本妻は真紅、不倫相手に水銀燈

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2008/03/19(水)
1 :猪(12才):2006/12/16(土) 10:51:55.39 ID:sbepCXXx0
朝の食卓。
「ねぇ、あなた」
「どうした、真紅?」
真紅のつくった味噌汁はちょっと味付けが濃いなあ。結局料理下手は結婚しても改善されなかったか・・・
俺は真紅の声のトーンがいつもより一段階ほど低く、且つ怒りを含んでいることに気付きもせず、箸をすすめていた。
「これ、あなたの携帯電話」
真紅が俺の携帯電話をストラップ部分を持ちながらゆらゆら揺らしている。
箸が止まる。ついでに舌も噛んじまう。動揺を悟られないようにする為に、ごく自然な動作で味付け海苔に手を伸ばすが、しまった。
今朝は味付け海苔が無かったんだ。
テーブルの何も無い空間で手を浮遊させていると、
「あなた、お仕事大変ね。仕事先からのメールが山ほどあるのだわ…」
足の震えが止まらない。味噌汁の湯気がスローモーションに見える。
「あ、あああ。仕事は大変だな…あ、っあ、それ、俺の携帯?忘れてたよ、ありがとな」
「ええ、別にいいのよ。でも、これはもう必要ないわね」
「…え?」
真紅は携帯電話をテーブルに置くと、味噌汁の椀を携帯電話へゆっくりと傾けた。
「あ…うあ…あ…」
思考が停止。テーブル上に味噌汁の世界地図が描かれている。あれはオーストラリアか?ブラジルか?
つたってきた味噌汁が足に流れてきたが、熱いなんて思っている余裕は無かった。
「ふふふ…可哀想に、この子は迷子になってしまった」
味噌汁責めに遭い、恐らくご臨終したであろう携帯電話を見下ろし、真紅は冷たく言い放った。





11 :黒豆(五粒):2006/12/16(土) 12:20:55.41 ID:1seQDgSE0
「な、何するんだ!?」
慌てて携帯を拾い上げた俺を一瞥し、真紅は冷たく言い放つ。
「ねぇ、あなた。水銀燈って知ってるわよねぇ?」
その名前を聞いたとき、背筋に冷たいものが走った。
水銀燈は言わば真紅の姉にあたる。――そして、俺の不倫相手。

「も、もちろん知ってるぞ。水銀燈、元気にしてるの……」
「それは!あなたの方が良く知ってるんじゃなくて!?」
冷静を装って発した俺のセリフを遮って真紅が大声を上げる。
「え……いや、その」
もうまともに真紅のほうを見ることもできない。
「懐かしいのだわ、水銀燈。アリスゲーム以来かしら……」
あの日、アリスゲームが終結した日、真紅たちはそれぞれの道を選んで別れた。
他の姉妹達とはたまに連絡は取り合っていたものの、水銀燈だけは行方知れずだった。
もう二度と繰り返される事のないアリスゲーム。
その平穏な日々を象徴するかのように俺は真紅と結婚した。
そして、その結婚生活が半年も過ぎようという頃だっただろうか、俺は再び水銀燈に出合った。
その日も、雨だった。





14 :猪(赤詐欺):2006/12/16(土) 12:23:48.76 ID:5cNpweX5O
俺の嫁である翠星石がどこで出てくるかが問題だな




16 :おみくじ(人吉):2006/12/16(土) 12:25:29.92 ID:phTYmOPP0
>>14
大変じゃないか…?
いや、意外と良妻かもな




22 :黒豆(五粒):2006/12/16(土) 12:34:16.41 ID:1seQDgSE0
その日、仕事で外回りをしていた俺は突然の豪雨に遇い、
雨宿りのために古い教会に駆け込んだ。
その教会は以前は廃墟だったが、最近では修復されて人が住んでいるらしい。
軒先で雨宿りしていたのだが、風が強くなって雨が吹き込んできた。
雷も鳴り響き、当分は天候の回復は見込めそうに無い。
仕方がない、中で雨宿りさせてもらおう。
「すいません!雨宿りさせてください!」
そう言いながら教会の軋む扉を開く。
その刹那、激しい雷が天を割いた。
薄暗い教会のステンドグラスから射し込む雷光が天使のシルエットを映し出す。
どこかで見たこの翼。漆黒の、天使の翼。
「水銀燈……か?」
十字架の前で祈りを捧げていたのは、紛れもない、行方不明になっていた水銀燈だった。





23 :黒豆(五粒):2006/12/16(土) 12:36:47.32 ID:1seQDgSE0
すまん、俺は>>1じゃないんだ…
>>9>>1が放置っぽかったんで続き書いてみたんだが、
駄作なんでスルーしてくれて結構だ。
続き書いていいなら書きたい気もするんだがw





26 :お年玉(がっぽり):2006/12/16(土) 12:46:00.25 ID:ghxwGjMO0
>>23
いいから早く書くんだ




28 :黒豆(五粒):2006/12/16(土) 12:52:25.81 ID:1seQDgSE0
「あらぁ?あなた……真紅のミーディアムかしらぁ?」
以前と変わる事無く、人を小馬鹿にしたような甘ったるい喋り方。
変わったといえば以前のドレスではなく、修道女のローブを身に纏っている事くらいだろうか。
「水銀燈……お前、ずっとこの町に居たのか?」
俺の問いには答えず、水銀燈は俺の左手を指差した。
「まぁだ真紅のミーディアムをしてるのねぇ。アリスゲームはもう起こらないのにぃ」
俺は薬指に填められた指輪をなぞる。
「ああ、ミーディアムと言うか、俺達結婚したんだ。だから指輪はそのまま結婚指輪になったってわけ」
水銀燈は一瞬驚いた顔をした。
「あらぁ、本当にぃ?……おめでとう、と云うべきなのかしらぁ?」
そう言うと水銀燈は小さく笑った。だが、その目は何処か寂しそうに見えた。
「水銀燈は今どうしてるんだ?まさか、ここのシスターってわけじゃ……」
「そのまさかよぉ」
俺は思わず噴き出してしまった。
「何がおかしいのよぉ」
「いや、まさかお前が……いや、ごめん」
笑いをこらえるのに必死だった。あの水銀燈がシスター?
「償いだから……」
水銀燈から発せられたその言葉は、俺の笑いと周囲の温度を一気に奪い去った。





29 :お年玉(がっぽり):2006/12/16(土) 12:56:11.31 ID:ghxwGjMO0
単なる不倫じゃなくて修道女と不倫とは
何たる背徳




33 :黒豆(六粒):2006/12/16(土) 13:17:57.68 ID:1seQDgSE0
「償い……?」
鸚鵡返しする俺に水銀燈は冷たい笑みを向ける。
「そう、前回の戦いで私にはミーディアムが居たわぁ……」
水銀燈にミーディアム?初めて聞いた。性格上、絶対に一人で戦ってると思ってたんだが。
「似合わないって思ってるわね」
心内を見透かされてドキッとする。
「まぁ、いいわぁ……勝手な子だったわぁ…」
水銀燈は遠い目をしている。
「そもそも私にはミーディアムなんか必要なかったのにぃ……
『私の命を使い切って』なぁんて云うのよぉ?つくづく人間って愚かよねぇ」
「で、その人は今は……」
俺の問いに水銀燈の眉間に皴が寄る。
「死んだわぁ……勝手に力を送ってきて勝手に死んじゃったぁ。ほんと、お馬鹿さぁん、よねぇ」
「水銀燈……」
「別に悲しくなんか無いわよぉ?勝手にいなくなってくれて楽だったわぁ……」
嘘だ。
「水銀燈、だったらお前は何で泣いてるんだ……?」
俺の言葉にはっとなって頬に手をやる水銀燈。
そこには一筋の光が流れていた。
「こ、これは違うのよぉ」
「水銀燈、無理しなくていい……お前は昔からいつも自分を悪者だと見せようとする……
 でもな、お前が誰よりも純粋で一途なだけだっていうのはわかってるから……」
言い終わる前に黒い羽が頬を掠めた。





34 :黒豆(六粒):2006/12/16(土) 13:18:16.83 ID:1seQDgSE0
「あ、あなたに何がわかるって云うの!」
水銀燈は感情を丸出しの口調になる。
「あの子は自分は独りだって……産まれた時からジャンクだって……
 消えてしまいたいって……私のために限界超えて……アリスにもなれなかった私のために……!
 結局死んじゃって……!本当、馬鹿じゃない……!」
最後の方は声になっていなかった。泣き崩れる水銀燈。
その震える肩を思わず抱きしめる。
「な、なによぉ!」
弱々しく抵抗する水銀燈の頭を撫でてやる。
「もういいから、一人で大変だったな、水銀燈」
「……!」
俺に力いっぱい抱きついて後は泣き崩れるだけの水銀燈。
雨はいつの間にか上がっていた。





37 :黒豆(六粒):2006/12/16(土) 13:35:09.25 ID:1seQDgSE0
10分もそのままにしていただろうか。
水銀燈は涙を拭うと以前のように毅然と立ち上がった。
「か、格好悪いところを見せたわねぇ……」
俺は黙って首を振る。時計を見るともう会社に戻らなくてはいけない時間だ。
「俺、そろそろ行くよ……水銀燈、一人で大丈夫か?」
「あ、当たり前でしょぉ?」
水銀燈は驚いた顔をしてプイと後ろを向いてしまう。
「そうか……元気でな」
そう言って歩き出した俺の背後から声がかかる。
「ねぇ、また、会いに来てくれるかしらぁ?」
俺は振り返ると、
「ああ、またな」
と小さく手を上げる。
照れたように微笑む水銀燈はまさしく天使そのものだった……

