2010/12/27(月)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:33:08.79 ID:PW0gyBwP0
幻想殺し(イマジンブレイカー)の朝は早い。
幻想殺し「あ、おはようございます」
ディレクター(以下、D)「いつもこんなに早いんですか?」
幻想殺し「いやいや、いつもはもっと遅いですよ。今日は本体が珍しく早起きしたから」
本体の頭を掻きながら、幻想殺しさんは苦笑する。
「朝食の準備をしないとならないんです。居候が五月蝿いもんでね」
この右手は、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』さん。学園都市に住む男子高校生の右手である。
異能を打ち消す、不思議な右手だ。
ドキュメント2010
~『異能』と戦う右手~
幻想殺し(イマジンブレイカー)の朝は早い。
幻想殺し「あ、おはようございます」
ディレクター(以下、D)「いつもこんなに早いんですか?」
幻想殺し「いやいや、いつもはもっと遅いですよ。今日は本体が珍しく早起きしたから」
本体の頭を掻きながら、幻想殺しさんは苦笑する。
「朝食の準備をしないとならないんです。居候が五月蝿いもんでね」
この右手は、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』さん。学園都市に住む男子高校生の右手である。
異能を打ち消す、不思議な右手だ。
ドキュメント2010
~『異能』と戦う右手~
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:36:42.74 ID:PW0gyBwP0
D「右手である事に不満は無いんですか?」
幻想殺し「最初の頃はありましたよ。
でも、私は右手であり、左手には決してなりえないんだ、そう自分に言い聞かせました。
今では満足してますよ。なんてったって利き手ですからね私は」
そういいながら淡々と朝食の準備をする。
二人分には多すぎる量の食材をテキパキと調理していく。
D「いくらお二人が食べるにしても、ちょっと多すぎるんじゃないですか?」
幻想殺し「これは私の本体の分ではないんです。居候の分なんですよ」
D「えっ、これで一人分なんですか?」
既に調理は終わり、豪勢とは言えないが大量の食事がテーブルに並べられていた。
幻想殺し「ええ。本体の食事はアレです」
指差す方向には、食パンの耳が数本、申し訳程度に皿に載せられていた。
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:40:53.44 ID:PW0gyBwP0
D「いつも朝はこんな風なんですか?」
幻想殺し「はい。まあ、私自身が食べるわけではないので必要最低限の栄養さえ摂れればいいんですが」
果たして、パンの耳数本で栄養は摂れるのだろうか?
幻想殺し「私の必要としている分は、まあ充分ですかね。
ただ、以前、本体が栄養失調に陥りかけたときは流石に泣いて頼みましたよ、居候に(笑)」
D「食事を分けてくれ、と?」
幻想殺し「そうです。土下座までしましたからね、本体(笑)」
D「大変ですね……。
しかし、居候がそんなに権力を持っているんですか?」
幻想殺し「基本はただ飯喰らいの役立たずですよ。
ただ、本体は、超のつくほどのお人好しですからね。
ついつい下手に出ちゃうんですよ。
ほら、相手は女の子ですし……本体も思春期の男の子ですから(笑)」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:44:14.78 ID:PW0gyBwP0
食事の時間。
がつがつと朝食を貪る、白い居候に引き換え、
右手の本体である少年は、ぼそぼそとパンの耳を齧る。
D「あの、お食事中、失礼しますが」
幻想殺し「あ、大丈夫ですよ。私が食べてるんじゃないんで」
幻想殺しさんは本体にパンの耳を食べさせながら応じる。
忙しいだろうに、よく答えてくれる。
D「本体さんと白い居候の女の子はどういったご関係で?」
幻想殺し「関係……何なんですかね。私にもよく分かりません。
ま、自慰のオカズにはしているようですが」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:49:18.53 ID:PW0gyBwP0
D「自慰ですか」
幻想殺し「ええ。不純異性交遊はしてませんね。
ぶっちゃけて言うと、本体は童貞です。
何ていうのか……身近に女の子がいて、手を出さないってのは度胸が無いんですよ」
D「そうですか。しかし、実は本体さんは同性愛者という可能性は?」
幻想殺し「それはないですね(笑)。
もうすぐトイレに行くはずですから、見てて下さい」
そういうと本体の少年は不意に立ち上がり、トイレに入った。
排泄を済ませ、出るのかと思いきや、右手さんは本体さんの陰茎をしごき始める。
D「朝から自慰ですか?」
幻想殺し「思春期ですから溜まってるんですよ(笑)。
一人きりになれる場所は、ここしか無いですし。
エロ本を持ち込むと居候に感づかれる恐れがありますので、
