一方通行「お話屋さンでェす」 その1

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2012/05/02(水)
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:35:09.63 ID:SYRHER3o0
なンでも屋さン(窒素通行)
一方通行「なンでも屋さンでェす」

コーヒー屋さン(ですの通行)
一方通行「コーヒー屋さンでェす」

占い屋さン(原子通行)
一方通行「占い屋さンでェす」 その1

ほぐし屋さン(番外通行)
一方通行「ほぐし屋さンでェす」 その1

お食事屋さン(オルソラ通行)
一方通行「お食事屋さンでェす」 その1

寺子屋さン(座標通行)
一方通行「寺子屋さンでェす」 その1


こんばんは、またまた来ました。

今回で一方通行がお店を開く話は最終回です。
長さもいつもの半分ほどなので、気軽に読んでください。

アシスタントは回りまわって絹旗です。




3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:36:12.31 ID:SYRHER3o0
注意
・原作との矛盾点はSSの設定として許容して下さい
・キャラ崩壊注意
・グダグダ、ゆるゆるが苦手な方は戻る事をおススメします
・パロディ、悪ふざけ注意



以下投下




5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:36:55.32 ID:SYRHER3o0
一方通行「おォ、そこのチビ」

黒子「え?」

一方通行「オマエだよ、ジャッジメントだろォ?」

黒子「チビ?……まぁジャッジメントですが」

一方通行「あそこの路地裏にクソなスキルアウトが寝てるから、ちゃンと捕まえとけ」

黒子「えっ?」

一方通行「じゃお疲れっしたァ」ペコリ

黒子「ちょちょ、ちょっとお待ちくださいな!」

一方通行「なに」

黒子「どういう事か説明してもらえますの?」

一方通行「バカかオマエ」

黒子「……」イラッ




9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:37:36.47 ID:SYRHER3o0
――


黒子「はぁ、つまりはアナタに絡んできたスキルアウトが気絶してるので」

一方通行「それを処理しとけっつってンだよ」グデー

黒子「失礼ですがお名前を伺っても?」

一方通行「なンで」

黒子「まぁ念の為と言いますか」

一方通行「普通自分から名乗るもンだろォが」

黒子「……ジャッジメントの白井黒子と申します」

一方通行「……」

黒子「……」

一方通行「パンダメントに名乗る名はねェ」スタスタ

黒子「お待ち下さい!待って下さい!待て!」ガシッ




11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:38:16.65 ID:SYRHER3o0
黒子「……パンダメントとは?」

一方通行「パンダがジャッジメントやってンだからパンダメントだろォが!」プンスカ

黒子「パンダってなんですの!バカにしてるんですか!?」

一方通行「バカにしてねェで何してるっつーンだよ」

黒子「……」

一方通行「パンダですの!」バーカバーカ

黒子「むっきぃぃぃぃ!なんですかこの失礼な殿方は!」ジタジタ

一方通行「第一位ですゥ、レベル5の第一位ですゥ」

黒子「」

黒子「え、第一位……?」

一方通行「おォ、オマエと違って人間だけどな」フフン

黒子「……」プルプル




14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:39:06.99 ID:SYRHER3o0
黒子「喰らえ鉄矢!」シュッ

一方通行「遅ェ!」ヒュン

黒子「よ、避けた!?」

一方通行「オマエなンかこォだ、爪の白いとこギューってしてやる」ギュー

黒子「い、痛っ!イタタタタタ!みぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」ジタジタ

一方通行「ン、もォこンな時間か……悪ィな、パンダに構ってる暇はねェンだ」

黒子「あぅぅぅ……あ!逃がしませんわよ!」ダッ

一方通行「遅ェ!」ダッ


<パンダのバーーーーカアアアアァァァァ…………


黒子「……」ポツン

黒子「……」プルプル

黒子「なんなんですのあの男はぁぁぁぁぁぁ!!!」ジタジタ




17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:40:20.51 ID:SYRHER3o0
絹旗「はー、超天気いいですね」トテトテ

絹旗「たまにはお散歩もいいものです」トテトテ

絹旗「……うん?」

絹旗「なんでしょう、子供たちが公園に集まってますね」

絹旗「ちょっと見て見ましょう」トテトテ




おっちゃん「こうして桃太郎はおじいさんとあばあさんと末永く暮らしましたとさ」

おっちゃん「めでたしめでたし」

男の子「えー、もう終わりー?」

女の子「まだみたーい」


絹旗「へぇ、紙芝居ですか、超珍しいですね」

絹旗「……あれ?」




19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:41:10.11 ID:SYRHER3o0
<ハイ!ハイハイ!

おっちゃん「ん?どうしたのかな?」

一方通行「犬とか雉とか猿ってどォなったンですかァ?」ハイ


絹旗「」


絹旗(あ、一方通行!?何してんですか!?)

おっちゃん「んー、きっと桃太郎と仲良く過ごしたんじゃないかな?」

一方通行「ほォ、そりゃ平和なこったな」

おっちゃん「君は紙芝居好きかい?」

一方通行「あァ、紙芝居にはロマンがあるからなァ」

おっちゃん「毎週来てくれてありがとうね」

絹旗「毎週!?超ファンじゃないですか!」

一方通行「あン?」

絹旗「あ」




21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:42:24.84 ID:SYRHER3o0
一方通行「ンだァ?アイテムのチビガキじゃねェか」

一方通行「こンなとこでなにしてンだよ」

絹旗「チビガキじゃないです!私には絹旗最愛という超可愛い名前があるんです!」

一方通行「カワイー、チョーカワイー」

絹旗「……」イラッ

絹旗「っていうかこっちのセリフですよ、第一位が何をしてるんですか?」

一方通行「紙芝居観てたンだよ、わかンだろォが」

絹旗「どうして第一位が紙芝居なんか観てるのかって聞いてるんですよ」

一方通行「……ンだと?」

絹旗「え?」

一方通行「紙芝居なンか、だと?」

絹旗「はい?」

一方通行「紙芝居ナメてンじゃねェぞクソガキ!」プンスカ

絹旗「」




22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:43:07.05 ID:SYRHER3o0
一方通行「いいか?紙芝居ってのは何年も、何十年も前から継承される日本の文化だ」

絹旗「え、はぁ……」

一方通行「語り手の技術によって織り成される臨場感」

一方通行「まるでその世界に飛び込んだかのように錯覚を覚えるストーリー展開」

絹旗「あ、はぁ……」

一方通行「それらを含めてもォ一度言う」

一方通行「紙芝居ナメてンじゃねェぞクソガキ!」

絹旗「……」

絹旗「……とりあえず一方通行が紙芝居の超ファンだという事はわかりました」

一方通行「……ちっ」

絹旗「?」

一方通行「おっちゃン」

おっちゃん「ん?」

一方通行「ダブルヘッダーだ」

おっちゃん「」

絹旗「えっ」




23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:44:01.72 ID:SYRHER3o0
一方通行「こォなったらオマエも観てその素晴らしさに酔いしれろ」

絹旗「え?」

おっちゃん「し、しかし、今日はこれで終わりなんだけど……」

一方通行「オマエらもまだ観たいよなァ?」

男の子「みたいー!」ワー

女の子「もういっかーい!」ワー

絹旗(て、手懐けている!!)

