ほむら「この時間軸のまどかは……」その1

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2012/05/14(月)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:06:15.67 ID:MlUuNtk80
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

『いつも通り』の挨拶を済ませ、HRが終わった後は、また『いつも通り』の質問攻め。
そして私は、また『いつも通り』に……

ほむら「ごめんなさい、緊張しすぎたみたいで気分が……。保健室に行かせてもらえるかしら」

女生徒1「あ、だったら私連れてってあげる!」

女生徒2「じゃああたしも行くよ!」

ほむら「いえ、お構いなく。係の人にお願いしますから」

女生徒3「ちょうど良かった!あたし保健係だよ!」

……え……?




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:10:56.77 ID:MlUuNtk80
ほむら「……あなたが、保健係……?」

女生徒3「うん!じゃ行こっか、暁美さん」

ほむら「え、えぇ……」

どういうこと……?
今までの時間軸、その全てでこのクラスの保健係はまどかだったはず。
一体なぜ……。

ほむら「あの……訊いても良いかしら」

女生徒3「ん?なーに?なんでも訊いて!」

ほむら「鹿目まどかさんは……その、何の係を……?」

女生徒3「えっ?鹿目さん?鹿目さんは何の係もやってないよ?」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:15:02.78 ID:MlUuNtk80
ほむら「……そ、そう……」

女生徒3「うん。暁美さん、もしかして鹿目さんと知り合いとか!前の学校が一緒だったり?」

ほむら「まぁ……そんなところね」

女生徒3「あ、やっぱり!鹿目さんも去年こっちに引っ越してきたばっかりだから、
そうじゃないかなーと思ってたんだよね!」

ほむら「……去年?」




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:19:48.67 ID:MlUuNtk80
女生徒3「うん。……あ、保健室ここだよ。それじゃあたし、教室に戻るね!
      ゆっくり休んで、良くなったらまたお話しよう!」

ほむら「えぇ、ありがとう……」

……まどかと話すきっかけ作りのためについた嘘のおかげで、
体調も悪くないのに保健室で休む羽目になってしまった。

それにしても、やっぱりおかしい。
まどかは確かに、数年前にこの見滝原に引っ越してきた転校生だ。
でも今までの時間軸なら、それは小学生の頃のはず。
この時間軸は、何かが……。




12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:24:45.63 ID:MlUuNtk80
1時限目を欠席し、2時限目から参加する。
それからいくつかの授業、昼休みを経て放課後まで、しばらくまどかを観察していたが……。
まどかはクラスの誰とも、必要最低限の会話以外は交わしていなかった。
休み時間は次の授業の教科書をぼんやりと見て過ごし、お昼休みのお弁当は1人で食べる。

美樹さやか、志筑仁美はまったく別の数人を加え、別グループとして行動している。
3人とケンカでもしたのか……いや、それとも……。

女生徒1「ね、暁美さん!今日の帰り、喫茶店寄っていかない?」

女生徒2「美味しいデザートがあるお店なんだー」

ほむら「……ごめんなさい、今日はちょっと用事があって」




13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:29:09.97 ID:MlUuNtk80
帰り道。
やっぱりここでも、まどかは1人だ。

まどか「…………」

ほむら「鹿目さん」

まどか「っ……!?え、えっ……?」

ほむら「……ごめんなさい、驚かせてしまったかしら」

まどか「い、いえ、大丈夫、です……」




14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:31:49.84 ID:MlUuNtk80
まどか「…………」

ほむら「……良かったら、一緒に帰らない?」

まどか「え、あ、はい……」

ほむら「…………」

まどか「…………」

やっぱり、少しおかしい。
まどかは確かに大人しくて、自分に自信のない子だけど……ここまでじゃなかったはず。
この時間軸のまどかは……。




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:35:01.48 ID:MlUuNtk80
ほむら「鹿目さん」

まどか「あ、はい……」

ほむら「あなた、いつも1人で帰ってるの?」

まどか「えっ、あ、その……はい」

ほむら「……美樹さんや志筑さんは、お友達じゃないの?」

まどか「えっ?あ、えっと……お友達、っていうか……クラスメイト、です……」

ほむら「ケンカした、とかじゃなくて?」

まどか「え、ケンカは、してないです……」

ほむら「話をしたことは?」

まどか「あ、あんまり、ないです」

ほむら「そう……」




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:38:50.79 ID:MlUuNtk80
思った通りだ。
この時間軸のまどかは、きっと引っ越してきたばかりで、友達が居ない。
そのおかげで、元々引っ込み思案気味な性格と自信のなさに拍車がかかっている。

……本来なら、ここでまどかに『忠告』をするべき。
するつもりだった。

でも……この子に「今とは違う自分になろうだなんて決して思うな」なんて、言えない。
今のまどかは、きっと自分を変えたくて変えたくて仕方ないはず。

……だったら。

ほむら「……鹿目さん」

まどか「あ、はい……」

ほむら「もし良かったらだけど、私とお友達になってくれないかしら?」

まどか「っ……え、えっ……?」




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:41:27.60 ID:MlUuNtk80
ほむら「あなたさえ良ければ、だけど。どうかしら」

まどか「えっ、と、その、な、なんで……」

ほむら「仲良くなりたいと思うのに、理由が必要?」

まどか「あの、その、でも、私なんか……私なんかで……」

ほむら「……私とお友達になるのは嫌かしら」

まどか「あ、ちが、嫌じゃ、嫌じゃないです……!」

ほむら「良かった、なら決まりね。これからよろしく、鹿目さん」

まどか「あ、は、はい……あ、暁美さん……」

ほむら「『ほむら』で良いわ」

まどか「え、あの、でも……」

ほむら「名前で呼ぶのに慣れてない?」

まどか「あ、はい……」

ほむら「……だったら私も『まどか』と呼ぶわ。これなら気にしなくても良いでしょう?」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:45:25.39 ID:MlUuNtk80
まどか「っ……ぁ、は、はい……!」

ほむら「よろしくね、まどか」

まどか「よ、よろしくお願いします……ほ……ほむら、さん……」

ほむら「…………」

まどか「……ほむらさん……?」

ほむら「ごめんなさい。『さん』付けはちょっと、違和感が……。
    それに、敬語も遣わなくて良いわ。クラスメイトなんだもの」

まどか「えっ……じゃ、じゃあ……。ほむら……ちゃん?」

ほむら「えぇ、そうね。その方が良いわ。改めてよろしくね、まどか」

まどか「は、はい……お願いします。……あ」

ほむら「大丈夫。言葉遣いには少しずつ慣れれば良いわ」

まどか「う、うん……」




29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:48:55.72 ID:MlUuNtk80
……これで、ようやく一歩ね。
まどかが契約なんかに頼らなくて済むようにするには、私があの子を変えてあげれば良い。

本来、必要以上にまどかと仲良くするのはあまり良くないんだけど……
この時間軸に限っては仕方ない。
今は、これが最善手のはず。
これでキュゥべえと即決で契約するなんてことは……。

『助けて……』

まどか「っ……!?」




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:51:32.42 ID:MlUuNtk80
ほむら「?まどか?どうしたの?」

まどか「い……今、何か……」

『助けて……まどか、助けて……』

まどか「えっ……な、なに……え……?」

『僕を……助けて……』

まどか「誰……?どこに居るの……?」

……ッ!
まさか……!




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:54:32.94 ID:MlUuNtk80
まどか「ほむら、ちゃん……!今、誰かが……『助けて』って……」

ほむら「いいえ、まどか。気のせいよ。私にはそんな声、聞こえなかったわ」

まどか「えっ……で、でも……」

ほむら「今日はもう遅いわ。早く家に帰らないと、ご家族が心配するわよ?」

まどか「え、っと……でも、確かに、こっちの方から……。わ、私、ちょっと見てきます……!」

ほむら「ま、まどか!?待って……!」

なんてこと……!
こういうところは、今までのまどかと変わっていないのね……!
誰かが困っていたら手を差し伸べずには居られない、優しすぎるまどか……。
でも、あなたはいつも、優しすぎるのよ……!




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 19:58:10.76 ID:MlUuNtk80
まどか「はぁ、はぁ……ここ……?ここ……だよね……。この辺りから声が……」

ほむら「駄目よ、まどか!ここは……!」

あいつは、まどかを結界内に誘い込もうとしている……。
使い魔に襲われたふりでもするつもりなのね……!

まどか「えっ……?な、なに……!?急に、景色が……!」

ほむら「っ……!」

遅かった……!
結界が出来上がってしまった……!




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:01:22.06 ID:MlUuNtk80
使い魔「ケケケケケケケケケ!」

まどか「ひっ……!な、なに……!?やだ……!」

ほむら「まどか、私のそばから離れては駄目よ!」

まどかには手を出させない!
一瞬で片付けて……。

「ティロ・フィナーレ!」




42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:04:49.31 ID:MlUuNtk80
まどか「きゃあっ……!」

ほむら「っ……この技は……!」

マミ「危なかったわね、2人とも」

まどか「あ、景色が元に……」

マミ「キュゥべえを探しに来たら、まさか2人も結界に閉じ込められた人が居るなんて。
  少し驚いたわ。あなたたち、どうしてあんなところに居たの?」

まどか「あの、わたし、その、えっと、えっと……」




46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:08:14.35 ID:MlUuNtk80
マミ「まだ混乱してるのね……。大丈夫よ、落ち着いて。ほら、深呼吸」

まどか「は、はい……すぅ……はぁ……」

マミ「落ち着いた?」

まどか「は、はい……その、わたし、誰かに呼ばれて……頭の中に直接……」

マミ「頭の中に……?それって、もしかして……」

QB「そうだよ、マミ。僕が彼女に助けを求めたんだ。
   結局、マミが見つけて助けてくれたけどね」

まどか「きゃっ!しゃ、喋った……?ぬいぐるみが……!」




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:11:44.79 ID:MlUuNtk80
マミ「あなた……この子が見えるの?」

まどか「えっ?あ、はい……」

ほむら「…………」

マミ「あ、ごめんなさい。えっと、あなたは……。え……?」

QB「気付いたかい?マミ」

マミ「えぇ……。あなた、もしかして……」

ほむら「はい。私もあなたと同じ、魔法少女です。巴マミさん」




48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:15:01.34 ID:MlUuNtk80
マミ「あなた、私の名前を……!?どうして……!」

ほむら「そんなに警戒しないでください。
    私は、あなたと敵対するつもりはありません。むしろ……」

マミ「……!」

まどか「あ、あの、えっと……」

マミ「あ、えっと。その……もし良かったら、場所を移さない?
   ちょっと話が長くなりそうだし……私の家でお茶でも飲みながらゆっくり……ね?」

ほむら「賛成です。まどか、行きましょう?」

まどか「えっ?あ、あの……はい」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:16:53.03 ID:twuJ3Icn0
意外と仲良くなれるもんなのね




50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:17:27.87 ID:MlUuNtk80
本来なら、まどかと巴マミは接触させるべきではない。
でも、こうなった以上は仕方がない。

