなっ(ry」
JUM「じゃあな、見つかることを祈ってるよ」
翠星石「なっ、なぜですかぁ!?」
~物陰~
蒼星石「(翠星石、あまりにもどうでもいい悩みだよそれ……)」
629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:27:09.78 ID:N8Em2A6wO
JUM「今日は魚料理なのか?」
のり「うん。魚は体にいいんだからね」
翠星石「また翠星石が手伝っ――てなんですかそれは!」
薔薇「…魚……」
翠星石「それは知ってるですぅ! なんでまだ頭とかあるですかぁ」
JUM「そりゃ料理する前なんだから当たり前だろ。なんだ、魚苦手なのか」
翠星石「にっ、苦手じゃねーですけどその目がイヤなんですぅ」
薔薇「…翠星石お姉さま……」
翠星石「? な、なんですか薔薇水晶」クルッ
薔薇「……どうぞ…」ポイッ
翠星石「ッ!? いやあぁ~ですぅー!」ダダダッ
JUM「あ、逃げた」
630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:30:17.74 ID:T8Zjz7CZ0
どうぞポイッってお前w
631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:30:23.43 ID:bBvGLuF80
ひでぇwww
632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:34:20.22 ID:N8Em2A6wO
水銀燈「おじゃまするわよぉ――ってあら、薔薇水晶あなた一人?」
薔薇「……JUMはお風呂…他のお姉さま方は出掛けた…」
水銀燈「ふぅん、真紅がいないとゲームで対戦できないじゃなぁい」
薔薇「私も……したい…」
水銀燈「あなたが? まぁいいわ、遊んであげるぅ」
~数十分後~
薔薇「……ぜったいれいど…」
水銀燈「あぁ、ブラッキー!」
薔薇「12連勝…」
633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:36:15.30 ID:opDMgIGr0
ばらすぃーゲームうまいwwww
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:43:31.80 ID:N8Em2A6wO
?「待て、止めろ! 金ならいくらでも……ぎゃああぁぁぁぁ!」
JUM「うわっ、けっこうヤバいな」
真紅「こ、こんなの全然怖くないのだわ」
翠星石「ま、まったくですぅ。子供騙しもいいとこですぅ」
水銀燈「つ、作りモノだって丸分かりだわぁ」
JUM「の割にはお前ら震えてるじゃないか…。薔薇水晶は大丈夫か?」
薔薇「……大丈夫…」ギュッ
JUM「(声まで震えてる…。ダメだったか)」
637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/27(土) 23:56:24.83 ID:N8Em2A6wO
JUM「ま、こうなることは予想出来たけどね」
薔薇「……一緒にいて…」
真紅「いいJUM、朝になるまでは動いたらダメよ」
翠星石「か、勘違いするなですぅ。チビ人間が怖いだろうと思って一緒に寝てやるです」
水銀燈「まったく、怖がりねぇ」
真紅「毛布にくるまったまま言われても説得力ないのだわ」
JUM「ていうか僕のベッドで4人で寝ろよ、狭い」
一同「そんな…」
JUM「……はぁ」
641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:13:23.34 ID:P3KkZy2DO
真紅「第2回ローゼン会議なのだわ。今回は雛苺のJUMに対するコミュニケーションについてよ」
翠星石「チビ苺は思い立ったことをすぐ行動にするです。しかしチビ人間は最近それを気にしなくなってきたですぅ」
水銀燈「(まだ前回ので懲りなかったのねぇ…)」
蒼星石「(ていうか僕と水銀燈は必要ないよね、陰で見てるだけだし)」
真紅「しかし私たちには雛苺ほど無邪気にはなれないわ。だから、」
翠星石「たまにはチビ人間のために動くですぅ」
642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:15:38.79 ID:IZ9VeFdC0
ハーレムすぎるw
644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:20:46.98 ID:P3KkZy2DO
真紅「JUM、ちょっと用事が」
JUM「また紅茶か。まったく、たまには自分でいれろよなぁ」
真紅「いえ、そうじゃなくて私がいれて」
JUM「まぁ、多少は僕もいれるの上手くなったんだろうから別にいいけどさ」
真紅「そうね、最初に比べると上手いわ。JUM、熱くし過ぎないようにね」
JUM「りょーかい。あ、菓子いるか?」
真紅「いただくわ」
~物陰~
水銀燈「(驚くほど進歩してないわぁ…。ま、幸せそうだからいいけど)」
645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:25:15.71 ID:6yin3yyOO
これだけハーレムなのに動じないJUMは化け物か!?
