2010/01/14(木)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 14:47:35.07 ID:D8K7xYWo0
ミサカ「何ですか?とミサカは見知らぬ人に問いかけます。」
佐天「えっ」
ミサカ「えっ、とミサカは同じ返しを打ってみます」
佐天「えー…と、御坂さんですよね?」
ミサカ「はい、ミサカの名前はミサカですが、とミサカは即答します」
佐天「う、うーん、御坂さんに似てるけど…雰囲気が何か…」
ミサカ「もしかしてお姉様のことでしょうか?とミサカはこの謎のやり取りを解明してみせます」
佐天「ん…?あ、もしかして!御坂さんの妹だったりするんですか!?」
ミサカ「むぅ…まぁ、厳密にはそうですね、とミサカは渋々答えます」
ミサカ「何ですか?とミサカは見知らぬ人に問いかけます。」
佐天「えっ」
ミサカ「えっ、とミサカは同じ返しを打ってみます」
佐天「えー…と、御坂さんですよね?」
ミサカ「はい、ミサカの名前はミサカですが、とミサカは即答します」
佐天「う、うーん、御坂さんに似てるけど…雰囲気が何か…」
ミサカ「もしかしてお姉様のことでしょうか?とミサカはこの謎のやり取りを解明してみせます」
佐天「ん…?あ、もしかして!御坂さんの妹だったりするんですか!?」
ミサカ「むぅ…まぁ、厳密にはそうですね、とミサカは渋々答えます」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 17:56:22.83 ID:D8K7xYWo0
佐天「へー、御坂さんって姉妹いたんだー…」
ミサカ「やはりお姉様と間違えてましたか…と、ミサカは落胆します」
佐天「あっ、とゴメンね!あまりにも似てたからさっ!」
ミサカ「まぁ、間違われる事はたくさんあるので慣れてます、と、ミサカは今までの対応を思い出します」
佐天「ところで…このゴーグルは何なの?」
ミサカ「暗視ゴーグル、と、ミサカは即答します」
佐天「暗視ゴーグルなの!?何でそんな物…」
ミサカ「見えない敵から身を守るため、と、ミサカは上手いことを言います」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:04:50.42 ID:D8K7xYWo0
佐天「あー、そういえば同じ御坂なら、下の名前は何なの?」
ミサカ「ミサカはミサカです、と、断言します」
佐天「え?だから下の名前を…」
ミサカ「だからミサカはミサカです、としつこさを少々覚えながら断言します」
佐天「えーと…御坂ミサカとか…?」
ミサカ「ミサカはミサカだけでミサカなのです、と、ミサカは主張します」
佐天「…ゲシュタルト崩壊してきた…」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:16:59.31 ID:D8K7xYWo0
佐天「ミカサ…ミサ…ミシカ……ミサ…」
佐天「ミサカンって呼んで良いかな?」
ミサカ「ミサカン…ですか?と、ミサカはいきなり仇名を付けられた事に驚愕します」
佐天「いやー、御坂さんも居るしややこしくなりそうだしさー、特別って事で…ダメかな?」
ミサカ「特別…ですか…別に構わないですが、と、ミサカは戸惑いつつも許可を出します」
佐天「わーい♪じゃあ宜しくねミサカン♪」
ミサカ「うっ、やっぱ恥ずかしいです…と、ミサカはあだ名で呼ばれる事に赤面します」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:39:29.56 ID:D8K7xYWo0
佐天「ミサカンって何か変わってるね、主に喋り方とか喋り方とか暗視ゴーグルとか」
ミサカ「変わってると言われれば心外ですが否定は出来ませんね、とミサカは半ば認めます」
佐天「いや、面白いから良いと思うけどさー」
ミサカ「面白い…ですか、とミサカは考え込みます」
佐天「あ、そうだ!これから初春誘って遊びに行くんだけど一緒にどうかな?」
ミサカ「はて…私を誘ってもお邪魔になるでしょうに…とミサカは遠回りに遠慮します」
佐天「いやいやー、邪魔なんてとても…むしろ楽しいってきっと!」
ミサカ「は、はぁ…とミサカは結局ほぼ強制に連れられて戸惑います」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:56:13.50 ID:D8K7xYWo0
佐天「おーい、うーいーはーるぅー♪」
ゴソゴソ
佐天「今日はクマちゃんかー」
初春「ひゃぁ!!///」
初春「うー…もう、佐天さんのバカバカァー!!」
佐天「あっはは、初春ごっめーん♪」
ミサカ「クマちゃんとは可愛らしいですね、とミサカはなだめてみます」
初春「ちょっと御坂さんまでっ…て、アレ?そのゴーグル何ですか?」
ミサカ・佐天「「暗視ゴーグル、とミサカは即答します」」
ミサカ「っ!?」
佐天「いやー、何かデジャブを感じたからねー」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 19:14:00.06 ID:D8K7xYWo0
初春「それにしても…御坂さん、雰囲気も何か違う気もしますし…どうしたんですか?」
佐天「いや、この子御坂さんの妹だってさー」
初春「ええっ!?御坂さん妹居たんですねー…意外です」
佐天「ってアレ?同じ姉妹が学園都市に居るのに一緒に住んでないの?前に寮に行った時には居なかったけど…」
ミサカ「…それは…禁則事項です、とミサカは誰かの物まねをしてごまかします」
佐天「んー…御坂さんが話さないんだから…よっぽど深い事情があるのかなー…」
ミサカ「深い事情というのはあながち間違ってませんね、とミサカは半ば肯定します」
佐天「深い事情なら…この初春って子もね…頭に花が生え…養分が吸い取られるっていう呪いが…」
ミサカ「生えてたんですか…と、ミサカは新たな発見に驚きます…」
初春「だから生えてる訳では無いですって!!嘘を教えないで下さいっ!!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 19:28:56.90 ID:AQ1q3H/i0
ほのぼのするねぇ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 20:44:17.16 ID:D8K7xYWo0
佐天「あ、この子ミサカンって呼んであげてね」
初春「み、ミサカンですか、えっ?下の名前は…」
佐天「おっと、それもデジャビューだ!ミサカンはミサカだよねー」
ミサカ「はい、ミサカはミサカです、とミサカは肯定します」
初春「えっ?えっ?…あ!御坂ミサカって名前ですか?」
佐天「やっぱそういう反応取るよねー」
ミサカ「ミサカはミサカであってミサカはミサカって名前なんです、とミサカはキッパリ主張します」
佐天「この通り、ややこしいからミサカンって呼ぼうね」
初春「げしゅたると崩壊です…えぇと…よろしくお願いします…ミサカンさん」
ミサカ「こちらこそ…あだ名でさん付けは不自然な感じが…とミサカは指摘してみます」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 20:59:46.85 ID:D8K7xYWo0
ミサカ「お二人は仲が良いんですね、とミサカは印象を述べてみます」