その日帰宅した後、真紅に水銀燈のことを話すべきかどうか散々迷ったが、結局話さないことにした。
何だか、水銀燈がそれを望んでいない気がしたし、
真紅に話してまうと、もう水銀燈には会いにいけない予感がしていた。
「どうしたの、あなた?」
俺の隣で眠っていたはずの真紅がぼーっと天井を見つめる俺に声をかけてきた。
「いや、なんでもない。ちょっと考え事」
「そう。明日も早いのだから早く寝た方がいいのだわ」
真紅はそう言うと俺の反対側を向いてしまう。
俺も考えるのはやめて目を閉じる。





38 :猪(青詐欺):2006/12/16(土) 13:35:44.94 ID:5cNpweX5O
銀様(´;ω;`)




41 :おせち(10,000円):2006/12/16(土) 13:43:18.87 ID:V4NTFI5qO
最近刹那って表現多いな
厨臭いから好きじゃないんだがwktk




45 :ぬーん:2006/12/16(土) 13:52:37.30 ID:6m7OmokU0
>>41
おそらくネギま!のせい




52 :黒豆(八粒):2006/12/16(土) 15:11:31.53 ID:1seQDgSE0
俺は外回りの途中に水銀灯に会いに行くのが日課となってしまった。
午前の仕事を終え、昼食を水銀燈と一緒に摂る。
水銀燈はいつも「暇なのねぇ」とか「また来たのぉ」とか悪態を吐いていたが、
俺が訪れる昼過ぎになると決まってそわそわしながら教会前の掃除を始めることを俺は知っている。
その日も大して落ち葉の落ちていない庭を掃いている水銀燈。
俺は苦笑を浮かべると小走りで水銀燈の悪態を聞きに行った。

いつしか、俺と水銀燈は休日にも会うようになっていた。
二人で大きな町まで出かけて買い物をして遊んで、他愛の無い話をして。夜は遅くなる前にさようなら。
まるで中学生の恋愛だ。でも、それだけで充分だった。昔は決して見られなかった水銀燈の表情、仕草。
そう言えば水銀燈や真紅と初めて会ったのは俺が中学生の時だったか。
その日もいつものように町を歩く二人。真紅には仕事だと言ってある。
初めは土曜日も出勤だという事に怒ってはいたが、最近は慣れた様だ。真紅は真紅で翠星石や雛苺とお茶会を楽しんでいるようだ。
「あ、そうだ。水銀燈」
俺はある店の前で立ち止まった。
「なにかしらぁ」
突然立ち止まった俺に怪訝な表情を向ける。





53 :黒豆(八粒):2006/12/16(土) 15:13:35.18 ID:1seQDgSE0
ところで主人公の名前はジュンでいいのか?





54 :おせち(30,000ウォン):2006/12/16(土) 15:15:46.27 ID:txice803O
良いと思う




57 :黒豆(八粒):2006/12/16(土) 15:20:57.08 ID:1seQDgSE0
「水銀燈さ、携帯電話持って無かったよな?」
俺が立ち止まったのは携帯ショップの前。水銀燈の携帯電話の番号を知らなかったし、使っている様子も無い。
それに水銀燈はそんなもの持ちそうに無かった。
待ち合わせとか昼に会いにいけないとき、連絡の仕様が無くて不便だったのを思い出したのだ。
「……実は、持ってるのよぉ」
そう云うと水銀燈は手にしたバッグから古い携帯電話を取り出した。
「何だ、意外だな。じゃあ、番号……」
「これは、メグが私に持たせたのよぉ」
メグ。確か水銀燈のミーディアムだった女の子の名前だ。
「私がどこに行っても連絡が取れるようにって……ほんと、馬鹿みたいだわぁ」
水銀燈の目が悲しみの色を湛える。
「この電話にはねぇ、メグの番号しか入って無いのよぉ?そして、こっちの番号もメグしか知らないの。
 だからあの日から、この電話が鳴る事はないのよぉ……」
「そっか……」
これ以上話を続けるとまた水銀燈が泣き出しそうだったので話を強引に打ち切る。
「腹減ったな!今日はおいしいもの食べようか!」
俺の意図を察してくれたのか、水銀燈も笑顔に戻って頷く。

その時だった。背後から懐かしい声が聞こえたのは。
「ジュン君……?それと、水銀燈?」





58 :猪(黒板係り):2006/12/16(土) 15:26:27.93 ID:7eOqmqkQO
>>52………
一行目見てみろ




59 :黒豆(八粒):2006/12/16(土) 15:31:30.02 ID:1seQDgSE0
>>58
すまんかった。
年内ROMる。





60 :初夢(見るの忘れた):2006/12/16(土) 15:35:24.73 ID:ghxwGjMO0
>>59
ROMるな書け
多少のミスは仕方ない。




61 :猪(黒板係り):2006/12/16(土) 15:37:05.63 ID:7eOqmqkQO
>>59俺が悪かった
どうか書きなさい





64 :黒豆(九粒):2006/12/16(土) 16:06:23.57 ID:1seQDgSE0
振り返った俺の視線に入ってきたのは短い髪にオッドアイ。
ピンと伸びた背筋は少年のような凛々しさを持っている。
「蒼星石……」
蒼星石は手にした重そうな紙袋を持ち直すと、嬉しそうにこちらに歩いて来た。
「久し振りだね、ジュン君、そして水銀燈」
水銀燈はどこに視線を遣っていいか判らない様子だ。
「久し振りだな、蒼星石。結婚式以来か?」
「そうだね」
蒼星石はマスターだったおじいさんの後を継いで時計屋をやっている。
お互い忙しくて俺と真紅の結婚式以来ずっと会っていなかった。
「水銀燈はアリスゲーム以来だね……元気にしてたの?」
「え、ええと、私は……」
蒼星石に突然話を振られて柄にも無く言葉に詰まる水銀燈。
「あ、あなたに心配されるような事があるわけ無いじゃなぁい?」
「はは、水銀燈らしいや。相変わらずでよかったよ」
昔とは違ってにっこりと微笑む蒼星石。
「わ、私は用事を思い出したわぁ。それじゃあねぇ」
慌てたように去っていく水銀燈。呼び止めようとするが、すぐに人ごみに紛れてしまう。
「………」
蒼星石はその背中を見送った後、こちらに向き直った。
「……で、ジュン君。ちょっと話があるんだけどいいかな?」





69 :黒豆(九粒):2006/12/16(土) 16:38:48.93 ID:1seQDgSE0
俺達は近くに喫茶店に移動した。
「話って?」
蒼星石はコーヒーを一口啜るとにっこり笑った。
「いつも翠星石がお邪魔してるみたいで悪いね」
確かに最近休日に翠星石がうちに遊びに来てることが多い。
「ほら、翠星石、ああ見えてすごく寂しがり屋なんだよね。ボクが構ってあげられたらいいんだけど…
 最近は真紅のところに遊びに行く事が多いらしいんだ」
「ああ、そうみたいだな」
蒼星石は小さく溜息をついた。
「真紅もジュン君が仕事で家に居なくて退屈だから遊びに来て欲しい、って言ってくれてるみたいだし」
「なんだ、それじゃあ真紅のやつが寂しいんじゃないか?しょうがないな、あいつは……」
蒼星石が音を立ててカップを受け皿に置いた。
「……ジュン君?今日も、仕事なんだよね?」
背筋が凍るようだった。目の前の蒼星石の瞳はかつて見た心を失いかけた蒼星石のそれだったから。
「……いや、そうだぞ?水銀燈とはそこで会っただけで……」
我ながらシドロモドロなのがはっきりと伝わってくる。
目の前の蒼星石が気付いていないわけがないだろう。
「ああ、そうなんだ」
だが、意外にも蒼星石はすんなりと引き下がった。またさっきの笑顔に戻る。
「水銀燈も仕事の途中だったのかな?ボクも実はそうなんだ。はは、偶然って重なるものなんだね」
その後は少しだけ他愛も無い話をして店を出た。





70 :黒豆(九粒):2006/12/16(土) 16:40:32.57 ID:1seQDgSE0
「あー、雨降りそうだな……」
「そうだね、振り出す前に急いで帰ろうか」
店の前で別れて、お互い反対方向に歩き出す。
「ジュン君」
数歩歩いたところで後ろから呼び止められた。振り返ると、蒼星石がこちらを見ていた。
「ジュン君、ボクはね、君の事を大切な友人だって思ってるよ?
 でもね、ジュン君。申し訳ないけど、それ以上に翠星石や真紅、もちろん水銀燈も、ボクの姉妹を大事に思ってるんだ……」
何が言いたいんだろう。
「だからね、ジュン君。どんな形でも、ボクはボクの姉妹を傷付けることを許さない……!」
そう言った蒼星石の目には確かな怒り、そして悲しみが浮かんでいた。
「俺は……その……」
「でも、ジュン君は、そんなことしないよね?」
また笑顔に戻る。
「あ、当たり前だろ……」
「そう……ボク、信じてるから」
蒼星石は最後に恐ろしい微笑を浮かべると背を向けて人ごみに消えていった。
俺はしばらくの間動けずにその場に立ち尽くしていた。
そうしているうちに雨が降り始め、人々が早足で通り過ぎていく。
その雨の冷たさに、俺はようやく我に返った。





72 :おせち(30,000円):2006/12/16(土) 16:48:53.80 ID:Hcyd77VCO
蒼い子が気づいちゃったwwwwww




82 :黒豆(十粒):2006/12/16(土) 17:10:29.22 ID:1seQDgSE0
俺の足は勝手に教会のほうに向かっていた。
蒼星石の言葉が頭をよぎる。
今までのように会っても、結局は水銀燈や真紅を傷付けるだけなんじゃないか。
俺は、水銀燈のことをどう思っているんだろう?何で足繁く会いに来ているんだろう。
同情?いや、違う。俺は……俺は……