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:27:05.39 ID:P3KkZy2DO
翠星石「やいチビ人間、このケーキを食べさせてやるですぅ」
JUM「ケーキ? お前作ったのか?」
翠星石「あったり前ですぅ。翠星石が本気を出せばこんなものちょろいですぅ」
JUM「ふぅん。じゃあ皆呼ぼ(ry」
翠星石「み、皆はもう食べたですぅ。とにかく食いやがれですぅ!」
JUM「わ、分かったよ。――ん、旨い」
~物陰~
蒼星石「(あんな嘘に騙されるのがJUM君のJUM君たる所以なんだろうなぁ…)」
648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:31:53.24 ID:P3KkZy2DO
水銀燈「薔薇水晶、今日こそ倒してやるわぁ」
真紅「貴女を倒せば、間接的に水銀燈に勝ったことになるのだわ」
薔薇「……じゃあ…まずは真紅お姉さまと……」
JUM「良く飽きないよなあいつら」
蒼星石「初めてはやっぱり思い入れが強いんだよ。JUM君もあれかなりやり込んだんでしょ?」
JUM「あぁ、かなりの時間を費やしたな」
薔薇「……真紅お姉さま…撃破…」
真紅「だわっ!?」
水銀燈「任せなさい真紅ぅ、仇はとるわぁ」
JUM「…平和だな」
蒼星石「平和だね」
650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:36:20.86 ID:xV1eruHX0
だわっwwww
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:37:43.22 ID:P3KkZy2DO
のり「それじゃ皆お箸持った?」
真紅「全員持ってるのは確認したのだわ」
JUM「まさか7体の人形と一緒に晩ご飯食べることになるとは…」
薔薇「…賑やかな…鍋…」
雛苺「あ~! それヒナが食べたかったのー…」
翠星石「ふんっ、早いもの勝ちですぅ!」
蒼星石「もう翠星石…。ほら雛苺、僕のをあげるから元気だして」
水銀燈「ちょっと金糸雀、お醤油とってくれるぅ?」
金糸雀「どうぞかしらー」
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:42:07.90 ID:P3KkZy2DO
JUM「狭い…。ちょっと部屋に戻るか」
ガチャ
バタン
薔薇「………」
真紅「翠星石、私のお肉を取る勇気は認めてあげるわ…っ!」
翠星石「だから早いもの勝ちですぅ~。ってチビ苺、それは翠星石のですぅ」
雛苺「早いもの勝ちなの~」
水銀燈「まったく……世話のやける妹達ねぇ」
のり「心配しなくてもまだまだ沢山あるからね」
蒼星石「はい、金糸雀」
金糸雀「ありがとうかしら~」
655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:46:19.55 ID:P3KkZy2DO
JUM「ふぅ。お、今日は満月なのか」
ガチャ
JUM「ん、薔薇水晶か。どうした、皆まだ下で食べてるんじゃないのか?」
薔薇「…JUMは…食べないの……?」
JUM「いや食べるよ。だけどちょっとスペースが空くまで待ってるだけ」
薔薇「じゃあ……私も待ってる…」
JUM「薔薇水晶は食べてきていいよ。せっかく姉妹全員でのご飯なんだから」
薔薇「…いい……大丈夫…」
656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:52:14.70 ID:P3KkZy2DO
薔薇「ありがとう……力になってくれて…」
JUM「? なにか力になったっけ」
薔薇「…お父さまがいなくなったとき…元気付けてくれた……」
JUM「あぁ…。でもあれは僕より真紅達のほうが」
薔薇「お姉さま方にも……感謝してる…でも一番感謝したいのは…JUM……」
JUM「僕は特になにもしてないよ」
薔薇「…今の私がいられるのは……JUMのおかげ…」
薔薇「だから……言いたいことがある…」
JUM「言いたいこと?」
薔薇「…うん……JUM…ずっと一緒にいようね…」
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 00:59:01.52 ID:P3KkZy2DO
JUM「――へ? い、いきなりなんだよ改まって」
薔薇「…それだけ……言いたかった…」
JUM「そっか。うん、これからも一緒にいような薔薇水晶」
薔薇「うん……!」
のり「JUMくーん! 早く来ないとお肉が無くなっちゃうよー!」
翠星石「食い尽くしてやるですぅー!」
JUM「あ、お呼びがかかったか…。それじゃ行くか、薔薇水晶」
薔薇「……うん…一緒に行こう…」ギュッ
ーおまけfinー
660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:00:26.69 ID:mhG71vl/0
乙!
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:00:38.21 ID:OAlVEIkzO
乙!良い話しだった
662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/28(日) 01:02:36.35 ID:P3KkZy2DO
ふぅ、おまけも終わりました
2・3個のネタで終わらせるつもりが予想以上にwww
なんかもう一生ぶん出し尽くした感があるわ…
幼稚な文に付き合ってくれた方々サンクス
最後に一言!
ばらしー可愛いよばらしー!