おっちゃん「んー、じゃあ今日は特別だよ?」

一方通行「おォ、わかってンじゃねェか」

おっちゃん「まぁ君は常連さんだしね」

絹旗(いいんだ……)




24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:44:43.38 ID:SYRHER3o0
一方通行「オラ、こっち来い」ポンポン

絹旗「え……」

一方通行「オラ、こっち来い」ポンポン

絹旗「いや私は別に……」

一方通行「オラ、こっち来い」ポンポン

絹旗「……わかりました」ススス

絹旗(ハイしか選ばせないとか……超RPGみたいですね)

おっちゃん「じゃあ浦島太郎のはじまりはじまりー」

絹旗(はぁ、なんでこんな事に……)

絹旗(大体私は紙芝居という子供っぽい趣味はないんですけど)

絹旗(そりゃB級、C級の映画は好きですけど、今時紙芝居って……)ハァ




26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:45:24.81 ID:SYRHER3o0
――


おっちゃん「そして海岸で、亀を虐めている子供たちを見かけました」ペラ

男の子「いじめちゃダメー!」

女の子「亀さんかわいそう!」

一方通行「亀を虐めンじゃねェ!」プンスカ

絹旗「そうですよ!超可哀相です!」プンスカ




おっちゃん「そして乙姫様から、お土産として玉手箱を貰いました」ペラ

一方通行「待て太郎!それは罠だァ!」ギャースカ

絹旗「遠慮という言葉を覚えてください!」ギャースカ

おっちゃん「……」

一方通行「早く、次」ソワソワ

絹旗「そうですよ、次」ソワソワ

おっちゃん「ああ、うん……」




27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:46:22.32 ID:SYRHER3o0
――


一方通行「……」ホクホク

絹旗「……」ホクホク

一方通行「どォだ?」

絹旗「超最高でした」

一方通行「だろォ?紙芝居最高だろォ?」

絹旗「ええ、正直ナメてましたもん!」

一方通行「ちゃンと紙芝居にゴメンなさいしろ」

絹旗「ゴメンなさい」ペコ

一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

絹旗「わわ……」

一方通行「よし、じゃ興奮冷める前になンか飲み物でも飲みに行くか」

絹旗「え、ご馳走してくれるんですか?」

一方通行「ン?あァ、いいぞ」

絹旗「やった!さっすが第一位!」ワーイ




28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:47:17.75 ID:SYRHER3o0
高級っぽいお店――


絹旗「うわ、超高そうじゃないですかここ」

一方通行「そォか?」

絹旗「これが第一位の財力ですか……」

一方通行「俺はコーヒー、オマエは?」

絹旗「メロンソーダとかあります?」

一方通行「……ねーわ、メロンジュースならあるが」

絹旗「あ、じゃあそれでお願いします」



店員「お待たせ致しました、おコーヒーとおメロンおジュースになります」コト

一方通行「おォ」

絹旗(……落ち着かない)ソワソワ

一方通行「このまろみ……そして、このまろみ……」ズズー

絹旗「え?」




29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:48:14.29 ID:SYRHER3o0
一方通行「オマエ紙芝居観たの初めてか?」ズズー

絹旗「ええ、多分小さい頃施設で観たんでしょうけど、記憶にないもので」チュー

一方通行「ふゥン」

絹旗「一方通行が紙芝居を観るきっかけになったのってなんですか?」

一方通行「最初は打ち止めと番外個体……家族みてェな奴の付き添いだった」

絹旗「それで魅了された、と」

一方通行「まァな」

絹旗「しかし、あの感覚はなんなんでしょうね」

一方通行「やっぱり暖みのある絵と、語り手だな」

絹旗「文化っていうのが超納得ですもん」チュー

一方通行「紙芝居屋さンがもっと広がれば戦争はなくなる気がする」ウン

絹旗「あ、それわかります」




31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:49:07.97 ID:SYRHER3o0
絹旗「でも紙芝居屋さんって減ってきてるんじゃないですか?」

一方通行「そォなンだよな」

絹旗「超珍しいですもんね、今時紙芝居やるなんて」

一方通行「現代っ子はそンなもンに興味はねェンだろ」

一方通行「ネットが普及した今、不自由なく暮らしてるしな」

絹旗「……」

一方通行「……」

絹旗「……寂しい話ですね」

一方通行「あァ」




32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:49:58.99 ID:SYRHER3o0
一方通行「……」

絹旗「?」

一方通行「やるか」ウン

絹旗「なにをですか?」

一方通行「紙芝居屋さン」

絹旗「えっ」

一方通行「いや、パンチが足りねェな……お話屋さン、だな」ウン

絹旗「えっ」

一方通行「じゃオマエ作画な」ハイ

絹旗「」

絹旗「……は?」

一方通行「よし、じゃ俺の考えたストーリーに沿って絵を描くよォに」

絹旗「ちょちょ、ちょっと待って下さい!」




33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:50:45.80 ID:SYRHER3o0
一方通行「なに」

絹旗「作画担当って……私がですか!?」

一方通行「うン」ウン

絹旗「どうしてですか!超意味不明ですよ!」

一方通行「オマエも感動したっつってたじゃねェか」

絹旗「いや感動はしましたけど……」

一方通行「それをやる側に立てるンだから、喜ぶところだろォがよ」

絹旗「お断りです!」

一方通行「あァ?」

絹旗「私には仕事があるんですよ!?」

一方通行「で?」

絹旗「……いや、やりませんからね」

一方通行「……ならここの支払いは自分でするンだな」

絹旗「」




34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:51:35.33 ID:SYRHER3o0
絹旗「い、いいですよ!たかだかジュースの一杯くらい……」チラッ



【おメロンおジュース:\48,000】



絹旗「」

絹旗「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」ガタンッ

一方通行「うるせェな、ンだよ」

絹旗「48000円!?ジュース一杯よんまんはっせんえん!?」

絹旗「どういう事ですか!超意味わかんないですって!」

店員「ど、どうなさいましたか?」

一方通行「あァ、コイツに値段設定の理由教えてやってくれ」

店員「か、畏まりました」




35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:52:26.79 ID:SYRHER3o0
店員「こちらのおジュースは、お高級なおメロン丸々一つ使っております」