佐天「んー、まーねー」
初春「そう言われると恥ずかしいですが…ハイ」
佐天「ミサカンは仲の良い友達は居るの?」
ミサカ「友達…ですか、とミサカは深く考え込みます」
ミサカ「友達というより…一万人くらい互いを分かちあった仲の人たちが居ますね、とミサカは曖昧に述べます」
初春「い、一万人!?」
ミサカ「と、まぁ家族みたいな仲なんですが、とミサカは更に曖昧に訂正します」
佐天「一万人の家族ぅっ!?それってどういう家庭なのっ!?」
ミサカ「まぁ、詳しくは禁則事項…深い事情があるのです、とミサカは物まねをしつつ答えます」
初春(この人どんだけ凄い事情を…何というか…変わってますね)
佐天(やっぱこの人面白いな…)
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 22:32:55.38 ID:UaeQDApO0
黒子「初春!」バァン
初春「うわっ! 白井さんどうしたんですかいきなり」
黒子「どうもこうもありませんの! 緊急事態ですの! とにかく早く来てほしいんですの!」
初春「っ! わかりました。佐天さんミサカさんごめんなさい、ちょっと席を外させて貰います」
佐天「はいはいいってらっしゃい。お仕事頑張ってね」
ミサカ「?」
黒子「早く早く! テレポートで一気に行きますわよ」
初春「はっ、はい」
黒子「それでは失礼致しましたの」ヒュンッ
佐天「あはは、相変わらず慌ただしいなあ」
ミサカ「一体あの二人はどこへでかけたのですか? とミサカは素朴な疑問をあなたに投げかけます」
佐天「あーえっとね、あの二人は風紀委員なんだ。だからいつもこうやって突然現場に駆り出されるなんてのは日常茶飯事なんだよ」
ミサカ「そうなのですか…」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 22:48:51.82 ID:UaeQDApO0
佐天「さってと、初春もいなくなっちゃったし何しようかミサカン」
ミサカ「とその前に他人の部屋に本人なしでいつまでも滞在するというのはいかがなものでしょうか、とミサカはあなたの常識を少々疑います」
佐天「えー? いいのいいのどうせいつものことだし今更どうこう言わないって。そ・れ・よ・り・も」
ミサカ「??」
佐天「さあさあ初春の部屋探索といきましょうかねえ」ワキワキ
ミサカ「倫理的に考えてあなたのしようとしている行為は俗に言うプライバシーの侵害なのでは? とミサカは益々あなたの常識を疑います」
佐天「まずは本棚からー!」
ミサカ「人の話を聞いてくださいとミサカは呆れながら注意を促します」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:08:27.40 ID:UaeQDApO0
佐天「うーん、これといって面白そうなものはないなあ。ていうか初春難しい本ばっかしじゃん」
ミサカ「それはただのカモフラージュですね」
佐天「え?なになに」
ミサカ「例えばその二段目の一番端にあるカバー付きの文庫本を開いてみてください、とミサカは的確に指示します」
佐天「これ?うーんどれどれ…うわ、これは!」
佐天「口に出すのも恥ずかしいタイトルの卑猥な小説」
ミサカ「男性同士の愛を描いた偏愛小説のようですね、とミサカは若干彼女に失望します」
佐天「初春…何があなたをそんな子にしてしまったの?」
佐天「ていうかミサカンも興味津々で私に荷担してるじゃん!」
ミサカ「しまった、つい空気に乗せられて…」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:21:33.26 ID:UaeQDApO0
佐天「そういえば普通にタメで話しちゃってるけど、ミサカンって歳いくつなの?」
ミサカ「生まれてから何年経ったか、という意味でしたらミサカはまだ0才です」
佐天「へ? 何言ってるのミサカン」
ミサカ「本当のことです。因みに肉体年齢は14、精神年齢はおおよそ思春期に設定してあります」
佐天「…ぷっ、あははははは!何それー!?何かのアニメ?やっぱりミサカンておもしろーい!」
ミサカ「………」ガックリ
佐天「ねね、それよりミサカン、次は初春のベッドの下を見てみようよ。きっと人には言えないような”おもちゃ”がギッシリ…」
ミサカ「一応言っておきますがあなたのそれは透視能力者の点在するこの学園都市においても立派な犯罪行為です、とミサカは半ば諦めながら忠告します」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:38:56.05 ID:UaeQDApO0
初春「ただいまー、すみません遅くなりましたー!」
黒子「私もお邪魔いたしますわ」
初春「? 佐天さんいないんですかーってキャアアアアアアアアアア!!? なんで私の秘蔵本が出しっぱなしに!? しかもカモフラージュのカバーまでご丁寧にとってありますぅぅ…」
黒子「…初春、なんですの? それは」
初春「ぴぃっ! 違うんです白井さん! これは別に私が欲しくて買ったとかじゃなくて…!」
黒子「ごめんなさい初春。わたくしちょっと急用を思い出しましたの」
初春「ああっ!? 待って白井さん! 誤解ですってばお願いだから私の話を聞いてくださいぃ!」
黒子「あなたみたいな趣味の方を巷じゃ”腐女子”って言うらしいですわよ」
初春(グサッ!)
黒子「まあわたくしには関係のないことですわね」シュンッ
初春「~~~っ! もーっ!なんですかなんですか!!白井さんだって御坂さんにゾッコンのリアル変態百合百合女学生のくせに~っ! うわああああああん!!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:56:10.62 ID:UaeQDApO0
初春「佐天さん! 佐天さんでしょうこんな血も涙もないことするのは! 今度という今度は許しませんよ! 佐天さん! いるんでしょ佐天さーん!!」
初春のベッドの下
佐天(あちゃー、まさか白井さんまで連れて帰ってくるとは思わなかった)
ミサカ(少々やりすぎたようですね、とミサカは反省の色を見せます)
佐天(もーミサカンがノリノリでいろんなもの見つけちゃうから)
ミサカ(えぅっ、それを言うのでしたらあの本をテーブルに出しっぱなしにしておこうと提案したのは佐天さんです、とミサカは致命的な論点の穴を突きます)
佐天(なはは、それはそうだけどさ…)
佐天(ってあ! 今私のこと佐天さんって呼んだでしょ)
ミサカ(えあ、今のはあの人の叫び声につられてつい、とミサカは論理的に弁解します)
佐天(いいっていいって。私もいつまでも”あなた”じゃ余所余所しいしね。それに私もミサカンなんて呼んじゃってるし)
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:07:47.54 ID:yPwQoxzX0
ミサカ(そうですか、でも、その…ミサカは…)
佐天(ん~? …そうだ! じゃあ私とミサカンは友達ね!)
ミサカ(とも…だち…?)
佐天(そ! お互いにお互いを呼びあう友達!)
佐天(さっき一万人の仲間がいるっていってたけど、それって友達とはまた違うんでしょ。だったら、わたしがミサカンの初めて の友達になってあげる!)
ミサカ(はじめての…ともだち…)
佐天(ね?)