教会の扉を勢いよく開くと、驚いた顔で水銀燈が振り返った。
「あなたどうして……びしょぬれじゃない!」
水銀燈は奥の部屋から大きなタオルを持ってきてくれた。
そのタオルは洗いあがった洗濯物のいい匂いに混ざって水銀燈の匂いがした。
「水銀燈、俺は……」
「云わないで!」
俺の言葉を遮って水銀燈は目を逸らす。
「さっき、蒼星石に会った時、現実に戻った気がしたわ」
「水銀燈……」
「あなたと再会して、他愛の無い話をして、一緒に出かけて、食事して、本当に楽しかった。
 まるで夢を見ているよう……いいえ、現実という悪夢から逃れられていた……」
俺はタオルを机の上に置くと、水銀燈の肩を掴んだ。
「水銀燈……俺は」
「駄目なのよ!このままじゃ、あなたもその周りの世界も壊してしまう……
 あなたの平和な日常を崩す事なんてしたくない……終わった世界に生きるのは私一人で充分なのよ……」
水銀燈は項垂れる俺の頭をタオルで撫でるように拭いていく。
「……判って欲しい。私はあなたを愛しているわ。でも、だから、さようなら……」
俺は水銀燈の手を振り払うとそのまま抱きしめた。
「ちょっと……」
「勝手なこと言うなよ!俺の平和な日常?
 お前が居ない日常なんて何の意味も無い。たとえ終わった世界だってお前と居られるなら構わない!」
水銀燈が小さく震えるのが伝わってきた。
「ほんとぉにお馬鹿さぁん……」
水銀燈は俺の顔を両手で挟むように掴むとそのまま唇を合わせてきた。





103 :黒豆(十粒):2006/12/16(土) 17:36:41.47 ID:1seQDgSE0
「ねぇ、携帯電話の番号、教えなさいよ」
服を纏っていた俺にベッドの中から水銀燈が声をかけてきた。
「ん……いいのか?」
街中で話したことが頭によぎる。
「あなたなら、いいのよぉ……」
「それは光栄だな」
俺は番号を伝えた。
「……ねぇ、メグ。いいわよね、私、もう少しだけ、夢を見ていても……」
水銀燈が小声で何かを呟いている。
「ん?何だって?」
「なんでもないわよぉ」

それから2人で紅茶を飲みながらいつものようにたわいも無い話をする。
「……っと、そろそろ帰らないとな」
水銀燈は一瞬悲しそうな表情を浮かべた。
「また来るよ」
「ま、まぁ、どうしても来たいって云うのなら来てもいいわよぉ?」
急にいつもの調子に戻った水銀燈に思わず噴き出してしまう。
「水銀燈」
俺はテーブル越しに水銀燈の顔を引き寄せると唇を合わせた。
「ちょっと…!」
それが急だったせいか、慌てた水銀燈はカップを倒してしまい、紅茶がテーブルの上に流れる。
「……っ!」
ちょうどテーブルに着いていた右手に紅茶がかかる。
白いワイシャツが琥珀色に染まる。
「大丈夫ぅ?」
「ああ、大丈夫だ。」
俺は紅茶を飲み終えると教会を後にした。





105 :おせち(8,000円):2006/12/16(土) 17:40:15.59 ID:kkcb6fhP0
うはwwwwwwww事は終えたのねwwwwww




114 :猪(ドラム):2006/12/16(土) 17:50:51.76 ID:B/ecbJAr0
ID:1seQDgSE0が黒豆(五粒)からどんどん増えていくのに噴いたwwwwwwwww




115 :書初め(焼肉定職):2006/12/16(土) 17:51:27.34 ID:s9FJrHOZ0
>>114
あるあるwwwwwwwwwwwwww




116 :黒豆(十粒):2006/12/16(土) 17:53:22.49 ID:1seQDgSE0
「やーっと帰ってきやがったですぅ」
帰宅した俺は久し振りの罵声を耳にした。確認するまでも無く翠星石だ。
「真紅ー!風呂ー飯ー」
翠星石を完全に無視してリビングに向かう。
「無視すんな、ですぅ~!」
リビングと一繋がりのダイニングでは真紅が夕飯の支度をしていた。
「お帰りなさいなのだわ」
にっこりと優雅に微笑む真紅。
それを見て少しだけ胸にちくりとする物を感じた。
「今日は翠星石も一緒に食事するのだわ」
「翠星石も一緒に料理したですぅ。感謝して食べるですぅ!」
こと調理に関しては危険な組み合わせだ。
「ああ、期待してる……」
「お風呂も沸いてるのだわ」
真紅は俺から鞄とスーツの上着、ネクタイを受け取る。
そして、右手のワイシャツの染みに目を遣った。
「どうしたの、これ?」
俺は少しだけ動揺した。
「あ、ああ、ちょっと紅茶を零したんだ」
「そう……まだ乾いてないみたいだわ」
「帰りに自販機で買って飲んだんだよ」
真紅は俺の腕を自分の顔のほうに寄せると匂いを嗅いだ。
「……いい匂い。最近の自動販売機はいい紅茶を使っているのだわ」
そうだった、こいつは尋常じゃなく紅茶にうるさいんだった。
「そ、そうだな……」
真紅は無言で俺の手を掴んだままだ。





128 :黒豆(百粒):2006/12/16(土) 18:20:49.00 ID:1seQDgSE0
「あ~、何だか新婚って感じですぅ~」
沈黙を打ち破ったのは翠星石だった。
「これはドラマで言うとだんなの浮気が発覚するシーンですぅ」
「何を言うか!この性悪人形!」
俺は真紅の手を半ば強引に外すと翠星石の方に向かった。
「いや~!ジュンが怒ったですぅ~!」
「まてこの!」
昔のようにじゃれあう俺と翠星石。真紅も『やれやれだわ』といった表情でこちらを見ている。
「二人とも、いつまでも食事にならないのだわ。翠星石は支度を手伝って、あなたは早くお風呂に入ってくるのだわ」
俺は捕まえていた翠星石を離すとバスルームに向かう。
今回は翠星石のおかげで助かったみたいだ。たまには感謝してやるか。

夕食はまぁ、想像した通りだった。そもそも真紅自体があまり料理が得意ではない。
翠星石にいたっては何を況やだ。
夕食の後、俺の分までデザートを平らげた翠星石がそろそろ帰ると言う。
「あなた、もう遅いし、駅まで送ってあげるのだわ」
正直面倒だったが、さっき密かに助けられた事も会ったしな。まぁ、送ってやるか。
「ジュンがいた方が色々危険ですぅ」
こんな可愛くない事をほざくのは相変わらずだ。
「しょうがないな、さっさと行くぞ」
俺は先に玄関に向かった。
「あ、待ちやがれ、ですぅ!じゃあ真紅、また遊びに来るですぅ!」
慌てて追いかけてくる翠星石。駅までは歩いて10分くらいか。
一方的に話し続ける翠星石。俺はほとんど相槌を打つだけだった。





132 :黒豆(百粒):2006/12/16(土) 18:25:18.91 ID:1seQDgSE0
駅に着いて切符を買う翠星石。
「じゃあ、俺は帰るぞ」
そう言うと翠星石は俯いたまま振り返る。
「あのですね、ジュン。一つ聞きたいんですぅ」
「何だよ」
「今日、蒼星石に何か話しませんでしたかぁ?」
顔を上げた翠星石を見て一瞬背筋が寒くなった。
「……い、いや?どうして?」
「ん~、そうですねぇ、何となく、ですぅ」
「蒼星石が何か言ってた?」
「別に~、ですぅ。あ、電車が来るですぅ」
翠星石は改札口の方に向かった。
そしてこちらを振り返ると、
「翠星石と蒼星石は双子ですぅ……
 だから、お互いの思ってる事、感じてる事は何となく伝わってくるのですぅ……」
思わず息を呑む。翠星石の笑顔は昼間見た蒼星石のそれと瓜二つだったからだ。
ホームに電車が入ってきた。その風がここまで伝わってくる。
ふと我に返るとそこにはもう翠星石の姿は無かった。





133 :おみくじ(やぶれた):2006/12/16(土) 18:25:40.26 ID:vNwgZRjsO
>>128
翠星石は電車で来たのかw




176 :黒豆(万粒):2006/12/16(土) 20:02:03.22 ID:1seQDgSE0
それからも俺と水銀燈は互いに連絡を取り合っていた。
昼は都合が付く限りは一緒に食べたし、週の半分は仕事帰りに会いに行った。
土曜日に二人で出かけることも続けていた。
真紅は付き合いや休日出勤が多いと怒っていたが、水銀燈に会いたいという気持ちは抑えられなかった。
真紅に不満があるわけじゃない。
そう、だから余計に申し訳ないという気持ちが強かった。
それは水銀燈も感じていた事だろう。
だから彼女の方から来て欲しいといった事は無かったし、帰りも無理に引き止めることは無かった。

「なぁ、水銀燈?」
俺の腕を枕にしている水銀燈の髪を撫でた。
「何?」
水銀燈は気だるそうにこちらに寝返りを打った。
「今度の週末、旅行にでも行こうか?」
「え!?」
「うん、たまには、いいかなって……」
水銀燈は一瞬嬉しそうな顔をしたがすぐに沈んだ表情になった。
「でも、大丈夫なのぉ?」
「真紅には出張って言うよ」
ありきたりな理由だが、これが一番だろう。
「水銀燈はどこか行きたいところあるか?」
水銀燈は少し考える表情を浮かべ、
「そうねぇ、行き先はどこでもいいから、ゆっくり旅行がしたいわぁ……」
「ゆっくりか……そうだな、じゃあ、電車に乗ってのんびり温泉にでも行こうか」
水銀燈は返事をする代わりに俺の首元に顔を寄せて来た。





183 :ハマグリ:2006/12/16(土) 20:09:53.84 ID:xtzfLbAW0
うわー面白いけど何とも言えないこの胸のもやもや




185 :猪(子持ち):2006/12/16(土) 20:12:32.48 ID:vNwgZRjsO
これは…真紅と銀様を選べない俺の未来の姿か…




191 :黒豆(万粒):2006/12/16(土) 20:27:23.12 ID:1seQDgSE0
次の土曜日は朝早くから水銀燈と旅行だ。
その日家に帰った俺は、真紅に土日は出張だと告げた。
真紅は不満気だったが、そもそも仕事には理解ある方だ。
いつものようにすぐに機嫌を直すだろう。
そう思っていた翌日の朝、真紅は俺の携帯を迷子にしてしまった。