絹旗「」

店員「さらに、お氷はお南極大陸の大変お貴重なお氷になっております」

絹旗「」






一方通行「で、財布の中は?」

絹旗「い、いちまんえん……」

一方通行「紙芝居やる?」

絹旗「やります……」エグエグ

一方通行「おォ」ズズー




37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:53:25.20 ID:SYRHER3o0
絹旗「とは言っても、私はそんなに絵が上手いわけじゃありませんよ?」

一方通行「観れればいいだろ」ダラーン

絹旗「うぅ……」

一方通行「ちなみにCVもオマエ担当な」

絹旗「え!?」

一方通行「俺は脚本と語り手やるから」ウン

絹旗「CVって!超重要なポジションじゃないですか!」

一方通行「やっぱり女の声の方がいいと思ったンだよ」

絹旗「うぅ……なんだか責任がどんどん重く……」

一方通行「気軽にやれ気軽に」

絹旗「気軽に、ですか」

一方通行「紙芝居のいいとこは、気軽に観て楽しめるとこだろォが」

絹旗「それはそうですけど……」




38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:54:26.55 ID:SYRHER3o0
一方通行「ねみィ」ゴローン

絹旗「このお店でその格好は……帰りますか?」

一方通行「オマエ次いつ会える?」

絹旗「え?」

一方通行「次会う時までストーリー作ってくるからよ」

絹旗「そうですね……三日後はどうでしょう?」

一方通行「ン、じゃ番号教えろ」スッ

絹旗「あ、了解です」スッ

一方通行「じゃ完成次第、各地を廻るって事で」グデー

絹旗「わかりました!やるからには超すごいもの作りましょう!」

一方通行「おォ!その意気だぜ!」



一方通行「よし、じゃあお話屋さン、開店でェす」

絹旗「おー」オー




39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:55:05.40 ID:SYRHER3o0
一方通行「ストーリー、か」

一方通行「いざ書くともなると結構難しいもンだな」

一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……」カキカキ

一方通行「……」カキカキカキ





一方通行「完璧だろコレ」フフン




40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:55:46.16 ID:SYRHER3o0
3日後――


一方通行「よォ」ダラーン

絹旗「こんにちは」

一方通行「待ったか?」

絹旗「いえ、全然……ストーリーの方はどうですか?」

一方通行「何本か書いてきた」

絹旗「ちょっと読んでみてくださいよ」

一方通行「あァ?」

絹旗「……」ワクワク

一方通行「しょうがねェな……」ガサガサ




43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:56:36.43 ID:SYRHER3o0
一方通行「黒いクリスマス」

絹旗「」

一方通行「ザクリ!グサリ!ドチャリ……町は一瞬にして血に染まr」

絹旗「ス、ストーーーーップ!!」

一方通行「なに」

絹旗「こ、怖い!超B級映画の匂いがしますよ!」

一方通行「バカ、怖くなンのはこれからだし」

絹旗「怖くしなくていいんです!紙芝居ですよ!?」

絹旗「もっと超ほんわかしたのでいきましょう!」

一方通行「ほんわかしたの、ねェ……」ガサガサ

絹旗「お願いしますよ、まったく……」




46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:57:42.24 ID:SYRHER3o0
一方通行「むかーしむかし……よりもォちょっとむかし」

絹旗「更に昔なんですか!?」

一方通行「あるところに、おじいさンとおばあさンが住んでました」

絹旗「ほう、出だしはまぁまぁですね」ウン

一方通行「更に息子夫婦が住んでました」

絹旗「……うん?」

一方通行「おばあさンとお嫁さンは折り合いが悪く、二世帯住宅でも限界だと考えていました」

絹旗「ストップ!超ストップ!」

一方通行「なに」

絹旗「ほんわかできませんよ、そんなリアルな嫁姑の話なんて!」

一方通行「ちっ……うるせェな」

絹旗「正論ですよ、もう」




48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:58:41.30 ID:SYRHER3o0
一方通行「三年寝太郎」

絹旗(あれ、どっかで聞いた事あるような……)

一方通行「太郎は有名大学を出た後、就職するタイミングを逃していました」

絹旗「」

一方通行「最初は『なんとかなる』と思っていましたが、不況の煽りは既卒者に厳しいものになりました」

一方通行「焦りを感じた太郎でしたが、時既に遅し、晴れてニートとして寝て過ごす事になったのです」

絹旗「ダメダメ!超ダメです!」

一方通行「なンで」

絹旗「だいたいそんな話じゃないじゃないですか!」

一方通行「これは現代社会を痛烈に風刺しt」

絹旗「そんなんじゃないですから!紙芝居って違いますから!」




51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 22:59:35.90 ID:SYRHER3o0
絹旗「他はないんですか?」

一方通行「あとは……既存の話をアレンジした話だな」ハイ

絹旗「どれどれ……」フムフム

一方通行「ま、無難なとこだろ?」ゴロゴロ

絹旗「面白いですね、誰かモデルがいるんですか?」

一方通行「あァ、身近な奴らでイメージしてみたンだ」

絹旗「なるほど、道理でどこかで感じた事があると思いました」

一方通行「これがまたマッチするンだわ」

絹旗「これでいきましょう!さっそく絵に起こします!」

一方通行「あァ、頼む」ゴロゴロ

絹旗「よーし、やるぞー」オー




52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:00:30.69 ID:SYRHER3o0
数時間後――


一方通行「ねみィ」ダラーン

絹旗「……」カキカキ

一方通行「俺帰るぞ?」

絹旗「ちょ、ちょっと待ってください!もう少し……」カキカキ

一方通行「はァ……家でやれ家で」

絹旗「なら原稿借りていいですか?」

一方通行「あァ、構わねェよ」

絹旗「明日までには仕上げて見せます!」

一方通行「無理すンじゃねェぞ?」ヨシヨシ

絹旗「あわわ……は、はい!」

一方通行「じゃあなァ」スタスタ

絹旗「……」

絹旗「……」ニヘラ

絹旗「なんだか超楽しくなってきました!」ワーイ




54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:02:03.75 ID:SYRHER3o0
絹旗「……」カキカキ

滝壺「きぬはた、何してるの?」

絹旗「紙芝居の作画です」カキカキ

フレンダ「かみしばい?」

浜面「なんだってそんな事……」

絹旗「私、実は一方通行と紙芝居屋……じゃなかった、お話屋さンやるんですよ」

麦野「え!?なんで第一位?」

絹旗「まぁそれは成り行きと言いますか……」

絹旗「とにかく、二人で紙芝居で学園都市に平和をもたらすんです!」ブンッ

フレンダ「あら……」

浜面「まぁ……」

麦野「それはそれは……」

滝壺「きぬはた、頑張って」

絹旗「はい!」ニヘッ




56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:03:01.97 ID:SYRHER3o0
次の日――


