一方通行「お話屋さンでェす」 その2

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2012/05/02(水)
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:57:25.74 ID:SYRHER3o0

その2です。


194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:57:25.74 ID:SYRHER3o0
一方通行「どォだ?大丈夫だっただろ?」

絹旗「ええ、第二位があんなに超バカだとは知りませんでしたが」

一方通行「ま、紙芝居で毒気抜かれたンだろォよ」

絹旗「うーん、そうなんですかね?」

一方通行「とりあえず休憩するか」

絹旗「私も超喉渇きました!」








店員「おコーヒーと、おオレンジおジュースです」コト

一方通行「このまろみ……そして、このまろみ……」ズズー

絹旗(またここ来ちゃった)




198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:58:14.37 ID:63FbGloY0
おオレンジwww




199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/04(月) 23:58:31.17 ID:SYRHER3o0
一方通行「オマエの絵の評判、中々いいじゃねェか」

絹旗「超嬉しい限りですよ」チュー

一方通行「ただアフレコの時はもォちょい声張れ」

絹旗「う……き、緊張するんですって」

一方通行「なンの為の窒素装甲だよ」ヤレヤレ

絹旗「少なくともアフレコの為じゃありません!」

一方通行「まァいいか」ウン

絹旗「いいんですか……」

絹旗「で、でもアレですね……こうして二人でのんびりしていると」




絹旗「まるでデデ、デ、デートしてるみたい、じゃないです……か?」




一方通行「なァ、ホラホラ、縮んだストローの袋がウニョウニョーって」ホラホラ

絹旗「超どうでもいいですよそんなの!!」プンスカ




202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/04/04(月) 23:59:34.60 ID:8YIET2jj0
おオレンジおジュースw言いにくいよ




204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:00:27.18 ID:KlhLHFLa0
19090「で、ミサカ達はどうしてここに集まっているんでしょう?」

打ち止め「うーん、あの人が『病院にいろ』って言ってたからかな!ってミサカはミサカは答えてみたり」

御坂妹「なにかを始める気なのでしょうか?」

番外個体「あ、紙芝居じゃない?例の」

19090「紙芝居?」

打ち止め「そうそう!最近あの人紙芝居やってるんだよ、ってミサカはミサカは打ち明けてみる」

御坂妹「ほう、それは興味深いですね、とミサカはちょっとワクワクしてみます」ワクワク




ガララッ


一方通行「おォ、集まってやがンな」ダラーン

絹旗「こんにちはー」

打ち止め「あ、来たー!ってミサカはミサカははしゃいでみる!」ワーイ




207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:01:39.92 ID:KlhLHFLa0
絹旗(み、御坂美琴が4人……超圧巻ですね)

番外個体「ふーん、へーぇ」ジロジロ

絹旗「うぇ!?な、なんですか?」

番外個体「アナタが最近第一位とイイコトしてる人?」

絹旗「」

19090「イ、イイコト……」ジュルリ

御坂妹「ヨダレ出てますよ、とミサカはお姉さんらしく振舞ってみます」

絹旗「な!ち!違います!ただの紙芝居仲間です!」

番外個体「へー」ニヤニヤ

打ち止め「む!」

絹旗「そうですよね一方通行!?」グリン


一方通行「コーヒーあるか?」

19090「あ、はいどうぞ、とミサカはコーヒーを手渡します」ハイ


絹旗「」キケヨ




208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:02:45.33 ID:KlhLHFLa0
一方通行「じゃとりあえず始めるか」

絹旗「う、わかりました……」トボトボ

番外個体「本当にやるんだ」

打ち止め「わーい!楽しみ楽しみ!ってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみたり!」

御坂妹「紙芝居ですか……情報としては知っていますが、実際に観るのは初めてですね」

19090「た、楽しみです」ソワソワ

御坂妹「聞いた話だと紙芝居というものは水あめを舐めながら鑑賞するものでは?」

番外個体「水あめ」

19090「甘いものですか……カロリーが気になるところですが」

御坂妹「む、どの口が言うんですか、とミサカは隠れてダイエットしている19090号ににじり寄ります」ジリジリ

番外個体「あ!ミサカにも教えて!」

19090「ちょちょ、近いですって!離れてください!」



一方通行「うるっせェ!話が進まねェだろォが!!」プンスカ

妹達「すみませんでした」ササッ

絹旗「」




211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:03:36.42 ID:KlhLHFLa0
一方通行「ったく……オイ絹旗、準備はいいか?」

絹旗「プッ、あはは……はい、なんだか緊張がほぐれました」

一方通行「じゃ始めるぞォ」




一方通行「【白黒姫】」




打ち止め「白黒姫?」

御坂妹「白雪姫なら聞いたことはあるのですが……」

19090「似たようなものなのですかね?」

番外個体「でもなんだか白黒姫ってまぬけだね、ぎゃはは」

一方通行「だからうるせェ!黙って聞け!」

打ち止め「ゴ、ゴメンなさい」

御坂妹「すみませんでした」

19090「す、すいません」




213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:04:21.90 ID:KlhLHFLa0





ある森に、お姫様と七人の小人が住んでいました。

お姫様の名前は白黒姫。



パンダ界で随一の美貌を誇るお姫様でした。





214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:04:29.98 ID:bt3hQa8V0
また黒子かよwwwあっパンダだったwww




216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 00:04:50.30 ID:6/5ANatLo
まwwwwwwたwwwwww白wwwwwwww子wwwwww




219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:05:17.73 ID:KlhLHFLa0
そして、付き人である七人の小人は愉快に素敵に毎日を過ごしているように見えました。

が、それはフザけた幻想だったのです。



黒子「はぁ、はぁ……今日も可愛いですわね」

19090「ひ、ひぃぃぃ」

番外個体「まーた始まったよ、お姫様」

打ち止め「もうそろそろ限界かも、ってミサカはミサカは呟いてみたり」



そう、白黒姫は小人達にセクシャルハラスメントの限りを尽くしていたのです。

それに耐えかねて三人の小人が逃げ出し、現在では四人となっていました。




222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:06:17.91 ID:KlhLHFLa0
白黒姫が眠りについた夜、小人たちは会議を開きました。


番外個体「……明日はミサカだって指名されたんだけど」

御坂妹「もう、限界ですね」

19090「早々に逃げ出した彼女たちの判断は賢明だったと言えましょう」

打ち止め「どうしよっか……ってミサカはミサカは途方にくれてみる」


貞操の危機を感じた彼女たちは、ある計画を立てることにしました。


「白黒姫暗殺計画」です。


番外個体「殺られる前に殺れ、ヤられる前にヤれ、か……」

打ち止め「それしかないね……ってミサカはミサカは溜息をついてみたり」

御坂妹「では具体的にどうしましょうか?とミサカは具体案の提出を求めます」




225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:07:07.56 ID:KlhLHFLa0
番外個体「感電死?」ハイ

御坂妹「それだとまず電撃系の能力者が疑われるでしょうね」

打ち止め「うーん……」

19090「シンプルに毒殺はいかがでしょう?」ハイ

番外個体「でも、それこそ身近なミサカ達が真っ先に疑われない?」

19090「……」

御坂妹「……」



小人達はまたまた途方に暮れていました。

結局暗殺計画は中々進展せず、そのまま朝になってしまったので
再び夜に話し合う事にしました。




228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:08:38.30 ID:KlhLHFLa0
黒子「大きいお姉さまーーーー!」

番外個体「もう!離してよ!」

黒子「うへへへへへへ」

番外個体「うぅぅぅ……」

御坂妹「……」

打ち止め「……」

19090「……」



番外個体を除く他の三人は、ただただ見守る事しかできませんでした。

明日は我が身。
下手に助け舟を出すと、白黒姫はそういうプレイだと勘違いしてしまうからです。

己の弱さと無力さに奥歯を噛み締めている三人。



そこに、天の助けがやってきます。




231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:09:45.36 ID:KlhLHFLa0
「おい!」


御坂妹「あ、あなた様は!」




上条「おい!その子を離せっつってんだよ三下!」




真っ黒いツンツン頭が特徴の、一人の若者。

隣国の王子様です。



いかにも『何回も警告したぞ』的な感じで来ましたが
実は初めて発した言葉でした。




235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:10:50.17 ID:KlhLHFLa0
黒子「あなたは類人猿国の王子!なぜここに?」

上条「その子嫌がってんだろ、離してやれよ」

黒子「ふん!私の付き人なのですから、私の勝手ですの!」

上条「いいぜ、お前が付き人をそれ以上辱めるっていうなら……」

上条「まずそのふざけた幻想をブチ殺す!」バキッ

黒子「ほげっ!?」


出ました。
隣国では割りとメジャーな、男女平等パンチ。


男女の平等性を訴える為に、悪であれば性別関係なしに殴る。


他国からは色々とバッシングを受けていましたが
その男女平等パンチが小人たちの貞操を救いました




236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:11:29.08 ID:Oaf3dPrx0
類人猿国の王子ww




242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:12:10.98 ID:KlhLHFLa0
上条「じゃあな」スタスタ

御坂妹「……」

19090「……」

番外個体「……」

打ち止め「……」


その後、颯爽と帰って行く王子様に御坂妹と19090号は見惚れてしまいました。
でも打ち止めと番外個体は割りと冷めていました。


こうして、貞操の危機を救われた小人たちは幸せに過ごす事になったのです。



しかしーー




243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:13:01.65 ID:KlhLHFLa0
白黒姫の死を聞いた王様が、犯人探しをすることにしたのです。

現場に残されたコンバースと思われるスニーカーの跡。
さらに白黒姫が『いつか小人達とのハメ撮り用に』と設置していた隠しカメラ。


これらを材料に、大規模な犯人探しが始まりました。




247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:13:53.74 ID:KlhLHFLa0
当初は隠しカメラによってあっという間に犯人が捕まると思われたのですが
以前から隠しカメラに気づいていた小人たちは、レンズを黒く塗りつぶしていました。

その為、映像は残っておらず、音声のみの証拠となりました。



王様「いいか!『その幻想をブチ殺す!』だぞ!」

兵士「はっ!」



パンダ界の最新技術を駆使した声紋調査がスタートしました。




249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:14:24.37 ID:HVXR2Gp30
バレバレww




251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:14:55.46 ID:KlhLHFLa0
国民一人一人、さらには隣の国まで調査が及んだものですから、王子様はガクブルでした。