まどかにとって、クラスメイトだけでなく先輩とも繋がりを持てることはきっと、彼女の理想に近いはず。
巴マミにまどかの友達になってもらえば、まどかはより理想の自分像に近付く。
そうなれば、契約しようと言う気なんて決して起こさないはず。

悪いけど、まどかのために利用させてもらうわよ、巴マミ。

マミ「着いたわ、どうぞあがって?」

ほむら「おじゃまします」

まどか「お、おじゃまします……」




53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:21:37.02 ID:MlUuNtk80
ほむら「お茶とケーキ、とっても美味しいです。ね、まどか?」

まどか「はい……すごく美味しいです……!」

マミ「そう、良かった」

QB「水を差すようで悪いけど、早速本題に入っても良いかな?」

マミ「そうね……。魔法少女のこと、色々と話さないとね」

まどか「魔法、少女……」

ほむら「…………」




54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:23:50.46 ID:MlUuNtk80



マミ「……というわけで、だいたい分かってもらえたかしら?」

まどか「は……はい……」

ほむら「まどか、大丈夫?」

まどか「……う、うん……」

マミ「ごめんなさい、ちょっと怖がらせちゃったかしら」

QB「彼女には少し刺激が強かったみたいだね。
   まぁ、自分のすぐ近くに魔女のような存在が多く居るとなると、
   ショックを受けるのも仕方ないだろう」

まどか「先輩……そんなのと、戦ってて……怖く、ないんですか……?」




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:25:57.05 ID:MlUuNtk80
マミ「怖くないと言えば、嘘になるわ。命懸けですもの」
   でも、私たち魔法少女がそんなことを言っていたら、今よりもっと大勢の人が犠牲になるわ。
   町の人たちを、1人でも多く救う。それが私に与えられた使命。
   いつもその気持ちを胸に、毎日魔女と戦っているの」

QB「そうだね。君たちの言うところでの、『正義の味方』。
   魔法少女はそのような存在と言っても良いだろうね」

まどか「正義の……味方……」

QB「君たちが当然のように享受している平和な暮らしは、
   マミのような魔法少女の存在があってこそなんだ」




56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:29:28.73 ID:MlUuNtk80
マミ「もう、キュゥべえ……。そんなに言われるとちょっと恥ずかしいわ」

QB「僕は事実を述べているだけだよ。マミはいつも1人でこの町の平和を守ってきた。
  誰にも知られることもなく、感謝されることもなく、たった1人で」

マミ「…………」

QB「でも、今日でその状況は大きく変わった。戦うマミの姿を、鹿目まどか。君は見て知ったんだ。
   今日、君を救ったマミの姿はかっこ良かっただろう?」

まどか「う……うん」

QB「そして、さっきも言ったよね?君には素質があると」




57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:32:55.33 ID:MlUuNtk80
QB「君が望めば、この町の正義の味方になれる。
   今日君を救った、マミのような存在に、君もなれるんだ」

まどか「わ、わたしは……」

QB「君が魔法少女になってくれれば、マミの負担も減る。
   今までたった1人で戦ってきたマミの助けになることができるんだ。
   町の人を救うだけでなく、マミを助けることにもなるんだよ」

マミ「キュゥべえ……」

まどか「助ける……わたしが、誰かを……」

QB「だから僕と契約して、魔法少女に……」

ほむら「その必要はないわ」




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:39:06.39 ID:MlUuNtk80
まどか「ほ、ほむらちゃん……?」

ほむら「私の存在を忘れていたわけじゃないでしょう?キュゥべえ」

QB「…………」

ほむら「無関係な一般人を巻き込もうとするのはやめてちょうだい」

マミ「暁美さん……でも、キュゥべえに選ばれた以上、鹿目さんも無関係というわけじゃ……」

ほむら「私があなたとチームを組めば、それで問題ないはずです」

マミ「でも、仲間は1人でも多い方が……」

ほむら「巴さん。魔法少女は、『仕方なく』なるもの。違うかしら」




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:44:33.00 ID:MlUuNtk80
マミ「そ、そんなこと……」

ほむら「契約に頼らなければどうしようもない人が、もう契約して願いを叶えてもらう他に道のない人が、
    仕方なく、やむを得ず契約を結び、その結果生じたデメリット。
    それが魔法少女だと、私はそう考えてます」

まどか「……!」

マミ「っ……それは言いすぎじゃない?少なくとも私は……」

ほむら「もちろん、あなたの生き方を否定するつもりはありません。
    魔法少女としての生活をプラスに解釈し、戦いの日々を享受する。
    そういう考え方もあるでしょう。でも……あなたも初めは、『仕方なく』魔法少女になったはず」

マミ「ッ!」




63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:50:23.26 ID:MlUuNtk80
ほむら「少なくとも、普通に暮らしている人間が
    願い事をわざわざ考えてまで契約を結ぶ必要なんて、どこにもない」

マミ「…………」

ほむら「まどかを魔法少女に勧誘する理由なんて、どこにもない。
    一緒に戦う仲間が欲しいのなら、私が戦います。
    誰かにそばに居て欲しいなら、私がそばに居ます」

マミ「暁美、さん……!」

ほむら「だから……これ以上、普通の女の子を、こんな危険なことに巻き込まないでください」

マミ「……ごめんなさい。そうね、あなたの言う通り。私、わがままだった。
   1人で戦うのが嫌で、鹿目さんも魔法少女になってくれたらって、そう考えてた。
   でも、違うんだよね。私もう、1人ぼっちじゃ、ないんだよね……」




65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 20:56:36.78 ID:MlUuNtk80
マミ「ごめんね、鹿目さん。あなたを危険な目にあわせようとして……」

まどか「い、いえ……そんな……」

ほむら「……ところでまどか、時間は大丈夫?」

まどか「えっ?あ……。あ、あの……すみません。もうすぐ、帰らなきゃ……」

マミ「あら、そうなの……?そうね、もう遅い時間だものね。送りましょうか?」

ほむら「お構いなく。私も一緒ですから」

マミ「そう……じゃあ2人とも、気をつけてね。あ、暁美さん……」

ほむら「はい?」

マミ「えっと……こ、これから、よろしくね!」

ほむら「……えぇ、よろしくお願いします。それじゃ、お邪魔しました」

まどか「お、おじゃま……しました……」




67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:00:37.28 ID:MlUuNtk80
帰り道

ほむら「……まどか。さっきの話、ちゃんと聞いててくれた?」

まどか「う……うん。わ、わたし、キュゥべえの話聞いてたら……。
    実は、ちょっと、魔法少女……良いな、なんて……思って……。
    でも、ほむらちゃんの話聞いて……」

ほむら「わかって、くれたのね」

まどか「うん……。私、友達は、その……少なかったし、自分のことも、
    あんまり、好きじゃなかったけど……。
    でも、パパも、ママも、弟も、みんな好きだから……」

ほむら「そう……それで良いの。家族を大切に思うなら、絶対に契約なんてしちゃだめ。
    それに……あなた自身、既に変わりつつあるわ」

まどか「え……?」

ほむら「あなた、ずいぶん喋るようになった」




70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:05:06.83 ID:MlUuNtk80
まどか「え……そ、そう、かな……」

ほむら「えぇ。最初は私の質問にただ答えるだけだったけど、今は、自分の考えも話してる」

まどか「あ……う、うん……そう、かも……」

ほむら「喋り方は相変わらず、ぎこちないけれど」

まどか「あ、ご……ごめんなさい……」

ほむら「……ちょっとからかってみただけよ、気にしないで。
    話し方のぎこちなさなんて、すぐに取れるわ。
    私は……あなたはすごいと思う。普通は、人はこんなに早くは変われないもの」




73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:09:05.23 ID:MlUuNtk80
まどか「そ、そう……なの、かな……」

ほむら「えぇ。本当に、すごい」

私は、こんなに早く変われなかった。
まどかと知り合って、あんなに優しく話しかけてきてくれてたのに。
いつまでも敬語も取れずに、物怖じしてばかりで……あなたが死ぬまで、私は変わらなかった。
下の名前で呼べたのも、あなたが何度も死んでから。
そんな私とは、やっぱりあなたは違う。

まどか「どうして、かな……。なんだか、ほむらちゃんとは……その……」

ほむら「……?何かしら」

まどか「う、ううん……な、なんでもない……」

ほむら「気になるわ……。言ってちょうだい?」




76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:12:53.28 ID:MlUuNtk80
まどか「え、えっと……なんだか、その……初めて会った気が、しないって、言うか……。
    前にも……会ったこと、ある……みたいな、気が……」

ほむら「……!」

まどか「昔、友達だった子と、似てるの……かな……ご、ごめんなさい、変なこと言って……」

ほむら「……っ……」

まどか「……ほむら、ちゃん……?どうしたの……?」

ほむら「なっ……なんでもないわ……気にしないで……!」

まどか「え、で、でも……」

ほむら「それじゃあ、私の家はこっちだから……!あなたはあっちでしょう?また明日ね、まどか!」

まどか「あっ……。……どうして、わたしの家の方向……?」




77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:16:56.44 ID:MlUuNtk80
マミ宅

QB「帰っちゃったね、2人とも」

マミ「えぇ。せっかく一緒に戦う仲間が出来たと思ったのに……もう少しお話したかったな。
   まぁ、良いわ。お話なら、これからでも十分できるものね!そうだわ。
   今度暁美さんと2人で、私と暁美さんの魔法少女コンビ結成記念パーティを開きましょう!」

QB「ところで、本当に良かったのかい?鹿目まどかが魔法少女にならなくて」

マミ「もう、キュゥべえ。それはさっき結論が出たでしょう?
   それに、ちょっとさっきの勧誘の仕方は強引だったんじゃない?
   女の子を急かす男子は嫌われるぞっ!」

QB「強引に誘ったつもりはなかったんだけどね」

マミ「あの子は普通の女の子よ。魔法少女になる必要なんてない。
   それに、私にはもう暁美さんが居るんだもの!」




81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:21:34.04 ID:MlUuNtk80
QB「ずいぶんと嬉しそうだね、マミ。でも忘れたわけじゃないだろう?
   君にも以前は共に戦うパートナーが居たことを。彼女と同じ結末にはならないかい?」

マミ「……今度は、きっと大丈夫。だって、暁美さんの方から提案してくれたんですもの。
  そう言えばあの子、私の名前を知っていたわね。
  もしかしたら、どこかで私の話を聞いて、それで一緒に戦いたいって思ってくれたのかもしれないわ。
  私の考え方を知って、賛同してくれたのかもしれない……」

QB「そのこととも関係してくるんだけど、マミ。暁美ほむらには注意した方がいい。
  彼女には分からないことが多すぎる。まず、僕には彼女と契約した覚えがないんだ」

マミ「え……?でも、間違いなくあの子も魔法少女でしょう?
  キュゥべえと契約しなくても魔法少女になる方法があるということ?」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:26:22.03 ID:MlUuNtk80
QB「僕の知る限りでは、そんな方法は無い。僕にも何も分からないんだ。
   ただ1つ言えることは、彼女は極めつけのイレギュラーということさ。
   とにかく、警戒するに越したことはないと思うよ。
   共闘を申し出て、あとで裏切る可能性だってないわけじゃないだろう?」