ミサカ(…コクン)
佐天(ふふふ)
初春「そーこーでーすーねー、見つけましたよ佐天さん…」
佐天「…あれ?」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:24:41.80 ID:yPwQoxzX0
初春「佐天さんどうしてくれるんですか…白井さん誤解したまま帰っちゃいましたよ…あれは別に私の趣味じゃなくて友達が彼氏が家に来るからおいておけないので一時的に預かっていただけのものだったんですよ」
佐天「えっあははは~そーだったんだー、いやーゴメン初春。でも初春さっき秘蔵本っt」
初春「佐天さん…? 世の中には取り返しのつかないこともあるんですよ…今度という今度はきちんと責任とってもらいますからね」
佐天「え? 責任って? ちょっと初春、なんで私の右手首を掴んだまま放さないの? ねえなんか目が虚ろだよ? こっち見てるようで見てないよね? え? いや! ちょっとなんでひっぱるの! 誰かー! 助けて初春に引きずり込まれる!!」
初春「うーふーふー…逃げられませんよ」
佐天「白井さーん! 御坂さーん! 助けてー! はっ、そうだミサカン! ミサカン助けてー…っていない!? いつの間に!」
佐天「わーん! ミサカンの裏切り者ー!! もう友達じゃなーいー!! イヤアアアアアアアアア!!!」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:39:54.69 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「友達…友達…」ブツブツ
御坂「ん?あいつ…おーい!」
ミサカ「あ、お姉様」
御坂「だからいい加減その呼び方やめなさいって」コツン
ミサカ「いたっ」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:44:49.55 ID:yPwQoxzX0
御坂「それで? あんたはこんな夜に何してんの?」
ミサカ「はい、友達と遊んでいました、とみさかは紛れもない事実を述べます」
御坂「へー、あんたにも友達いたんだ。なんていう子?」
ミサカ「はい、さt」
御坂「あーーーっ!!見つけた!」
上条「げっ…やば」ダッ
御坂「コラー!待ちなさーい!!」
ミサカ「あ…」
ミサカ「………」
ミサカ「あれも…ともだち?」 fin
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:47:22.11 ID:JHylUBmYO
終わり?乙!
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 01:00:05.39 ID:KrB/qIdX0
ほのぼのはいいなぁ
乙
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 12:54:59.65 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「待ち合わせ時間は午後12時…」ブツブツ
打ち止め「あーっ10032号だ! 何してるのー? ってミサカはミサカは訪ねてみたり」
ミサカ「…上位個体、と一方通行」
一方通行「よォ」
打ち止め「誰かと待ち合わせー? ってミサカはミサカはあなたの交友関係が気になったり」
ミサカ「はい、友達と遊ぶ約束をしているのでその待ち合わせです、とミサカは簡潔に状況を説明します」
打ち止め「へー! いいなーいいなーともだちー! ってミサカは憧れの眼差しであなたを見つめてみたり!」
一方通行「どうでもいいが、オマエラが揃うとややこしィな…」
ミサカ「上位個体は何をしているのですか? とミサカは逆に説明を求めます」
打ち止め「うん! 今日はこの人とデートなn…イタっ!」ゴンッ
一方通行「誰がデートだクソガキ、オラ行くぞ、てめェらの会話聞いてると演算機能が狂っちまィそうだ」
打ち止め「あー待って迷子になっても知らないよーってミサカはミサカはあなたを脅かしてみたり」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:12:48.43 ID:yPwQoxzX0
一方通行「それはてめェだろうが!」ゴスッ
打ち止め「いたーい! 二回もぶったー!」
ミサカ「お気を付けて」
ミサカ「…ふぅ」
ミサカ「………」
ミサカ「……遅いですね」
ミサカ「……あ」
佐天「ごめーん! 待ったー?」
ミサカ「はい、10分と35秒の遅刻です、とミサカは非常に憤慨します」
佐天「いやーごめんごめん、ついついオシャレに手間取っちゃってさー」
佐天「ってあれ? ミサカンは今日も制服なの?」
ミサカ「ミサカは普段から外出する時はこの格好ですが…」
佐天「えっそうなの? でもそれはいけないなー、年頃の女の子がオシャレの一つも覚えてないっていうのはー」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:33:32.88 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「ですが…ミサカは別にこのままでも十分…」
佐天「よーし、じゃあ今日の最初の目的地はお洋服屋さんにけってーい!」
ミサカ「はぁ…」ガックリ
佐天行き付けの洋服屋
佐天「ほらほら見てみてミサカン。これなんて似合いそうじゃない?」
ミサカ「え、それですか? それは少し派手すぎるのではないでしょうか、とミサカは難色を示します」
佐天「えー? そうかなー? じゃあこれなんてどう」
ミサカ「それも似たようなものなのでは? とミサカはやはり首を横に振ります」
佐天「うーんそっかー…ミサカンはなんか薄幸の美少女って感じだから、こういうワンピースが対比的で良いと思ったんだけどなー」
佐天「…あ、そうだ、ならこっちは?」
ミサカ「これ、ですか?」
佐天「うん、ミサカンてクールだし、こういうシックな感じの服の方が好きかなー、なんて」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:49:00.78 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「………」ドキドキ
佐天「お? 気に入った? 気に入った? おっけー試着いってみよー!」ドーン
ミサカ「わっ、押さないでください」
試着中
佐天「ワクワク」
試着終了
ミサカ「ど、どうですか? とミサカは顔を赤らめつつも質問します」
佐天「お~…なんていうか、予想通り」
ミサカ「え…似合いませんか…?」
佐天「いーやー、とっても似合ってるよ」
ミサカ「そうですか…良かった」
佐天「いやね、元々何着ても似合うような気はしてたんだけど、まさかここまでとは…」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:03:44.75 ID:yPwQoxzX0
佐天「モデルでもやったら?」
ミサカ「はあ、でもそうなりますと一万人のモデル候補がいるということになります、とミサカは決定的な不安要素を提示します」
佐天「はあ? また何言ってんのミサカン?」
ミサカ「いえ…なんでもありません」ガク
佐天「? よし、じゃあ早くその服買っちゃってさ、お昼食べに行こうお昼!」
ミサカ「はい、わかりました」
店員「ありがとうございましたー」チーン
ミサカ「…♪」
佐天「ふっふっふ、嬉しそうだねミサカン?」
ミサカ「っ! そんなに嬉しそうにはしていません、とミサカはハッキリと断言します」
佐天「またまたー、顔がちょっと笑ってるよー?」
ミサカ「笑っていません」
佐天「笑ってるー」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:08:02.74 ID:Wt9piEYI0
いいコンビだなぁ
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:23:35.54 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「笑っていません、とミサカは誰が何と言おうと断固否認します」
佐天「ん~っ! ミサカンの頑固者!」コチョコチョ
ミサカ「ひあっ! そ、それは不可抗力で…ぷっ、あっあはは! あははは!」
佐天「うりうり~、ここか? ここがええのんか?」コチョコチョ
ミサカ「ひ~う~…」
一方通行「道の真ん中で何やってンだ? アイツら? それにしてもクソガキも急にいなくなりやがるし、ッたく今日はツイてねェ」
佐天「ゴメンミサカン、すごい目立ってたね…」
ミサカン「人の往来するこの都市の真ん中であのような暴挙に出るとは、ミサカはあなたのモラルの欠如を指摘します」
佐天「いやー、ホントにごめんてば、ほら! お昼おごってあげるからさ!」
ミサカ「…本当ですか」じとー
