ほむら「この時間軸の2人は……」その1

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2012/07/09(月)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 12:57:39.31 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「はぁ、はぁ、はぁ……くっ……!」

一瞬でもあいつから目を離した私が馬鹿だった。
まさか見失うなんて……!
しかも、この反応……あいつは今、結界の中に居る。
間違いない、使い魔に襲われたフリでもして、まどかを結界内に誘い込むつもりね……!

……着いた、ここに、まどかとキュゥべえが居るはず!
早く、探し出さないと……

 「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「ッ……!」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:00:16.65 ID:IPcpZe2Y0
まどか「す、すごい……!」

マミ「ふぅ……。もう安全よ、2人とも」

さやか「あ、ありがとうございます!」

QB「まさか、君が助けに来てくれるなんてね」

まどか「あ、あの……」

マミ「訊きたいことは山ほどあるだろうけど、ちょっと待ってね。
   ……そこに居るんでしょう?隠れてないで出てきたら?」

ほむら「…………」

まどか「えっ!?ほ、ほむらちゃん……!?」

さやか「その格好……!」

QB「……君は……」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:02:23.23 ID:IPcpZe2Y0
マミ「あら……2人の知り合い?」

さやか「は、はい。今日転校してきたばかりの、確か……暁美さん、だっけ」

まどか「で、でもまさか、ほむらちゃんまで……」

マミ「……そう。暁美、ほむらさんね。それで?あなたはこれからどうするつもり?」

ほむら「……どうすると言うのは?」

マミ「わからない?私の縄張りを奪うつもりなのかって、そう訊いてるの」

……相変わらず、敵意むき出しね。

ほむら「そんなに警戒しないで。私はあなたと敵対するつもりはないわ」




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:04:24.51 ID:IPcpZe2Y0
マミ「……本当に?」

ほむら「本当に。私は、縄張り争いなんて興味ないもの」

マミ「そう……それを聞いて安心したわ。じゃあ、もし良かったら私たちとチームを組まない?」

ほむら「……?」

マミ「あら……もしかして、馴れ合うのはイヤってタイプ?だったら、無理にとは言わないけど……」

ほむら「あ、いや、そういうわけじゃ……」

……何か、違和感がある。
この反応はなんというか……巴マミらしくない。
巴マミは、何よりも自分と一緒に戦ってくれる仲間を欲していたはず。

それに、今なんて言った?
“私たちとチームを組まない”?
“私たち”……?

 「ごめんマミさん!遅くなっちゃった!」




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:07:03.99 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「…………え?」

マミ「ううん、仕方ないわ。2つも同時に結界が出来上がったんですもの。
   むしろ、思ってたよりずっと早い到着だったわよ?さすがね」

 「そ、そう?へへ……」

うそ……なんで。
どうしてこの子が、ここに……?

まどか「あ、あのぉ……」

さやか「もしかして、その子も……?」

マミ「あぁ、ごめんね。紹介するわね。この町で私とコンビを組んでる、佐倉杏子さんよ」

杏子「ん?どーも」




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:11:06.85 ID:IPcpZe2Y0
杏子「ていうかマミさん、何なの?この子たち」

マミ「さっき、結界に取り込まれてるところを助けたんだけど……」

杏子「うわ、3人も同時に?良かったね、あんたたち……って、ん?」

ほむら「…………」

杏子「あんた、まさか……魔法少女か!?」

ほむら「……あなた、どうして……」

杏子「そっか、わかったぞ……!あんた、あたしたちの縄張りを奪いに来たんだろ!
   そうはさせるか!ここはあたしとマミさんがずっと守ってきたんだ!
   これからもこの町はあたしたちが守る!」

ほむら「町を、守る……?あなたもしかして、正義の味方を目指しているの?」




14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:13:08.93 ID:IPcpZe2Y0
杏子「ふん!あたしとマミさんは、あんた達みたいな自己チュー魔法少女とは違うんだ。
   悪い魔女からみんなを救う、正義の魔法少女になるって決めてんだよ!」

マミ「さ、佐倉さん」

杏子「良いか、もしマミさんに傷1つでも付けてみな!そんときゃあたしが……」

マミ「佐倉さん、落ち着いて。大丈夫よ、この子は敵じゃないわ」

杏子「へっ……?そうなの?本当に?」

ほむら「少なくとも私は敵対するつもりはないわ」

杏子「なーんだ、そういうことは早く言いなよ。紛らわしいっての!」

ほむら「……あなたが勝手に勘違いしたんじゃない」




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:16:59.98 ID:IPcpZe2Y0
QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:20:57.96 ID:IPcpZe2Y0



杏子「いっただっきまーす!ゥンめぇ~!」

さやか「ん~!ケーキめちゃうまっすよ~!」

まどか「とっても美味しいです!」

マミ「ふふ、ありがとう」

QB「さて、早速本題に入らせてもらっても良いかな?」

マミ「えぇ、そうね。じゃあ説明しましょうか。魔法少女と、魔女について」

ほむら「…………」




29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:25:17.70 ID:IPcpZe2Y0



マミ「……こんな感じで、だいたい理解できたかな」

まどか「魔女……そんなのが、わたしたちの周りに居たなんて……」

さやか「それに魔法少女も、別にみんなが正義の味方ってわけじゃないんだね……」

マミ「えぇ、残念だけど……」

杏子「……それで?まだ肝心なところを聞いてない。あんた達は何か叶えたい願い事とかあるわけ?」

まどか「え、っと、その……」

さやか「うーん……」




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:30:01.82 ID:IPcpZe2Y0



帰り道

まどか「さやかちゃん、どうする……?」

さやか「うーん……最初は行く気まんまんだったけど、
    暁美さんにああもはっきり反対されちゃあ、ちょっとなぁ」

まどか「やっぱり、危ないんだよね……」

さやか「でもこのままあの佐倉杏子って奴に言われっぱなしなのもなんかシャクだし……」

まどか「そ、その考え方はちょっと……」

さやか「わ、わかってるよ!あたしだって変な意地で命かけるほど馬鹿じゃないって!
    ん~……あーでも思い出したらちょっとずつ腹立ってきた!」




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:32:02.99 ID:IPcpZe2Y0
さやか「トーシロだとかヒヨッ子だとか、いちいちカチンと来るのよ!
    マミさんを見習いなさいっての!ムカツクぅ~!」

まどか「で、でも実際そうだよね、わたしたち……。反論できないって言うか……」

さやか「だから余計ムカツクんだよ……ぐぬぬ……」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「……ま、良いやそのことは!今はとにかく、魔女退治のことだよ!
    とりあえず、あたしたちなりに今日一晩じっくり考えよ?
    ほむらは反対してたけど、実際魔法少女になるかどうかってのはまた別の話なんだしさ」

まどか「う、うん。そうだね」




48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:34:23.43 ID:IPcpZe2Y0



マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」




54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:37:02.85 ID:IPcpZe2Y0
マミ「あなた、何か話したいことがあるんじゃない?だから残ったんでしょう?」

ほむら「……えぇ。佐倉さんに、訊きたいことが」

杏子「あたしに?何だよ?」

ほむら「単刀直入に訊くわね。あなた……家族は?」

杏子「っ……」

マミ「暁美さん、あなた……」

ほむら「ごめんなさい……。でも知りたいの」

杏子「…………」

ほむら「答えて、くれないかしら」

杏子「……みんな、居なくなっちまったよ」




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:42:10.40 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「……そう」

杏子「なんだよ……。まるで知ってたみたいな反応だね」

ほむら「…………」

杏子「おいおい、そんな顔しないでくれよ。
   確かに一時期は色々ヤバかったが、もう立ち直ったんだ。へっちゃらさ」

ほむら「立ち直ったって……」

今までそんなこと、一度だってなかった。
全ての時間軸で、佐倉杏子は巴マミと決別し、二度と正義に憧れることなんて……。
この時間軸の杏子は……。




65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:44:19.02 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「……良かったら、どうやって立ち直ったか聞かせてもらえる?」

杏子「あー……どうしよ」

マミ「さ、佐倉さん……それはちょっと、は、恥ずかしいから……」

杏子「そんな、それを言ったらあたしの方だって……ほんとマミさんには色々迷惑かけちゃったしさ」

マミ「もう、それは言いっこなしって決めたでしょ?お互いにね」

杏子「あはは、そうだったね」

ほむら「………」

杏子「ま、そういうわけだ。色々あって、立ち直ったんだよ」

ほむら「……とにかく、良かったわ。2人の仲が良くて」




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:47:07.22 ID:IPcpZe2Y0
マミ「そう言えば、暁美さん?」