マミ「縄張りを奪うために、私の油断を誘って……ということ?」

QB「可能性の話だけどね」

マミ「……ありがとう、キュゥべえ。私、ちょっと浮かれすぎてた。
   とりあえず、しばらくは様子を見ることにするわ……」

QB「そうだね、そうしてくれると僕としても安心できるよ」




84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:30:32.22 ID:MlUuNtk80
まどかの部屋

QB「やぁ、まどか」

まどか「わっ……!キ、キュゥべえ……!ど、どうしたの……?」

QB「もう一度、きちんと君の意見を聞いておこうと思ってね。
   さっき、暁美ほむらはああ言ってたけど……本当に魔法少女になる気はないかい?」

まどか「うん……ごめんね、キュゥべえ……。
    最初は、今とは違う自分になりたい……って、思ったけど……でも、やっぱり……。
    それに、ほむらちゃんが……わたしは、変わってきてるって……言ってくれたから……」

QB「そうか。ちょっと残念だけど、それなら仕方ない。
   でももし気が変わったり新しい願いが見付かったりしたら、いつでも声をかけてくれ」

まどか「う……うん。ごめんね……」

QB「気にしないで。それじゃ、今日はこれで失礼するよ」




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:33:49.45 ID:MlUuNtk80
学校、放課後

ほむら「まどか、帰りましょう」

まどか「あ……ほむらちゃん。うん……」

男子1「おーい!ゲーセン行くぞゲーセン!」

男子2「おう、今行く!って……わりぃ、俺今日掃除当番だったわ」

男子1「あぁ!?んなもん代わってもらえよ!あ、そうだ!おい、鹿目!」

まどか「えっ……?」

男子1「悪いけどさ、こいつの掃除当番代わってやってくんね?」

まどか「え、っと……その……」




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:36:35.33 ID:MlUuNtk80
男子2「あー、うん、お願い、頼むよ鹿目さん」

まどか「あ……は、はい……」

男子1「よっしゃあ!やっぱな!鹿目って絶対断らねぇんだよ!」

男子2「だな!いつも悪いね、鹿目さん!よろしく!」

ほむら「っ……!」

いつも……ですって……。
まどかの気の弱いことを良いことに、面倒事を押し付けるなんて……!

ほむら「ちょっと、あなたたち……」

さやか「ちょっとあんたたち!待ちなさいよ!」




89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:40:10.68 ID:MlUuNtk80
男子1「げっ……!」

男子2「み、美樹さん……」

さやか「何?ゲーセン行くから掃除代わってくれ?そんなの許されるわけないでしょーが!」

男子1「いやー、だってほら、鹿目もやってくれるって言ったし……」

さやか「そういう問題じゃない!」

和子「あら、どうかしましたか?そんなに大騒ぎして……」

さやか「あっ、先生!ちょっと聞いてくださいよ、こいつらが……」

男子2「あー!なんでもない!なんでもないです!さー、早く掃除やっちまわないとなー!」




91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:41:35.31 ID:wUMO3jHk0
それでこそ、さやかちゃん




92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:42:06.79 ID:CIO1FlUt0
さやかちゃんは普通にしてたらとってもいい子




93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:42:28.57 ID:FLhpUl8K0
でもさやかがいい子だと逆に不安になるよね




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:42:35.60 ID:MlUuNtk80
男子2「おい、お前も手伝えよ!さっさと終わらすぞ!」

男子1「はぁ!?なんで俺まで!」

男子2「良いから来いっての!」

和子「……?まぁとにかく、当番じゃない人はもう帰るのよ。寄り道しないようにね」

さやか「はーい!……ったくもう、あいつらときたら」

まどか「……あ、あの……」

ほむら「……ありがとう」

さやか「ん?暁美さん……だっけ?あはは、なんであんたがお礼言うのよ?
    ははーん……さてはお2人さん、もうただならぬ関係というやつですかなー?」

ほむら「…………」




98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:46:12.24 ID:MlUuNtk80
さやか「とまぁ冗談はさておき。鹿目さん?
    鹿目さんも、ちゃんと嫌だったら嫌だって言わなきゃ駄目だよ?
    今回はたまたまだったけど、あたしだっていっつも助けてあげられるわけじゃないんだから」

まどか「は……はい……」

さやか「もう。本当にわかってんのかね、まったく……。
    ま、いっか。あたしはもう行くよ。用事もあるし。それじゃあね!」

まどか「…………」

ほむら「……まどか?どうしたの?ぼーっとして」

まどか「えっ?」




102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:49:43.06 ID:MlUuNtk80
ほむら「……美樹さんを見ていたの?」

まどか「え、えっと……」

ほむら「あの子と、友達になりたい?」

まどか「あ、そ、その……そ、そこまでは……。
    も、もちろん、お友達になれたら、とっても嬉しいな、って……思う、けど……」

ほむら「そう……」

美樹さやか……あなたはこの時間軸でも、無視できない存在みたいね。
今回は関係ないと思っていたけれど……。
やっぱりあの子の運命も変えるよう努力した方が良いかもしれない。




106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:53:22.92 ID:MlUuNtk80
まどか「…………」

QB『大丈夫かい、まどか』

まどか『えっ?キ、キュゥべえ……?う、うん……だいじょうぶ……』

QB『さっきの様子を見ると、やっぱり性格を変えるのには一筋縄ではいかないようだね』

まどか『あ……うん……』

QB『僕ならすぐにでも君を理想の姿に変えてあげられるけど……まだ考えは変わらないかい?』

まどか『えっと……そ、その……』

QB『まぁその気になったら、僕はいつでも準備はできてるからね。それだけは覚えておいてくれ』

まどか『……うん……』




107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:56:26.29 ID:MlUuNtk80
放課後

ほむら「それじゃあ、また明日ね、まどか」

まどか「うん……またね、ほむらちゃん」

まどかと別れ、自宅へと向かう。
そして、少し歩いたところで。

ほむら「……ソウルジェムが、反応してる……」

魔女……いえ、この反応は使い魔ね。
倒してもグリーフシードは落とさないけれど……。

ここからまどかの家まで、そう遠くない。
あの子を巻き込むわけにはいかない……。
悪いけど、倒させてもらうわ。




109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 21:59:36.95 ID:MlUuNtk80
結界内

マミ「……あら」

ほむら「っ!巴さん……」

マミ「あなたもこの反応に気付いていたのね?……でもこれは使い魔の結界よ?
   倒してもグリーフシードは落とさないけど、それでも良いの?」

ほむら「使い魔だからと言って、放置するわけにはいきません。あいつらも人に危害を加えますから」

マミ「……そうね。同感よ」

ほむら「…………」

マミ「それなら、早く倒してしまいましょう。『2人で協力して』、ね」

ほむら「……えぇ」




111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:03:50.03 ID:MlUuNtk80
ほむら「やっぱり2人だと楽ですね」

マミ「そうね……それにしても、あなた不思議な魔法を使うのね。瞬間移動か何かかしら?」

ほむら「……まぁ、そんなところです」

マミ「そう……すごいわね。戦ったら私、負けちゃうかも」

ほむら「そんなことありません。巴さん、強いですから。
    それに、あなたと私が戦うなんてあり得ません」

マミ「……私も、そう信じてるわ」

ほむら「…………」

マミ「ところで、キュゥべえに聞いたんだけど……。
   新しい魔法少女候補が、鹿目さんの他にもう1人。見滝原中学校に居るっていう話」

ほむら「っ……!美樹さやか……」

マミ「あら、知っていたのね。
   キュゥべえに、その子に魔法少女について話をしてくれないかって言われてるんだけど……」

……余計なことを……!




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:06:53.13 ID:MlUuNtk80
ほむら「その必要はないわ。あの子もまどかと同じ、普通の女の子よ。契約する必要なんてありません」

マミ「キュゥべえの話だと、大切な人を救う大きな願いを持ってるっていうことだったんだけど……」

ほむら「…………」

マミ「素敵な話じゃない?その子ならきっと、私たちと一緒にこの町を救うために戦ってくれると思うの」

ほむら「そんなに、私は頼りないですか……?」

マミ「…………」

ほむら「……とにかく、私は反対です。巴さんもよく考えてください」




116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:10:42.98 ID:MlUuNtk80
マミ「……そうね、考えておくわ。
   それじゃあ、今日はもう解散しましょう。また明日ね。お休みなさい」

ほむら「えぇ。おやすみなさい」

……。

巴マミの様子が、明らかにおかしかった。
昨日のような浮かれた感じは微塵もない。
それどころか、まったく逆。
常に何かを警戒しているような……。

……まさか、キュゥべえ……。
本当に、余計なことを……。




121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:14:25.77 ID:MlUuNtk80
学校

ほむら「ねぇ、まどか。今日の放課後、上条くんのお見舞いに行かない?」

まどか「え……?ほむらちゃん、上条くんのこと、知ってるの……?」

ほむら「いえ、知らないわ。だから、新しいクラスメイトとして、挨拶に行っておきたくて。
    でも1人じゃ心細いから、まどか、付いてきてくれないかしら」

まどか「う……うん。でも、わたし……今日、日直で……」

ほむら「だったら、終わるまで待ってるわ」

まどか「あ、ありがとう……」

キュゥべえが美樹さやかに目を付けた以上、もうあの子からは目が離せない。
あの子のことだ、今日も上条恭介のお見舞いに行くに違いない。
彼へのお見舞いを口実に、美樹さやかを監視できる。




124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:17:55.92 ID:MlUuNtk80
まどか「ご、ごめんね……遅くなっちゃって……」

ほむら「大丈夫、気にしないで」

とは言ったものの、時間を考えればもう美樹さやかは帰宅してしまった可能性が高い。
それでも、上条恭介と会って話すことが全くの無意味というわけではないはず。
たとえ今日、美樹さやかを監視できなかったとしても、病院に行く価値はある。

ほむら「……あそこの病院ね……えっ?」

まどか「……?ほむらちゃん……?」

ソウルジェムが、反応している……!
しかも、この魔力反応は……中でもう誰かが戦ってる……!?




125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:22:25.75 ID:MlUuNtk80
ほむら「まどか、誘っておいて本当にごめんなさい……!今すぐここから離れて……!」

まどか「えっ、え……?」

ほむら「病院に、魔女の結界ができているわ。
    近くに居ると、あなたまで巻きこまれる可能性がある……!」

まどか「そ、そんな……!病院に、って……」

ほむら「えぇ、とても危険よ。だから、一刻も早く魔女を倒さないといけない。
    だから、あなたは早く逃げて!私は大丈夫だから……!」

まどか「わ、わかった……き、気を付けてね……!」

ほむら「……お願い、間に合って……!」

ここで巴マミに死なれるわけにはいかない……!

着いた、ここが最深部……!
巴マミは……

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「ッ……!」




127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:26:24.10 ID:MlUuNtk80
マミ「……ふぅ。終わっ」

ほむら「駄目!まだ終わってない!」

マミ「……え?」

魔女が、巴マミの眼前に……時間を……!