佐天「ホントホント! あっ! あそこのレストランなんてどうかな? そうと決まればレッツゴー!」ダッ
ミサカ「はあ、まったく…」
佐天「早く早くー!」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:43:23.67 ID:yPwQoxzX0
店員1「いらっしゃいませー、二名様でいらっしゃいますか?」
佐天「はい、そうでs」
打ち止め「だからー! ミサカはミサカはハンバーグが食べたいっていってるの!」
店員2「あのね、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんお父さんとお母さんはどうしたの?」
打ち止め「お父さんとお母さんはいないけど、あの人が迷子になっちゃったの、ってミサカはミサカはあの人のことを心配してみたり」
店員2「あの人? 誰か保護者の方?」
打ち止め「ほごしゃ? ほごしゃって何ー? ってミサカはミサカは…」
佐天「どうしたんだろあの子。親御さんとはぐれちゃったのかな?」
ミサカ「すみません、三名でお願いします」
店員1「三名様ですね? かしこまりました。こちらのお席へどうぞ」
佐天「へ? ちょっとミサカン!?」
ミサカ「………」ツカツカツカ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:04:12.36 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「とーにーかーく! ミサカはミサカはハンバーグを…」
店員2「困ったわねー、どうすればいいのかしら」
ミサカ「すみませんご迷惑かけて、この子私の妹なんです」
「あっ! 10032号!! 10032もハンバーグ食べにきたの?」
店員2「えっあっ! そうなんですか! 確かによく似てるわ」
ミサカ「すみません。あとはこっちで引き取りますから」
店員2「そうですか、じゃあお願いしますね」ツカツカツカ
打ち止め「ねーねー、10032号はなにハンバーグ食べるのー、ってミサカはミサカは他人の嗜好が気になったり」
ミサカ「…一方通行はどうしたのですか? とミサカは至極当然の疑問を投げかけます」
打ち止め「あの人は私がちょっと目を離した隙に迷子になっちゃったみたい。だからミサカが探しに行かなきゃって、ミサカはミサカは意気込んでみたり」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:23:31.01 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「…そうですか」
打ち止め「それより10032号今日はオシャレだね! ってミサカはミサカは素直に驚いたり!」
ミサカ「これは…」
佐天「ミサカンどうしたの? 急にそっち行っちゃって。それに三名様って…ってあれ? その子は?」
ミサカ「佐天さん…」
打ち止め「だれだれー? あっもしかして待ち合わせしてた友達ってこの人!? ってミサカはミサカは気になって聞いてみたり!」
ミサカ「はい、その通りです、とミサカはあなたの問いに答えます」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ。ミサカ? ってことはその子も妹? で、でもそしたら三人姉妹…んあっ! わけわかんなーい!!」
ミサカ「これは少し話し合う必要がありますね、とミサカは思考を整えることを提案します」
打ち止め「いいなー10032号。友達もオシャレも、ってミサカはミサカは少し羨ましかったり」
佐天「もうわけわかんない」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:56:42.08 ID:yPwQoxzX0
佐天「…なるほど、御坂さんは三人姉妹でそれぞれ別の家族の下で暮らしてるってわけね」
ミサカ「はい、その通りです(なんで私は隠しているのでしょう?)」
ミサカ(とにかく、話を合わせてくださいね)←ミサカネットワーク
打ち止め(うん、わかった)
佐天「その妹さんが保護者の人とはぐれて迷子になっていたところをミサカンが保護したと」
打ち止め「ミサカは迷子じゃないもん! ってミサカはミサカはオトモダチの誤解を解いてみたり」
ミサカ「はい、それで間違いありません」
打ち止め「あー! 10032号まで!! ちがうー、ってミサカはミサカは全力で否定したり」
佐天「あははは、おもしろーい」なでなで
打ち止め「えへへ、なんだか誉められた、ってミサカはミサカは素直に喜んだり」
ミサカ「………」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:14:03.54 ID:yPwQoxzX0
佐天「あ、来た来た」
店員2「ご注文の品はこちらでよろしいでしょうか?」
佐天「はい」
ミサカ「先ほどは本当にご迷惑をおかけしました」
店員2「いいえー、いいのよ。かわいい子だったしね」
打ち止め「またまた誉められたー!、ってミサカはミサカは嬉しい気持ちを表現してみたり!」
店員2「クスッ、では食べ終わりましたらお会計までどうぞ」ツカツカツカ
打ち止め「ハンバーグ、ハンバーグ」だらだら
ミサカ「…よだれがひどいですよ、とミサカは紙ナプキンで拭ってあげます」
佐天「あはは、別にハンバーグは逃げたりしないって」
打ち止め「あれ? オトモダチはそれだけ? ってミサカはミサカはオトモダチのお腹を心配してあげたり!」
佐天「わ、わたしはダイエット中だから…」
ミサカ「過度な減食は体に良くないですよ、とミサカは深刻に健康を考えます」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:40:00.07 ID:yPwQoxzX0
佐天「いや、まあわかってはいるんだけどね。どうも最近二の腕が…」
打ち止め「ふ~ん、だいえっとって大変なんだね、ってミサカはオトモダチに同情してあげたり!」
佐天「なはは、ありがと…はぁ」
ミサカ(何故か私までハンバーグを頼んでしまいました)
打ち止め「? まあいいや、いただきまー」ガシッ
打ち止め「す?」
打ち止め「………」そろーり
一方通行「やっと見つけたぞクソガキ」
打ち止め「ふぇ~」
一方通行「街中を歩き回った挙げ句にてめェはこんなところで何やってンだ?」
打ち止め「むぅ~、自分から迷子になったくせに、ってミサカはミサカはあなたの無責任さを追求してみる」
一方通行「誰が迷子だ誰がァ!」ボコッ
打ち止め「いったーい!」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:59:15.93 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「一方通行…」
一方通行「あァ? ってなんだおめェか…」
ミサカ「監督不行き届きです、とミサカはあなたを追及します」
一方通行「仕方ねェだろうがァ! こいつがチョロチョロ動き回る度に一々それにくっついて歩く身にもなってみやがれ!!」
佐天「あのー…お取り込み中の所申し訳ないんですけど、どちら様ですか?」
一方通行「んあ? ああ、俺はこのクソガキの保護者みてェなモンd」
打ち止め「わたしの彼氏だよ!ってミサk」
一方通行「てめェはもうしゃべンな!!」ガスッ
打ち止め「うきゅう!」
一方通行「で! えーっとどこまではなしたっけかなァ…まあいいか。っつー訳だ。世話ァかけたな、じゃァな」
打ち止め「あぁー!! 待って! まだハンバーグを食べてないってミサカはミサカは痛切に主張したり!」
一方通行「ンなもんいつでも食ェんだろうが」
打ち止め「ダメー!! 今食べたいのー! ハンバーグ! ハンバーグー!!」ズルズル
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 17:05:19.33 ID:yPwQoxzX0
佐天「………」
ミサカ「………」
佐天「…彼氏なの?」
ミサカ「…さあ」
佐天「………」
ミサカ「………」
佐天「…ロリコンだ…」
ミサカ「ぶふっ!」プルプル
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:00:33.15 ID:yPwQoxzX0
店員「ありがとうございましたー」チーン
佐天「さーて、次はどこいこうかなーっと」
ミサカ「おまかせします」
佐天「んー、そうだなー…」
佐天「そういえばさ、ミサカンて御坂さんみたいに何か能力もってたりするの?」
ミサカ「はい、レベル3程度ですが、お姉様と同じ電撃使いの能力を所持しています、とミサカは懇切丁寧に説明します」
佐天「はぁ…そりゃ姉が持ってりゃ妹も持ってるか」
ミサカ「どこか落胆しているように見えますが大丈夫ですか? とミサカは不安げに様子を伺います」