上条「……」ガクガクブルブル

インデックス「どうしたの?とうま」

上条「イ、インデックス……上条さんはもう終わりやで……」

インデックス「……大丈夫だよ、とうま」

上条「?」

インデックス「とうまが捕まっても、私は毎日会いに行くよ」

上条「……」

インデックス「だって私は、シスターだからね!」ニヘッ

上条「インデックス……」


シスターだから、の意味は誰にもわかりませんが、インデックスの言わんとしている事はなんとなくわかりました。


しかし、天は彼を見放しませんでした。




254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:16:02.10 ID:KlhLHFLa0
海原「どうも、こんにちは」

番外個体「うげ、また来たの?」

御坂妹「この大変な時に……とミサカは溜息をもらしてみます」ハァ

海原「呆れた顔の妹さんもお綺麗ですね」ニコ

19090「……」

海原「元気がないですね……では、僕が励ましてあげましょう」



パァッと光が辺りを包みました。



なんと彼は、上条当麻の姿になったではありませんか。
そう、この男は変装を得意とする魔術師。

こうして彼女たちの想い人に変装することで彼女たちを元気付け
あわよくば姉妹丼を、と下衆な事を考えていたのですが、そう上手くはいかんざき。




258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:17:00.89 ID:KlhLHFLa0
兵士「ん?お前、声紋検査したか?」

海原「え?なんですか?」

兵士「ちょっとこのセリフ言ってみろ」

海原「えーと……その幻想をブチ殺す!……こうですか?」

兵士「こここ、こいつやー!犯人見つけたでー!」

海原「えっ」


変装のプロである彼は、なんと声紋までも本人と一致してしまったのです。


こうして二人の変態から逃れた四人の小人たちは隣国に亡命しました。

そして、王子様の付き人として生涯幸せに暮らしましたとさ。



めでたしめでたし。




261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:18:07.94 ID:KlhLHFLa0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

打ち止め「面白かった!ってミサカはミサカは惜しみないGJを送ってみる!」

御坂妹「ええ、大変素晴らしい作品でした」パチパチ

19090「正義は最後には勝つ、感動です」チパチパ

番外個体「ふーん、思ってたよりまともだったね」

一方通行「このよォに、悪党は必ず滅びる」

一方通行「だから俺もそのうち滅びるだろォな」

打ち止め「……」

一方通行「だがこの小人達みてェに、オマエらが幸せに過ごせるよォにしてやる」

御坂妹「一方通行……」

一方通行「だからオマエ達は何も気にせず、今を楽しんで今を生きろ」

19090「……はい!」




265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:19:02.43 ID:KlhLHFLa0
番外個体「それはアナタの気持ち?」

一方通行「バカ、義務であり責任だァ」

打ち止め「もう!素直じゃないんだから!」ガバッ

御坂妹「……ふふ」

19090「あの、一方通行……よければ、また紙芝居を観せてもらえませんか?」

一方通行「あァ、紙芝居でよければなンぼでも見せてやるよ」

絹旗「ええ!」

番外個体「もう行くの?」

一方通行「おォ、まだまだこれからだからなァ」

御坂妹「頑張ってくださいね、一方通行」

一方通行「あァ、じゃあな……行くぞ絹旗」スタスタ

絹旗「はい!」テテッ




268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:20:08.19 ID:KlhLHFLa0
19090「上位個体の言う『あの人は素直じゃないう』という言葉がわかったような気がします」

打ち止め「でしょう?あの人はツンデレだからね!」

番外個体「それにしても紙芝居にメッセージを乗せるとか……ヘタレだね」

御坂妹「おやおや、そういう番外個体も感動したのではありませんか?」

番外個体「し、してないし!」

19090「……」ニヘラ

御坂妹「……」ニヘラ

番外個体「なんかムカつくんですけど!」プンスカ

打ち止め「あんまり末っ子を虐めちゃダメだよ?ってミサカはミサカはお姉さんぶってみたり」

番外個体「なんだと一番のお子様め!」ギュー

打ち止め「いふぁいいふぁいー!」ジタジタ




273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 00:21:39.26 ID:KlhLHFLa0
絹旗「あれが妹達なんですね」

一方通行「なンだ、知ってたのかよ」

絹旗「前に仕事でやり合った時に資料で、と言っても私は聞いただけですけど」

一方通行「ま、俺の自己満足の犠牲となった奴らだ」

絹旗「……」

一方通行「罪滅ぼしのつもりはねェが、アイツらはもォ学園都市の自由にはさせねェ」

一方通行「これからは自分の為に生きていけるよォにフォローしてく」

絹旗「……大変、ですね」

一方通行「さァな」

絹旗「……」

一方通行「……」

絹旗「……あ、あの」

一方通行「……」zzz

絹旗「」

絹旗「寝る場面じゃないです!超起きてくださいよ!」ユサユサ




358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:48:08.50 ID:OWa+/B/y0
一方通行「よし、じゃ行くか」ウン

絹旗「次はどちらに?」

一方通行「闇=そいつって感じの奴」

絹旗「そ、それは……」ゴクリ

一方通行「オマエもちゃンと気ィ張っていけよ」

一方通行「でないと……」

絹旗「で、でないと?」

一方通行「恐らくソイツの空気に流されちまう」

絹旗「は、はい!超了解です!」

一方通行「行くぞ」



絹旗(一方通行がこんなに気構える相手……)

絹旗(どれだけの人なんでしょう?)ゴクリ




359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:48:59.84 ID:OWa+/B/y0
とある研究所――


木原「……」カタカタ

木原「……」カタカタ


ガララッ


一方通行「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥン!?」ババーン

木原「うお!?なんだよてめぇ!?」

一方通行「お話屋さンですの!」ハイ

絹旗「こんにちはー」

木原「は?」

一方通行「いやー、復活した木原くンは色々と仕事が大変だって聞いてな」

木原「あ?てめぇに心配される事なんかねぇよ」

一方通行「だからその疲れを癒しに来てやった」ウン

木原(ヤダ……いつの間にこんないい子に育ったの……?)キュン




360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:49:59.10 ID:OWa+/B/y0
木原「そ、そうか!そうか!オラ座れ!」

絹旗「え、あ、どうも」

木原「お前は一方通行の彼女か?ん?可愛いじゃねぇか」ソワソワ

絹旗「え!?い、いや!別に彼女とかそういうんじゃ……」

木原「まぁいい!コーヒーでいいか?それとも紅茶か?」ソワソワ

絹旗「えっ」

木原「あ!ねぇ!……おーい!紅茶切らしてんぞボケ!!」プンスカ

研究員「あ、すみません!」ダッ

絹旗「」

一方通行「落ち着けよ木原くン、俺らはまだ帰らねェから」

木原「まぁゆっくりしてけよ!で、なんの用だ?」ソワソワ

絹旗(えー……超ソワソワしてるじゃないですか)




362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:50:47.90 ID:OWa+/B/y0
――


木原「ほォ、紙芝居ねェ」

一方通行「あァ、学園都市に巣くう闇に光を当てにきたンだ」

木原「暗い社会を明るく照らす、桂歌丸です……って事か」ウン

絹旗(え、なに言ってるんですか?)

一方通行「まァ、木原くンは大体こンな感じだ」

絹旗「へ、へぇ……」

木原「で、今日はそれを見せてくれるのか?」

一方通行「あァ」



木原「おい!てめぇらも来い!」

木原「あん?研究だぁ?うるっせぇ!一方通行の紙芝居観ろ!!」プンスカ



絹旗「……研究員集まってきましたね」




363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:51:53.86 ID:OWa+/B/y0
一方通行「ンじゃ始めるか」

絹旗「はい」



木原「ひゅっひゅー!」

一方通行「あ、お静かに願います」ハイ

木原「あ、すいません」ハイ






一方通行「【みにくいキハラの子】」





366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:52:50.69 ID:OWa+/B/y0




あるところに一人の研究者がいました。彼の名は木原数多。

彼は小さい頃から身体がヒョロく、『キャシャリン』とバカにされていました。



これは、そんな彼の成長物語――。





367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 22:53:35.29 ID:6/5ANatLo
キャシャリンwwwwwwwwww




368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:53:47.37 ID:OWa+/B/y0
彼は新しい研究所に配属される事になり
心機一転、新しい地での新しい生活に期待していました。


木原「しかし……この身体じゃあまた虐められんな」

木原「せっかく一からのスタートなんだ、そんなのゴメンだぜ」

木原「……」ウーン


木原くんは悩みます。
どうしたらナメられずに済むかを必死で考えました。



初めて上京した時の道民と同じ考えでした。




372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都):2011/04/05(火) 22:54:48.51 ID:AOc8wWDvo
道民wwww




373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:54:50.49 ID:OWa+/B/y0
とりあえず身体を鍛える事にしました。
やはり見た目のコンプレックスが最大の敵なようです。


木原「いーち……にーい……さーん……」セイセイセイ


――


木原「14510,14511,14512……」フッフッフッ


気がつくと腕立て伏せの回数がエライコトになってました。

木原くんは一つの事に集中すると周りが見えなくなるタイプで
面接で長所と短所を聞かれた時も、この事を「長所でもあり短所でもある」とか言ってました。


そして、次第に筋肉はついていきました。

夢にまで見たマ神です。




375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:56:18.30 ID:OWa+/B/y0
しかし、筋肉だけじゃいまいちパンチが足りないと思った木原くん。


木原「……」ウーン

木原「……そうだ」

木原「そうだ!これだよ!」

木原「思い立ったが吉日ってな!」


ハッ、と思いついたようです。
そして彼はとあるタトゥーショップへと足を運びました。


木原「思い切って顔にやっちゃってくれ」


思い切りすぎです。
彼のアイディアとは、顔に刺青を入れる事でした。


こうして彼は『顔に刺青の入った強面研究者』というわけのわからないスペックを手にしました。




379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:57:31.60 ID:OWa+/B/y0
木原「あー、木原数多だ、よろしくな」


木原くんの作戦は見事に成功しました。
強面の彼を虐めようとする人間は誰一人としていなくなったのです。



しかし、ここで別の問題が浮上してきました。



木原「よう、飯食いに行かねぇか?」

研究員「あ、いえ……僕は食べたので」

木原「そうか……あ、お前は?」

研究員「ひぃ!」

木原「……」





ぼっちになりました。




382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:58:29.31 ID:OWa+/B/y0
虐められる事はなくなったのですが、彼と関わろうとする人間すらもいなくなったのです。

顔に刺青が入っているなんて、ファンタジーの世界でしか有り得ない事。
現実にそんな人と肩を並べて歩けるわけもありません。


恥ずかしい。


こうしてぼっちになった木原くんは、段々心が荒んできます。
そしていつしか、顔に違わぬ性格になってしまいました。




384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 22:59:27.74 ID:OWa+/B/y0
研究所内で『あの人は怖い』『あの人はヤバイ』という噂が蔓延した頃……
木原くんにとある実験の話が舞い込んできました。


