2011/07/29(金)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:36:23.28 ID:7OWIy2gx0
JUM「さぁて、あいつらは下でくんくんに夢中になってるから久々に虹エロ画像とアダルト動画でも集めるか」
パアアア
JUM「え?」
雪華綺晶「……」ニュルン
JUM「き、雪華綺晶? 何しに、いや、それよりも何で実体化出来てる?」
雪華綺晶「き~」
JUM「え?」
雪華綺晶「きー」
JUM「き、雪華綺晶?」
雪華綺晶「きぃ?」クビカシゲル
JUM「きぃ? じゃねえよ。何か言えよ。お前はお猿さんか? それともちょびっツか? まさか人語忘れたとかじゃないだろうな?」
雪華綺晶「き~?」
JUM「……マジで忘れたの?」
JUM「さぁて、あいつらは下でくんくんに夢中になってるから久々に虹エロ画像とアダルト動画でも集めるか」
パアアア
JUM「え?」
雪華綺晶「……」ニュルン
JUM「き、雪華綺晶? 何しに、いや、それよりも何で実体化出来てる?」
雪華綺晶「き~」
JUM「え?」
雪華綺晶「きー」
JUM「き、雪華綺晶?」
雪華綺晶「きぃ?」クビカシゲル
JUM「きぃ? じゃねえよ。何か言えよ。お前はお猿さんか? それともちょびっツか? まさか人語忘れたとかじゃないだろうな?」
雪華綺晶「き~?」
JUM「……マジで忘れたの?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:40:26.66 ID:7OWIy2gx0
――
真紅「どうして実体化してるの?」
JUM「わからない。ただ少し様子が変なんだ」
雪華綺晶「きらきー」
JUM「言葉を話す事が出来なくなってるんだ」
JUM「それと」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:41:17.50 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ~。きぃ~きらき~~♪」
翠星石「オーイ白薔薇、翠のお姉様ですよー」
雪華綺晶「き?」
翠星石「アニメ版ポケモンの鳴きマネですかー? ピカチュウがベースですかー?」
雪華綺晶「きぃ?」クビカシゲ
翠星石「んん?」クビカシゲ
雪華綺晶「……きらきら~」ペチペチ
翠星石「ちょ、ペチペチするなです!」
JUM「僕達の事覚えてない様にも見える」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:42:12.55 ID:7OWIy2gx0
真紅「記憶喪失?」
JUM「多分。しかも自分の名前くらいならともかく、何か生きる為に必要なものを全部無くしたかのような感じだ」
真紅「無垢、と言うべきなのかしら?」
雪華綺晶「き~」トコトコ
雛苺「ヒ、ヒナに何か用なの?」
雪華綺晶「きーらー」ガシッ
雛苺「ヒィ!? 掴まないで欲しいの!」
バタン
雪華綺晶「きぃ」ペロペロ
雛苺「ヤァアアアアアアアア!!! ヒナがまた汚されちゃうのよおおおおおお!!!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:43:53.02 ID:7OWIy2gx0
JUM「おい落ち着けよ! ただ顔ペロペロしてるだけだろ!」
雛苺「これは前戯なのよ! 初めてのチューを奪われたヒナにはわかるのよ! これは薄い本だったら3ページくらい使う展開になるのおおおおおおおお!!!!」
雪華綺晶「き~」ペロペロチュプチュプ
雛苺「ああ……顔と首を舐められてるだけなのに……頭がボッーとするのよ……ヒナは雪華綺晶に開発されちゃったせいで身体がゾクゾクするのよ」
雪華綺晶「きらき~」ピチャピチャ
雛苺「くやしい…! でも…感じちゃうのよ!」ビクンビクン
真紅「雛苺も大袈裟ね。ジュン、このままだと雛苺が本当に昇天しそうだから雪華綺晶を雛苺から離してあげて」
JUM「ん、ああ」ズルッ
真紅「何脱いでるの?」
JUM「いや、別に」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:45:00.87 ID:7OWIy2gx0
JUM「ほら雪華綺晶、雛苺から離れろ」ヒョイ
雪華綺晶「き…」
雛苺「ふええ、助かったの」
JUM「雪華綺晶、雛苺が嫌がってるんだからこれからはもうするなよ」
JUM「って、そういや話せなかったな」
雪華綺晶「……」ジッー
JUM「ん? どうした」
雪華綺晶「き~」トコトコ
カプッ
JUM「!?」
雪華綺晶「き~」ハムハムチュパチュパ
翠星石「チ、チビ人間の指をアマガミしてるです!?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:46:02.76 ID:7OWIy2gx0
JUM「指フェラだと……!?」
雪華綺晶「きー」ハムハム
JUM「なっ……おま……やめろ……よ」フルフル
真紅「ジュンがちょっとアヘってるのだわ」
JUM「何か、妙な感覚」ゾクゾク
雛苺「ジュンが開発されちゃってるのよ!」
JUM「ハア、ハア」プルプル
真紅「大変だわ! ジュンのマエストロウインナーが膨らんできてるわ!」
雛苺「オッキオッキのボッキンキンなのよ!!!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:47:15.34 ID:7OWIy2gx0
翠星石「し、白薔薇! ジュンから離れろです!!」ガバッ
雪華綺晶「きー……」チュポン
JUM「あっ……もう少しでイキそうだったのに」
翠星石「DEATH!!」バキィ
JUM「ブッ!!」
翠星石「この変態チビ人間! オメーは一人寂しくマスターベーションでもしてろです!」ゲシゲシ
JUM「やめろ蹴るな! 真紅助けろ!」
真紅「ちょっと反省した方が良いと思うわ。無垢な(?)人形のアマガミで感じてたさっきの貴方、少し醜かったわ」
雛苺「さっきのジュン、HENTAIさんだったの~」
JUM「お前らな……」
ゲシッ! ゲシッ! ゲシッ!
JUM「あ……新世界の扉が……」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:48:25.95 ID:oN2L/qvk0
JUMwwwwww
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:48:40.77 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「いやぁ~良いのが撮れた」
真紅「あら蒼星石、いつの間に?」
蒼星石「ついさっき、ピッキングして入ったんだ。遊びに来たら雪華綺晶がジュン君の指をフェラしてたからね。これはチャンスだと思って僕の専用カメラで激写したんだ。もちろん翠星石に踏まれてるジュン君もね」
蒼星石「それにしても、雪華綺晶のあの変貌は何だい? しかも実体化してるし」
雪華綺晶「きらき~」
真紅「彼女は恐らく記憶喪失よ。実体化してる理由もわからないの」
蒼星石「へえー、これはまた不思議な事が起きたね」
翠星石「もしかしてただ単にまた誰かの身体を奪って実体化してるんじゃないですか?」ゲシゲシ
JUM「例えば?」
翠星石「雛苺と蒼星石はいますし、水銀燈がそんなヘマをやらかすとは思えませんし、薔薇水晶ですかね?」
蒼星石「いや、薔薇水晶はないね」
真紅「どうして?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:50:59.44 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「実はさっき槐さんの所にも寄ったんだ。秘蔵写真を増やしたくてドールショップに侵入したんだ」
蒼星石「そしたら槐さんは若奥様と甘くとろけるようなイチャラブをしてたんだ」
蒼星石「それを見てたら何だかだんだん苛々してきて写真を撮る気も失せちゃってね。
憂さ晴らしにドールショップの中をカラースプレーで色彩豊かにして
壁に『夜露死苦』って書いて出てったんだ」
JUM「お前ヒデェな」
蒼星石「だから薔薇水晶はないね。水銀燈も多分ないだろうね。ドールショップに寄る前に24連装ロシアンルーレットで僕の500円と彼女のヤクルトを賭けて勝負してたから。ちなみに勝ったのは僕」
雛苺「それじゃあもしかして金糸雀?」
蒼星石「おいおい、彼女に身体を奪われる程の存在感があるのかい?」HAHAHA!
金糸雀「失礼しちゃうかしらー!」ピョコン
真紅「あら金糸雀、いつの間に?」
金糸雀「たまにはnのフィールドを通って遊びに行こうと思って来たら何かしら!
カナの存在を馬鹿にしないで欲しいかしら!」プンプン
蒼星石「ごめんごめん。本当の事だからつい」HAHAHA!
金糸雀「キッーーーーー!!!!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:52:32.02 ID:7OWIy2gx0
真紅「でも、金糸雀も違うと言う事は」
JUM「自分の力で実体化したのか?」
雪華綺晶「きらー」
翠星石「それにしても普段のキャラとは大違いですね。ルーシーがにゅうになった時くらいの変貌っぷりです」
JUM「じゃあ記憶喪失じゃなくて副人格か?」
真紅「そうなると主人格である雪華綺晶がアストラル体。副人格が実体って事?」
JUM「それなら納得出来るな」
雛苺「じゃあ頭を叩いたり、死に直面させたら元に戻るの?」
蒼星石「そんな事したら雪華綺晶がブチ切れて僕らの首がチョンパされちゃうよ」
JUM「まあ結局の所よくわかんないだけどな」
雪華綺晶「きー」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:54:05.86 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きらきー」トコトコ
真紅「歩き回ってるわね」
翠星石「辺りを不思議そうに見渡してますね」
蒼星石「この雪華綺晶にとってはきっと見るもの全てが初めてなんだよ。まあ僕達の事は本能的に覚えてるかもしれないけど」
雪華綺晶「きら~」トコトコ
金糸雀「でもこのままウロウロしてもらっても困るかしら」
真紅「何か暇潰しになる物が必要ね」
JUM「じゃあ車のおもちゃで遊ばせてみるか」
JUM「オーイ、雪華綺晶」
雪華綺晶「きぃ?」
JUM「車のおもちゃだぞー。プッー! プッー! のガラガラだぞー」
蒼星石「うわぁ、誘い方のセンス糞すぎ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:55:26.12 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ?」
JUM「こうやってブゥオンブゥオンキキッー! って遊ぶんだ」ガラガラ
雪華綺晶「きー」
JUM「ほら、貸してやるからさ」ヒョイ
雪華綺晶「きらー……」
雪華綺晶「……」ガラガラ
雪華綺晶「……きらき」ポイ
JUM「!?」
ガチャンカラン
真紅「興味が無いみたいね」
JUM「お前何してんだよ!」
雪華綺晶「!?」ビクッ!
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:57:41.95 ID:7OWIy2gx0
JUM「駄目じゃないかおもちゃを粗末にしちゃ! しかも車を!」
金糸雀「ジュ、ジュン、言い過ぎかしら」
真紅「そうよ。相手はまだ何もわからない赤ん坊同然なのよ」
JUM「ごめん……」
雪華綺晶「……」
雛苺「? 雪華綺晶の様子が変なのー」
雪華綺晶「きー……」ポロッ、ツー
翠星石「涙を流してるです」
雛苺「ジュンが泣かしたのー」
JUM「え、えええ!? わ、悪いそんなつもりはなかったんだ」
雪華綺晶「きー……」シュルシュル
JUM「え?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:59:12.98 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きーらーきー」シュルルル!
雛苺「茨なのよー!」
真紅「きっと怒りと哀しみで使えるようになったのだわ!」
雪華綺晶「きー!」シュルルル!
翠星石「チビ人間が怒り過ぎたからいけないんですよ!早く謝りやがれです!」
JUM「雪華綺晶さん、僕が愚か者でした! 許して下さい!」
シュルシュルシュルルルル!!