 カチッ

マミ「ッ……!……あ、あれ……?」

ほむら「…………」

マミ「私、生きてる……?どうして……確かに……」

ほむら「……あなたはそこでじっとしていて。あいつは……私が倒す」

マミ「あ、暁美さん……!?」




129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:30:06.52 ID:MlUuNtk80



ほむら「……終わったわね」

マミ「……すごい……」

ほむら「…………」

マミ「あ、暁美さん……」

ほむら「どうして私を呼ばなかったの?」

マミ「え……」

ほむら「使い魔ならまだしも、今回の相手は魔女。
    結界を見つけた時点であなたなら分かっていたはずでしょう。
    私たちはチームを組んだはず。どうして1人で戦おうとしたの?」




130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:33:53.10 ID:MlUuNtk80
マミ「そ、それは、その……」

ほむら「あなたの身勝手な行動は、ただ自分を危険に追いやるだけじゃない。
    他の人の気持ちも考えなさい。あなたに死なれたくない人が居ることを、忘れないで」

マミ「……ぁ、あ……暁美、さん……ぅ……ぐすっ……」

ほむら「……ごめんなさい、言い過ぎました。だから泣かないで……」

マミ「わ、私……ごめんなさい……ありがとう……!」

ほむら「……ありがとう?」

マミ「私、そんな……誰かに叱ってもらえるなんて、思ってもみなかった……。
   死んで欲しくないって、思われてるなんて……」




132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:35:23.60 ID:1yu8CBMq0
ヤンデミ化するか…?




134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:37:32.57 ID:MlUuNtk80
ほむら「…………」

巴マミの身勝手な行動につい苛立って文句を言ってしまったけれど。
そんな風に解釈されるなんて……。

……まぁ、良いわ。
そう思ってくれるのなら、その方がこちらとしても都合が良い。

ほむら「もう絶対、1人で魔女と戦おうだなんて思わないでくださいね。
    私たちは……仲間なんですから」

マミ「うん……うん……!そうだよね……仲間、なんだよね……!
   ごめんなさい……ごめんなさい……!」




135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:40:17.12 ID:MlUuNtk80



ほむら「……落ち着きましたか?」

マミ「えぇ……ありがとう、暁美さん。
   ……私ね。実は、暁美さんのこと、信じきれてなかったの」

ほむら「…………」

マミ「暁美さんが一緒に戦おうって言ってくれたのに……後で裏切られるんじゃないかって。
   私のこと油断させて、縄張りを奪うつもりなんじゃないか、って……。
   一度そう考えてしまったら、止まらなくなって……」

ほむら「……仕方ないです。巴さん、今までずっとそんな魔法少女を見てきたんでしょう?」

マミ「そう……たまに会う魔法少女は、みんなそんな子たちばっかり。
   中には、違う子も居たけれど……その子も、もう……」

ほむら「…………」




138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:42:55.19 ID:MlUuNtk80
マミ「ねぇ……暁美さん」

ほむら「なんでしょう?」

マミ「えっと……この後、もし良かったら、私の家に来ない?
   美味しいお茶とケーキが手に入ったから……」

ほむら「ごめんなさい……。今日はちょっと、やることがあって……」

マミ「あ……そう、なんだ……」

ほむら「……ごめんなさい。それじゃあ、失礼します」

マミ「あ、暁美さん……!」

ほむら「……はい?」

マミ「えっとね、こ、今度の日曜日、予定は空いてる!?」




143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:47:40.07 ID:MlUuNtk80
ほむら「……?えぇ、空いてますけど……」

マミ「その……せっかく一緒に戦うことになったんですもの。ちょっと親睦を深めるというか、
   魔法少女コンビの結成を、お祝いしたいと思うんだけど……」

ほむら「…………」

マミ「やっぱり、ちょっと変かな……。
   一緒に戦う仲間ができて、こんなに浮かれちゃう私って……」

ほむら「……いいえ、変なんかじゃありません。
    私も、巴さんとコンビを組めて、とても嬉しいですから」

マミ「……!そ、それじゃあ……」




150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:51:03.19 ID:MlUuNtk80
ほむら「はい。今度の日曜日、お茶会をしましょう。私と巴さん、魔法少女コンビ結成を祝って」

マミ「っ!あ、ありがとう、暁美さん!」

ほむら「お礼を言うのは変じゃないですか?私たち、2人のお祝いなんですから」

マミ「そ、そうね……ふふっ、いやだわ。私ったら、あんまり嬉しくって……」

ほむら「気持ちは、私もよくわかります」

マミ「それじゃ、時間なんかはまた決まったら伝えるね?」

ほむら「はい、じゃあこれで。失礼します。おやすみなさい」

マミ「えぇ、おやすみなさい!」




152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:53:57.39 ID:MlUuNtk80
マミ「…………」

QB「暁美ほむら……どうやら彼女は、君の寝首をかこうだとかは思ってなかったようだね」

マミ「あ、キュゥべえ……もう!キュゥべえったらおかしなことばかり言って!
   暁美さん、やっぱりとても良い人だったじゃない!」

QB「僕は可能性の話をしただけだよ。それより、良かったじゃないか。命を落とさずに済んで」

マミ「そうね……本当に、危なかったわ」

QB「君が死ななくて僕も安心したよ。その点はほむらに感謝しないとね」

マミ「えぇ、本当に。いくら感謝してもし足りないくらい……。
   今度の日曜日、感謝の気持ちも込めてうんと張り切っちゃいましょう!
   ケーキもお料理も、すごく美味しいものを準備しないとね!」




154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:57:15.69 ID:MlUuNtk80
学校

女生徒A「おーい、どうしたさやかー?」

さやか「へっ?な、何?」

女生徒B「さっきからなんかおかしいよ?ぼーっとしちゃってさ。体調でも悪いの?」

さやか「何を馬鹿な!このさやかちゃんに限ってそんなことがあるとでも!?
    今日のお弁当何かなーって考えてたんだよ!」

女生徒A「あははは!さやからしいね!」

ほむら「…………」

美樹さやか……見たところ、まだ契約はしていないようね。
けどあの様子からして、状況はあまり良くない。

原因は上条恭介……?
それとも、もうキュゥべえが接触を……?




157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 22:59:57.11 ID:MlUuNtk80
昼休み

女生徒「ねぇ、暁美さん」

ほむら「?何かしら」

女生徒「なんか、3年の先輩が呼んでるよ?」

ほむら「3年の先輩……?もしかして」

マミ「あ。暁美さん。良かったぁ、すぐ見付かって」

ほむら「巴さん……何か用ですか?」

マミ「えぇ。お昼、一緒に食べない?暁美さんはお弁当?」

ほむら「いえ、私は持ってきてないですけど……」

マミ「本当!?実は私、暁美さんと一緒に食べようと思ってちょっと多めにお弁当作ってきたの!」




161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:02:56.53 ID:izER6jLM0
重いwww




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:04:10.68 ID:MlUuNtk80
ほむら「え……?」

マミ「ね、一緒に食べましょう?せっかくコンビを組むことになったんですもの。
   お互いのこと、もっと知った方が良いと思わない?
   それに私、暁美さんともっと仲良くなりた……」

まどか「あ……」

マミ「……あら、鹿目さん。どうしたの?何か用事?」

まどか「あ、あの……えっと……」

ほむら「私たち、いつもお昼を一緒に食べてるんです。
    私が一人暮らしだって話したら、まどかのお父さんが、
    私の分までお弁当を作ってくれるようになって……」




173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:07:58.18 ID:MlUuNtk80
マミ「……え……そう、だったの……。
   だったら、少し残念だけど、多く作った分は今日の晩ご飯にでもしちゃうわね」

ほむら「?どうしてですか?」

マミ「どうして、って……。捨てちゃうわけにもいかないし……」

ほむら「いえ、そうじゃなくて。3人で一緒にお昼を食べれば、多く作った分も食べきれるんじゃ?」

マミ「え……?で、でも、良いの?」

ほむら「もちろん。むしろ私は3人で一緒に食べたいと思ってます」

マミ「でも、鹿目さんが……」

まどか「あ、その……わたしは……だ、大丈夫、です……」

マミ「そう……?じゃあ……ご一緒させてもらおうかしら」

ほむら「はい、ぜひ」




179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:11:46.09 ID:MlUuNtk80
屋上

マミ「……鹿目さんって、あまりお喋りは得意じゃない子かしら?」

まどか「えっ?あ、あの……あんまり……」

ほむら「まどかは、少し人見知りなんです。
    それに去年こっちに引っ越してきたばかりみたいで、友達も少なくて」

マミ「まぁ、そうだったの……。
   あ、もしかして、引っ越してくる前から暁美さんとはお友達だったとか?」

ほむら「いえ、そういうわけじゃ……」

マミ「じゃあ、転校してきてからお友達に?それでもうそんなに仲良くなるなんて、羨ましいなぁ。
   転校生同士、何か通じるものがあったのかしら。
   それにこんな近い時期に2人も転校してくるなんて、
   もしかしたら何か運命的な繋がりがあったのかもね。素敵だわ、前世の輪廻が円環して……」

まどか「……?」

ほむら「あの、巴さん。あまり難しい話はまどかが混乱しますから……」

マミ「あ、ごめんなさい。なんだかロマンチックだなって思って、つい……」




183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:16:21.19 ID:MlUuNtk80



マミ「ごちそうさま……2人とも今日はありがとう。楽しかったわ」

ほむら「いえ、こちらこそ」

まどか「あ、ありがとう、ございました……」

マミ「それじゃ。またね、暁美さん」

ほむら「はい。では、また夜に……。私たちも教室に戻りましょう、まどか」

まどか「あ、うん……」




185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:19:12.27 ID:MlUuNtk80
放課後

ほむら「今度こそ、上条くんのお見舞いに行けそうね」

まどか「うん……そうだね」

以前は魔女に邪魔されてしまったけど、今度はちゃんと美樹さやかを監視できそうだ。
それにこのお見舞いの目的は、監視だけじゃない。
まどかと美樹さやかが親しくなるきっかけになれば良いんだけど……。

ほむら「ここね……失礼します」

恭介「ん……君は……?」

まどか「こ……こんにちは……」

さやか「暁美さんに、鹿目さん……?」




190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:23:09.87 ID:MlUuNtk80
さやか「あ、恭介は知らないんだっけ?」

恭介「えっと、鹿目さんは分かるけど……」

ほむら「はじめまして、暁美ほむらです。つい先日、見滝原中学に転校してきたばかりなの。
    新しいクラスメイトとして挨拶しておこうと思って」

恭介「そうなんだ、よろしくね」

ほむら「……それで、怪我の調子は……?」

上条「うん、今日はちょっとだけ調子良いみたいなんだ。
    ……治るには……まだまだ、みたいだけど……」

ほむら「そう……」




193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:25:54.80 ID:MlUuNtk80
さやか「……恭介」