木原「あァ?第一位の世話?」

所長「あ、ああ……第一位と言っても候補だがね」

所長「その子に第一位たる能力を開発してあげてほしいんだ」

木原「俺にガキの面倒を見ろってのか?」

所長「君は優秀な研究員だ、頼んだよ」

木原「……ちっ」


こうして木原くんは、第一位となりえる子供の能力開発を担当する事になりました。


黒子「アナタが木原くんですの?」

木原「……」エー




パンダでした。




385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:00:23.46 ID:OWa+/B/y0
そして心がみにくくなった木原くんとパンダの共同生活が始まりました。



周りの研究員はこの時、確実に失敗するだろうと考えていました。

『あんな凶暴な男に、子供の相手など務まるわけがない』

皆が口を揃えて言いますが、そうでもありませんでした。




387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:00:47.08 ID:bt3hQa8V0
パンダかよwwwwwwwwwwwwwwwww




388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:01:32.12 ID:OWa+/B/y0
木原「ちっげぇよ!なんでこの笹の角度が60度なんだよ!」

黒子「公式に沿って解いたら60度ですの!」

木原「辺がグァーッときてて、隣の笹の角度がこんだけまろみあんだから45度だろうが!」プンスカ

黒子「だからそのまろみってのがわかりませんの!」プンスカ


怖いもの知らずというか、純真無垢の子供というか
パンダは木原くんに全力でぶつかっていきました。

今まで避けられる事しかなかった木原くんは、ここで何か変わったのかもしれません。


木原くんは毎日を、パンダとぶつかりながら過ごしました。

それはそれは楽しそうに。




390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:02:02.92 ID:S6p933UDo
この紙芝居を木原君が△座りで見てんだろ?




392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:02:31.48 ID:OWa+/B/y0
時は流れて数年後――


黒パンは期待通り、レベル5第一位として恥じない程の実力を身につけました。
そして、研究所から旅立つ日がやってきました。


黒子「お世話になりましたの」ペコリ

木原「はっ、お前がいなくなって清々すらぁ」

黒子「こういう時は素直になるものですわよ?」

木原「ちっ……うるせぇよ」

黒子「……」

木原「……」




393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:03:32.38 ID:OWa+/B/y0
黒子「では」

木原「ちょっと待て」

黒子「?」

木原「あーと……その、なんだ、俺は今まで誰かに全力でぶつかられた事なかったからな」

木原「そこそこ、楽しかったぜ」

黒子「木原くん……」

木原「元気でな」

黒子「はいですの!」

木原「たまには顔、見せろよ?」

黒子「わかりましたの!お父様!」ニヘッ

木原「!」


なんということでしょう。

人間とパンダの、種族の壁を越えた親子愛です。




395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:05:24.82 ID:OWa+/B/y0
木原「お父さん、か……」

木原「ちっ、バカじゃねぇのか?」

研究員「あの、木原さん」

木原「あん?」

研究員「お疲れ様でした、コーヒー飲みます?」

木原「……おお」


こうして大事なプロジェクトを見事完遂させた木原くんは
他の研究員から尊敬されるようになり、木原くんもまた心を開くようになりました。

パンダとのやり取りで見せた彼のひたむきな姿勢、それの賜物でした。


それまで腫れ物の扱いだったのですが、それを変えたのはもちろんパンダ。
彼女もまた、彼にとってかけがえのない、大切な人だったのです。



ヴェルタースオリジナル。




396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:06:48.03 ID:OWa+/B/y0
それからというもの
木原くんは人当たりもよくなり、口は悪いですが誰に対しても親切で優しい兄貴分になりました。


研究員「木原さん!今日飲みに連れてってくださいよ!」

木原「はぁ?どうせまた俺に払わせようとしてんだろうが」

研究員「あれ、バレちゃいました?」

木原「……95割しか出さねぇぞ」

研究員「さっすが木原さん!じゃあまた後で!」ダダッ

木原「……」

木原「けっ、なんだってんだ」

木原(感謝してやるよ、クソパンダ)


みにくい木原くんは、もういません。



めでたしめでたし。




398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県):2011/04/05(火) 23:07:24.97 ID:NCK7rjiBo
泣いた




399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:07:48.38 ID:OWa+/B/y0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

木原「……」パチパチ

研究員「……」パチパチ

一方通行「どォだった?」

木原「最高じゃねぇか……」ホロリ

一方通行「木原くン、たまには下の奴にも優しくして、信頼関係築かなきゃダメだぜ?」

木原「けっ……ガキがナマ言ってんじゃねぇよ」

一方通行「そォかい」

木原「……おい、お前ら」

研究員「は、はい!なんですか?」




401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:09:06.02 ID:OWa+/B/y0
木原「飲みに行くか、今日」

研究員「へ?」

木原「心配すんな、ちゃんと95割出してやるよ」

研究員「木原さん……」

一方通行「くかかっ……」

木原「よし!じゃあさっさと今日の仕事終わらせるぞ!」

研究員「はい!」

木原「嬢ちゃん」

絹旗「な、なんですか?」

木原「絵はてめぇが描いたのか?」

絹旗「そ、そうです!お気に召しませんでしたか!?」アワワ

木原「中々うめぇじゃねぇか」ギュッ

絹旗「へ?」

木原「飲み物代だ、とっとけ」

絹旗「……ありがとうございます」ペコリ




404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:10:08.31 ID:OWa+/B/y0
ーー


一方通行「いくらもらったンだ?」スタスタ

絹旗「一万円です……飲み物代で一万円……」テクテク

一方通行「三下なら何日生きられるンだろォな」

絹旗「?」

一方通行「こっちの話」ダラーン

絹旗「ちょ、道端でそんな格好しないでください!」

一方通行「疲れたァ」グデー

絹旗「今日はもう終わりですか?」

一方通行「あァ、今日はもォいいや」

絹旗「そうですか、じゃあまた明日ですね」

一方通行「おォ」




405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:11:18.71 ID:OWa+/B/y0
滝壺「あ、おかえり」

絹旗「あれ、他の三人はお出かけですか?」

滝壺「うん、買い出しに行ったよ」

絹旗「そうですか……あぁ超疲れたー」モフッ

滝壺「今日はどこに行ったの?」

絹旗「えーと、御坂美琴のクローンと、一方通行の育ての親?です」

滝壺「順調?」

絹旗「ええ、超大絶賛です!」

滝壺「そっか、私も観てみたい」

絹旗「絶対お見せします!」

滝壺「じゃあ楽しみにしてるね」ニヘラ

絹旗「はい!」ニヘラ




408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:12:27.18 ID:OWa+/B/y0
ーー


麦野「たっだいまー」

滝壺「おかえり、むぎの」

絹旗「……」zzz

浜面「あれ、絹旗寝てんのか?」

滝壺「うん、絵を描いてる途中で寝ちゃった」

フレンダ「へぇ、頑張ってるみたいね」

麦野「風邪ひいちゃうわよ……浜面」

浜面「へいへい……ほいっと」

絹旗「うにゅぅ……」zzz

絹旗「にへへ……」zzz

フレンダ「どんな夢見てるんだか」

麦野「ふふ、まだまだお子ちゃまね、絹旗は」




410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:13:10.42 ID:OWa+/B/y0
次の日――


インデックス「ごちそうさまでした!」

上条「はいお粗末さん」

インデックス「とうま、今日のもやし炒めはちょっと味違ったね」

上条「わかるか?ウスターソースを2、3滴足してみたんだ」

インデックス「美味しかったかも!お腹すいた!」

上条「」


ガチャ、バタン


一方通行「お邪魔しまァす」スタスタ

絹旗「おはようございまーす」トテトテ

上条「」

インデックス「あくせられーた?どうしたの?」





412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:14:01.25 ID:OWa+/B/y0
一方通行「三下、飲み物ォ」グダー

絹旗「あ、お構いなく」

上条「な、なにしてるんでせうか?」

一方通行「今日はオマエらに紙芝居を届けにきてやった」

絹旗「お話屋さンです!」

上条「……は?」

インデックス「かみしばい?」

一方通行「おォ」ゴロゴロ

絹旗「ちょっと!人の家ですよ!」

上条「なにがどうしてこうなってんだ?」




413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:15:24.51 ID:OWa+/B/y0
――


上条「へぇ、紙芝居で争いのない世界、ねぇ」

インデックス「すごい立派だと思うんだよ!」

一方通行「紙芝居と言う魔法の言葉でポポポポーンだァ」ゴロンゴロン

上条「えっ」

インデックス「えっ」

絹旗「一方通行、今日は一段とゴロゴロしてますね」

一方通行「なンだろォな……この床のフィット感」ゴロゴロ

上条「あ、あのー……紙芝居は?」

一方通行「あァ?あァ、あと5ゴロゴロ……」ゴロゴロ

インデックス「なにその単位!?」

一方通行「ちなみに1ゴロゴロは10ダラダラな」ダラダラ

上条「知るか!」




414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:16:11.87 ID:OWa+/B/y0
一方通行「よし、じゃあやるぞ」

絹旗「はい」

インデックス「なんだかワクワクするんだよ」ワクワク

上条「なんか懐かしいなー」ワクワク

一方通行「じゃはじまりはじまりィー」

インデックス「わー」パチパチ



一方通行「【アリとキリギリスはキリキリ舞い】」



インデックス「?」

上条「」




415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:17:05.89 ID:OWa+/B/y0




ある森に、アリとキリギリスが住んでいました。

この二匹は種族の壁を越え、同棲していました。


働き者のアリは、甲斐性無しのキリギリスにほとほと困っています。







417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:17:51.33 ID:OWa+/B/y0
上条「なぁインデックス、食料を採りに行ってきてくれないか?」

インデックス「あうー、なんだか動く気しないんだよ」ゴロゴロ

上条「あのな、もうちょっとで冬が来るんだぞ……」

インデックス「なんとかなるんだよー」

上条「はぁ……」


アリはどうにか家計をやりくりし、二人つつがなく暮らしていたのですが……


冬が近づいていました。




419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:18:53.80 ID:OWa+/B/y0
冬は食料がなくなる為、予め蓄えて春まで乗り切る、というのが虫界でのセオリーでした。
こうして、アリは来る冬に備えてせっせと食料を集めていました。


上条「ふぅ、とりあえずこんなもんかな」

上条「……ん?昨日より減ってる?」

インデックス「ゴメンとうま、ちょっとつまみ食いしちゃったんだよ」


あろうことかキリギリスはアリが貯めていた食料を食べてしまっていました。
テヘペロするキリギリスでしたが、これには流石のアリも激怒しました。


上条「出て行け!もう我慢ならん!」プンスカ

インデックス「そ、そんな!とうま!とうまーー!!」



追い出されました。




424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:21:08.05 ID:OWa+/B/y0
追い出された際、少しの食料をくれたのは、アリのやさしさライセンスによるものでしょう。
その食料を頬張りながらキリギリスは考えました。