金糸雀「激しくなってるかしらー」
真紅「こうなったらこっちも反撃するしかないわね」
蒼星石「その必要はないよ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:00:38.64 ID:7OWIy2gx0
真紅「どうして?」
蒼星石「副人格(?)が能力を使えるのは想定の範囲内さ。ジュン君、君の人差し指を雪華綺晶の口に突っ込むんだ!」
JUM「人差し指を?いやその前に出来ねえよ! あの茨の中」
蒼星石「心配ない。僕が隙を作る」シャキン
蒼星石「あっソレ」シュピピピン
ボトンボトン
蒼星石「今だジュン君!」
JUM「え、ええい! なるようになれ!」グイ
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:01:35.86 ID:7OWIy2gx0
チュポ!
雪華綺晶「……きー」ハムハム
シュルシュル……
真紅「落ち着いたのだわ」
蒼星石「僕の予想が当たったね。今の彼女は精神が赤ん坊に近いから何かしゃぶる物があれば落ち着くと」
JUM「ふやああ……」フルフル
雛苺「また感じてるのー」
翠星石「一度死んでしまえです」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:02:48.55 ID:7OWIy2gx0
JUM「いやぁ、さっきは危なかった」
真紅「貴方も怒るくらいなら別の物で誘えば良かったのに」
JUM「いや~車好きだからつい車のおもちゃで」
翠星石「全く、これだからコミュニケーション不足のヒッキーは」
蒼星石「これじゃあ将来ナンパは疎かお見合いも無理だろうね」
雛苺「将来は魔法使いなのー」
金糸雀「オナホが恋人かしらー」
JUM「泣くぞお前ら」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:04:36.85 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きー」トコトコ
JUM「ん?」
雪華綺晶「きらー」グイグイ、ムッー
JUM「僕の指をまたしゃぶろうとしてる」
蒼星石「どうやらしゃぶり癖が付いたみたいだ」
翠星石「困ったですね」
JUM「じゃあお口の恋人になってあげよう」
真紅「潰すわよ」
蒼星石「まさかこんな所で役に立つなんてね」スッ
翠星石「おしゃぶり? どこで手に入れたんです?」
蒼星石「槐さんが若奥様と赤ちゃんプレイをする時に使うおしゃぶりさ。ドールショップを出る時に槐さんの宝箱からくすねてきたんだ。もちろん消毒済みだよ」
翠星石「うわっ……」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:05:59.58 ID:7OWIy2gx0
カプッ
雪華綺晶「きー」ハムハム
蒼星石「これで良し。飽きたらその内自分から外すだろうね」
JUM「で、これからどうするんだよコイツ?」
真紅「今は彼女をここに置いとくしかないわね。のりが帰って来てからまた考えましょう」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:07:43.38 ID:7OWIy2gx0
その後
のり「ただいまー。あら?」
雪華綺晶「きーらーきーらー」
JUM「姉ちゃんお帰り。実はかくかくしかじか」
のり「まあ、そうなの」
雪華綺晶「きー」トコトコ
のり「あらあら、どうしたの」
雪華綺晶「きらー」スリスリ
雛苺「雪華綺晶がのりの脚をスリスリしてるのよ」
真紅「多分甘えてるのね」
のり「甘えてるの? ハーイよしよしいい子ねー」ナデナデ
雪華綺晶「き~」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:09:30.59 ID:7OWIy2gx0
雛苺「雪華綺晶、甘え方がまるでネコさんみたいなの」
蒼星石「ネコは自分が安全だと思ったモノには身体を擦り付ける習性があるからね」
真紅「つまり雪華綺晶は本能的にのりは無害だと判断したのね」
キュルルル
のり「あら?」
雪華綺晶「きら~」
金糸雀「お腹が減ってるみたいかしら」
のり「まあ大変。何か食べさせてあげなきゃ」
JUM「でも何か食えるモンあんの?」
のり「ん~、とりあえずヨーグルト食べさせてみるね」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:10:55.53 ID:7OWIy2gx0
のり「ハイ、アーン」
雪華綺晶「きぃ?」
のり「雪華綺晶ちゃーん、お口アーンよー」
雪華綺晶「……」クンクン
雪華綺晶「……きー」アーン、パクッ
モグモグ、ゴクン
雪華綺晶「……き~!」
のり「美味しかったのね。ハイ、アーン!」
雪華綺晶「きら~」モグモグ
JUM「何だろう、微笑ましいな」
翠星石「リアルお人形遊びですね」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:12:36.52 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「ケポッ」
のり「全部食べたわねー。えらかったわー」
雪華綺晶「きぃ……」ウトウト
のり「眠いの? じゃあオネンネしましょうねー」
真紅「まるで本当の母親みたいね」
雪華綺晶『スヤスヤ』
JUM「寝たか」
翠星石「ハァ、色々と疲れたです」
雛苺「ヒナも何だか眠いのよ~」
JUM「で、どうすんだ今後の事? このまま家に置いとくのか?」
真紅「そうね。もしかしたらそうなるかも知れないわ」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:15:39.66 ID:7OWIy2gx0
雛苺「えっー、ヒナは少し抵抗があるのよ。また犯されるかもしれないから怖いのよ」
翠星石「そもそも鞄が無いです。昼寝ならまだしも夜はどうするんですか?」
真紅「交代でやるしかないわね」
雛苺「えっー、何だか面倒臭いのよー」
翠星石「チビ人間、仮にも一流のマエストロの素質があるんだから雪華綺晶用の鞄造れです」
JUM「無茶言うな」
JUM「あのさ真紅、家に居させるとなるとある問題が生まれる」
真紅「ある問題?」
JUM「食費だ。蒼星石や金糸雀の様に時々遊びに来てご飯を食べるくらいならまだいい。でも雪華綺晶を桜田ファミリーに入れてしまうと確実に家計を圧迫する」
のり「私は大丈夫だけど……」
JUM「それだけじゃない。食費だけじゃなく水道代、ガス代も増える」
JUM「しかも雪華綺晶は今、赤ん坊と同じ状態だ。いつ元の雪華綺晶に戻れるのかわからない。それまでは雪華綺晶のお世話もしなきゃならない。
この雪華綺晶がどこぞのピンク髪のディクロニウスや人の形をしたパソコンの様にそのうち言葉を覚えて自立できるとも限らないし」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:17:02.43 ID:7OWIy2gx0
真紅「ジュン、仮にも赤ん坊とたいして変わらないこの雪華綺晶をお金の事で居させるかどうかを判断するなんて案外酷いのね」
金糸雀「銭ゲバかしらー」
JUM「そうは言ってもなぁ……」
蒼星石「じゃあこうしよう。それぞれの家で雪華綺晶の世話をする。それならどうかな?」
JUM「ああ、それは良い考えだな。お金の負担も分担されるし」
蒼星石「一応水銀燈も呼ぼう」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:18:36.02 ID:7OWIy2gx0
しばらくして
水銀燈「蒼星石! もう一度ロシアンルーレットで勝負よ! 次こそは負けないわぁ!!」
蒼星石「まあまあ落ち着いて。それで呼んだわけじゃないから」
水銀燈「じゃあ何よ?」
蒼星石「かくかくしかじか」
水銀燈「雪華綺晶を? そういえば実体化してるわね」
雪華綺晶『スヤスヤ』
水銀燈「でも誰の身体も使わずに実体化だなんて本当に不思議ね。そういえば眠ってるところも初めて見るわね」
JUM「言われてみれば」
雪華綺晶「き……」パチッ
翠星石「起きたです」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:19:49.93 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃー……」ゴシゴシ
水銀燈「喋り方変ね」
JUM「『き』と『ら』しか言えなくなってるんだ」
雪華綺晶「きぃ?」ジッ
真紅「水銀燈の事見てるわ」
水銀燈「雪華綺晶、私の事覚えてる?」
雪華綺晶「きぃー……」トコトコ
水銀燈「な、何よ?」
トコトコ、ピタ
雪華綺晶「……」ジッー
水銀燈「な、何なのよ?」タジッ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:22:14.75 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「……きぃ?」クビカシゲ
翠星石「また不思議そうな顔をしてるです」
水銀燈「……ちぃ」
雪華綺晶「きぃ」
水銀燈「ちぃ」
雪華綺晶「きぃ!」
水銀燈「ちぃ!」
雪華綺晶「きぃー」
水銀燈「ちぃー」
真紅「何か会話を始めてるわ」
JUM「そこ、勝手に自分達の世界に入るな」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:24:01.73 ID:7OWIy2gx0
水銀燈「ハッ!」
真紅「我に帰ったようね」
雛苺「何話してたの?」
水銀燈「わからない。ただ気がついたら私も雪華綺晶と似たような事をしてたわ」
JUM「本能の赴くままに行動したんだろう」
真紅「ねえ、本題に戻るけど水銀燈、雪華綺晶の事で協力して欲しいんだけど」
水銀燈「無理よ。同居ならまだしも世話をするって私にはそんな余裕はないわぁ」
水銀燈「それ以前に私、教会が壊されたせいで野宿してるのよ。赤ん坊を外で寝させる気?」
蒼星石「水銀燈のマスターの所は?」
水銀燈「めぐの所に置いとくのもねえ……何かやばそうだし」
水銀燈「だから無理よ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:25:59.09 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「そうか。駄目か」
雛苺「ねえ、巴はー?」
JUM「あいつは駄目だろ。基本学校で忙しいんだから世話は出来ない」
JUM「そうだ。蒼星石、お前が言い出しっぺなんだし、一葉さんに頼む事出来ないかな?」
蒼星石「悪いね。マスターの精気が吸い取られる不安があるから無理」
JUM「えっー、それじゃあ結局負担は僕の家だけかよー」
蒼星石「まあそう言わないで。雪華綺晶の遊び相手くらいはするからさ」
JUM「ハァ、我が家の家計が圧迫される」
金糸雀「ちょっと待つかしらー!!」
真紅「あら金糸雀、まだいたの?」
翠星石「何です? チビカナ」
金糸雀「まだみっちゃんがいるかしらー!!」
JUM「あっ、すっかり忘れてた」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:26:59.22 ID:7OWIy2gx0
――
金糸雀「連れて来たかしらー」ニュルン
みつ「ジュンジュンお邪魔しまーす」ニュルン
JUM「みっちゃんさん、雪華綺晶の事なんですけど」
みつ「大丈夫。私も協力するから。ジュンジュン、記憶喪失になった雪華綺晶ちゃんはどこ?」