「真紅……」
「懐かしいわねぇ、水銀燈。元気にしてるの?」
「ええと……」
言い淀む俺に真紅はにっこり微笑む。
「どうしたのかしら?水銀燈に最近会ったんでしょう?」
「あ、ああ、そうだな……」
俺は必死に携帯電話に残されていた内容を思い出していた。
基本的に水銀燈はメールをしないから電話が多い。
たまにこちらから送るメールも履歴は削除しているはずだ。
通話の着信記録はどうだ?リダイヤルは?
「どうしたの?……ジュン?」
「いや、何でもない。水銀燈はこの前偶然会ったよ。ああ、相変わらずだった」
大丈夫だ。履歴は全部消してあるはずだ。
それに、家に居る時間帯に向こうから連絡してくる事も無いはずだ。
真紅はメモリにあった『水銀燈』という欄を見てカマをかけているだけなんだ。





192 :黒豆(八粒):2006/12/16(土) 20:28:20.63 ID:30xUoJUK0
昼メロ展開wktk




193 :黒豆(万粒):2006/12/16(土) 20:28:58.98 ID:1seQDgSE0
「そう、相変わらずだったの。あの子にも困ったものだわ」
そう言って真紅はテーブルの上に零れた味噌汁を片付け始めた。
「ごめんなさいね、あなた。ぼーっとしててお味噌汁こぼしてしまったのだわ」
俺は黙って携帯を手に取ると状態を確認した。
電源が入らない。完全に壊れてしまったようだ。
「大丈夫だよ。今日の帰りにショップに寄ってくるから……」
朝食を続ける気にもならず、俺は少し早くに家を出ることにした。
「今日はちょっと早く出るよ……」
玄関に向かう。
「ねぇ、あなた」
ダイニングで後片付けをしていた真紅が振り返りもせずに呼び止める。
「あなたの携帯の着信履歴って、普通は20件まで表示されるのよ……?」
真紅の後姿に戦慄が走った。
「いってらっしゃい、あなた。今日は早く帰って来てね」
振り返った真紅は満面の笑みだった。
俺は堪らず、逃げるように家を飛び出した。





194 :おみくじ(中がよろし):2006/12/16(土) 20:30:04.10 ID:OSAsaNzI0
真紅KOEEEEEEEE




199 :猪(ドラム):2006/12/16(土) 20:34:10.88 ID:3+c337w8O
よく>>1に繋げられたな




228 :黒豆(万粒):2006/12/16(土) 20:58:10.92 ID:1seQDgSE0
「あれ~?ジュンなの~」
いつもより数本早い電車で会社のある街に着き、駅を出たところで背後から声がかかった。
「雛苺か……」
振り返ると雛苺が満面の笑みで立っていた。
さっき尋常じゃなく恐ろしい満面の笑みを見てきたばかりだ。
思わず顔が引きつる。
「ジュン、今日は早いの~」
真紅から逃げて来たなんて言えるはずも無い。
「ああ、たまにはな。お前はいつもこの時間なのか?」
「そうなの~」
「お前、幼稚園の先生やってるんだっけ?」
雛苺が幼稚園の先生をやっているのは真紅から聞いたことがあった。
あいつが先生……駄目だ。どうしても笑いが出る。
「何で笑ってるの~!」
雛苺が頬を膨らませる。そういう相変わらずなところが笑えるんだよ。
「ごめんごめん。ひょっとしてこの近くなのか?」
「そうなの~、そこなの~」
指差した先には小さな幼稚園があった。俺が通勤でいつも通っている道に面している。
雛苺がここで働いてるなんて全然気が付かなかったな。





230 :黒豆(万粒):2006/12/16(土) 20:59:18.25 ID:1seQDgSE0
「へぇ、毎日通るけど、全然気が付かなかったな……」
雛苺はまた頬を膨らませた。
「ぶぅ~、ジュンはいつも急いで通り過ぎるからなの~」
確かに朝は時間に余裕を持つ方じゃない。
「ヒナはいつもジュン達に気付いてるの~」
「はいはい、ごめんごめん」
ばたばたと手を振って抗議する雛苺。全く、こいつは幼稚園の園児の方なんじゃないのか?
「……!?」
――ジュン達?
『達』って何だ?俺は真紅とこの道を歩くことなんて無い。
そして、水銀燈ともこの道は通らないぞ……?
じゃあ、何で雛苺は……?
「ジュン」
雛苺の声に我に返る。
「真紅は何だか悩んでるの~。真紅を困らせたらメーなのよ?」
「あ、ああ…」
上手く返事が返せない。
「約束なの~!」
雛苺は手を振りながら幼稚園の中に駆け込んでいった。





232 :たこ:2006/12/16(土) 21:01:31.41 ID:gVKBF5WU0
こえええええええええ




240 :猪(カビ):2006/12/16(土) 21:07:25.02 ID:vNwgZRjsO
ひぐらしみたいだなw




248 :おみくじ(きち):2006/12/16(土) 21:11:49.78 ID:DdZlHm/yO
真紅は真紅で浮気すればいい。




くんくんと。




249 :おせち(30,000円):2006/12/16(土) 21:13:37.57 ID:kkcb6fhP0
    |                  
    |  ('A`)    ←ジュン       
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
       ______________ /
     /                  /l  ギシギシアンアン
    /                  / ..|\    
  /                  / ../|  
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ././ 
 ├─────[ i ]─────-||/./ 
 │      [[二二二]]      │/ 
 └─────────────′



    | 
    | Σ(;゚A゚;) 
   / ̄ ( ヘヘ ̄ ̄
       ______________ /
     /                  /l  アアン!くんく~ん
    /                  / ..|\    
  /                  / ../|  
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ././ 
 ├─────[ i ]─────-||/./ 
 │      [[二二二]]      │/ 
 └─────────────′




262 :1000ならクリスマス中止:2006/12/16(土) 21:22:51.82 ID:1seQDgSE0
昼、いつものように水銀燈の待つ教会に向かった。
昼ごはんに関しては時間があるときは外食だが、
そうでないときはコンビニに適当なものを買いに行く事になっていた。
水銀燈がヤク○ルトを買うのはデフォだ。
今日も水銀燈はおにぎりとヤク○ルトといった異色の組み合わせを展開していた。
食事の間、今朝の事を水銀灯に話そうかと思ったが、結局話せずじまいだった。
水銀燈の性格だ。一人で全てを背負っていなくなってしまうかも知れない。

教会からの帰り道、俺は仕事の都合でいつもとは違う道を通っていた。
この道はいつも水銀燈とコンビニに向かう道だ。
大通りからは一本外れているので車もほとんど通らない。
道路に面した広場では色とりどりの帽子をかぶった子ども達が元気に遊んでいた。
ふと、自分の子どもの時の事を思い出す。
あんまり活発に外で遊ぶタイプじゃなかったな……そのうち引き篭もりにもなったし……
思わず自嘲気味に微笑んでしまう。
「……?」
頭の隅に何か引っかかる事があった。何だろう?
確か今朝は……思い出せない。
と言うか、あまりに大変な事があってその事しか思い出せない。
ふと時計を見てあまり時間が無い事に気付く。
大事な事ならいつかは思い出すだろう。とにかく、仕事に向かおう。





314 :角焼もち:2006/12/16(土) 22:20:34.92 ID:1seQDgSE0
「ただいま……」
その日は真紅の言う通りに早く帰った。
帰りに寄ったショップで携帯電話はすぐに交換してもらえた。
アドレス欄の『水銀燈』の項目をどうしようかと考えたが、結局そのままにしておいた。
急に消すのも却って不自然だと思ったし、水銀燈に申し訳なかったからだ。
真紅が朝言ってた履歴については……消した分誰かにかけて穴埋めすればいい。
「お帰りなさい、あなた」
今朝の事もあって、多少怯えていたのだが、真紅は何事も無かったように上機嫌だ。
夕食の時も会話が弾む。
「翠星石はフラワーショップをやってるでしょう?まさに天職だわ。
 ほら、うちのガーデニングもあの子が全部やってくれているのよ?」
そう言えばベランダにある花壇はいつ見てもきれいにされている。
そうか、あいつがしてたのか。ただ飯喰いに来てるだけじゃなかった様だ。
「それからこの前蒼星石にも会ったわ。結婚式のお祝いにもらったペアの腕時計。
 あなたのが何だか調子が悪くなったって言ってたから見てもらったのよ」
確かにこの前、腕時計が調子悪かったんだが、家に置いてたらいつの間にか直ってた。
真紅が持って行ってくれてたのか。昔から、こうしたさりげない優しさを真紅は持っている。
「なんだ、真紅が直しに行ってくれてたのか……ありがとう」
「わ、私のも見てもらうついでだったのだわ」
そう、お礼を言われるとすぐに照れるのも昔から変わらない。
「あ、そう言えば今朝、雛苺に会ったよ」
俺は今朝雛苺にあった話をした。
「そうなの。雛苺も先生として頑張ってるみたいだわ。でも、どっちが園児か判らないんじゃ無いかしら?」
どうやら真紅も俺と同じ事を考えていたようだ。
「確か、あなたの会社の近くの幼稚園なのよね?」
「そうなんだよ、いつも近くを通るのに全然気が付かなかった」
「あなた、ぼーっと歩いてるからよ」
終始和やかな夕食だった。
今朝あったこと、いや、最近の事が全て嘘かと錯覚するような。