インデックス「とりあえず春まで過ごせばいいんだよね……もぐもぐ」モグモグ

インデックス「それならなんとかなるかも!」

インデックス「とうま、許せないんだよ!」


逆ギレでした。
クレーマーになったキリギリスは、まずバッタのところへ向かいました。


小萌「そうですか……でもゴメンなさい、先生もそんなに貯蓄してるわけじゃないのです」

インデックス「そ、そっか……ゴメンね」

小萌「あ、インデックスちゃん!少ないですが、コレを持って行ってください」

インデックス「ありがとうなんだよ!」


キリギリスはバッタから少しのタコわさとイカキムチを分けてもらいました。




427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:22:35.22 ID:OWa+/B/y0
バッタからもらったイカキムチを頬張りながら、次にヘラクレスオオカブトのところへ向かいました。
しかしヘラクレスは留守のようなので、携帯で連絡を取ってみる事にしました。


インデックス「かおりー?今どこにいるのかな?」

インデックス「え、帰省中?あ、ヘラクレスパーティか」

インデックス「ううん!なんでもないんだよ!じゃあまた春にね!」


頼みの綱であるヘラクレスは、年に一度のヘラクレスパーティの為に帰省していました。


こうしてキリギリスの頼みの綱は切れました。
彼女には人脈がなかったのです。




431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:24:05.24 ID:OWa+/B/y0
そして、森に冬が到来しました。


行くあてもないので、キリギリスは公園で冬を過ごす事にしたのですが
分けてもらった食料は底をつき、ダンボールをかじって飢えを凌ぐ毎日。


インデックス「さ、さ、寒いんだよ……」ガタガタ

インデックス「お腹すいたなぁ……とうまの言う通りちゃんと食料貯めておけばよかった」

インデックス「とうま……ゴメンなさい……う、うぇぇぇぇぇ」ポロポロ


キリギリスはこれまでの自分の行動を後悔し
そして涙を流しました。


インデックス「えへへ、涙ってしょっぱいんだね、なんていうか……しょっぱいんだね」


キリギリスはボキャ貧でした。



と、その時――




434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:25:10.73 ID:OWa+/B/y0
全てを諦め、死ぬモードに入ったキリギリスの耳に、懐かしい声が聞こえてきました。


「オーイ……インデックスー」

インデックス「あれ?お腹が空きすぎて幻聴が聞こえてきたんだよ……」

上条「幻聴じゃねぇよ!しっかりしろ!」

インデックス「あれ?とうま、どうしたの?」

上条「お前が気になったから迎えに来たんだよ!ゴメンな!」


アリはキリギリスを追い出したことを後悔していました。
キリギリスが一人では何も出来ない甲斐性なしという事を忘れていたのです。

そしてバッタやヘラクレスに聞き込みをし、ここに辿り着いたのでした。




437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:26:30.08 ID:OWa+/B/y0
上条「さ、帰るぞインデックス」

インデックス「いいよ……食い扶持が増えるだけだよ?」

上条「バカヤロウ!例え食料が底をついて死ぬとしても……それでいいんだよ!」

上条「地獄の底までついてってやるって言っただろうが!」

インデックス「とうま……!」

上条「帰ろう、インデックス……気の迷いとはいえ、追い出して悪かった」

インデックス「……うん!」


なんということでしょう、アリはいつかの二人で交わした約束を覚えていたのです。
いつどんな形で約束したかは知りませんが、きっとしたのでしょう。


こうしてアリとキリギリスは二人で家に帰って行きました。




439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:27:28.09 ID:OWa+/B/y0
ですが、二人を待っていたのは厳しい現実でした。


上条「ゴメンな、もうこれっぽっちしかないんだ」

インデックス「いいんだよ、とうまが食べて?」

上条「いいから、お前が食べろ」

インデックス「……うん」


家に帰ったはいいですが、アリの食糧事情はキリキリ舞いでした。
出された料理は、とてもキリギリスのお腹を満たしきれるものではありません。


上条「お腹一杯食べさせてやれなくて……ゴメンな」

インデックス「ううん、これは全部私のせいなんだよ……ゴメンね」




442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:28:30.24 ID:OWa+/B/y0
やがてアリの食料も底をつき、そしてーー


上条「死ぬ……のかな……俺たち」

インデックス「きっと、私は……地獄に……行くかな」

上条「インデックス……」

インデックス「ゴメンね、とうま……私のせいで……こんな、不幸、に……」

上条「不幸なんかじゃねぇ……よ」

インデックス「え……」

上条「俺は……貧乏、でも……お前と過ご、せて……楽しかった……」

インデックス「と、うま……わ、わたしも、楽しかったんだよ……」




そして二人は寄り添い、手を繋ぎました。




445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:29:22.86 ID:OWa+/B/y0
上条「なぁインデックス……」

インデックス「……」

上条「インデッ、クス?」

インデックス「……」

上条「そうか……」

上条「なぁインデックス、俺……疲れたよ……」


そういうとアリはキリギリスに覆いかぶさるようにして息を引き取りました。


すると、天から光が差し込み、なんと天使が二人の魂を迎えに来たではありませんか。




黒子「お迎えに上がりましたの」ラーラー





パンダでした。




446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2011/04/05(火) 23:29:35.67 ID:9o+DJlPeo
パwwwwンwwwwダwwwwwwww




448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:29:49.32 ID:HVXR2Gp30
ここでww




449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 23:30:12.98 ID:6/5ANatLo
ここでかよwwwwwwwwwwww




450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:30:23.51 ID:OWa+/B/y0
上条「こ、これは!?」

ガブリエル「nowiatrjmaweki」ラーラー

インデックス「天使様が迎えに来てくれたんだよ!」

上条「そうか、天国に行けるんだな」

黒子「それでは私たちがご案内いたしますわ!」ラーラー

ガブリエル「alkoiehano;」ラーラー

インデックス「とうま!天国でもよろしくね」

上条「ああ!」



こうして、アリとキリギリスは天国で仲良く暮らしましたとさ。



めでたしめでたし。




455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:31:49.28 ID:OWa+/B/y0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

インデックス「うわぁぁぁぁぁん」ドバー

上条「ど、どうしたインデックス!?」

インデックス「良かったんだよ、本当に良かったんだよ!」

上条「え、だって結果的に二人とも死んじゃったじゃないか」

インデックス「それでも、二人揃って天国に行けたのは奇跡としかいいようがないんだよ!」

上条「そうだな……でも、キリギリスがちゃんとしてたらアリが死ぬこともなかtt」


バキッ


上条「ふげっ!?」

一方通行「三下、お話にツッコミを入れるのは野暮ってもンだぜ」

上条「ああ、悪い……どうかしてた」ボタボタ




460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:33:03.14 ID:OWa+/B/y0
インデックス「これから私はとうまのお手伝いをする!」

上条「えっ」

インデックス「今までゴメンね?」

上条「え、いや、うん」

インデックス「お使い、お掃除、なんでもするんだよ!」

上条「ほ、本当か?」

インデックス「うん!」

上条「……死ぬとしても、二人で天国に行けるならそれはそれでいいかもな」

インデックス「えへへ」

一方通行「けっ……イチャコラしやがって」

絹旗「なんだかこっちが熱くなってきますね」パタパタ

一方通行「こォなったらこっちもイチャコラするか」ウン

絹旗「へ、へぁっ!?」

一方通行「しねェよ」

絹旗「どっちですか!切り替え早いですねオイ!」プンスカ




462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:34:05.01 ID:OWa+/B/y0
インデックス「とっても良いものを見せてもらったんだよ」

上条「ああ、中々良かったぞ」

一方通行「茶ァ」グデー

上条「ああ、ちょっと待ってろ」

インデックス「あの絵はアナタが描いたの?」

絹旗「え?はい、そうです」

インデックス「なんというか、温かみのある絵だね!」

絹旗「そ、そうですか?」テレテレ

上条「ほいっと」コト

一方通行「俺はコーヒーだろォが!」プンスカ

上条「え!?茶って言ったじゃないですか!」

一方通行「絹旗には茶って意味だ!俺はいつもコーヒーだろォがよ!」

上条「そんな!理不尽だ!」




464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:36:10.73 ID:OWa+/B/y0
上条「今までどこ行ってきたんだ?」

一方通行「グループ、常盤台中学、スクール、妹達、木原くン、でオマエらか」

上条「そ、それは中々濃い……な」

インデックス「まだまだ続くの?」

一方通行「あァ」

上条「そうか……頑張ってな」

一方通行「おォ」

絹旗「それじゃあそろそろ行きますか?」

一方通行「あと4ダラダラ」ダラダラ

絹旗「」

上条「」

インデックス「あ、私もー」ゴロゴロ

一方通行「ちなみに1ダラダラは100モフモフな」モフモフ

上条「だから知らねーって!!」




465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:37:03.17 ID:OWa+/B/y0
絹旗「一方通行」

一方通行「ン?」

絹旗「アイテムでもやってくれますか?」

一方通行「あァ、そのつもりだが」

絹旗「実は超楽しみにしてくれてる人がいるんですよ!」

一方通行「そォなンか?」

絹旗「ええ!」

一方通行「ちゃンと行くから安心しろ」ヨシヨシ

絹旗「はい!」ニヘッ


<見つけましたの!


一方通行「あン?」




469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:37:51.71 ID:OWa+/B/y0
黒子「ようやく見つけましたわよ、お話屋さん!」

絹旗「あ、こんにちは」

黒子「ああ、こんにちはですの」ペコリ

一方通行「なンの用だ、パンダさン」

黒子「それ!パンダですわ!」

一方通行「はァ?」

黒子「やっぱりどう考えても私をバカにしている内容にしか見えませんでしたの!」

一方通行「なンで」

黒子「む、無意識ですの!?むっきぃぃぃぃ!!」ジタジタ

一方通行「ジャッジメントですの!」ハイ

黒子「少し黙ってくださいな!!」プンスカ




471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 23:38:35.48 ID:6/5ANatLo
リアルパンダ出たwwwwwwww




472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:38:49.21 ID:OWa+/B/y0
一方通行「いいじゃねェか、オマエはお話屋さンにとって必要不可欠なンだから」

黒子「へ?それはどういう……」

絹旗「そういえばパンダさんは今のところ全話にフル出場ですね」

一方通行「あァ」

黒子「」

一方通行「限られた中でのオマエの活躍っぷりは見事だぜェ?」ダラーン

黒子「そ、そうですか?」テレテレ

一方通行「紙芝居を学園都市中に広めると言う事は」

一方通行「オマエが学園都市で有名になるという事と同義だ」キュピーン

黒子「……そうですの」ハッ

一方通行「まだなンか文句でも?」

黒子「いえ、これからも頑張ってくださいな」

一方通行「あァ」

絹旗(超丸めこまれている!!)