ほむら「何かしら」

マミ「まだはっきりとした返事を貰ってなかったわね。あなた、これからどうするの?
  わたしたちとチームを組むのか、それとも単独で行動するのか」

杏子「え、そうだったの?」

ほむら「そうね。……あなたたちさえ良ければ、一緒に行動させてもらいたいのだけど」

マミ「私は歓迎するわ。佐倉さんも、構わないでしょ?」

杏子「うん、もちろん。仲間は多いに越したことはないしね!」

ほむら「……ありがとう」




72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:49:31.75 ID:IPcpZe2Y0
マミ「それじゃ、決まりね!
  そうだわ、せっかくなんだし、暁美さんの歓迎パーティを開きましょう!」

杏子「おぉ!良いじゃん、パーティ!」

ほむら「えっ?」

マミ「今週末にでもどう?暁美さん、何か予定があったりする?」

ほむら「いえ、特には……」

マミ「良かったぁ。だったら、また細かい時間なんかは教えるね」

ほむら「……えぇ。わかったわ」

杏子「やった、ご馳走とケーキが食える!」

マミ「もう、佐倉さん?暁美さんの歓迎パーティなんだから、それを忘れちゃダメよ?」

杏子「えへへっ。はーい!」




73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:51:32.03 ID:IPcpZe2Y0



杏子「良かったね、マミさん。まさか仲間が1人増えるなんてさ」

マミ「えぇ、そうね。一緒に戦ってくれる魔法少女なんて、佐倉さん以来だもの」

QB「そのことなんだけど、話しておきたいことがあるんだ」

マミ「キュゥべえ。どうしたの?」

杏子「何だよ?話したいことって」

QB「暁美ほむらのことだ。彼女には、不可解な点が多すぎる。
  まず僕には、暁美ほむらと契約した記憶がないんだよ」

マミ「えっ……?それって、どういう……」

杏子「あんたと契約する意外にも、魔法少女になる方法があるってことかい……?」

QB「僕の知る限りでは、無いね。今言えることは、暁美ほむらは極めつけのイレギュラーだということだ。
  注意するに越したことはないよ」




75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:53:35.04 ID:IPcpZe2Y0
マミ「つまり……私たちの油断を誘って、縄張りを奪おうとしている、ということ?」

杏子「……ふん!仮にそうだとしても、そんなの無理に決まってんじゃん!
   あたしとマミさんのコンビなら、どんな奴にだって負けるもんか!」

QB「正攻法で適わないからこそ、油断させようとしているのかも知れないよ」

杏子「うっ……。マミさん、どう思う……?」

マミ「そうね……。疑ってかかる、とまでは行かなくても、心に留めておく必要はあるかもね。
   もう少しこのまま様子を見ましょう?暁美さんが本当に信用できるかどうか確かめられるまでね」

杏子「う、うん、わかった」

マミ「忠告ありがとう、キュゥべえ。油断しないよう、気をつけるわね」

QB「うん、よろしく頼むよ」




78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:55:42.69 ID:IPcpZe2Y0
翌日、学校

まどか「ほむらちゃん、ちょっと良いかな……?」

ほむら「鹿目さん、それに美樹さん……何?」

さやか「昨日の話さ、あたしたちなりに考えたよ。だから、報告しとこうかと思って」

ほむら「……そう。それで?結局どうすることにしたの?」

まどか「えっと……わたしたちね、やっぱり、よく考えてから決めたいなって思って、
    それで、よく考えるってことは、つまりその、魔法少女のことも、よく知っておかなくちゃって思って……」

ほむら「…………」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 13:58:12.65 ID:IPcpZe2Y0
まどか「だからね、えっと、その……」

さやか「だから、魔女退治に付き合いたいって、そう決めたんだ!」

まどか「さやかちゃん……!」

ほむら「……そう」

さやか「お、怒んないの……?」

ほむら「魔女退治に付き合うこと自体は、本当はそれほど大きな問題じゃない。
    私が一番問題にしていることは、あなたたちが契約するかどうかだから」

まどか「ほむらちゃん……」

2人の意志が固まってしまった以上、もう仕方ない。
ここで私が何を言っても、問題の先送りにしかならない……。
あまり気は進まないけど……折を見て“戦いの現実”を見せるしかなさそうね。




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:01:24.55 ID:IPcpZe2Y0
放課後

ほむら「ごめんなさい、待ったかしら」

マミ「ううん、大丈夫……あら」

まどか「こ、こんにちは」

杏子「……マジで来たのか」

さやか「今度は、ちゃんと覚悟の上だからね!文句ないでしょ!」

マミ「暁美さん、止めなかったのね」

杏子「……昨日あんだけ反対してたのに」




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:05:01.82 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「私だって、2人の意志を出来る限り尊重したいのよ」

マミ「そう、ね。……それじゃ、2人とももう一度訊くけど、危険は承知の上ね?」

さやか「はい!」

まどか「ちょっと、怖いですけど……」

杏子「ふん、ビビるくらいなら付いて来なきゃ良いのにさ」

マミ「佐倉さん?楽観的なままで来られるよりは良いと思わない?」

杏子「まぁ、そうだけど……。
   あんたら、付いてくるのは良いけど足引っ張らないでよね!」

さやか「むっ……」

まどか「さ、さやかちゃん、落ち着いて?ね?
    付いて行かせてもらってる立場なんだから……」




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:08:14.77 ID:IPcpZe2Y0



ほむら「ここで、間違いなさそうね」

杏子「この反応は……使い魔だね」

マミ「2人とも、私たちのそばから離れないでね?それじゃ、行くわよ!」

さやか「はい!」

まどか「お、お願いします!」

ほむら「…………」

使い魔、か。
まぁ良いわ。

マミ「…………」




97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:11:46.48 ID:IPcpZe2Y0



マミ「ティロ・フィナーレ!」

使い魔「ギャァアアアアアア……!」

ほむら「今ので、最後だったみたいね」

杏子「ぃよっし、さすが!マミさ……」

さやか「すっげぇー!マミさん、めちゃくちゃかっこ良かった!」

マミ「ふふっ、ありがとう」

まどか「最後の大砲みたいなの、すごかったです!」

マミ「ティロ・フィナーレのこと?」

さやか「そう!ティロ・フィナーレ!
    やっぱ魔法少女って必殺技とかあるんですね!く~っ!カッコイイなぁ~!」




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:14:48.88 ID:IPcpZe2Y0
杏子「え……あんたたち、マジで言ってんの?」

まどか「へっ……?う、うん。かっこ良くない?」

杏子「いや、そういう問題じゃなくてさ……。
   戦いの最中に技名叫ぶとか、恥ずかしいだろ常識的に考えて……」

マミ「佐倉さん、昔からちょっと恥ずかしがり屋でね。
   あの子の必殺技に名前付けてあげたんだけど、なかなか使ってくれなくて……」

さやか「え、そうなんですか?変な奴ー」

杏子「は……?あ、あたしがおかしいのか?おい、ほむら!
    あんたはどうなんだよ?あんたは必殺技に名前付けたりしてないよな……?」

ほむら「付けるわけないじゃない……」

杏子「だ、だよな……」




104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:18:39.29 ID:IPcpZe2Y0
マミ「もう……まぁ良いわ。それより2人とも、初めての魔女退治体験はどうだった?
   と言っても、今日は使い魔だったけど……」

さやか「最初はやっぱりちょっと怖かったけど、全然平気でした!」

まどか「はい!みんなが戦ってるとこも、かっこ良かったし……」

杏子「……あのね。あんたたちさ、やっぱ緊張感足りないんじゃない?
   必殺技カッコイー戦うのカッコイーって、そんな能天気なままでこれからも付いてくるつもりかい?」

さやか「っ……な……!」

杏子「正直さ、あんたたちみたいな奴に魔法少女になられるのが一番迷惑なんだ。
   “魔法ってかっこいいよねー”なんて気分で契約なんてしてみな。
   あっという間に魔女に食われて死んじまうのがオチさ。
   そこんとこ、ちゃんと分かっててもらわなきゃ困るんだよね」

まどか「っ……」

さやか「誰がっ……馬鹿にすんな!あたしは、そんな軽い気持ちでここに居るんじゃない!」




108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:21:46.83 ID:IPcpZe2Y0
杏子「へぇ。そいつは悪かったね。あんた見てたら、とてもそうは思えなかったからさ」

さやか「くっ……この……!」

マミ「2人とも、やめなさい!」

杏子「っ!マミさん……」

マミ「美樹さん、落ち着いて。それに佐倉さん?昨日言ったこと、忘れちゃったの?」

杏子「あたしは、別に……間違ったこと、言ってないし……」

マミ「言い方が問題だって、昨日も言ったでしょ?
   言ってることは正しくても、それが相手に伝わるかどうかは別問題だってこと、
   あなたも分からないことじゃないはずよ?」

杏子「……あたし、先に帰ってる」




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:24:02.50 ID:IPcpZe2Y0
まどか「あっ……い、行っちゃった……」

