2008/02/15(金)
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:05:41.49 ID:Rgcg4+UO0
王様「倒してまいれ」
勇者「いやざんす。絶対お断りざんす」
王様「倒してまいれ」
勇者「いやざんす。絶対お断りざんす」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:08:24.50 ID:Rgcg4+UO0
王様「なんと!断ると言うのか!?」
勇者「お断りざんす」
王様「なんと!断ると言うのか!?」
勇者「リピートしてるんじゃないざんす」
王様「倒してきた暁には貴族にしてやろう」
勇者「行くざんす!」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:10:40.83 ID:qwn3Ke2R0
チビ太はいつ出てくるの
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:11:14.86 ID:Rgcg4+UO0
勇者「魔王!今倒してやるからな!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・よく考えたら魔王のいる場所わかんねぇ・・・・orz」
兵士「勇者様ー!」
勇者「なんだい?」
兵士「置いてくなんて酷いッスよ!僕お目付け・・・サポート役ッス」
勇者「魔王の居場所知ってる?」
兵士「知ってるッスよ!さぁ行きましょう!」
勇者「おう!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:12:08.01 ID:nBx5Mcl+O
>>4
以後イヤミで再生されます
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:13:03.13 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
魔王「よく来たな勇者よ!」
勇者「お命頂戴!」
兵士「あーあー・・・死んだッス」
魔王「くらえ!エターナルフォースブリザード!」
勇者「ギャーーー!!!」
兵士「うぼあーーー!!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:14:25.49 ID:mSrgMdb3O
シェー!
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:14:36.28 ID:Rgcg4+UO0
兵士「何事にもレベルあげッスよ」
勇者「レベル上げってなんよ?」
兵士「強くなったり、良い装備集めたりするッス」
勇者「なるほど」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:16:01.45 ID:Rgcg4+UO0
勇者「王様、強い武器をくれざんす」
王様「嫌じゃ」
勇者「くれざんす」
王様「やらん」
勇者「・・・・・・」
兵士「そりゃそうッスよ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:18:09.30 ID:Rgcg4+UO0
兵士「武器倉庫から少しくらいくすねていっても良いと思うッスよ」
勇者「じゃあ俺エクスカリバー」
兵士「ねーッスよ」
勇者「レーヴァンテイン」
兵士「ねーッス」
勇者「グングニル」
兵士「ねーッス」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:19:32.43 ID:Rgcg4+UO0
勇者「だったら何があるっていうんだよ!?」
兵士「鉄の槍ならあるッスよ」
勇者「それで良いや」
兵士「はいどうぞ」
勇者「よっしゃー!突いて突いて突きまくるぞ!」
兵士「その調子ッス!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:20:34.25 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
魔王「また来たのか?」
勇者「今日の俺は一味違うぜ!」
兵士「あんたはもう少し脈絡ってもんを・・・」
魔王「くらえ!エターナルフォースブリザード!」
勇者「ギャーーー!!!」
兵士「うぼあーーー!!!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:24:10.89 ID:Rgcg4+UO0
兵士「何事にもレベルあげッスよ」
勇者「どうすれば良いんだ・・・」
兵士「とりあえず道場通うッス」
勇者「なるほど」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:26:38.30 ID:Rgcg4+UO0
道場
勇者「三日で強くしてください!」
師範「無理だな」
勇者「じゃあ七日で」
師範「それならできるぞ」
兵士「マジッスか・・・」
師範「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
勇者「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
兵士「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:28:05.00 ID:Rgcg4+UO0
勇者「大分強くなったんじゃないか?」
兵士「なんたって軍用のブートキャンプッスからね。畳一畳分のスペースで簡易兵士の誕生ッス」
勇者「魔王にもコレで勝てるな!」
兵士「兵士で勝てるなら世話ねーッスよ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:29:18.82 ID:Rgcg4+UO0
武道家「おとーさーん!ゴハンできたよー!」
師範「おう!今行くぜ!」
勇者「・・・・・」
兵士「なんッスか?」
勇者「黒人マッチョからあの娘ってのはどうなのよ?」
兵士「たぶんママが美人なんッスよ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:31:26.15 ID:Rgcg4+UO0
勇者「君良いボディしてるねぇ、俺達と一緒に魔王を倒しに行かないか?」
武道家「嫌です。絶対お断りです」
兵士「行くッスよ・・・」
勇者「兵士の分際で俺の仲間キャスティングに口出しするんじゃねーよ!」
兵士「女武道家仲間にしてどうすんッスか!?それだったら顔に十字の傷ある豪傑仲間にした方がマシッスよ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:33:57.70 ID:Rgcg4+UO0
武道家「役立たずと罵られたらついて行かないわけにはまいりません!」
兵士「・・・・・・・・・・・・」
勇者「やったぜ!」
兵士「良いッスよ。その代わりテストッス」
武道家「いいわよ」
兵士「僕と戦って勝てたら仲間にしてあげるッス」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:35:47.59 ID:Rgcg4+UO0
兵士「2秒・・・もたなかったッスね・・・。弱すぎる足手まといはいらんッス」
武道家「・・・・・・・・・」
勇者「お前魔王にも勝てるんじゃね?」
兵士「そんなことはないッスよ」
武道家「じゃあ勇者勝負しなさいよ!」
勇者「ええ・・・俺?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:37:00.30 ID:Rgcg4+UO0
武道家「やったー!私の勝ち!」
勇者「・・・・・・・・・・・・・」
兵士「あんた弱いッスねー・・・・」
武道家「これならいいでしょ?私もついていくわ!」
兵士「しょーがねーッスねー・・・良いッスよ」
勇者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:37:57.65 ID:Rgcg4+UO0
武道家「勇者ご飯マダー?」
勇者「すぐに!」
兵士「肩揉んで欲しいッス」
勇者「はい、ただいま!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:47:45.23 ID:Rgcg4+UO0
勇者「魔王を倒すパーティは4人って相場決まってると思うわけよ」
兵士「そーッスね」
勇者「もう一人仲間加えようぜ!」
武道家「賛成!」
勇者「遊び人が欲しいんだ(俺より格下が)」
兵士「遊び人は足りてるんで、魔術師が欲しいッス」
武道家「うんうん」
遊者「・・・・・あれ?俺」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:49:44.39 ID:Rgcg4+UO0
魔術師の家
魔術師「なるほど、大体の事情は飲み込めた」
遊者「仲間になって、くれるかな?」
魔術師「いいとも」
遊者「よし、仲間も揃ったし、魔王倒しに行こうぜ!」
兵士「気が早いッスよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:51:30.81 ID:Rgcg4+UO0
兵士「とりあえず難民解放からッス」
武道家「難民解放?」
遊者「なにそれ?」
兵士「王様からの命令で魔物に襲われ占拠された町の奪還があるッス」
魔術師「よし行こう」
遊者「行こう行こう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:54:10.33 ID:Rgcg4+UO0
魔物に占拠された町
魔物「げーっへっへっへw
この町は俺のもんだー!!」
武道家「そこまでよ外道!」
魔術師「この町は開放させてもらいます」
遊者「いくぞ!」
兵士「待つッス」
遊者「なんだよ?今決まってる所なのに」
兵士「あんたの担当はタンバリンッス」
遊者「・・・・・・・・・・・え、演出担当かよ!!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:56:03.04 ID:Rgcg4+UO0
武道家「チェストー!!」
魔物「うわぁあああ!!」
タタン!タン!タン!
魔術師「ファイアー!」
魔物「うわぁあああ!!!」
タタン!タン!タン!
兵士「良い調子ッスよ」
遊者「・・・・・」
タタン!タン!タン!
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:58:37.72 ID:Rgcg4+UO0
魔物「こいつら・・・なんて強いんだ・・・・」
遊者「俺がとどめを刺してやる」
兵士「タンバリン担当が何やってんッスか!!」
魔物「なめるな!」
遊者「ギャーーーー!!」
武道家「あ、死んだ・・・」
魔術師「あーあー・・・」
兵士「落ちてくる遊者のキャッチなんてしたくねーッス
そのまま地面にキッスでもしてるッス」
遊者「・・・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:01:52.59 ID:Rgcg4+UO0
魔物「ぐ・・・ここで俺が敗れたとしても・・・貴様等では魔王様には勝てん
フフ・・・良いことを教えてやろう。魔王様には四天王がいる
貴様等の討伐に火の四天王が向かうだろう・・・」
兵士「わかったッス。わざわざ説明ありがとッス」
武道家「火って呼べば良いのかしら?」
魔術師「たぶんそうでしょう」
遊者「・・・・・・」
魔術師「これどうする?」
兵士「ほっときゃ勝手に起きるからドンチャン騒ぎして待ってりゃ良いッス」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:04:53.35 ID:Rgcg4+UO0
遊者「その日俺が目を覚ますと・・・そこは冷たい地面の上でした
光の差すほうを見てみると、仲間達が楽しそうに飲めや歌えやの大騒ぎ
村人も誰も俺のことを気にしている様子はありませんでした・・・
もう、このまま死のうかと思ったのですが、
どうせ俺が死んでも死体を片付ける手間をかけるわけにも行かないので
村の裏の山まできました」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:07:30.52 ID:Rgcg4+UO0
遊者「ここから飛び降りたらきっと死ねるさ・・・
いくぞ・・・・いくぞ・・・!・・・・・無理だ・・・怖い・・・」
娘「遊者様!何をやっているのですか!?」
遊者「死なせてくれー!死なせてくれー!」
娘「ダメです!死んでしまっても何の解決にもなりません!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:07:32.21 ID:jClu2+gY0
せつねぇ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:09:21.60 ID:Rgcg4+UO0
遊者「・・・・・・・・・・・・・・」
娘「さぁ、スープをどうぞ。温まりますよ」
遊者「スープうめぇ・・・」
娘「町を救ってくださってありがとうございます」
遊者「その汚れなき心うぜぇ・・・」
娘「申し訳ありません」
遊者「うぜぇ・・・」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:09:41.69 ID:9277UOFZ0
完全にふてくされてるなww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:11:40.83 ID:Rgcg4+UO0
遊者「俺に!俺にさわるな!!あいつらは皆怖いんだ!!」
娘「落ち着いてください!!怖い人はここにはいません!!」
遊者「俺が居なくても探しにもこないんだ!俺なんていらないんだ!」
娘「あの人たちが居なくとも私がおります!」
遊者「・・・・あ、あぁ・・・」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:14:37.63 ID:yGzd+JCS0
ちょっと面白い
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:14:38.90 ID:Rgcg4+UO0
娘「・・・・・・」
兵士「死ぬッス」
遊者「ま、待てー!!」
魔物「ギャー!!」
遊者「・・・・・あ、あれ?」
兵士「危ない所だったッスね。
こいつの幻影に騙されてたッスよ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:17:22.43 ID:Rgcg4+UO0
遊者「こいつは魔物だったけど・・・優しかったんだ・・・
俺はたぶん・・・・好きだったんだ・・・・こいつのことが」
兵士「あーそー、さっさと行くッスよ」
遊者「貴様等だけは許さん・・・!」
武道家「許さんと言われても・・・・ねぇ?」
魔術師「魔物を殺して非難されるいわれはないでしょう」
遊者「覚えてろ!お前ら絶対ぶっ殺してやるからな!!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:21:09.67 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
遊者「と、言うわけで仲間にしてください」
魔王「えー・・・・」
遊者「お願いします」
魔王「えー・・・・弱い奴はいらない」
遊者「強くだってなります」
魔王「うん、じゃあ、仲間って名乗ってもいいよ。あとは知らない」
遊者「ありがとうございます」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:24:18.70 ID:jClu2+gY0
ナにこの急展開
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:25:34.29 ID:Rgcg4+UO0
火「・・・・・」
遊者「・・・・・行こうぜ!」
火「どこ行くのよ?」
遊者「あいつ等をぶっ殺しに!」
火「ここにターゲットがいるんだが?」
遊者「oh・・・」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:32:28.10 ID:Rgcg4+UO0
遊者「それでも倒しに行くのー!」
火「わーった。わーったよ。行こうぜ」
遊者「よし!俺達二人が組めば無敵だな」
火「俺だけで無敵だっての」
遊者「クソどもが!今に見てやがれー!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:34:53.74 ID:jClu2+gY0
火男か女かはっきりしろ
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:40:47.77 ID:Rgcg4+UO0
プハーw煙草うめぇ
火?火は♂じゃね?
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:49:36.35 ID:Rgcg4+UO0
遊者「フッフッフ・・・、貴様等の最後のときだ」
火「・・・・・・(セリフ取られた)」
兵士「・・・・・やることそれッスか・・・」
火「伝説の勇者がこっちに居るってことが気にいらねーけど、まあいいかやろうぜ」
兵士「良いことを教えてあげるッス」
遊者「良いこと?」
勇者「実は僕が伝説の勇者ッス」
遊者「・・・・・・・・・・」
勇者「言わばあんたはカモフラージュ、いつ魔王に襲われても代わりにやられる役の盾」
火「ふーん、じゃあ俺のターゲットはお前なわけだ」
遊者「・・・・・フ・・・」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:51:27.81 ID:Rgcg4+UO0
遊者「俺もお前らに話してなかったことがある・・・」
勇者「な、何・・・?」
詩人「実は俺は、吟遊詩人だ」
火「(ショボ・・・)」
武道家「(ショボ・・・)」
魔術師「(ショボ・・・)」
勇者「ショベーッスね」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:52:22.35 ID:jClu2+gY0
ひでぇ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:53:28.24 ID:Rgcg4+UO0
火「吟遊詩人って何ができる?」
詩人「火よ、お前に力を与える歌を歌える。俺の歌で秘められた力を解放して戦うんだ!」
勇者「・・・・・・」
武道家「そんなことができるの?」
魔術師「・・・・・・」
詩人「さぁ!大地よ!森よ!俺の歌に答えろ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:53:30.88 ID:9277UOFZ0
音痴なのか?
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:55:57.31 ID:Rgcg4+UO0
詩人「傷つくことを恐れて 走ることをやめるなら
世界からも見放され 音と歌うことを選ぶよ
どんな逆境だって 挫けちゃダメよ!
音と歌と共に 走り出せー!