476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:39:40.54 ID:OWa+/B/y0
置き去り施設――


園長「今日は宜しくお願いします」

一方通行「あァ」

男の子「紙芝居だー!」

女の子「わーい!」

絹旗「……本当にコレでいくんですか?」

一方通行「演目に変更はしねェ」

絹旗「どうなっても知りませんよ?」

園長(若いのに紙芝居、関心しますね)ウン



一方通行「【ホモ太郎】」



園長「」




479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:40:15.32 ID:HVXR2Gp30
アッー!




480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:40:43.20 ID:OWa+/B/y0
――


一方通行「面白かったかァ?」ヨシヨシ

男の子「うん!」

女の子「また来てね、おにーちゃん!おねーちゃん!」

絹旗「はい、また来ますよ!」ヨシヨシ

園長「まさか、パンダ界で生まれた唯一のホモサピエンスのモラトリアムを描いたストーリーだったとは……」ブツブツ

園長「なんというか、変な想像をしていた私が恥ずかしい……」ブツブツ

一方通行「園長ォ、また来ていいか?」

園長「ええ、また来てください!……でもできればもっと子供向けのやつで」

絹旗「わかりました!」

一方通行「じゃあな」

男の子「ばいばーい!」

絹旗「ばいばーい」フリフリ




487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:42:02.22 ID:OWa+/B/y0
絹旗「子供たちも超喜んでくれてましたね」トテトテ

一方通行「そォいやオマエも置き去りだっけか」スタスタ

絹旗「ええ」

一方通行「ふゥン」

絹旗「でも、私は置き去りだからといって気にしてません!」

絹旗「実験とか色々ありましたけど、今はこうして超楽しいんですから!」

一方通行「オマエ強ェな」

絹旗「そう、ですかね?」

一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

絹旗「うにゅ……」

一方通行「……」

絹旗「……」ドキドキ

一方通行「オマエ、強ェな!」ハイ

絹旗「もっと気の利いた事言えないんですか!思いつかなかったんですか!」バタバタ




494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:44:40.26 ID:OWa+/B/y0
次の日――


滝壺「きぬはた、今日はお出かけしないの?」

絹旗「ああ、もうそろそろ来ると思いますが」

麦野「え?お迎えに来てくれるの?ダーリン」

絹旗「ダッ……!ち、超違いますって!」

フレンダ「あれ、必死ねー」ニヤニヤ

絹旗「違いますよ!今日はここでやるんです!」

浜面「え?」

麦野「ここで?」

絹旗「ええ!今日はアイテムです!」

滝壺「楽しみだったんだ」キラキラ

絹旗「はい!お待たせしました!」フフン




495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:45:35.59 ID:OWa+/B/y0
フレンダ「あれ麦野、今日買い物行くって言ってなかった?」

麦野「そのつもりだったけど……」

滝壺「……」キラキラ

絹旗「……」キラキラ

麦野「……中止」

フレンダ「っかー、結局天下の第四位も身内には甘いってわけね」

浜面「どうせなら俺にもちょっとは優しくしてほしいもんだ」

麦野「浜面、なんか言った?」

浜面「いいえなにも言っておりませぬ」ササッ


バターーンッ!


一方通行「お話屋さンですけどォ!?」ババーン

フレンダ「」

浜面「お、お前!もっと普通に入ってこいよ!ビビッただろうが!」ドキドキ




501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:46:58.56 ID:OWa+/B/y0
一方通行「話は絹旗から聞いてンな?」

滝壺「待ってたよ、あくせられーた」ワクワク

一方通行「あン?ありがとなァ」ヨシヨシ

絹旗「むむ……」ムゥ

一方通行「じゃあ早速準備を……」


ピピピピ……


フレンダ「あ」

絹旗「え?」

麦野「……あちゃー」

一方通行「なンだ?」

麦野「……仕事よ」

滝壺「……」エー

絹旗「……」ショボン

麦野(可哀相だけどこればっかりは……)




503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:48:21.78 ID:OWa+/B/y0
絹旗「……」ショボン

滝壺「……」ショボン

一方通行「貸せオラ」

麦野「え、あ、ちょっ」

一方通行「あーもしもし、俺だ、ン?……なにが?もしもし?」

一方通行「はァ?俺か?俺はオマエあれだ!オマエはなンだ?ン?なにィ?」

一方通行「……うるっせェ!」ピッ

フレンダ「」

浜面「」

一方通行「イタズラ電話だな、こりゃ」

麦野「……ぷっ」

絹旗「む、麦野?」

麦野「あー、もういいわ!責任なら私がとるから、今は紙芝居優先!」

絹旗「むぎのぉぉぉ!」ガバッ

滝壺「よかったね、きぬはた」ニコニコ




506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:49:19.39 ID:OWa+/B/y0
一方通行「じゃ始めるぞォ」

滝壺「……」ワクワク

麦野「なんだかんだ言って、結構楽しみね」

絹旗「はじまりはじまりー」




一方通行「【ウマカニ合戦】」




滝壺「?」

麦野「馬と……」

浜面「カニ?」




509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:50:37.75 ID:OWa+/B/y0




むかーし、あるところにとても仲のいい二匹のカニがいました。

彼女たちはそれはそれは仲良しで、まるで本当の姉妹のようでした。


二人がカニの分際で山にハイキングへと出かけた日の出来事――。









511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:51:28.25 ID:bt3hQa8V0
カニの分際言うたるなwwwwww




512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 23:51:32.70 ID:6/5ANatLo
分際wwwwwwwwwwww




514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:51:52.57 ID:OWa+/B/y0
絹旗「滝壺さん、そろそろ休憩にしましょうか」カニカニ

滝壺「そうだね」カニカニ


二匹は横歩きハイキングの途中で、お昼ご飯を食べるところでした。
そこに、一頭のオスが近寄ってきました。


馬です。


浜面「なぁ、そのおにぎり一つ分けてくんねぇか?」

絹旗「嫌ですよ、誰ですかアナタ」モグモグ

滝壺「だれ?」モグモグ

絹旗「というか超馬面ですね、馬だけに」モグモグ

浜面「……」


カニたちは厳しい態度を示しました。




517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:53:06.61 ID:OWa+/B/y0
浜面「ほら、柿の種やるから交換しようぜ?」

絹旗「柿の種と交換ですか?超不利益なんですが」

浜面「バカ、実がなれば食べ放題だぜ?」

滝壺「……それもそうだね」

絹旗「滝壺さん!いいんですか?」

滝壺「うん、長い目で利益を考えるよ」

浜面「やった!ありがとな!」



こうして馬はおにぎりを。

カニは亀田の柿の種を。



それぞれ納得の物々交換となりました。




521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:54:06.98 ID:OWa+/B/y0
それからからというもの、カニたちは毎日柿の種に話しかけました。


絹旗「早く芽を出してください!でないと超窒素パンチですよ!」


芽は出ません。


絹旗「早く育ってください!でないとピーナッツをチョンギリますよ!」


それでも芽は出ません。


滝壺「柿の種さん、早く成長してくれたら嬉しいな」カニカニ


グングン育ちました。
柿の種は人を……いえ、カニを選びました。


絹旗「……」



こうして、柿の種の木は見事に生長し、真っ赤な実とピーナッツをつけました。




527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:55:16.03 ID:OWa+/B/y0
さて、ここで黙っちゃおけねー奴がいます。

馬です。


浜面「はぁ?なんであんなに早く育ってやがんだ……俺の柿の種だっつーのに」

浜面「しめしめ、騙して俺が食べてやろう」


馬は悪知恵を働かせて、再び二人に接触しました。


滝壺「あ、うまづら」

絹旗「見てください!アナタのおかげでこんなにたくさん!」

浜面「はは、でも収穫はどうすんだ?」

滝壺「大丈夫だよ」

絹旗「登れませんけど、私の超窒素パンチで落としてみせます」

浜面「」




詰みました。




531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/05(火) 23:55:56.68 ID:6/5ANatLo
詰んだwwwwwwww




532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:55:58.14 ID:HVXR2Gp30
馬も登れねえだろww




536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:56:38.46 ID:OWa+/B/y0
浜面「まぁ待て、最初は俺に味見をさせてくれないか?」

絹旗「はぁ?超図々しいですね」

浜面「いや、お前らに渡した柿の種も俺が育てた奴だからさ、ちょっと愛着があるというか」

滝壺「そういう事なら、どうぞ」

絹旗「滝壺さんの温情に感謝するんですね」

浜面「そのかわり俺が上から実を落としてやるよ」



上手く丸めこんだ馬は、そのまま木に登りました。
おそらくホースヒストリー史上初の快挙です。

そして、丸々と育った柿の種とピーナッツを味わいました。




537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:57:33.00 ID:Oaf3dPrx0
ホースヒストリーwwww




540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:58:20.16 ID:OWa+/B/y0
醤油の香ばしい香り。
ピリリと、それでいて舌に残らない絶妙な辛さ。
ピーナッツのまろみ。


すべてが一級品でした。


浜面「おお!これは美味い!」

滝壷「私も食べたい」

浜面「うーん、マンダム」ポリポリ

絹旗「超早くしてください!」


馬はこの言葉にイラッときました。
彼は無能力者なので、元々能力者に対して強い憎しみを抱いていたのです。


溜まりに溜まったフラストレーションが、絹旗カニの一言で爆発しました。




545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/05(火) 23:59:32.60 ID:OWa+/B/y0
浜面「うるせぇ能力者!これでも喰らえ!」


そう言うと馬は赤い実ではなく、まだまだ辛い青い実を絹旗カニに向かって投げつけました。


わさび味です。


絹旗「うにゃぁぁぁぁぁぁ!辛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


当たり所が悪く、目にわさび味が入ってしまいました。


滝壺「きぬはた!大丈夫?」

絹旗「うぇぇぇ……超痛いです……」ポロポロ

浜面「はん!帰れ!」ポリポリ



こうしてカニは追い返されてしまいました。




548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:00:36.55 ID:pPBC0UgO0
絹旗「はぁ……はぁ……」グッタリ