ほむら「…………」

さやか「っ……もう!何なのよあいつ!あの態度!ほんとムカツクなぁ!」

マミ「……本当はね、あの子とっても良い子なの。でも、時々ちょっと素直になれないことがあって……」

さやか「良い子って……あいつが?」

マミ「あなたたちにあんなに厳しくあたるのも、理由があってのことだと思うの。
   だから……ね?あんまり、あの子のこと嫌わないであげて?」

さやか「マミさん……」

マミ「私も、こうやって誤解したままっていうのは、やっぱり悲しいから……」

さやか「……マミさんが、そこまで言うんなら……努力はしてみるよ」

マミ「ありがとう、美樹さん」




124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:31:40.00 ID:IPcpZe2Y0



マミ「ただいまー。……あら?佐倉さん?」

杏子「…………」

マミ「……どうしたの?電気も付けないで」

杏子「……別に」

マミ「もしかして……拗ねてる?私が佐倉さんばかり叱るから?」

杏子「す、拗ねてなんかないよ!誰が拗ねたり、するもんか……」

マミ「……もう。ほら、こっちに来て」

杏子「わっ……ま、マミさん……」




130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:33:55.94 ID:IPcpZe2Y0
マミ「こうしてあなたを抱きしめるのも、久し振りね。
   最近はあんまり拗ねたりすることもなかったから……」

杏子「だ、だから拗ねてなんか……。…………ごめん、マミさん」

マミ「?」

杏子「マミさんに、優しくしろって言われたのに……。
   なんか、あいつらがマミさんと仲良さそうにしてるの見たら、イライラしちゃって……」

マミ「まぁ……ふふっ、妬いてくれてたんだ」

杏子「…………そうかも」

マミ「あら、素直なのね」

杏子「ずるいよ、マミさん……。抱きしめられてたら嘘つけないの知ってる癖に」

マミ「だったら、ついでに訊いちゃおうかな。
   佐倉さんはあの子たち……鹿目さんと、美樹さんのことは嫌い?」




135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:36:36.69 ID:IPcpZe2Y0
杏子「……別に嫌いってわけじゃ」

マミ「だったら、今度こそ優しくできるわね?」

杏子「……うん」

マミ「ふふっ、良かった」

杏子「……あのさ、マミさん」

マミ「なぁに?どうしt」

 グ~キュルルルルル……

杏子「お、お腹空いたー……って言おうと思ってたんだけどな。
   口より先に、お腹の方が言っちゃった」

マミ「……ぷっ、あははは!もう、佐倉さんったら。待っててね、すぐ準備するから」

杏子「うん、ありがとう!」




139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:40:17.49 ID:IPcpZe2Y0



マミ「佐倉さん、寝ちゃったわね」

杏子「すぅ……すぅ……」

QB「マミ、今良いかい?」

マミ「キュゥべえ……」

QB「今日は暁美ほむらと一緒に戦ったんだろう?彼女の様子はどうだった?」

マミ「えぇ。あの子、不思議な魔法を使うみたい。たぶん瞬間移動か何かだと思うんだけど。
   それより……少し気になることがあったわ。
   暁美さん、結界が使い魔のものだと分かって、少し残念そうな表情を浮かべてた」

QB「そうか。でもそれは言ってしまえば当たり前のことかも知れないよ」




144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:45:08.07 ID:IPcpZe2Y0
QB「グリーフシードを落とさない使い魔を好んで退治しようとする魔法少女は少ないからね。
  彼女もまた、無駄を省こうとする魔法少女の1人であっても不思議じゃない」

マミ「それって……私たちの考え方に賛同してくれているわけじゃない、ってことになるのかしら」

QB「そう考えるのが自然だろうね」

マミ「それじゃ、私たちと一緒に行動してるのは……やっぱり、油断を誘うため……?」

QB「現状で考えられる可能性としては、それが一番妥当じゃないかな」

マミ「……暁美さん……」

QB「…………」




150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:47:41.02 ID:IPcpZe2Y0
まどか宅

QB「まどか、今良いかい?」

まどか「キュゥべえ!どうしたの?」

QB「初めての魔女退治体験はどうだったか訊いておこうと思ってね」

まどか「うん、最初はやっぱり怖かったけど……。
    でもやっぱり、みんな戦ってるの見て、かっこいいなーって」

QB「それは良かった。ところで、願い事は決まりそうかい?」

まどか「うーん……私は別に、欲しいものなんかも無いし……。
    ただ、誰かの役に立てるような、かっこいい自分になれたら、それだけで十分幸せなんだよね」

QB「それは、魔法少女そのものが君の願いということになるのかな?」

まどか「そう、なるのかな?」

QB「君さえ良ければ、今この場でその願いを叶えてあげられるよ?」

まどか「うーん……せっかくだから、もう少しよく考えてみるよ。明日も魔法少女体験やるみたいだし。
    それに、契約の前には一応みんなにも報告しておきたいんだ!」

QB「そうか。もし心が決まったらいつでも言ってくれ。待ってるからね」




158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:51:38.72 ID:IPcpZe2Y0



放課後

まどか「びっくりしたよ、ほむらちゃんの方からそんなこと言い出すなんて」

さやか「恭介のお見舞いに行きたいなんてさ。ほむらみたいな美人見たら恭介もきっと喜ぶぞ~!あははは!」

まどか「でもどうして急に?」

ほむら「転校生として、挨拶くらいには行っておこうかと思って」

というのはもちろん建前。
本当の目的は、美樹さやかの監視にある。

この子が契約してしまう最も大きな要因は、上条恭介の精神状態。
だからこうしてお見舞いに付き添うことが、美樹さやかの契約を阻止するのに最も効率が良いはず。
それに、美樹さやかとある程度は親しくなっておいた方が後々都合が良いでしょうしね。




162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:55:09.51 ID:IPcpZe2Y0
病院前

さやか「ほら、着いたよ。ここが恭介の入院してる病院」

まどか「そう言えば、ほむらちゃんも入院してたんだよね?それはこことは……」

杏子「ん?……よぉ」

さやか「っ!」

ほむら「……佐倉さん。どうしたの?こんなところで」

杏子「別に、ただの散歩だよ。マミさんがウチに居ない間は大体外をブラブラしてるからね。
   部屋の中にずっと居たって暇でしょうがないじゃん?だから、パトロールも兼ねて散歩。
   まぁ、もうすぐマミさん帰って来るから、あたしも帰る途中だけどさ」

さやか「まっ……毎日そうやって、パトロールしてるの?」

杏子「え?あ、うん。まぁそうだね」




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 14:58:26.36 ID:IPcpZe2Y0
杏子「昼間にこうして歩いて、結界が見付かったら戦って。
   真昼間から結界作る奴なんてなかなか居ないけどさ。
   んで、夜はマミさんと2人でまたパトロール」

さやか「たっ、大変なんだね!正義の味方っていうのもさ!」

杏子「ん……なんか変な感じだな、あんた。変なモンでも拾って食ったんじゃ……」

っと、いけないいけない。
マミさんと約束したばっかりなのに、またいらないこと言うとこだった。
そうだ、このさやかって奴と仲良くしなきゃいけないんだ。

あ、もしかして、こいつのこの変な感じ……。
さやかの方もあたしと仲良くしようとしてんのか?
だ、だったらあたしも頑張らないと……。

……やばい、意識したらあたしの方まで変な感じに……。

杏子「そっ、そうだよ!正義の味方ってのも、大変なんだ!
   なんだよー、あんたもやっと分かってきたんじゃん!」




166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:02:00.00 ID:IPcpZe2Y0
さやか「い、いやー、きょっ……杏子には、適わないわー!
    まさかこんな大変な毎日を送っていただなんてー!
    いよっ!正義の味方!ヒーロー!」

杏子「お、おいおい!そんなに褒めんなってー!
   さっ、さやかもそれが分かりゃあ十分すごいぜー!」

まどか「……?2人とも、どうしちゃったのかな」

ほむら「どっちも不器用だとは思ってたけど……ここまでだったかしら」

さやか「そっ、そうだ、杏子ー!」

杏子「ど、どうしたさやかー!」

さやか「あの、えっと、そのー……ごっ、ごめんね!
    あ、あんたの忠告、とか、ちゃんと聞かなくて……ご、ごめん……」

杏子「えっ……?」

ほむら「!」




169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:06:07.11 ID:IPcpZe2Y0
杏子「あ、いや、その……。あ、あたしの方こそ、嫌な言い方ばっかしちゃって、ご、ごめん……」