基本、オカズは脳内妄想ですね」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:54:28.64 ID:PW0gyBwP0
『はっ、はっ……イン[ピ-]ックス……ビ[ピ-]ビリ……[ピ-]萌先生ッ!』
幻想殺しさんが巧みに少年の陰茎をしごく。
アッという間に絶頂に達した少年は、幻想殺しさんで精液を受け止めさせる。
D「ちょっと汚いですねー」
幻想殺し「あー、これには理由があるんですよ」
少年は幻想殺しさんの手の平に付着した精液を綺麗に舐め取った。
D「これは……?」
幻想殺し「飲んでるんですよ、精液を。
昔はトイレットペーパーやティッシュに包んで捨ててたんですがね。
これも貴重な蛋白質ですから」
D「つかり、リサイクルというものですか?」
幻想殺し「はい(笑)。……正直、気持ち悪いですけど。
本体の性欲という幻想をぶち殺すためには、仕方が無いですね(笑)」
そう言って笑う幻想殺しさんは、どこか寂しげだった。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:56:26.86 ID:PW0gyBwP0
D「すっきりしたようですね?」
幻想殺し「ですね。今日は担任の先生でフィニッシュを迎えたようです。
本体、実はロリコンじゃないかと思うんですよ(笑)」
D「先生なら年上では?」
幻想殺し「ああ、それはですね……。
見た目が小さな可愛らしい幼女なんですよ、本体の担任の先生。
学校に行ったら会えると思いますけど、びっくりですよ、いや本当(笑)」
そういうと幻想殺しさんは鞄を掴む。
登校の時間だ。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:02:30.84 ID:PW0gyBwP0
しかし、そこに横槍が入る。
『と[ピ-]ま! わたしのおひるごはんは!?』
『冷蔵庫に昨日の残りがあるから、それで済ましてくれ』
『むー! 残り物なんてあんまりなんだよ!』
D「……何だか偉そうな居候ですね」
幻想殺し「そうですね。私は、日に何度か殺意を抱きます。
本体はよく我慢できると思いますよ。
言い返しても無駄って事が分かってるだけかもしれませんが」
D「追い出したりしないんですか?」
幻想殺し「自慰のオカズが無くなるじゃありませんか(笑)。
ま、それはともかく、なかなか『出て行ってくれ』とは言いにくいもんですよ」
D「そうですか……」
幻想殺し「学園都市では基本的に一人暮らしが多いですからね。
枯れ木も山の賑わいというやつですよ。要は寂しいんです、本体は」
『と[ピ-]まー!』ガブリッ
『痛ってぇーっ! 不幸だーーっ!』
少年の足元で猫が煮干をかじっている。
パンの耳より栄養はありそうだった。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:08:41.18 ID:PW0gyBwP0
そうこうしているうちにもう時間がない。
少年は学校へ駆け出した。
D「早めに起きたというのに、意味がありませんね」
幻想殺し「居候が五月蝿いですからね。
でも、本人一人の時もよく遅刻はしてましたよ。
基本的に落ちこぼれですから(笑)」
D「全力で走ってるようですが、間に合いますか?」
幻想殺し「五分五分ですね。
本体は、割と身体は丈夫で足も遅くないんですが……。
運が悪いんですよ」
D「運、ですか?」
幻想殺し「ええ。……ああっ、まただ」
幻想殺しさんが呟く。
少年は駐車場に倒れてる女性を発見し、救助に向かう。
幻想殺し「急いでるというのに……。
単位が危ないんですよ?
倒れてる人なんて、放っておけばいいでしょう?
でも、本体は見捨てておけないんですよ。
馬鹿ですよね」
そう語る幻想殺しさんは、しかしどこか誇らしげだった。
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:12:00.11 ID:PW0gyBwP0
『大丈夫ですか!?』
『くっ……わたしに構わないで、ここから離れて!』
『そうはいっても、怪我してるじゃないですか!』
少年が女性に手を差し伸べる。
その時、二人めがけて何かが降り注いだ。
『くっ!』
キィンッ!
D「あ、今、異能を打ち消す力を使いましたね?」
幻想殺し「ええ、ま、楽勝ですね。どうやら魔術みたいですが……」
幻想殺しさんが思考に耽る。
それも知らずに、少年が女性を抱えて走る。
後から攻撃の嵐。
その度に、幻想殺しさんは、その攻撃を打ち消す。
その光景は、まさに職人にしか為せない技だった。
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:15:26.15 ID:PW0gyBwP0
何とか追撃を退け、安全な場所へ避難した少年と女性。
そこに現れた、長身で赤毛・咥えタバコの男性と、
言葉の語尾に『にゃー』とか『ぜよ』つける金髪サングラスの男。
幻想殺しさんによれば、金髪サングラスの男は少年のクラスメイトだそうだ。
何やら女性は魔術結社に追われており、大変危険だという事らしい。
貴方達に迷惑はかけられない、そう言う女性に、食い下がる少年。
彼は何か下心があるのだろうか?