JUM「あそこにいます」
雪華綺晶「きらき~」
真紅「雪華綺晶、みっちゃんさんよ」
雪華綺晶「きぃ?」クルッ
みつ「!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:29:16.79 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃー?」
JUM「みっちゃんさん、出来れば今日はみっちゃんさんの所に預けてもらいたいんですけど」
みつ「……」
JUM「みっちゃんさん?」
みつ「きゃわええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:30:40.39 ID:7OWIy2gx0
JUM「なっ!?」
金糸雀「みっちゃん!?」
みつ「何これ? 超無垢なムクムクなんですけど!!! 触りたい!! スリスリしたい!! 雪華綺晶をペロペロしたぁいいいいいいいいいいい!!!!」
真紅「大変! みっちゃんさんが変態になったわ!!」
水銀燈「取り押さえなさい! 私達にまで被害が及ぶわよ!」
雛苺「縛って動きを封じるのー」
翠星石「ついでに眼鏡も奪うです!」
蒼星石「ほう、彼女もHENTAI淑女として覚醒し始めてるようだ」ニヤリ
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:31:47.58 ID:23u1Mowp0
おさわりまんこっちです
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:32:24.39 ID:7OWIy2gx0
みつ「ふひぃ、ふひゅう、ふー……」
JUM「落ち着きました?」
みつ「はい」
雪華綺晶「きー……」ガタガタ
のり「大丈夫よ雪華綺晶ちゃん。もう怖くないわ」
JUM「ほら、みっちゃんさんのせいで怯えちゃったじゃないですか」
みつ「ごめん……」
真紅「彼女の家に泊めるのは無理になったようね」
雛苺「幼い頃の辛い思い出は大人になってもずっと引きずるのー」
みつ「ごめんね雪華綺晶ちゃん。お姉さん馬鹿な事しちゃったわ」
雪華綺晶「きらー…」
みつ(ああ……でも見れば見るほど本当にかわいい。守ってあげたくなっちゃうわ。さっき何であんな事しちゃったんだろう……)
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:33:47.31 ID:7OWIy2gx0
みつ「雪華綺晶ちゃん、おいで」
雪華綺晶「きぃ?」
みつ「もうお姉さんは怖くないよ。大丈夫だよ。抱きしめてあげる」キラキラ
金糸雀「み、みっちゃんが輝いてるかしら」
雪華綺晶「……」トコトコ
水銀燈「警戒心も無くなってるわ」
トコトコ、ピタッ
雪華綺晶「きらきー」
みつ「いい子ね。はい。ギュッとしようねー」ギュウ
雪華綺晶「きぃー」ギュウ、スリスリ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:35:39.82 ID:7OWIy2gx0
JUM「懐いた!?」
翠星石「もう甘えてるです」
みつ「私、この子のお母さんになる」
全員「エッーーーーーーーーー!?」
金糸雀「み、みっちゃん、それ本気かしら?」
みつ「うん。何だろう、この子は私が守ってあげなきゃいけないなって思うの。傍にいてあげなきゃいけないって思うの。
シングルマザーは大変かもしれないけど、この子を立派に育てたい」キラキラ
翠星石「さっきの変態っぷりが嘘みたいです」
真紅「まるで聖母マリアの様な輝きを放ってるわ」
金糸雀「今のみっちゃんは私の知ってるみっちゃんじゃない。みっさんかしら」
真紅「つまりみっさんさんね」
蒼星石「チッ、せっかくの逸材が」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:37:28.71 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「それから、みっちゃんは雪華綺晶を引き取る事になって、家に住ませるようにしたかしら」
みつ「ハーイ、雪華綺晶ちゃーん。今日からここがあなたのお家ですよー」
雪華綺晶「きぃー?」キョロキョロ
みつ「キョロキョロしちゃうよねー。初めての場所だから驚いちゃうよねー。でもここにはママとカナとがいるから大丈夫だよー」
キュルルル
雪華綺晶「きぃー」
金糸雀「みっちゃん、雪華綺晶がお腹を空かせてるかしら」
みつ「大変! 今すぐご飯を作ってあげるからね! ちょうど夕食の時間だし皆で食べようねー」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:37:48.95 ID:oN2L/qvk0
おいww蒼www
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:38:27.05 ID:7OWIy2gx0
シャカシャカトントングツグツ
雪華綺晶「きーらー」クンクン
みつ「待っててね。もうすぐ出来上がるから」
ホクホク
みつ「カーナー、雪華綺晶ちゃーん、ご飯出来たわよー」
金糸雀「わーい」
雪華綺晶「きぃー」
みつ「それでは」
みつ・金糸雀「いただきまーす!!」
雪華綺晶「きぃー」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:39:41.52 ID:7OWIy2gx0
みつ「雪華綺晶ちゃーん、ママが卵焼きを雪華綺晶ちゃんでも食べれる位の大きさにするからねー」
雪華綺晶「きらー」
みつ「ハーイ。アーンでちゅよー」
雪華綺晶「きー」アーン、パク、モグモグ
みつ「ヤーン! モグモグしてる雪華綺晶ちゃん、いえ、きらきーキャワイイ~~」
雪華綺晶「きぃー!」キラキラ
みつ「もっと欲しいの? いいよ~。もっともっと食べてねー!」
雪華綺晶「きぃ~!」
金糸雀(ちょっと羨ましいなー)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:40:56.85 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「ごちそうさまかしらー」
雪華綺晶「きぃ」ケポ
みつ「お粗末さまでしたー。きらきーよく食べまちたね~。えらかったわね~」
みつ「じゃあきらきー、お腹いっぱいになったらオネンネしましょーねー」
雪華綺晶「きらー!」ジタバタ
みつ「あれ?」
金糸雀「まだ寝たくないんじゃないかしら?」
みつ「そうなの~? まだ寝たくないの~? ん~、困りまちたね~」
みつ「じゃあコスプレしようか」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:42:37.80 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ~」
みつ「キャアアアアアアア! きらきーのチアガール姿かわいいー!!」
みつ「次はね次はね、お姫様とか天使とか動物とか、アーーーーーン、迷っちゃーーーーう!!!」
金糸雀「……」
みつ「? どうしたのカナ?」
金糸雀「別に、何でもないかしら」
みつ「あれ~? もしかして焼きもち~?」
金糸雀「そ、そんなんじゃないかしら」
みつ「カーーナーー!! 構ってあげられなくてごめんねーーーー!!」ダキィ
金糸雀「み、みっちゃん!」
みつ「でもでもでもー、焼きもちしてるカナもかわいいかわいいかーわーいーいーーーーーーー!!」スリスリスリ
金糸雀「みっちゃん摩擦があああああ!!!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:43:53.18 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きらきー」
みつ「きらきーもおいで」
雪華綺晶「きぃ~」トコトコ
みつ「よしよし。ごめんね。私は一人しかいないから二人同時に構ってあげる事は中々出来ないの。でもカナもきらきーも大大だーい好きだからーーーーーーー!!!」スリスリスリスリ
金糸雀「摩擦が激しいかしら……」
雪華綺晶「きぃー」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:45:25.91 ID:7OWIy2gx0
翌日
みつ「カナのお弁当ときらきーの一口サイズの卵焼きっと、出来たわ」
みつ「カナ、私もう出かけるからきらきーのお世話お願いね」
金糸雀「わかったかしら」
みつ「きらきー、ママこれからお仕事に行くからねー。出来るだけ早く戻るから」
雪華綺晶「きらー」
バタン
金糸雀「さて、みっちゃんも仕事に行った事だし、カナは桜田家侵入を試みるかしら」
金糸雀「と、言いたいところだけど」
雪華綺晶「きぃー」
金糸雀「雪華綺晶を置き去りには出来ないし、カナの様に空を飛べる(浮いてるだけだけど)わけでもないから、今日もnのフィールドを通って桜田家に遊びに行くかしら。雪華綺晶、ついてきてかしら」
雪華綺晶「きぃー」トコトコ
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:47:48.33 ID:7OWIy2gx0
桜田家
金糸雀「お邪魔しますかしらー」
真紅「あら金糸雀、どこから入って来たの?」
金糸雀「昨日と同じでnのフィールドからかしらー」
雪華綺晶「きーらーきー」
JUM「雪華綺晶も一緒なのか」
金糸雀「今のカナは雪華綺晶のお世話役かしら。だからカナは雪華綺晶のお姉さんとなってしっかり保護してあげなきゃいけないかしら」
JUM「まあお前ら実際本当に姉妹だしな」
JUM「金糸雀、昨日みっちゃんさん雪華綺晶に何かされなかった?」
金糸雀「特に何もされてないかしら。みっちゃんはママとして張り切ってるし、雪華綺晶はみっちゃんにとても懐いてるかしら」
金糸雀「それと鞄無しでも夜は普通に眠ったかしら」
JUM「へー、元の体が鞄いらずだったからかな?」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:49:51.48 ID:7OWIy2gx0
真紅「怒らせない限り大丈夫みたいね。せっかくだからこの子にもくんくんを観せましょう」
真紅「来なさい雪華綺晶、あっちでくんくんでも観ましょう」クイクイ
雪華綺晶「きぃ~?」トコトコ
翠星石「ん? 雪華綺晶もくんくん観るんですか?」
真紅「ええ。せっかくだから」
雛苺「うにゅ~食べる?」
真紅「駄目よ雛苺。赤ん坊にそんなモチモチした食べ物を食べさせたら喉に詰まらせちゃうわ」
真紅「雪華綺晶、ここにお座り」ポンポン
雪華綺晶「きらー」ポン
JUM(こうやって末妹を世話してる所を見ると普通の姉妹に見えるなぁ。とても殺し合いをしてる姉妹には見えない)
真紅「では観ましょうか。
『探偵くんくん-くんくんのピンチ!? 仮面の料理人による脳みそ料理のパーティー-』
JUM「おい」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:52:10.49 ID:7OWIy2gx0
コポポ(紅茶を注ぐ音)
くんくん『ま、まずいぞ手足が動かない』
雪華綺晶「きぃ~」ワクワク
JUM(しっかし本当に変わったよな雪華綺晶の奴)コポポ
仮面の料理人『……』ギュイイン
くんくん「!? い、生きたままチェーンソーで僕の頭を切るのか?」
翠星石「くぅ~、いつ観てもスリル満点ですぅ」
JUM(誰かの身体を借りなくても実体化出来てるしいっその事ずっとこのままの方が良いんだろうか?)