I can fly! I think fly! I do!」
火「イタタタ・・・」
武道家「イタタタ・・・」
魔術師「イタタタ・・・」
勇者「イテーwww」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:58:46.50 ID:Rgcg4+UO0
詩人「さぁ!秘められた力は引き出せたか!?戦え!」
火「・・・・気分のらねーから帰る・・・」
勇者「そうはいかねーッスねー」
詩人「火ィ!!!」
火「な!なんだと!?勇者が後ろから刺すだと・・・」
勇者「残念。勇者が正々堂々戦うなんて、固定概念ッス」
火「く・・・無念・・・」
武道家「(外道・・・)」
魔術師「(最低です・・・)」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:01:27.75 ID:Rgcg4+UO0
詩人「火ィ!おい火ィ!」
火「うるせーよ。ギャーギャー騒ぐな」
勇者「お前の命もよこすッス」
詩人「・・・・・うわっ!!」
火「おいあぶねーだろ・・・、死にてーのか?」
勇者「チッ・・・かばったか・・・」
詩人「お前!それ以上斬られたら」
火「俺が死ぬのは運命だ。もう逃れられることじゃない」
詩人「そんな寂しいこと言うなよ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:04:36.55 ID:Rgcg4+UO0
火「さっさと逃げろ」
詩人「・・・・あぁ・・・・、お前の仇は絶対取ってやる!」
火「あぁ、頼んだぜ。じゃあな」
勇者「逃がさねーッスよ」
火「そういうわけにはいかねーな」
武道家「そこをどきなさい!」
魔術師「裏切り者を殺さなくちゃいけません」
火「そっちの事情はしらねーよ。俺は俺達魔物のために泣いてくれる人間を逃がすだけだ」
勇者「死にぞこないが粋がるんじゃねーッス」
火「通しゃしねーよ!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:06:26.06 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
水「ねぇねぇお兄ちゃんは?」
詩人「・・・・・・・・・死んだよ」
水「ふーん・・・・嘘!」
詩人「あいつらぶっ殺してやる・・・!」
水「次はあたしが行く!」
雷「俺も行こう」
詩人「俺は留守番しとくよ」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:08:56.17 ID:Rgcg4+UO0
魔王「ふーん、で、強くなりたいわけだ」
詩人「おう!禁忌でも何でも良い、手っ取り早く強くしてくれ」
魔王「超神水と言ってな、猛毒だ。普通の者なら飲んだ瞬間死ぬ
しかしそれを乗り越えたもののみが絶大な力を得るという水だ
飲むか?」
詩人「ノーセンキュー」
魔王「・・・・・」
詩人「もっと安全なのでお願いします」
魔王「・・・・・」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:10:44.19 ID:Rgcg4+UO0
魔王「んじゃこうしようぜ」
詩人「おう!」
魔王「俺がお前の影の中に入る
んで俺を呼び出して戦え」
詩人「・・・・・・・・・・・・嫌じゃ」
魔王「なんでよ?」
詩人「なんか、使うたびに命削られるとか付属の効果がありそうな気がする」
魔王「大正解!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:13:21.03 ID:Rgcg4+UO0
魔王「ぎゃーぎゃー!うるせーんだよ!」
詩人「んなこといったって!お前の案が非道なんだよ!!」
魔王「もうワシャ知らん」
詩人「お前なんて絶好だ!」
木「水と雷がやられたらしい」
詩人「こうしてる間にもまた犠牲が・・・」
木「俺に良い考えがあるんだけどノるか?」
詩人「ノった!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:15:46.57 ID:Rgcg4+UO0
魔女「・・・・・おいしい林檎は如何ですかな?そこの三人組さん」
勇者「いらねーッス」
武道家「いらないわ」
魔術師「と言うかそのフードあげてくれる?」
魔女「それはいけません・・・」
勇者「お前吟遊詩人ッスね!?」
詩人「クソ!バレた!撤退!」
勇者「逃げ足だけははえー奴ッスね・・・」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:18:03.69 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ダメだった・・・・・・」
木「お前が遊んでる間に世界の半分が勇者に乗っ取られたぞ」
詩人「遊んでるって・・・お前がいいだし」
木「そうこうしてる間にな、俺にも出撃の命令が出たわけだ」
詩人「それはいかん!死亡フラグだ!」
木「でも行くしかないわけだ」
詩人「俺も行くよ!」
木「お前が・・・・戦力になるわけ?」
詩人「努力する」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:20:28.43 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ワンツースリー!」
木「うるさいから歌うな」
詩人「すいません・・・・」
勇者「また来たんスか・・・どうやっても僕達には勝てねーッスよ」
武道家「さーて、倒しちゃおうかな!」
魔術師「私向こうで休んでます」
木「・・・・・・なめちゃってるわけ」
詩人「目にものみせてやる!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:22:17.12 ID:Rgcg4+UO0
勇者「弱いッスねー・・・そんなに弱いと死ぬッスよ」
詩人「・・・・・・・」
木「・・・・・・・」
武道家「あーあー、脆すぎて話しにならないわ」
魔術師「ZZZ・・・・、ZZZ・・・・」
詩人「生きてるのが辛い・・・」
木「奇遇だな。俺もだ」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:25:28.84 ID:Rgcg4+UO0
魔王「またお前だけがおめおめと生き残ってきたわけか」
詩人「・・・・・すいません」
魔王「ふぅー・・・」
詩人「・・・・・・・すいません」
魔王「まぁいい」
詩人「・・・・・・・」
魔王「そろそろこの世界のことについて話しておくか」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:27:35.20 ID:Rgcg4+UO0
世界には人間が正当化されるためのシステムがある!
魔王「バンバンバン!」
その世界強制プログラムと言うものが我々魔物である
魔王「ジャカジャカジャカ♪」
絶対悪用意することにより!世界は正当化されるのだ!擬似救世主を作り出すことによって
魔王「ジャーン!」
詩人「わかりやすい紙芝居だね」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:29:20.51 ID:Rgcg4+UO0
魔王「いわば、我々はシステムのアウトプットに過ぎないわけだ」
詩人「すなわち、存在そのものが敗北するための存在」
魔王「オフコース!」
詩人「じゃあ・・・、勇者やらもシステムの端末?」
魔王「正解!」
詩人「なんのための」
魔王「世界が正しくあるための」
詩人「なんてこったい!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:31:33.09 ID:Rgcg4+UO0
魔王「だが今回!このシステムに重大なエラーが発生した!」
詩人「なんだってー!!!」
魔王「お前だよ」
詩人「え?俺?」
魔王「本来ここに居るべき人間側の裏切り者はジョセフさん」
詩人「誰それ?」
魔王「北の町で農業をやっている元王族だ」
詩人「・・・・・・・」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:33:53.51 ID:Rgcg4+UO0
魔王「本来ならジョセフさんが私たちの参謀役として私たちを導く筈だった!」
詩人「ジョセフさんは今!?」
魔王「嫁を貰って細々と暮らしているらしい」
詩人「羨ましいなぁ」
魔王「システムに重大なエラーが出た要因。それがお前だ」
詩人「ふむふむ、つまり・・・どゆこと?」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:36:03.44 ID:Rgcg4+UO0
魔王「本来お前の運命はマザーコンピュータ上に記されるデータ通りなら
魔王討伐用の傭兵としてその命を散す予定じゃったらしいのう」
詩人「・・・あぁ」
魔王「ところがどっこい」
詩人「すっとこどっこい!」
魔王「お前が傭兵として志願しなかった」
詩人「だって嫌ですし・・・」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:39:54.42 ID:Rgcg4+UO0
魔王「そう、定められたデータが動かなかったことにより
マザーコンピュータが誤作動を起こした!」
詩人「なんてこったい!」
魔王「お前と言う存在がバグになり、何かしらの役に使わなければならなかった!」
詩人「なんと!?」
魔王「そしてマザーコンピュータがお前に与えた役割は!」
詩人「勇者の盾として旅の序盤で命を落とし!」
魔王「その役割を終え、プログラムから抹消される!」
詩人「そうだったのかー!!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:41:25.97 ID:Rgcg4+UO0
魔王「それがお前は見事にイレギュラーを連発させた!」
詩人「それはまさかジョセフさんに関係が!?」
魔王「その通り!火がやられたところでジョセフさんが参謀として参入する予定が!
お前がその前にこちら側へと入り込んでしまった結果作動しなかった!」
詩人「なんてこったい!」
魔王「・・・・・・」
詩人「・・・・・・」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:44:07.96 ID:Rgcg4+UO0
詩人「・・・・じゃあこのプログラムは今後どう動く?」
魔王「マザーコンピュータへのアクセス権を有しているワシだが・・・」
詩人「うんうん・・・・」
魔王「増えすぎたバグはもう処理できないとのアンサーを得た」
詩人「うんうん・・・・」
魔王「データを消去するとの解が7:3で可決されつつある」
詩人「リセットか・・・」
魔王「いや、デリートだ」
詩人「なんだってー!!!」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:48:26.41 ID:Rgcg4+UO0
魔王「さて・・・話すことも話したし・・・」
詩人「・・・・・・・」
魔王「じきにここに勇者がやってくる・・・
私はプログラム通りに倒される役目を果たそう」
詩人「俺はどうすればいい?」
魔王「さぁ・・・知らんな。お前はお前で残り少ない人生を楽しめば良いと思うよ」
詩人「俺も戦うよ」
魔王「ダメだ。勇者と戦うのは私一人が本来の予定だ
もしここでイレギュラーが入れば、またシステムデリートへのタイミングが加速するだろう」
詩人「・・・・・・・・・・どうすればいい?」
魔王「ワシャ知らん。まぁ」
詩人「・・・・・」
魔王「せいぜい頑張れよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:55:40.74 ID:Rgcg4+UO0
詩人「癪だ・・・癪過ぎる・・・しかし俺は世界消去を防いでみせる
勇者どもが英雄として祭り上げられるためにじゃない
犠牲となることを厭わなかった、魔王、四天王、娘のためにも
俺はこの世界を矯正してみせるさ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうやってだよ・・・orz」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:57:55.54 ID:Rgcg4+UO0
詩人「マザーコンピュータへのアクセス権とかどうのこうの言ってたな
と言うことは、マザーコンピュータへのアクセスは可能ってことだ
だが、マザーコンピュータはどこにある・・・・・?
世界がプログラムだとすれば、世界はそのマザーコンピュータの中にあると考えるべきか・・・?
だとすればどうやればアクセスできる・・・・・・・・・・・・・・・」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:59:43.17 ID:Rgcg4+UO0
詩人「・・・・バグ矯正プログラムの発動・・・・・・・・・・・・・・・
つまりイレギュラーが働けばそれを正そうとするプログラムが発動する
思いっきりありえない事をすれば・・・扉は開かれる・・・・のか・・・・?
とりあえず歌うか・・・・」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:02:41.13 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ハンハーン♪ 世界のプログラムはどこにあるですかー♪
ハンハーン♪ 矯正のプログラムはどこにあるですかー♪
思ったよりも近くー思ったよりも遠くーどこにあるですかー♪
きっとそこにあるですよー♪きっとここにあるですよー♪
Let's being!! Let's being!! Let's being!!」
詩人「何もおこんねーorz」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:10:50.84 ID:Rgcg4+UO0
詩人「やっぱり、今あっちゃいけないことが発生するほかに無いか・・・
今あっちゃいけないことは・・・・なんだ?
今必要なのは英雄の存在と世界の平和なのなら・・・・
そうか!英雄が死ねば世界矯正プログラムが発動する筈だ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:14:27.73 ID:Rgcg4+UO0
勇者「はっはっはw」
魔術師「うっふっふw」
詩人「何あの二人・・・もしかして夫婦になっちゃったわけ・・・
武道家置き去りwwwかわいそーwwwww」
武道家「何か言った?」
詩人「・・・・・・・・・・・」
武道家「こんなところでスナイパーライフル持って何やっての?」
詩人「・・・・・・・・・・・」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:17:18.56 ID:Rgcg4+UO0
詩人「俺を殺すのか?」
武道家「当たり前でしょ」
詩人「(しまった・・・俺もバグだった・・・
ならばこれは、バグ抹消プログラム上で武道家が動いていると考えるべきか・・・)」
武道家「チェストー!!」
詩人「フグゥ!!(プログラムなら俺がここで死ぬのは決定事項か?)」
武道家「さっさと死んでちょうだい」
詩人「(どうする・・・どうする・・・?)」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:19:01.39 ID:f2tCP2G8O
詩人に掘れそう
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:19:55.07 ID:Rgcg4+UO0
詩人「(だがなマザーコンピュータよ・・・バグってのは一個起きたら連動して
他のプログラムすらも蝕むって事を、思い知ってもらおうか)」
武道家「死ね!」
詩人「待つんだ!」
武道家「待たない!」
詩人「愛してる!」
武道家「キモイウザイ!息が臭い!」
詩人「うげぇ!!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:23:10.03 ID:Rgcg4+UO0
詩人「(なんと言う・・・なんと言う・・・設定の追加・・・これがマザープログラムか・・・
俺毎日歯磨きしてるのに息が臭いってお前・・・・酷いだろ・・・胃から出る臭いか
そうか!昨日晩無性に肉が喰いたくなって、歩いてる最中キャッチに捕まって
「あなたは本日当店の前を通った10000人目のお客様です!ただでガーリックステーキをご馳走します!」
あれも全てプログラムだったと言うのか・・・・)」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:26:11.40 ID:Rgcg4+UO0
詩人「クソッ!お前ら全員!プログラムで動いてるって気づけよ!
こんなことしてたら本当に手遅れになっちまうぞ!」
武道家「死ねーーー!!!」
詩人「死んでたまるか!!」
武道家「待てー!!!」
詩人「待たねーよ!!」
武道家「止まれー!!」
詩人「クソッ!コレを見ろ!」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:29:30.87 ID:Rgcg4+UO0
ズキューンッ!
武道家「走りながらライフルを撃った!?」
詩人「無駄口叩くな!弾から目を逸らすな!」
ガギーンッ!!