さやか「…………」

杏子「…………」

さやか「…………」

杏子「……食うかい?」

さやか「う、うん。ありがと」

杏子「……へへっ」

まどか「さやかちゃん……杏子ちゃん……!やったぁ!
    よく分かんないけど、2人が仲良しになったよぉ、ほむらちゃん!」

ほむら「えぇ……そうね。私も嬉しいわ」

2人がこんな形であっさり和解するなんて考えられなかった……。
美樹さやかが破滅していく原因の1つには、杏子との対立があった。
でも今回は、この時間軸は……。




173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:10:29.55 ID:IPcpZe2Y0
杏子「それで?あんたたちは何やってんだ?こんなとこで」

さやか「あー、えっとさ。ここにあたしの友達が入院してるんだ。だから、お見舞い」

まどか「それから、ほむらちゃんの転校の挨拶も兼ねてるんだよ!」

杏子「転校の挨拶?あぁ、クラスメイトってわけか。なるほどね」

ほむら「そういうこと。……ここに美樹さんのお友達が入院してること、知らなかったの?」

杏子「知るわけないじゃん。さやかとだってこないだ会ったばっかりなのにさ」

ほむら「……そう言えばそうね。ごめんなさい、変なことを訊いて」

杏子「そんじゃ、クラスメイト同士ゆっくりやってくれ。あたしはもう行くよ」

さやか「えっ?杏子も来れば良いのに」

杏子「遠慮しとくよ。そいつだって知らない奴居たら気まずいっしょ」

まどか「上条くんはそんなことないと思うよ。それに、初対面のほむらちゃんの挨拶に行くんだし。
    一緒に杏子ちゃんも挨拶しちゃえば良いんだよ!」

さやか「そーそー。大勢居た方が楽しいしね!」

ほむら「魔女の反応もないし、良いんじゃない?」

杏子「そ、そっか?そこまで言うんなら……」




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:13:11.71 ID:IPcpZe2Y0
病室

さやか「恭介!来たよー!」

恭介「やぁ、さやか……あれ?」

まどか「こんにちは。久し振りだね、上条くん」

ほむら「こんにちは」

杏子「どーも」

恭介「えっと……鹿目さんは分かるけど、あとの2人は……?」

ほむら「初めまして。暁美ほむらです。先日、あなたと同じクラスに転校してきたの。
    だからクラスメイトとして挨拶しておこうと思って」




176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:15:49.21 ID:IPcpZe2Y0
恭介「あぁ、君が。さやかから話は聞いてるよ。よろしくね、暁美さん」

ほむら「えぇ、よろしく」

恭介「えっと……君は?ウチの制服を着てないけど……さやかの友達かい?」

杏子「へっ?えーっと……」

さやか「そうそう、友達。まぁ、会ったのはつい最近だけど」

杏子「……!うん!さやかの友達の、佐倉杏子だ。よろしくね!」

恭介「うん、よろしく。佐倉さん」




179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:19:34.36 ID:IPcpZe2Y0



さやか「それじゃ、あたしたちそろそろ帰るね」

恭介「うん。今日は賑やかで楽しかったよ、みんなありがとう」

さやか「あははっ。それじゃ、これからは毎回みんなで来ちゃおうかな!」

まどか「そ、そんな。さすがに悪いよ」

さやか「わ、悪いって!?何が!?」

杏子「あー。やっぱさやか、そうなのか」

ほむら「まどかの言う通りね。せっかく2人きりにな……」

さやか「そっ、それじゃ恭介!またねー!ばいばーい!」

恭介「えっ?あ、うん。じゃあねみんな」




180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:23:56.80 ID:IPcpZe2Y0
さやか「まーどかー?いらんこと言うのはこの口かー?おー?」

まどか「ふぁ、ふぁやふぁひゃん、いふぁいよぉ……」

ほむら「何もそんなに焦ることないじゃない」

杏子「そーだそーだ。さっさと告っちまえば良いのに」

さやか「って、なんで最近会ったばっかのあんたらにまで!?」

杏子「なんつーか、バレバレ。あれで隠し通せてると思ってんのが逆にすげぇよ。
   っていうかあいつが気付いてないのが不思議なくらいだ」

さやか「ま、マジでか……。あたしって、ほんとバカ……」




182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:26:59.80 ID:IPcpZe2Y0
杏子「ま、それはそうとさ。そろそろ時間じゃないの?
   せっかくみんな揃ってるし、直接マミさんのとこ行こうぜ」

まどか「あ、ほんとだ。そうだね、直接行っちゃおう」

さやか「今日もよろしくね!頑張って、杏子、ほむら!」

杏子「ん、お、おう!任せとけ!」

ほむら「えぇ」



杏子「お待たせ、マミさん!」

マミ「あら、今日はみんな一緒だったの?私だけ除け者なんて寂しいなー」

杏子「ぐ、偶然会っただけだよ!そんなつもりじゃ……」

マミ「ふふっ、冗談よ。それじゃ、鹿目さん、美樹さん。
   今日も魔法少女体験コース、行ってみましょうか。準備は良い?」

さやか「はい!」

まどか「よろしくお願いします!」




184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:30:27.97 ID:IPcpZe2Y0



杏子「だぁありゃあああ!!」

使い魔「ギャァアアアアアア……!」

マミ「ふぅ……今ので最後だったみたいね」

ほむら「えぇ……」

また今日も使い魔、か。

マミ「…………。みんな、お疲れ様。怪我はない?」

さやか「は、はい!お疲れ様です!」

まどか「ありがとうございました!」

マミ「あら、今日は2人ともなんて言うか……浮かれてないのね。緊張感を持ってるのは良いことだわ」

さやか「はい、また杏子に怒られちゃいますから」

杏子「ったく、そんなビビんなくて良いのにさ……ははっ」

マミ「まぁ……。2人ともすごいわ。昨日の今日で、もう仲良くなったのね」

杏子「えへへ……まぁね」

さやか「マミさんのおかげです!」




187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:33:50.12 ID:IPcpZe2Y0
マミ「私も2人がお友達になれて嬉しいわ。
   ところで……今回が二度目の魔法少女体験ツアーだった訳だけど、どう?願い事は決まりそう?」

ほむら「…………」

さやか「……う~ん……」

まどか「えっと……それが、なかなか……」

杏子「まぁ、そうだろうね。普通に暮らしてる人間は、命がけで叶えたい願いなんてそうあるわけない。
   無理に捻り出してまでなるようなもんでもないしね、魔法少女ってのはさ」

さやか「あの……願い事って、自分のための事柄じゃなきゃ駄目なのかな?」

マミ「え?」

杏子「……あんた、まさか……」




190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:37:40.87 ID:IPcpZe2Y0
さやか「ほら、例えばさ、あたしなんかよりずっと困ってる人が居て、その人のために、って言うのは……」

杏子「さやか、それは駄目だ。やめといた方が良い」

さやか「えっ……?」

杏子「契約の願い事は、自分のためにするべきだ。
   正義のため他人のためなんてのは、あくまで魔法少女の生き方の1つなんだよ。
   自分の祈りで他人を幸せにしようだとか、人生を変えようだとか、そういうことは考えるべきじゃない」

さやか「……杏子」

杏子「そんなことをすれば、あんたはきっと不幸になる。
   これは先輩として……いや、あんたの友達としての忠告だ」

さやか「……うん。わかった。ありがとね、杏子」




196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:41:17.70 ID:IPcpZe2Y0
マミ「……それじゃ、今日はここで解散にしましょうか」

さやか「はい、ありがとうございました」

まどか「さようなら、マミさん。杏子ちゃん、ほむらちゃん、またね!」

ほむら「さようなら」

杏子「おう、じゃあね!」

マミ「気を付けてね」

ほむら「…………それで、私に話って何?」

杏子「わざわざあたしたちだけにテレパシーで伝えるなんて……」

マミ「ちょっとね。場合によってはあの子たちが居ない方が都合が良いから……」

ほむら「…………」

マミ「暁美さん……。あなた、使い魔を狩るのはあまり気が進まないみたいね」




201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:45:18.62 ID:IPcpZe2Y0
杏子「えっ……ほむら、そうなのか……?」

ほむら「……別に気が進まないというわけじゃ」

マミ「だったら、前回と今回のあなたの態度を説明してくれる?」

QB「それはぜひ僕からも訊きたいね」

マミ「!キュゥべえ」

QB「使い魔退治を快く思わない君が、なぜマミや杏子と行動を共にするのか。
  そこには何か決定的な理由があるはずだよ」

マミ「そう……。私も訊きたいのはそこ。どうしてあなたは私たちと行動を共にしてるの?」

ほむら「…………」

マミ「答えられない、ってわけ?だったら、残念だけど……」

ほむら「……仲間が、欲しいから」

マミ「……それだけ?」

ほむら「それ以外に何か理由が必要?」




203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:49:06.02 ID:IPcpZe2Y0
マミ「…………」