幻想殺し「いえ、本体は純粋に助けたいんですよ。
……馬鹿ですよね、全く。
自分から危険に飛び込んで行くなんて」
幻想殺しさんはため息を吐く。
少年の熱意が通じたのか、女性は断るのを止めた。
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:19:54.56 ID:PW0gyBwP0
それから何度も敵との攻防があり、その度に幻想殺しさんは、その腕前を披露してくれた。
D「辛くはありませんか?」
幻想殺し「まあ、忙しいのは忙しいですけどね。
遣り甲斐はありますよ。
基本的に、異能を打ち消すから『幻想殺し』なんですしね」
少年たちは事件を調べつつ、対策を練り、行動している。
その間に、女性の少年を見る目つきが変わってきたようだ。
D「どうやら、あの女性は少年に好意を抱いたようですね?」
幻想殺し「そうですね。
本体の得意技・フラグ立てが発動したようです。
惜しむらくは本人に自覚が無いことですね。
他にも色んな女性にフラグを立ててますから、
童貞を捨てようと思えば簡単なんですよ。
しかし、鈍感ですから……」
諦めの混じった幻想殺しさんの言葉。
宝の持ち腐れとはこの事を言うのだろうか。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:26:21.40 ID:PW0gyBwP0
色々と目まぐるしく展開が続きいた。
そして、ついに事件の真相が判明した。
何と、実は悪いのは女性の方だったのだ。
これにはスタッフも驚いた。
しかし、幻想殺しさんは淡々と告げる。
幻想殺し「いやぁ、良くあることですよ」
彼女は人生に絶望しており、
危険極まりない霊装をある所から盗み出し、
それを使用する事によって、全世界を巻き込んだ壮大な自殺をしようとしていたのだ。
『もう……終わりよ。わたしは、全てに見切りをつけた。
貴方には感謝してるわ。もっと早く、貴方のような人に出会いたかった……』
『ふざけんなよ……。
俺はあんたがどんな経験をしたのか想像することしかできない。
それは体験した本人にしか分からない事なのかもしれない。
だけど、間違ってるんだ。
自分が不幸だからって、他人を不幸にしちゃいけないんだ。
絶望に心と体を支配されるのはそりゃあ辛いだろうさ。
けど、まわりを、多くの人間を自分のいる場所まで引きずり落とすなんて
やっちゃいけない事なんだ。
もっと早く俺みたいな奴に出会いたかった?
今からでも遅くねえだろう?
探してみようぜ、あんたが幸せになれる、そんな方法を!』
よく喋る。
そんな印象を受けた。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:29:39.44 ID:PW0gyBwP0
D「長い説教でしたね。戦いの最中に、
こんなに長たらしく喋ってていいのですか?」
幻想殺し「ああ、実はこの説教、本体の戦術なんですよ」
D「どういう事ですか?」
幻想殺し「こういう説教をしておいて、相手の動揺を誘ったり。
ま、動揺しない敵も多いんですけどね。
ぶっちゃけ、趣味です。
本体の」
D「趣味ですか」
幻想殺し「はい。あ、そろそろ私の出番ですね」
D「出番とは? 今までも随分とご活躍だったと思いますが?」
幻想殺し「ははは。
異能の力を打ち消すのは、ほんの基本ですよ。
本当の仕事はここからです」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:33:02.35 ID:PW0gyBwP0
『そんな……今更、無理なのよ……!
わたしはこのやり方しかできないの!』
幻想殺し「もうすぐですよ……」
D「どきどきしてきました」
『……じゃあ俺が、あんたのその後ろ向きな考え方を!
ネガティブな事しか言えないあんたの心を!
――その、ふざけた幻想をぶち殺す!』
幻想殺し「はい、『そげぶ』出ましたー。
じゃ、いってきますね」
D「出番ですか?」
幻想殺し「ええ。
ここからが私の本領発揮ですよ。
では……」
そう言った幻想殺しさんは、パキペキと指を鳴らし始めた。
そして拳を固める。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:38:30.81 ID:PW0gyBwP0
信じられない事に、幻想殺しさんは、女性の顔面を全力でぶん殴った。
女性が倒れないと見るや、更に追撃を続ける。
そこには相手が若い女性であるからなどという遠慮など、微塵も感じられなかった。
これが、幻想殺しさんの本来の仕事なのだろう。
本体である少年も、生き生きとして見える。
帰ってきた幻想殺しさんの、硬く握り締められた拳には、相手の血が付着していた。
幻想殺し「これをしている時が、一番充実していますね。
本体は女子供でも容赦無くぶん殴りますが、
こればかりは感謝してます(笑)」
D「何故、顔面ばかり殴るんですか?」
幻想殺し「やっぱり相手のダメージが一番良く見える場所ですからね。
敵が女子供だと、より力が入るってものですよ(笑)。
……ま、それは半分、冗談ですけどね。
敵を行動不能にするには、頭部を狙うのが一番なんです。
本体も、別に格闘技やっているわけじゃありませんから。
喧嘩慣れしてるだけで」
D「現場で培った経験、というやつですか」
幻想殺し「ですね。
でもやはり、綺麗な顔をグチャグチャに潰すのは楽しいですよ。
爽快感が違います(笑)」
我々取材班は、その悪びれない言葉に、少し引いた。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:39:54.10 ID:A8HDjyxN0
ワロタwwwww
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:44:24.63 ID:PW0gyBwP0
『……やったな、[ピ-]やん』
『こっちも片付いた。
全く厄介な霊装だったよ。
土[ピ-]門が探知した、
学園都市の至る所にマーキングされた魔方陣を消すのにこんなに時間がかかるとはね』
『とにかく、事件解決ぜよ』
『……ふぅ。なあ土[ピ-]門。
この人、これからどうなるんだ?』
『さぁてね。
まあ、色んな事情があるし、
俺が手に入れた情報をあちらさんに提供すれば、
少なくとも処分まではされないだろうぜ?』
『そう、か……。良かった』
こうして、一つの事件が終わった。
幻想殺しさんによると、最近はこういった事が多いらしい。
本体の少年が、荒事に首を突っ込むといった無謀な性格を持ちながら、
今まで生きてこれたのは、やはり幻想殺しさんの存在があっての事なのだろう。
幻想殺し「ま、私がいなければ本体も平穏な生活が送れるのかもしれませんがね……。
例え切り落とされても、なぜか戻ってきちゃうんですよ」
幻想殺しさんの呟く。
切り落とされた事があるのだろうか?