武道家「何あれ?バリア?」
詩人「思ったとおり、オートマチックの防衛用プログラムだ」
武道家「何それ?」
詩人「どうせ、後付設定で魔術師がバリア張ってたって設定になるさ」
武道家「何言ってんの?」
詩人「思ったよりもこの世界・・・捻じ曲がってるってこと」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:33:59.50 ID:Rgcg4+UO0
武道家「・・・・・・・・・・・ま、マジで」
詩人「マジで、この世界はある種神に弄くられてる」
武道家「・・・・・・・・・」
詩人「人には予め用意された行動パターンがあり、魔物はプログラムに忠実に動いてた
俺がガーリックステーキを喰ったのも、魔術師か用意周到にバリア張ってたのも
勇者がお前を選ばず魔術師を選んだのも全部予定されていたことに過ぎない」
武道家「・・・・・・・・・・じゃあ、あんたが世界を消滅から救おうとしてるのもプログラム?」
詩人「・・・・そういう考え方もある。だが一つわかってることは・・・
マザーコンピュータはバグの排除に必死ってことさ・・・」
武道家「・・・?」
詩人「どうやらこの隠れ家も魔物に囲まれたらしい」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:35:03.93 ID:sXMyXIih0
かっこいいwktk
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:40:05.66 ID:Rgcg4+UO0
詩人「逃げろ逃げろ!!」
武道家「なんで私まで!!」
詩人「俺と関わったからさ!お前ももうこの世界のバグと認定されたらしい!おめでとさん!」
武道家「じゃああんたを殺せば良いわけね!」
詩人「ご自由に!!どうせデリートされるなら!!俺は運命に抗ってからデリートされることを選ぶね!!」
武道家「卑怯者!!そんなこと言ったら殺せないじゃない!!」
魔物「グルルルルルッ!!!」
詩人「逃げ切るとか不可能だから!!」
武道家「逃げ切れないのもプログラム!!」
詩人「そう!勝てないのもプログラム!!」
武道家「じゃあどうすんのよ!!!」
詩人「あいつらもバグにするしかねーってこと!!!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:43:33.70 ID:Rgcg4+UO0
魔物「くぅーん・・・」
詩人「よしよし・・・」
武道家「ハァハァ・・・・、なんで懐いたのよ?」
詩人「どうやら俺というバグはこの世界への影響力が強いらしい」
武道家「・・・・あんたの一緒にいた勇者は見事にプログラム通り魔王を倒したわよ」
詩人「予めの設定ならきっと外道じゃねーんだろう」
武道家「そういうこと・・・か・・・」
詩人「もう襲ってくるなよ」
魔物「ウーン!」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:47:05.54 ID:Rgcg4+UO0
武道家「じゃああなたが世界中の人間をバグに変えればいいじゃない!」
詩人「それじゃダメだ。それじゃ世界矯正プログラムだった魔王達が報われない」
武道家「そういうこと言ってる場合!?」
詩人「それに・・・・時間もない・・・・」
武道家「空見上げて、酷いロマンチストね!」
詩人「月が消えてるのさ・・・」
武道家「・・・・・ッ!」
詩人「空のプログラムが崩壊を起こし始めた。急がないと間に合わない」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:53:32.64 ID:tRiXPNWnO
普通に面白い件
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:55:59.38 ID:Rgcg4+UO0
武道家「じゃあどうすんのよ!!」
詩人「歌を歌うしかねーな」
武道家「・・・・・ハァ・・・?」
詩人「決断の歌だ・・・」
武道家「なんの」
詩人「勇者を殺すための決断の歌」
武道家「そんなことすればそれこそ世界の秩序の崩壊じゃない!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:59:47.60 ID:Rgcg4+UO0
詩人「いや、魔王が言うにマザーコンピュータには幾つもの意思がある
この世界を存続させたい保守派の意思が世界の崩壊を止めるために
世界修正のプログラムを発動させ、一時的にバグ修正を行う筈だ
その時にプログラムの深層部に入り込むしかない」
武道家「あなた自分がどれだけ可笑しなこと言ってるかわかってるの!?」
詩人「わかってるよ。勇者を殺すことは不可能なことも、保守派が勇者を守ることも
俺が思ったとおりにことが進むかどうかもわからないことも
だからこそ・・・歌うんだ・・・!俺は何もしないなんて耐えられない!」
武道家「バーカ!バーカ!バカカッコイイ!!」
詩人「サインなら歌い終わった後にしな!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:03:13.59 ID:KQyl44UR0
詩人「ダンダンダダンダーン!いくぜ!勇者のタマ取りに!
ダンダンダダンダーン!いくぜ!世界を守るため!
ダンダンダダンダーン!いくぜ!秩序を得るために!
俺はー無謀かー!それとも勇ましいかー!
答えはー!全てを!成した後まで取っとくぜ!
いざーゆけー!勝利への舵を取れー!
それが敗北への進路だとしても!
俺は!進むことしか知らないのさー!!」
武道家「やっぱサインいらないわ」
詩人「そんな・・・orz」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:07:16.76 ID:KQyl44UR0
勇者「詩人・・・お前は本当にしつこい奴ッスね・・・」
詩人「あーそーですよ!しつこい奴ですよ!」
勇者「それに・・・・俺の第二夫人がそんなところで何をやってるッスか?」
武道家「私は誰かに操られてるだけの人生なんて大嫌いなの!」
勇者「・・・・・・・・・・」
詩人「魔王がマザーコンピュータへのアクセス権を持っていたように・・・
勇者もその権利を有してるんだろ?」
勇者「・・・・・・あぁ、持ってるよ」
武道家「なんですって!!」
詩人「うっさいお前。バカ」
武道家「バカですって!!きぃー!!」
詩人「ヒス・・・」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:11:58.26 ID:KQyl44UR0
勇者「世界がデリートされることも知ってるッス」
武道家「じゃあどうして抗わないのよ!」
勇者「そんなことしても無意味ってことを知ってるからッス
知らずにそんな無意味なことやってる奴ってのは・・・
特別なプログラムでもないのに自己主張してる空気読めない奴ッス」
詩人「俺が訊きたいのはそんなしょーもねーあきらめの宣告じゃねー」
勇者「・・・・・・」
詩人「魔王が言っていた時は7:3で世界をデリートすると言っていた
あれからプログラムはどういう判断をした?どれくらい時計の針は進んだ?」
勇者「あれから9:1でプログラム消去が賛同されたッス
革新派は保守派の人間を無視する勢いで強制的にプログラム消去をやり始めたッス」
詩人「なるほど、まだ保守派が残ってる。それだけ聞ければ十分だ!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:14:47.11 ID:KQyl44UR0
勇者「無駄ッスよ!どんなことしたって僕は殺せないッス!」
詩人「石投げつけてやるよ!!」
武道家「下がって!私が殺すから!」
詩人「嫌だ嫌だ!投げ槍でも喰らえ!!」
魔術師「バリアー!」
勇者「助かったッス。ありがとッス魔術師」
武道家「キィィィ!!!」
詩人「ヒス・・・・」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:19:24.74 ID:r3tli0ayO
おもしろいな
テスト前日なのに…
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:19:37.65 ID:Eie37/H4O
途中からクオリティ上がったな
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:21:24.07 ID:KQyl44UR0
詩人「魔術師!お前は世界の消去をどう思ってる!?」
魔術師「関係ないです」
勇者「彼女には全て教えてるッスからね」
武道家「(知らなかったの私だけだ・・・orz)」
詩人「どうして!何でそう思う!?」
魔術師「今が幸せならそれで良いじゃない・・・
避けられない運命に抗って傷ついて疲れ果てて消去されるなんて
私は嫌です・・・」
詩人「本当にそう・・・思うか?」
魔術師「・・・・・・・・・・・」
詩人「あんたももう・・・バグになってる」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:24:48.55 ID:KQyl44UR0
魔術師「・・・・うぅ・・・」
詩人「愛してる!!」
魔術師「好きですぅ!」
勇者「・・・やれやれッス・・・」
武道家「(あ、あれ?私の立場は・・・?)」
詩人「コレで、お前の取り巻きは全て奪った」
勇者「王宮の兵士、使用人、妻、なるほど、全て僕の敵ってわけッスか」
詩人「魔王は世界を想い死んでいった。お前が特別なプログラムなら、世界のために死ね!」
勇者「それだけで・・・僕を無効化したつもりッスか・・・ハァ・・・やれやれッス・・・」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:29:14.77 ID:KQyl44UR0
勇者「マザーコンピュータ、それを人は神と呼ぶッス」
詩人「それが、どうした?」
勇者「神の使徒は3人いるッス」
詩人「3人?」
勇者「僕、魔王、そして・・・」
王様「私じゃ・・・」
詩人「あー、なるほど。そうだろうな」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:35:15.07 ID:KQyl44UR0
勇者「3人の使徒は神の意思から作られた特別なプログラムッス」
詩人「・・・・・・・・・」
勇者「魔王は現在も抵抗を続けている保守派の意思のプログラムッス」
王様「私と勇者は革新派の意思より作られたプログラムじゃ」
詩人「・・・・・うへwwwそういうことかwwww何でこのタイミングで王様が出てくるのかと思ったら・・・・
多数決の利ね・・・」
勇者「神の使徒は神へのアクセス権を有しているッス」
王様「私と勇者が神へ要望を送れば我々を生み出した神の意思である6割は賛同する
私たちが神にお前の消去を要望すれば」
詩人「6割6分6厘賛同の可決で要望が通り、俺は消去されるわけね」
武道家「どうすんのよー!!!」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:38:52.55 ID:KQyl44UR0
詩人「(いや、待てこれは好機とみた)」
武道家「(どういうことよ!?)」
詩人「(削除用プログラムが展開されれば、この世界にデータ改ざん用の穴が開く筈だ)」
武道家「(あなたが消されちゃったら穴も何もないでしょう!)」
詩人「(うん、だから・・・・)」
武道家「ちょ!あなた!!」
詩人「なるほど腕が消えたか・・・。あとは頼んだよ武道家」
武道家「どこ行くのよ!!わかったわよ!私がやればいいんでしょう!!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:43:12.14 ID:KQyl44UR0
勇者「やれやれ・・・手間がかかったッス」
王様「女が一人深層部へ入り込んだが?」
勇者「問題ねーッス。詩人が入り込んだなら危険だったッスけど
バグに侵された正規プログラムのバグのなり損ない程度」
王様「そうじゃのう・・・」
勇者「さぁ!皆!仕事へ戻るッス!」
兵士「ハッ!」
魔術師「勇者様ー」
勇者「よしよし、バグが消えたッスね」
134 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 00:55:56.06 ID:wsSP5bIc0
武道家「うぅ・・・私一人だ・・・
詩人・・・あなたがやりたかったことは私がやるわ・・・・
だから私のこと見守っててね」
詩人「気負いすぎはよくない」
武道家「居たのかorz」
詩人「居るよーwww居るに決まってんじゃんwww」
武道家「どこにいるのよ!?姿見せなさいよ!」
詩人「居るけど、居て居ないようなもの・・・・」
武道家「どういうことよ!」
詩人「君の傍に居るってこと」
武道家「意味がわかんない!ちゃんと説明しなさいよ!」
詩人「居ても居なくても変わらない・・・俺はもう居ないに等しく無力な存在だ・・・」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:59:06.19 ID:DxZ+QpS5O
おもすれー
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:02:10.82 ID:wsSP5bIc0
詩人「プログラム痕跡のキャッシュは裏に残る。俺は俺のデータを元に残ったカス
進化もない、存在もない、ただの記録の意思・・・」
武道家「もし全てが上手くいったら元に戻るの?」
詩人「元に戻るも何も・・・俺が消去されるのは運命だった・・・
定められたプログラムより随分遅れて消去された。これが正しい姿さ」
武道家「でもさ!世界を正しくもどしたら元に戻れるよね!?」
詩人「それじゃ正しくないだろう・・・」
武道家「それじゃ困る!私、本当にあなたのこと好きなの!」
詩人「俺の記録上、俺が君を好きだったという記録はない」
武道家「それでも好きなの」
魔王「ごめん、あとでやってくれない?」
武道家「居たのか・・・・魔王・・・orz」
詩人「大切な協力者だからね」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:05:55.20 ID:wsSP5bIc0
魔王「(良いの?)」
詩人「(良いさ。本来なら俺の運命は彼女と会うものではなかった)」
魔王「(・・・・・)」
詩人「(世界が正しく戻れば、俺の存在も元あったように戻る・・・。
彼女がことを成してプログラム内人物に戻れば、俺のことは忘れてる
それで良い)」
魔王「(まずはことを成す)」
詩人「(俺達はそのサポートしかできない)」
魔王「(・・・・・)」
詩人「(それが悔しい・・・)」
魔王「(素直じゃねーなー)」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:08:11.63 ID:wsSP5bIc0
武道家「私何をすれば良いの?」
魔王「マザーコンピュータ。すなわち神の意思を揺るがせば良い」
武道家「神の意思を壊すの?」
詩人「そうじゃない」
武道家「じゃあどうするのよ?」
詩人「歌を歌うんだ」
魔王「そう、歌を歌うしかない」
武道家「・・・・・・・・・・はい?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:12:42.08 ID:wsSP5bIc0
詩人「神の意思は世界を動かすために必要なプログラムだ
言わば存在そのものが世界と言っても過言じゃない・・・」
魔王「その世界そのものには革新派の意思もある・・・」
詩人「9割の革新派の意思を壊せば、世界は秩序を保てない」
魔王「エクスプリケート・オーダー」
詩人「インプリケート・オーダー」
魔王「秩序に意思を織り込む」
詩人「織り込む手段は今の俺達には歌しかない」
武道家「ごめん。何を言ってるのかわからない」
詩人「・・・・・・・・」
武道家「つまり、一生懸命歌えば良いのね・・・」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:18:23.56 ID:wsSP5bIc0
詩人「作詞は俺が・・・」
魔王「だが記録は新たなものを生み出せない」
詩人「そうだった・・・」
魔王「記録に残ってる歌を歌うしかあるまい・・・」
詩人「喜びの歌を」
武道家「うぅ・・・英語苦手」
詩人「大丈夫、俺も苦手だ」
魔王「和訳か?」
詩人「それしかない。多少乱れるだろうが、必要なのはそんなことじゃない」
魔王「必要なのは人の秩序を歌うこと」
詩人「それを意思に教えること」
魔王「意思に人の素晴らしさを織り込むこと」
詩人「何を言ってるかわからない・・・」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:20:45.52 ID:Eie37/H4O
>>144
ドイツ語じゃね?