杏子「ま、マミさん……。あの、さ。そいつ、多分そんな、悪い奴じゃないよ……」

マミ「……どうして分かるの?」

杏子「あ、いや……どうして、ってことはないんだけど……」

ほむら「巴さん。あなたは私を信用していないの?
    私があなたたちを騙して、裏切ろうとしている。そう考えているのかしら」

マミ「まぁ、極端に言ってしまえばね」

ほむら「どうすれば、信用してもらえるの?」

マミ「そうね……。あなたの、本当の目的を教えてもらえれば」

QB「…………」

ほむら「…………。およそ3週間後。この町にワルプルギスの夜が来る」




205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:53:28.29 ID:IPcpZe2Y0
マミ「えっ……!?」

杏子「お、おいおい!あんた、いきなり何を……」

QB「……君は、一体……」

ほむら「そいつを倒し、この町を守る。それが私の本当の目的。仲間を欲している理由」

杏子「け、けど、いきなりワルプルギスの夜とか言われても……」

ほむら「いきなり言ってもそうやって信じてもらえないから、
    もう少し信用を得てから伝えようと思っていたんだけど……。
    やっぱり、信じてはもらえないみたいね」

マミ「……ううん。ここでごまかそうと思えば、尤もらしい嘘なんていくらでもあるはず。
   いきなりワルプルギスの夜なんて突拍子もない嘘をつくメリットなんてないわ」




209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 15:57:20.14 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「……それじゃあ」

マミ「えぇ……ごめんなさい、暁美さん。変にあなたを疑ったりして。
   使い魔退治に乗り気じゃないように見えたのは、
   少しでも多くグリーフシードのストックが欲しかったから……ということで良いかしら」

ほむら「……えぇ、そうね。そう考えてもらって良いわ」

杏子「し、信じるのは良いけどさ。まさか、あのワルプルギスの夜と戦うことになるなんて……」

マミ「あら、もしかして怖いの?」

杏子「ちっ、違うよ!別に怖くなんか!ただ、ちょっといきなりでびっくりしたって言うか……」

マミ「無理しなくて良いのよ?」

杏子「無理なんてしてないって!おい、ほむら!
   3週間後、絶対ワルプルギスの夜は来るんだろうね!」




213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:01:55.27 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「えぇ、必ずよ」

杏子「ぃよっし!やってやる!あたしとマミさんが居れば、どんな魔女にだって負けるもんか!」

ほむら「……手伝って、くれるの?」

杏子「あたり前だろ!?あたしは正義の魔法少女なんだぞ!この町を守るのが使命なんだ!
   相手がワルプルギスの夜だからって、逃げたりなんかするもんか!ね、マミさん!」

マミ「ふふっ……そうね。暁美さん、私たちも協力するわ。
   3人で一緒に、ワルプルギスの夜を倒しましょう」

ほむら「……ありがとう、2人とも」

信用を得るのと順序が逆になったけれど……まぁ良いわ。
とにかく、これで戦力は集まった。
この2人が居れば、今度こそ必ず……!




215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:05:25.32 ID:IPcpZe2Y0
週末

マミ「さぁ、佐倉さん、準備は良い?」

杏子「おー!って、準備の準備ってのも変じゃない?」

マミ「ふふっ、それもそうね。でも今日は気合を入れて行くわよ!
   暁美さんがびっくりするようなパーティにしちゃいましょう!」

杏子「はは……マミさんって昔からそういうの好きだよね。
   あたしの時もさ。もうびっくりしちゃったよ。1人であんなの準備できるもんなんだね」

マミ「だって、とっても嬉しかったのよ?佐倉さんとまた一緒に戦えるって思うと……。
   とにかく、今日は佐倉さんも準備頑張ってね!
   自分がされた時と同じくらいのものを、っていう気持ちじゃないと駄目よ?
   ううん、今回は2人なんだから、もっと盛大なパーティにしなくちゃね!」

杏子「たはは……。わ、わかったよ。そうと決まれば、あたしだって本気でやるからね!」




217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:07:56.47 ID:IPcpZe2Y0



マミ「そろそろのはずだけど……」

 ピーンポーン……

杏子「おっ!来たんじゃない?」

マミ「そうね!はーい、今開けまーす」

ほむら「こんにちは……。っ!」

マミ「いらっしゃい、暁美さん。待ってたわ」

ほむら「……2人とも、その格好は」

マミ「ふふっ、パーティっぽいでしょ?」

杏子「あ、あたしはここまでやらなくても、って言ったんだぞ?でも、マミさんが……」




219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:11:56.73 ID:IPcpZe2Y0
マミ「あらなぁに?だったら、ご馳走もケーキもいらないって言うことかしら?」

杏子「わーっ!うそうそ!ぱ、パーティだもんね!このくらいはしなきゃいけないよね!」

マミ「でしょ?」

ほむら「……とりあえず、上がらせてもらっても良いかしら」

マミ「もちろん!さぁ、どうぞ?」

ほむら「おじゃまします」

マミ「そうそう、はい暁美さん、これ!」

ほむら「……これは?」

マミ「パーティ用のたすきよ!暁美さんがこれを掛けなきゃ始まらないものね!」

ほむら「…………」

杏子(「本日の主役」って……)

杏子「ま、まぁ良いや!それよりマミさん、早く料理食べよう!冷めちゃうよ!」




221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:15:06.42 ID:IPcpZe2Y0



ほむら「……これ、全部2人が?」

マミ「えぇ。私と佐倉さんで、腕によりをかけて作ったのよ?」

ほむら「佐倉さん、料理出来たのね」

杏子「おいおい、あたしだって普段たまには料理手伝ったりもしてるんだぜ?」

ほむら「そう……」

杏子「そんなことより、早く食べようよーマミさん!」

マミ「はいはい。まったく、佐倉さんったら……ふふっ。それじゃ、手を合わせて」

杏子「いっただっきまーす!」




224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:20:10.74 ID:IPcpZe2Y0
杏子「んぐ、んぐ……ん~!ゥンめぇ~!」

マミ「どうかしら、暁美さん?」

ほむら「……とても、美味しい……」

マミ「良かったぁ、お口に合ったみたいで」

杏子「何言ってんのさ!マミさんの料理が不味いなんて言う奴、居るはずないだろ!?」

マミ「ふふっ、ありがとう」

杏子「マミさん、おかわり!」

マミ「もう、佐倉さん?今日は暁美さんの歓迎会なんだから、あんまり食べ過ぎちゃ駄目よ?
   暁美さんに楽しんでもらわないといけないんだしね」

杏子「え~」

ほむら「良いの、気にしないで。私、そんなにたくさん食べる方じゃないし、
    それに……もう十分、楽しいから」

マミ「暁美さん……」

杏子「なんだ、あんたもそういう顔できるんじゃん」

ほむら「……?どういう意味?」




225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:24:25.45 ID:IPcpZe2Y0
杏子「楽しそうな顔ってことだよ」

ほむら「だから、楽しいって言ってるじゃない」

杏子「ははっ、そうだね。その通りだ」

マミ「……ふふっ」

ほむら「……?」

私、そんなに変な顔してたかしら。
でも、確かに……。
言われてみれば、いつになく表情が緩んでいたかも知れない。

こんなに穏やかな気持ちになったのはいつ以来だろう。
この2人と、こんなに親しくなったのは……。




227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:29:26.70 ID:IPcpZe2Y0
私は今まで、口では“仲間”と言いつつも多分、心の中でどこか距離を置いていた。
でも、2人の仲の良い姿を見続けて、
そしてこうして2人と時間を共有することで……。

何か、私自身が忘れていたものが思い出されるような。
そんな気がしてくる。

マミ「……暁美さん?」

ほむら「あ……ごめんなさい。少し、懐かしい気持ちになって」

マミ「あら。昔もこうして、誰かとお茶会を?」

ほむら「えぇ、まぁ。……巴さん、佐倉さん」

杏子「ん?」

ほむら「これからも、よろしくね」

マミ「?えぇ、こちらこそ。よろしくね、暁美さん」

杏子「ははっ、なんだよ急に。変な奴だね。ま、いっか。よろしくね、ほむら!」




228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:33:22.97 ID:IPcpZe2Y0
翌日、放課後

まどか「さやかちゃん、ほむらちゃん、帰ろー?」

さやか「ごっめーん2人とも。今日あたし日直だからさ。先に帰っててくんない?」

まどか「そうなんだ。大丈夫、待つよ?」

ほむら「えぇ。志筑さんは習い事で先に帰ってしまったけど」

さやか「いや、悪いよ。今日も病院行くつもりだし」

まどか「あ、上条くんの……どうする?ほむらちゃん」

ほむら「そうね。美樹さんが2人きりが良いって言うのなら、仕方ないわね。先に帰りましょう」

さやか「ちょぉおい!だっ、誰もそんなこと言ってないでしょうが!
    分かったよ、そんじゃ待ってて!すぐ終わらせちゃうからさ!」




233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:36:36.65 ID:IPcpZe2Y0



さやか「いやー、思ったより時間かかっちゃった。申しわけない」

まどか「ううん、大丈夫だよ」

ほむら「それより、面会時間の方は大丈夫?」

さやか「んー。ま、大丈夫でしょ。もうすぐ病院着くし……」

ほむら「ッ!?」

ソウルジェムが、反応を……。
しかも、この反応は……!