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:49:52.84 ID:PW0gyBwP0
D「お疲れ様です」
幻想殺し「いえいえ。寧ろ、すっきりしましたよ」
『ただいまー、イン[ピ-]ックス』
『と○ま。いままでどこにいってたの?』
『え? が、学校に決まってるだろ』
『こ[ピ-]えのところにいったら、がっこうにきてなかったって』
『うっ……その、イン[ピ-]ックスさん?』
『と[ピ-]まー!』ガブリッ
『うぎゃー! 不幸、だぁーーっ!』
D「彼らはいつもこんな感じなんですか?」
幻想殺し「ええ、まあ。
しかし、こんな生活も良いと思っています。
何しろ私は『幻想殺し』。
日常があってこその存在ですから」
D「そうですか。
今回は取材を受けていただき、本当にありがとうございました」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:54:14.67 ID:PW0gyBwP0
今回の取材で、変わった右手、幻想殺しさんの意外な一面を見ることができた。
この学園都市には、まだまだ我々の知らない、色んな出来事が起こり、
その数だけのドラマと人物が存在する。
今後も独自の取材を続けて、視聴者の皆さんに、是非、知って頂きたい。
世界は、狭いようで広いのだという事を。
糸冬
---------------
制作・著作 A・C
――
上条「……何だこれ」
インデックス「これって、とうまのことだよね?」
上条「……ああ」
インデックス「とうま! わたしにだまってまたきけんなことを……!」
上条「というか何なんだこの放送は!」
インデックス「それにあの女の人とはどういうかんけいになっちゃったのかな?」
上条「だーーーっ! うるさい!」
インデックス「かもかもかもかも!」
上条「明日、土御門に聞いてみるか……」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:59:09.92 ID:cT17/BJt0
幻想殺しさん外道wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:59:35.79 ID:PW0gyBwP0
上条「土御門!
昨日、おかしな番組がTVで放送されていたんだけど何か知らないか!?」
土御門「上やんも見たのか。
……正直、誰がどうやって作成したのか分からんのぜよ。
一晩、色々と調べてみたんだがな。詳しい事は、掴めなかったんだぜい?」
上条「くっ……俺のオナニーが全国のお茶の間に……!
顔にモザイクが入ってて、名前が出てなかったからいいようなものの!」
土御門「全国じゃないぜよ、上やん」
上条「え? もしかして学園都市だけとか? それでも嫌だけど」
土御門「全世界、だにゃー。
各国の言葉に翻訳されて放送されてたらしいぜい」
上条「ふ、不幸だぁーーーーーーっ!」
土御門(……しかし、いったい誰が、何の目的でこんな事を?
昨晩から調べてみたが、なんの情報も掴めないとは……)
―― 虚数学区
アレイスター「いつもプカプカ浮いて重要な事ばかり思考したり指示するだけなので、
たまには意味の無い事をしてみたかった。
今は反省している」
-End-
36 :南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/12/18(土) 23:00:25.50 ID:PW0gyBwP0
とあるで「~~の朝は早い」系は、多分無かったと思ったので書いてみました。
そう言えば幻想殺しが喋ってるの、自分は見た事ないです。
でも喋りますよね、必ず。多分。
読んでくださった方、ありがとうございました。では。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:19:50.82 ID:P6xgu5jE0
全世界に自慰とそのオカズ生放送wwww
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:21:14.41 ID:yCUtDTaU0
社会的に死んだってレヴェルじゃねえぞ
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:22:15.49 ID:P6xgu5jE0
さらに言えば能力所有者ってことまでバレるwwwww
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当ブログについて
※欄136さんありがとうです。
読み物:禁書目録
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D「右手である事に不満は無いんですか?」
幻想殺し「最初の頃はありましたよ。
でも、私は右手であり、左手には決してなりえないんだ、そう自分に言い聞かせました。
今では満足してますよ。なんてったって利き手ですからね私は」
そういいながら淡々と朝食の準備をする。
二人分には多すぎる量の食材をテキパキと調理していく。
D「いくらお二人が食べるにしても、ちょっと多すぎるんじゃないですか?」
幻想殺し「これは私の本体の分ではないんです。居候の分なんですよ」
D「えっ、これで一人分なんですか?」
既に調理は終わり、豪勢とは言えないが大量の食事がテーブルに並べられていた。
幻想殺し「ええ。本体の食事はアレです」
指差す方向には、食パンの耳が数本、申し訳程度に皿に載せられていた。
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:40:53.44 ID:PW0gyBwP0
D「いつも朝はこんな風なんですか?」
幻想殺し「はい。まあ、私自身が食べるわけではないので必要最低限の栄養さえ摂れればいいんですが」
果たして、パンの耳数本で栄養は摂れるのだろうか?