くんくん『うわああああああああああああああああ!!!!!!?』グチョチョチョ
JUM(でもそしたら元の雪華綺晶が何か可哀相だな)
くんくん『犯人はお前だ!』
ハムスター『蟹味噌みたいな料理を作りたかったんだ……』
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:54:07.81 ID:7OWIy2gx0
それから数時間が経ちました
雛苺「うにゅー♪」オエカキオエカキ
雪華綺晶「きぃー♪」オエカキオエカキ
金糸雀「もうすぐみっちゃんが帰って来るかしら」
金糸雀「雪華綺晶、お家に帰る時間かしら」
雪華綺晶「きら?」
金糸雀「今日はみっちゃん早く帰るから心配させちゃ駄目かしら。雪華綺晶、お家に帰るかしら」グイッ
雪華綺晶「き、きぃーー!!」グググッ
金糸雀「こ、こら雪華綺晶、ちゃんと言う事聞くかしら!」
雪華綺晶「きぃー!」
真紅「まだ私達と遊びたいみたいね」
JUM「どうする? みっちゃんさんに連絡して今日は家に泊めるか?」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:56:59.64 ID:7OWIy2gx0
のり「こーら、雪華綺晶ちゃん、金糸雀お姉ちゃんを困らせちゃダメ」
雪華綺晶「きぃ?」
のり「お家に帰らないとママが心配するでしょー。ママは金糸雀お姉ちゃんと雪華綺晶ちゃんの帰りを一人寂しく待つ事になるわ」
のり「それに、いい子いい子にしてないとママと会えなくなるわよー」
雪華綺晶「……きらー」トコトコ
雛苺「言う事を聞いたのー」
翠星石「言ってる言葉がわかったんですか?」
真紅「心が通じ合ったのよ」
JUM「心か」
67 : ◆qgXEy7ZweA :2011/07/07(木) 23:59:53.86 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「のり、助かったかしら。それじゃあさようならかしらー」ニュルン
雪華綺晶「きらきー」ニュルン
JUM「帰ったか。あのさ真紅」
真紅「何?」
JUM「雪華綺晶はもう元に戻る事はないのだろうか?」
真紅「わからない。もしかしたらもう戻らないかもしれないし、明日には元の雪華綺晶に戻るかもしれない」
JUM「もし戻ったら?」
真紅「アストラル体に戻るかもしれないし、元の性格に戻っても実体化を維持出来てるかもしれない」
JUM「そっか」
真紅「どうしてそんな事聞くの?」
JUM「んー、赤ん坊の雪華綺晶の顔見てたらさ、とても生き生きした、楽しそうな顔をしてたんだよ。外の世界は素晴らしいなーって感じで」
JUM「でもさ、元の雪華綺晶はそんな楽しみは経験してない。元に戻ったらそういう経験も誰かの身体を使わない限りもう出来ないかもしれない。
かと言って、元に戻らなかったら本来の雪華綺晶は赤ん坊の雪華綺晶の中でずっと眠り続ける。
そんな事を考えるとさ、何だか複雑な気持ちになって」
68 : ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:01:46.96 ID:xcj8q1GB0
真紅「そんなに考え込まなくても大丈夫だと思うわ。今私達がそういう心配をしてもどうしようもないと思うの」
真紅「少なくとも今の雪華綺晶は幸せだと思うわ。もしかしたら彼女は人との触れ合いを望んで実体化したかもしれないわ。
例え実体化した自分が本来の自分じゃないとしても。……憶測にしか過ぎないのだけれどね」
真紅「とにかく、今は彼女をそっと見守ってあげましょう」
JUM「……そうだな」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:03:09.38 ID:xcj8q1GB0
ニュルン
金糸雀「我が家に着いたかしらー」
雪華綺晶「きぃー」
ガチャン
みつ「カナー、きらきーだだいまー」
金糸雀「お帰りなさいかしらー」
雪華綺晶「きぃー」トコトコ
みつ「アーン、きらきー寂しかったの~? ごめんねー。ママも寂しかったよー。早く早く会いたくて胸が張り裂けそうだったよー!」スリスリスリ
雪華綺晶「きぃ~」
みつ「カナもおいで。スリスリしてあげる」
金糸雀「え、遠慮しとくかしら」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:04:57.36 ID:xcj8q1GB0
深夜
金糸雀「みっちゃんおやすみかしら」バタン
みつ「おやすみー、カナ」
雪華綺晶「きーらー」
みつ「きらきーも、ママとオネンネしましょーねー」
みつ「眠れー、眠れー、母の胸にー」
雪華綺晶「きぃー……」ウトウト
雪華綺晶「……」スッー
みつ「寝たみたいね。ふふ、相変わらず寝顔もかわいいー」
みつ「きらきー、ママは仕事で中々きらきーの世話は出来ないけど、これからもカナと一緒に頑張ろーねー」
雪華綺晶「きぃ……」スヤスヤ
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:07:06.12 ID:xcj8q1GB0
ある日の日曜日
みつ「今日はカナときらきーとで外でお弁当を食べるわよー」
金糸雀「外の空気がおいしいかしらー」
雪華綺晶「きーらー」
金糸雀「でもみっちゃん、せっかくの日曜日をピクニックに使って良かったの?」
みつ「いいのいいの。普段仕事でお母さんらしい事してないんだからこういう休みの日こそお母さんとしていっぱい接してあげなくちゃ。
きらきー、今日はママ達と一緒にいっぱい楽しもうねー」
雪華綺晶「……」
みつ「? どうしたのきらきー?」
スゥ……
雪華綺晶「きらー……」
みつ「え……」
金糸雀「身体が……透けてきてる……!?」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:08:51.60 ID:xcj8q1GB0
桜田家
真紅「今日もくんくんは面白いわね」
ピンポンピンポンピピピピピンポーーン!!
翠星石「何です!? このチャイムの連打は?」
JUM「誰だ誰だ~?」
ガチャ
JUM「すみません、連打しn」
みつ「ジュンジュン助けてーーーーー!!」ガバッ
JUM「オゴォア!?」グシャア
真紅「みっちゃんさん!?」
JUM「ど、どうしたんですみっちゃんさん?」
みつ「きらきーが……きらきーの様子が変なの!!」
JUM「雪華綺晶が?」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:10:35.71 ID:xcj8q1GB0
雪華綺晶「きぃー……」スゥ……
金糸雀「みっちゃんとピクニックしてたら急に身体が透けて……」
蒼星石「これってもしかして」
真紅「アストラル体に戻ろうとしてるわね」
JUM「それじゃあこのままだと消えちまうな」
雛苺「何か方法はないの?」
真紅「nのフィールドに戻すしかないわね」
翠星石「なら急いでnのフィールドに連れて行くです!」
JUM「そうだな。急ぐか」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:12:38.96 ID:xcj8q1GB0
nのフィールド
雪華綺晶「きらー……」スウウウ……
JUM「おい、元に戻らないどころかどんどん透けてきてるぞ」
真紅「変ね。どういう事?」
みつ「ねえジュンジュン! きらきーはどうなっちゃうの?」
JUM「……もしかしたら消えるかも」
みつ「そ、そんな」
雪華綺晶「きぃ……」
みつ「大丈夫よきらきー! 何も怖くないからね」
雪華綺晶「きぃー」
蒼星石「でもnのフィールドに戻しても元に戻らないとなると本当にやばいね」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:16:07.07 ID:xcj8q1GB0
金糸雀「……これはもしかしたらまだ実体化していたいからかもしれないかしら」
翠星石「どういう事です?」
金糸雀「雪華綺晶は恐らく本能的にアストラル体へと戻ってしまうということに気付いていると思う。
もしそうなればもう外の世界では遊べない。カナ達とも遊べない。
だから雪華綺晶はアストラル体へ戻るのを拒んでるのかもしれないかしら」
金糸雀「ただ、アストラル体に戻るのを拒んでるせいで余計身体に負担が掛かる。
もう実体化は出来ない。でもアストラル体に戻る事は拒んでる。結果、消滅かしら」
みつ「そんな……きらきー、大丈夫よ!例えきらきーがお外で遊べなくなってもママはいつでもあなたの遊び相手になってあげるから!」
みつ「だから、消えないできらきー!」
雪華綺晶「きらきー……」スウウウ
雛苺「どんどん透けてきてるの!」
JUM「おいコレ本当にマズイぞ!」
みつ「きらきーお願い! 消えないで!」
雪華綺晶「きぃー……」シュン……
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:19:05.42 ID:xcj8q1GB0
みつ「! きらきー……?」
真紅「消えた……!?」
JUM「嘘だろ……」
みつ「う……うわああああああああああああああん!!! きらぁきぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
金糸雀「み、みっちゃん」グスン
みつ「いやぁああああああああああああああ!!!!!」
JUM「……真紅、雪華綺晶は本当に消えたのか?」
真紅「もしかしたら。でも、ローザミスティカが出てきてないから実際の所はわからないわ」
みつ「う、ううう、きらきー……」ヒックヒック
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:20:32.31 ID:xcj8q1GB0
――
JUM「あれから数日経ったけど、みっちゃんさんはどう?」
金糸雀「全然元気がないかしら」
JUM「そうか」
真紅「彼女にとっては、娘を失った様なものだからね。ショックも相当な筈よ」
金糸雀「あれからnのフィールドに行って雪華綺晶を捜してみたけど全然見つからないかしら」
JUM「やっぱり消えたのかな……」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:23:03.44 ID:xcj8q1GB0
水銀燈「邪魔するわ」
JUM「水銀燈? 何か用か?」
水銀燈「雪華綺晶、消えたみたいね」
真紅「どうして知ってるの?」
水銀燈「ラプラスよ」
JUM「ラプラス?」
水銀燈「あの糞ウサギから聞いたのよ。それで死んだのかって聞いたら」
水銀燈「『消えたくらいで死ぬわけないじゃないですかwwwww』ですって。それで私に伝言役を頼んだのよ」
水銀燈「雪華綺晶はそのうち元に戻るんじゃない? じゃああなた達にも伝えた事だし私帰るわね。
それにしてもあのウサギ、この私に伝言役だなんて、次会ったらウサギの丸焼きにしてやるわぁ」バサッ
JUM「あいつ、生きてたんだな」
金糸雀「良かったぁ。早くみっちゃんに知らせなきゃ」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:25:18.81 ID:jCyQayq10
なんだかんだ言いながら伝言を伝える銀様やさしい
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:26:06.79 ID:xcj8q1GB0
みつの夢の中
雪華綺晶「みっちゃんさーん……」
みつ「きらきー? きらきーなの」
雪華綺晶「ええ、そうですよ」
みつ「うわーーん!! 生きてて良かったーーー!! カナからきらきーは無事だって聞いてたけどやっぱり心配で」ダキィ、スリスリスリスリ
雪華綺晶「摩擦がキツイです」
みつ「あれ? そういえばきらきー言葉が」
雪華綺晶「はい……全て思い出しました」
みつ「じゃあ元のきらきーなんだ」
雪華綺晶「はい。アストラル体に戻ってしまいましたがみっちゃんさんとの日々、短かったですけど楽しかったですわ」
みつ「えへへへへ」
雪華綺晶「卵焼きも美味しかったですし、子守唄も心地良かったです。後、みっちゃんさん、とっても温かかったです」
雪華綺晶「みっちゃんさん、またいつか卵焼きを食べさせて下さいね。あっ、その時はnのフィールドに持って来て下さい」スゥ……
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:30:30.33 ID:xcj8q1GB0
ジュンの夢の中
雪華綺晶「お久しぶりです……ジュン」
JUM「雪華綺晶! お前元に戻ったのか?」
雪華綺晶「はい……見ての通り元気いっぱいです」
JUM「普段とたいして変わらないから元気いっぱいに見えるかどうかわからないけど。そういえばお前、どうして実体化する事が出来たんだ?」
雪華綺晶「それは、私はいつも実体化する時に誰かの身体を借ります。特に薔薇水晶の身体を。というかほとんど彼女の身体で」
JUM「おい」
雪華綺晶「でも……いつも身体を借りる事に面倒臭さを感じて……自分の力で実体化したいと思っていたら、実体化する事が出来ました。代わりに記憶を失いましたが」
雪華綺晶「きっと、お父様が私に制限付きとは言え、実体化が出来る様にしてくれたんだと思います」
JUM「ローゼンかぁ。ありえるかもな」
85 :まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:33:36.99 ID:xcj8q1GB0
雪華綺晶「さっきみっちゃんさんの所にも寄りました。……とても喜んでいました」
JUM「そりゃあ、かなり落ち込んでたからな」
雪華綺晶「お姉様達と一緒にくんくんを見たのも楽しかったです。またいつか一緒に見たいです」
雪華綺晶「それと……また機会があれば、ジュンが望むならまた指をアマガミしてあげます」
JUM「いや、それはいいよ」
雪華綺晶「では、そろそろ帰りますね。また会いましょうジュン」フワッ
JUM「ああ」
雪華綺晶「……ふふ」
雪華綺晶「き~」
終わり
86 :まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:34:35.57 ID:xcj8q1GB0
>>1です。読んでくれてありがとう。
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:35:29.91 ID:Bw5QAh2K0
乙!最高に乙
またきらきーのSS書いてね
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:37:01.90 ID:y47HRnmD0
超乙!