恭介「ごめん……ちょっと、暗くなっちゃったね」

さやか「う、ううん。早く治して、みんなで学校に行こう!
    せっかくこーんな美人な転校生も居ることだしさ!」

恭介「あはは、そうだね。早く退院したいよ。……いつもありがとう、さやか」

さやか「い、良いって良いって!それじゃ、あたしそろそろ帰るね。またね、恭介!」

ほむら「私たちも帰りましょう、まどか。上条くん、お大事に」

まどか「う、うん……お、お大事に、上条くん……」

恭介「ありがとう、みんな。じゃあね」




195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:29:10.12 ID:MlUuNtk80
ほむら「……上条くん、怪我の具合あまり良くないみたいね」

さやか「……うん。やっぱり、ちょっと辛いみたい」

ほむら「美樹さん」

さやか「ん……何?」

ほむら「もしあなたに奇跡を起こすチャンスが現れたとしても……決してそんなものに頼っては駄目よ」

さやか「……え?」

まどか「……ほむらちゃん……」

さやか「や……やだなぁ。何の話をしてるのさ。
    もしかして、暁美さん結構電波な人だったりー?」




198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:31:35.12 ID:MlUuNtk80
ほむら「良いから、聞いてちょうだい。何の話をしているのか分からないなら、それで良いから」

さやか「……う、うん……」

ほむら「奇跡を起こすというのは、決してタダじゃない。
    その代償に、あなたには重いものが圧し掛かるわ。
    あなたが思っているよりずっと、ずっと、重いものが。
    そのことを忘れないで。覚えていて」

さやか「う……うん。……わかった」

ほむら「……おかしな話をしてごめんなさい。
    それじゃあ、私は用事があるからここで。またね、美樹さん、まどか」

まどか「え?あ、……じゃ、じゃあね」

さやか「あ……ばいばい、暁美さん」




203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:34:53.40 ID:MlUuNtk80
さやか「……あ、あはは。暁美さんって、結構変わった人だね」

まどか「え……あ、う、うん……」

さやか「鹿目さん、家こっち?」

まどか「あ、はい……」

さやか「あのさ……前から言おうと思ってたんだけどね。……敬語、やめてくれない?」

まどか「え?あ、えっと……その……ご、ごめんなさい……」

さやか「別に謝らなくても!怒ってるわけじゃないんだから!」

まどか「あ、はい……」

さやか「ほら、また敬語」

まどか「あ……う、うん」

さやか「ん。……ところで鹿目さん、最近どう?」

まどか「え?えっと……?」

さやか「面倒事、ムリヤリ押し付けられたりしてない?」




209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:38:04.81 ID:MlUuNtk80
まどか「あ……うん、大丈夫……」

さやか「そっか、良かった」

まどか「え、えっと……その……あ、ありがとう……」

さやか「ん?何が?」

まどか「ま、前……助けて、くれて……」

さやか「あはは、なによ今更!」

まどか「あの、で、でも……わたし……う、うれしかった……」

さやか「どーいたしましてっ。もう、なんだかこっちまで照れてきたじゃんか!」

まどか「あ、えっと……えへへ……」

さやか「おっ?なんか初めて見たような気がするぞ?鹿目さんが笑ったとこ」




217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:40:34.76 ID:MlUuNtk80
まどか「えっ……そ、そう、かな……」

さやか「うん。なーんだ、笑ったら超可愛いじゃん!ていうか、萌え?」

まどか「か、かわ……そ、そんな……!……もえ?」

さやか「良いなー、可愛い系なんて、到底あたしなんかには似合わないもんなー。
    くーっ!羨ましい!萌えキャラになりたい!」

まどか「に、似合う、と思う……」

さやか「ん?」

まどか「美樹さん……か、かわいいの、似合うよ……」




224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:43:05.00 ID:MlUuNtk80
さやか「やだなぁ、なーに言ってんの!
    オトコ女オトコ女言われるこのあたしが?そんなわけないじゃん!」

まどか「じゃ、じゃあ……かっこいい、のと……かわいいの……どっちも……」

さやか「……ぷっ。あははははは!なんだそりゃ!
    かっこよくて可愛いってか!新ジャンルだね!」

まどか「あ、えぅ……ご、ごめ……」

さやか「でも、ありがと。嬉しいよ、そう言ってもらえてさ!」

まどか「あ……う、うん……!」

さやか「それじゃ、あたしの家こっちだから。じゃあね、鹿目さん。またね!」

まどか「じゃ、じゃあね……。…………えへへ」




229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:47:55.85 ID:MlUuNtk80



マミ「ティロ・フィナーレ!……ふぅ」

ほむら「あ……巴さん……!」

マミ「暁美さん……。ごめんね。
   暁美さんを待ってる間に使い魔の気配がしたから、先に1人で倒しちゃったわ」

ほむら「こちらこそ、ごめんなさい……」

マミ「……また、鹿目さんと?」

ほむら「……はい」

マミ「本当に、仲が良いのね2人とも。ちょっと妬いちゃうわ」




238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:50:36.66 ID:MlUuNtk80
ほむら「あの、巴さん。この埋め合わせは今度、必ず……」

マミ「良いのよ、気にしないで。
   鹿目さんは暁美さんのお友達ですもの。大切にしてあげないと」

ほむら「でも……」

マミ「……今日はもう、お開きにしましょうか。
   1日にそう何度も結界が出来ることもないだろうしね」

ほむら「巴さん……」

マミ「もう、気にしないでって言ってるでしょう?
   それより、今度の日曜日忘れちゃイヤよ?じゃあね、暁美さん」

ほむら「あ……はい。さよなら、巴さん」




241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:53:25.25 ID:MlUuNtk80
QB「良かったのかい?マミ」

マミ「キュゥべえ……」

QB「今日はチームワークを試すんだって、あんなに張り切ってたじゃないか」

マミ「良いの……今日はもう、ちょっと疲れちゃったから」

QB「……マミ、ソウルジェムは大丈夫かい?」

マミ「あら……?本当、思ったより……。
   そんなに魔力は使ってないと思ったけど。……まぁ、このくらいなら大丈夫よね」

QB「……そうかい、なら良いんだけど」




250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:56:40.89 ID:MlUuNtk80
日曜日、朝

マミ「うふふっ、さぁ、張り切っちゃうわよ!」

QB「やけに気合が入ってるね」

マミ「もちろん!だって今日は、暁美さんをうんとおもてなしするって決めたんですもの!
   見ててキュゥべえ!私、お菓子だけじゃなくてお料理も得意なんだから!」

QB「知ってるよ。マミはいつも料理してるじゃないか」

マミ「もう、違うの!今日はいつものご飯なんかより、もっとすごいお料理作っちゃうんだから!」

QB「そうかい。頑張ってくれ、マミ」




254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:57:50.11 ID:DVFhCXOt0
やめろ…




255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:58:01.52 ID://L8mc2Xi
こええ…




258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/30(月) 23:59:08.10 ID:MlUuNtk80



マミ「そろそろ時間だけど……」

 ピーンポーン

マミ「!はーい!」

ほむら「……こんにちは」

マミ「いらっしゃい、暁美さん。待ってたわ。さぁ、上がって?」

ほむら「はい、おじゃまします」




264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:01:51.17 ID:+i5WLTCU0
とりあえず「来ない」という最悪の展開は免れたか




266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:02:32.98 ID:JOWyCvRm0
ほむら「……これは……すごいですね」

マミ「ふふっ……ちょっと張り切りすぎちゃったかしら」

正直、驚いたわ。
壁一面が飾り付けられて、料理も豪勢……。
もっと普通に食事をして、食後にデザートを食べる……その程度だと思っていたけれど。
これじゃあ、まるでパーティね。

いえ……きっと、巴マミにとってこれはパーティなんだわ。
巴マミにとって、一緒に戦う仲間ができるということは、それほど……。

マミ「暁美さん……?」

ほむら「あ……ごめんなさい。その……あんまりすごかったから、ちょっと面食らってしまって」




276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:05:07.15 ID:JOWyCvRm0
マミ「今日はコンビ結成のお祝いだけじゃなくて、
   暁美さんへのお礼の気持ちも込めて精一杯おもてなしするんだ、って決めてたから……」

ほむら「巴さん……。ありがとう、ございます」

マミ「もう、言ったでしょう?これは私のお礼の気持ち。お礼にお礼で返すなんて、変だと思わない?」

ほむら「……そうですね。この気持ち、受け取っておきます」

マミ「ふふっ、それじゃ、早速いただきましょう?せっかくのお料理が冷めちゃうわ」

ほむら「はい、いただきます。……ん、これ、すごく美味しい……」

マミ「良かったぁ、お口に合ったみたいで」




281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:07:36.25 ID:JOWyCvRm0
ほむら「はい……。巴さん、お菓子だけじゃなくてお料理も上手だったんですね」

マミ「ありがとう……え?」

ほむら「?どうかしましたか?」

マミ「私、暁美さんにお菓子作ってあげたことなんてあったかしら……?」

ほむら「あ、えっと……そう。先日お邪魔した時にいただいたケーキ、あれを手作りだと思って……」

マミ「あら、そうだったの?ごめんなさい、あれはお店で買ったケーキなの。
   でも今日は、ちゃーんと手作りのケーキを用意してあるわよ。
   お店のケーキにも負けないくらい美味しく作ったんだから!」

ほむら「そう、ですか。すごく楽しみです」




284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:09:43.20 ID:JOWyCvRm0
マミ「どうかしら……?個人的には、上手に出来たと思うんだけど……」

ほむら「えぇ、とても美味しいです。お店に出しても遜色ないくらい」

マミ「うふふっ、ありがとう!良かったわ、あれだけ自信満々に言っておいて
暁美さんのお口に合わなかったらって、実はちょっと不安だったの」

ほむら「そんなことないです。本当に、美味しい……。……」

マミ「……暁美さん?どうしたの?」

ほむら「……いえ。少し、懐かしい気分になって」




289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:12:16.70 ID:JOWyCvRm0
マミ「昔も、誰かとこうしてお茶会を?」

ほむら「はい……」

巴マミとこの時間を過ごすうちに、すっかり忘れていた気持ちが甦る。
思えば、巴マミとこうして親しい関係になったのは、もうずっと昔のこと。

いつからかしら。
私がこの人を、戦力としか考えなくなったのは。
まどかを救うための駒としか考えなくなったのは。
私がこの人を、巴マミと呼ぶようになったのは……。

ほむら「……巴……さん」

マミ「?なぁに?どうしたの?」

ほむら「これからも、よろしくお願いします」

マミ「ど、どうしたの?急に改まって……」

ほむら「いえ、なんとなく。気にしないでください」




295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:15:04.62 ID:JOWyCvRm0



マミ「……ごめんね、お片づけまで手伝わせちゃって」

ほむら「いえ。そのくらいのことはさせてください」

マミ「今日は、来てくれてありがとう」

ほむら「こちらこそ。お招きいただき、ありがとうございました」

マミ「それじゃ、またね。また一緒にお茶会しましょう?
   さすがに、今日みたいなのは何度もできないけど……」

ほむら「はい、ぜひ。……あの、1つ、良いですか?」

マミ「?なぁに?」

ほむら「次のお茶会、まどかと一緒に行きたいと思って……」

マミ「鹿目さんと……?……えぇもちろん。大勢の方が楽しいしね」

ほむら「ありがとうございます……。それじゃあ、また明日」




300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:17:44.33 ID:JOWyCvRm0



QB「今日は楽しかったかい?マミ」

マミ「キュゥべえ。どこに行ってたの?」

QB「ちょっとね。それに僕が居ないほうが2人で楽しめたんじゃないのかい?」

マミ「そんな、気を遣わなくても……やだキュゥべえ。もしかして、拗ねてるの?」

QB「別に拗ねてなんかいないよ。今日家に居なかったのは本当にたまたまだ」

マミ「そう?だったら良いんだけど……」




305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:21:12.78 ID:JOWyCvRm0
QB「それより、君の生活もずいぶんと変わってきたね。
   ずっと友達も作らずに魔法少女として戦ってきたけど、今じゃもう、友達が2人も居る」