幻想殺し「私の必要としている分は、まあ充分ですかね。
ただ、以前、本体が栄養失調に陥りかけたときは流石に泣いて頼みましたよ、居候に(笑)」
D「食事を分けてくれ、と?」
幻想殺し「そうです。土下座までしましたからね、本体(笑)」
D「大変ですね……。
しかし、居候がそんなに権力を持っているんですか?」
幻想殺し「基本はただ飯喰らいの役立たずですよ。
ただ、本体は、超のつくほどのお人好しですからね。
ついつい下手に出ちゃうんですよ。
ほら、相手は女の子ですし……本体も思春期の男の子ですから(笑)」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:44:14.78 ID:PW0gyBwP0
食事の時間。
がつがつと朝食を貪る、白い居候に引き換え、
右手の本体である少年は、ぼそぼそとパンの耳を齧る。
D「あの、お食事中、失礼しますが」
幻想殺し「あ、大丈夫ですよ。私が食べてるんじゃないんで」
幻想殺しさんは本体にパンの耳を食べさせながら応じる。
忙しいだろうに、よく答えてくれる。
D「本体さんと白い居候の女の子はどういったご関係で?」
幻想殺し「関係……何なんですかね。私にもよく分かりません。
ま、自慰のオカズにはしているようですが」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:49:18.53 ID:PW0gyBwP0
D「自慰ですか」
幻想殺し「ええ。不純異性交遊はしてませんね。
ぶっちゃけて言うと、本体は童貞です。
何ていうのか……身近に女の子がいて、手を出さないってのは度胸が無いんですよ」
D「そうですか。しかし、実は本体さんは同性愛者という可能性は?」
幻想殺し「それはないですね(笑)。
もうすぐトイレに行くはずですから、見てて下さい」
そういうと本体の少年は不意に立ち上がり、トイレに入った。
排泄を済ませ、出るのかと思いきや、右手さんは本体さんの陰茎をしごき始める。
D「朝から自慰ですか?」
幻想殺し「思春期ですから溜まってるんですよ(笑)。
一人きりになれる場所は、ここしか無いですし。
エロ本を持ち込むと居候に感づかれる恐れがありますので、
基本、オカズは脳内妄想ですね」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:54:28.64 ID:PW0gyBwP0
『はっ、はっ……イン[ピ-]ックス……ビ[ピ-]ビリ……[ピ-]萌先生ッ!』
幻想殺しさんが巧みに少年の陰茎をしごく。
アッという間に絶頂に達した少年は、幻想殺しさんで精液を受け止めさせる。
D「ちょっと汚いですねー」
幻想殺し「あー、これには理由があるんですよ」
少年は幻想殺しさんの手の平に付着した精液を綺麗に舐め取った。
D「これは……?」
幻想殺し「飲んでるんですよ、精液を。
昔はトイレットペーパーやティッシュに包んで捨ててたんですがね。
これも貴重な蛋白質ですから」
D「つかり、リサイクルというものですか?」
幻想殺し「はい(笑)。……正直、気持ち悪いですけど。
本体の性欲という幻想をぶち殺すためには、仕方が無いですね(笑)」
そう言って笑う幻想殺しさんは、どこか寂しげだった。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 21:56:26.86 ID:PW0gyBwP0
D「すっきりしたようですね?」
幻想殺し「ですね。今日は担任の先生でフィニッシュを迎えたようです。
本体、実はロリコンじゃないかと思うんですよ(笑)」
D「先生なら年上では?」
幻想殺し「ああ、それはですね……。
見た目が小さな可愛らしい幼女なんですよ、本体の担任の先生。
学校に行ったら会えると思いますけど、びっくりですよ、いや本当(笑)」
そういうと幻想殺しさんは鞄を掴む。
登校の時間だ。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:02:30.84 ID:PW0gyBwP0
しかし、そこに横槍が入る。
『と[ピ-]ま! わたしのおひるごはんは!?』
『冷蔵庫に昨日の残りがあるから、それで済ましてくれ』
『むー! 残り物なんてあんまりなんだよ!』
D「……何だか偉そうな居候ですね」
幻想殺し「そうですね。私は、日に何度か殺意を抱きます。
本体はよく我慢できると思いますよ。
言い返しても無駄って事が分かってるだけかもしれませんが」
D「追い出したりしないんですか?」
幻想殺し「自慰のオカズが無くなるじゃありませんか(笑)。
ま、それはともかく、なかなか『出て行ってくれ』とは言いにくいもんですよ」
D「そうですか……」
幻想殺し「学園都市では基本的に一人暮らしが多いですからね。
枯れ木も山の賑わいというやつですよ。要は寂しいんです、本体は」
『と[ピ-]まー!』ガブリッ
『痛ってぇーっ! 不幸だーーっ!』
少年の足元で猫が煮干をかじっている。
パンの耳より栄養はありそうだった。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:08:41.18 ID:PW0gyBwP0
そうこうしているうちにもう時間がない。
少年は学校へ駆け出した。
D「早めに起きたというのに、意味がありませんね」
幻想殺し「居候が五月蝿いですからね。
でも、本人一人の時もよく遅刻はしてましたよ。
基本的に落ちこぼれですから(笑)」
D「全力で走ってるようですが、間に合いますか?」
幻想殺し「五分五分ですね。
本体は、割と身体は丈夫で足も遅くないんですが……。
運が悪いんですよ」
D「運、ですか?」
幻想殺し「ええ。……ああっ、まただ」
幻想殺しさんが呟く。
少年は駐車場に倒れてる女性を発見し、救助に向かう。
幻想殺し「急いでるというのに……。
単位が危ないんですよ?