さやか「へっ?なに、どしたの?」

ほむら「……今すぐ巴さんたちを呼びに行ってくるわ」




238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:39:53.99 ID:IPcpZe2Y0
まどか「マミさんと、杏子ちゃん?みんなでお見舞いに行くの?」

ほむら「いいえ。それも良いけど、また別の機会に。
    ……近くに結界が出来上がってる。場所は多分……病院で」

まどか「えっ!?」

さやか「病院って……そんな……!」

ほむら「この時間なら2人とも巴さんの家に居るはず。
    あなたたちはここに居て。すぐ戻ってくるから」

まどか「う、うん!」

さやか「わ、わかった!頼んだよ!」




241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:44:50.45 ID:IPcpZe2Y0



マミ「お待たせ!」

杏子「悪い、全然気付かなくて……!」

まどか「マミさん、杏子ちゃん!」

マミ「よりによって病院に結界を作るなんて……!」

杏子「しかもこの反応……こいつは魔女だね。
   まどか、さやか、気ぃ引き締めろよ。こいつは今までの奴らとはワケが違うぞ」

さやか「う、うん!」

ほむら「…………」

そう、2人が私たちに同行してから戦う、初めての魔女。
しかも、この魔力反応に、この場所……。
間違いなく、あの魔女だ。

……やるしかないわね。




247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:47:45.78 ID:IPcpZe2Y0



マミ「着いた!ここが最深部!」

杏子「魔女は……あのちっこい奴か!」

ほむら「…………」

マミ「鹿目さんと美樹さんはここに居てね」

さやか「は、はい!」

まどか「み、みんな、頑張って!」

マミ「まずは私が動きを止める!はぁっ!」

まどか「!魔女が、リボンで……!」




248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:50:42.08 ID:IPcpZe2Y0
さやか「やったぁ!さすがマミさん!」

杏子「こうなりゃこっちのモンだ!マミさん、今日はあたしから行くよ!でぇりゃあああああ!!」

ほむら「!佐倉さん、気を付け……」

杏子「……え?」

まどか「ッ!?」

マミ「く、口の中から!?」

さやか「き、杏子ぉお!!」

ほむら「っ……」

 カチッ




249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:52:50.54 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「…………」

杏子「っ……あ、あれ?あたし……」

マミ「さ、佐倉さん!暁美さん!」

杏子「あ、あんたが、助けてくれたのか……?わ、悪い、ほむら……」

ほむら「あれがあいつの本体よ。倒したと思っても分裂、再生する特性があるから注意して。
    分裂の限界が来るまであいつは倒せない」

マミ「あ……暁美さん!?何を……!」

ほむら「……来なさい。お前の相手は、私……!」




250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:55:09.29 ID:IPcpZe2Y0



マミ「すごい……!あの魔女を、翻弄してる……!」

杏子「あれなら、あいつ1人で……!」

ほむら「…………」

……そろそろ、ね。

シャルロッテ「ッ……!」

まどか「きゃあっ……!」

さやか「うわっ!す、すごい爆発……!」

マミ「お、終わったの……?」

ほむら「…………」

杏子「ッ!?ほむら!後ろ!!」




254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:01:11.17 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「ッ……!あぐっ……!」

まどか「ほ……ほむらちゃあああああああん!!」

杏子「なっ……!あの野郎、まだ分裂を……!」

ほむら「ぐ……が、げほっ……げほっ……!」

マミ「暁美さん!酷い怪我……!すぐ治さないと!」

まどか「ほ、ほむらちゃ……!」

マミ「駄目よ!そこから動かないで!危険だわ!!」

まどか「っ……!」

杏子「くそっ!マミさんはほむらを頼む!こいつは、あたしがやってやる!!」




251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 16:58:58.34 ID:IPcpZe2Y0
杏子「てめぇが分裂するってんなら……こっちは分身だ!!」

シャルロッテ「!」

杏子「「「「「「「「「「さぁ!どれが本物か当ててごらんよ!ただしその前に、あんたがぶっ潰されるんだけどね!!」」」」」」」」」」

シャルロッテ「ッ……!」

杏子「「「「「「「「「残念、はずれ!どぉりゃあああああ!!」」」」」」」」」

シャルロッテ「…………!」

さやか「魔女が、消えて……!」

マミ「今度こそ、やったわね……」




260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:05:53.46 ID:IPcpZe2Y0
まどか「ほむらちゃん……!ッ……そんな……!」

さやか「あ、あんた……うっ……!」

ほむら「だい、じょうぶ……怪我は……魔法で……」

マミ「暁美さん、喋らないで!今は、治すことだけに集中して……!」

杏子「……まだ、右で良かったかもな。
   ソウルジェムが食われてたら、どうなってたか……」

さやか「右で、良かった、って……こ、これでも良かった方、なの……?」

杏子「言ったろ、命がけだって。こういう世界なんだよ。
   正直あたしだって、マミさんが居なかったら死んでたはずの戦いが、ないわけじゃないんだ……。
   いつ死んでもおかしくはないんだよ、あたしたちは……」

まどか「ぅ……っ……」




263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:09:55.03 ID:IPcpZe2Y0
マミ「大丈夫……?暁美さん、立てる?」

ほむら「えぇ……もう、っ……」

杏子「無理すんなって。ほら、肩貸してやるからさ」

ほむら「ごめんなさい……。私が、油断したせいで」

マミ「あなた、あの魔女と戦ったことがあったのね?だから、戦い方も知ってた。
   ……でも、だからこそ、気を抜いてしまったのね」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「気にしないで。あなたのおかげで佐倉さんは助かったんだし、こうして全員生きて戻って来れたんだから」

さやか「…………」




270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:13:50.35 ID:IPcpZe2Y0
杏子「……おい、まどか。あんた大丈夫かよ?」

まどか「ぁ……ご、ごめん……今、立つから……。あ、あれ?お、おかしい、な……あれ……?」

マミ「……掴まって、鹿目さん」

まどか「あ、ご、ごめんなさい……わたし…………ぅ、ぇぅっ……」

マミ「2人ともお家まで送るわ。今日はもう、ゆっくり休んで。
   ……これからのことは、また明日にでもお話しましょう?」

まどか「は……はい……」

マミ「佐倉さんは、暁美さんをお願いしても良い?」

杏子「うん、わかった。……それじゃ、また後で」

マミ「えぇ。さ、行きましょう、美樹さん」

さやか「あ……はい」




274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:18:00.12 ID:IPcpZe2Y0



さやか「……マミさん……」

マミ「なぁに?」

さやか「今日みたいなこと、って……よくある、ことなの……?」

マミ「……わからないわ」

さやか「えっ……?わからない、って……」

マミ「ほとんどの魔法少女はね、1人で魔女と戦うの。だから……」

さやか「ぁ……」

マミ「きっと、私が見たことないだけで、みんなああやって……」

まどか「……ぅくっ……ぐすっ……」

マミ「ごめんね、余計に怖がらせるようなこと言っちゃって。
   でもね、これが、私たち魔法少女の世界……。
   あなたたちは、知っておかなきゃいけないことだから」




276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:22:49.28 ID:IPcpZe2Y0



杏子「じゃあね。今日はもうゆっくり休みなよ?」

ほむら「えぇ、ありがとう。それじゃ。…………」

……正直、あまり気は進まなかったけれど、2人の様子を見ると効果は大きかったようね。
これで、魔女の危険性は十分に示せた。
あの子たちが抱いていた魔法少女への憧れは消え去った。
特に、まどかの契約する可能性はぐっと下がったはず。

けれど、まだ油断はできない。
美樹さやか……。
あの子が契約する可能性が残っている以上、まどかの契約の可能性も消えない。

こっちはまだ良い手というほどのものは浮かんでいないけれど……。
それでも、諦めるわけにはいかない。

魔力を消費したことは確かなのだし、とりあえず今日はゆっくり休みましょう。




279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:26:06.66 ID:IPcpZe2Y0
翌朝、学校

まどか「あっ……ほむら、ちゃん……」

ほむら「……おはよう」

さやか「そ、その……体、大丈夫……?」

仁美「あら、昨日何かあったんですの?体調を崩されたとか……」

ほむら「えぇ、ちょっと。でももう大丈夫、治ったから」

仁美「まだ暖かいとは言え、体調管理には気を付けてくださいね?退院して、まだ日も浅いんですから」

ほむら「ありがとう、気を付けるわ」

まどか「…………」




281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:30:56.15 ID:IPcpZe2Y0
昼休み