147 名前:>>146 /(^o^)\:2008/02/13(水) 01:21:33.36 ID:wsSP5bIc0
武道家「おお、友よこの調べではない
もっと快い、喜びに満ちた調べに声を共にあわせよう。
歓喜よ、美しい神々の花火よ、天上の楽園からの乙女よ
我らは(炎を飲むがごとき)情熱にあふれ、あなたの聖なる場所に足を踏み入れる。
あなたの魔力は時流が厳しく切り離したものをも再び結び合わせ、
あなたの柔らかい翼が留まる所で、全ての人は兄弟となる。
大いなることに成功し、誰かの友となり、
優しき伴侶を得た人は歓喜の声に唱和せよ
そうだ!この地上でただ一つ、魂しか”自分のもの”と呼ぶことが出来ない者でも
そして、出来なかった者は、この集いから泣きながら立ち去れ」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:26:48.72 ID:wsSP5bIc0
詩人「下手糞」
魔王「下手糞」
武道家「・・・orz」
詩人「だが、きっと届いた筈だ・・・」
魔王「判断は神のみぞ知ること・・・」
詩人「お前はもう帰るんだ・・・」
武道家「あなた達はどうするの!?」
魔王「ワシ達はここで」
詩人「神の振るサイの目を見届ける」
武道家「また逢える?」
詩人「・・・・・・たぶんな」
武道家「待ってるからね!」
詩人「さっさといけ・・・」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:28:45.55 ID:Eie37/H4O
詩人かっこいいよ詩人
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:29:07.85 ID:DxZ+QpS5O
詩人にほれた
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:30:16.08 ID:wsSP5bIc0
詩人「俺にアクセス権は無い・・・どうなった・・・?」
魔王「9:1のままで止まっている・・・」
詩人「無理だったか・・・」
魔王「いや、止まっている・・・」
詩人「止まっている・・・?」
魔王「あぁ、時計の針は動かなくなった・・・」
詩人「どういうことだ・・・?」
魔王「見放されたか・・・」
詩人「世界を放棄した・・・?」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:33:25.77 ID:wsSP5bIc0
魔王「神が世界を放棄したのなら世界の終わりだ・・・」
詩人「ならば代理が入れば良い・・・」
魔王「ワシが世界の歯車となろう・・・」
詩人「一つの意思が世界を統治するのは危険だ・・・俺も行こう・・・」
魔王「ダメだねwww」
詩人「おいwww空気読めwww」
魔王「帰れwww」
詩人「なんだとwwww」
魔王「か・え・れ!か・え・れ!」
詩人「ありがとう・・・」
魔王「それは言わない約束だ・・・」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:37:52.91 ID:wsSP5bIc0
魔王「火、水、雷、木、世界から外れた全てのプログラムのキャッシュ達よ・・・
ワシと共に世界を治めよう・・・・」
火「呼ぶの遅すぎじゃね・・・」
水「ずっとスタンバッてたのに、ねーお兄ちゃん・・・」
雷「まったくこいつらは意味わかってんのかねぇ」
火「どういう意味だよ?」
木「世界を回すだけの歯車に意思は要らないってわけでしょ?魔王様」
魔王「ワシ等は口を紡ごう・・・。プログラムはプログラム同士自己進化を繰り返し、新たな秩序を生み出せば良い・・・
ワシ等はその土台。物言わぬ大地、空、海であり続ければ良い」
火「・・・・・」
水「・・・・・」
魔王「・・・・・・・・・」
155 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 01:42:58.01 ID:a2ZskoAh0
勇者「はっはっはw」
魔術師「うっふっふw」
王様「ハッハッハw」
民「今年の年貢は・・・払えません・・・・」
勇者「なんッス!おい!お前こいつ切り捨てろッス!」
兵士「ハッ!」
民「ギャー!!」
魔術師「汚いわねぇ・・・ちゃんと掃除しておきなさいよ」
使用人「かしこまりました・・・・」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:45:34.30 ID:a2ZskoAh0
武道家「・・・・・・・・・・・・これでいいんだろうか・・・?」
兵士「私に訊かれましても・・・」
武道家「なんか違う気がする・・・」
兵士「ハァ・・・?」
武道家「神様が直してくれたら良いのにね」
兵士「わかりません・・・」
詩人「神など居ないのさ!」
184 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 04:57:27.29 ID:1gs0F9vA0
武道家「誰よ!あなた!」
兵士「何奴!?」
革命軍兵士「圧政を民に強いる不届きものめ!」
革命軍兵士「神がその行いを見て見ぬふりをしても!」
革命軍兵士「我々革命軍が神に代わりその行いを裁く!」
詩人「そういうことー」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 04:59:56.55 ID:1gs0F9vA0
勇者「なんッスか!?」
詩人「やぁ久しぶりじゃないか」
勇者「お前・・・」
王様「・・・・」
詩人「俺の消去を神に頼もうったってそうはいかない
この世界はもう神に見捨てられた」
王様「そんなバカな・・・」
勇者「んなアホなことがあるわけねーッス!神が居なければこの世界は!」
詩人「世界は死したプログラムの残留思念が支えている」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:02:33.30 ID:1gs0F9vA0
詩人「まぁそういうわけで、お前らの最強設定も見事に無くなった訳だ・・・」
勇者「・・・・・」
詩人「あばよ・・・」
勇者「勝手なことを、世界の消滅は避けられたッスけど!その結果秩序は失われたッス!
秩序を失った世界など崩壊するだけッス」
詩人「秩序は神に作られたルールに従うだけじゃない・・・
生きる人が自らのために作るものだ」
勇者「勝手を!」
革命軍兵士「死ねー!」
勇者「ギャー!!!」
王様「うわぁあーーー!!!」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:05:03.50 ID:1gs0F9vA0
武道家「・・・よくも私の夫を・・・・」
詩人「・・・・・・そうか・・・、やっぱり記憶を無くしてるんだな」
武道家「記憶?何を言ってるの!?」
詩人「忘れていても無理はない・・・
だが俺はお前にどうしても伝えなくてはならないことがある・・・」
武道家「あなたは一体何を言ってるの?!」
詩人「あの時決心が揺らいではいけないと想って言えなかったが・・・
俺は・・・お前のことを・・・」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:08:49.56 ID:1gs0F9vA0
詩人「殺したいほど憎んでる」
武道家「どこのどなたか存じませんが、あなたに命を狙われる覚えはありません!」
詩人「お前は俺の大切な人を奪った人間の一味だ!
だが、殺さない。お前には借りがある。だから殺さずに置いてやる」
武道家「意味がわからない!」
詩人「どうせこの国の王制はじき崩壊する
この先お前がどうなるかまでの責任は持たん、じゃあな。せいぜい頑張れよ」
武道家「何を・・・!」
革命軍兵士「王族の人間が居たぞ!」
革命軍兵士「逃がすな!一人残らず殺せ!」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:13:08.92 ID:1gs0F9vA0
革命軍兵士「どうぞ・・・この王冠を・・・」
詩人「要らんな・・・」
革命軍兵士「何を冗談を・・・・」
詩人「冗談などではない。俺はお前らを治めるつもりなど鼻からない」
革命軍兵士「そんな、では何故!革命などを!」
詩人「王制を良く思ってなかった人間とそうではない人間が居る
王が治めるべきでも、その王を殺した俺が治めるべきでもない・・・
貴様等が思うように・・・・貴様等が考えて・・・・勝手にしろ
本当を言えば俺はこの国の王族に個人的な恨みがあっただけで
そのためにお前らを利用したに過ぎない。じゃあな・・・・」
革命軍兵士「き、貴様はー!!」
詩人「トンズラ!」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:15:31.07 ID:1gs0F9vA0
詩人「さーて、どうなるかな・・・・?
定められたプログラムから離れたプログラム達は
その原形を保てるかな?
なぁ、魔王・・・、これで良かったのかな?
俺にはわからないよ・・・・」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:19:05.01 ID:1gs0F9vA0
武道家「やっと見つけた!覚悟!」
詩人「お前はプログラムから解放されなかったようだな・・・」
武道家「チェストー!!」
詩人「おぶっ!!タンマタンマ!俺が話してるんだから少しは聞けよ!」
武道家「世迷いごとなんて聞かない!」
詩人「じゃあ俺が歌で歌ってやるから聞けよ」
武道家「・・・・・・・ハァ?」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:23:38.88 ID:1gs0F9vA0
詩人「ある世界には神と呼ばれる存在が居た!
その存在は世界にプログラムと言う存在の人形達を配置した!
人形達はー!与えられた役割を果たして!
死を与えられた者は純情に死に!英雄を与えられた者は英雄になった!
プログラムはある日誤作動を起こし!バグバグバグでにっちもさっちもいかない!
困り果てた神たちは!プログラムを消去することに決めた!
その時!消去を拒む3人の存在が!神に決戦を挑んだ!
そして!神は世界を捨てて!その世界は神から巣立ったのさ!
ジャン!と、こういうわけよ」
武道家「いや意味がわからないし、歌じゃないし」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:27:57.59 ID:1gs0F9vA0
詩人「思えば14の時、両親の反対を押し切ってアーティストになった・・・・
あの日から俺のプログラムの道から外れたんだろうなぁと」
武道家「あなたの素敵な脳内のことはもう知らないわ、命を頂戴」
詩人「それが運命であるのなら仕方がないことだ
修正には時間が要る。過去と現在が入り混じって、ゆっくり溶け合って融合していくんだろうな」
武道家「意味がわからなーい!!!」
詩人「うごぉ!!!痛い痛い・・・・」
武道家「死ねオラ!!」
詩人「ああ!!ゴホッゴホッ・・・!!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:33:25.20 ID:1gs0F9vA0
武道家「死ぬ前に言い残すことは・・・?」
詩人「・・・・お前って、ホント嫌い・・・・・・・・」
武道家「嫌いで結構・・・・」
詩人「いいか、お前が勇者を殺されて悔しかったように
俺は魔物の娘を殺されて悔しかったんだぞ・・・・」
武道家「魔物殺されたくらいで、私たちに復讐したの?
信じられない!バカじゃないの!殺され損じゃない!」
詩人「それでも俺は悔しかった!!!
火が、木が、魔王が死んだときもだ!!」
武道家「魔物に感情移入するのは勝手だけど、そのために人間様を巻き込まないでよね!」
詩人「お前だって魔王に助けられたくせに・・・こんな腐りきった世界・・・
いっそなくなるべきだったんだ!!!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:37:06.98 ID:Y6dPGiTTO
これは・・・急展開来るか!?
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:38:51.20 ID:bElwicCHO
正直な所>>1見てつまらなかったからこれ読んでれば眠くなると思っていた。
今ではとてつもなく後悔している
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:39:04.88 ID:1gs0F9vA0
詩人「世界矯正プログラムのために、死んでいく者達を悪と決め付け!
そんな非道な扱いを受けても魔王たちは世界のためと散っていった!
俺が彼等の存在を説明してる辺り無粋だってこともわかってる!
だけど!こんな悲しいことって無いだろ!!」
武道家「・・・・・・・・・・、・・・あ、雨・・・」
詩人「泣くなよ!!!魔王!!!
だから言ったんだろ!!世界を統一するのに一人じゃ危険だって!!!
お前の感情が高ぶれば!それがそのまま世界にフィードバックするんだぞ!!!」
武道家「・・・・・・・・・・・・」
詩人「うぅ・・・・クソ・・・・クソッ!!
俺もそっちに・・・・・行かせてくれ!!!
復讐が終わったあと俺は!どうすれば良いんだ!!!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:40:36.79 ID:FqHHogf90
全俺が泣いた
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:57:39.77 ID:icGyocd/O
だれかツクールで作ってくれ
209 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 05:57:50.03 ID:8CVjrqIr0
武道家「私・・・あなたのことが好きだったのかな・・・?」
詩人「そう言った・・・・」
武道家「・・・・・・・今ならわかる気がする」
詩人「違う!違うんだ!それは違うんだ・・・
それは俺が組み込んだ感情だ
俺が使いやすいコマを作るためにバグを移して
だから違う・・・俺のことを好きになってくれたのは魔物の娘だけだ・・・
だけど俺はそのプログラムを否定した・・・
もう自分がなんなのかすらわからないんだ・・・」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:03:32.08 ID:8CVjrqIr0
武道家「じゃあ、結局どうするのよ?」
詩人「どうしよう・・・?」
武道家「どうすんの?」
詩人「どうもできないさ」
武道家「どうしたいの?」
詩人「どうにでもなぁれー」
武道家「そう・・・」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:07:32.76 ID:8CVjrqIr0
詩人「つまり、結局は、生きていけばいいんだよ。たぶん」
武道家「そう・・・・」
詩人「そう、生きてさえいれば良いんだ」
武道家「どうやって?」
詩人「もう磨り減りながら生きていくのは十分だ」
武道家「じゃあどうするの?」
詩人「河で魚を釣って畑を耕して自給自足で生きればいいんだ」
武道家「世捨て?」
詩人「見守る人」
武道家「変わるの?」
詩人「わからない・・・、でも、元に戻ることすら変化だと思う」
武道家「王制に戻ることも・・・?あなたが革命したのよ」
詩人「それでも、今度は与えられたプログラムではなく自らが選択してるんだと・・・思う・・・」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:13:32.78 ID:8CVjrqIr0
詩人「魔王は外から、俺は中から、世界を導いていくべきなんだ」
武道家「だったら国を治めれば」
詩人「その器は俺には備わっていない
人が道を間違えそうになった時の弁の役割。そんなギリギリの存在で十分だ
俺は世界を俺色に染めたいなんて考えちゃいない。もちろん魔王も」
武道家「不器用ね」
詩人「器用貧乏って言ってもらいたい」
武道家「じゃあ私はどうするの?」
詩人「俺は蛇使い座だから怨みを後まで引き摺るんだ」
武道家「じゃあ殺すの?」
詩人「でも戌年だから受けた恩や借りを忘れることもできないんだ」
武道家「だったらどうするの?」
詩人「どうもしないさ」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:24:40.78 ID:8CVjrqIr0
それから数年の月日が流れた♪結局世界は王制、人は王の下僕♪
圧政だ!圧政だ!剣を取れ!革命だ!俺置いてけぼりじゃねーッスか!!!
魔王は今日も世界を動かす♪毎日毎日太陽を昇らせる♪
そんなことはどうだって良い♪家の火事がボーボーだ♪
嫁でもないのに♪子供もいないのに♪内縁の妻の火事がボーボーだ♪
最近めっきり犬って感じ♪俺は蛇だー♪
武道家「洗濯物取り込んどけっていったでしょうに!!」
はーい、ただいま♪トホホ・・・
吟遊詩人の痛いポエム帳より抜粋
お わ り
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:26:40.04 ID:8CVjrqIr0
燃えた。燃え尽きたよ。真っ白な灰に。
オヤスミ
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:26:41.57 ID:FqHHogf90
超乙!
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:29:10.31 ID:c1i2yOFcO
乙
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:30:13.02 ID:c6USYao7O
乙
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:31:01.59 ID:4AQyWxhGO
追い付いたら終わった
楽しかったぜw
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:48:07.52 ID:v0qJXeYUO
楽しかった!!
乙でした
なつかしさがある
個人的には神ゲーム
絶妙なゲームバランス、プレイヤー自身がレベルアップする実感、
お兄ちゃんパネェwwwwww
小5のときPCの授業で書いた小説が出てきたwwwwwwww
水銀燈と十姉妹
王様「なんと!断ると言うのか!?」
勇者「お断りざんす」
王様「なんと!断ると言うのか!?」
勇者「リピートしてるんじゃないざんす」
王様「倒してきた暁には貴族にしてやろう」
勇者「行くざんす!」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:10:40.83 ID:qwn3Ke2R0
チビ太はいつ出てくるの
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:11:14.86 ID:Rgcg4+UO0
勇者「魔王!今倒してやるからな!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・よく考えたら魔王のいる場所わかんねぇ・・・・orz」
兵士「勇者様ー!」
勇者「なんだい?」
兵士「置いてくなんて酷いッスよ!僕お目付け・・・サポート役ッス」
勇者「魔王の居場所知ってる?」
兵士「知ってるッスよ!さぁ行きましょう!」
勇者「おう!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:12:08.01 ID:nBx5Mcl+O
>>4
以後イヤミで再生されます
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:13:03.13 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
魔王「よく来たな勇者よ!」
勇者「お命頂戴!」
兵士「あーあー・・・死んだッス」
魔王「くらえ!エターナルフォースブリザード!」
勇者「ギャーーー!!!」
兵士「うぼあーーー!!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:14:25.49 ID:mSrgMdb3O
シェー!