佐天「いやあ、大したことじゃないんだけどね。私はレベル0だからさ、能力を持っている人が羨ましいなあって思っただけ」
ミサカ「羨ましい、ですか?」
佐天「だって、能力を持ってるとなんだか特別になった気がするじゃない? まるで漫画やアニメの主人公みたいで」
ミサカ「………」
佐天「私だってこの学園都市に来る前はどんな非日常が待ってるのか楽しみだったのにさ、検査の結果が開口一番レベル0だよ? 私じゃなくてもショック受けるってそりゃあ…」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:25:02.72 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「私は…何の能力も持っていない『普通』のあなたが羨ましいです」
佐天「なっ、なんでよ(普通…)」カチン
ミサカ「…佐天さんは自分の誕生した意味を考えたことはありますか? とミサカは哲学的なテーマを問いかけます」
佐天「生まれてきた意味…? うーん…お、お父さんとお母さんがそう願ったから?」
ミサカ「それも一つの理由とは言えますね」
佐天「っ…で、それと能力になんの関係があるの?」
ミサカ「私の生まれてきた理由はこの能力にあるのです、とミサカは若干顔を曇らせながら話します」
佐天「えっ?」
ミサカ「私はお姉様である御坂美琴の毛髪から生み出された体細胞クローンです」
ミサカ「お姉様の持つ強力な電撃使いの能力に目を付けた都市の上層部は、お姉様のDNAから軍の戦闘用クローンを作り出しました。その一人が私。妹達10032号です」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:45:25.41 ID:yPwQoxzX0
佐天「ちょっと、ミサカン何言って…」
ミサカ「嘘や冗談ではありません。私と全く同じ性質を持つ者が約一万人、この都市で生活しているのです」
佐天「嘘だよ!」
ミサカ「ですから嘘ではありません」
佐天「嘘! ひどいよミサカン! そんな適当なこと言って私に同情してるつもり!?」
佐天「今まで冗談だと思って聞き流してたけど、こんな時にまでそんなこと言うなんて…」
ミサカ「信じる信じないはあなたの自由です。しかし、私がこのことについて触れたのは決して同情心からなどではありません」
佐天「ま、まだ言う!? 信じられない!! その絵空事もミサカンも!!」
ミサカ「わ、私は、ミサカは…絵空事なんて…」
佐天「もう知らない!! ミサカンのバカーーーーーーー!!!」ダッ
ミサカ「あ、さtっ!…さん…」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:59:16.36 ID:yPwQoxzX0
御坂「あーあー何やってんのよ」
ミサカ「! お姉様…」
御坂「あんたが友達と遊ぶって言うから心配になって付いてきてみたらこのザマよ」
ミサカ「………」
御坂「あのねえ、唐突にあんなこと言ったって一般人がすんなり信じるわけないでしょうが」
御坂「いくら能力開発の進んだ学園都市だからって、さすがにクローンが一万体なんて言われたら誰も信じらんないわよ…」
ミサカ「そう、でしょうか…?」
御坂「そう! ましてあのタイミングであれじゃあ誰だって怒って当然よ!」
ミサカ「スミマセン…」ガクリ
御坂「まあ、あの子の場合はちょっと特別かもしれないけどね…」
ミサカ「特別…?」
御坂「うん…まっ、それにしても佐天さんと初春さんの言ってた新しい友達ってあんたのことだったのね」
ミサカ「お知り合い、なんですか?」
御坂「まあね…」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:12:13.24 ID:yPwQoxzX0
御坂「まあ、でも一概にあんたが悪い、ってハッキリとは言えないけどね」
ミサカ「え?」
御坂「あんたの言いたかったこと、わからない身の上でもないしさ…」
ミサカ「お姉様…」
御坂「私達ってさ、複雑よね。こう一言では表せないような、他人にはうまく理解できないような?」
ミサカ「………」
御坂「ちょっとそこに寄ってかない? 私がおごるからさ、ね?」
ミサカ「…はい」コクリ
御坂「明日、ちゃんと謝れるように、練習しましょ!」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:32:12.52 ID:yPwQoxzX0
佐天「あーあ、またやっちゃった」トボトボ
佐天「自分から振った話題なのに、一生懸命慰めてくれてたかもしれないのに」
佐天「私ってホント、嫌な子」
佐天「…でも、ミサカンもミサカンだよ」
佐天「人の気も知らないであんな冗談言っちゃってさ」
佐天「それに『普通』! なによ『普通』って、特別な者の余裕?」
佐天「私だってそっち側の人間で居たかったんだからね」
佐天「あーなんか腹立ってきたー!」
佐天「って…また…」
佐天「ホント、嫌な子」ガックシ
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:55:05.75 ID:yPwQoxzX0
その夜
佐天「はぁ…結局家にも帰らないままこんな時間になっちゃった…」
佐天「なにやってんだろ、私…」ドンッ
佐天「あたっ、あっスミマセン」
一方通行「ちっ、これからは前見て歩けよ」トコトコトコ
佐天「あれ、あの人って確かミサカちゃんの彼氏の…」
佐天「アクセラ…アセロラ…ロリコン…あっ、アクセロリータさん」
佐天「ミサカちゃん送って帰るところなのかな?」
佐天「って、ん? なんかいる?」
打ち止め(コソコソ)
佐天「ってあれはミサカちゃん? 何やってんだろ? かくれんぼ? いやいやこんな時間に?」
佐天「なんか彼氏さんを尾行してるみたいなんですけど…」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:00:33.83 ID:EP+dDL2j0
ロリータ言ってやるなwwww
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:07:04.10 ID:8MbsgUPt0
トコトコって一方さんかわいいなw
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:37:37.01 ID:yPwQoxzX0
佐天「ミーサカちゃん?」
打ち止め「うひゃあ! ごめんなさい芳川黄泉川ー…ってなんだオトモダチかー! 脅かさないでよ、ってミサカはミサカはちょっと怒ってみたり」
佐天「ごめんごめん、でもこんな時間に何してるの?」
打ち止め「見てのとおり、あの人を尾行してるんだよ、ってミサカはミサカは大胆に発言してみたり」エッヘン
佐天「いや、確かに随分と大胆発言だけど胸を張られても…そもそもなんで尾行なんかしてるの?」
打ち止め「それは…最近あの人、夜になるとコソコソ家を出てくことが多いから、何をしてるのか気になって…」
佐天「ははあ、なるほど、つまり浮気調査ってわけだ」
打ち止め「浮気!? ウソウソ! あの人がそんなことするわけない、ってミサカはミサカはキッパリと言ってみたり!」
佐天「いやいやわからないよ? あの年頃はとにかく何を考えてるかわからないからね~」
打ち止め「そんな、あの人に限って…」
佐天「どうする? ミサカちゃん」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 21:42:37.10 ID:yPwQoxzX0
佐天(一体私は何やってんだろ、はぁ…)コソコソ
打ち止め「絶対にあり得ないもん、ってミサカはミサカはそれでも内心ビクビクだったり」コソコソ
佐天「ところでどうしてミサカちゃんとあの人は付き合うことになったの?」
ミサカ「え~? えへへ~それを聞いちゃうの~? ってミサカはミサカは恥ずかしがってみたり」
佐天「えー? なになに? お姉さん気になっちゃうなー」
ミサカ「うふふー、それはねー…ってあれっ! あの人がいない!」
佐天「あ、ホントだ。話してるうちに行っちゃったみたいだね」
打ち止め「早く追いかけなきゃ! ってミサカはミサカはとても急いでみたり!」ダッ
佐天「あ、ちょっと一人じゃ危ないよー!」ダッ
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 21:54:30.37 ID:yPwQoxzX0
佐天(よく考えたら私が付いて行くことなかった…)
佐天(でもなーんかほっとけないのよねーこの子)
佐天(それに…)
打ち止め「あっ、いた! ここからはこっそり、ってミサカはミサカは慎重に行動してみる」コソコソ
佐天「うん、こっそりね」コソコソ
佐天(なんだか『普通』じゃない非日常にいるような気がするんだ)
打ち止め「むむっ! なんかいかがわしい物に近寄ってる、ってミサカはミサカは気を付けてみたり」
佐天「あれは…自動販売機だね。ということは…」