滝壺「きぬはた、大丈夫?」


絹旗カニは余りの辛さに寝込んでしまいました。
滝壺カニは毎日毎日看病していました。


すると、カニの友達である三人がお見舞いに来てくれました。



麦野「絹カニ、大丈夫?」

ボンッキュッボンの臼が言いました。



フレンダ「馬だっけ?許せないね」

脚が細い蜂が言いました



黒子「ジャッジメントとして許すわけにいきませんの!」

オセロの駒が言いました。




549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:01:03.40 ID:eU49W9R2o
パンダじゃない・・・だと・・・



551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:01:24.63 ID:cTMIZiMD0
こんどはオセロの駒かwwwwww




554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/04/06(水) 00:02:08.65 ID:T4IY/scQ0
オセロwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:02:09.48 ID:F/vUjUg90
パンダ以下wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww




556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:02:30.73 ID:pPBC0UgO0
彼女達は馬に仕返しをする為、作戦を考えました。


――


黒子「……うまく行くでしょうか?」

麦野「大丈夫、私達を信じて!」

フレンダ「絶対に仕返ししてやるってわけよ!」


作戦はこうです。

滝壺カニが色仕掛けで馬を家に連れ込み
それぞれ違う場所に隠れた三人が次々に攻撃を仕掛けていく。

そんなシンプルイズベストな作戦でした。


色仕掛けという単純な罠にかかるのかという懸念がありましたが……




浜面「な、なんだよ話って……」ドキドキ




馬は思ったよりも単純でした。




559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:03:34.00 ID:pPBC0UgO0
滝壺「ちょっとトイレに行ってくるね」

浜面「あ、ああ……」ソワソワ

浜面「……」

浜面「しかし寒いなー」


馬が囲炉裏に近づいた瞬間、熱せられたオセロが飛び出してきました。


黒子「ジャッジメントですの!」ピトッ

浜面「あっづぁぁぁぁぁぁ!?あちぃぃぃぃぃ!!」

浜面「ヤケドした!水!水!」



馬は水の入った瓶を見つけ、ダイレクトに飛び込みました。

爆発しました。

蜂によるブービートラップが仕掛けられていたのです。




561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:03:56.75 ID:eU49W9R2o
熱せられたオセロって何だよwwwwwwwwww




563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:04:45.02 ID:pPBC0UgO0
こりゃたまらんと、馬は家から逃げ出しましたが、万事休す。

屋根に待機していた臼が原子崩しの雨を降らしました。


浜面「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

絹旗「どうします?白井さん」

黒子「このままアンチスキルに引き渡してもつまらないですの」

麦野「そうね、私たちのパシリやってもらおうか」

フレンダ「あ、それいいかも!」

浜面「うぅ、悪い事はコリゴリだぜ……」

滝壺「かに、かにー」カニカニ


こうして、仲良し五人組にパシリの馬が加わりました。



めでたしめでたし。




565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:05:32.57 ID:pPBC0UgO0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

浜面「おぉぉぉぉぉい!!」

絹旗「なんですか、超浜面」

浜面「馬が可哀相すぎるだろ!アンチスキルに引き渡された方が全然楽じゃねぇか!」

麦野「そう?中々面白かったと思うけど」

滝壺「うん、面白かった」ニヘラ

フレンダ「日本の文化も捨てたもんじゃないわね」

一方通行「ほら、否定してンのオマエだけじゃねェか」

浜面「うぐぐ……納得いかん」

絹旗「紙芝居に納得を求めちゃダメですよ」

麦野「そうよ」




569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:07:31.67 ID:pPBC0UgO0
一方通行「疲れたァ」ゴロン

麦野「これが絹旗の最近の努力の結晶なのね」

滝壺「良い作品だったよ、きぬはた」

絹旗「えっへへ……」テレテレ

フレンダ「なんていうか、買い物中止した甲斐はあったね」

麦野「まぁね」

浜面「それにしても紙芝居とか懐かしいな……」

麦野「なんだか心が洗われた気がするわ」

浜面「ああ、わかる」

フレンダ「癒されたってわけよ!」

一方通行「なンたって、紙芝居は命の洗濯だからなァ」フフン

絹旗(だ、未元物質が可哀相……)




570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/06(水) 00:08:14.40 ID:ekqK6/7AO
命の洗濯だったのか




571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:08:19.03 ID:pPBC0UgO0
一方通行「よし、次行くか」ウン

滝壺「もう行っちゃうの?」

絹旗「ええ、今日はもう一箇所行くところがあるので」

絹旗「あ……仕事」

麦野「いいわ、私らでやっておくから」

絹旗「いいんですか?」

麦野「言ったでしょ?責任は私が持つって」

絹旗「麦野……」

一方通行「麦のン……」

麦野「誰が麦のんだコラ!行くならとっとと行け!」

一方通行「はいはい」スタスタ

絹旗「じゃあいってきます!」

滝壺「頑張ってね」フリフリ




574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:09:26.49 ID:F/vUjUg90
ていとくんドンマイwwwwww




575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:09:37.97 ID:pPBC0UgO0
ガチャ、バタン……


麦野「……」

滝壺「きぬはた、楽しそうだったね」

フレンダ「あんなに輝いてる絹旗見るの久々よ」

浜面「ああ、なんだかんだ言っても最年少だしな」

麦野「まぁ、そこは第一位に感謝ね」

浜面「車回してくるわ」

麦野「よっし!じゃあアイテム!行くわよ!」ブンッ

フレンダ「オー!」

滝壺「おー」オー




576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:10:49.27 ID:pPBC0UgO0
一方通行「……なに緊張してやがりますか」

絹旗「だ、だって……私ここ入った事ないですもん」

一方通行「バカ、雰囲気に飲まれンじゃねェ」

絹旗「う……」

一方通行「大丈夫だ」ヨシヨシ

絹旗「……」

一方通行「今まで紙芝居を見た奴らの顔思い出して見ろォ」



垣根『水あめうめぇ』ペロペロ



絹旗「……そうですね、超大丈夫でしょう!」

一方通行「お話屋さン!ふぁいとー!」

絹旗「おー!」




578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:11:48.08 ID:pPBC0UgO0
一方通行「……」

絹旗「……」

アレイスター「……」

一方通行「お話屋さン!」バーン

絹旗「です!」ババーン

アレイスター「ほう、それで私の所へ来た、と」

一方通行「あァ、学園都市の闇の中心っつったらオマエだからな」

絹旗(こ、これが統括理事長……)ドキドキ

アレイスター「まぁいい、それで?」

一方通行「これからお話するから、黙って観ろよ」

アレイスター「」

アレイスター「なぜ私がこのような事を……」




583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:13:05.24 ID:pPBC0UgO0
一方通行「いいか絹旗、これはお話屋さンにとって重要任務だ」

絹旗「え、ええっ!」

一方通行「普段通りだぞ?」

絹旗「超オッケーです!」

一方通行「お話ィー!ふァい!」セイ

絹旗「え?」

一方通行「え?」

絹旗「いや、それなんですか?」

一方通行「『お話ィー!ふァい!』って言ったら『おォし!』だろォが」

絹旗「知りませんよ……いつからそんな制度が」

一方通行「今朝出掛けに選抜見て来たンだよ」

絹旗「ああ、それで」



アレイスター(……え、何しにきたのこの子たち?)




586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:14:03.59 ID:pPBC0UgO0
一方通行「お話ィー!ふァい!」セイ

絹旗「おー!」ソイ

アレイスター「……」

一方通行「……」イソイソ

絹旗「……」イソイソ




一方通行「【靴屋さンと妖精さン】デン




アレイスター「……」

アレイスター「至って普通に始まった」




588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:15:01.25 ID:pPBC0UgO0




とある街に、古くから続く靴屋さんがありました。

その店主は生真面目で、神経質で、何ごとも自分のプラン通りに進めなきゃ気がすまない人でした。


しかし腕は一流、そんな靴屋さんのお話です。






591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:16:13.68 ID:pPBC0UgO0
ある日のこと、靴屋に一人のお客が来ました。


エイワス「特注で靴を作ってもらいたいのだが」

アレイスター「悪いが他を当たってくれ、今は手一杯だ」

エイワス「おや、客を追い払うというのかい?」

アレイスター「一日に作る数は決めているんだ、でないとプランが崩れてしまうからね」

エイワス「そうか、それは残念だ」


靴屋はわけのわからない理屈で、無駄に光っているお客を追い返しました。


それでも、受けた注文はキッチリとこなす事から、この靴屋はそこそこに信用できるお店でした。




592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:17:06.45 ID:pPBC0UgO0
しかし、ここで靴屋にとって思いがけない展開が訪れます。

恐らく彼のプランは崩れる事でしょう。


アレイスター「くっ……なぜこんな小さな街に靴の流通センターが……」

アレイスター「このままでは私のプランが……」

アレイスター「まずい、まずいな……」




やっぱり崩れました。




598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:19:01.50 ID:pPBC0UgO0
そう、この街に安さを売りにする大手が新規参入してきたのです。


それに比べて、安くはない靴屋の値段。
さらに『プランが……』とかわけのわからない理屈を述べる偏屈店主。


このままではお店が潰れる。

そんな事は誰から見てもわかる事でした。



店主はビーカーの水を取り替えるのを忘れる程にピンチでした。




601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:20:16.26 ID:pPBC0UgO0
先代から受け継いだこのお店を潰すわけにはいきません。
店主は恥もプライドも捨てて、生き残る事だけを考えました。

値段を安く設定し、ビーカーの水も半分にし、受注する量を今までの5倍にしました。

そのおかげで、なんとか存続させる状態にはなったのですが……


アレイスター「はぁ、はぁ……さすがに5日間徹夜はこたえるな」

アレイスター「しかし、まだまだ休むわけにはいかない」

アレイスター「ここで倒れるわけにはいかないな」


靴屋の店主は御歳1700歳。
そんな高齢の身体に耐えられない重労働。



そのうち店主に限界が来ました。




605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:21:32.57 ID:pPBC0UgO0
アレイスター「……ダメだ、10分だけ寝よう」


店主の眠気と疲れは限界を迎え、徹夜7日目にしてつい寝てしまいました。
目覚めたのはその日の夜。

予想以上に眠ってしまった事よりも、もっと驚く事が起きていました。
なんと、製作途中だった靴が全て完成しているではありませんか!


アレイスター「こ、これはどういう事だ?私は確かに眠っていたはずなのに……」

アレイスター「なぜ完成している?」

アレイスター「まさかこれもプランだと言うのか?」




この期に及んでプランとか言っているので、精神面は大丈夫そうです。




607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:22:58.24 ID:pPBC0UgO0
それからというもの
寝て起きてみると靴が出来ている、という怪奇現象は続きました。

そしてある日、店主は真相を突き止めようとしました。


アレイスター(いつも私が眠っている間に何かが起きている……)

アレイスター(となると、敢えて寝たフリをする事で真実を知ることだできるのでは?)