無垢なきらきーが可愛すぎてヤバイ
---------------
当ブログについて
※欄604さんありがとうです。
読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
――
真紅「どうして実体化してるの?」
JUM「わからない。ただ少し様子が変なんだ」
雪華綺晶「きらきー」
JUM「言葉を話す事が出来なくなってるんだ」
JUM「それと」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:41:17.50 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ~。きぃ~きらき~~♪」
翠星石「オーイ白薔薇、翠のお姉様ですよー」
雪華綺晶「き?」
翠星石「アニメ版ポケモンの鳴きマネですかー? ピカチュウがベースですかー?」
雪華綺晶「きぃ?」クビカシゲ
翠星石「んん?」クビカシゲ
雪華綺晶「……きらきら~」ペチペチ
翠星石「ちょ、ペチペチするなです!」
JUM「僕達の事覚えてない様にも見える」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:42:12.55 ID:7OWIy2gx0
真紅「記憶喪失?」
JUM「多分。しかも自分の名前くらいならともかく、何か生きる為に必要なものを全部無くしたかのような感じだ」
真紅「無垢、と言うべきなのかしら?」
雪華綺晶「き~」トコトコ
雛苺「ヒ、ヒナに何か用なの?」
雪華綺晶「きーらー」ガシッ
雛苺「ヒィ!? 掴まないで欲しいの!」
バタン
雪華綺晶「きぃ」ペロペロ
雛苺「ヤァアアアアアアアア!!! ヒナがまた汚されちゃうのよおおおおおお!!!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:43:53.02 ID:7OWIy2gx0
JUM「おい落ち着けよ! ただ顔ペロペロしてるだけだろ!」
雛苺「これは前戯なのよ! 初めてのチューを奪われたヒナにはわかるのよ! これは薄い本だったら3ページくらい使う展開になるのおおおおおおおお!!!!」
雪華綺晶「き~」ペロペロチュプチュプ
雛苺「ああ……顔と首を舐められてるだけなのに……頭がボッーとするのよ……ヒナは雪華綺晶に開発されちゃったせいで身体がゾクゾクするのよ」
雪華綺晶「きらき~」ピチャピチャ
雛苺「くやしい…! でも…感じちゃうのよ!」ビクンビクン
真紅「雛苺も大袈裟ね。ジュン、このままだと雛苺が本当に昇天しそうだから雪華綺晶を雛苺から離してあげて」
JUM「ん、ああ」ズルッ
真紅「何脱いでるの?」
JUM「いや、別に」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:45:00.87 ID:7OWIy2gx0
JUM「ほら雪華綺晶、雛苺から離れろ」ヒョイ
雪華綺晶「き…」
雛苺「ふええ、助かったの」
JUM「雪華綺晶、雛苺が嫌がってるんだからこれからはもうするなよ」
JUM「って、そういや話せなかったな」
雪華綺晶「……」ジッー
JUM「ん? どうした」
雪華綺晶「き~」トコトコ
カプッ
JUM「!?」
雪華綺晶「き~」ハムハムチュパチュパ
翠星石「チ、チビ人間の指をアマガミしてるです!?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:46:02.76 ID:7OWIy2gx0
JUM「指フェラだと……!?」
雪華綺晶「きー」ハムハム
JUM「なっ……おま……やめろ……よ」フルフル
真紅「ジュンがちょっとアヘってるのだわ」
JUM「何か、妙な感覚」ゾクゾク
雛苺「ジュンが開発されちゃってるのよ!」
JUM「ハア、ハア」プルプル
真紅「大変だわ! ジュンのマエストロウインナーが膨らんできてるわ!」
雛苺「オッキオッキのボッキンキンなのよ!!!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:47:15.34 ID:7OWIy2gx0
翠星石「し、白薔薇! ジュンから離れろです!!」ガバッ
雪華綺晶「きー……」チュポン
JUM「あっ……もう少しでイキそうだったのに」
翠星石「DEATH!!」バキィ
JUM「ブッ!!」
翠星石「この変態チビ人間! オメーは一人寂しくマスターベーションでもしてろです!」ゲシゲシ
JUM「やめろ蹴るな! 真紅助けろ!」
真紅「ちょっと反省した方が良いと思うわ。無垢な(?)人形のアマガミで感じてたさっきの貴方、少し醜かったわ」
雛苺「さっきのジュン、HENTAIさんだったの~」
JUM「お前らな……」
ゲシッ! ゲシッ! ゲシッ!
JUM「あ……新世界の扉が……」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:48:25.95 ID:oN2L/qvk0
JUMwwwwww
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:48:40.77 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「いやぁ~良いのが撮れた」
真紅「あら蒼星石、いつの間に?」
蒼星石「ついさっき、ピッキングして入ったんだ。遊びに来たら雪華綺晶がジュン君の指をフェラしてたからね。これはチャンスだと思って僕の専用カメラで激写したんだ。もちろん翠星石に踏まれてるジュン君もね」
蒼星石「それにしても、雪華綺晶のあの変貌は何だい? しかも実体化してるし」
雪華綺晶「きらき~」
真紅「彼女は恐らく記憶喪失よ。実体化してる理由もわからないの」
蒼星石「へえー、これはまた不思議な事が起きたね」
翠星石「もしかしてただ単にまた誰かの身体を奪って実体化してるんじゃないですか?」ゲシゲシ
JUM「例えば?」
翠星石「雛苺と蒼星石はいますし、水銀燈がそんなヘマをやらかすとは思えませんし、薔薇水晶ですかね?」
蒼星石「いや、薔薇水晶はないね」
真紅「どうして?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:50:59.44 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「実はさっき槐さんの所にも寄ったんだ。秘蔵写真を増やしたくてドールショップに侵入したんだ」
蒼星石「そしたら槐さんは若奥様と甘くとろけるようなイチャラブをしてたんだ」
蒼星石「それを見てたら何だかだんだん苛々してきて写真を撮る気も失せちゃってね。
憂さ晴らしにドールショップの中をカラースプレーで色彩豊かにして
壁に『夜露死苦』って書いて出てったんだ」
JUM「お前ヒデェな」
蒼星石「だから薔薇水晶はないね。水銀燈も多分ないだろうね。ドールショップに寄る前に24連装ロシアンルーレットで僕の500円と彼女のヤクルトを賭けて勝負してたから。ちなみに勝ったのは僕」
雛苺「それじゃあもしかして金糸雀?」
蒼星石「おいおい、彼女に身体を奪われる程の存在感があるのかい?」HAHAHA!
金糸雀「失礼しちゃうかしらー!」ピョコン
真紅「あら金糸雀、いつの間に?」
金糸雀「たまにはnのフィールドを通って遊びに行こうと思って来たら何かしら!
カナの存在を馬鹿にしないで欲しいかしら!」プンプン
蒼星石「ごめんごめん。本当の事だからつい」HAHAHA!
金糸雀「キッーーーーー!!!!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:52:32.02 ID:7OWIy2gx0
真紅「でも、金糸雀も違うと言う事は」
JUM「自分の力で実体化したのか?」
雪華綺晶「きらー」
翠星石「それにしても普段のキャラとは大違いですね。ルーシーがにゅうになった時くらいの変貌っぷりです」
JUM「じゃあ記憶喪失じゃなくて副人格か?」
真紅「そうなると主人格である雪華綺晶がアストラル体。副人格が実体って事?」
JUM「それなら納得出来るな」
雛苺「じゃあ頭を叩いたり、死に直面させたら元に戻るの?」
蒼星石「そんな事したら雪華綺晶がブチ切れて僕らの首がチョンパされちゃうよ」
JUM「まあ結局の所よくわかんないだけどな」
雪華綺晶「きー」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:54:05.86 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きらきー」トコトコ
真紅「歩き回ってるわね」
翠星石「辺りを不思議そうに見渡してますね」
蒼星石「この雪華綺晶にとってはきっと見るもの全てが初めてなんだよ。まあ僕達の事は本能的に覚えてるかもしれないけど」
雪華綺晶「きら~」トコトコ
金糸雀「でもこのままウロウロしてもらっても困るかしら」
真紅「何か暇潰しになる物が必要ね」
JUM「じゃあ車のおもちゃで遊ばせてみるか」
JUM「オーイ、雪華綺晶」
雪華綺晶「きぃ?」
JUM「車のおもちゃだぞー。プッー! プッー! のガラガラだぞー」
蒼星石「うわぁ、誘い方のセンス糞すぎ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:55:26.12 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ?」
JUM「こうやってブゥオンブゥオンキキッー! って遊ぶんだ」ガラガラ
雪華綺晶「きー」
JUM「ほら、貸してやるからさ」ヒョイ
雪華綺晶「きらー……」
雪華綺晶「……」ガラガラ
雪華綺晶「……きらき」ポイ
JUM「!?」
ガチャンカラン
真紅「興味が無いみたいね」
JUM「お前何してんだよ!」
雪華綺晶「!?」ビクッ!
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:57:41.95 ID:7OWIy2gx0
JUM「駄目じゃないかおもちゃを粗末にしちゃ! しかも車を!」
金糸雀「ジュ、ジュン、言い過ぎかしら」
真紅「そうよ。相手はまだ何もわからない赤ん坊同然なのよ」
JUM「ごめん……」
雪華綺晶「……」
雛苺「? 雪華綺晶の様子が変なのー」
雪華綺晶「きー……」ポロッ、ツー
翠星石「涙を流してるです」
雛苺「ジュンが泣かしたのー」
JUM「え、えええ!? わ、悪いそんなつもりはなかったんだ」
雪華綺晶「きー……」シュルシュル
JUM「え?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 22:59:12.98 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きーらーきー」シュルルル!
雛苺「茨なのよー!」
真紅「きっと怒りと哀しみで使えるようになったのだわ!」
雪華綺晶「きー!」シュルルル!
翠星石「チビ人間が怒り過ぎたからいけないんですよ!早く謝りやがれです!」
JUM「雪華綺晶さん、僕が愚か者でした! 許して下さい!」
シュルシュルシュルルルル!!
金糸雀「激しくなってるかしらー」
真紅「こうなったらこっちも反撃するしかないわね」
蒼星石「その必要はないよ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:00:38.64 ID:7OWIy2gx0
真紅「どうして?」
蒼星石「副人格(?)が能力を使えるのは想定の範囲内さ。ジュン君、君の人差し指を雪華綺晶の口に突っ込むんだ!」
JUM「人差し指を?いやその前に出来ねえよ! あの茨の中」
蒼星石「心配ない。僕が隙を作る」シャキン
蒼星石「あっソレ」シュピピピン
ボトンボトン
蒼星石「今だジュン君!」
JUM「え、ええい! なるようになれ!」グイ
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:01:35.86 ID:7OWIy2gx0
チュポ!