一方通行「ン、完璧じゃねェか」

絹旗「本当ですか!?」

一方通行「あァ、イメージ通りだ」

絹旗「やった!」

一方通行「よし、じゃあ早速行くか」

絹旗「どこにですか?」

一方通行「言っただろォが、紙芝居で戦争のない世界を作るってよ」

絹旗「ええ」

一方通行「まずは暗部だ」

絹旗「え!?」

一方通行「学園都市の闇を浄化するところから始める」

絹旗「そ、それは少し無謀じゃないですかね……」




57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:03:49.67 ID:SYRHER3o0
一方通行「大丈夫だ、信じろ」

絹旗「……」

一方通行「紙芝居は世界を救う」ウン

絹旗「……わかりました」

一方通行「よし、じゃあ行くぞ」

絹旗「はい!」

一方通行「お話屋さン!ふぁいとー!」ブンッ

絹旗「おー!」ブンッ







土御門「で、ここに来たと」

一方通行「うン」ウン

絹旗「お、お邪魔しまーす」

結標「アイテムの構成員を連れてくるなんて……」




58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:04:50.60 ID:SYRHER3o0
土御門「だいたい紙芝居だと?ふざけてるのか?」

海原「そうですよ、しばらく顔を見せないと思ったら……」

一方通行「はい、拍手―」

絹旗「わー」パチパチ

結標「……まるで聞いてないわね」

土御門「……まぁ付き合ってやれば満足するだろう」

海原「そうですね」

結標「まぁどんなもんか興味あるしね」




一方通行「【三匹の変態】」



結標「」

土御門「おぃぃぃぃぃぃぃい!」




60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:05:43.59 ID:SYRHER3o0
一方通行「なに」

結標「それって誰の事!?」

海原「あ、悪意しか感じられません……」

一方通行「いいから黙って聞け」

土御門「これでつまらなかったらぶん殴ってやるにゃー」

一方通行「つまらなかったら、なァ」ニヤ

絹旗「では改めまして」




一方通行「【三匹の変態】」



絹旗「はじまりはじまりー」




62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:06:19.60 ID:SYRHER3o0
動物が暮らすある森に、三匹の兄弟が住んでいました。

彼らは上からシスコン、ショタコン、ストーカーという異質な性癖を持っていました。



そう、彼らは「変態」だったのです。




64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:07:03.81 ID:SYRHER3o0
同属嫌悪なのか、三匹の変態は常にいがみ合っていました。



土御門「黙れ!ショタコンとストーカーには言われなくないぜよ!」

海原「何を言ってるんですか!」

結標「そうよ!ストーカーと一緒にしないでよね」

海原「なんですって!?」

結標「なによ!」



毎日のように罵り合いをする彼ら。
端から見ればどれも大して差のない変態なのですが、彼らなりの安いプライドがあるようでした。




66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:07:55.73 ID:SYRHER3o0
そんな折り合いの悪い三匹に、転機が訪れます。
アンチスキルが彼らの変態っぷりを見かね、捕まえに来るという噂が流れてきたのです。


土御門「ふん、捕まるのはどうせお前らだにゃー」

結標「なによ、どうせあんた達だけよ」

海原「まぁ自分は大丈夫だと思いますけどね」

土御門「巻き添えで捕まるのはゴメンだ、お前らはここから出て行け」

結標「上等よ!こっちだって犯罪者と間違えられたらたまったもんじゃないわ!」

海原「兄妹の縁もここまで、ですね」


彼らは『自分は捕まらない』という根拠のない自信があったので、それぞれ離れて暮らす事にしました。
長男はワラで出来た家にそのまま残り、他の二人は自分で家を建てることになりました。




69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:09:11.59 ID:SYRHER3o0
結標「バカね、もしアンチスキルが来たらワラの家なんかあっという間に終わるわよ」

海原「ええ、あの人は根本的にバカですから」


ここぞとばかりに二人は長男の悪口を言いました。
そして、それぞれアンチスキルが突入してきてもいいように頑丈な家を建てることにしました。


長女はレンガ造りの家を。

次男はメゾネットタイプのデザイナーズマンションを。



それから数週間後、ついにアンチスキルが来ました。
アンチスキルは最初に長男の家を包囲しました。




70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:10:12.77 ID:SYRHER3o0
やはり、ワラの家ではアンチスキルは抑えられず、長男は命からがら逃げ出しました。

続いてアンチスキルは長女のレンガの家に突撃をかけました。

レンガの家もあっという間に占拠され、長女は命からがら逃げ出しました。


これを見かねた次男が、長男と長女をメゾネットタイプのデザイナーズマンションに入れてあげることにしました。


土御門「い、いいのか?」

結標「私、アナタに酷い事言ったのに……」

海原「ええ、やっぱり自分らは血の繋がった兄妹ですし」



なんということでしょう、三匹の変態の織り成す兄弟愛です。




72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:11:21.26 ID:SYRHER3o0
しかし、いくらメゾネットタイプとはいえ、マンション。
アンチスキルに包囲され、落ちるのも時間の問題でした。


黄泉川『オラ、さっさと出て来い変態ども!お前らはもう逃げられないじゃん!』

黒子『座標移動しようと、私のテレポートで地の果てまでも追いかけますの!』


なんとアンチスキルは応援に森の風紀委員、パンダさんを呼んでいました。
これで逃げ場なし、三匹の変態はいよいよ追い詰められました。


土御門「……降参しよう」

結標「え?」

海原「そんな……自分らは誰かに迷惑をかけたわけではないんですよ!?」

土御門「いや、俺たちの性癖を社会が許さないというなら、黒になるんだ」

結標「く……」


なんとも世知辛い世の中です。

不況の煽りを受けた社会は、彼らから性的な嗜好すらも奪い取ろうとしていました。




74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:11:49.77 ID:JFedq4t9o
紙芝居でもパンダ扱いwwwwwwww




75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:12:08.53 ID:SYRHER3o0
土御門「それに……お前らと捕まるなら俺は悔いはないぜい」

結標「……私も」

海原「……ええ、自分もです」


いつもいがみ合っていた三匹の変態は今この瞬間、真の兄妹へと成りました。

すると、まるで神様が見ていたかのように、事態は思わぬ展開へうつります。



土御門「……ん?」

結標「なんだか外が騒がしいわね」

海原「なにやら揉めているようですが……何があったんでしょう?」




77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:13:02.69 ID:SYRHER3o0
鉄装「先輩!『連続女子中学生下着窃盗事件』の犯人がわかりました!」