315 :かき初め(二回目):2006/12/16(土) 22:22:15.82 ID:WIRL6DIAO
日常との差が恐いんだよな




316 :初夢(またバイトか):2006/12/16(土) 22:22:34.86 ID:bogmC2rsO
蒼い子は元治の後を継いだのか




328 :角焼もち:2006/12/16(土) 22:39:33.30 ID:1seQDgSE0
「ところであなた、明日、翠星石たちを夕食に呼びたいんだけど、いいかしら?」
明日は祝日だ。黙っていても翠星石は来そうだが。
「ああ、いいんじゃないかな?他のみんなも?」
真紅は頷く。
「ええ、蒼星石に雛苺も明日は大丈夫らしいわ。金糸雀は仕事で無理みたいだけど…」
「そっか、この時期、警察は忙しそうだもんな……」
俺は思わず笑みがこぼれそうになった。
雛苺の『先生』もそうだが、金糸雀の『警察』も似合ってそうで全く似合っていない。
「じゃあ、俺と真紅も入れて5人か……」
「いいえ、6人かも知れないわよ?」
6人?
「水銀燈、連絡取れるんでしょう?」
先程とはうってかわって感情の無い冷たい真紅の声。
思わず箸を落としそうになる。だが、動揺を悟られまいとすぐに返事をする。
「ああ、そうだな、でもあいつ来るかな?と言うか、真紅は水銀燈を呼んでもいいのか?」
真紅はおかしそうに首を傾げる。
「あら、どうして?私達は言わば姉妹のようなものなのよ?
 確かにあの子とは色々あったけど、もう昔の事だわ」
真紅はわずかではあったが『昔』を強調した。
「近くに居るのなら、久し振りだもの、会いたいわ」
今朝見たあの笑顔だ。
表面上は満面の笑みだけど、その一枚下にはいったいどんな顔が隠れているのか……
考えたくも無かった。
「わかった、連絡してみる」
俺は新しくなったばかりの携帯電話を手に立ち上がろうとした。
だが、携帯電話を持った手に真紅の手が重ねられた。
「ここ、で、かければいいじゃない?」
低く冷たい真紅の声に圧倒されて再び着席を余儀なくされた。
「わかったよ……」
俺は覚悟を決めて水銀燈の携帯に向けて電波を発信した。





337 :凧(ひとりぼっち):2006/12/16(土) 22:47:27.23 ID:zt1JDbO80
真紅を不幸にすると辛苦を味わう




339 :かき初め(二回目):2006/12/16(土) 22:48:01.34 ID:WIRL6DIAO
こええええええええええええええええええ




340 :角焼もち:2006/12/16(土) 22:48:48.57 ID:1seQDgSE0
「……はい?」
十数回のコールの後、電話の向こうから水銀燈の声が聞こえた。
おそらくこんな時間にかかってくる事は稀なので何らかの警戒をしていたのだろう。
「ああ、水銀燈?俺だよ、ジュン。久し振り」
聡明な水銀燈だ。異常な時間の着信、不自然な俺の挨拶から、おおよそを察したのだろう。
「ああ、真紅のミーディアムぅ?なんか用なわけぇ?」
真紅は笑みを浮かべたまま俺の横に座っている。
きっと、水銀燈の声も聞こえているだろう。
「急なんだけどさ、明日うちにみんな集まって夕食らしいんだ……で、水銀燈の都合はどうかなって」
「はぁ?いきなり何よ、それぇ?」
きっと本音だろう。俺も同じ気分だ。
「いや~、この前町で偶然に会って一応連絡先交換しただろ?
 そしたら真紅のやつが水銀燈にも会いたいって言い出してさ」
「……ほんとにぃ?」
そこまで言ったところで、真紅が俺の手から電話を奪い取る。
「水銀燈、久し振りね」
「……85276時間33分振りね、真紅ぅ」
俺が水銀燈の声を聞き取れたのはそこまでだった。





343 :サトイモ:2006/12/16(土) 22:50:18.79 ID:ZfBXCFZu0
((( ゚Д゚)))ガクガクブルブル




347 :初夢(虫なった夢):2006/12/16(土) 22:52:56.59 ID:ghxwGjMO0
もうね、大好き。
昼メロ展開がこんなに好きなのは何か歪んでるのか俺




348 :角焼もち:2006/12/16(土) 22:53:42.56 ID:1seQDgSE0
一見和やかに電話する真紅。だが、その目は決して笑ってはいなかった。
「ええ、本当に久し振り」
「今は何をしているの?」
「明日、時間無いかしら?」
「ええ、久し振りにみんな集まるのよ」

「それじゃあ、またね」
5分ほど電話していただろうか。真紅が通話を切った。
「水銀燈、どうだって?」
正直聞くのが怖かったが、ここで聞かないのも不自然だろう。
「ええ、来るそうよ?明日はにぎやかになりそうだわ。楽しみね、ジュン?」
にっこりと今日一番の笑顔を見せる真紅。
明日が来なければいいのに……久し振りにそんな事を思った。





353 :角焼もち:2006/12/16(土) 22:56:32.86 ID:1seQDgSE0
余談

カナはデザイナー、警察、新聞(雑誌)記者の3つで迷いました。
バラスィーときらきーは……どうだろ?





358 :初夢(ゴキとの思い出):2006/12/16(土) 23:00:10.30 ID:ghxwGjMO0
>>353
これ以上作中でキャラ増やすと大変じゃね?

薔薇水晶はエンジュの嫁
雪華綺晶はは料理人とか




360 :猪(ボーカル):2006/12/16(土) 23:02:02.03 ID:WIRL6DIAO
きらきーは路上で占いでもやってろ




361 :イクラ:2006/12/16(土) 23:03:29.05 ID:FOk+Z7RU0
>>358
雪華綺晶は美食家か手品師のような気がする




376 :角煮もち:2006/12/16(土) 23:33:02.73 ID:1seQDgSE0
翌日、俺は昼過ぎから真紅、翠星石、雛苺と近所の大型スーパーに来ていた。
もちろん今夜の晩餐会の買出しだ。
蒼星石と水銀燈は夜になってから来るらしい。水銀燈、来るのか……
「まずは鍋の具材からか……」
俺は大きなカートを押す。
「ヒナねー、うにゅーいっぱい買うのー」
「翠星石はスコーンをいっぱい買うですぅ」
早くも二人は消えていった。相変わらず団体行動のできないやつらだ。
そしてお前らの求めているものは鍋の具材ではない。
「しょうがないやつらだな……」
溜息混じりに呟く俺の腕に真紅がつかまって来る。
「まあ、いいじゃない。私達で必要なものは買ってしまいましょう?」
俺達は野菜と肉、その他鍋の具材を選んでいった。
時々、翠星石と雛苺がカートにお菓子を投げ込んでいく。子連れの夫婦か、俺達は。
真紅は素材を見極める事に長けていた。鮮度のいいもの、その料理に合ったもの。
そういう物を的確に選んでいく。なのにどうして料理は一向に上達しないのか。
「ジュン、何か失礼な事考えてないかしら?」
野菜を選ぶ真紅をじっと見つめていたら心内を見透かされた。
「いや……別に」
「そう?ならいいわ」
すました真紅がおかしくて思わず噴き出してしまい、脛を蹴られた。





379 :角煮もち:2006/12/16(土) 23:36:31.84 ID:1seQDgSE0
夕方には全ての買い物が終わり、俺の運転する車で帰路に着く。
途中、見覚えのあるバイクが俺達の車を追い抜いて行った。
「あー、蒼星石ですぅ!」
ああ、そうか、蒼星石が乗ってるバイクだ。
マンションに帰ってみると、入り口前に先程のバイクが停められ、その横に蒼星石が立っていた。
「やぁ」
「蒼星石~、久し振りなの~!」
雛苺が蒼星石に抱きつく。
「重いよ、雛苺」
蒼星石も嬉しそうに微笑んでいる。
「さ、寒いから早く部屋に入るですぅ」
翠星石が雛苺と蒼星石を連れてエレベーターの方に向かった。
「ちょ、お前、荷物!」
「そんな重たいもの、運びたくないですぅ~」
蒼星石は大量の荷物を気にしていたが、翠星石に押されて姿を消した。
「真紅~」
「レディにそんなものを持たせるものではないわ」
予想通りの返答が帰ってきた。
結局は一人で運ぶ、という事だ。
「ああもう、わかったよ!」
俺は覚悟を決めると、車を地下駐車場に移動させた。





381 :角煮もち:2006/12/16(土) 23:37:15.32 ID:1seQDgSE0
往復は嫌だ。そう考えると、このダンボール2つを一度に運ばなければならない。
なんだ、この大量のお菓子は。捨ててやろうか。
両手のバランスを考えて袋を持ち、玄関ホールに向かった。
エレベーターの前に立って気が付く。ボタンが押せない。
地球環境なんか気にせずにビニール袋もらえばよかった。そしたら指先は使えたのに。
仕方なく一旦荷物を下に置こうとした時、背後から手が伸びて↑ボタンを押してくれた。
「あ、ありがとうございます」
そう言って振り返るとそこには見慣れた顔、ここではけして見れないはずの顔。
「水銀燈……」
来るとは言ってたものの、本当に来るとは思ってなかった。
沈黙。
背後でエレベーターのドアが閉まる音がした。





385 :黒豆(五粒):2006/12/16(土) 23:42:32.40 ID:txice803O
この後

予 想 だ に し な い 展 開 が !!




386 :VIP皇帝:2006/12/16(土) 23:44:02.84 ID:qTnb3k7H0
と、いったんCM!!!