マミ「そうね……QBと暁美さん。多いとは言えないけれど、私とっても幸せよ」

QB「いや……2人と言ったのは、暁美ほむらと鹿目まどかのことを指したつもりなんだけどな」

マミ「えっ……?」

QB「?僕は何かおかしなことを言ったかい?」

マミ「ううん、そうね……。鹿目さんとも、いつかはお友達になれたら良いわね」

QB「……ともかく、調子が良さそうで何よりだよ。その調子で、たくさん魔女を倒していってくれ」

マミ「もちろん!私と暁美さん、2人で居ればどんな魔女だって怖くないもの!」




306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:21:54.99 ID:+i5WLTCU0
うわああまどか逃げてー




307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:22:03.46 ID:2DfT0ha90
ああ...ああ...




319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:24:48.29 ID:JOWyCvRm0
翌日、放課後

マミ「暁美さーん」

まどか「あ……」

ほむら「巴さん。どうしたんですか?」

マミ「あのね、昨日の今日で悪いんだけど、お茶会をしないかと思って……。
   今から予定は大丈夫?」

ほむら「はい、大丈夫ですけど……本当に昨日の今日ですね」

マミ「昨日のために準備した材料がまだ結構余ってて、早く使っちゃわないと、って」

ほむら「えっと、それじゃあ……」

マミ「えぇ、もちろん。鹿目さんもいらっしゃい?」

まどか「え、あ、はい……」

マミ「決まりね。それじゃ、行きましょう」




328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:28:45.73 ID:JOWyCvRm0



マミ「……それでね、その時キュゥべえったら……」

まどか「……ぁ……」

ほむら「……?まどか?」

まどか「あ、えっと……ご、ごめんなさい……その、時間、が……」

マミ「あら。鹿目さん、何か用事が?」

まどか「いえ、用事は……でも、帰らなきゃ……えっと……」

マミ「門限か何かかしら?それなら仕方ないわね。気を付けて帰ってね?」

ほむら「あ、じゃあ私も」

マミ「え……?」




333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:31:04.42 ID:JOWyCvRm0
マミ「暁美さんも帰っちゃうの……?何か、用事……?」

ほむら「いえ、そういうわけじゃないですけど。まどかが帰るなら、って……」

マミ「……そうね。女の子1人じゃ、ちょっと危ないものね」

ほむら「それじゃあこれで……。巴さん、お邪魔しました」

マミ「えぇ、気を付けてね。またね」

まどか「お邪魔、しました……」

マミ「えぇ……さようなら」




346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:35:53.31 ID:JOWyCvRm0
マミ「……はぁ……」

QB「どうしたんだい、マミ。ため息なんかついて」

マミ「ううん。もう少し、お話したかったな、って……」

QB「それは残念だったね。
   確かに、まどかが帰るからと言ってほむらも帰ってしまうのはちょっと意外だった」

マミ「仕方ないわ。暁美さん、優しいから」

QB「優しい?ほむらがまどかと一緒に帰ることに優しさが関係あるのかい?」

マミ「それはだって……鹿目さんみたいな子に……」

QB「……マミ?」

マミ「嫌だ、私ったら……。なんでもないわ。
   ごめんね、キュゥべえ。今のは忘れて?さぁ、お夕飯の支度をしなくちゃ」

QB「…………」




353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:38:26.11 ID:JOWyCvRm0
翌日、放課後

ほむら「……上条くん、入るわよ」

さやか「あ……暁美さん、鹿目さん……」

恭介「…………」

まどか「……美樹さん……?」

さやか「えっと……ご、ごめん。2人とも、せっかく来てもらって悪いんだけど……。
    恭介、今日ちょっと調子悪いみたいでさ……1人にしてあげて、くれないかな……。
    あたしも、今帰ろうとしてたとこなんだ」




364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:41:31.13 ID:JOWyCvRm0
まどか「あ……そう、なの……?」

ほむら「……上条くん」

恭介「ごめん、暁美さん、鹿目さん……。
    さやかの言う通り、今日は、1人にしてくれ……」

ほむら「……えぇ。わかったわ。お大事にね」

さやか「じゃ、じゃあね、恭介……」

恭介「…………っ……くっ……ぅ、うっ……!
   どうして、僕は……僕はこんな……!もう、いっそ……!」




367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:44:22.58 ID:JOWyCvRm0
さやか「…………」

ほむら「上条くんと、ケンカしたの?」

さやか「えっ……?け、ケンカ、っていうか……」

ほむら「あなたは、何も悪いことはしていない。いつか彼もきっと、分かってくれるわ」

さやか「うん……ありがとう」

まどか「美樹さん……」

さやか「あはは……なんだかなぁ。鹿目さんに、かっこ悪いとこ見せちゃったね。
    この前カッコイイって褒められたばっかりなのに。情けないなぁ、あたし」

まどか「う、ううん……そんな、こと……」

さやか「……ありがと、2人とも」




370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:46:53.21 ID:JOWyCvRm0
さやか「それじゃあたしはここで。バイバイ」

ほむら「えぇ、また明日」

さやか「鹿目さんも。バイバイ」

まどか「……ばいばい……」

ほむら「…………」

そろそろ危ないかもしれない。
今日の様子だと、上条恭介の精神状態はあまり良くない。
ということは当然、美樹さやかも……。

一応釘は刺しておいたけど……
明日から、もう少し監視を厳しくした方が良いかも知れないわね。




372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:49:15.14 ID:JOWyCvRm0
まどか「ただいまー」

知久「あ、おかえり、まどか。……うーん、参ったなぁ」

まどか「?どうしたの、パパ」

知久「うーん、ちょっと買い忘れがあったみたいで……」

まどか「あ、だったらわたし買ってくるよっ!出かけられる格好だし」

知久「そうかい?助かるよ。それじゃあ、お願いしても良いかな」

まどか「うん!」




377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:52:44.58 ID:JOWyCvRm0



まどか「……思ったより暗くなっちゃった……。早く、帰らないと……きゃっ!?」

 「ってぇ!?おい、気を付けろよな!」

まどか「あ……ご、ごめんなさい……!」

 「あっ、くそ!どうしてくれんだ、おい!あんたのせいでタイヤキ1個ダメになっちゃったじゃんかよ!」

まどか「ひっ……あ……その……あの……ご、ごめんなさい……」

 「ごめんで済めば警察はいらないっつーの!」

まどか「ぇ……ぇう……ぐすっ……」




389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:55:38.39 ID:JOWyCvRm0
 「……ちっ!泣くんじゃねぇよ鬱陶しい……これじゃまるであたしが悪者じゃん」

警察「おい!君たち何をしてる!?」

 「んだよクソ!まじで警察来やがった!」

警察「あっ!待ちなさい!……な、なんて逃げ足の速い子だ……。君、大丈夫かい?」

まどか「ぐすっ……は、はい……」

警察「今日はもう早く帰りなさい。次からは、あんまり遅くに出歩かないようにするんだよ」

まどか「は、はい……ごめんなさい……」




395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 00:59:28.12 ID:JOWyCvRm0



QB「……まさか君がこの町に戻ってくるなんてね、杏子」

杏子「何よ?なんか文句あるっての?」

QB「文句なんかないさ。ただちょっと意外だっただけだよ」

杏子「あっちの方はシケてやがんだよ。もう平和で平和で。
   人間どもは幸せだろうが、魔法少女にとっちゃ餌が無くて困るっつーの。
   それに比べて見滝原と来たら、絶好の狩場だよホントに」

QB「でも、ここにはマミが居るだろう?」

杏子「ふん。確かにそれは気に入らねぇが、関わり合いにならなきゃ良いだけの話だろ?
   あいつの目を盗みつつ、あたしはグリーフシードをたんまり稼がせてもらうよ。
   ま、いざとなったらあいつもぶっ潰してこの縄張り奪っちゃえば良いんだし」

QB「そう上手く行くかな。なにしろこの町には、君を除いて3人の魔法少女が居るからね」




415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:05:47.21 ID:JOWyCvRm0
杏子「はぁ?何よそれ。マミの他にも2人居るっての?聞いてないんだけど」

QB「訊かれてないからね。
  1人はまだ成り立てだけど、もう1人はマミにも負けないくらいのベテランらしい。
  しかもかなり強い。もしかしたら杏子、君より強いかもしれないよ」

杏子「何?あんたいつからあたしを見くびるようになったわけ?」

QB「見くびってなんかいないさ。客観的にそう判断してるだけだよ。
  しかも彼女は、巴マミとコンビを組んで魔女と戦っている。かつての君みたいにね」

杏子「……何が言いたいのさ」

QB「別に何もないよ。僕は状況を説明しているまでだ」

杏子「……ふん。でもま、興味は出てきたよ。
   あたしより強いって魔法少女が巴マミと組んでるって?
   はっ!あんな甘いのと組むような奴があたしより強いわけないじゃん。
   今度あいさつくらいには行ってみても良いかもねー」




420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:10:21.23 ID:JOWyCvRm0
翌日、放課後

今日はまどかが家の用事があるらしく、私は今、1人で病院の前に居る。
上条恭介……少しは精神的に安定してくれれば良いんだけど……。

看護師1「それにしても、本当に奇跡ってあるのね……」

看護師2「えぇ、自殺に失敗して、しかも自殺の原因だった怪我が治っちゃうなんて……」

……え……?

看護師2「しかも、確かに飛び降りたはずなのに怪我1つなかったんですって……」

看護師1「えー?それは流石に嘘でしょ?
      ギリギリで踏み止まったとか、誰かに止められたとかじゃないの?」

看護師2「でも飛び降りるの見た人が居たって……運よく、何かがクッションになったとか?
      まぁ、本人も前後の記憶が飛んじゃってるらしいから、
      今となってはなんとも言えないんだけどね……」




421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:10:45.99 ID:br9DSraF0
ああああああああああああああ
さやかああああああああああああああ




428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:13:43.56 ID:JOWyCvRm0
看護師1「でもとにかく、指が治ったのは確かなんだから、本当に奇跡よねー……」

……なんてこと……!