打ち止め「ということはー?」
佐天「子供にはまだ早い」
打ち止め「えー、ケチー!」
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:01:21.96 ID:yZjZDT1B0
ロリ系のビニ本か
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:07:02.83 ID:YU8Yft3Y0
エロ本の自販か
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:16:45.57 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「教えて教えて~、ってミサカは実力行使に出たり~」ぽかぽか
佐天「いたた、まあまあ彼の買った物を見ればわかるって」
打ち止め「ほんとー?」
佐天「ホントホント。ほら、あれ見てあれ!」
一方通行「………」ガコン
打ち止め「ガコン~? 普通のジュースじゃないの、ってミサカはミサカは疑わしそうな目であなたを見たり」
佐天「あっれ~? おっかしいな~」
一方通行「ゴクゴク、ふゥ」
佐天「ってあれビールじゃないの!?」
打ち止め「えー!? 『子どもが飲んだら死んじゃうじゃん』っていつも黄泉川が言ってるあれ!? 大変、止めなきゃ!」ダッ
佐天「あ、ちょっと!」
打ち止め「だめ~、早まらないでー! 死んじゃいやー!!」ダダダダダ
一方通行「ゲッ、クソガキィ!? なんだってこンなとこにいやがる!」
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:32:35.05 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「ミサカが悪いんなら良い子にするから死んじゃダメー!!」ギュッ
一方通行「くっつくなっての! 大体ナニ言ってやがンだテメェ、なンで俺が死ななきゃなンねェんだ?」
打ち止め「だって、だって黄泉川が~! わああああああん!!」ぎゅうううう
一方通行「だからくっつくなって言ってンだろがァ! あのクソババアまたコドモに下らねェ嘘吹き込みやがって! ぜってェ殺す!!」
佐天(微笑ましい)
佐天(でもまあそうだよね。いくら学園都市って言ったって、そうそうそこらに非日常的な何かが溢れてるわけないよね)
佐天(そんなのは、ここで暮らすようになって私が一番痛感したのに…)
佐天(帰ろう。明日、ミサカンに謝らなきゃ…)ドンッ
佐天「あいたっ、スミマセン」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:19:41.34 ID:yPwQoxzX0
不良「ん? なんだあんた…ってほお~、なかなかめんこい嬢ちゃんやないか」
佐天「えっ、あのっ(背ぇ高っ)」
不良「あれっ、『めんこい』は関西弁であってるんやったかのお…」ブツブツ
佐天(な、なんかブツブツ言い出したし絶対危ない人だ。早く逃げよう)そそくさ
不良「おっとちょいまち嬢ちゃん」ガシッ
佐天「ひっ…!」
不良「つれないじゃないの嬢ちゃん、ボクぁ落下型ヒロインのみならず…」ブツブツ
佐天(うわあ…今度はなんか語りだした。じゅ、呪文?)
不良「…まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持っているんよ?」
佐天(な、なんかこれって、もしかして襲われてる!?)
不良「なーんちゃって! と、いうのは全部関西流ジョークでしt」
佐天「キャアアアアアアア変態いいいいい!!!」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:25:24.25 ID:lg0F1Fp7P
あお…がみ・・・?
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:32:13.74 ID:KrB/qIdX0
青ピwwww
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:41:57.72 ID:yPwQoxzX0
不良「ええっ!? いやだから今までのは全部関西流ジョークだって…」
ビシッパリィ
不良「…言っ…て」タラー
ミサカ「夜陰に乗じて女子を襲うとはとんだ女の敵ですね、とミサカはあなたの無礼に先制攻撃で応えます」
佐天「ミサカン!」
不良「(電撃使い!?)いやだからね、襲うもナニも全部冗談でやったことd」
ミサカ「冗談であれば他人を襲ってもいいと言うのですか? とミサカは溢れる怒気を抑えながら質問します」スゥッ
不良「後ろっ!? 高速移動か!?」ガバッ
ミサカ「それにもまして見ず知らずの他人のそれも女子の体を直に触れるとはどういう了見なのですか? とミサカは軽蔑の眼差しをあなたに向けます」ザッ
不良「う、上!? いや、でも後ろにもまだ一人いる! ということは、分身? いや、幻覚か!」
佐天「う、嘘、ミサカンが3人…?」
ミサカ「「「さあ、答えてください」」」
不良「う、あ、ああ」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:44:33.10 ID:5hjxLlZh0
これが青ピだったら歓喜する状況だよなw
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:47:27.16 ID:KrB/qIdX0
双子を超える属性持ちとか青ピ大歓喜だろwww
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:48:00.90 ID:RJsBVrrjO
パンツ丸見えでピアス大勝利だろ
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:01:54.56 ID:OsHhHn1D0
不良「それが…関西流ジョークなんよ…」フッ
ミサカ「「「死ね!」」」
不良「ギャアアアアア!! で、でも美少女三人に殺されるなら…ほん…も…う…」バタリ
佐天「…死んだ?」
ミサカ「残念ながらまだ息はあるようですね、とミサカは下の汚物を白眼視します」
佐天「ミサカン…どうして?」
ミサカ「何故この場所がわかったのかという意味でしたら、妹達はネットワークで繋がっていますので上位個体の視点から既にあなたの所在は確認済みでした、とミサカは懇切丁寧に種明かしをします」
佐天「そうじゃないよ…私、ミサカンのこと大嫌いって…」
211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:16:19.46 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「大嫌いでも…」
ミサカ「『友達』ですから」
佐天「あ…っ」
ミサカ(ニコッ)
佐天「うっ…ひぐっ…ごめん…ごめんね…あんな酷いこと言って…ぐすっ…」
ミサカ「いいんですよ。あのタイミングでは何も知らないあなたの方が怒って当然です、とミサカは心から謝罪します」
ミサカ「それに大嫌いとまでは言われてませんよ、とミサカはあなたに訂正を求めます」
佐天「うぅ…ホントに…ホントに嫌な子…うあ…」ぎゅっ
ミサカ「よしよしです」ぽんぽん」
佐天「わぁぁぁぁぁぁん!」
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:21:12.36 ID:yLHtOKtLQ
俺「ふっ俺が手を貸す必要もなかったか……」スゥ
そういうと彼は暗い夜の闇に吸い込まれるように消えていった………
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:24:50.20 ID:tfBOQZDj0
それが彼の最後の人生だった…
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:28:26.80 ID:G7StmW1tO
>>212-213
わろた
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:30:18.58 ID:Rqd2Nndd0
>>212-213
おまいのことは忘れない
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:33:55.18 ID:OsHhHn1D0
少し経って
佐天「ミサカン、ホントだったんだね、同じ顔のクローンがいるって…」
ミサカ「はい…ショックですか? とミサカは真摯にあなたに訪ねます」
佐天「ううん、そんなことないよ。だってミサカンはミサカンだもん」
ミサカ「…そうですか」
ミサカ「…あの、佐天さん。今日の話の続きなんですけど」
佐天「うん?」