黄泉川「なに!?」

鉄装「そこのパンダさんです!」

黒子「ギクッ!」

黄泉川「ほーう、パンダ、説明してもらおうじゃん」

黒子「そ、それは!お姉さまや妹さん達が余りにも可愛いので……」ワタワタ

黄泉川「逮捕じゃん!」

黒子「うわぁぁぁぁぁん!」




なんの因果か神のいたずらか。

最近、森を震撼させていた連続女子中学生下着窃盗事件の犯人が逮捕されました。




80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:14:16.79 ID:SYRHER3o0
この事件はその連続性、悪質な手口から最重要事件として扱われていたのです。

なので、その犯人を確保できた今、アンチスキルの目は完全に三匹の変態から外れていました。


三匹の変態はこれを機にメゾネットタイプのデザイナーズマンションを脱出。




その後、彼らは別の地で静かに暮らしました。


土御門「……悪かったにゃー」

結標「……私も」

海原「……自分も、申し訳ありませんでした」

土御門「これからは、互いの性癖を否定せず、仲良く暮らしていこうぜい」

結標「うん、そうしましょう」

海原「ですね」


三人仲良く。


めでたしめでたし。




83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:15:01.86 ID:SYRHER3o0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

土御門「こ、これは……」

結標「最初はバカにしてるようにしか見えなかったけど……」

海原「はい、お互いを否定せず、仲良くしようというメッセージ性が伝わってきました」

一方通行「メッセージソングだ」フフン

絹旗「いや歌ではないですけど」

土御門「中々感動したぜい」

海原「はい……」ホロリ

結標「バ、バカね……泣くほどのもの?」ホロリ

海原「む、結標さんこそ……ふふ」

土御門「くっくっく……」

絹旗「」

絹旗(なんですかこれ)




85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:16:03.95 ID:SYRHER3o0
土御門「……今までロリコンとかストーカーとかショタコンとか馬鹿にして悪かった」

一方通行「あァ」

絹旗「え?一方通行ってロリコンなんですか?」

結標「そうよ、アナタも気をつけないと」

一方通行「はァ?」

土御門「いや、打ち止めをすごい大切にしてるもんだから、ついな」

一方通行「俺はロリコンじゃねェ!」

一方通行「大体絹旗と俺は2つくらいしか離れてねェンだ」

一方通行「だからロリコンにはならねェだろォが!」

絹旗「え、あぅ……そ、それって……」

一方通行「まァ別になンとも思ってないンですけどね」ウン

絹旗「」

結標「……これはこれは」

土御門「うん、中々面白そうだにゃー」




86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:16:54.77 ID:SYRHER3o0
土御門「いやいいものを観させてもらったぜい」

結標「ええ、紙芝居って事で侮っていたわ」

一方通行「わかったンならいい」ゴロン

海原「これからも他の場所で公演を?」

絹旗「はい、まだまだこれからです!」

土御門「そうか……応援してるぜい!」

絹旗「ありがとうございます!」




絹旗「大成功、ですね」トテトテ

一方通行「おォ、奴らもこれからは仲良くするだろォよ」

絹旗「次行きましょう!次!」

一方通行「やる気出てきたじゃねェか」

絹旗「あんなに感動してもらえたらやる気も超出ますよ!」




89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:18:05.57 ID:SYRHER3o0
絹旗「ちなみに次はどこですか?」

一方通行「あン?常盤台中学」

絹旗「常盤台ですか、超お嬢様学校ですね」

一方通行「学校側に電話したらふたつ返事でオッケーくれた」

絹旗「えー、すごいじゃないですか」

一方通行「お嬢様学校だからだろォな」

絹旗「え?」

一方通行「こういったもンはお嬢様は見る機会がねェンだろォよ」

絹旗「あ、なるほど……」

一方通行「よっしゃ、行くぞ」スタスタ

絹旗「あ!待って下さい!」テテッ




90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:18:58.82 ID:SYRHER3o0
常盤台中学、体育館――


美琴「なんなの?急に全学年集合だなんて」

黒子「さぁ?先生の話によると公演があるそうですが」

泡浮「なんの公演ですかね?」

湾内「なんでしょう……」

黒子「あ、誰か壇上に上がってきましt」




一方通行「はい、お話屋さンですの!」ババーン

絹旗「こ、こんにちはー」ドキドキ




美琴「」

黒子「」




91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:19:48.19 ID:SYRHER3o0
一方通行「はい、えー……今日は紙芝居をお届けに来ましたァ」グデー

黒子「なにしてるんですのぉぉぉぉぉ!?」

一方通行「あァ?なンだ、パンダメントか」

黒子「パンダ言うなですの!!」

泡浮「し、白井さん?」

美琴「黒子も知ってるの?ちょっと!なにしてんのよ一方通行!!」

絹旗「げ、第三位じゃないですか」

一方通行「そォいやあいつら常盤台の制服着てたな」ウン

美琴「どういう事か説明しなさい!!」

黒子「そうですの!」

一方通行「うるっせェ!」

先生「御坂さん、白井さん!静かになさい!」

美琴「うっ……」

黒子「ぐぅ……」




93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:20:33.41 ID:SYRHER3o0
一方通行「えー、この学校に通うお嬢様共は、紙芝居なンざ見た事ねェだろ」


美琴「私は小さい頃にあるけど……」

婚后「紙芝居?なんですかそれは?」


一方通行「古きよき、日本の文化を現代に継承するこの紙芝居、それを体験してもらう」


黒子「へぇ、紙芝居ですか」


一方通行「今日日やれゲームだアニメだ漫画だ……」

一方通行「そンなンじゃダメだァ、紙芝居を通じて文化を知れ!」


美琴「アイツが紙芝居とはね……」

黒子「なぜ第一位さんが紙芝居など……」




94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:21:24.73 ID:SYRHER3o0
一方通行「じゃ絹旗、準備はいいか?」

絹旗「ひゃ、ひゃいっ!」ハイッ

一方通行「……緊張しすぎだろ」

絹旗「だ、だって……こんなに人がいるなんて……」

一方通行「アレだ、全員お菓子だと思え」

絹旗「お、お菓子、ですか?」

一方通行「あァ、サクサクパンダだと思えばそこまで緊張しねェだろ」

絹旗「サクサクパンダ……サクサクパンダ……」

一方通行「よし、じゃあ始めるぞ」

絹旗「は、はい!」



一方通行「【ツンデレールガンとパンダメント】



美琴「」

黒子「」




96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:22:26.79 ID:SYRHER3o0




むかしむかし、あるところに浦島美琴という電気属性の女子中学生が住んでいました。

美琴は小さい頃に照れ屋をこじらせ、思春期となった現在では極度のツンデレになっていました。




周りの人間はそんな彼女を尊敬の念と少しの皮肉を込めて、【ツンデレールガン】と呼んでいました。






97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:23:20.77 ID:SYRHER3o0
ある日、美琴が海へバッキャロー!と叫びに行った時の事。