倒れてる人なんて、放っておけばいいでしょう?
でも、本体は見捨てておけないんですよ。
馬鹿ですよね」
そう語る幻想殺しさんは、しかしどこか誇らしげだった。
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:12:00.11 ID:PW0gyBwP0
『大丈夫ですか!?』
『くっ……わたしに構わないで、ここから離れて!』
『そうはいっても、怪我してるじゃないですか!』
少年が女性に手を差し伸べる。
その時、二人めがけて何かが降り注いだ。
『くっ!』
キィンッ!
D「あ、今、異能を打ち消す力を使いましたね?」
幻想殺し「ええ、ま、楽勝ですね。どうやら魔術みたいですが……」
幻想殺しさんが思考に耽る。
それも知らずに、少年が女性を抱えて走る。
後から攻撃の嵐。
その度に、幻想殺しさんは、その攻撃を打ち消す。
その光景は、まさに職人にしか為せない技だった。
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:15:26.15 ID:PW0gyBwP0
何とか追撃を退け、安全な場所へ避難した少年と女性。
そこに現れた、長身で赤毛・咥えタバコの男性と、
言葉の語尾に『にゃー』とか『ぜよ』つける金髪サングラスの男。
幻想殺しさんによれば、金髪サングラスの男は少年のクラスメイトだそうだ。
何やら女性は魔術結社に追われており、大変危険だという事らしい。
貴方達に迷惑はかけられない、そう言う女性に、食い下がる少年。
彼は何か下心があるのだろうか?
幻想殺し「いえ、本体は純粋に助けたいんですよ。
……馬鹿ですよね、全く。
自分から危険に飛び込んで行くなんて」
幻想殺しさんはため息を吐く。
少年の熱意が通じたのか、女性は断るのを止めた。
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:19:54.56 ID:PW0gyBwP0
それから何度も敵との攻防があり、その度に幻想殺しさんは、その腕前を披露してくれた。
D「辛くはありませんか?」
幻想殺し「まあ、忙しいのは忙しいですけどね。
遣り甲斐はありますよ。
基本的に、異能を打ち消すから『幻想殺し』なんですしね」
少年たちは事件を調べつつ、対策を練り、行動している。
その間に、女性の少年を見る目つきが変わってきたようだ。
D「どうやら、あの女性は少年に好意を抱いたようですね?」
幻想殺し「そうですね。
本体の得意技・フラグ立てが発動したようです。
惜しむらくは本人に自覚が無いことですね。
他にも色んな女性にフラグを立ててますから、
童貞を捨てようと思えば簡単なんですよ。
しかし、鈍感ですから……」
諦めの混じった幻想殺しさんの言葉。
宝の持ち腐れとはこの事を言うのだろうか。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:26:21.40 ID:PW0gyBwP0
色々と目まぐるしく展開が続きいた。
そして、ついに事件の真相が判明した。
何と、実は悪いのは女性の方だったのだ。
これにはスタッフも驚いた。
しかし、幻想殺しさんは淡々と告げる。
幻想殺し「いやぁ、良くあることですよ」
彼女は人生に絶望しており、
危険極まりない霊装をある所から盗み出し、
それを使用する事によって、全世界を巻き込んだ壮大な自殺をしようとしていたのだ。
『もう……終わりよ。わたしは、全てに見切りをつけた。
貴方には感謝してるわ。もっと早く、貴方のような人に出会いたかった……』
『ふざけんなよ……。
俺はあんたがどんな経験をしたのか想像することしかできない。
それは体験した本人にしか分からない事なのかもしれない。
だけど、間違ってるんだ。
自分が不幸だからって、他人を不幸にしちゃいけないんだ。
絶望に心と体を支配されるのはそりゃあ辛いだろうさ。
けど、まわりを、多くの人間を自分のいる場所まで引きずり落とすなんて
やっちゃいけない事なんだ。
もっと早く俺みたいな奴に出会いたかった?
今からでも遅くねえだろう?
探してみようぜ、あんたが幸せになれる、そんな方法を!』
よく喋る。
そんな印象を受けた。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:29:39.44 ID:PW0gyBwP0
D「長い説教でしたね。戦いの最中に、
こんなに長たらしく喋ってていいのですか?」
幻想殺し「ああ、実はこの説教、本体の戦術なんですよ」
D「どういう事ですか?」
幻想殺し「こういう説教をしておいて、相手の動揺を誘ったり。
ま、動揺しない敵も多いんですけどね。
ぶっちゃけ、趣味です。
本体の」
D「趣味ですか」
幻想殺し「はい。あ、そろそろ私の出番ですね」
D「出番とは? 今までも随分とご活躍だったと思いますが?」
幻想殺し「ははは。
異能の力を打ち消すのは、ほんの基本ですよ。
本当の仕事はここからです」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:33:02.35 ID:PW0gyBwP0
『そんな……今更、無理なのよ……!
わたしはこのやり方しかできないの!』
幻想殺し「もうすぐですよ……」
D「どきどきしてきました」
『……じゃあ俺が、あんたのその後ろ向きな考え方を!
ネガティブな事しか言えないあんたの心を!