ミサカ「私の誕生した目的は、私に宿るこの能力を兵器として使用するためです…」
ミサカ「ですから、この能力がなければ、私は存在することすらできませんでした」
ミサカ「それを鑑みると、私の置かれていた状況は誕生するその瞬間から実に非日常的だったでしょう」
佐天「………」
ミサカ「私たちは捨て駒として生まれてきたために、今まで過酷な道のりを歩んできました」
ミサカ「中には、殺されるためだけに生まれてきたような妹達も何人もいました」
佐天「…酷い」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:53:29.36 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「はい…でも、それが私たちの日常でした。『普通』のことでした」
ミサカ「妹達は何の疑問も抱かずにただ淡々と捨て駒としての役割を全うして死んでいきました」
佐天「そんな…! じゃあ妹達はいつまでも使い捨て道具扱いってわけ!?」
ミサカ「いいえ、違います。私より先に誕生した妹達が皆死に、ついに私が殺されようとした時、ある人が助けてくれたんです」
佐天「ある人?」
ミサカ「ええ、その人は私を助けたあと、妹達がこれ以上死なないように措置をとってくれました」
ミサカ「ですから、私たち妹達にとってあの人は恩人なのです」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ! じゃあその恩人って人と私の言ってたこととなんの関係があるの?」
ミサカ「話は最後まで聞くものです。その人のおかげで、妹達は自由と権利を得ました。何者にも使われることのない、自由な非日常を私たちは手にしたのです」
ミサカ「佐天さん、私にとってはあなたと今こうして過ごしていることの方が、よほど非日常的です」
佐天「私が、非日常的…?」
ミサカ「はい」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:19:19.57 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「日常、非日常というのは、人によって異なるものです」
ミサカ「でも、佐天さんにおける日常は、少なくとも私にとってはこの上なく素晴らしいものですよ」
佐天「そう、なの…かな?」
ミサカ「はい、それに『普通』があるからこその非日常です。佐天さん自身が非日常に埋没してしまっては、折角の非日常も『普通』という枠の中にはまってしまいます」
ミサカ「だから、『普通』が嫌いなんて思わずに、いつまでもあなたの『普通』を大切にしておいてください」
佐天「…うん、そっか。そうだよね」
佐天「私、『普通』って言うのを少し勘違いしてたみたい」
佐天「能力を持ってる人だけが特別で、それ以外の人はみんな特別なんかじゃないって…」
佐天「でもそうじゃなくて、うまく言えないけど、能力を持っている人は能力を使えることが『普通』だから、もし私が能力を持ったとしても結局『普通』っていうことを否定することはできない。つまり能力と非日常は関係ないって、そういうことだよね?」
ミサカ「わかってもらえましたか」ニコッ
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:41:34.96 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「佐天さん」
佐天「なに?」
ミサカ「佐天さん、さっきミサカはミサカだと言ってくれましたね、とミサカは一応の確認をとります」
佐天「うん、言ったけど…それが?」
ミサカ「面と向かってああ言ってくれたのはあなたが二人目です、とミサカは素直に嬉しさを表現します」
佐天「えっ、あははー照れるなー。じゃあ一人目っていうのは一体誰なの?」
ミサカ「私たちを救ってくれたあの人です、とミサカは憂いを帯びた目で虚空を見つめます」
佐天「やっぱ能力者?」
ミサカ「いいえ、彼はレベル0の無能力者です」
佐天「カッコいいの?」
ミサカ「それはもう…」
佐天「その人のこと好き?」
ミサカ「それはもう…あっ!」
佐天(ニヤニヤ)
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:50:04.84 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「も、もうあなたという人は! とミサカは巧みな誘導術に内心舌を巻きます」
佐天「ふんふん、ミサカンの好きな人は妹達の恩人のあの人…これはみんなに知らせないと」ピッピッピ
ミサカ「!」バチィ
佐天「きゃっ!」ボンッ
佐天「あー! 私の携帯がー!!」
ミサカ「自業自得です、とミサカは因果応報を説きます」
佐天「あーひどーい! ミサカンなんて嫌いー!」
ミサカ「そ、そんな…佐天さん」
佐天「フフッ、嫌いでも、友達だよ?」
fin
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:55:06.89 ID:mvX6b5100
/≦三三三三三ミト、 . ―― .
《 二二二二二フノ/`ヽ / \
| l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ / , !l ヽ
ト== ==彡 》=《:ヽ ′ ―‐ァ!l / ̄}
/≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ | (__ _ノ |
′: /: イ: /': :/ |:リ ヽ }i! : . | _j_ ツ |
i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i| | d __ 、、 |
|:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l| | ノ - ノ |
|小f} ` , ´ ji }} : .{ { ┌. ー ´ }
}小 _ ,ムイ|: :∧ . |/ ヨ
//:込 └` /| : :i i : :.∧ 、 o ―┐!l /
/:小:i: :> . .イ _L__|:| :li {∧ \ __ノ /
. /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'. / く
N V 「{´ / ヽ{ハ| `\ / ヽ
| }人ノ/ li V _.′贈 惜 と '
i´ } //} i′′ ハ 、| `ヽ. り し ミ !
{ { 〃ノ {l l! } : { } ま み サ |
rー‐'⌒ヽ ,イ i{| | i | す な カ
〉一 ' ∨n ∨ ′ ハ | い. は }
`r‐‐ ´ V | | ! 称 ′
‘r‐‐ ´ \ }/i⌒ヽ { . 賛 /
`¨¨` ー .、 ` < ` | `ト、 } ヽ を
}}\  ̄ `ヽ ト ソ \ /
ノi \ } } ` ―‐ ´
// > . | ノ
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 02:00:18.59 ID:L4+L2KhlO
乙です!
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 02:07:31.13 ID:L4+L2KhlO
出来るならばでいい。途中離脱した初春とミサカ。
この二人が佐天を通じて『知り合い』から『友達』になる過程を読んでみたい。
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 21:32:54.31 ID:OsHhHn1D0
佐天の部屋
初春「佐天さ~ん、大丈夫ですか~」ガチャ
ミサカ「お邪魔しています」ペコリ
初春「あっ御坂さん、来てたんですか、こんにちは」
ミサカ「これはご丁寧に、とミサカは丁重にお辞儀をします」
初春「って、妹さんの方でしたか」ビクッ
ミサカ「はい、よろしければミサカンと呼んで頂いて構いません」
初春「ミ、ミサカン…?」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 21:49:14.60 ID:OsHhHn1D0
初春「ところで、佐天さんの容態はどうですか?」
ミサカ「若干の熱はあるものの呼吸・心拍数ともに安定しています、とミサカは的確に経過を報告します」
佐天「う~ん…むにゃ…」
初春「そうですか、よかった…」ホッ
初春「それにしても、佐天さんが授業中に突然倒れたときはビックリしましたよ」
ミサカ「身体スキャンの結果99%カゼですね、とミサカは判断します」
初春「ナントカはカゼひかないなんていいますけどねー、ホントに珍しいですよ」
佐天「ういはるー今日は…みずたま…すぅ…」
初春(当たってる! どうして!?)