初春「なんでパンダのくせに海岸にいるんですか」

佐天「笹薮に帰りなさいよ!」

絶対等速「そうだ!パンダは山に帰れ!」

初春「パーンダ!それパーンダ!!」ヘイ

黒子「う、うぅ……ちょっと塩気のある物を求めただけですのに……」シクシク




海岸でパンダが悪ガキ達にフルボッコにされていました。主に精神面を。




98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:23:44.11 ID:JFedq4t9o
絶対等速wwwwwwww




100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:24:15.30 ID:SYRHER3o0
見かねた美琴がパンダを助けました。正義感には定評があったのです。

ツンデレとはいえ、電気は強力。子供たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。



黒子「あ、危ないところを助けていただき、ありがとうございましたの」ペコリ

美琴「ふ、ふん!別にアンタを助けたくてやったわけじゃないんだからね!」フイ


じゃあ何をしたかったんだ、とパンダは思いましたが、そこはグッと堪えて続けます。


黒子「助けてくれたお礼に竜宮城へ連れて行ってあげますの」

美琴「竜宮城?アンタ泳げるの?」

黒子「いえ、『陸の竜宮城』と呼ばれる……陸の竜宮城ですの」




そのまんまでした。




104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/04/04(月) 23:25:24.02 ID:77H9gIuxo
絶対等速さん出番すくねぇ




105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:25:34.51 ID:SYRHER3o0
思春期の美琴は好奇心旺盛で、聞いた事もない『陸の竜宮城』にとても興味をもちました。
そして、連れて行ってもらう事になったのです。


よく聞く竜宮城は煌びやかで、それはそれは豪華で、見る者を圧倒させる程の海底のお城。

陸の竜宮城とは一体どれほどのものだろう、と美琴は薄い胸に期待を膨らます。



黒子「着きましたの」

美琴「え、ここ?」

黒子「ここですの」

美琴「へぇ……ここが陸の竜宮城」

黒子「ええ、どうです?パラダイスでしょう?」

美琴「うん……そうね……」





笹薮でした。



パラダイスとはパンダ族にとっての意味でした。




108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:26:34.94 ID:SYRHER3o0
黒子「あら、呆けてどうなさいました?それほど感動しましたの?」

美琴「いや、別に感動したってわけじゃないんだけどね」

黒子(この方は噂に違わぬツンデレなのですね……)


思わぬ裏切られた感に美琴は苛立ちを隠せませんでしたが
そこは持ち前のツンデレ属性が役に立ち、パンダが勘違いをして事なきを得ました。


固法「あら白井さん、その方は?」

黒子「私が虐めてられているのを助けてくれたんですの!」

固法「まぁ、部下がお世話になりまして」

美琴「あ、いえ」

黒子「こちらが乙姫様ですの!」フフン




パンダは得意気に紹介しましたが、パンダ自体は『お茶汲み補佐代理心得』という低い位でした。




109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:27:08.72 ID:JFedq4t9o
笹薮wwwwwwww城ですらねえwwwwwwww




110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:27:19.09 ID:SYRHER3o0
固法「せっかくですので、どうぞおかけになってください」

美琴「あ、ありがとう」

固法「とびっきりのご馳走を用意しますので」

美琴「え、本当!?」


美琴は思わずヨダレが出ました。

海の方の竜宮城は、鯛や平目が舞う中、色とりどりのご馳走が出されるそう。
笹薮とはいえ、期待せずにはいられませんでした。


黒子「ではオードブルですの」コト

美琴「……」




笹でした。




111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/04(月) 23:27:38.01 ID:I45YhO1AO
ですよねー




112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:28:03.09 ID:SYRHER3o0
それから数時間、楽しい時間はあっという間に過ぎました。



パンダやその仲間による演劇『ライオンキング』

フルコースで出される笹料理

美琴も参加させられた笹船レース



手厚いもてなしを受けた美琴はさっさと帰りたいと思っていました。




113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:28:49.35 ID:SYRHER3o0
ーー


黒子「今日は本当にありがとうございましたの」ペコリ

美琴「あ、いえ……こちらこそ……」ゲッソリ

固法「また来てくださいね」

美琴「あ、はぁ……」

固法「そうだ!お土産をお受け取り下さい」スッ

美琴「……」




笹でした。




114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:29:39.98 ID:SYRHER3o0
その日の夜、美琴は激昂していました。


美琴「なんなのよあのパンダ共!笹ばっかり出して!」

美琴「嫌がらせか!私は人間だっつーの!」プンスカ

美琴「なによ!こんなもの!」ビリビリ


怒りの余り、お土産の笹に向かって放電してしまいました。
するとあら不思議、笹から大量の煙が流れ出て、美琴を包みます。


美琴「え、ちょ!な、なにコレ!?ゲホゲホ!」


煙が晴れた時、美琴の姿は変わっていました。


美琴「え、何これ!?おばあちゃんになってる!?」


誰もが振り返る程の美貌を持っていた美琴は、哀れ老婆となってしまいました。

パンダの呪いです。




116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:30:24.77 ID:JFedq4t9o
理不尽すぎるwwwwwwwwww




117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:30:28.72 ID:63FbGloY0
おみやげに呪いwww




118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:30:30.68 ID:SYRHER3o0
それから数日後、美琴は海岸にある若者を呼び出していました。


美琴「あの……わざわざ来てくれて、ありがとう」

上条「いや、それで?用ってなんだ?」

美琴「あのね、その……」

上条「ん?」



最初は老婆になってしまった事に絶望し、自ら命を絶とうとも考えました。

が、悪い事だけではなかったのです。

そう、彼女の最大の短所だったツンが消えていました。
思春期を過ぎ、老婆となった事で、美琴にはとても穏やかな雰囲気が備わったのです。




121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:31:27.20 ID:SYRHER3o0
素直になった彼女には、周りの反応も一変しました。
腫れ物のような扱いを受けていたのが、皆心から接してくれるようになったのです。


美琴は心の中でパンダに感謝しました。



美琴(感謝するわ……ありがとう)



若さと引き換えに、彼女は素直さという大切なものを手に入れたのです。




でもフラれました。


めでたしめでたし。




122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:32:14.84 ID:OpE2UAoDO
そりゃ老婆じゃフラれるわwwwwww




123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:32:20.39 ID:SYRHER3o0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

美琴「バカにしてんのかコラァァァァァァァ!!」プンスカ

黒子「そうですの!あんまりですの!!」プンスカ


パチ、パチパチ……


美琴「えっ」

黒子「えっ」

泡浮「感動いたしました」パチパチ

湾内「え、ええ!」パチパチ

婚后「素直になる大切さを教えていただきました!」パチパチ


パチパチパチパチパチ!