394 :角煮もち:2006/12/16(土) 23:50:09.47 ID:1seQDgSE0
「やーっと来やがったですぅ……って水銀燈?」
ドアを開けた翠星石が驚いた顔をする。
「85298時間19分振りねぇ、翠星石」
「ほんとに久し振りですぅ~」
玄関での会話を聞いて、雛苺も走ってきた。
「あ~!水銀燈なの~!」
「85298時間20分振りねぇ、雛苺」
「え、ええと……あ、そうなの~」
お前、絶対わかってないだろ。
「というか、お前らどけよ!荷物が重たいんだよ!」
俺が怒鳴ると翠星石と雛苺は『ジュンが怒ったですぅ~』なんて言いながら走っていった。
代わりに蒼星石が玄関にやって来た。
「やあ、水銀燈」
「298時間45分振りねぇ、蒼星石」
ああそうか、この二人は前に会ってるんだった。
「ジュン君、荷物持つよ」
蒼星石はダンボールを一つ手に取るとダイニングに戻っていった。
「水銀燈、まぁ、上がれよ」
俺は靴を脱いで玄関に上がった。
「そう、じゃあお邪魔するわぁ」
水銀燈も長いブーツを脱ぐと俺の後についてリビングに入った。





413 :おせち(12,000円):2006/12/17(日) 00:11:34.96 ID:EGx8BiLE0
「久し振りだわ、水銀燈」
部屋に入るなり、真紅がこちらに歩み寄ってくる。
「ええ、本当ね、真紅」
一触即発かと内心びくびくしていたのは俺だけだろうか?
だが予想に反して二人は自然な笑顔だ。
「お土産よぉ」
水銀燈は手にしていた袋を真紅に渡す。
「あら、何かしら?開けてもいいかしら?」
「ええ、もちろん」
袋の中から出てきたのは一本の赤ワインだった。
「あら、素敵だわ!後でいただきましょう、ジュン?」
突然話を振られてあせる。
「あ、ああ、そうだね」
「ねぇ、ジュンは赤ワイン、大好きですものね……」
キッチンに戻りながら呟く真紅。背筋に寒いものが走って思わず水銀燈の方を見る。
水銀燈は俺と目をあわせようともせずに微笑を浮かべていた。

鍋の準備ができたのはそれから1時間ほど経ってからだった。
その間、雛苺と翠星石はすでに大量のお菓子を開けていた。
今から夕飯なんだぞ、お前ら。
キッチンで主に支度をしていたのは真紅と蒼星石。
繋がった人参はきっと真紅が切ったんだろう。
水銀燈はというと、リビングのソファに座ったまま話しかけてくる翠星石や雛苺に適当に相槌を打っていた。
意外と順応力がある、のか?





421 :猪(検問中):2006/12/17(日) 00:21:07.20 ID:tSE3H+zO0
あれか、水銀燈としてはジュンの好みも知ってるわぁって宣戦布告か




424 :VIP皇帝:2006/12/17(日) 00:22:59.52 ID:Zqh3g71eO
今更ながらJUMぶち殺したくなってきた。
水銀燈ほすぃ




437 :おせち(12,000円):2006/12/17(日) 00:39:44.50 ID:EGx8BiLE0
こうして晩餐会は始まったわけだが、図らずも真紅と水銀燈に挟まれる形になってしまった。
どちらにも視線を合わせ辛く、向かい側の翠星石を凝視する事になってしまい、
『な~に見てやがるですぅ』と何度も言われてしまう。
蒼星石が鍋奉行だった事や、雛苺が『うにゅ~』を入れて甘口の鍋になったという瑣末な事を除いては
晩餐会は平穏無事に進行していった。
「もう食べられないなのー」
「眠くなってきたですぅ……」
アルコールのせいでお子様?二人は脱落気味だ。
鍋もあらかた終わり、テーブル上には飲み物や簡単な肴が乱雑に置かれていた。
「私、そろそろ失礼するわぁ……」
10時を回った頃だろうか、席を立とうとする水銀燈。
そこそこアルコールは入ってるはずだったが、ほとんど顔には出ていない。酒に強い体質なのだ。
「ちょっと待って」
水銀燈を止める真紅。
「せっかくだからいただいたワインを開けましょうよ」
ああ、そう言えばワインを水銀燈が持ってきてたな……
真紅が食器棚から新しいグラスを4つ持って来た。
グロッキーな二人は除いて、俺、真紅、水銀燈、蒼星石。
真紅が栓を開け、まずは蒼星石のグラスに血のように赤いワインを注いだ。





438 :おせち(12,000円):2006/12/17(日) 00:40:20.43 ID:EGx8BiLE0
そして、水銀燈のグラスに注ごうとした時、手を滑らせた。
「……!」
水銀燈のスカートにワインが染み込んでいく。
「いやだわ!ごめんなさい、水銀燈。私、酔ってるみたい……」
違う。真紅は酔ってなんかいない。
元々アルコールには強い方だったし、今日はほとんど飲んでいなかったはずだ。
「大丈夫よぉ、これくらい……」
水銀燈は傍にあったティッシュで叩くようにスカートに染み込んだワインを拭いた。
「駄目よ、染みになってしまうわ。ちょっとこっちに来てもらえる?」
水銀燈の手を引いて洗面所に向かう真紅。
なんだろう。すごく嫌な予感がする。だが、リビングを出て行く水銀燈は優しい笑顔で首を横に振った。
大丈夫。そう言うかのように。

「ジュン君、ちょっといいかな?」
二人が出て行くのを目で追っていた俺に蒼星石が声をかける。
「何?」
蒼星石は寝息を立て始めた二人に毛布をかけてやると、
「ちょっと、外で話がしたいんだ」
俺は蒼星石に言われるままに外に出る。室内は熱気が篭ってのぼせるくらいだったので
冷たい夜風はとても心地良かった。





439 :猪(大人):2006/12/17(日) 00:40:30.97 ID:rKEb7Nod0
修羅場がきちゃうの?ねぇきちゃうの?




440 :書初め(大器晩成):2006/12/17(日) 00:40:54.18 ID:bZ7ViU390
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 




443 :シイタケ:2006/12/17(日) 00:41:59.32 ID:G8LDP8sP0
盛り上がってまいりました!




470 :おせち(15,000円):2006/12/17(日) 01:00:12.37 ID:EGx8BiLE0
「何だよ、話って……」
エレベーターホールまで歩いたところで話を切り出す。
「ジュン君、ボクが前に君に言った事、覚えてるよね?」
蒼星石はまっすぐに俺の目を見る。昔からこいつのこういうところが苦手だ。
そんな風にされたんじゃぁ、話を逸らす事もできない。
「ああ、覚えてる」
蒼星石は小さく溜息をついた。
「じゃあ、君はこれからどうするつもりなの?真紅の事も、水銀燈の事も……」
「わからない……」
蒼星石は困ったように髪の毛に手をやる。
「わからないって……真紅がどれだけ悩んでるか、ジュン君判ってる?」
真紅が悩んでいるのは当たり前の事だとは思う。ただ、どう答えていいかわからない。
「あのね、ジュン君。これは言わないでおこうと思ったんだけど……
 真紅がこの前うちの店に来た事は知ってる?」
昨日そんな事を言ってたな。
「ああ、確か俺の時計を直してもらいに行ったんだったな」
「そう、でもね、その時真紅はボクに別のお願いもしてきたんだよ?」
お願い?一体何を?
蒼星石にしては珍しく言い淀んでいる。
「蒼星石、教えてくれ、真紅は何を頼んだんだ?」

「君の時計に、発信機を付けてくれって」






472 :書初め(家内安全):2006/12/17(日) 01:01:13.49 ID:HJi7Ihi10
これはwwwwwww




473 :おせち(3,000円):2006/12/17(日) 01:02:03.25 ID:N21/Fx7L0
うはwwwwwwwwwww




477 :2Get!!:2006/12/17(日) 01:02:25.89 ID:z+DK2Maf0
バーローかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




478 :凧(エンジニア):2006/12/17(日) 01:02:26.38 ID:xVc9tL+Q0
バーローwwwwwwww




514 :おせち(15,000円):2006/12/17(日) 01:21:59.81 ID:EGx8BiLE0
全身に震えが走った。
思わず左手の腕時計を掴む。
だが、蒼星石は笑いながら首を振った。
「心配しなくてもそんなもの、付いてないよ」
蒼星石は悲しそうな笑顔を浮かべている。
「もちろん断ったよ。でもね、ボクには真紅の気持ちがよくわかるんだ……
 だから、ごめんね、ジュン君」
次の瞬間、左頬に衝撃を感じた。そして、俺は床に倒れて天井を見ていた。
遅れて痛みがやってくる。呆然としていると蒼星石が俺の胸倉を掴んで上半身を引き起こした。
「あのプライドの高い真紅があんな事を頼んでくるなんて、それがどういう事だか判ってる?
 お願いだからもう少しちゃんと考えて欲しいんだ」
蒼星石は俺の左頬を優しく撫でながら言った。
「ボクはね、姉妹がみんな幸せになれるなら、それでいいんだ。
 極端な話、ジュン君が真紅を選んでも、水銀燈を選んでも、ね。
 だから、これ以上ボクはもう、何も言わないよ。ジュン君が誰も悲しませないって、信じるからね?」
蒼星石は俺の襟を直すと部屋の方に戻っていった。
「あ、それともう一つ。ボクは真紅に君と水銀燈の事を話してなんかいないよ?
 もちろん、他の姉妹達にも。でも真紅は君たちの事を知っている……
 それがどういうことかボクには判らないけど、迂闊な事はしない方がいいんじゃないかな?」

5分くらい、そこに寝転がっていただろうか。
脇腹に衝撃を感じる。
「こんなところで寝るなですぅ!」
へべれけな翠星石とそれを支えている蒼星石だ。
「ボクらは先に帰るよ。バイクは明日取りに来る。今日は楽しかったよ、ありがとう」
「まーた来るですぅ~!」
エレベーターが閉まる直前、蒼星石は小さく呟いた。
「殴ったりしてごめんね」
と。