雪華綺晶「……きー」ハムハム
シュルシュル……
真紅「落ち着いたのだわ」
蒼星石「僕の予想が当たったね。今の彼女は精神が赤ん坊に近いから何かしゃぶる物があれば落ち着くと」
JUM「ふやああ……」フルフル
雛苺「また感じてるのー」
翠星石「一度死んでしまえです」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:02:48.55 ID:7OWIy2gx0
JUM「いやぁ、さっきは危なかった」
真紅「貴方も怒るくらいなら別の物で誘えば良かったのに」
JUM「いや~車好きだからつい車のおもちゃで」
翠星石「全く、これだからコミュニケーション不足のヒッキーは」
蒼星石「これじゃあ将来ナンパは疎かお見合いも無理だろうね」
雛苺「将来は魔法使いなのー」
金糸雀「オナホが恋人かしらー」
JUM「泣くぞお前ら」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:04:36.85 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きー」トコトコ
JUM「ん?」
雪華綺晶「きらー」グイグイ、ムッー
JUM「僕の指をまたしゃぶろうとしてる」
蒼星石「どうやらしゃぶり癖が付いたみたいだ」
翠星石「困ったですね」
JUM「じゃあお口の恋人になってあげよう」
真紅「潰すわよ」
蒼星石「まさかこんな所で役に立つなんてね」スッ
翠星石「おしゃぶり? どこで手に入れたんです?」
蒼星石「槐さんが若奥様と赤ちゃんプレイをする時に使うおしゃぶりさ。ドールショップを出る時に槐さんの宝箱からくすねてきたんだ。もちろん消毒済みだよ」
翠星石「うわっ……」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:05:59.58 ID:7OWIy2gx0
カプッ
雪華綺晶「きー」ハムハム
蒼星石「これで良し。飽きたらその内自分から外すだろうね」
JUM「で、これからどうするんだよコイツ?」
真紅「今は彼女をここに置いとくしかないわね。のりが帰って来てからまた考えましょう」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:07:43.38 ID:7OWIy2gx0
その後
のり「ただいまー。あら?」
雪華綺晶「きーらーきーらー」
JUM「姉ちゃんお帰り。実はかくかくしかじか」
のり「まあ、そうなの」
雪華綺晶「きー」トコトコ
のり「あらあら、どうしたの」
雪華綺晶「きらー」スリスリ
雛苺「雪華綺晶がのりの脚をスリスリしてるのよ」
真紅「多分甘えてるのね」
のり「甘えてるの? ハーイよしよしいい子ねー」ナデナデ
雪華綺晶「き~」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:09:30.59 ID:7OWIy2gx0
雛苺「雪華綺晶、甘え方がまるでネコさんみたいなの」
蒼星石「ネコは自分が安全だと思ったモノには身体を擦り付ける習性があるからね」
真紅「つまり雪華綺晶は本能的にのりは無害だと判断したのね」
キュルルル
のり「あら?」
雪華綺晶「きら~」
金糸雀「お腹が減ってるみたいかしら」
のり「まあ大変。何か食べさせてあげなきゃ」
JUM「でも何か食えるモンあんの?」
のり「ん~、とりあえずヨーグルト食べさせてみるね」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:10:55.53 ID:7OWIy2gx0
のり「ハイ、アーン」
雪華綺晶「きぃ?」
のり「雪華綺晶ちゃーん、お口アーンよー」
雪華綺晶「……」クンクン
雪華綺晶「……きー」アーン、パクッ
モグモグ、ゴクン
雪華綺晶「……き~!」
のり「美味しかったのね。ハイ、アーン!」
雪華綺晶「きら~」モグモグ
JUM「何だろう、微笑ましいな」
翠星石「リアルお人形遊びですね」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:12:36.52 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「ケポッ」
のり「全部食べたわねー。えらかったわー」
雪華綺晶「きぃ……」ウトウト
のり「眠いの? じゃあオネンネしましょうねー」
真紅「まるで本当の母親みたいね」
雪華綺晶『スヤスヤ』
JUM「寝たか」
翠星石「ハァ、色々と疲れたです」
雛苺「ヒナも何だか眠いのよ~」
JUM「で、どうすんだ今後の事? このまま家に置いとくのか?」
真紅「そうね。もしかしたらそうなるかも知れないわ」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:15:39.66 ID:7OWIy2gx0
雛苺「えっー、ヒナは少し抵抗があるのよ。また犯されるかもしれないから怖いのよ」
翠星石「そもそも鞄が無いです。昼寝ならまだしも夜はどうするんですか?」
真紅「交代でやるしかないわね」
雛苺「えっー、何だか面倒臭いのよー」
翠星石「チビ人間、仮にも一流のマエストロの素質があるんだから雪華綺晶用の鞄造れです」
JUM「無茶言うな」
JUM「あのさ真紅、家に居させるとなるとある問題が生まれる」
真紅「ある問題?」
JUM「食費だ。蒼星石や金糸雀の様に時々遊びに来てご飯を食べるくらいならまだいい。でも雪華綺晶を桜田ファミリーに入れてしまうと確実に家計を圧迫する」
のり「私は大丈夫だけど……」
JUM「それだけじゃない。食費だけじゃなく水道代、ガス代も増える」
JUM「しかも雪華綺晶は今、赤ん坊と同じ状態だ。いつ元の雪華綺晶に戻れるのかわからない。それまでは雪華綺晶のお世話もしなきゃならない。
この雪華綺晶がどこぞのピンク髪のディクロニウスや人の形をしたパソコンの様にそのうち言葉を覚えて自立できるとも限らないし」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:17:02.43 ID:7OWIy2gx0
真紅「ジュン、仮にも赤ん坊とたいして変わらないこの雪華綺晶をお金の事で居させるかどうかを判断するなんて案外酷いのね」
金糸雀「銭ゲバかしらー」
JUM「そうは言ってもなぁ……」
蒼星石「じゃあこうしよう。それぞれの家で雪華綺晶の世話をする。それならどうかな?」
JUM「ああ、それは良い考えだな。お金の負担も分担されるし」
蒼星石「一応水銀燈も呼ぼう」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:18:36.02 ID:7OWIy2gx0
しばらくして
水銀燈「蒼星石! もう一度ロシアンルーレットで勝負よ! 次こそは負けないわぁ!!」
蒼星石「まあまあ落ち着いて。それで呼んだわけじゃないから」
水銀燈「じゃあ何よ?」
蒼星石「かくかくしかじか」
水銀燈「雪華綺晶を? そういえば実体化してるわね」
雪華綺晶『スヤスヤ』
水銀燈「でも誰の身体も使わずに実体化だなんて本当に不思議ね。そういえば眠ってるところも初めて見るわね」
JUM「言われてみれば」
雪華綺晶「き……」パチッ
翠星石「起きたです」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:19:49.93 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃー……」ゴシゴシ
水銀燈「喋り方変ね」
JUM「『き』と『ら』しか言えなくなってるんだ」
雪華綺晶「きぃ?」ジッ
真紅「水銀燈の事見てるわ」
水銀燈「雪華綺晶、私の事覚えてる?」
雪華綺晶「きぃー……」トコトコ
水銀燈「な、何よ?」
トコトコ、ピタ
雪華綺晶「……」ジッー
水銀燈「な、何なのよ?」タジッ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:22:14.75 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「……きぃ?」クビカシゲ
翠星石「また不思議そうな顔をしてるです」
水銀燈「……ちぃ」
雪華綺晶「きぃ」
水銀燈「ちぃ」
雪華綺晶「きぃ!」
水銀燈「ちぃ!」
雪華綺晶「きぃー」
水銀燈「ちぃー」
真紅「何か会話を始めてるわ」
JUM「そこ、勝手に自分達の世界に入るな」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:24:01.73 ID:7OWIy2gx0
水銀燈「ハッ!」
真紅「我に帰ったようね」
雛苺「何話してたの?」
水銀燈「わからない。ただ気がついたら私も雪華綺晶と似たような事をしてたわ」
JUM「本能の赴くままに行動したんだろう」
真紅「ねえ、本題に戻るけど水銀燈、雪華綺晶の事で協力して欲しいんだけど」
水銀燈「無理よ。同居ならまだしも世話をするって私にはそんな余裕はないわぁ」
水銀燈「それ以前に私、教会が壊されたせいで野宿してるのよ。赤ん坊を外で寝させる気?」
蒼星石「水銀燈のマスターの所は?」
水銀燈「めぐの所に置いとくのもねえ……何かやばそうだし」
水銀燈「だから無理よ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:25:59.09 ID:7OWIy2gx0
蒼星石「そうか。駄目か」
雛苺「ねえ、巴はー?」
JUM「あいつは駄目だろ。基本学校で忙しいんだから世話は出来ない」
JUM「そうだ。蒼星石、お前が言い出しっぺなんだし、一葉さんに頼む事出来ないかな?」
蒼星石「悪いね。マスターの精気が吸い取られる不安があるから無理」
JUM「えっー、それじゃあ結局負担は僕の家だけかよー」
蒼星石「まあそう言わないで。雪華綺晶の遊び相手くらいはするからさ」
JUM「ハァ、我が家の家計が圧迫される」
金糸雀「ちょっと待つかしらー!!」
真紅「あら金糸雀、まだいたの?」
翠星石「何です? チビカナ」
金糸雀「まだみっちゃんがいるかしらー!!」
JUM「あっ、すっかり忘れてた」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:26:59.22 ID:7OWIy2gx0
――
金糸雀「連れて来たかしらー」ニュルン
みつ「ジュンジュンお邪魔しまーす」ニュルン
JUM「みっちゃんさん、雪華綺晶の事なんですけど」
みつ「大丈夫。私も協力するから。ジュンジュン、記憶喪失になった雪華綺晶ちゃんはどこ?」
JUM「あそこにいます」
雪華綺晶「きらき~」
真紅「雪華綺晶、みっちゃんさんよ」
雪華綺晶「きぃ?」クルッ
みつ「!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:29:16.79 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃー?」
JUM「みっちゃんさん、出来れば今日はみっちゃんさんの所に預けてもらいたいんですけど」
みつ「……」
JUM「みっちゃんさん?」
みつ「きゃわええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:30:40.39 ID:7OWIy2gx0
JUM「なっ!?」
金糸雀「みっちゃん!?」
みつ「何これ? 超無垢なムクムクなんですけど!!! 触りたい!! スリスリしたい!! 雪華綺晶をペロペロしたぁいいいいいいいいいいい!!!!」
真紅「大変! みっちゃんさんが変態になったわ!!」
水銀燈「取り押さえなさい! 私達にまで被害が及ぶわよ!」
雛苺「縛って動きを封じるのー」
翠星石「ついでに眼鏡も奪うです!」
蒼星石「ほう、彼女もHENTAI淑女として覚醒し始めてるようだ」ニヤリ
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:31:47.58 ID:23u1Mowp0
おさわりまんこっちです
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:32:24.39 ID:7OWIy2gx0
みつ「ふひぃ、ふひゅう、ふー……」
JUM「落ち着きました?」
みつ「はい」
雪華綺晶「きー……」ガタガタ
のり「大丈夫よ雪華綺晶ちゃん。もう怖くないわ」
JUM「ほら、みっちゃんさんのせいで怯えちゃったじゃないですか」
みつ「ごめん……」
真紅「彼女の家に泊めるのは無理になったようね」
雛苺「幼い頃の辛い思い出は大人になってもずっと引きずるのー」
みつ「ごめんね雪華綺晶ちゃん。お姉さん馬鹿な事しちゃったわ」
雪華綺晶「きらー…」
みつ(ああ……でも見れば見るほど本当にかわいい。守ってあげたくなっちゃうわ。さっき何であんな事しちゃったんだろう……)
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:33:47.31 ID:7OWIy2gx0
みつ「雪華綺晶ちゃん、おいで」
雪華綺晶「きぃ?」
みつ「もうお姉さんは怖くないよ。大丈夫だよ。抱きしめてあげる」キラキラ
金糸雀「み、みっちゃんが輝いてるかしら」
雪華綺晶「……」トコトコ
水銀燈「警戒心も無くなってるわ」
トコトコ、ピタッ
雪華綺晶「きらきー」
みつ「いい子ね。はい。ギュッとしようねー」ギュウ
雪華綺晶「きぃー」ギュウ、スリスリ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:35:39.82 ID:7OWIy2gx0
JUM「懐いた!?」
翠星石「もう甘えてるです」
みつ「私、この子のお母さんになる」
全員「エッーーーーーーーーー!?」
金糸雀「み、みっちゃん、それ本気かしら?」
みつ「うん。何だろう、この子は私が守ってあげなきゃいけないなって思うの。傍にいてあげなきゃいけないって思うの。