黒子(ス、スタンディングオベーション!?)




126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:33:29.93 ID:SYRHER3o0
一方通行「えー、今オマエらは思春期真っ只中にいる」

泡浮「……」

一方通行「素直になれねェ事もあるだろォな」

湾内「……」

一方通行「だが……後で後悔するよォにはなるな」

婚后「……」

一方通行「親、教師、友達、好きな奴……たまには素直な気持ちを出さないとダメだぞ」

絹旗「以上、お話屋さンでした!」

一方通行「他ンとこでもやるから、興味ある奴は観に来い!」


<ワァァァァァァァ!


美琴「……」

黒子「……なんだか納得いきませんの」

美琴「でも、私たちだけみたいね」

黒子「それが悔しいんですの!」ジタジタ

美琴「むっきぃぃぃぃぃぃぃ!」ジタジタ




130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:34:22.35 ID:SYRHER3o0
一方通行「あァ疲れたァ」グデー

絹旗「第二公演も大成功でしたね!」

一方通行「あァ、あンだけ褒められて悪い気はしねェな」

絹旗「やっぱり紙芝居って超すごいですね」

一方通行「だろォ?」

絹旗「次はどうするんですか?」

一方通行「今日は終わりだな」

絹旗「え?」

一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

絹旗「あわわわ……」

一方通行「心配すンな、ちゃンと次の予定は立ててる」

絹旗「……はい!」ニヘッ

一方通行「じゃ、また明日なァ」

絹旗「わかりました!」




132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:35:58.28 ID:SYRHER3o0
絹旗「ふんふんふーん♪」

滝壺「きぬはた、ご機嫌さんだね」

絹旗「ええ、お話屋さンが超反響あって」

浜面「へぇ、すごいなそりゃ」

フレンダ「そんなに人気なの?」

絹旗「それはもう!スタンディングオベーションでしたよ!」

麦野「……紙芝居なのに?」

絹旗「ええ!」ニコニコ

滝壺「頑張ってね」ニヘッ

絹旗「はい!」ニコニコ

フレンダ「……まぁいっか」




135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:37:55.42 ID:SYRHER3o0
一方通行「ねみィ」

打ち止め「おかえりー!ってミサカはミサカは抱きついてみる!」モフッ

一方通行「邪魔くせェ」

番外個体「ずいぶん遅かったね、お楽しみだったの?うけけ」

打ち止め「え!?」

一方通行「お楽しませだなァ」ゴロン

番外個体「?」

打ち止め「ねぇ、ミサカもアナタの紙芝居観たい!ってミサカはミサカはおねだりしてみたり!」

番外個体「あ、ミサカも観てみたいかも」

一方通行「予定が立て込んでるからな、そのうちだァ」ゴロゴロ

打ち止め「じゃあ楽しみにしてるね!」

番外個体「さて、どんだけ酷いもんなのか楽しみだね、ぎゃはっ」

一方通行「……」zzz




141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:39:20.28 ID:SYRHER3o0
次の日――


絹旗「さて、今日はどこへお話に行くんですか?」

一方通行「スクールの残党」

絹旗「え……」

一方通行「気悪ィかもしれねェが、避けるわけにはいかねェ」

絹旗「……」

一方通行「無理にとは言わねェよ」

絹旗「いえ、行きます」

一方通行「いいのか?」

絹旗「ええ、平和な世界にするには、闇にも光を当てないといけませんから」

一方通行「……よく言った」ヨシヨシ

絹旗「んにゅぅ……」

一方通行「よし、じゃお話屋さン、開店でェす!」

絹旗「おー」オー




146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:40:52.93 ID:SYRHER3o0
垣根「はぁ……」ゴロゴロ

心理定規「ねぇ、起きたら?」

垣根「眠ぃ、だりぃ」ゴロゴロ

心理定規「復活してからというもの、すっかり腑抜けてるわね」

垣根「だってやる気おきねぇんだもん」

心理定規「第一位にリベンジするんじゃなかったの?」

垣根「明日から本気出す」

心理定規(ダメだこの人)




一方通行「お話屋さンですの!」ババーン

垣根「……あ?」




147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:42:00.01 ID:SYRHER3o0
心理定規「一方通行!?」

垣根「なにしてんだ?」

絹旗「……どうも」

垣根「……アイテムのガキ、か?」

一方通行「今日は別にやり合いにきたわけじゃねェ」

垣根「ならなんの用だ?どんな組み合わせだよ」

一方通行「今日は紙芝居をお送りします」ハイ

心理定規「え?」

垣根「え?」

一方通行「え?」

心理定規「紙芝居……?」

垣根「ナメてんのか?」

絹旗(まぁそうなりますよね)




149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:42:48.38 ID:SYRHER3o0
一方通行「バカか、ナメてねェよ」

垣根「なんでてめぇがわざわざ紙芝居しに来るんだよ!」

一方通行「俺は紙芝居で戦争のない平和な世界を作りたいンだ!」プンスカ

垣根「なんだと……」

心理定規「……あら?」

一方通行「いいか!暗部という闇で汚されたオマエらの心を今から浄化してやる!」

垣根「か、紙芝居にそんな力が……?」

一方通行「あァ、ある」ウン

垣根「本当に世界が平和に……?」

一方通行「あァ、なる」ウン

垣根「早く」ソワソワ

心理定規「」




153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:43:55.33 ID:SYRHER3o0
心理定規「ちょっと!」

垣根「なに」ワクワク

心理定規「あ、ダメだもう」

一方通行「よし、じゃ絹旗ァ」

絹旗「オッケーです!」

一方通行「はじまりはじまりィー」

垣根「わー」パチパチ




一方通行「【かきねんとそぎねん】」




垣根「」

心理定規「」




156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:45:34.40 ID:SYRHER3o0





むかし、ある寺に二人の小僧がおったそうな。
それぞれ名前をかきねん、そぎねんと言い、トンチで名を馳せていました。



「この橋渡るべからず」と書かれた札の立つ橋に出会った時も

そぎねんは端を渡らず、真ん中を堂々と直進し
かきねんは未元トンチで空を飛ぶ

そんな優れたトンチ力を持っていた彼ら。



ある日、かきねんとそぎねんはお殿様に呼び出されました。





159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:46:11.33 ID:es+hiYCy0
未元トンチww




160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:46:43.25 ID:SYRHER3o0
アレイスター「ほう、かきねんとそぎねんか、よく来た」