アレイスター(真実はいつも一つ!)キラン

アレイスター「ふぁーあ!さーて!私はそろそろ寝ようかなー!」


びっくりするぐらい下手くそな演技をして、店主は店の奥へと引っ込みます。
そして、影から様子を覗く事にしました。




609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:23:45.07 ID:pPBC0UgO0
すると突然、靴の周りが光りはじめました。
よく目を凝らして見ると、光の正体はなんと妖精でした。


黒子「まったく、経営云々より身体を壊されたらどうするんですの……」ブツブツ


どう見てもパンダです、本当にありがとうございました。


黒子「今日も頑張るんですの!」

アレイスター「」


パンダはそう言うと、未完成の靴を次々に完成させていきます。


黒子「さーさの葉―サーラサラー、サーラサラったらサーラサラー」チクチク

アレイスター「な、なんだチミは!?」




興奮と驚きのあまり、鈍りました。




614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方):2011/04/06(水) 00:24:53.96 ID:OTGIMEEUo
変なパンダさんwwwwwwww




617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:25:43.51 ID:pPBC0UgO0
黒子「あらあら、バレてしまいましたわね」

アレイスター「何者かと聞いているのだ」

黒子「私は靴屋の妖精ですの」

アレイスター「靴屋の妖精?パンダなのに?」

黒子「細けぇ事はいいんですの」

アレイスター「……なぜ妖精が?」

黒子「私は、このお店に通う人たちの幸せ指数によって生まれましたの」

黒子「皆さんの『存続させてほしい』という気持ちが、私の生んだのですわ!」




パンダはよくわからない事を言いました。




620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:27:08.55 ID:pPBC0UgO0
黒子「つまりこの靴屋を存続させる為に、手伝っているんですの」

アレイスター「そんなもの……私のプランには……」

黒子「うるさいんですの!」プンスカ

アレイスター「な、なに?」



黒子「いっつもいっつもプランプラン……」

黒子「事ある毎にプランプラン……」

黒子「アナタはプラン村の村人かっつーの!ですの!」プンスカ



アレイスター「」


パンダは厳しい態度を示しました。




623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:28:19.00 ID:pPBC0UgO0
黒子「いいですか?このお店が好かれてきたのは、アナタの真面目な仕事っぷりが評価されたのです」

黒子「値段を安くするのはいいですわ」

黒子「でも……受注量を増やして仕事が雑になるなど、言語道断ですの!」


そう、彼は店の存続を図るあまり、本来の丁寧な作業を失念していたのです。


アレイスター「しかしだね、今まで通りだと利益が上がらないのだよ」

黒子「このお店は利益の為にやってるんですの?本当に?」

アレイスター「……」


靴屋は何も言い返せません。
彼自身、雑に仕上げた靴を売っていて、いい気持ちはしませんでした。




626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:29:15.06 ID:pPBC0UgO0
彼がここまでお店を続けてきたのは、本当に利益の為だったのでしょうか?

いいえ、彼はここに足を運ぶお客の笑顔を見る為、毎日毎日頑張っていました。



しかし、いつの間にか利益を上げる事を考えてしまい
料金を上げ、客を選ぶようになってしまったのです。




627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:30:34.88 ID:pPBC0UgO0
黒子「初心を思い出してくださいな」

黒子「先代から引き継いだ時は、靴を作ることが楽しかったはずですの」

アレイスター「それは……」

黒子「大きな利益など上げなくていいんですわ」

黒子「お客様の『ありがとう』はそれ以上の価値があるはずです」

アレイスター「……」

黒子「赤字だろうと続けていけばいいのですわ、私には関係ないですし」

アレイスター「」

黒子「大丈夫、世の中には8兆円の借金を抱えても頑張ってる人もいますの」




パンダはよくわからない励まし方をしました。




629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:31:33.32 ID:eU49W9R2o
一方さんさりげなく自虐wwwwww




631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:32:25.59 ID:pPBC0UgO0
それからしばらくしてーー


エイワス「やぁ、頼んでいた靴はできたかい?」

アレイスター「ああ、そこに」

エイワス「ふむ、やはり君の作る靴は一級品だね」

アレイスター「そうかな」

エイワス「ありがとう、また頼むよ」

アレイスター「こちらこそ、ありがとう」


靴屋はなんとか生き延びていました。

新商品の俊足が子供たちにヒットしたのです。


それでも値段は安いため、今では靴屋が一人食べられるくらいの収益しかないものの
彼は充実した生活を送っています。




633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/06(水) 00:33:22.93 ID:ekqK6/7AO
俊足来ちゃったよwww




634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:33:29.59 ID:pPBC0UgO0
値段は安いですが、それでも彼の丁寧な仕事ぶりを評価し
人々はチェーン店よりもこちらを選びました。


そして靴屋も、忙しいと言って断る事はせず
時間をかけてでも、キッチリと仕上げるようになりました。


靴屋の靴屋ソウルが、お客をがっちりキャッチングハートして離さなかったのです。




635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/04/06(水) 00:33:35.80 ID:T4IY/scQ0
俊足wwwwwwwwwwもろパクりwwwwww




638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:34:53.62 ID:pPBC0UgO0
あの日を境に、パンダ型の妖精は姿を現しません。
仕事の質、靴屋としての信念を取り戻した靴屋。

きっとあのパンダはもう現れる事もないでしょう。




アレイスター「やあ、いらっしゃい」



靴屋に今日も、お客が来ます。



めでたしめでたし。




644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:36:22.41 ID:pPBC0UgO0
一方通行「語り手、一方通行」ハイ

絹旗「CV、絹旗でした」ハイ

アレイスター「」

一方通行「おい、どォした」

アレイスター「……」ハッ

アレイスター「いやすまない、あまりの感動にトリップしていたようだ」

一方通行「だろォ?」

アレイスター「ああ……私は確かにプラン村の村人だった」

絹旗「えっ」

アレイスター「人間を捨てた時に、心まで捨てたと思っていたのだが……」

アレイスター「ふふ、まだ人の心は残っていたようだな……」グス

絹旗「超気持ち悪っ!」

一方通行「絹旗は厳しい態度を示しました」




647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:37:24.29 ID:pPBC0UgO0
一方通行「オマエは大切なもンを見落としてンじゃねェか?」

アレイスター「ああ、確かにそうかもしれない」

一方通行「学園都市の在り方ってもンを、もォちょっと見直してみねェか?」

アレイスター「そのつもりだよ」

絹旗(えっ、本当に?)

一方通行「同じプランでも……全員が幸せになるプランでも考えろ」キュピーン

アレイスター「一方通行ン……」

絹旗(ア、アクセラレータン!?)





一方通行「な、大丈夫だったろ?」スタスタ

絹旗「……なんだか学園都市が心配になってきました」トテトテ




648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:38:12.43 ID:cTMIZiMD0
まじでプラン村の村人なのかよアレイ☆wwwwww




650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:38:23.08 ID:pPBC0UgO0
絹旗「しかし、統括理事長まで取り込めるなんて」

一方通行「これで学園都市も少しは平和になンだろォよ」

絹旗「そうだといいんですけど……」

一方通行「ダメなら紙芝居を細部まで浸透させるだけだ」

絹旗「……そうですね」

一方通行「しかし疲れたァ」グデー

絹旗「どこか寄って行きます?」

一方通行「そうすっかァ」

絹旗「あ、お高級なお店は勘弁してください!」

一方通行「なンで」

絹旗「緊張するんです!」




653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:39:30.03 ID:pPBC0UgO0
ファミレスーー


店員「お待たせ致しました、おステーキおセットとおカルボおナーラです」コト

一方通行「あァ」

絹旗(か、掛け持ち!?)




一方通行「食うもンも流石に女の好みだな」モキュモキュ

絹旗「そうですか?食べます?」

一方通行「あ」アー

絹旗「む……あ、あーん……」

一方通行「ふむふむゥ……」チュルチュル

絹旗「ど、どうですか?」

一方通行「このつるみ……そして、このつるみ……」フムフム

絹旗「つるみ!?ツルツルさですか!?」




656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/06(水) 00:40:03.55 ID:ekqK6/7AO
つるみwwwww




657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:40:12.48 ID:ivpHUt+c0
おナーラやめろwww




661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:40:38.21 ID:pPBC0UgO0
一方通行「ふはァ、食ったなァ……」ズズー

絹旗「はい、超お腹いっぱいです」チュー

一方通行「さて、とりあえず一通り終わったな」

絹旗「でもまだ新作あるんですよね?」

一方通行「あァ」

絹旗「どんなのですか?」

一方通行「【リストラ物語】、【政治と金】、【ブラック企業の正体】……」

絹旗「超却下です!どうして全部ドロドロした感じなんですか!」

一方通行「じゃあオマエも考えろ」ダラーン

絹旗「わ、私もですか?」

一方通行「たまにはオマエの作品でもいいだろォが」

絹旗「うーん、そうですね……」ウーン




666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:41:40.08 ID:pPBC0UgO0
一方通行「しかし、評判いいなァ」ダラーン

絹旗「ええ、紙芝居がこんなに受け入れられるとは」

一方通行「この調子でいけば、戦争なンて本当に回避できるかもしれねェ」

絹旗「そう、ですね」

一方通行「ま、明るい未来に俺はいねェけどな」

絹旗「……」

一方通行「あン?」

絹旗「やはり、妹達の事が?」

一方通行「まァそりゃあな」

絹旗「……ですよ」

一方通行「あァ?」

絹旗「ダメです!アナタが悪党として去る事はこの私が許しません!」ガタンッ




668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:42:30.56 ID:pPBC0UgO0
絹旗「確かに償いは必要かもしれません!」

絹旗「だからといってアナタが悪人のままフェードアウトするのはダメです!」

絹旗「超ズルいですよそんなの!」

一方通行「なンで」

絹旗「え……っと、それは…………紙芝居です」

一方通行「なンだと?」

絹旗「そうですよ!お話屋さンとして紙芝居できるのは一方通行だけなんですよ?」

絹旗「一度始めたからには、責任を取ってください!」

一方通行「責任、ねェ」




669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:43:24.47 ID:pPBC0UgO0
絹旗「私を引き込んだんですから、それくらいはしてください!」

一方通行「……」

絹旗「なので、本当に世界を紙芝居で超平和にするまでいなくなるのは許しません!」

絹旗「本当に超世界が平和になったら、その時は……」

一方通行「……」

絹旗「その時は、その時考えましょう!」

一方通行「……くくっ」

絹旗「……あ」

一方通行「そォかい」

絹旗「……は、い」ストン

絹旗(うぁぁぁぁぁぁ!超熱弁しちゃった!)