――その、ふざけた幻想をぶち殺す!』
幻想殺し「はい、『そげぶ』出ましたー。
じゃ、いってきますね」
D「出番ですか?」
幻想殺し「ええ。
ここからが私の本領発揮ですよ。
では……」
そう言った幻想殺しさんは、パキペキと指を鳴らし始めた。
そして拳を固める。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:38:30.81 ID:PW0gyBwP0
信じられない事に、幻想殺しさんは、女性の顔面を全力でぶん殴った。
女性が倒れないと見るや、更に追撃を続ける。
そこには相手が若い女性であるからなどという遠慮など、微塵も感じられなかった。
これが、幻想殺しさんの本来の仕事なのだろう。
本体である少年も、生き生きとして見える。
帰ってきた幻想殺しさんの、硬く握り締められた拳には、相手の血が付着していた。
幻想殺し「これをしている時が、一番充実していますね。
本体は女子供でも容赦無くぶん殴りますが、
こればかりは感謝してます(笑)」
D「何故、顔面ばかり殴るんですか?」
幻想殺し「やっぱり相手のダメージが一番良く見える場所ですからね。
敵が女子供だと、より力が入るってものですよ(笑)。
……ま、それは半分、冗談ですけどね。
敵を行動不能にするには、頭部を狙うのが一番なんです。
本体も、別に格闘技やっているわけじゃありませんから。
喧嘩慣れしてるだけで」
D「現場で培った経験、というやつですか」
幻想殺し「ですね。
でもやはり、綺麗な顔をグチャグチャに潰すのは楽しいですよ。
爽快感が違います(笑)」
我々取材班は、その悪びれない言葉に、少し引いた。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:39:54.10 ID:A8HDjyxN0
ワロタwwwww
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:44:24.63 ID:PW0gyBwP0
『……やったな、[ピ-]やん』
『こっちも片付いた。
全く厄介な霊装だったよ。
土[ピ-]門が探知した、
学園都市の至る所にマーキングされた魔方陣を消すのにこんなに時間がかかるとはね』
『とにかく、事件解決ぜよ』
『……ふぅ。なあ土[ピ-]門。
この人、これからどうなるんだ?』
『さぁてね。
まあ、色んな事情があるし、
俺が手に入れた情報をあちらさんに提供すれば、
少なくとも処分まではされないだろうぜ?』
『そう、か……。良かった』
こうして、一つの事件が終わった。
幻想殺しさんによると、最近はこういった事が多いらしい。
本体の少年が、荒事に首を突っ込むといった無謀な性格を持ちながら、
今まで生きてこれたのは、やはり幻想殺しさんの存在があっての事なのだろう。
幻想殺し「ま、私がいなければ本体も平穏な生活が送れるのかもしれませんがね……。
例え切り落とされても、なぜか戻ってきちゃうんですよ」
幻想殺しさんの呟く。
切り落とされた事があるのだろうか?
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:49:52.84 ID:PW0gyBwP0
D「お疲れ様です」
幻想殺し「いえいえ。寧ろ、すっきりしましたよ」
『ただいまー、イン[ピ-]ックス』
『と○ま。いままでどこにいってたの?』
『え? が、学校に決まってるだろ』
『こ[ピ-]えのところにいったら、がっこうにきてなかったって』
『うっ……その、イン[ピ-]ックスさん?』
『と[ピ-]まー!』ガブリッ
『うぎゃー! 不幸、だぁーーっ!』
D「彼らはいつもこんな感じなんですか?」
幻想殺し「ええ、まあ。
しかし、こんな生活も良いと思っています。
何しろ私は『幻想殺し』。
日常があってこその存在ですから」
D「そうですか。
今回は取材を受けていただき、本当にありがとうございました」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:54:14.67 ID:PW0gyBwP0
今回の取材で、変わった右手、幻想殺しさんの意外な一面を見ることができた。
この学園都市には、まだまだ我々の知らない、色んな出来事が起こり、
その数だけのドラマと人物が存在する。
今後も独自の取材を続けて、視聴者の皆さんに、是非、知って頂きたい。
世界は、狭いようで広いのだという事を。
糸冬
---------------
制作・著作 A・C
――
上条「……何だこれ」
インデックス「これって、とうまのことだよね?」
上条「……ああ」
インデックス「とうま! わたしにだまってまたきけんなことを……!」
上条「というか何なんだこの放送は!」
インデックス「それにあの女の人とはどういうかんけいになっちゃったのかな?」
上条「だーーーっ! うるさい!」
インデックス「かもかもかもかも!」
上条「明日、土御門に聞いてみるか……」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:59:09.92 ID:cT17/BJt0
幻想殺しさん外道wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 22:59:35.79 ID:PW0gyBwP0
上条「土御門!
昨日、おかしな番組がTVで放送されていたんだけど何か知らないか!?」
土御門「上やんも見たのか。
……正直、誰がどうやって作成したのか分からんのぜよ。
一晩、色々と調べてみたんだがな。詳しい事は、掴めなかったんだぜい?」
上条「くっ……俺のオナニーが全国のお茶の間に……!
顔にモザイクが入ってて、名前が出てなかったからいいようなものの!」
土御門「全国じゃないぜよ、上やん」
上条「え? もしかして学園都市だけとか? それでも嫌だけど」
土御門「全世界、だにゃー。
各国の言葉に翻訳されて放送されてたらしいぜい」
上条「ふ、不幸だぁーーーーーーっ!」
土御門(……しかし、いったい誰が、何の目的でこんな事を?