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:14:36.28 ID:Rgcg4+UO0
兵士「何事にもレベルあげッスよ」
勇者「レベル上げってなんよ?」
兵士「強くなったり、良い装備集めたりするッス」
勇者「なるほど」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:16:01.45 ID:Rgcg4+UO0
勇者「王様、強い武器をくれざんす」
王様「嫌じゃ」
勇者「くれざんす」
王様「やらん」
勇者「・・・・・・」
兵士「そりゃそうッスよ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:18:09.30 ID:Rgcg4+UO0
兵士「武器倉庫から少しくらいくすねていっても良いと思うッスよ」
勇者「じゃあ俺エクスカリバー」
兵士「ねーッスよ」
勇者「レーヴァンテイン」
兵士「ねーッス」
勇者「グングニル」
兵士「ねーッス」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:19:32.43 ID:Rgcg4+UO0
勇者「だったら何があるっていうんだよ!?」
兵士「鉄の槍ならあるッスよ」
勇者「それで良いや」
兵士「はいどうぞ」
勇者「よっしゃー!突いて突いて突きまくるぞ!」
兵士「その調子ッス!」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:20:34.25 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
魔王「また来たのか?」
勇者「今日の俺は一味違うぜ!」
兵士「あんたはもう少し脈絡ってもんを・・・」
魔王「くらえ!エターナルフォースブリザード!」
勇者「ギャーーー!!!」
兵士「うぼあーーー!!!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:24:10.89 ID:Rgcg4+UO0
兵士「何事にもレベルあげッスよ」
勇者「どうすれば良いんだ・・・」
兵士「とりあえず道場通うッス」
勇者「なるほど」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:26:38.30 ID:Rgcg4+UO0
道場
勇者「三日で強くしてください!」
師範「無理だな」
勇者「じゃあ七日で」
師範「それならできるぞ」
兵士「マジッスか・・・」
師範「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
勇者「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
兵士「ワンモアセイッ!ワンモアセイッ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:28:05.00 ID:Rgcg4+UO0
勇者「大分強くなったんじゃないか?」
兵士「なんたって軍用のブートキャンプッスからね。畳一畳分のスペースで簡易兵士の誕生ッス」
勇者「魔王にもコレで勝てるな!」
兵士「兵士で勝てるなら世話ねーッスよ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:29:18.82 ID:Rgcg4+UO0
武道家「おとーさーん!ゴハンできたよー!」
師範「おう!今行くぜ!」
勇者「・・・・・」
兵士「なんッスか?」
勇者「黒人マッチョからあの娘ってのはどうなのよ?」
兵士「たぶんママが美人なんッスよ」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:31:26.15 ID:Rgcg4+UO0
勇者「君良いボディしてるねぇ、俺達と一緒に魔王を倒しに行かないか?」
武道家「嫌です。絶対お断りです」
兵士「行くッスよ・・・」
勇者「兵士の分際で俺の仲間キャスティングに口出しするんじゃねーよ!」
兵士「女武道家仲間にしてどうすんッスか!?それだったら顔に十字の傷ある豪傑仲間にした方がマシッスよ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:33:57.70 ID:Rgcg4+UO0
武道家「役立たずと罵られたらついて行かないわけにはまいりません!」
兵士「・・・・・・・・・・・・」
勇者「やったぜ!」
兵士「良いッスよ。その代わりテストッス」
武道家「いいわよ」
兵士「僕と戦って勝てたら仲間にしてあげるッス」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:35:47.59 ID:Rgcg4+UO0
兵士「2秒・・・もたなかったッスね・・・。弱すぎる足手まといはいらんッス」
武道家「・・・・・・・・・」
勇者「お前魔王にも勝てるんじゃね?」
兵士「そんなことはないッスよ」
武道家「じゃあ勇者勝負しなさいよ!」
勇者「ええ・・・俺?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:37:00.30 ID:Rgcg4+UO0
武道家「やったー!私の勝ち!」
勇者「・・・・・・・・・・・・・」
兵士「あんた弱いッスねー・・・・」
武道家「これならいいでしょ?私もついていくわ!」
兵士「しょーがねーッスねー・・・良いッスよ」
勇者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:37:57.65 ID:Rgcg4+UO0
武道家「勇者ご飯マダー?」
勇者「すぐに!」
兵士「肩揉んで欲しいッス」
勇者「はい、ただいま!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:47:45.23 ID:Rgcg4+UO0
勇者「魔王を倒すパーティは4人って相場決まってると思うわけよ」
兵士「そーッスね」
勇者「もう一人仲間加えようぜ!」
武道家「賛成!」
勇者「遊び人が欲しいんだ(俺より格下が)」
兵士「遊び人は足りてるんで、魔術師が欲しいッス」
武道家「うんうん」
遊者「・・・・・あれ?俺」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:49:44.39 ID:Rgcg4+UO0
魔術師の家
魔術師「なるほど、大体の事情は飲み込めた」
遊者「仲間になって、くれるかな?」
魔術師「いいとも」
遊者「よし、仲間も揃ったし、魔王倒しに行こうぜ!」
兵士「気が早いッスよ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:51:30.81 ID:Rgcg4+UO0
兵士「とりあえず難民解放からッス」
武道家「難民解放?」
遊者「なにそれ?」
兵士「王様からの命令で魔物に襲われ占拠された町の奪還があるッス」
魔術師「よし行こう」
遊者「行こう行こう」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:54:10.33 ID:Rgcg4+UO0
魔物に占拠された町
魔物「げーっへっへっへw
この町は俺のもんだー!!」
武道家「そこまでよ外道!」
魔術師「この町は開放させてもらいます」
遊者「いくぞ!」
兵士「待つッス」
遊者「なんだよ?今決まってる所なのに」
兵士「あんたの担当はタンバリンッス」
遊者「・・・・・・・・・・・え、演出担当かよ!!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:56:03.04 ID:Rgcg4+UO0
武道家「チェストー!!」
魔物「うわぁあああ!!」
タタン!タン!タン!
魔術師「ファイアー!」
魔物「うわぁあああ!!!」
タタン!タン!タン!
兵士「良い調子ッスよ」
遊者「・・・・・」
タタン!タン!タン!
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 20:58:37.72 ID:Rgcg4+UO0
魔物「こいつら・・・なんて強いんだ・・・・」
遊者「俺がとどめを刺してやる」
兵士「タンバリン担当が何やってんッスか!!」
魔物「なめるな!」
遊者「ギャーーーー!!」
武道家「あ、死んだ・・・」
魔術師「あーあー・・・」
兵士「落ちてくる遊者のキャッチなんてしたくねーッス
そのまま地面にキッスでもしてるッス」
遊者「・・・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:01:52.59 ID:Rgcg4+UO0
魔物「ぐ・・・ここで俺が敗れたとしても・・・貴様等では魔王様には勝てん
フフ・・・良いことを教えてやろう。魔王様には四天王がいる
貴様等の討伐に火の四天王が向かうだろう・・・」
兵士「わかったッス。わざわざ説明ありがとッス」
武道家「火って呼べば良いのかしら?」
魔術師「たぶんそうでしょう」
遊者「・・・・・・」
魔術師「これどうする?」
兵士「ほっときゃ勝手に起きるからドンチャン騒ぎして待ってりゃ良いッス」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:04:53.35 ID:Rgcg4+UO0
遊者「その日俺が目を覚ますと・・・そこは冷たい地面の上でした
光の差すほうを見てみると、仲間達が楽しそうに飲めや歌えやの大騒ぎ
村人も誰も俺のことを気にしている様子はありませんでした・・・
もう、このまま死のうかと思ったのですが、
どうせ俺が死んでも死体を片付ける手間をかけるわけにも行かないので
村の裏の山まできました」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:07:30.52 ID:Rgcg4+UO0
遊者「ここから飛び降りたらきっと死ねるさ・・・
いくぞ・・・・いくぞ・・・!・・・・・無理だ・・・怖い・・・」
娘「遊者様!何をやっているのですか!?」
遊者「死なせてくれー!死なせてくれー!」
娘「ダメです!死んでしまっても何の解決にもなりません!」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:07:32.21 ID:jClu2+gY0
せつねぇ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:09:21.60 ID:Rgcg4+UO0
遊者「・・・・・・・・・・・・・・」
娘「さぁ、スープをどうぞ。温まりますよ」
遊者「スープうめぇ・・・」
娘「町を救ってくださってありがとうございます」
遊者「その汚れなき心うぜぇ・・・」
娘「申し訳ありません」
遊者「うぜぇ・・・」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:09:41.69 ID:9277UOFZ0
完全にふてくされてるなww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:11:40.83 ID:Rgcg4+UO0
遊者「俺に!俺にさわるな!!あいつらは皆怖いんだ!!」
娘「落ち着いてください!!怖い人はここにはいません!!」
遊者「俺が居なくても探しにもこないんだ!俺なんていらないんだ!」
娘「あの人たちが居なくとも私がおります!」
遊者「・・・・あ、あぁ・・・」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:14:37.63 ID:yGzd+JCS0
ちょっと面白い
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:14:38.90 ID:Rgcg4+UO0
娘「・・・・・・」
兵士「死ぬッス」
遊者「ま、待てー!!」
魔物「ギャー!!」
遊者「・・・・・あ、あれ?」
兵士「危ない所だったッスね。
こいつの幻影に騙されてたッスよ」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:17:22.43 ID:Rgcg4+UO0
遊者「こいつは魔物だったけど・・・優しかったんだ・・・
俺はたぶん・・・・好きだったんだ・・・・こいつのことが」
兵士「あーそー、さっさと行くッスよ」
遊者「貴様等だけは許さん・・・!」
武道家「許さんと言われても・・・・ねぇ?」
魔術師「魔物を殺して非難されるいわれはないでしょう」
遊者「覚えてろ!お前ら絶対ぶっ殺してやるからな!!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:21:09.67 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
遊者「と、言うわけで仲間にしてください」
魔王「えー・・・・」
遊者「お願いします」
魔王「えー・・・・弱い奴はいらない」
遊者「強くだってなります」
魔王「うん、じゃあ、仲間って名乗ってもいいよ。あとは知らない」
遊者「ありがとうございます」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:24:18.70 ID:jClu2+gY0
ナにこの急展開
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:25:34.29 ID:Rgcg4+UO0
火「・・・・・」
遊者「・・・・・行こうぜ!」
火「どこ行くのよ?」
遊者「あいつ等をぶっ殺しに!」
火「ここにターゲットがいるんだが?」
遊者「oh・・・」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:32:28.10 ID:Rgcg4+UO0
遊者「それでも倒しに行くのー!」
火「わーった。わーったよ。行こうぜ」
遊者「よし!俺達二人が組めば無敵だな」
火「俺だけで無敵だっての」
遊者「クソどもが!今に見てやがれー!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:34:53.74 ID:jClu2+gY0
火男か女かはっきりしろ
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:40:47.77 ID:Rgcg4+UO0
プハーw煙草うめぇ
火?火は♂じゃね?
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:49:36.35 ID:Rgcg4+UO0
遊者「フッフッフ・・・、貴様等の最後のときだ」
火「・・・・・・(セリフ取られた)」
兵士「・・・・・やることそれッスか・・・」
火「伝説の勇者がこっちに居るってことが気にいらねーけど、まあいいかやろうぜ」
兵士「良いことを教えてあげるッス」
遊者「良いこと?」
勇者「実は僕が伝説の勇者ッス」
遊者「・・・・・・・・・・」
勇者「言わばあんたはカモフラージュ、いつ魔王に襲われても代わりにやられる役の盾」
火「ふーん、じゃあ俺のターゲットはお前なわけだ」
遊者「・・・・・フ・・・」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:51:27.81 ID:Rgcg4+UO0
遊者「俺もお前らに話してなかったことがある・・・」
勇者「な、何・・・?」
詩人「実は俺は、吟遊詩人だ」
火「(ショボ・・・)」
武道家「(ショボ・・・)」
魔術師「(ショボ・・・)」
勇者「ショベーッスね」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:52:22.35 ID:jClu2+gY0
ひでぇ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:53:28.24 ID:Rgcg4+UO0
火「吟遊詩人って何ができる?」
詩人「火よ、お前に力を与える歌を歌える。俺の歌で秘められた力を解放して戦うんだ!」
勇者「・・・・・・」
武道家「そんなことができるの?」
魔術師「・・・・・・」
詩人「さぁ!大地よ!森よ!俺の歌に答えろ!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:53:30.88 ID:9277UOFZ0
音痴なのか?
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:55:57.31 ID:Rgcg4+UO0
詩人「傷つくことを恐れて 走ることをやめるなら
世界からも見放され 音と歌うことを選ぶよ
どんな逆境だって 挫けちゃダメよ!
音と歌と共に 走り出せー!
I can fly! I think fly! I do!」
火「イタタタ・・・」
武道家「イタタタ・・・」
魔術師「イタタタ・・・」
勇者「イテーwww」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 21:58:46.50 ID:Rgcg4+UO0
詩人「さぁ!秘められた力は引き出せたか!?戦え!」
火「・・・・気分のらねーから帰る・・・」
勇者「そうはいかねーッスねー」
詩人「火ィ!!!」
火「な!なんだと!?勇者が後ろから刺すだと・・・」
勇者「残念。勇者が正々堂々戦うなんて、固定概念ッス」
火「く・・・無念・・・」
武道家「(外道・・・)」
魔術師「(最低です・・・)」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:01:27.75 ID:Rgcg4+UO0
詩人「火ィ!おい火ィ!」
火「うるせーよ。ギャーギャー騒ぐな」
勇者「お前の命もよこすッス」
詩人「・・・・・うわっ!!」
火「おいあぶねーだろ・・・、死にてーのか?」
勇者「チッ・・・かばったか・・・」
詩人「お前!それ以上斬られたら」
火「俺が死ぬのは運命だ。もう逃れられることじゃない」
詩人「そんな寂しいこと言うなよ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:04:36.55 ID:Rgcg4+UO0
火「さっさと逃げろ」
詩人「・・・・あぁ・・・・、お前の仇は絶対取ってやる!」
火「あぁ、頼んだぜ。じゃあな」
勇者「逃がさねーッスよ」
火「そういうわけにはいかねーな」
武道家「そこをどきなさい!」
魔術師「裏切り者を殺さなくちゃいけません」
火「そっちの事情はしらねーよ。俺は俺達魔物のために泣いてくれる人間を逃がすだけだ」
勇者「死にぞこないが粋がるんじゃねーッス」
火「通しゃしねーよ!」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:06:26.06 ID:Rgcg4+UO0
魔王の城
水「ねぇねぇお兄ちゃんは?」
詩人「・・・・・・・・・死んだよ」
水「ふーん・・・・嘘!」
詩人「あいつらぶっ殺してやる・・・!」
水「次はあたしが行く!」
雷「俺も行こう」
詩人「俺は留守番しとくよ」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:08:56.17 ID:Rgcg4+UO0
魔王「ふーん、で、強くなりたいわけだ」
詩人「おう!禁忌でも何でも良い、手っ取り早く強くしてくれ」
魔王「超神水と言ってな、猛毒だ。普通の者なら飲んだ瞬間死ぬ
しかしそれを乗り越えたもののみが絶大な力を得るという水だ
飲むか?」
詩人「ノーセンキュー」
魔王「・・・・・」
詩人「もっと安全なのでお願いします」
魔王「・・・・・」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:10:44.19 ID:Rgcg4+UO0
魔王「んじゃこうしようぜ」
詩人「おう!」
魔王「俺がお前の影の中に入る
んで俺を呼び出して戦え」
詩人「・・・・・・・・・・・・嫌じゃ」
魔王「なんでよ?」
詩人「なんか、使うたびに命削られるとか付属の効果がありそうな気がする」
魔王「大正解!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:13:21.03 ID:Rgcg4+UO0
魔王「ぎゃーぎゃー!うるせーんだよ!」
詩人「んなこといったって!お前の案が非道なんだよ!!」
魔王「もうワシャ知らん」
詩人「お前なんて絶好だ!」
木「水と雷がやられたらしい」
詩人「こうしてる間にもまた犠牲が・・・」
木「俺に良い考えがあるんだけどノるか?」
詩人「ノった!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:15:46.57 ID:Rgcg4+UO0
魔女「・・・・・おいしい林檎は如何ですかな?そこの三人組さん」
勇者「いらねーッス」
武道家「いらないわ」
魔術師「と言うかそのフードあげてくれる?」
魔女「それはいけません・・・」
勇者「お前吟遊詩人ッスね!?」
詩人「クソ!バレた!撤退!」
勇者「逃げ足だけははえー奴ッスね・・・」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:18:03.69 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ダメだった・・・・・・」
木「お前が遊んでる間に世界の半分が勇者に乗っ取られたぞ」
詩人「遊んでるって・・・お前がいいだし」
木「そうこうしてる間にな、俺にも出撃の命令が出たわけだ」
詩人「それはいかん!死亡フラグだ!」
木「でも行くしかないわけだ」
詩人「俺も行くよ!」
木「お前が・・・・戦力になるわけ?」
詩人「努力する」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:20:28.43 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ワンツースリー!」
木「うるさいから歌うな」
詩人「すいません・・・・」
勇者「また来たんスか・・・どうやっても僕達には勝てねーッスよ」
武道家「さーて、倒しちゃおうかな!」
魔術師「私向こうで休んでます」
木「・・・・・・なめちゃってるわけ」
詩人「目にものみせてやる!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:22:17.12 ID:Rgcg4+UO0
勇者「弱いッスねー・・・そんなに弱いと死ぬッスよ」
詩人「・・・・・・・」
木「・・・・・・・」
武道家「あーあー、脆すぎて話しにならないわ」
魔術師「ZZZ・・・・、ZZZ・・・・」
詩人「生きてるのが辛い・・・」
木「奇遇だな。俺もだ」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:25:28.84 ID:Rgcg4+UO0
魔王「またお前だけがおめおめと生き残ってきたわけか」
詩人「・・・・・すいません」
魔王「ふぅー・・・」
詩人「・・・・・・・すいません」
魔王「まぁいい」
詩人「・・・・・・・」
魔王「そろそろこの世界のことについて話しておくか」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:27:35.20 ID:Rgcg4+UO0
世界には人間が正当化されるためのシステムがある!