670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:44:12.50 ID:pPBC0UgO0
一方通行「……」

絹旗「……」

一方通行「ま、それもいいかもな」ウン

絹旗「へ?」

一方通行「悪人としてだけじゃなく、お話屋さンとして死ぬのも」

絹旗「……はい!」

一方通行「その代わり、オマエ一生俺のアシスタントだぞ?」

絹旗「え、あ……へ!?」カァッ

一方通行「いや作画とCV担当なら当たり前だろォが」

絹旗「」

絹旗「……まぁ、それでいいです」

一方通行「あン?」

絹旗「いいですよ!やってやろうじゃありませんか!」ブンッ

一方通行「あそォ」ゴロン

絹旗「超温度差!この温度差!!」ムキー




672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:45:02.69 ID:pPBC0UgO0
――


絹旗「ご馳走様でした!」

一方通行「おォ」

絹旗「じゃあ次はいつ会います?」

一方通行「オマエの脚本が完成したらだな」

絹旗「う……じゃ、じゃあ早めに上げます!」

一方通行「急いで書いて靴屋みたいになンなよ?」

絹旗「なりませんよーだ」ベー

一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

絹旗「あ、あわわわ」

一方通行「じゃ、またなァ」

絹旗「……はいっ!」

絹旗「……」

絹旗「……」ニヘラ




674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:45:50.78 ID:pPBC0UgO0
数週間後――


園長「わざわざありがとうございます」

一方通行「いいや、こっちこそ呼んでもらって悪ィな」

園長「いえいえ、子供たちもあなた方が来るのを楽しみにしてたんですよ」

絹旗「それは超嬉しいですね!」

男の子「あー!にいちゃん達だー!」

女の子「おねーちゃーん!」ブンブン

絹旗「えへへ」フリフリ

男の子「今日はなんのおはなしー?」

絹旗「それは始まってからのお楽しみです!」



一方通行「よし、お話屋さン、開店でェす」

絹旗「おー!」オー





お話屋さン、おわり




675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:45:50.90 ID:eU49W9R2o
最愛ちゃんマジ最愛




676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方):2011/04/06(水) 00:46:20.96 ID:OTGIMEEUo
最速の乙




681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:46:47.35 ID:pPBC0UgO0
黒子可愛いよ黒子

じゃあ次におまけ投下します
お店屋さンの真実を9レス


では投下




684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2011/04/06(水) 00:46:58.20 ID:1zwyVlxf0
つるみ・・・・・・ホゥ




687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:47:19.26 ID:Battz+Sy0
おまけ・・・ニヘラ




688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:47:29.47 ID:pPBC0UgO0







上条「っていう夢を見たんだ」




浜面「は?」




690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方):2011/04/06(水) 00:48:06.63 ID:OTGIMEEUo
は?


691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:48:16.79 ID:pPBC0UgO0
上条「いやだから、俺の夢の話」ズズー

浜面「え、今までの長々とした話は全部お前の夢?」ズズー

上条「ああ、まさか一週間連続で一方通行の夢を見るなんてな」

浜面「どんだけアイツの事好きなんだよ」

上条「ゆ、夢の話だろうが!」

浜面「しっかし、一方通行が色んな店を開く夢、か」

上条「中々面白い夢だと思わないか?」

浜面「まぁ有り得ないけどな」

上条「現実じゃ有り得ないから夢なんだよ」

浜面「確かにな」




695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県):2011/04/06(水) 00:48:33.65 ID:3EzibkW+0
声に出てた
は?




696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:48:43.30 ID:eU49W9R2o
なん・・・だと・・・!?




697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県):2011/04/06(水) 00:48:45.75 ID:J84/LA9Mo
なん・・・だと!?




701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/04/06(水) 00:48:57.03 ID:ekqK6/7AO
夢…だと…?




702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:48:59.12 ID:pPBC0UgO0
浜面「ダラダラしてる一方通行、ねぇ……考えられねぇな」

上条「そうか?」

浜面「だってこないだもホラ、コンビニの前でさ」

上条「あー、絡まれてる女の子助けた時か?」

浜面「ああ、ほんで女の子が一方通行にお礼言ったじゃん」

上条「可愛い子だったな」

浜面「それなのにアイツ……」




女の子『あ、あの……あ、ありがとうございましt』

一方通行『うぜェ、失せろ』

女の子『あ……す、すいません……』ビクッ




705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:49:40.18 ID:pPBC0UgO0
浜面「言うか!?普通言うか!?」

上条「クイ気味だったもんな」

浜面「可愛い子が……いやこの際顔は関係ねぇ!」

浜面「自分が助けた女の子が、ただお礼を言おうとしただけだぜ!?」

上条「んー、アイツってお礼とか含めた好意を向けられるのに慣れてないんだよ」

浜面「いやそれにしても、もっとこう……なぁ!」

上条「わかったから落ち着け」

浜面「アレ確実にトラウマもんだよな」

上条「その時の女の子の顔が忘れられないな」

浜面「いやあれは可哀相だって」

上条「いや、うん」




707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:50:23.76 ID:pPBC0UgO0
浜面「そんなアイツが店主とか……経営破綻しそうだわ」

上条「それは言いすぎだろ」

浜面「なんだっけ?」

上条「えーと、便利屋、喫茶店、占い、整体、食事処、寺子屋、紙芝居」

浜面「ますます有り得ねぇよ、そのラインナップ」

上条「うん、まぁ」

浜面「しかも何?それぞれフラグを立てて、立てっぱなしってか?」

浜面「いくらお前の夢とはいえ、許せねぇ」

上条「そうだそうだー!」

浜面「お前が言うな!」プンスカ

上条「お前も言うな!」プンスカ





711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:51:03.15 ID:pPBC0UgO0
浜面「それに」

上条「なんだ?」

浜面「えーと黒井白子、だっけ?」

上条「白井黒子、な」

浜面「そうそう……そのジャッジメントの子、可哀相過ぎるだろ」

上条「白井か、確かに毎度同じポジションについてたな」

浜面「逆にその一方通行はその子の事好きなんだろうな」

上条「あー、好きな子ほど虐めたくなる、みたいな?」

浜面「じゃないと認めない」

上条「なんでだよ」

浜面「不憫すぎる」

上条「うーん……確かに」




712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:51:14.62 ID:tE1bijKa0
すべて幻想だったのか




713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:51:17.75 ID:WEPT+Ea60
上条さンの想像力スゲエ




716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:51:48.74 ID:pPBC0UgO0
浜面「しっかし一方通行の奴遅いな」

上条「もうそろそろ来るんじゃないか?」


<イラッシャイマセー


浜面「お、噂をすれば」

上条「本当だ、こっちだこっち!」

一方通行「うるせェから騒ぐンじゃねェよ」スタスタ

上条「いつも通りで安心したよ」

浜面「だから言ったろ?」

一方通行「あン?」

上条「いやなんでもないよ」

浜面「注文どうすんだ?」

一方通行「とりあえずコーヒー」ガタン




717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:52:23.28 ID:pPBC0UgO0
一方通行「……はァ」グデー

浜面「おいおい、どうしたんだよ」

一方通行「なンか疲れたンだよ」ダラーン

上条「どうかしたのか?」

浜面(ま、まさかな……)

一方通行「いや、番外個体と打ち止めの相手でちょっと疲れた」

上条「あいつら元気いいからな」

浜面「仕事は最近ないのか?」

一方通行「グループ抜けたからな、仕事はしてねェよ」

浜面「そうか」

一方通行「でもそろそろなンかしよォと思ってンだけどな」ウン

上条「!?」

浜面「えっ」




719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:53:25.17 ID:pPBC0UgO0
上条「な、なんかって?」

一方通行「あァ?何驚いてンだ?」

上条「い、いやなんでもない」

一方通行「学校も行ってねェし、暇だからな」

一方通行「なンか店でも開くか」ウン

上条「」

浜面「」

一方通行「そォだな……ベクトル操作でなンでもできるし、『なンでも屋さン』とか面白ェかもな」

上条「」

浜面「」

一方通行「……どォした?」




一方通行のお店屋さン、おわり




720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:53:30.89 ID:WEPT+Ea60
これはァ!




721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方):2011/04/06(水) 00:53:36.15 ID:OTGIMEEUo

正夢…かァ




722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:53:58.89 ID:eU49W9R2o
無限ループですね、わかります




727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州・沖縄):2011/04/06(水) 00:54:37.37 ID:k76SmeuAO
素晴らしかった……
おまけ衝撃的だったけど安心したよ!乙!ほんとに乙!
大好きです!




734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県):2011/04/06(水) 00:55:36.00 ID:yJODY5Wwo
良い幻想だった




735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/04/06(水) 00:55:44.45 ID:/TIlMO9f0
乙!!!
超面白かった!!
最高のまろみでした
これからも面白いss書いてください




740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/06(水) 00:56:33.66 ID:pPBC0UgO0
というわけで、お話屋さン並びに一方通行のお店屋さン、閉店です。
長い間当店をご愛顧いただきありがとうございました。

これまでアイディアをくれた方、絵をうpしてくれた方、支援してくれた方
感謝感謝です、本当にありがとうございました。

お疲れ様でした。





-------------
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※欄308さんありがとうです。



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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 01:38: :edit
    おつ
  2. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 03:07: :edit
    ラストの話もまとめられますように
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 07:32: :edit
    最愛のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 15:19: :edit
    004getだぜ!
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 17:57: :edit
    おナーラww
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/02(水) 20:55: :edit
    市場悪意の塊だろwwwww
  7. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/03(木) 00:50: :edit
    黒子最後は無機物扱いかよwww

    と思ったけど過去のシリーズでもオセロ扱いされてたことがあったっけな
    弄りを通した愛が半端ないわw
  8. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/04(金) 20:39: :edit
    ホント良かったマジ乙
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/05(土) 13:39: :edit
    黒子の扱いがいつもどおりで面白かったwww 乙
  10. 名前: 園長 #64owOXpE: 2012/05/06(日) 15:22: :edit
    ※479自重wwww
  11. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/08(火) 19:15: :edit
    面白かった。実に良かった。

    お店屋さンよ、永遠なれ。
  12. 名前: 安心の名無しクオリティー #-: 2012/05/09(水) 07:00: :edit
    素晴らしいシリーズなだけに、終わってしまうのが勿体ないですね… いずれ縁があれば、また別の作品を読みたいです。作者さん&ぷん太氏乙でした。
  13. 名前: emt #-: 2012/05/17(木) 07:55: :edit

    乙。

    ありがとう。
  14. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/07/15(日) 14:22: :edit
    すばらしい。乙
  15. 名前: 通常のナナシ #-: 2012/08/14(火) 19:34: :edit
    このシリーズはいい
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