ほむら「……そう。やめるのね」

まどか「……ごめんね……」

ほむら「謝る必要はないわ。私はむしろ、その方が嬉しいんだから。
    何度も言ったでしょ?あなたたちが魔法少女になる必要なんて、ない」

さやか「……分かってたつもりなんだよ……。危険だってことも、命がけだってことも……。
    言葉では理解できてた、つもりだったんだ……でも……」

まどか「昨日、ほむらちゃんが、目の前で……怪我、して……。
    あんな酷い怪我……わた、し……見たこと、なくって……。
    じ、自分が、あんな酷い怪我するかも、って、思ったら……!
    弱虫なのも、ずるいのも、わかってるの……わたし、わたし……!」

ほむら「弱虫でも、ずるくもないわ。自分を責める必要もないし、
    誰もあなたを責めることなんてできない。居たら私が許さない」




283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:33:30.27 ID:IPcpZe2Y0
さやか「ほむら……」

ほむら「それじゃ、巴さんと佐倉さんには私の方から伝えておくわね」

まどか「あ、ほ、ほむらちゃん……」

ほむら「何?」

さやか「……それは、あたしたちが直接言うよ。せめてもの、責任……ってわけじゃないけど。
    せめてちゃんと、自分の口から伝えたいんだ」

ほむら「……そう。わかったわ」




289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:37:58.84 ID:IPcpZe2Y0
放課後

マミ「そう……」

まどか「……ごめんなさい」

マミ「気にしないで。仕方のないことだしね」

杏子「散々言ったろ?魔法少女は、あんたたちみたいな人間がなるようなもんじゃないってさ。
   良いんだよ。それで正解さ」

さやか「杏子……」

杏子「……あのさ、さやか」

さやか「え?」

杏子「その……これから、付き合いは少なくなるかも知れないけど……。
   これからも、あたしと友達で居てくれるかい……?」

さやか「……!う、うん!もちろん!」

杏子「そっか、良かった……へへっ!」




296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:43:01.35 ID:IPcpZe2Y0
ほむら「……もちろん、私もあなたたちとの付き合いは続けるわ。
    今まで通り……とは行かないかも知れないけれど。登下校くらいは」

まどか「ほむらちゃん……!う、うん!」

マミ「せっかくみんなお友達になれたんだものね。これからも、時々はお茶会をしましょう?」

まどか「えっ?い、良いんですか?」

マミ「もちろん。魔法少女であることだけが繋がりってわけじゃないでしょ?
   きっかけはそうだったかも知れないけど、魔法少女とは関係なく、
   これからも付き合いは続けていけるものね」

さやか「マミさん……!ありがとうございます!」

ほむら「……ね、言ったでしょう?誰もあなたたちを責めたりなんかしないって」

まどか「うん……!」





307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:47:48.21 ID:IPcpZe2Y0
マミ「そうだ、提案なんだけど。これから毎日、放課後はみんなで鹿目さんと美樹さんを
  家まで送ることにしない?パトロールも兼ねて、どうかしら?」

ほむら「そうすれば今までと変わらないくらい、交流を続けられる。そういうこと?」

杏子「それ良いじゃん!大勢の方が楽しいしね!」

まどか「えっ?でも、そんな……なんだか、申し訳ないっていうか……」

さやか「そ、それになんか、護衛されるみたいで照れくさいな、あはは……」

杏子「良いんだよっ。あたしたちは町の人を守る正義の魔法少女なんだからさ。
   まずは身近な人間から、ってね!大人しく護衛されろってんだ!」

まどか「じゃ、じゃあえっと……よ、よろしくお願いしますっ」

さやか「ふつつかものですが……」

マミ「ふふっ。えぇ、任せて!」




311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:49:55.31 ID:IPcpZe2Y0



杏子「うぉおりゃああああ!!」

使い魔「ギャァアアアアアアア……!」

マミ「ふぅ……今ので、最後だったみたいね」

杏子「よっし!どーださやか……ってそっか。もう居ないんだったね」

ほむら「もしかして……寂しいの?」

杏子「んなわけないじゃん!そりゃまぁ確かに最初は、
   もう付き合いなくなっちまうって思ってちょっと寂しくなったけどさ。
   でも、これからも友達で居てくれるって、さやか言ってくれたしね!」

ほむら「……そうね。余計な心配だったわね」

マミ「佐倉さんは本当に美樹さんのことが大好きなのね。
   私の方が付き合いは長いのになー。ちょっと妬けちゃうわ、なんてね」

杏子「ま、マミさんは特別だよ!家族みたいなもんなの!
   さやかはそう、ただの友達なんだからさ!」

マミ「はいはい、そんなに慌てて否定しなくても分かったわ……うふふ」

杏子「ま、マミさぁ~ん……」




316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:55:26.90 ID:IPcpZe2Y0



病院

さやか「…………」

まどか「あ、お帰り……さやかちゃん?」

マミ「美樹さん?どうしたの……?」

さやか「え?あ、ううん……なんでもないです。ちょっと、考え事」

ほむら「上条くんの怪我の具合……あまり良くないのね」

さやか「……うん。悪化してる、ってことはないんだけど……ちょっと、精神的に参ってるみたい」

杏子「……さやか、あんた」

さやか「わかってるよ、大丈夫。杏子の忠告、ちゃんと覚えてるからさ!
    ……でも、やっぱなんか、悔しいかな、って。
    恭介にとっては、一番大切なのはヴァイオリンで、恭介にとっては、ヴァイオリンが人生の全てで……。
    って、ごめん。暗くなっちゃったね!さ、帰ろう!」

マミ「……えぇ、そうね。帰りましょう」

ほむら「…………」




319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 17:59:51.64 ID:IPcpZe2Y0



夜、マミ宅

マミ「美樹さん、大丈夫かしら……。前言ってた、“他人のための願い事”ってやっぱり……」

ほむら「えぇ。今はまだ佐倉さんの忠告のおかげで踏み止まってはいるけれど……。
    何かのきっかけで契約に踏み切ってしまう可能性が、ないわけじゃない」

杏子「くそっ……さやかのバカ。だからとっとと告白しちまえば良いのに……。
   そうすりゃ上条の奴だって、ちったぁ考えも改めるだろうしさ」

ほむら「そんな簡単に告白できるような子じゃないから、今この現状があるのよ」

杏子「それは分かってるけどさ……」

マミ「……現状、私たちにできることと言えば、助言くらい……。
   何か、告白の後押しになるようなことがあれば良いんだけど……」




320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:02:26.91 ID:IPcpZe2Y0
数日後

まどか「さやかちゃん……今日も病院、行かないの?」

さやか「あー、うん。だってほら、宿題あるしさ!これやらないと、さすがに大目玉食らっちゃうよ!
    まったく、困っちゃうわよねー!あはははは!」

杏子「……ったく。無理してんのバレバレだっつーの」

さやか「ん、何?杏子何か言った?」

杏子「別に、なんでもない」

マミ「……あら?」

まどか「マミさん?どうしたんですか?」

マミ「向こうから歩いてくるの……確か、あなたたちのお友達の」

さやか「……仁美?」




328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:06:46.17 ID:IPcpZe2Y0
仁美「!さやかさん、まどかさん」

まどか「仁美ちゃん、どうしたの?こんなとこで。今日、習い事じゃなかったっけ」

仁美「えぇ、ちょうど今から向かうところですわ。それから……」

まどか「それから?」

仁美「さっきまでちょっと、病院の方へ」

ほむら「っ……!」

さやか「病院……?え、なに仁美、怪我でもしてるの?大丈夫?」

仁美「……いえ、人のお見舞いですの。
   それでは、私そろそろ行かないと。失礼しますわ、みなさん」

さやか「あ、うん。じゃあね」

まどか「ばいばい、仁美ちゃん!」




331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:09:52.58 ID:IPcpZe2Y0
さやか「いやー、まさかこんなとこでバッタリ仁美に会うなんてね」

まどか「お見舞いって、仁美ちゃんの知り合いもあそこに入院してるのかな」

杏子「あんたらのクラスメイトなんだろ?案外、上条のお見舞いだったりしてね」

さやか「恭介の?あはは、それはないでしょ。だって、あの2人が話してるとこなんて見たことないもん」

ほむら「……いいえ。間違いなく、上条くんのお見舞いでしょうね」

さやか「へっ?」

マミ「暁美さん?どういうこと……?」

ほむら「単刀直入に言うわ。志筑仁美は……上条恭介に想いを寄せている」




335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:15:15.61 ID:IPcpZe2Y0
まどか「えっ!?ひ、仁美ちゃんが!?」

さやか「は、はぁ!?あんた、いきなり何言って……」

ほむら「信じようと信じまいと、これは事実よ。
    そして、あの子が彼のお見舞いに行ったということは……志筑さんはもう、行動を起こし始めている」

この子が契約していない今、失恋が魔女化の要因となることはないけれど、
それでも美樹さやかの精神状態は大きく変わる。
この子が契約する可能性は、少しでも減らすべき。