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #XmuIdNxY: 2009/01/02(金) 01:45: :edit1げと
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 01:45: :edit以降ゲッター死ね
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 01:48: :edit「以降ゲッター死ね」死ね
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:02: :edit以降ゲッター死ね
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:36: :edit無難だがいい話だった
そして全ての「以降ゲッター死ね」死ね -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:40: :editずっと一緒にいようね←これ最高
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 02:41: :editこのブログでもう何度いったかわからんが、
ドールズみんな可愛すぎる!!!!!!!! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:15: :editすばらしい。
こういうの大好きだ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:16: :editこんな文章かける能力があれば国語の成績は・・・
現国は・・・; -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:21: :edit『「以降ゲッター死ね」死ね』死ね
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:29: :editどうでもいいがやはり薔薇水晶は好きになれないな
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名前: 555 #-: 2009/01/02(金) 03:33: :edit↑えっ!! マジ?
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:33: :editゲッター「うわぁーやられたぁー」
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 03:49: :editなぜにばらしぃーのSSはこうも和むのか
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名前: 通常のナナシ #aIcUnOeo: 2009/01/02(金) 03:57: :edit以降ゲッターってなんぞ?
薔薇水晶が好きになりました(゚∀゚) -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 04:12: :editこの真・ゲッターなら・・・
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名前: 通常のナナシ #1.200zYU: 2009/01/02(金) 04:30: :editこのSSを読み切り短編の漫画にできる勇者はいないのか。
ばらしぃめんこいよばらしぃ -
名前: 通常のナナシ #uWSmX27o: 2009/01/02(金) 05:28: :editラストの食事シーンに
金が呼ばれてて良かったw -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 06:47: :edit成長物語なんだけどJUMが違う人みたいだ
もっとくそであふぉな要素が散りばめられていたらスンバらしかったのに -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 09:16: :edit1時って・・・
やっぱセリフが極端に少ないな金は -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 09:57: :edit素晴らしい実に素晴らしいよこのSS
作者は早く続きを書く作業に戻るんだ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:08: :edit金糸雀はやっぱ出番が少ないのが悔まれる。
ばらしーなごむなwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:09: :edit一人で風呂どうやってはいったんだろう・・・
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名前: 名無し超速報! #-: 2009/01/02(金) 10:29: :editばらすぃーかわいいないやぁ楽しんだ!
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:31: :editドールの1人風呂の伏線がまだ気になるw
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 10:54: :editやっぱり翠のほうが好きだなあ
ストナーサァァァンシャァァァイィィィン! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 11:17: :editおまけでもちっとも出番のないドールがいるかしら
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 11:28: :edit珍しく変態がいないなwwww
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 11:42: :editばらしーのイメージがすごい変わったわけだが・・
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 12:03: :editばらしーかわいいのうwwwwwかわいいのうwwwwwwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 13:07: :editこのばらしーはもうアリスでもいいだろ
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 13:09: :editうん いいお話
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名前: 蒸発した名無し #-: 2009/01/02(金) 16:31: :edit金いたね、最後。
良かった良かった。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 16:48: :editあんまり原作を知らんからばらしーときらきーがごっちゃに・・・
ってきらきーはどこに!? -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 17:03: :edit35げt
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 18:04: :edit※34
もうすぐ…目覚めます… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 18:11: :edit金糸雀が後半はほとんど空気………
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/01/02(金) 19:58: :edit途中で思ったがラプラスはジュンのことを「少年」でなく「坊ちゃん」って原作では言ってたよね?
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名前: #-: 2009/01/02(金) 22:34: :edit蒼い子がちんこまんこ言ってないのに物凄い違和感を覚えたが・・・
新年早々とてもいいもんを楽しませてもらったぜ!
こういうのはホント安らぐわ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/02(金) 23:11: :editポケモンのラプラスとラプラスの魔か
薔薇リン最高 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 01:43: :editハァハァ…
ウッ! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 02:59: :edit全部読んどいてアレだが、ちっと気持ち悪いな。
いや、良いけど。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/03(土) 10:46: :editまもるうぜぇw
風呂の鏡か…その手があったか。 -
名前: 名無し #-: 2009/01/03(土) 16:02: :editいい加減ジュンをJUMって記述するのやめて欲しいな
特にこういう真面目(?)な話の時は -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/04(日) 00:39: :editだわっw
ばらしーかわいいよばらしー -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/01/05(月) 18:14: :edit蒼い子はカメックスか!
翠はフシギバナとは・・・
エーフィもばらしーもかわいいよおお -
名前: 名がある名無し #-: 2009/11/08(日) 21:51: :edit以降マジンガー氏ね
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/29(日) 11:51: :editばらしーのSSでNo.1だな
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/20(土) 06:29: :edit本当にどうでもいいことだが、何故誰も
<薔薇「今度は……お姉さま方を全員集めて…鍋がしない…」
に突っ込まんのだ・・・

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.