魔王「バンバンバン!」
その世界強制プログラムと言うものが我々魔物である
魔王「ジャカジャカジャカ♪」
絶対悪用意することにより!世界は正当化されるのだ!擬似救世主を作り出すことによって
魔王「ジャーン!」
詩人「わかりやすい紙芝居だね」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:29:20.51 ID:Rgcg4+UO0
魔王「いわば、我々はシステムのアウトプットに過ぎないわけだ」
詩人「すなわち、存在そのものが敗北するための存在」
魔王「オフコース!」
詩人「じゃあ・・・、勇者やらもシステムの端末?」
魔王「正解!」
詩人「なんのための」
魔王「世界が正しくあるための」
詩人「なんてこったい!」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:31:33.09 ID:Rgcg4+UO0
魔王「だが今回!このシステムに重大なエラーが発生した!」
詩人「なんだってー!!!」
魔王「お前だよ」
詩人「え?俺?」
魔王「本来ここに居るべき人間側の裏切り者はジョセフさん」
詩人「誰それ?」
魔王「北の町で農業をやっている元王族だ」
詩人「・・・・・・・」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:33:53.51 ID:Rgcg4+UO0
魔王「本来ならジョセフさんが私たちの参謀役として私たちを導く筈だった!」
詩人「ジョセフさんは今!?」
魔王「嫁を貰って細々と暮らしているらしい」
詩人「羨ましいなぁ」
魔王「システムに重大なエラーが出た要因。それがお前だ」
詩人「ふむふむ、つまり・・・どゆこと?」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:36:03.44 ID:Rgcg4+UO0
魔王「本来お前の運命はマザーコンピュータ上に記されるデータ通りなら
魔王討伐用の傭兵としてその命を散す予定じゃったらしいのう」
詩人「・・・あぁ」
魔王「ところがどっこい」
詩人「すっとこどっこい!」
魔王「お前が傭兵として志願しなかった」
詩人「だって嫌ですし・・・」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:39:54.42 ID:Rgcg4+UO0
魔王「そう、定められたデータが動かなかったことにより
マザーコンピュータが誤作動を起こした!」
詩人「なんてこったい!」
魔王「お前と言う存在がバグになり、何かしらの役に使わなければならなかった!」
詩人「なんと!?」
魔王「そしてマザーコンピュータがお前に与えた役割は!」
詩人「勇者の盾として旅の序盤で命を落とし!」
魔王「その役割を終え、プログラムから抹消される!」
詩人「そうだったのかー!!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:41:25.97 ID:Rgcg4+UO0
魔王「それがお前は見事にイレギュラーを連発させた!」
詩人「それはまさかジョセフさんに関係が!?」
魔王「その通り!火がやられたところでジョセフさんが参謀として参入する予定が!
お前がその前にこちら側へと入り込んでしまった結果作動しなかった!」
詩人「なんてこったい!」
魔王「・・・・・・」
詩人「・・・・・・」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:44:07.96 ID:Rgcg4+UO0
詩人「・・・・じゃあこのプログラムは今後どう動く?」
魔王「マザーコンピュータへのアクセス権を有しているワシだが・・・」
詩人「うんうん・・・・」
魔王「増えすぎたバグはもう処理できないとのアンサーを得た」
詩人「うんうん・・・・」
魔王「データを消去するとの解が7:3で可決されつつある」
詩人「リセットか・・・」
魔王「いや、デリートだ」
詩人「なんだってー!!!」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:48:26.41 ID:Rgcg4+UO0
魔王「さて・・・話すことも話したし・・・」
詩人「・・・・・・・」
魔王「じきにここに勇者がやってくる・・・
私はプログラム通りに倒される役目を果たそう」
詩人「俺はどうすればいい?」
魔王「さぁ・・・知らんな。お前はお前で残り少ない人生を楽しめば良いと思うよ」
詩人「俺も戦うよ」
魔王「ダメだ。勇者と戦うのは私一人が本来の予定だ
もしここでイレギュラーが入れば、またシステムデリートへのタイミングが加速するだろう」
詩人「・・・・・・・・・・どうすればいい?」
魔王「ワシャ知らん。まぁ」
詩人「・・・・・」
魔王「せいぜい頑張れよ」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:55:40.74 ID:Rgcg4+UO0
詩人「癪だ・・・癪過ぎる・・・しかし俺は世界消去を防いでみせる
勇者どもが英雄として祭り上げられるためにじゃない
犠牲となることを厭わなかった、魔王、四天王、娘のためにも
俺はこの世界を矯正してみせるさ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうやってだよ・・・orz」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:57:55.54 ID:Rgcg4+UO0
詩人「マザーコンピュータへのアクセス権とかどうのこうの言ってたな
と言うことは、マザーコンピュータへのアクセスは可能ってことだ
だが、マザーコンピュータはどこにある・・・・・?
世界がプログラムだとすれば、世界はそのマザーコンピュータの中にあると考えるべきか・・・?
だとすればどうやればアクセスできる・・・・・・・・・・・・・・・」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 22:59:43.17 ID:Rgcg4+UO0
詩人「・・・・バグ矯正プログラムの発動・・・・・・・・・・・・・・・
つまりイレギュラーが働けばそれを正そうとするプログラムが発動する
思いっきりありえない事をすれば・・・扉は開かれる・・・・のか・・・・?
とりあえず歌うか・・・・」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:02:41.13 ID:Rgcg4+UO0
詩人「ハンハーン♪ 世界のプログラムはどこにあるですかー♪
ハンハーン♪ 矯正のプログラムはどこにあるですかー♪
思ったよりも近くー思ったよりも遠くーどこにあるですかー♪
きっとそこにあるですよー♪きっとここにあるですよー♪
Let's being!! Let's being!! Let's being!!」
詩人「何もおこんねーorz」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:10:50.84 ID:Rgcg4+UO0
詩人「やっぱり、今あっちゃいけないことが発生するほかに無いか・・・
今あっちゃいけないことは・・・・なんだ?
今必要なのは英雄の存在と世界の平和なのなら・・・・
そうか!英雄が死ねば世界矯正プログラムが発動する筈だ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:14:27.73 ID:Rgcg4+UO0
勇者「はっはっはw」
魔術師「うっふっふw」
詩人「何あの二人・・・もしかして夫婦になっちゃったわけ・・・
武道家置き去りwwwかわいそーwwwww」
武道家「何か言った?」
詩人「・・・・・・・・・・・」
武道家「こんなところでスナイパーライフル持って何やっての?」
詩人「・・・・・・・・・・・」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:17:18.56 ID:Rgcg4+UO0
詩人「俺を殺すのか?」
武道家「当たり前でしょ」
詩人「(しまった・・・俺もバグだった・・・
ならばこれは、バグ抹消プログラム上で武道家が動いていると考えるべきか・・・)」
武道家「チェストー!!」
詩人「フグゥ!!(プログラムなら俺がここで死ぬのは決定事項か?)」
武道家「さっさと死んでちょうだい」
詩人「(どうする・・・どうする・・・?)」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:19:01.39 ID:f2tCP2G8O
詩人に掘れそう
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:19:55.07 ID:Rgcg4+UO0
詩人「(だがなマザーコンピュータよ・・・バグってのは一個起きたら連動して
他のプログラムすらも蝕むって事を、思い知ってもらおうか)」
武道家「死ね!」
詩人「待つんだ!」
武道家「待たない!」
詩人「愛してる!」
武道家「キモイウザイ!息が臭い!」
詩人「うげぇ!!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:23:10.03 ID:Rgcg4+UO0
詩人「(なんと言う・・・なんと言う・・・設定の追加・・・これがマザープログラムか・・・
俺毎日歯磨きしてるのに息が臭いってお前・・・・酷いだろ・・・胃から出る臭いか
そうか!昨日晩無性に肉が喰いたくなって、歩いてる最中キャッチに捕まって
「あなたは本日当店の前を通った10000人目のお客様です!ただでガーリックステーキをご馳走します!」
あれも全てプログラムだったと言うのか・・・・)」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:26:11.40 ID:Rgcg4+UO0
詩人「クソッ!お前ら全員!プログラムで動いてるって気づけよ!
こんなことしてたら本当に手遅れになっちまうぞ!」
武道家「死ねーーー!!!」
詩人「死んでたまるか!!」
武道家「待てー!!!」
詩人「待たねーよ!!」
武道家「止まれー!!」
詩人「クソッ!コレを見ろ!」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:29:30.87 ID:Rgcg4+UO0
ズキューンッ!
武道家「走りながらライフルを撃った!?」
詩人「無駄口叩くな!弾から目を逸らすな!」
ガギーンッ!!
武道家「何あれ?バリア?」
詩人「思ったとおり、オートマチックの防衛用プログラムだ」
武道家「何それ?」
詩人「どうせ、後付設定で魔術師がバリア張ってたって設定になるさ」
武道家「何言ってんの?」
詩人「思ったよりもこの世界・・・捻じ曲がってるってこと」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:33:59.50 ID:Rgcg4+UO0
武道家「・・・・・・・・・・・ま、マジで」
詩人「マジで、この世界はある種神に弄くられてる」
武道家「・・・・・・・・・」
詩人「人には予め用意された行動パターンがあり、魔物はプログラムに忠実に動いてた
俺がガーリックステーキを喰ったのも、魔術師か用意周到にバリア張ってたのも
勇者がお前を選ばず魔術師を選んだのも全部予定されていたことに過ぎない」
武道家「・・・・・・・・・・じゃあ、あんたが世界を消滅から救おうとしてるのもプログラム?」
詩人「・・・・そういう考え方もある。だが一つわかってることは・・・
マザーコンピュータはバグの排除に必死ってことさ・・・」
武道家「・・・?」
詩人「どうやらこの隠れ家も魔物に囲まれたらしい」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:35:03.93 ID:sXMyXIih0
かっこいいwktk
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:40:05.66 ID:Rgcg4+UO0
詩人「逃げろ逃げろ!!」
武道家「なんで私まで!!」
詩人「俺と関わったからさ!お前ももうこの世界のバグと認定されたらしい!おめでとさん!」
武道家「じゃああんたを殺せば良いわけね!」
詩人「ご自由に!!どうせデリートされるなら!!俺は運命に抗ってからデリートされることを選ぶね!!」
武道家「卑怯者!!そんなこと言ったら殺せないじゃない!!」
魔物「グルルルルルッ!!!」
詩人「逃げ切るとか不可能だから!!」
武道家「逃げ切れないのもプログラム!!」
詩人「そう!勝てないのもプログラム!!」
武道家「じゃあどうすんのよ!!!」
詩人「あいつらもバグにするしかねーってこと!!!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:43:33.70 ID:Rgcg4+UO0
魔物「くぅーん・・・」
詩人「よしよし・・・」
武道家「ハァハァ・・・・、なんで懐いたのよ?」
詩人「どうやら俺というバグはこの世界への影響力が強いらしい」
武道家「・・・・あんたの一緒にいた勇者は見事にプログラム通り魔王を倒したわよ」
詩人「予めの設定ならきっと外道じゃねーんだろう」
武道家「そういうこと・・・か・・・」
詩人「もう襲ってくるなよ」
魔物「ウーン!」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:47:05.54 ID:Rgcg4+UO0
武道家「じゃああなたが世界中の人間をバグに変えればいいじゃない!」
詩人「それじゃダメだ。それじゃ世界矯正プログラムだった魔王達が報われない」
武道家「そういうこと言ってる場合!?」
詩人「それに・・・・時間もない・・・・」
武道家「空見上げて、酷いロマンチストね!」
詩人「月が消えてるのさ・・・」
武道家「・・・・・ッ!」
詩人「空のプログラムが崩壊を起こし始めた。急がないと間に合わない」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:53:32.64 ID:tRiXPNWnO
普通に面白い件
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:55:59.38 ID:Rgcg4+UO0
武道家「じゃあどうすんのよ!!」
詩人「歌を歌うしかねーな」
武道家「・・・・・ハァ・・・?」
詩人「決断の歌だ・・・」
武道家「なんの」
詩人「勇者を殺すための決断の歌」
武道家「そんなことすればそれこそ世界の秩序の崩壊じゃない!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/12(火) 23:59:47.60 ID:Rgcg4+UO0
詩人「いや、魔王が言うにマザーコンピュータには幾つもの意思がある
この世界を存続させたい保守派の意思が世界の崩壊を止めるために
世界修正のプログラムを発動させ、一時的にバグ修正を行う筈だ
その時にプログラムの深層部に入り込むしかない」
武道家「あなた自分がどれだけ可笑しなこと言ってるかわかってるの!?」
詩人「わかってるよ。勇者を殺すことは不可能なことも、保守派が勇者を守ることも
俺が思ったとおりにことが進むかどうかもわからないことも
だからこそ・・・歌うんだ・・・!俺は何もしないなんて耐えられない!」
武道家「バーカ!バーカ!バカカッコイイ!!」
詩人「サインなら歌い終わった後にしな!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:03:13.59 ID:KQyl44UR0
詩人「ダンダンダダンダーン!いくぜ!勇者のタマ取りに!