515 :猪(里に下りてきた):2006/12/17(日) 01:22:55.56 ID:Zqh3g71eO
蒼い子さわやかだwwww




563 :おせち(15,000円):2006/12/17(日) 01:41:33.55 ID:EGx8BiLE0
二人を乗せたエレベーターが下に着いた頃、俺はのそのそと起き上がった。
左頬はまだ熱を持っていた。あの細い腕のどこにこんな力があるのだろう。
もっとも、チョキじゃなくグーだったのは幸いだった。
部屋の前まで戻ってみるが、ドアを開ける勇気が湧かない。
いつぞやの死闘が再現されてたらどうしよう。
みんな以前のような力は使えなくなったとはいえ、この部屋を崩壊させるくらいは余裕だろう。
意を決してドアを開ける。
室内は静かだった。特に荒れている様子も無い。
そっとリビングのドアを開けると真紅と水銀燈がソファで何かを話しているようだった。
こちらに気が付いた真紅が駆け寄ってくる。
「水銀燈、許せないのだわ!」
真紅に抱きつかれて凍りつく俺。
水銀燈はこちらに背を向けて座ったままだ。生きてるよな……
「ど、どうした?真紅……」
「水銀燈、私よりぜんぜん背が高いのに私とウエストが変わらないのよ!」
一瞬思考が停止する。ウエストがなんだって?
水銀燈が立ち上がって振り向いた。困ったような表情を浮かべている。
今身につけているのは確かに真紅のスカートだ。
ロングスカートだったような気がするが、水銀燈が穿くと丈が膝下くらいまでしかない。
「そんな事、云われてもぉ……」
困ったような表情を浮かべながらも腰に手を当てポーズをとる水銀燈。
何だか馬鹿馬鹿しくなった俺は真紅を振りほどくと、ぐっすり寝ている雛苺の頬を叩く。
「おーい、起きろー」
「うにゅ~なのー……」
「ジュンも酷いのだわ!」
何だか頭痛がしてきた。





613 :おせち(30,000円):2006/12/17(日) 02:05:34.83 ID:EGx8BiLE0
「雛苺、帰れるか?」
「何なら泊まっていけばいいわ」
真紅はそう言ったが、
「明日は早いから帰らないと駄目なのー」
本人はあくまでも帰るつもりらしい。
「しょうがないわね、気をつけて帰りなさい?」
俺は一足先に玄関で靴を履いていた水銀燈に声をかけた。
「水銀燈、悪いけど雛苺を送ってやってくれ」
「面倒くさいわねぇ」
露骨に嫌そうな顔だ。
「頼むよ。近くだしさ」
水銀燈は溜息をついた。
「判ったわよぉ。仕方ないわねぇ。行くわよぉ、雛苺」
雛苺は嬉しそうに水銀燈に飛びついた。
「水銀燈登りなの~」
「ちょっとぉ!降りなさいよ!」
実に微笑ましい光景だ。
「じゃあ俺、駅までは送ってくる」





614 :おせち(30,000円):2006/12/17(日) 02:05:54.70 ID:EGx8BiLE0
「水銀燈。真紅、何か言ってたか?」
先程までジュン登りを楽しんでいた雛苺は眠ってしまった。
「別にぃ?」
嘘だろ?水銀燈の表情を確認しようとしたが、月明かりはあまりにも頼りなかった。
「なぁんにも、ないわよ?」
それ以上は、何も聞けなかった。

部屋に戻ると、真紅はキッチンで洗い物をしていた。
俺は袖をまくると、洗い物を手伝う。
「二人とも、ちゃんと帰れたかしら?」
「ああ、駅までは送って行ったよ」
「水銀燈は大丈夫みたいだけど、雛苺は心配だわ」
「大丈夫だろ、電車降りたら水銀燈が送ってくれるよ」
真紅は洗い物の水を止めて呟くように言った。
「そう。同じ駅なの。私、知らなかったわ」
心臓を握られるような感覚。手にしていたグラスを思わず落としてしまう。
砕け散るグラス。真紅は一瞬微笑むと、割れた破片を集め始めた。
「怪我は無い?ジュン?」





616 :猪(発情中):2006/12/17(日) 02:07:24.50 ID:1LwfLNew0
一体どういう意味の微笑みなんだ・・・




617 :猪(vipper):2006/12/17(日) 02:07:37.41 ID:MlW1vQHMO
修羅場だな………




637 :おせち(30,000円):2006/12/17(日) 02:21:35.83 ID:EGx8BiLE0
次の日、俺はいつものように水銀燈の待つ教会へと向かった。
いつもなら意味も無く教会前を掃き掃除している水銀燈が今日はいない。
「水銀燈?」
俺は教会の中に入った。礼拝堂にも水銀燈の姿は見えない。
「ここにいたのか」
水銀燈は寝室のベッドの上で体育座りをしていた。
「どうしたんだ?水銀燈?」
「別にぃ」
声に力が無い。
「水銀燈、やっぱり昨日何かあったんだろ?」
「何にも無いわよぉ」
嘘だ。何で隠し事をする必要があるのだろう。少しだけ、悲しくなった。
俺だけは、絶対に水銀燈の味方なのに。
「ねぇ、ジュン?」
長い沈黙の後、水銀燈は搾り出すように言った。
「もう、終わりにしましょう?」





638 :猪(子持ち):2006/12/17(日) 02:22:16.89 ID:rKEb7Nod0
何を言ったんだ不人気ィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!




641 :おせち(200円):2006/12/17(日) 02:23:35.40 ID:mlWkdDE2O
>>637
「もう終わりにしましょ?」

嫌だああああああああああ・゚・(ノД`)・゚・。




675 :おせち(30,000円):2006/12/17(日) 02:44:33.88 ID:EGx8BiLE0
「どうしてだよ!?」
俺は思わず水銀燈の肩を掴んだ。
「やっぱり真紅に何か言われたんだろ!?」
水銀燈の身体を揺さぶる。
「どんな事があってもお前は俺が守る!だから……!!」
「もうやめて!!」
突き飛ばされて俺は床に倒れこむ。
水銀燈は出合った日のようにぼろぼろと涙を流していた。
「……昨日、真紅が私になんて云ったと思う?」
一体真紅は何を言ったんだ?水銀燈をここまで追い詰めるなんて……
「な…なん、て?真紅は何て言ったんだ?」
「私はね、当然真紅に罵られる事を覚悟したわ。殴られたって仕方ないと思ってた。
 でもね、あの子はそんなことしなかった」
水銀燈は涙を拭って、小さく洟をすすった。
「真紅は泣きながらこう云ったのよ……『お願いだから私からジュンを奪わないで』って。
 あの真紅が私に泣きながらお願いしてきたのよ?」
それだけ?あの見えない刃で魂を削るような怒りを向けていた真紅が。
「あの子、10年も前から本当にあなただけを愛して来たのよ……
 昨日、それを思い知らされたわ。私の思いなんて、一瞬の気の迷いに過ぎないんだって、ね」
「でも、俺は、お前の事を本当に……」
右の頬に痛みが走った。水銀燈が平手打ちをしたみたいだ。
「いい加減にしなさい!」
圧倒されて言葉が出ない。
「私は一時の気の迷いであなたを好きになっているだけなのかもしれないのよ?
 すぐに夢から覚めてどこかに消えてしまうかもしれない……
 それに比べて真紅は何なの?10年間ずっとあなたの傍にいてあなたを一途に愛し続けた!
 考えるまでも無いじゃない!?」
「でも俺は……お前を本気で……愛してるんだ」
そう言うと、水銀燈は今まで見たことないくらい悲しい微笑を浮かべた。





679 :猪(vipper):2006/12/17(日) 02:47:09.68 ID:MlW1vQHMO
真紅……(´;ω;`)




681 :猪(停学中):2006/12/17(日) 02:47:57.28 ID:QMtG1ACJ0
真紅・・・もう不人気なんて呼ばないよ・・・




682 :猪(発情中):2006/12/17(日) 02:48:01.46 ID:1LwfLNew0
JUM氏ね




702 :おせち(30,000ウォン):2006/12/17(日) 03:01:48.96 ID:EGx8BiLE0
「ほんとぉに、お馬鹿さぁん……」
水銀燈は俺の頭を優しく抱きしめた。
「明日は、約束の旅行の日だったわね……」
旅行、そう、いろいろあって忘れていたが、明日は土曜日だ。
「そうだよ、もう旅館の予約もしてあるんだ。明日は朝からのんびりと電車に乗って……」
「明日、私はこの町を出るわ……」
発せられた言葉に耳を疑った。この町を出る?
「どうして……」
「本当はね、メグの事もあるし、ずっとここでひっそり生きていくつもりだったわ。
 でもね、悲しいけどメグは過去の記憶に過ぎないわ。
 過去の記憶のために、今を生きる真紅やあなたの未来を邪魔するわけにはいかないの」
「水銀燈……」
水銀燈は小さく溜息をついた。
「でもね、あなたが私を愛してるって云ってくれた時、私と一緒に居たいって云ってくれた時、本当に嬉しかったわ。
 だって、きっと私もあなたの事を心から愛してるから……」
再び涙を流す水銀燈。
「だからね、あなたに残酷な決断を迫るわ……」
思わず息を呑む。だけど、水銀燈は優しい笑顔を浮かべていた。
「真紅を選ぶのなら、私の事は一切忘れて、元の生活に戻ってあげて。
 でももし、私を選んでくれるのなら……」





710 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/17(日) 03:06:18.02 ID:hzKyZeSC0
選んでくれるのなら…?




734 :おせち(30,000ウォン):2006/12/17(日) 03:17:04.83 ID:EGx8BiLE0
俺は早朝の駅にやってきた。改札を抜け、ホームに向かう階段を上る。

「もし、私を選んでくれるなら、明日の朝、駅に来て。私は始発でこの町を去るわ。
 もうこの町には戻ってこない。あなたも全てを捨てる覚悟があるのなら、それでも私を選んでくれるのなら……」

昨日は一睡もせずに考えていた。ずっとずっと、考えていた。
そして、俺はここに居る。これが正しいのかどうかは判らない。
でも俺は、今はまだ水銀燈と離れ離れにはなりたくなかったんだ。
階段をあと十数段駆け上がったらホームが見える。
そこにはきっと待っているだろう。
俺の大切な、黒翼の天使が……
あと五段、

四段

三段

二段

一段

ホームに上った俺は水銀燈を探して周囲を見渡そうとするが、
突然足に力が入らなくなってその場に崩れ落ちる。
遅れて背中に激痛が走り、暖かいものが流れるのを感じる。
それが自分の血だと認識するのとホームに倒れこむのはどっちが早かっただろうか。
薄れ行く意識の中で、俺は黎明の空に黒翼が舞ったのを見たような気がした。





739 :おみくじ(犬吉):2006/12/17(日) 03:18:37.83 ID:Ik9WGhY+0
うそおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!