昨晩から調べてみたが、なんの情報も掴めないとは……)
―― 虚数学区
アレイスター「いつもプカプカ浮いて重要な事ばかり思考したり指示するだけなので、
たまには意味の無い事をしてみたかった。
今は反省している」
-End-
36 :南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/12/18(土) 23:00:25.50 ID:PW0gyBwP0
とあるで「~~の朝は早い」系は、多分無かったと思ったので書いてみました。
そう言えば幻想殺しが喋ってるの、自分は見た事ないです。
でも喋りますよね、必ず。多分。
読んでくださった方、ありがとうございました。では。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:19:50.82 ID:P6xgu5jE0
全世界に自慰とそのオカズ生放送wwww
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:21:14.41 ID:yCUtDTaU0
社会的に死んだってレヴェルじゃねえぞ
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/18(土) 23:22:15.49 ID:P6xgu5jE0
さらに言えば能力所有者ってことまでバレるwwwww
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 22:51: :editっひゃーーー!!ほなもん1ゲットや!!以下ゲッター紳助や!!
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 22:52: :edit御坂「上条当麻のおにんにんをふとももにはさみたいよぉ」
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 22:56: :edit初1ケタキター
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:00: :editDはどうゆう状態なんだよwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:02: :editそげぶ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:06: :edit上条さん不憫すぎる…
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:08: :edit※2
偽者めっ!
インデックスのふとももにおにんにんはさみたいよぉ -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:12: :edit次はチョーカーさんとつえさんの朝は早いだな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:15: :edit一桁か?
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:16: :edit一桁ゲット!
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:34: :edit南部ェ…
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:35: :edit2ケタ!
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:36: :editちくしょ今回は最後見るまで
南部とは気づかなかった。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:40: :edit久しぶりにキタと思ったらなんで南部?
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:41: :editインなんとかさんはいらない子
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:44: :edit南部か……
悪くない -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:52: :edit次は変な絞り方されたTシャツさんと片方切り落とされたジーパンさんのコンビで
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/27(月) 23:55: :editこれはヤバイwwwwww
笑うのがとまらんで過呼吸になったわ
妹が勉強聴きにこなけりゃまずかったな -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:12: :edit幻想殺しさんの本体さんチの居候が酷過ぎる・・・ww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:14: :edit最近ワンパターンから脱しようと頑張ってるな
よいよい -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:21: :editインなんとかうぜえwwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:27: :edit情熱大陸のテーマが脳内再生される
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:41: :edit確かに右手が止まってない。
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 00:50: :editシュールすぎるwww
次は『世界丸見え』でひとつ頼むわw -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 01:07: :editどうやってインタビューしてんだよw
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 02:54: :edit素直に面白かった
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 03:48: :edit吸血鬼ハンターDの相棒である、喋る右手をかけてるのな。
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名前: 名前は無い #-: 2010/12/28(火) 03:53: :editミギー
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 10:45: :edit初めて南部で面白いって思った
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 10:59: :edit南部はハルヒよりとあるのが面白いイメージ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 11:35: :edit初めて南部でマシだと思った
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 12:11: :edit面白かたww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 12:14: :edit南部だと!?
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名前: 通常のナナシ #aYpzl2JE: 2010/12/28(火) 12:40: :edit上条さんじゃなくてあくまで「幻想殺し」の話なのねww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 14:04: :edit幻想殺しさんは対美琴戦では、電撃消しまくっても本体が殴らせてくれないから中途半端に欲求不満なんだろうな。
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 14:50: :edit南部wwww
コレは気がつかなかったw -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 17:46: :edit南部さん色々かけるなあ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 18:20: :edit次は初春さんと本体さんだな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 20:37: :edit上条は女性の顔分殴りすぎてさすがに引く。
そこは抑え込んだりでいいだろってとこでも殴るからなぁ。
なんか「命かけてるんだから女の顔だって平気で殴りますよ」っていうのがまさに厨二 -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 21:17: :edit↑
お前がかなりの厨二だからそう感じるだけじゃね -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 21:43: :editこれは良い南部
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/28(火) 23:18: :edit南部特定余裕で……はなかった
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名前: #-: 2010/12/29(水) 01:16: :editそこそこおもしろかった
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/29(水) 08:02: :edit想定外の南部
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/12/30(木) 11:16: :edit南部ェ・・・
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/02(日) 21:12: :edit※39
命懸けなのに女の顔だけは例外って方がおかしいだろ
コブラもルパンも基本フェミだが女が敵でも一切容赦しない -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/03/29(火) 18:32: :edit『そげぶ!』
「はい、『そげぶ』出ましたー。じゃ、いってきますね」
イイw -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/04/08(金) 02:23: :editA・Cはアレイスター・クロウリーか
-
名前: 通常のナナシ #-: 2011/04/30(土) 23:17: :editACwwwwww
プロフェッショナルだと思ったのは俺だけ? -
名前: 通常のナナシ #-: 2013/04/11(木) 14:37: :editメチャクチャ面白かったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
久々に死ぬ程笑ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -
名前: 通常のナナシ #-: 2013/06/15(土) 19:56: :editA・Cってアレイスター・クロウリーか!米欄見るまで気付かなかったわwwwwwwwww

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.