私は看護師たちの話を聞くや否や、急いで上条恭介の病室に向かう。
今の彼女たちの話が本当だとしたら……!

ほむら「上条くん……!」

恭介「わっ、びっくりした。暁美さん……どうしたんだい?そんなに慌てて」

ほむら「あなた、怪我の具合は……!?」

恭介「あ……もしかして看護師さんか誰かに聞いたのかな?
   それが、自分でも信じられないんだけど……。
   まるで事故にあったのが嘘みたいだよ。お医者さんも、まるで奇跡だ、って」

ほむら「っ……!」




431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:16:07.06 ID:JOWyCvRm0
ほむら「今日、美樹さんは!?」

恭介「え?今日はまだ来てないけど……学校には行ってないのかい?」

ほむら「……ええ。まぁ、とにかく……おめでとう、上条くん」

恭介「うん、ありがとう」

ほむら「それじゃ、私はこれで!」

恭介「え?あ、うん……。じゃあね、暁美さん」




438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:18:20.48 ID:JOWyCvRm0



まどか「…………」

1人で帰るの、久しぶりだな……。
なんだろう、やっぱり、ちょっとさびしい。
慣れてたはずなのにな……。

わたし、いつの間にかこんなにほむらちゃんのこと……

杏子「おっ?よぉ、また会ったね」

まどか「え……っ!ぁ、あ……!」

杏子「ちょうど良かった。昨日は邪魔が入ったけどさ。
   今日は人通りも少ないし、ゆっくり話ができそうだ」

まどか「っ……ぃ……ぁ……」




442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:23:00.93 ID:JOWyCvRm0
杏子「おいおい、そんなビビんなくても良いじゃん。何も取って食おうってんじゃないんだ」

まどか「ご、ごめん、なさぃ……ごめんなさい……!」

杏子「あーもうなんなんだよ……。ピーピー泣いてんじゃねえっつーの。
   あんたそんなんじゃ今まで散々苦労してきたんだろうなぁ。
   いろいろ酷い目にあってきたんじゃねぇの?いじめとか……カツアゲとかさ」

まどか「ひっ……ぇうっ……ぐすっ……」

杏子「ま、安心しなよ。あたしはただ、昨日ダメになったタイヤキを奢ってもらえばそれで……」

さやか「ちょっとあんた!何してんの!?」




446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:26:32.44 ID:JOWyCvRm0
杏子「ちっ、なんだよ。また邪魔かよ」

まどか「っ……み、美樹、さん……!」

さやか「あんたどこの子?見滝原の生徒じゃないみたいだけど……。
    とにかく、ウチの生徒にちょっかい出すのやめてよね!」

杏子「なんだあんた。こいつのお仲間かい?あたしは別に……ん?
   ……ふーん……。ははっ、なるほどね」

さやか「な、なによ……?」

杏子「あんたか、噂の新米魔法少女って奴は」

さやか「なっ……!」

まどか「え……!?」




452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:29:06.65 ID:JOWyCvRm0
杏子「キュゥべえから聞いたよ。あんた、他人のために魔法少女になったんだろ?
   ははっ!笑わせてくれんじゃん。
   他人のためにたった1つの奇跡のチャンスを使っちまうなんてね。馬鹿丸出しも良いとこだ」

さやか「あ、あんた……」

杏子「魔法ってのは、徹頭徹尾自分のためだけに使うもんなんだよ。
   あぁそうだ、あんたまだマトモに戦ったこともないんだろ?先輩として良いこと教えてあげるよ」

さやか「……何」

杏子「魔法少女としてやっていくんならさ、使い魔なんて放っておきな。魔女だけを狩るんだ。
   そうすりゃ、魔力も無駄に使わずにグリーフシードだけを手に入れられる」




459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:31:16.44 ID:JOWyCvRm0
さやか「え……?でも、使い魔も人を襲うって……」

杏子「だから、それで良いんだよ。何人か食って魔女になるのを待ってから倒せば良い。
   卵生む前のニワトリ絞めても意味ないっしょ?」

まどか「そん、な……!」

さやか「あ、あんた……グリーフシードのために、人を見殺しにするっていうの!?」

杏子「……なんかさぁ。大元から勘違いしてない?あんた。
   弱い人間を魔女が食う。その魔女をあたしたちが食う。
   そういうルールなんだよ。食物連鎖。学校で習ったよねぇ?」

さやか「何よ、それ……なんだよそれ!ふざけないで!」

杏子「あー……やっぱあんたもそういう口か」




464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:33:53.04 ID:JOWyCvRm0
杏子「正義の味方気取り。ほんとウザいわそういうの。
   大体さぁ。他人なんか助けて何の意味があるわけ?何も得しないじゃん。
   ま、人に褒められたいとか報酬が欲しいとか、そういうのだったらまだ分かるけどさ」

さやか「っ……!」

杏子「正義の味方だかなんだか知らないけどさ。
   やれ正義だの、人助けだの、ほんとくだらねぇ。
   そもそも、人のために何かするってのが馬鹿の発想……」

まどか「そ、そんなことない!」

杏子「……はぁ?」




465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:34:22.43 ID:ZxiYl5n1O
――オクタヴィアさんがログインしました




466 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:35:27.63 ID:cRlPgb5l0
魚魚魚~♪魚を食べーると~♪




468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:37:51.03 ID:JOWyCvRm0
まどか「美樹さんは、わたしを、助けてくれた!すごく、嬉しかった!」

さやか「……鹿目さん」

まどか「美樹さんは、すごく強くて、かっこよくて……!
    わたしにとって、美樹さんは、正義のヒーロー……!」

杏子「……うぜぇよ……マジでうぜぇ」

さやか「っ……!やめろ!この子に手を出すな!」

杏子「んだよったく、どいつもこいつも……!超うぜぇ!
   言って聞かせてもわからねぇってんなら……」

ほむら「それには及ばないわ」




470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:39:58.28 ID:JOWyCvRm0
杏子「っ……!?」

まどか「ほむらちゃん……!」

さやか「あ……暁美さん!?その格好……!」

杏子「てめぇ、どっから……なっ!?き、消えた……!?」

ほむら「あなたはもう少し冷静な人間だと思っていたけれど。
    私の過大評価だったのかしら、佐倉杏子」

杏子「っ!?ど、どうやって後ろに……それになんであたしの名を……」

ほむら「さぁ。それより、どういうつもり?
    魔法少女でもない一般人に手を出そうとするなんて」




472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:42:18.36 ID:JOWyCvRm0
杏子「……ふん。別に魔法を使うつもりはなかったさ。……つーか、あんた何者だ?」

ほむら「あなたと同じ、魔法少女よ」

杏子「……あぁそっか、あんたが噂の……巴マミと組んだって甘ちゃんか」

ほむら「…………」

杏子「ってことは、あたしの敵ってわけだ」

ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。
    あなたはどっちなのかしら?佐倉杏子」

杏子「……ちっ。さっきの魔法と言い、得体が知れなさすぎる。
   今日のところは降りさせてもらうよ」




476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:44:29.81 ID:JOWyCvRm0
ほむら「賢明ね。言っておくけど……またこの子に手を出すようなら、
    その時は容赦しないから。そのつもりで」

杏子「……ふん」

さやか「あっ……行っちゃった」

ほむら「……まどか、無事だった?」

まどか「ほ、ほむらちゃぁん……!」

ほむら「怪我はないみたいね、良かった……。美樹さん」

さやか「えっ?は、はいっ?」

ほむら「またまどかを守ってくれて、ありがとう……」




478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:46:56.85 ID:JOWyCvRm0
さやか「いや、ううん……こっちこそ、暁美さんが来てくれなかったら……。
    そ、それより……怒らないの……?」

ほむら「……何を?」

さやか「いや、こないだ忠告してくれたのってさ……
    あれ、暁美さん全部知ってたんでしょ……?
    魔法少女の大変さとか、教えてくれてたんだよね?
    それなのに、結局契約しちゃって……」

ほむら「……意外ね。あなたも、そんなことを気にするのね」

さやか「ま、まぁ……一応……」

ほむら「……上条くんの命を救うためですもの。私には責められないわ」




481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:49:24.38 ID:JOWyCvRm0
まどか「えっ……命……!?」

さやか「あんた……なんでそれを……」

ほむら「看護師が噂話をしているのを、たまたま……」

さやか「……そっか」

ほむら「だから、もう契約してしまったことに関してとやかく言うつもりはないわ。
    でも……これだけはお願い。絶対に、契約したことを後悔しないで。
    後悔して、絶望に負けてしまうと……本当に、取り返しのつかないことになる」

さやか「……うん。大丈夫だよ。
    後悔なんて、しない。鹿目さん……まどかが、言ってくれたから」

まどか「……えっ……?」




483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:51:30.02 ID:JOWyCvRm0
さやか「あたしね、さっき……すごく嬉しかったんだ。
    あたしのことあんな風に思ってくれてたなんて……。
    本当はさ、ちょっと不安だったんだ。勝手に人助けなんてして……したつもりで。
    相手は実は、あたしのこと迷惑に思ってるんじゃないか、って。
    助けたつもりになって、自己満足しちゃってるんじゃないか、って」

まどか「そ、そんなこと……!」

さやか「でもね、まどかのさっきの言葉で。あたし……すごく救われた。
    まどかのおかげで、今までの自分に、これからの自分に、自信が持てたんだ」

まどか「わ、わたしが……わたしの、言葉が……?」

さやか「正義のヒーローなんだって、言ってくれちゃったりしてさ……。
    まぁ、ヒーローよりはヒロインの方が良いかなーなんて思ったりもしたけど」

まどか「あ、ご、ごめん……」

さやか「あははっ。もー、冗談だよ。ヒーローでも十分!すごく嬉しかった。
    でもね、まどか。あたしは……。
    あんたのヒーローって言うよりその……あんたの、友達になりたいなー、ってさ」




488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:54:35.39 ID:JOWyCvRm0
まどか「っ……ぁ、あ……え……」

さやか「……ダメ、かな?」

まどか「だ、ダメじゃない……!わ、わたしも、わたしも……美樹さんと……!」

さやか「ほんと……!?じゃあさ……!
    あたしも『まどか』って呼ぶから、あんたも、『さやか』って呼んでよ!」

まどか「えっ?え、えっ、と……」

さやか「はい、せーのっ!」

まどか「さ、さやか……ちゃん……」

さやか「うん、まどか!」




491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 01:58:51.80 ID:JOWyCvRm0
まどか「さやかちゃん……ほむらちゃん……!」

ほむら「良かったわね、まどか。美樹さんとお友達になれて」

さやか「えっ?ちょっとほむらー?
    あたしは今のであんたとも友達になったつもりだったんだけどなー……。
    友達の友達は友達、でしょ?3人一緒!3人とも友達!」

ほむら「……美樹さ」

さやか「ストップ!……言いたいこと、わかるね?」

ほむら「……強引ね。……さやか」

さやか「ん!これからよろしくね!ほむら、まどか!」




493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:00:55.66 ID:JOWyCvRm0
……この時間軸は、私に欠けてしまった何かを取り戻してくれている……そんな気がする。