シングルマザーは大変かもしれないけど、この子を立派に育てたい」キラキラ
翠星石「さっきの変態っぷりが嘘みたいです」
真紅「まるで聖母マリアの様な輝きを放ってるわ」
金糸雀「今のみっちゃんは私の知ってるみっちゃんじゃない。みっさんかしら」
真紅「つまりみっさんさんね」
蒼星石「チッ、せっかくの逸材が」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:37:28.71 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「それから、みっちゃんは雪華綺晶を引き取る事になって、家に住ませるようにしたかしら」
みつ「ハーイ、雪華綺晶ちゃーん。今日からここがあなたのお家ですよー」
雪華綺晶「きぃー?」キョロキョロ
みつ「キョロキョロしちゃうよねー。初めての場所だから驚いちゃうよねー。でもここにはママとカナとがいるから大丈夫だよー」
キュルルル
雪華綺晶「きぃー」
金糸雀「みっちゃん、雪華綺晶がお腹を空かせてるかしら」
みつ「大変! 今すぐご飯を作ってあげるからね! ちょうど夕食の時間だし皆で食べようねー」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:37:48.95 ID:oN2L/qvk0
おいww蒼www
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:38:27.05 ID:7OWIy2gx0
シャカシャカトントングツグツ
雪華綺晶「きーらー」クンクン
みつ「待っててね。もうすぐ出来上がるから」
ホクホク
みつ「カーナー、雪華綺晶ちゃーん、ご飯出来たわよー」
金糸雀「わーい」
雪華綺晶「きぃー」
みつ「それでは」
みつ・金糸雀「いただきまーす!!」
雪華綺晶「きぃー」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:39:41.52 ID:7OWIy2gx0
みつ「雪華綺晶ちゃーん、ママが卵焼きを雪華綺晶ちゃんでも食べれる位の大きさにするからねー」
雪華綺晶「きらー」
みつ「ハーイ。アーンでちゅよー」
雪華綺晶「きー」アーン、パク、モグモグ
みつ「ヤーン! モグモグしてる雪華綺晶ちゃん、いえ、きらきーキャワイイ~~」
雪華綺晶「きぃー!」キラキラ
みつ「もっと欲しいの? いいよ~。もっともっと食べてねー!」
雪華綺晶「きぃ~!」
金糸雀(ちょっと羨ましいなー)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:40:56.85 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「ごちそうさまかしらー」
雪華綺晶「きぃ」ケポ
みつ「お粗末さまでしたー。きらきーよく食べまちたね~。えらかったわね~」
みつ「じゃあきらきー、お腹いっぱいになったらオネンネしましょーねー」
雪華綺晶「きらー!」ジタバタ
みつ「あれ?」
金糸雀「まだ寝たくないんじゃないかしら?」
みつ「そうなの~? まだ寝たくないの~? ん~、困りまちたね~」
みつ「じゃあコスプレしようか」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:42:37.80 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きぃ~」
みつ「キャアアアアアアア! きらきーのチアガール姿かわいいー!!」
みつ「次はね次はね、お姫様とか天使とか動物とか、アーーーーーン、迷っちゃーーーーう!!!」
金糸雀「……」
みつ「? どうしたのカナ?」
金糸雀「別に、何でもないかしら」
みつ「あれ~? もしかして焼きもち~?」
金糸雀「そ、そんなんじゃないかしら」
みつ「カーーナーー!! 構ってあげられなくてごめんねーーーー!!」ダキィ
金糸雀「み、みっちゃん!」
みつ「でもでもでもー、焼きもちしてるカナもかわいいかわいいかーわーいーいーーーーーーー!!」スリスリスリ
金糸雀「みっちゃん摩擦があああああ!!!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:43:53.18 ID:7OWIy2gx0
雪華綺晶「きらきー」
みつ「きらきーもおいで」
雪華綺晶「きぃ~」トコトコ
みつ「よしよし。ごめんね。私は一人しかいないから二人同時に構ってあげる事は中々出来ないの。でもカナもきらきーも大大だーい好きだからーーーーーーー!!!」スリスリスリスリ
金糸雀「摩擦が激しいかしら……」
雪華綺晶「きぃー」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:45:25.91 ID:7OWIy2gx0
翌日
みつ「カナのお弁当ときらきーの一口サイズの卵焼きっと、出来たわ」
みつ「カナ、私もう出かけるからきらきーのお世話お願いね」
金糸雀「わかったかしら」
みつ「きらきー、ママこれからお仕事に行くからねー。出来るだけ早く戻るから」
雪華綺晶「きらー」
バタン
金糸雀「さて、みっちゃんも仕事に行った事だし、カナは桜田家侵入を試みるかしら」
金糸雀「と、言いたいところだけど」
雪華綺晶「きぃー」
金糸雀「雪華綺晶を置き去りには出来ないし、カナの様に空を飛べる(浮いてるだけだけど)わけでもないから、今日もnのフィールドを通って桜田家に遊びに行くかしら。雪華綺晶、ついてきてかしら」
雪華綺晶「きぃー」トコトコ
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:47:48.33 ID:7OWIy2gx0
桜田家
金糸雀「お邪魔しますかしらー」
真紅「あら金糸雀、どこから入って来たの?」
金糸雀「昨日と同じでnのフィールドからかしらー」
雪華綺晶「きーらーきー」
JUM「雪華綺晶も一緒なのか」
金糸雀「今のカナは雪華綺晶のお世話役かしら。だからカナは雪華綺晶のお姉さんとなってしっかり保護してあげなきゃいけないかしら」
JUM「まあお前ら実際本当に姉妹だしな」
JUM「金糸雀、昨日みっちゃんさん雪華綺晶に何かされなかった?」
金糸雀「特に何もされてないかしら。みっちゃんはママとして張り切ってるし、雪華綺晶はみっちゃんにとても懐いてるかしら」
金糸雀「それと鞄無しでも夜は普通に眠ったかしら」
JUM「へー、元の体が鞄いらずだったからかな?」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:49:51.48 ID:7OWIy2gx0
真紅「怒らせない限り大丈夫みたいね。せっかくだからこの子にもくんくんを観せましょう」
真紅「来なさい雪華綺晶、あっちでくんくんでも観ましょう」クイクイ
雪華綺晶「きぃ~?」トコトコ
翠星石「ん? 雪華綺晶もくんくん観るんですか?」
真紅「ええ。せっかくだから」
雛苺「うにゅ~食べる?」
真紅「駄目よ雛苺。赤ん坊にそんなモチモチした食べ物を食べさせたら喉に詰まらせちゃうわ」
真紅「雪華綺晶、ここにお座り」ポンポン
雪華綺晶「きらー」ポン
JUM(こうやって末妹を世話してる所を見ると普通の姉妹に見えるなぁ。とても殺し合いをしてる姉妹には見えない)
真紅「では観ましょうか。
『探偵くんくん-くんくんのピンチ!? 仮面の料理人による脳みそ料理のパーティー-』
JUM「おい」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:52:10.49 ID:7OWIy2gx0
コポポ(紅茶を注ぐ音)
くんくん『ま、まずいぞ手足が動かない』
雪華綺晶「きぃ~」ワクワク
JUM(しっかし本当に変わったよな雪華綺晶の奴)コポポ
仮面の料理人『……』ギュイイン
くんくん「!? い、生きたままチェーンソーで僕の頭を切るのか?」
翠星石「くぅ~、いつ観てもスリル満点ですぅ」
JUM(誰かの身体を借りなくても実体化出来てるしいっその事ずっとこのままの方が良いんだろうか?)
くんくん『うわああああああああああああああああ!!!!!!?』グチョチョチョ
JUM(でもそしたら元の雪華綺晶が何か可哀相だな)
くんくん『犯人はお前だ!』
ハムスター『蟹味噌みたいな料理を作りたかったんだ……』
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:54:07.81 ID:7OWIy2gx0
それから数時間が経ちました
雛苺「うにゅー♪」オエカキオエカキ
雪華綺晶「きぃー♪」オエカキオエカキ
金糸雀「もうすぐみっちゃんが帰って来るかしら」
金糸雀「雪華綺晶、お家に帰る時間かしら」
雪華綺晶「きら?」
金糸雀「今日はみっちゃん早く帰るから心配させちゃ駄目かしら。雪華綺晶、お家に帰るかしら」グイッ
雪華綺晶「き、きぃーー!!」グググッ
金糸雀「こ、こら雪華綺晶、ちゃんと言う事聞くかしら!」
雪華綺晶「きぃー!」
真紅「まだ私達と遊びたいみたいね」
JUM「どうする? みっちゃんさんに連絡して今日は家に泊めるか?」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/07(木) 23:56:59.64 ID:7OWIy2gx0
のり「こーら、雪華綺晶ちゃん、金糸雀お姉ちゃんを困らせちゃダメ」
雪華綺晶「きぃ?」
のり「お家に帰らないとママが心配するでしょー。ママは金糸雀お姉ちゃんと雪華綺晶ちゃんの帰りを一人寂しく待つ事になるわ」
のり「それに、いい子いい子にしてないとママと会えなくなるわよー」
雪華綺晶「……きらー」トコトコ
雛苺「言う事を聞いたのー」
翠星石「言ってる言葉がわかったんですか?」
真紅「心が通じ合ったのよ」
JUM「心か」
67 : ◆qgXEy7ZweA :2011/07/07(木) 23:59:53.86 ID:7OWIy2gx0
金糸雀「のり、助かったかしら。それじゃあさようならかしらー」ニュルン
雪華綺晶「きらきー」ニュルン
JUM「帰ったか。あのさ真紅」
真紅「何?」
JUM「雪華綺晶はもう元に戻る事はないのだろうか?」
真紅「わからない。もしかしたらもう戻らないかもしれないし、明日には元の雪華綺晶に戻るかもしれない」
JUM「もし戻ったら?」
真紅「アストラル体に戻るかもしれないし、元の性格に戻っても実体化を維持出来てるかもしれない」
JUM「そっか」
真紅「どうしてそんな事聞くの?」
JUM「んー、赤ん坊の雪華綺晶の顔見てたらさ、とても生き生きした、楽しそうな顔をしてたんだよ。外の世界は素晴らしいなーって感じで」
JUM「でもさ、元の雪華綺晶はそんな楽しみは経験してない。元に戻ったらそういう経験も誰かの身体を使わない限りもう出来ないかもしれない。
かと言って、元に戻らなかったら本来の雪華綺晶は赤ん坊の雪華綺晶の中でずっと眠り続ける。
そんな事を考えるとさ、何だか複雑な気持ちになって」
68 : ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:01:46.96 ID:xcj8q1GB0
真紅「そんなに考え込まなくても大丈夫だと思うわ。今私達がそういう心配をしてもどうしようもないと思うの」
真紅「少なくとも今の雪華綺晶は幸せだと思うわ。もしかしたら彼女は人との触れ合いを望んで実体化したかもしれないわ。
例え実体化した自分が本来の自分じゃないとしても。……憶測にしか過ぎないのだけれどね」
真紅「とにかく、今は彼女をそっと見守ってあげましょう」
JUM「……そうだな」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:03:09.38 ID:xcj8q1GB0
ニュルン
金糸雀「我が家に着いたかしらー」
雪華綺晶「きぃー」
ガチャン
みつ「カナー、きらきーだだいまー」
金糸雀「お帰りなさいかしらー」
雪華綺晶「きぃー」トコトコ
みつ「アーン、きらきー寂しかったの~? ごめんねー。ママも寂しかったよー。早く早く会いたくて胸が張り裂けそうだったよー!」スリスリスリ
雪華綺晶「きぃ~」
みつ「カナもおいで。スリスリしてあげる」
金糸雀「え、遠慮しとくかしら」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:04:57.36 ID:xcj8q1GB0
深夜
金糸雀「みっちゃんおやすみかしら」バタン
みつ「おやすみー、カナ」
雪華綺晶「きーらー」
みつ「きらきーも、ママとオネンネしましょーねー」
みつ「眠れー、眠れー、母の胸にー」
雪華綺晶「きぃー……」ウトウト
雪華綺晶「……」スッー
みつ「寝たみたいね。ふふ、相変わらず寝顔もかわいいー」
みつ「きらきー、ママは仕事で中々きらきーの世話は出来ないけど、これからもカナと一緒に頑張ろーねー」
雪華綺晶「きぃ……」スヤスヤ
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:07:06.12 ID:xcj8q1GB0
ある日の日曜日
みつ「今日はカナときらきーとで外でお弁当を食べるわよー」
金糸雀「外の空気がおいしいかしらー」
雪華綺晶「きーらー」
金糸雀「でもみっちゃん、せっかくの日曜日をピクニックに使って良かったの?」
みつ「いいのいいの。普段仕事でお母さんらしい事してないんだからこういう休みの日こそお母さんとしていっぱい接してあげなくちゃ。
きらきー、今日はママ達と一緒にいっぱい楽しもうねー」
雪華綺晶「……」
みつ「? どうしたのきらきー?」
スゥ……
雪華綺晶「きらー……」
みつ「え……」
金糸雀「身体が……透けてきてる……!?」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:08:51.60 ID:xcj8q1GB0
桜田家
真紅「今日もくんくんは面白いわね」
ピンポンピンポンピピピピピンポーーン!!