740 :書初め(蛙の子は蛙):2006/12/17(日) 03:18:54.42 ID:hzKyZeSC0
!!!!!




748 :猪(カビ):2006/12/17(日) 03:20:50.80 ID:0WkEpJzN0
ああああああああああぁぁあxっぁぁああ!!!11111111




793 :おせち(30,000ウォン):2006/12/17(日) 03:39:05.14 ID:EGx8BiLE0
「ジュン君、なんでこんなことになったのかしらー」
事件の報せを受けて現場に急行した金糸雀は目を疑った。
そこに倒れていたのは紛れもない、自分の友人のジュンなのだから。
救急車で運ばれていったジュン。出血は多いものの、命に別状は無いだろう。
「カナさん!凶器がどうしても見当たらないんです!」
鑑識や仲間の刑事たちは凶器を探そうと躍起になっている。
「あー、犯人が持っていったのかしらー」
金糸雀はどう説明したものか、悩んでいた。
凶器は多分、現場に落ちていた大量の黒い羽。事件当時は剣の形態をしていたと思われる。
そして、そんなことができるのは……
「あーもう、カナはどうしたらいいのかしらー!!」
金糸雀だけが知っている犯人。きっと、この事件は迷宮入りだろう。

「水銀燈!」
真紅たちが教会に駆け込んだ時、水銀燈は礼拝堂で祈りを捧げていた。
その祈りは神にかそれとも悪魔にか。
「あらぁ、みんな揃って、どうしたのかしらぁ?」
ゆっくりと立ち上がると、真紅たちを見渡す。
「水銀燈、君なのか!?」
「何の事かしらぁ?」
「とぼけるんじゃないですぅ!」
水銀燈はかつて見たような邪悪な笑みを浮かべる。
「ああ、あの人間のことぉ?死んじゃったのかしらぁ?」
水銀燈の言葉に武器を構える蒼星石と翠星石。
だが、それを制して前に出る真紅。
「ちょっと、水銀燈と二人にして欲しいわ」
「でも真紅!」
「危険ですぅ!」
真紅は振り返ると、優しく微笑んだ。
「大丈夫だから、ね」





796 :猪(友達がvipper):2006/12/17(日) 03:40:20.74 ID:MlW1vQHMO
金糸雀ktkrwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




826 :おせち(30,000ウォン):2006/12/17(日) 03:54:57.28 ID:EGx8BiLE0
「馬鹿な人間ねぇ、本当に私を選ぼうとするなんて。で、あの人間、どうなったわけぇ?」
「もちろん生きてるわ」
「そう、私の腕も鈍ったものだわぁ。あんな人間一人殺せなかったなんて」
水銀燈は黒翼を飛ばすとステンドガラスを割った。
「これで心置きなくこの町を離れられると思ったのに、残念だわぁ」
翼を羽ばたかせ舞い上がる水銀燈。
「さようならぁ、真紅。あんたのミーディアムに『死ななくて良かったわね』って伝えてちょうだぁい」
真紅は小さく噴き出した。
「死ぬわけ無いじゃない、あなた、急所を外したもの」
水銀燈は窓縁に立って真紅と向かい合う。
「真紅、幸せにしてもらいなさいよ?」
そう云うと今までに見たことのない美しい笑顔を残して水銀燈は飛び去った。
光の中に飛び出していくその姿をみて、真紅は不覚にも美しいと感じてしまった。
その姿は本当に、天使のようだった、と。

<了>





828 :トリマーと初詣:2006/12/17(日) 03:56:27.87 ID:/BV1JZEPO
>>826
!!!!
心からお疲れさま




829 :初夢(空も飛べるはず):2006/12/17(日) 03:56:49.03 ID:DoMaku5V0
>>826


しかし、これで終われるのだろうか。
本質的な部分は解決してないわけで・・・




860 :おせち(150㌦):2006/12/17(日) 04:01:59.27 ID:EGx8BiLE0
長らく駄文に付き合ってくれてありがとうございました。
>>1さんやみなさんにマキシマムな感謝を伝えたいです。

で、お気付きの方もいらっしゃるとは思いますが、
実は伏線を一つ回収してません。
話の中で回収しようとは思ったんですが、長くなりそうだったんでw
その答えは宿題という事でw
『真紅にジュンと水銀燈の事をチクっていたのは誰か』です。
一応それが判る描写も入ってるんで考えてくれたら幸いです。
でわでわ。





886 :猪(禁酒中):2006/12/17(日) 04:10:05.17 ID:1LwfLNew0
園児がキャッキャ
水銀燈とコンビニ行く道
ってあっただろ



※文字を反転で答えが見えます



894 :猪(禁酒中):2006/12/17(日) 04:13:19.29 ID:1LwfLNew0
教会からの帰り道、俺は仕事の都合でいつもとは違う道を通っていた。
この道はいつも水銀燈とコンビニに向かう道だ。
大通りからは一本外れているので車もほとんど通らない。
道路に面した広場では色とりどりの帽子をかぶった子ども達が元気に遊んでいた。



※文字を反転で答えが見えます



897 :猪(里に下りてきた):2006/12/17(日) 04:13:46.98 ID:tSE3H+zO0
この道はいつも水銀燈とコンビニに向かう道だ。
大通りからは一本外れているので車もほとんど通らない。
道路に面した広場では色とりどりの帽子をかぶった子ども達が元気に遊んでいた。

これか。広場って幼稚園か



※文字を反転で答えが見えます



908 :おせち(150㌦):2006/12/17(日) 04:18:17.94 ID:EGx8BiLE0
ちゃんと考えてくれてるw涙が止まらない

>>886>>894>>897
正解です。

幼稚園ではないけど、園児たちが遊んでる広場って感じでした。
色とりどりの帽子はクラス分けって事で園児ってわかってくれたらなぁってw
そこには付き添いで当然ヒナもいた、と。

本当はその道は幼稚園の裏手で、視線に気が付いたジュンが窓を見ると
じっと見つめるヒナの姿が…!ってのも考えたんですけど、
いくらなんでも道が一本ずれたくらいならすぐ気が付くよなって、広場になりました。



※文字を反転で答えが見えます





続きへ



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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/03/19(水) 12:40: :edit
    真紅と水銀燈のどっちが好きだったのか最近分かんなくなってきた
  2. 名前: 名無しさん #-: 2008/03/19(水) 13:51: :edit
    懐かしいな
    しかも昨日わざわざスレ検索して読んでた奴だ、すげー偶然
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/03/19(水) 14:20: :edit
    ヤンジャン買おうかしら
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/03/19(水) 15:39: :edit
    修羅場はやっぱ最高だわ
  5. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2008/03/19(水) 18:07: :edit
    こんな女性だらけの環境なんて勝ち組だな
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/03/21(金) 05:22: :edit
    面白いなw

    管理人様乙です。
  7. 名前:     #-: 2008/03/23(日) 22:00: :edit
    水銀燈は男を狂わせる女だな…
  8. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/03/30(日) 23:57: :edit
    書きかけの物語がいつの間にか
    他人の手によって、見事に完結
    させられていた>>1の心境を訊きたいw
  9. 名前:    #-: 2008/04/08(火) 04:54: :edit
    刹那って昔からある表現なのにそれを厨臭いって・・・
  10. 名前: NS #-: 2008/04/13(日) 15:26: :edit
    キャラの名前も知らない俺は場違いのようだ
  11. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/05/22(木) 21:20: :edit
    某小説で「断末魔」のオンパレードだった
    矢島さらに比べればどうということはない
  12. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/06/14(土) 17:20: :edit
    てか最後の絵がまたwww
  13. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/08/07(木) 23:24: :edit
    *9
    嫌う自分が厨だったというオチ付きだ
  14. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/08/22(金) 11:24: :edit
    この水銀燈に、家なき子レミの主題歌「しあわせの予感」を贈ろう
    万感の思いを込めて
  15. 名前: 通常のナナシ #-: 2008/11/05(水) 04:30: :edit
    最後の絵の水銀燈がチートすぎる
  16. 名前:   #-: 2008/12/13(土) 12:44: :edit
    なんだこのクオリティの高さは・・・。
    こんな名作SSと巡り合わせてくれた管理人に感謝。

    最後の絵もクオリティ高すぎる。
  17. 名前: oy01310 #-: 2008/12/25(木) 09:04: :edit
    アンケート再掲で読んだけど
    最後の水銀燈でマジ泣きした。
    銀様本当の天使に……(´;ω;`)
  18. 名前: 通常のナナシ #/18HbyHQ: 2008/12/30(火) 08:14: :edit
    ttp://haru.meganebu.com/
    イラストはココのヤツだ
  19. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/21(木) 03:15: :edit
    久しぶりに読んだけど
    このssが一番好きだな
  20. 名前: deleted #-: 2010/10/16(土) 18:29: :edit
    ※文字を反転で答えが見えます

    どういう意味?
  21. 名前: 通常のナナシ #-: 2011/02/14(月) 20:40: :edit
    読み返してみたが良い作品だな
    最後の画像が見れなくなってるが……
  22. 名前: 通常のナナシ #-: 2011/10/01(土) 23:18: :edit
    良かった…
  23. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/02/18(月) 16:16: :edit
    わーい♪
    修羅場だ修羅場だー☆
  24. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/02/28(木) 20:47: :edit
    SSといい、最後のイラストといい、兎に角レベル高ェッスわ!
    さて、その2に行きますかィ
  25. 名前: 通常のナナシ #zlAQJbYM: 2013/06/24(月) 16:00: :edit
    最後のイラストやべぇなw
    真紅が貴族の令嬢みたいになってるw 元が大人っぽい水銀燈とかは変化すくないけど雛苺とかすごすぎるww
  26. 名前: #: 2016/06/12(日) 04:29: :edit
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p a s s
 
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
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