垣根「それで、話ってのは?」

削板「根性でなんでもしてやるぞ!」

アレイスター「実はだね、パンダが夜な夜な悪さばかりするんだよ」

アレイスター「だから君達に退治してもらおうと思ってね」


そういって殿様はちらりと屏風を見ました。

屏風に描かれたパンダはそれはそれは白黒で、今にも飛び出してきそうな程に白黒です。




162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:46:58.38 ID:JFedq4t9o
トンチ力って何wwwwww




164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:47:35.70 ID:SYRHER3o0
殿様は常々彼らのトンチの評判を聞いていました。

なので、『屏風のパンダを捕まえろ』、という無理難題にどう対応するのか興味があったのです。





しかし、ここから殿様のプランは大きく外れます。




165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:47:37.27 ID:IzIMpU/f0
ま た パ ン ダ か




166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:48:28.02 ID:SYRHER3o0
アレイスター「というわけで、この屏風のパンd」

垣根「パンダ、か……だとしたら東の笹薮にいたな」

削板「よし!じゃあさっそくそのパンダを捕まえに行くぞ!」

アレイスター「え、いや、捕まえて欲しいのはこの屏風のパンダであって……」

垣根「またまたご冗談を、絵をどうやって捕まえるんですか」

アレイスター「……」

削板「よし、行くぞ!」

垣根「おう!」

アレイスター「あ、ちょっ……」



彼らは予想以上に人の話を聞かず、しかし変な所で常識が通じるタイプでした。




171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:49:33.57 ID:SYRHER3o0
こうして殿様にとってなんのメリットもない、二人のパンダ狩りがスタートしました。


垣根「とは言ってもな……どこにいるんだか」

削板「狐を呼び出す時と一緒じゃないか?」

垣根「……」

削板「……」

垣根「ルールルルルルル……」

削板「ルールルルルルル……」


彼らは人はいいのですが、基本的に頭が弱かったのです。

しかし、彼らのひたむきな姿勢を仏様は評価したのか、パンダを発見することができました。


垣根「おい!パンダいたぞ!」

削板「静かに!逃げられるだろうが!」

垣根「わ、悪い」




172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:51:14.73 ID:SYRHER3o0
黒子「さーさーの葉―サーラサラー、サーラサラったらサーラサラー」

黒子「ふーふふんふふサーラサラー」



パンダはうろ覚えの歌詞を口ずさみながら、笹舟で遊んでいました。



垣根「どうする?おれの未元トンチで捕獲するか?」

削板「いや、俺の根性トンチに任せろ」


ガサッ!


黒子「だ、誰ですの!?」

削板「私だ」

黒子「……?」



パンダは警戒心を露にしました。





176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:52:28.65 ID:SYRHER3o0
削板「……」

黒子「……」


小一時間ほど睨み合ったでしょうか、二人は動かないままでした。
その静寂を破ったのは、関係ないかきねんでした。


垣根「オラァァァァァ!」

黒子「!?」ヒュンッ

削板「くらえ!」

黒子「あ、あぶなっ!」ヒュンッ


パンダはテレポートを駆使して華麗に交わしていきますが、多勢に無勢。


削板「すごいパーンチ!」

黒子「げっふぅ!?」



そぎねんの根性トンチによって捕まりました。




178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2011/04/04(月) 23:52:49.57 ID:HdQ3Rdvho
それトンチじゃないから!
それトンチじゃないから!




180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/04(月) 23:53:07.17 ID:JFedq4t9o
トンチじゃねえええええええええ!!!!!!!




181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:53:46.87 ID:SYRHER3o0
垣根「どうですか殿様、見事パンダを捕まえてきましたよ」

黒子「」キュー

アレイスター「え?ああ、うん、そうだね……」

削板「またなんかあったら呼んでくれ!」

アレイスター「え?ああ、うん、そうだね……」



こうして、勘違いをした二人は一仕事終えた感を漂わせながら、満足気に帰って行きました。

殿様に残されたのは一匹のパンダ。



アレイスター(もうアイツら呼ばない)



その後、このパンダはお城で飼われ、生涯幸せな暮らしを送ったとさ。


めでたしめでたし。





183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/04(月) 23:53:57.33 ID:I45YhO1AO
すごいトーンチ!




184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:54:00.53 ID:es+hiYCy0
トンチじゃなくてパンチじゃねーかww




187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:54:54.69 ID:SYRHER3o0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

心理定規「……」

心理定規「え、結局どういう話だったの?」

垣根「感動した」ツー

心理定規「」

垣根「パンダ……よかったなぁ……うぅ」ホロリ

心理定規「えー……」




190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:55:52.36 ID:SYRHER3o0
垣根「感動して胃が痛ぇ」

絹旗「いやその理屈はわかりませんけど」

心理定規「どこに感動する要素があったのかしら?」

垣根「バカ、『人の話は最後まで聞け』ってとこだろうが」

心理定規「バカはどっちよ!それでどうして感動するわけ?」

垣根「人間のエゴで捕まったパンダが生涯幸せに暮らしたところだろうが!」プンスカ

心理定規「」

一方通行「お話屋さンのキャッチコピーは『アナタの荒んだ心、浄化します』だからなァ」グデーン

絹旗「え、そうだったんですか?」

垣根「浄化されたよ……紙芝居ってのは……命の洗濯だったんだな」

一方通行「それは違う」ウン

垣根「あ、そうか」ウン

心理定規「……」




192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:56:38.67 ID:SYRHER3o0
心理定規「……」

垣根「オイ!なにボーっとしてんだ!」

心理定規「え?あ、ああ」

垣根「ホラ、オマエの分の水あめ」

心理定規「……ありがとう」

垣根「しかし第一位が紙芝居ねー」グリグリ

垣根「想像以上に良かったな、な!」グリグリ

心理定規「ええ、そうね」

垣根「次が楽しみだぜ!」グリグリ

心理定規「ええ、そうね」

垣根「?」グリグリ




193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/04/04(月) 23:57:24.17 ID:8YIET2jj0
そこ違うのかよwww





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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: あ #-: 2012/05/02(水) 01:36: :edit
    いっち
  2. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 01:37: :edit
    このシリーズもいいな
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 02:37: :edit
    キャラ崩壊どころじゃなくて完全に別キャラ
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 07:31: :edit
    麦野のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 10:11: :edit
    打ち止めのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 15:18: :edit
    006getだぜ!
  7. 名前: 通常のナナシ #ORyjlEF2: 2012/05/03(木) 05:33: :edit
    やっぱりこのシリーズ面白いなぁ

    特に最近はまどマギばかりで飽きてたし、これを期にもっといろいろ載せてくれないかな(´・ω・`)
  8. 名前: ? #-: 2012/05/04(金) 13:29: :edit
    惚れちゃいそうだぜ!!
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/08/14(火) 18:57: :edit
    この絹旗の愛らしいこと・・・
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