私がこの子にここまで好意を抱いたのは、いつが最後だったろう。
いつからか美樹さやかという存在は、まどかを苦しめるだけの、
私の目的へのただの障害に成り果ててしまっていた。

でも、思い出した。
この子は本当に、真っ直ぐで、純粋で、正義感の強い……。

でもそれゆえに、魔法少女には致命的に向いていない。
だから、いつもこの子のことは諦めてしまっていた。

でも、今回は……美樹さやかの運命もきっと、変えてみせよう。

ほむら「ところで、さやか。上条くんにはいつ告白するの?」

さやか「ほわぁっ!?ななな、何だよ急に!?」




498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:02:57.51 ID:JOWyCvRm0
まどか「えっ?さやかちゃん……そう、なの……?」

さやか「ち、違うよ!あたしは別に、恭介はそんなんじゃ……!」

ほむら「好きじゃないの?」

さやか「そ、そりゃー、好きか嫌いかで言えば好きだけどさ、別に……」

ほむら「…………」

さやか「ご、ごめん……嘘。ほむらの、言う通りです……」

まどか「わ、わっ……そうなんだ……!」




500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:05:00.35 ID:JOWyCvRm0
さやか「まどかー……あんた、なんか妙に生き生きしてない?」

まどか「えっ……?そ、そんなこと……ただ、えっと……」

さやか「ただ、何よ?」

まどか「さやかちゃん、やっぱり……か、かわいいな……って」

さやか「このー!馬鹿にしてるでしょ!もう許さん!こうしてやるー!」

まどか「ひゃっ……!きゃはははっ!や、やめて、さやかちゃっ、あはははははっ!」

ほむら「…………」

この子が居ると、やっぱり急に賑やかになるわね。
まどか、楽しそう。




502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:07:27.44 ID:JOWyCvRm0



マミ「えっ……?この前言ってた美樹さんって言う子、結局契約しちゃったの……?」

QB「そうだよ。それも、彼女は他人のために祈って魔法少女になった。
  これからもきっと、他人のために戦い続けるだろう。君や、ほむらみたいにね。
  チームを組めばきっと上手くやっていけるだろうね」

マミ「えぇ、そうね」

QB「?意外だな。君と同じ考えの魔法少女が増えるとなると、君はもう少し喜ぶと思ったんだけど。
  一緒に戦う仲間が増えて嬉しくはないのかい?」

マミ「え?ううん、そんなことないわ。仲間は居るに越したことはないもの。
   3人も居れば、負担もずっと楽になるはずだしね」

QB「その通りだ。近いうちに挨拶にでも行くと良いよ。
  ……それからもう1つ、君に伝えておくべきことがある」

マミ「……?」

QB「佐倉杏子。彼女がこの町に来た」

マミ「っ!?佐倉さんが……?どうして……」

QB「目的は見滝原のグリーフシードらしい。
   魔女が多く出現するこの町は、彼女にとって絶好の狩場だ」




507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:09:39.63 ID:JOWyCvRm0
マミ「……それで、あの子、何か言ってた?」

QB「今のところは、マミと事を荒立てるつもりはないようだよ。
  ただ……君以外の相手とは、そうも行かないらしい」

マミ「……!?どういうこと……?」

QB「魔法少女になったばかりの美樹さやかと……暁美ほむら。
  ついさっき、彼女たちと揉め事を起こしていたようだ」

マミ「そんな……!」

QB「幸い、戦闘には発展しなかったけどね。
  とにかく、気を付けた方が良い。
  君に実害はなくとも、他の2人に何かある可能性は否定できないからね」

マミ「そう、ね……ありがとう、キュゥべえ。…………佐倉さん……」

QB「…………」




514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:11:41.05 ID:JOWyCvRm0



杏子「…………」

QB「やぁ、杏子」

杏子「……てめぇか」

QB「今日は一体どうしたんだい?いつもの君らしくなかったじゃないか」

杏子「ふん……ちょっと虫の居所が悪かっただけだよ」

QB「特に、鹿目まどかに対する反応が過剰だったようだけど」

杏子「うるせぇな!……助けてもらっただとか、嬉しかっただとか……。
   何が正義のヒーローだ、くだらねえよ。ほんと、くっだらねえ」




520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:13:57.08 ID:JOWyCvRm0
翌朝

さやか「おっはよー!ほむら、まどか!」

ほむら「おはよう」

まどか「お、おはよう……」

さやか「もー、2人とも朝から暗いぞー?もっと元気に行こう!」

ほむら「別に暗くなんかないわ。あなたが朝から元気すぎるのよ」

さやか「まーね!元気が取り得のさやかちゃんですからねー!」

まどか「げ、元気だけが取り得なんて、そんなこと、ないよ……!」

さやか「別に『だけ』なんて言ってないぞーまどかさんよー」




525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:16:00.16 ID:JOWyCvRm0


さやか「2人ともー!今日は一緒にお弁当食べようよ!」

まどか「えっ……で、でも……」

ほむら「いつも一緒の子たちは良いの?」

さやか「へーきへーき!ちゃんと断ってきたからさ!ねっ?」

ほむら「そう。だったら、屋上に……」

マミ「あ……。暁美さん。ちょうど良かった。ちょっと良い?」

ほむら「巴さん……?」




530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:18:31.90 ID:JOWyCvRm0
マミ「あのね、ほらこの前話した、美樹さやかさんっていう子を探してるんだけど……。
   あ、勘違いしないでね?別に勧誘しようとかじゃなくて、ていうかもう……」

さやか「あのー……美樹さやかは、あたしですけど……」

マミ「えっ?あら、あなたが……。もしかして、暁美さんたちと一緒に居るということは……」

ほむら「……えぇ。私たちも昨日知ったばかりですけど」

マミ「そう、なら話は早いわ。美樹さんに、ちょっと挨拶しておかなきゃ、って思って」

ほむら「そういうことなら、私たち今から屋上に行きますから、ご飯を食べながらでも」

マミ「えぇ、そうね。ご一緒するわ」

さやか「……?」




534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:20:34.54 ID:JOWyCvRm0



さやか「えー!?先輩も魔法少女だったんですか!?
    ま、魔法少女って、結構居るんですね……」

マミ「そうね、世界中に魔法少女は居るわ。
  でも、1つの町にこんなに何人も魔法少女が居ることって、実は珍しいことなの」

まどか「そう……なんですか……?」

ほむら「えぇ。グリーフシードの話は、もうしたわよね?
    あれを少しでも多く手に入れたいと考える魔法少女が少なくないの」

QB「と言うより、そう考えるのが普通だろうね」

さやか「うわっ!キュゥべえいつの間に!」




535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:22:47.88 ID:JOWyCvRm0
QB「だから、多くの魔法少女は自分の縄張りを作る。
   縄張りは相互不可侵というのが、魔法少女の暗黙のルールだ」

さやか「なるほど……。だから、こんな風に魔法少女が一箇所に集まるってことはあんまりないんだ」

QB「ただ、中には好戦的な魔法少女も居て、積極的に縄張りを奪いに行く者も居る。
   たとえば佐倉杏子なんかが、その中の1人と言えるだろう」

まどか「佐倉、杏子……って、その子、昨日の……!」

さやか「じゃああいつ、この町を自分の縄張りにするために……!?」

QB「今のところはあまり事を荒立てるつもりはないようだけど。
   けど少なくとも、この町のグリーフシードが目的であることは確かだ」




538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:24:53.59 ID:JOWyCvRm0
QB「とにかく、同じ町に居る以上、杏子との接触は避けられないだろう。
   杏子は強い。いつ何が起きても良いように……」

ほむら「キュゥべえ。もうこの話はやめましょう」

まどか「ほ……ほむら、ちゃん……」

ほむら「大丈夫よ、まどか。何も心配は要らないわ」

まどか「ほ、本当……?わ、わたし……」

さやか「……もー!まどかは心配性だなー!
    もしあいつがまた来ても、このさやかちゃんがガツンと追い返してやるって!」

ほむら「えぇ。さやかはともかくとして、私と巴さんが居るんだから、安心して」

さやか「ともかくって言うなー!」




541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/01(火) 02:27:05.16 ID:JOWyCvRm0
ほむら「それはそうと……マミさん。これからのことですけど……。
    さやかと3人でチームを組むのが良いと思うんです」

さやか「へっ?」

ほむら「もし佐倉杏子がこの縄張りを奪うつもりなら……さやかを1人にするのは危険すぎる。
    経験の浅いさやかと、ベテランの杏子。戦えば結果は見えています」

マミ「……そうね」

さやか「そっ、そんなことない……って言いたいけど……。やっぱ、そうだよね……」

マミ「……暁美さんの言う通りね。今は、3人でチームを組むのがベストだわ。
   もちろん……美樹さんが嫌でなければ、だけど」

さやか「えっと、その……良いんですか?あたしなんかが居ちゃ、迷惑じゃ……」

ほむら「大丈夫。最初は慣れないかもしれないけど、私がフォローするわ」

マミ「……暁美さん……」

ほむら「だから……私たちと一緒に戦いましょう、さやか」

さやか「う、うん……!ありがとう、ほむら!よろしくお願いします!」









その2へ




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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 03:05: :edit
    1げと
  2. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 03:34: :edit
    ループ終盤辺りのグロッキーなほむらっぽくて良いな
    計算高いのにいざとなったら手助けせずにはいられないところとか
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 07:40: :edit
    マミのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 08:27: :edit
    米2
    そういうささいなレベルまで、
    ほむらだけじゃなくマミさんやさやか、それにまどかまで全然キャラ崩壊してない。すごい。特にまどかが転校してきたばかりで内木で引っ込み思案な様子がほむらでほぐされ、さやかの存在で一気に上げられて本編まどかに近づいていく過程が、急変させずじっくりとゆっくり丁寧に描かれてる。
    こういう本当に細かい部分まで、そして本編では裏設定的で描かれていないけど実際はそうであったろうとこまで入り込んでる、各キャラを過不足なく崩壊させず忠実に丁寧に追っている、
    さらにそれを踏まえつつ話ができあがっていく……。
    あと個人の生理的な問題なんだろうけど、書式というか書き方がすごく俺には読みやすかった。これから2読むわ。
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 08:29: :edit
    こええ・・・
    バッドエンド臭が
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/14(月) 16:11: :edit
    006getだぜ!
  7. 名前: 名無しさん #-: 2012/05/14(月) 17:45: :edit
    この地雷原を歩く感
    すごいゾクゾクするなw
  8. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/17(木) 05:01: :edit
    杏子ぶつかられて物ダメにされたされた分の真っ当な文句言ってるだけだよな
    確かに流石にこれはうぜえ
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/19(土) 13:56: :edit
    ここまで、ずいぶん自然な流れで
    すらすら読めた乙。
    その2が楽しみだ。
  10. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/21(月) 16:28: :edit
    米8
    こういう性格の人はいきなり怒鳴られたりしたらこうなるだろ
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c o m m e n t
p a s s
 
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
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