ダンダンダダンダーン!いくぜ!世界を守るため!
ダンダンダダンダーン!いくぜ!秩序を得るために!
俺はー無謀かー!それとも勇ましいかー!
答えはー!全てを!成した後まで取っとくぜ!
いざーゆけー!勝利への舵を取れー!
それが敗北への進路だとしても!
俺は!進むことしか知らないのさー!!」
武道家「やっぱサインいらないわ」
詩人「そんな・・・orz」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:07:16.76 ID:KQyl44UR0
勇者「詩人・・・お前は本当にしつこい奴ッスね・・・」
詩人「あーそーですよ!しつこい奴ですよ!」
勇者「それに・・・・俺の第二夫人がそんなところで何をやってるッスか?」
武道家「私は誰かに操られてるだけの人生なんて大嫌いなの!」
勇者「・・・・・・・・・・」
詩人「魔王がマザーコンピュータへのアクセス権を持っていたように・・・
勇者もその権利を有してるんだろ?」
勇者「・・・・・・あぁ、持ってるよ」
武道家「なんですって!!」
詩人「うっさいお前。バカ」
武道家「バカですって!!きぃー!!」
詩人「ヒス・・・」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:11:58.26 ID:KQyl44UR0
勇者「世界がデリートされることも知ってるッス」
武道家「じゃあどうして抗わないのよ!」
勇者「そんなことしても無意味ってことを知ってるからッス
知らずにそんな無意味なことやってる奴ってのは・・・
特別なプログラムでもないのに自己主張してる空気読めない奴ッス」
詩人「俺が訊きたいのはそんなしょーもねーあきらめの宣告じゃねー」
勇者「・・・・・・」
詩人「魔王が言っていた時は7:3で世界をデリートすると言っていた
あれからプログラムはどういう判断をした?どれくらい時計の針は進んだ?」
勇者「あれから9:1でプログラム消去が賛同されたッス
革新派は保守派の人間を無視する勢いで強制的にプログラム消去をやり始めたッス」
詩人「なるほど、まだ保守派が残ってる。それだけ聞ければ十分だ!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:14:47.11 ID:KQyl44UR0
勇者「無駄ッスよ!どんなことしたって僕は殺せないッス!」
詩人「石投げつけてやるよ!!」
武道家「下がって!私が殺すから!」
詩人「嫌だ嫌だ!投げ槍でも喰らえ!!」
魔術師「バリアー!」
勇者「助かったッス。ありがとッス魔術師」
武道家「キィィィ!!!」
詩人「ヒス・・・・」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:19:24.74 ID:r3tli0ayO
おもしろいな
テスト前日なのに…
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:19:37.65 ID:Eie37/H4O
途中からクオリティ上がったな
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:21:24.07 ID:KQyl44UR0
詩人「魔術師!お前は世界の消去をどう思ってる!?」
魔術師「関係ないです」
勇者「彼女には全て教えてるッスからね」
武道家「(知らなかったの私だけだ・・・orz)」
詩人「どうして!何でそう思う!?」
魔術師「今が幸せならそれで良いじゃない・・・
避けられない運命に抗って傷ついて疲れ果てて消去されるなんて
私は嫌です・・・」
詩人「本当にそう・・・思うか?」
魔術師「・・・・・・・・・・・」
詩人「あんたももう・・・バグになってる」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:24:48.55 ID:KQyl44UR0
魔術師「・・・・うぅ・・・」
詩人「愛してる!!」
魔術師「好きですぅ!」
勇者「・・・やれやれッス・・・」
武道家「(あ、あれ?私の立場は・・・?)」
詩人「コレで、お前の取り巻きは全て奪った」
勇者「王宮の兵士、使用人、妻、なるほど、全て僕の敵ってわけッスか」
詩人「魔王は世界を想い死んでいった。お前が特別なプログラムなら、世界のために死ね!」
勇者「それだけで・・・僕を無効化したつもりッスか・・・ハァ・・・やれやれッス・・・」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:29:14.77 ID:KQyl44UR0
勇者「マザーコンピュータ、それを人は神と呼ぶッス」
詩人「それが、どうした?」
勇者「神の使徒は3人いるッス」
詩人「3人?」
勇者「僕、魔王、そして・・・」
王様「私じゃ・・・」
詩人「あー、なるほど。そうだろうな」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:35:15.07 ID:KQyl44UR0
勇者「3人の使徒は神の意思から作られた特別なプログラムッス」
詩人「・・・・・・・・・」
勇者「魔王は現在も抵抗を続けている保守派の意思のプログラムッス」
王様「私と勇者は革新派の意思より作られたプログラムじゃ」
詩人「・・・・・うへwwwそういうことかwwww何でこのタイミングで王様が出てくるのかと思ったら・・・・
多数決の利ね・・・」
勇者「神の使徒は神へのアクセス権を有しているッス」
王様「私と勇者が神へ要望を送れば我々を生み出した神の意思である6割は賛同する
私たちが神にお前の消去を要望すれば」
詩人「6割6分6厘賛同の可決で要望が通り、俺は消去されるわけね」
武道家「どうすんのよー!!!」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:38:52.55 ID:KQyl44UR0
詩人「(いや、待てこれは好機とみた)」
武道家「(どういうことよ!?)」
詩人「(削除用プログラムが展開されれば、この世界にデータ改ざん用の穴が開く筈だ)」
武道家「(あなたが消されちゃったら穴も何もないでしょう!)」
詩人「(うん、だから・・・・)」
武道家「ちょ!あなた!!」
詩人「なるほど腕が消えたか・・・。あとは頼んだよ武道家」
武道家「どこ行くのよ!!わかったわよ!私がやればいいんでしょう!!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:43:12.14 ID:KQyl44UR0
勇者「やれやれ・・・手間がかかったッス」
王様「女が一人深層部へ入り込んだが?」
勇者「問題ねーッス。詩人が入り込んだなら危険だったッスけど
バグに侵された正規プログラムのバグのなり損ない程度」
王様「そうじゃのう・・・」
勇者「さぁ!皆!仕事へ戻るッス!」
兵士「ハッ!」
魔術師「勇者様ー」
勇者「よしよし、バグが消えたッスね」
134 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 00:55:56.06 ID:wsSP5bIc0
武道家「うぅ・・・私一人だ・・・
詩人・・・あなたがやりたかったことは私がやるわ・・・・
だから私のこと見守っててね」
詩人「気負いすぎはよくない」
武道家「居たのかorz」
詩人「居るよーwww居るに決まってんじゃんwww」
武道家「どこにいるのよ!?姿見せなさいよ!」
詩人「居るけど、居て居ないようなもの・・・・」
武道家「どういうことよ!」
詩人「君の傍に居るってこと」
武道家「意味がわかんない!ちゃんと説明しなさいよ!」
詩人「居ても居なくても変わらない・・・俺はもう居ないに等しく無力な存在だ・・・」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:59:06.19 ID:DxZ+QpS5O
おもすれー
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:02:10.82 ID:wsSP5bIc0
詩人「プログラム痕跡のキャッシュは裏に残る。俺は俺のデータを元に残ったカス
進化もない、存在もない、ただの記録の意思・・・」
武道家「もし全てが上手くいったら元に戻るの?」
詩人「元に戻るも何も・・・俺が消去されるのは運命だった・・・
定められたプログラムより随分遅れて消去された。これが正しい姿さ」
武道家「でもさ!世界を正しくもどしたら元に戻れるよね!?」
詩人「それじゃ正しくないだろう・・・」
武道家「それじゃ困る!私、本当にあなたのこと好きなの!」
詩人「俺の記録上、俺が君を好きだったという記録はない」
武道家「それでも好きなの」
魔王「ごめん、あとでやってくれない?」
武道家「居たのか・・・・魔王・・・orz」
詩人「大切な協力者だからね」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:05:55.20 ID:wsSP5bIc0
魔王「(良いの?)」
詩人「(良いさ。本来なら俺の運命は彼女と会うものではなかった)」
魔王「(・・・・・)」
詩人「(世界が正しく戻れば、俺の存在も元あったように戻る・・・。
彼女がことを成してプログラム内人物に戻れば、俺のことは忘れてる
それで良い)」
魔王「(まずはことを成す)」
詩人「(俺達はそのサポートしかできない)」
魔王「(・・・・・)」
詩人「(それが悔しい・・・)」
魔王「(素直じゃねーなー)」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:08:11.63 ID:wsSP5bIc0
武道家「私何をすれば良いの?」
魔王「マザーコンピュータ。すなわち神の意思を揺るがせば良い」
武道家「神の意思を壊すの?」
詩人「そうじゃない」
武道家「じゃあどうするのよ?」
詩人「歌を歌うんだ」
魔王「そう、歌を歌うしかない」
武道家「・・・・・・・・・・はい?」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:12:42.08 ID:wsSP5bIc0
詩人「神の意思は世界を動かすために必要なプログラムだ
言わば存在そのものが世界と言っても過言じゃない・・・」
魔王「その世界そのものには革新派の意思もある・・・」
詩人「9割の革新派の意思を壊せば、世界は秩序を保てない」
魔王「エクスプリケート・オーダー」
詩人「インプリケート・オーダー」
魔王「秩序に意思を織り込む」
詩人「織り込む手段は今の俺達には歌しかない」
武道家「ごめん。何を言ってるのかわからない」
詩人「・・・・・・・・」
武道家「つまり、一生懸命歌えば良いのね・・・」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:18:23.56 ID:wsSP5bIc0
詩人「作詞は俺が・・・」
魔王「だが記録は新たなものを生み出せない」
詩人「そうだった・・・」
魔王「記録に残ってる歌を歌うしかあるまい・・・」
詩人「喜びの歌を」
武道家「うぅ・・・英語苦手」
詩人「大丈夫、俺も苦手だ」
魔王「和訳か?」
詩人「それしかない。多少乱れるだろうが、必要なのはそんなことじゃない」
魔王「必要なのは人の秩序を歌うこと」
詩人「それを意思に教えること」
魔王「意思に人の素晴らしさを織り込むこと」
詩人「何を言ってるかわからない・・・」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:20:45.52 ID:Eie37/H4O
>>144
ドイツ語じゃね?
147 名前:>>146 /(^o^)\:2008/02/13(水) 01:21:33.36 ID:wsSP5bIc0
武道家「おお、友よこの調べではない
もっと快い、喜びに満ちた調べに声を共にあわせよう。
歓喜よ、美しい神々の花火よ、天上の楽園からの乙女よ
我らは(炎を飲むがごとき)情熱にあふれ、あなたの聖なる場所に足を踏み入れる。
あなたの魔力は時流が厳しく切り離したものをも再び結び合わせ、
あなたの柔らかい翼が留まる所で、全ての人は兄弟となる。
大いなることに成功し、誰かの友となり、
優しき伴侶を得た人は歓喜の声に唱和せよ
そうだ!この地上でただ一つ、魂しか”自分のもの”と呼ぶことが出来ない者でも
そして、出来なかった者は、この集いから泣きながら立ち去れ」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:26:48.72 ID:wsSP5bIc0
詩人「下手糞」
魔王「下手糞」
武道家「・・・orz」
詩人「だが、きっと届いた筈だ・・・」
魔王「判断は神のみぞ知ること・・・」
詩人「お前はもう帰るんだ・・・」
武道家「あなた達はどうするの!?」
魔王「ワシ達はここで」
詩人「神の振るサイの目を見届ける」
武道家「また逢える?」
詩人「・・・・・・たぶんな」
武道家「待ってるからね!」
詩人「さっさといけ・・・」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:28:45.55 ID:Eie37/H4O
詩人かっこいいよ詩人
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:29:07.85 ID:DxZ+QpS5O
詩人にほれた
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:30:16.08 ID:wsSP5bIc0
詩人「俺にアクセス権は無い・・・どうなった・・・?」
魔王「9:1のままで止まっている・・・」
詩人「無理だったか・・・」
魔王「いや、止まっている・・・」
詩人「止まっている・・・?」
魔王「あぁ、時計の針は動かなくなった・・・」
詩人「どういうことだ・・・?」
魔王「見放されたか・・・」
詩人「世界を放棄した・・・?」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:33:25.77 ID:wsSP5bIc0
魔王「神が世界を放棄したのなら世界の終わりだ・・・」
詩人「ならば代理が入れば良い・・・」
魔王「ワシが世界の歯車となろう・・・」
詩人「一つの意思が世界を統治するのは危険だ・・・俺も行こう・・・」
魔王「ダメだねwww」
詩人「おいwww空気読めwww」
魔王「帰れwww」
詩人「なんだとwwww」
魔王「か・え・れ!か・え・れ!」
詩人「ありがとう・・・」
魔王「それは言わない約束だ・・・」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:37:52.91 ID:wsSP5bIc0
魔王「火、水、雷、木、世界から外れた全てのプログラムのキャッシュ達よ・・・
ワシと共に世界を治めよう・・・・」
火「呼ぶの遅すぎじゃね・・・」
水「ずっとスタンバッてたのに、ねーお兄ちゃん・・・」
雷「まったくこいつらは意味わかってんのかねぇ」
火「どういう意味だよ?」
木「世界を回すだけの歯車に意思は要らないってわけでしょ?魔王様」
魔王「ワシ等は口を紡ごう・・・。プログラムはプログラム同士自己進化を繰り返し、新たな秩序を生み出せば良い・・・
ワシ等はその土台。物言わぬ大地、空、海であり続ければ良い」
火「・・・・・」
水「・・・・・」
魔王「・・・・・・・・・」
155 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 01:42:58.01 ID:a2ZskoAh0
勇者「はっはっはw」
魔術師「うっふっふw」
王様「ハッハッハw」
民「今年の年貢は・・・払えません・・・・」
勇者「なんッス!おい!お前こいつ切り捨てろッス!」
兵士「ハッ!」
民「ギャー!!」
魔術師「汚いわねぇ・・・ちゃんと掃除しておきなさいよ」
使用人「かしこまりました・・・・」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:45:34.30 ID:a2ZskoAh0
武道家「・・・・・・・・・・・・これでいいんだろうか・・・?」
兵士「私に訊かれましても・・・」
武道家「なんか違う気がする・・・」
兵士「ハァ・・・?」
武道家「神様が直してくれたら良いのにね」
兵士「わかりません・・・」
詩人「神など居ないのさ!」
184 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 04:57:27.29 ID:1gs0F9vA0
武道家「誰よ!あなた!」
兵士「何奴!?」
革命軍兵士「圧政を民に強いる不届きものめ!」
革命軍兵士「神がその行いを見て見ぬふりをしても!」
革命軍兵士「我々革命軍が神に代わりその行いを裁く!」
詩人「そういうことー」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 04:59:56.55 ID:1gs0F9vA0
勇者「なんッスか!?」
詩人「やぁ久しぶりじゃないか」
勇者「お前・・・」
王様「・・・・」
詩人「俺の消去を神に頼もうったってそうはいかない
この世界はもう神に見捨てられた」
王様「そんなバカな・・・」
勇者「んなアホなことがあるわけねーッス!神が居なければこの世界は!」
詩人「世界は死したプログラムの残留思念が支えている」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:02:33.30 ID:1gs0F9vA0
詩人「まぁそういうわけで、お前らの最強設定も見事に無くなった訳だ・・・」
勇者「・・・・・」
詩人「あばよ・・・」
勇者「勝手なことを、世界の消滅は避けられたッスけど!その結果秩序は失われたッス!