ほむら「だから、美樹さん。あの子より先に告白しなさい」

さやか「は!?いやいやいやいや!そんなこと急に言われたって!
    それに、まだ仁美が恭介のこと好きって決まったわけじゃ……」

ほむら「言ったでしょう?これは事実。なんなら、本人に確認でも取ってみる?」




338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:17:21.91 ID:IPcpZe2Y0
さやか「うっ……ほ、本当なの……?仁美が……まさか……」

杏子「だから言ったじゃんか。さっさと告白しちまえって」

さやか「そ、そんないきなり無理だよぉ!それに、仁美のこと知っちゃったら、余計……。
    なんか、抜け駆けしてるみたいでずるい感じするじゃん!」

マミ「抜け駆け、ね……。ねぇ美樹さん。
   どうしてさっき志筑さんは、わざわざ病院に行ったことを話したのかしら」

さやか「え……どうして、って……」

マミ「さっきの会話、別にそのことを言わないでおこうと思えばそうできたはずよ。
   なのに、あの子はそうしなかった。これってつまり……」

さやか「あ、あたしに知ってほしかった、ってこと……?」

ほむら「えぇ。もしかしたら、宣戦布告の意味もあるかも知れないわ」




340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:21:05.27 ID:IPcpZe2Y0
さやか「せっ、宣戦布告って……!」

ほむら「とにかく……。今言えることは1つ。あなたは上条くんに告白するべきよ。
    それも、できるだけ早く。志筑さんより先に」

さやか「だ、だから!急に言われたって、心の準備ってもんが……!」

ほむら「いつ先を越されるのか分からないのよ。それでも良いの?」

さやか「っ……も、もう!ほっといてよ!あんたには関係ないでしょ!」

まどか「さ、さやかちゃん……」

さやか「あたし、先に帰る……!」

杏子「お、おい、さやか!」

さやか「……ごめん。ちょっと、1人になって落ち着きたいんだ。
    ここまで送ってくれたら、もう大丈夫だから。ありがと、みんな。それじゃ!」




343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:25:35.35 ID:IPcpZe2Y0
杏子「ほ、ほむら!どうすんだよ、さやかの奴……」

マミ「ちょっと、急かしすぎだったかも知れないわね」

ほむら「でも、こうでもしないと……」

マミ「想いを伝えた方が良いのは確かだけど……それを決めるのは、美樹さんだから。
   私たちがあんまり急かしたりすることじゃないよね?」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「ううん、責めてるわけじゃないの。ただちょっと、タイミングが悪かったな、って。
  ……ごめんね、鹿目さん。あとでメールか何かで、美樹さんにフォローお願いできる?」

まどか「あ、はい!やってみます」

マミ「ありがとう。それじゃ、とりあえず鹿目さんのお家まで行きましょうか」




354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:30:02.29 ID:IPcpZe2Y0
さやか宅

さやか「はぁ……」

QB「悩んでるようだね、さやか」

さやか「おわぁ!き、キュゥべえ、いきなり現れないでよ……」

QB「ごめんよ、驚かせるつもりはなかったんだ。それで、上条恭介はどうするんだい?」

さやか「き、聞いてたのかよ。どうするって……その答えがすぐ出ればこんなに悩んでないって」

QB「僕なら、君の悩みを解決できるかも知れないよ」

さやか「それって、契約するってことでしょ?それは、駄目だよ……。
    杏子の言ったこと、忘れてないからさ」

QB「杏子が反対してたのは、“他人のために祈って魔法少女になること”だろ?
  だったら君は、自分のために願いを叶えて魔法少女になれば良い」

さやか「……どういうこと?」




355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:30:27.43 ID:AevBYCOki
QBきた




358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:32:30.24 ID:x4MzkUeAO
安定の営業術




361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:33:30.85 ID:IPcpZe2Y0
QB「上条恭介が自分に振り向いてくれるよう、願えば良いのさ」

さやか「……。あのさぁ。そんなことしたって何の意味もないでしょ。
   魔法の力で自分のことを好きにさせるって。まるっきり悪役の発想じゃん」

QB「そうかい?合理的だと思ったんだけど」

さやか「合理的とか、そういう問題じゃないんだよ。
    まったくキュゥべえは乙女心が分かってないなー」

QB「うーん……。そうだね、僕には君たちの考えてることはよく分からないよ」

さやか「女の子相手に話すこと多いんだから、その辺ちゃんと勉強しときなよ?」

QB「努力はしてみるよ。でも、実際問題どうするつもりだい?
  このまま悩んでたって、何も解決はしないよ?」

さやか「うん……そうだね。……とりあえず、明日……」




364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:36:47.40 ID:IPcpZe2Y0
学校

まどか「あ、おはよーさやかちゃん」

ほむら「……おはよう」

さやか「おっはよ、まどか、ほむら……。昨日はごめんね、先に帰っちゃったりしてさ」

ほむら「こっちこそ、ごめんなさい。無闇に急かしたりなんかして……」

まどか「それで、さやかちゃん……あっ」

仁美「みなさん、おはようございます」

さやか「仁美……うん、おはよ!」

ほむら「…………」

思ったより、普通ね。
もう少し動揺しているかと……

さやか「あ、そうだ仁美。あのさ……今日の放課後、時間ある?」

ほむら「っ……!」




365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:41:14.16 ID:IPcpZe2Y0
まどか「さ、さやかちゃん?」

仁美「今日の放課後、ですか?えぇ、大丈夫ですけど……」

さやか「そっか、良かった。それじゃ、予定空けといてね!忘れて帰ったりしちゃイヤだからね!」

仁美「はい、わかりましたわ」



ほむら「……あなた、一体何を……」

さやか「あたしなりに、悩んだんだけどさ……まずは、ってね。
    大丈夫、変なことにはならないようにするからさ!」




366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:42:53.58 ID:x4MzkUeAO
わかめを葬る計画か




367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:43:44.30 ID:IPcpZe2Y0
放課後

マミ「えっ?美樹さんが志筑さんに、って……」

ほむら「多分、志筑さん本人に確認するつもりだと思う」

杏子「確認って……その後どうするつもりだよあいつ」

まどか「それは……わかんない」

ほむら「美樹さん自身は心配いらないと言ってたけど……」

マミ「自分で聞きに行ったんですもの。
  美樹さんも、それなりの覚悟があってのことのはずよ」

杏子「だったら、良いんだけどさ……」

マミ「きっと心配いらないわ。美樹さんを信じましょう。ね?」

ほむら「…………」




369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:46:09.91 ID:IPcpZe2Y0



仁美「それで、2人きりで話がしたいと言うのは……」

さやか「えっと、さ。昨日の、ことなんだけど。
    仁美、病院にお見舞いに……って言ってたじゃん?
    あれってもしかして……恭介のお見舞い?」

仁美「えぇ、そうですわ。上条恭介くんのお見舞いに行ってました」

さやか「……!やっぱ、そうなんだ。……あのさ、仁美。仁美はさ、恭介のこと……どう思ってるの?」

仁美「お慕いしております。ずっと前から」

さやか「っ!」

仁美「……気付いてくれましたのね。昨日の、私の言動の意味に」

さやか「……。まぁね。あたしのおかげじゃないんだけどさ」

仁美「それで……あなたはどうですか?さやかさん」

さやか「……あたしは……」




370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/01(日) 18:49:48.54 ID:IPcpZe2Y0
さやか「……あたしも、仁美と同じだよ」

仁美「……そうですか」

さやか「…………」

仁美「今日、さやかさんの方から声をかけていただいて良かったわ。
   どちらにしろ明日、私の方から声をかけるつもりでしたから」

さやか「え……?」

仁美「私、明後日にまた上条くんのお見舞いに行きます。
   そしてその時に、自分の気持ちを彼に伝えます」

さやか「っ……!」

仁美「上条くんを見つめてきた時間は、あなたの方が上。
   あなたには私の先を越す権利があるべきです。
   今日と明日、私は都合があって上条くんにお会いできません。
   ですから、さやかさん。あなたはその間に、どうするか決めてください。
   どうか、後悔なさらないよう」

さやか「……仁美」

仁美「……お話は、これで終わりですね。では失礼します」








その2へ




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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/07/09(月) 16:02: :edit
    杏子のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  2. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/07/09(月) 16:03: :edit
    杏子ちゃんのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/07/09(月) 19:47: :edit
    003getだぜ!
  4. 名前: 名無しさん #-: 2012/10/14(日) 12:28: :edit
    この時間軸の杏子はロッソ・ファンタズマを使えるんだよな
    それなら”増えるワカメ”も当然可能…ッ!!
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c o m m e n t
p a s s
 
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
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