翠星石「何です!? このチャイムの連打は?」
JUM「誰だ誰だ~?」
ガチャ
JUM「すみません、連打しn」
みつ「ジュンジュン助けてーーーーー!!」ガバッ
JUM「オゴォア!?」グシャア
真紅「みっちゃんさん!?」
JUM「ど、どうしたんですみっちゃんさん?」
みつ「きらきーが……きらきーの様子が変なの!!」
JUM「雪華綺晶が?」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:10:35.71 ID:xcj8q1GB0
雪華綺晶「きぃー……」スゥ……
金糸雀「みっちゃんとピクニックしてたら急に身体が透けて……」
蒼星石「これってもしかして」
真紅「アストラル体に戻ろうとしてるわね」
JUM「それじゃあこのままだと消えちまうな」
雛苺「何か方法はないの?」
真紅「nのフィールドに戻すしかないわね」
翠星石「なら急いでnのフィールドに連れて行くです!」
JUM「そうだな。急ぐか」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:12:38.96 ID:xcj8q1GB0
nのフィールド
雪華綺晶「きらー……」スウウウ……
JUM「おい、元に戻らないどころかどんどん透けてきてるぞ」
真紅「変ね。どういう事?」
みつ「ねえジュンジュン! きらきーはどうなっちゃうの?」
JUM「……もしかしたら消えるかも」
みつ「そ、そんな」
雪華綺晶「きぃ……」
みつ「大丈夫よきらきー! 何も怖くないからね」
雪華綺晶「きぃー」
蒼星石「でもnのフィールドに戻しても元に戻らないとなると本当にやばいね」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:16:07.07 ID:xcj8q1GB0
金糸雀「……これはもしかしたらまだ実体化していたいからかもしれないかしら」
翠星石「どういう事です?」
金糸雀「雪華綺晶は恐らく本能的にアストラル体へと戻ってしまうということに気付いていると思う。
もしそうなればもう外の世界では遊べない。カナ達とも遊べない。
だから雪華綺晶はアストラル体へ戻るのを拒んでるのかもしれないかしら」
金糸雀「ただ、アストラル体に戻るのを拒んでるせいで余計身体に負担が掛かる。
もう実体化は出来ない。でもアストラル体に戻る事は拒んでる。結果、消滅かしら」
みつ「そんな……きらきー、大丈夫よ!例えきらきーがお外で遊べなくなってもママはいつでもあなたの遊び相手になってあげるから!」
みつ「だから、消えないできらきー!」
雪華綺晶「きらきー……」スウウウ
雛苺「どんどん透けてきてるの!」
JUM「おいコレ本当にマズイぞ!」
みつ「きらきーお願い! 消えないで!」
雪華綺晶「きぃー……」シュン……
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:19:05.42 ID:xcj8q1GB0
みつ「! きらきー……?」
真紅「消えた……!?」
JUM「嘘だろ……」
みつ「う……うわああああああああああああああん!!! きらぁきぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
金糸雀「み、みっちゃん」グスン
みつ「いやぁああああああああああああああ!!!!!」
JUM「……真紅、雪華綺晶は本当に消えたのか?」
真紅「もしかしたら。でも、ローザミスティカが出てきてないから実際の所はわからないわ」
みつ「う、ううう、きらきー……」ヒックヒック
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:20:32.31 ID:xcj8q1GB0
――
JUM「あれから数日経ったけど、みっちゃんさんはどう?」
金糸雀「全然元気がないかしら」
JUM「そうか」
真紅「彼女にとっては、娘を失った様なものだからね。ショックも相当な筈よ」
金糸雀「あれからnのフィールドに行って雪華綺晶を捜してみたけど全然見つからないかしら」
JUM「やっぱり消えたのかな……」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:23:03.44 ID:xcj8q1GB0
水銀燈「邪魔するわ」
JUM「水銀燈? 何か用か?」
水銀燈「雪華綺晶、消えたみたいね」
真紅「どうして知ってるの?」
水銀燈「ラプラスよ」
JUM「ラプラス?」
水銀燈「あの糞ウサギから聞いたのよ。それで死んだのかって聞いたら」
水銀燈「『消えたくらいで死ぬわけないじゃないですかwwwww』ですって。それで私に伝言役を頼んだのよ」
水銀燈「雪華綺晶はそのうち元に戻るんじゃない? じゃああなた達にも伝えた事だし私帰るわね。
それにしてもあのウサギ、この私に伝言役だなんて、次会ったらウサギの丸焼きにしてやるわぁ」バサッ
JUM「あいつ、生きてたんだな」
金糸雀「良かったぁ。早くみっちゃんに知らせなきゃ」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:25:18.81 ID:jCyQayq10
なんだかんだ言いながら伝言を伝える銀様やさしい
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:26:06.79 ID:xcj8q1GB0
みつの夢の中
雪華綺晶「みっちゃんさーん……」
みつ「きらきー? きらきーなの」
雪華綺晶「ええ、そうですよ」
みつ「うわーーん!! 生きてて良かったーーー!! カナからきらきーは無事だって聞いてたけどやっぱり心配で」ダキィ、スリスリスリスリ
雪華綺晶「摩擦がキツイです」
みつ「あれ? そういえばきらきー言葉が」
雪華綺晶「はい……全て思い出しました」
みつ「じゃあ元のきらきーなんだ」
雪華綺晶「はい。アストラル体に戻ってしまいましたがみっちゃんさんとの日々、短かったですけど楽しかったですわ」
みつ「えへへへへ」
雪華綺晶「卵焼きも美味しかったですし、子守唄も心地良かったです。後、みっちゃんさん、とっても温かかったです」
雪華綺晶「みっちゃんさん、またいつか卵焼きを食べさせて下さいね。あっ、その時はnのフィールドに持って来て下さい」スゥ……
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:30:30.33 ID:xcj8q1GB0
ジュンの夢の中
雪華綺晶「お久しぶりです……ジュン」
JUM「雪華綺晶! お前元に戻ったのか?」
雪華綺晶「はい……見ての通り元気いっぱいです」
JUM「普段とたいして変わらないから元気いっぱいに見えるかどうかわからないけど。そういえばお前、どうして実体化する事が出来たんだ?」
雪華綺晶「それは、私はいつも実体化する時に誰かの身体を借ります。特に薔薇水晶の身体を。というかほとんど彼女の身体で」
JUM「おい」
雪華綺晶「でも……いつも身体を借りる事に面倒臭さを感じて……自分の力で実体化したいと思っていたら、実体化する事が出来ました。代わりに記憶を失いましたが」
雪華綺晶「きっと、お父様が私に制限付きとは言え、実体化が出来る様にしてくれたんだと思います」
JUM「ローゼンかぁ。ありえるかもな」
85 :まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:33:36.99 ID:xcj8q1GB0
雪華綺晶「さっきみっちゃんさんの所にも寄りました。……とても喜んでいました」
JUM「そりゃあ、かなり落ち込んでたからな」
雪華綺晶「お姉様達と一緒にくんくんを見たのも楽しかったです。またいつか一緒に見たいです」
雪華綺晶「それと……また機会があれば、ジュンが望むならまた指をアマガミしてあげます」
JUM「いや、それはいいよ」
雪華綺晶「では、そろそろ帰りますね。また会いましょうジュン」フワッ
JUM「ああ」
雪華綺晶「……ふふ」
雪華綺晶「き~」
終わり
86 :まいぺーす ◆qgXEy7ZweA :2011/07/08(金) 00:34:35.57 ID:xcj8q1GB0
>>1です。読んでくれてありがとう。
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:35:29.91 ID:Bw5QAh2K0
乙!最高に乙
またきらきーのSS書いてね
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 00:37:01.90 ID:y47HRnmD0
超乙!
無垢なきらきーが可愛すぎてヤバイ
---------------
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/29(金) 22:34: :edit雪華綺晶のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2011/07/29(金) 22:45: :editなんだ原作のあの件で雪華綺晶がヒステリックになってるのかと思った
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/29(金) 22:48: :edit3ゲト
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/29(金) 23:00: :editローゼンSS久し振りだな。やはりイ良いものは良い
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/29(金) 23:27: :editもうちょっと蒼の子とJUMが変態になってたらよかった
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:04: :editローゼンはいいものだ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:09: :editこの雪華綺晶は何かをしゃぶってると落ち着くのか・・・
ひらめいた -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:12: :edit蒼い子はかわいいなぁ
きらきはもともとアレだからネタにしづらいイメージだな -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:24: :edit※7
通報した -
名前: . #-: 2011/07/30(土) 00:25: :edit米7
通報した -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:28: :edit※7の人気に嫉妬
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:34: :edit※7
通報した -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 00:59: :edit※7
通報した -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 03:29: :edit※7
通報した -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 04:58: :edit妬いてるカナリアマジプリティ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 09:22: :editちぃちゃんマジパソコン
俺の指もアマガミしてけれ -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 09:39: :edit※7
ひらめかざるを得ない… -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 12:36: :edit米7のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 13:01: :edit※7
おまわりさんこっちです -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 13:43: :editきらきー可愛すぎて萌え死ぬかとおもったw
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名前: anz #-: 2011/07/30(土) 14:20: :edit※7
素晴らしいな -
名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2011/07/30(土) 15:38: :edit第7ドールだけあって※欄が大変なことになっとる
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名前: 人間七七四年 #-: 2011/07/30(土) 19:32: :editきらきーは原作だとあまり妹らしさが無いからなぁ。
このぐらい幼いと妹らしいのに。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/07/30(土) 22:38: :editきらきー可愛いんだよ
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名前: 名無しさん #-: 2011/08/01(月) 01:17: :editきらきーに全体的にちゅぱちゅぱされたい
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/08/03(水) 21:58: :edit良いな!きらきー!
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名前: 薔薇水晶 #-: 2012/02/25(土) 15:48: :editみつが少し
変態だったw
きらきー
守り隊
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名前: 通常のナナシ #-: 2013/03/03(日) 22:29: :editうん、良いじゃないか。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.