秩序を失った世界など崩壊するだけッス」
詩人「秩序は神に作られたルールに従うだけじゃない・・・
生きる人が自らのために作るものだ」
勇者「勝手を!」
革命軍兵士「死ねー!」
勇者「ギャー!!!」
王様「うわぁあーーー!!!」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:05:03.50 ID:1gs0F9vA0
武道家「・・・よくも私の夫を・・・・」
詩人「・・・・・・そうか・・・、やっぱり記憶を無くしてるんだな」
武道家「記憶?何を言ってるの!?」
詩人「忘れていても無理はない・・・
だが俺はお前にどうしても伝えなくてはならないことがある・・・」
武道家「あなたは一体何を言ってるの?!」
詩人「あの時決心が揺らいではいけないと想って言えなかったが・・・
俺は・・・お前のことを・・・」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:08:49.56 ID:1gs0F9vA0
詩人「殺したいほど憎んでる」
武道家「どこのどなたか存じませんが、あなたに命を狙われる覚えはありません!」
詩人「お前は俺の大切な人を奪った人間の一味だ!
だが、殺さない。お前には借りがある。だから殺さずに置いてやる」
武道家「意味がわからない!」
詩人「どうせこの国の王制はじき崩壊する
この先お前がどうなるかまでの責任は持たん、じゃあな。せいぜい頑張れよ」
武道家「何を・・・!」
革命軍兵士「王族の人間が居たぞ!」
革命軍兵士「逃がすな!一人残らず殺せ!」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:13:08.92 ID:1gs0F9vA0
革命軍兵士「どうぞ・・・この王冠を・・・」
詩人「要らんな・・・」
革命軍兵士「何を冗談を・・・・」
詩人「冗談などではない。俺はお前らを治めるつもりなど鼻からない」
革命軍兵士「そんな、では何故!革命などを!」
詩人「王制を良く思ってなかった人間とそうではない人間が居る
王が治めるべきでも、その王を殺した俺が治めるべきでもない・・・
貴様等が思うように・・・・貴様等が考えて・・・・勝手にしろ
本当を言えば俺はこの国の王族に個人的な恨みがあっただけで
そのためにお前らを利用したに過ぎない。じゃあな・・・・」
革命軍兵士「き、貴様はー!!」
詩人「トンズラ!」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:15:31.07 ID:1gs0F9vA0
詩人「さーて、どうなるかな・・・・?
定められたプログラムから離れたプログラム達は
その原形を保てるかな?
なぁ、魔王・・・、これで良かったのかな?
俺にはわからないよ・・・・」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:19:05.01 ID:1gs0F9vA0
武道家「やっと見つけた!覚悟!」
詩人「お前はプログラムから解放されなかったようだな・・・」
武道家「チェストー!!」
詩人「おぶっ!!タンマタンマ!俺が話してるんだから少しは聞けよ!」
武道家「世迷いごとなんて聞かない!」
詩人「じゃあ俺が歌で歌ってやるから聞けよ」
武道家「・・・・・・・ハァ?」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:23:38.88 ID:1gs0F9vA0
詩人「ある世界には神と呼ばれる存在が居た!
その存在は世界にプログラムと言う存在の人形達を配置した!
人形達はー!与えられた役割を果たして!
死を与えられた者は純情に死に!英雄を与えられた者は英雄になった!
プログラムはある日誤作動を起こし!バグバグバグでにっちもさっちもいかない!
困り果てた神たちは!プログラムを消去することに決めた!
その時!消去を拒む3人の存在が!神に決戦を挑んだ!
そして!神は世界を捨てて!その世界は神から巣立ったのさ!
ジャン!と、こういうわけよ」
武道家「いや意味がわからないし、歌じゃないし」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:27:57.59 ID:1gs0F9vA0
詩人「思えば14の時、両親の反対を押し切ってアーティストになった・・・・
あの日から俺のプログラムの道から外れたんだろうなぁと」
武道家「あなたの素敵な脳内のことはもう知らないわ、命を頂戴」
詩人「それが運命であるのなら仕方がないことだ
修正には時間が要る。過去と現在が入り混じって、ゆっくり溶け合って融合していくんだろうな」
武道家「意味がわからなーい!!!」
詩人「うごぉ!!!痛い痛い・・・・」
武道家「死ねオラ!!」
詩人「ああ!!ゴホッゴホッ・・・!!」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:33:25.20 ID:1gs0F9vA0
武道家「死ぬ前に言い残すことは・・・?」
詩人「・・・・お前って、ホント嫌い・・・・・・・・」
武道家「嫌いで結構・・・・」
詩人「いいか、お前が勇者を殺されて悔しかったように
俺は魔物の娘を殺されて悔しかったんだぞ・・・・」
武道家「魔物殺されたくらいで、私たちに復讐したの?
信じられない!バカじゃないの!殺され損じゃない!」
詩人「それでも俺は悔しかった!!!
火が、木が、魔王が死んだときもだ!!」
武道家「魔物に感情移入するのは勝手だけど、そのために人間様を巻き込まないでよね!」
詩人「お前だって魔王に助けられたくせに・・・こんな腐りきった世界・・・
いっそなくなるべきだったんだ!!!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:37:06.98 ID:Y6dPGiTTO
これは・・・急展開来るか!?
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:38:51.20 ID:bElwicCHO
正直な所>>1見てつまらなかったからこれ読んでれば眠くなると思っていた。
今ではとてつもなく後悔している
201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:39:04.88 ID:1gs0F9vA0
詩人「世界矯正プログラムのために、死んでいく者達を悪と決め付け!
そんな非道な扱いを受けても魔王たちは世界のためと散っていった!
俺が彼等の存在を説明してる辺り無粋だってこともわかってる!
だけど!こんな悲しいことって無いだろ!!」
武道家「・・・・・・・・・・、・・・あ、雨・・・」
詩人「泣くなよ!!!魔王!!!
だから言ったんだろ!!世界を統一するのに一人じゃ危険だって!!!
お前の感情が高ぶれば!それがそのまま世界にフィードバックするんだぞ!!!」
武道家「・・・・・・・・・・・・」
詩人「うぅ・・・・クソ・・・・クソッ!!
俺もそっちに・・・・・行かせてくれ!!!
復讐が終わったあと俺は!どうすれば良いんだ!!!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:40:36.79 ID:FqHHogf90
全俺が泣いた
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 05:57:39.77 ID:icGyocd/O
だれかツクールで作ってくれ
209 名前:ID変わったけど>>1:2008/02/13(水) 05:57:50.03 ID:8CVjrqIr0
武道家「私・・・あなたのことが好きだったのかな・・・?」
詩人「そう言った・・・・」
武道家「・・・・・・・今ならわかる気がする」
詩人「違う!違うんだ!それは違うんだ・・・
それは俺が組み込んだ感情だ
俺が使いやすいコマを作るためにバグを移して
だから違う・・・俺のことを好きになってくれたのは魔物の娘だけだ・・・
だけど俺はそのプログラムを否定した・・・
もう自分がなんなのかすらわからないんだ・・・」
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:03:32.08 ID:8CVjrqIr0
武道家「じゃあ、結局どうするのよ?」
詩人「どうしよう・・・?」
武道家「どうすんの?」
詩人「どうもできないさ」
武道家「どうしたいの?」
詩人「どうにでもなぁれー」
武道家「そう・・・」
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:07:32.76 ID:8CVjrqIr0
詩人「つまり、結局は、生きていけばいいんだよ。たぶん」
武道家「そう・・・・」
詩人「そう、生きてさえいれば良いんだ」
武道家「どうやって?」
詩人「もう磨り減りながら生きていくのは十分だ」
武道家「じゃあどうするの?」
詩人「河で魚を釣って畑を耕して自給自足で生きればいいんだ」
武道家「世捨て?」
詩人「見守る人」
武道家「変わるの?」
詩人「わからない・・・、でも、元に戻ることすら変化だと思う」
武道家「王制に戻ることも・・・?あなたが革命したのよ」
詩人「それでも、今度は与えられたプログラムではなく自らが選択してるんだと・・・思う・・・」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:13:32.78 ID:8CVjrqIr0
詩人「魔王は外から、俺は中から、世界を導いていくべきなんだ」
武道家「だったら国を治めれば」
詩人「その器は俺には備わっていない
人が道を間違えそうになった時の弁の役割。そんなギリギリの存在で十分だ
俺は世界を俺色に染めたいなんて考えちゃいない。もちろん魔王も」
武道家「不器用ね」
詩人「器用貧乏って言ってもらいたい」
武道家「じゃあ私はどうするの?」
詩人「俺は蛇使い座だから怨みを後まで引き摺るんだ」
武道家「じゃあ殺すの?」
詩人「でも戌年だから受けた恩や借りを忘れることもできないんだ」
武道家「だったらどうするの?」
詩人「どうもしないさ」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:24:40.78 ID:8CVjrqIr0
それから数年の月日が流れた♪結局世界は王制、人は王の下僕♪
圧政だ!圧政だ!剣を取れ!革命だ!俺置いてけぼりじゃねーッスか!!!
魔王は今日も世界を動かす♪毎日毎日太陽を昇らせる♪
そんなことはどうだって良い♪家の火事がボーボーだ♪
嫁でもないのに♪子供もいないのに♪内縁の妻の火事がボーボーだ♪
最近めっきり犬って感じ♪俺は蛇だー♪
武道家「洗濯物取り込んどけっていったでしょうに!!」
はーい、ただいま♪トホホ・・・
吟遊詩人の痛いポエム帳より抜粋
お わ り
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:26:40.04 ID:8CVjrqIr0
燃えた。燃え尽きたよ。真っ白な灰に。
オヤスミ
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:26:41.57 ID:FqHHogf90
超乙!
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:29:10.31 ID:c1i2yOFcO
乙
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:30:13.02 ID:c6USYao7O
乙
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:31:01.59 ID:4AQyWxhGO
追い付いたら終わった
楽しかったぜw
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 06:48:07.52 ID:v0qJXeYUO
楽しかった!!
乙でした
勇者のくせになまいきだ。
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お兄ちゃんパネェwwwwww
小5のときPCの授業で書いた小説が出てきたwwwwwwww
水銀燈と十姉妹
この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/15(金) 23:26: :edit最初ん~ってなったけど
後半かなり面白かったwww -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/15(金) 23:54: :edit最初のつまらない(ように見える)部分って
プログラムに沿って動いてる
つまらないコマ状態だった勇者~遊者~詩人を表現
なのかな -
名前: 通常のナナシ #3/VKSDZ2: 2008/02/15(金) 23:56: :edit中盤以降一気にクオリティが上がったなwww
-
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/15(金) 23:59: :editうん
地味に良かった -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2008/02/16(土) 00:18: :edit俺的にはAmazon落ちも面白いな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 00:19: :edit※2
そう考えると深いな -
名前: #-: 2008/02/16(土) 00:23: :editやべー感動した
-
名前: #-: 2008/02/16(土) 00:30: :edit何コレwww最初から考えてたのか?wwwどっちにしろすげえwwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 00:31: :edit雨の所で目から汗出かけた
-
名前: s #-: 2008/02/16(土) 01:11: :edit最初は微妙だと思ってたが
中盤からどんどん引き込まれて行ったわ…お見事でした。
泣くな魔王はぐっ!と来たなぁ… -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 02:22: :editなんだろうな
ちょっと好きだ -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 04:31: :edit深ぇ…
ゲーム化決定まだー? -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 04:36: :edit面白かった、アニメ化まだー?
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 07:29: :edit最初のクオリティーの悪さは異常。
後半のクオリティーの良さは異状。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 08:22: :editナンテコッタ。
すぐ飽きるような内容と思ってたら最後まで来てしまった。 -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2008/02/16(土) 09:48: :edit一つの物語を勝手に前半と後半で2つの物語にわけてしまうお前等が一番わからん
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2008/02/16(土) 11:52: :editしかし魔王には萌えるな
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 15:21: :editくそぅ・・・
ただの暇つぶしだったのに・・・ -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 15:40: :editこれって詩人が余計なことしなかったらどうなってたの?
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 16:35: :editゲーム化が望まれる
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 16:36: :editただの厨小説にしか見えなかった俺は異端か
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 17:39: :edit俺もそうしか思えなかったし痛いだけでつまらんだろw
まあよく頑張った!感動した! -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/16(土) 23:24: :edit※21,22に多少同意。しかし
詩人「泣くなよ!!!魔王!!!
のシーンはガチ。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/17(日) 23:15: :edit俺は結構好きかも
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/18(月) 02:50: :edit面白かったっす。
メインの人が始めは間抜けだったが、話の核に迫るにつれて相手に勝つために悟ってくるとご都合に解釈してしまった。
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/02/20(水) 17:13: :edit急展開がまんまマトリックスwwww
まぁそれにハルヒとちょっとグルグルを足したような物語だな。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/06/12(木) 10:44: :editマトリックスは映像化して分かりづらくなったんだよねぇ。
小説版とかあったっけ?
あればあれも分かりやすそうなんだけどな。 -
名前: 通常のナナシ #SFo5/nok: 2008/07/21(月) 19:52: :edit何この後半からのクオリティのあがり方
>>1は間違いなく書きながら成長していた -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2008/07/30(水) 01:57: :edit28に賛成
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名前: あ #-: 2008/09/29(月) 15:46: :editこの世界観はまんまマトリックスじゃん。
創造主とかプログラムとか救世主とか
マトリックスはキリスト教の概念も入ってるけどな。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2008/10/25(土) 14:25: :edit……良い
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名前: 通常のナナシ #-: 2008/12/11(木) 18:44: :edit・・・できるな。
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名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/02/20(金) 03:57: :editロミオ臭がぷんぷんと
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/12/14(月) 18:22: :edit多少無理やりな感じも覚えたけど、でも楽しかった
好きなシーンがたくさんあった
歌を歌って世界を変えるってすげえよな
読めてよかったありがとう -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/19(火) 22:09: :editエターナルフォースブリザードで吹いたwwww

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.