291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:04:33.45 ID:OsHhHn1D0
しばし間
ミサカ「………」
初春(くるくる)←なんとなく緊張している
ミサカ「ところで気になっていたのですが…」
初春「ひゃいっ!? な、なんですか?」
ミサカ「…その頭の花にはどういった意味があるのでしょうか、とミサカは珍しく興味を示します」
初春「えっ! コレですか? う~ん、話せば長いんですけど…」
ミサカ「寄生されているのですか?」
初春「違いますっ!」ガクッ
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:18:02.50 ID:OsHhHn1D0
初春「そうですねえ…強いて言えば私にとってのサブウェポンみたいなものですかね」
ミサカ「隠し武器ですか、とミサカはその花の意外な危険性に驚嘆します」
初春「そんな物騒な物じゃありませんよ…簡潔に機能を説明すると、基本的に私の思考を支援してくれるツールといった感じですね」
ミサカ「なるほど、ミサカはてっきり人体に有害な花粉を飛ばして身を守るものかと思いました」
初春「だからそんな危険物ではなくてただの花ですって…でも普通にお洒落としても楽しめますから、そんなに悪いものでも無いんですよ?」
ミサカ「つまり外装的には違和感の無い支援兵器兼装飾品というわけですね」
初春「その武器とか兵器っていうのから離れてください」シクシク
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:35:32.75 ID:OsHhHn1D0
初春「そういえば、み、ミサカンさんもいつも頭にゴーグル付けてますよね。そっちはなんなんですか?」
ミサカ「これはあなたと同じように、ミサカにとっての支援ツールです」
ミサカ「ミサカの能力の低さを補うために、このゴーグルには周囲の電磁波や磁力線を視覚化する機能が備わっているのです」
初春「へ、へーそうなんですかー」
初春(そっちの方がよっぽど兵器っぽいじゃないですか~!)
ミサカ「まあ、それでもお姉様の能力には遠く及びませんが、とミサカは自己の能力を客観的に評します」
初春「電撃使いなんですか~」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:48:10.35 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「………」
初春「………」もぞもぞ←やっぱり会話が続かず手持ち無沙汰
ミサカ「ふぁ…ふぁ…」ムズムズ
初春(ク、クシャミ?)
ミサカ「ぴょっ!!」
初春(ぴょ!?)
ミサカ「…今、何か聞きましたか?」
初春「いっいえ! なにも聞いてません!」ブンブン
ミサカ「…そうですか、ならいいです」ズビー
初春(絶対ぴょって言った…)
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:54:54.91 ID:7F+k7zbo0
佐天「御坂さーん!どうしてそんなに強くなっちゃったんですかー!?」
御坂「真面目にやってきたからよ」
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:01:34.62 ID:S7Gyp+aa0
あーーーーっはっはっはっ
ってやかましいわ
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:03:12.10 ID:OsHhHn1D0
ミサカ(じーーーっ)
初春「………………」
ミサカ(じーーーーーーっ)
初春「………………」
ミサカ(じーーーーーーーーーっ)
初春「………………ぷふっ」
ミサカ「…笑いましたね、とミサカは詰問します」
初春「わ、笑ってなんかいませんよう」ぷぷっ
ミサカ「やはり笑っています! 誰が柱に乗って飛んでく殺し屋みたいですかー!!」
ビシャーン!!
初春「きゃああああ! 言ってませーーーん!!」
302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:18:46.32 ID:OsHhHn1D0
佐天「う、う~ん?」モゾモゾ
初春「ほ、ほら、ミサカンさん! 佐天さん起こしちゃいますよ!」
ミサカ「はっ、ミサカとしたことが…つい我を忘れました、とミサカは深く反省します」
初春「た、助かりました…」ホッ
初春「って、ん? 佐天さんが、寝てる…?」
ミサカ「?」
初春(こ、これは常日頃からの恨みを晴らす絶好のチャンスなのでは…!)
初春「うふふふ、いひひ、えへへ」にへら~
ミサカ「何かよからぬことを企んでいるようですね、とミサカは邪悪なにやけ顔を指摘します」
305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:46:11.42 ID:OsHhHn1D0
初春「佐天さ~ん恨まないでくださいね~これもみんな今までの行いが悪いせいなんですよ~」わきわき
ミサカ「………」
初春「まずは会う度に毎度の如くめくってくれるスカートを…」ゴゴゴゴゴ
ミサカ(誰もいない部屋でスカートをめくるのはただの変態なのでは…? とミサカは心の中でツッコミを入れます)
初春「今日の佐天さんのパンツは~♪………………!?」
初春「えっ、あれっ…あ、あの…その」カァァァァァ
初春「なんで…は、はいてないんですか?」ぼっ
ミサカ「はい、随分と汗をかいていたようなのでミサカが脱がしましたが、とミサカは佐天さんに誤解が及ばぬよう弁解します」
初春「あ………、そ、そうだったんですか………はぁ~っ」ドキドキ
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:48:45.42 ID:ACrTM3mG0
佐天さんの生えたて局部
ゴクリ
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:50:51.48 ID:F9lbT6AdP
なんで…は、はえてないんですか?
に見えた
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 00:05:52.15 ID:PEN/OJhc0
初春「ふにゃあ…」くたっ
初春「…もうイタズラはやめます。佐天さんに、あと心臓にも悪いですし………」
ミサカ「それが賢明な判断かと、とミサカはあなたの選択の正しさを肯定します」
初春「やっぱりこういうことは佐天さんの専売特許なんですかね…」しくしく
ミサカ「このようなことが専売特許でも誇れる部分は皆無だとミサカは思うのですが………」
初春「う~~~~~! それでもなんだか悔しいです~!」バシバシ!←床を叩いている
ミサカ「佐天さんも罪作りな人ですね、違う意味で、とミサカは呆れます」
初春「~~~~~~! ………って、あれ?」
312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 00:27:49.37 ID:PEN/OJhc0
ミサカ「?」
初春「そういえばミサカンさん、佐天さんの名前………」
ミサカ「名前………?」
初春「あっ、名前で呼んでるんですねって思って」
初春「その…ミサカンさんってあんまり人のことを名前で呼ばないようなイメージがあるので…」
ミサカ「ああ、そういうことですか、とミサカは合点がいきました」
ミサカ「はい、ミサカと佐天さんは『友達』ですから」
初春「友達………」
ミサカ「はい」ニコッ
初春「…そうですか………さすがは佐天さんですねえ」
ミサカ「何がですか? とミサカは首を傾げて見せます」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 21:35:22.18 ID:PEN/OJhc0
初春「いえ、佐天さんって友達多いじゃないですか?」
ミサカ「それがどうかしたのですか? とミサカは益々あなたの言わんとする事を測りかねます」
初春「だって、私はあんまり初対面の人とお話したりするの得意じゃないですから、誰とでもすぐ仲良くなれる佐天さんが羨ましいなあって………」
ミサカ「誰とでも…ですか?」
初春「はい…誰とでも」
ミサカ「それは容貌や外見に関係なく誰彼見境なく声をかけるということですか? とミサカは意味を問いただします」
初春「あ、も、もちろんそんな極端なわけじゃありませんよ!」あたふた
ミサカ「そうですか…」
初春「でも、やっぱり羨ましいです。そういう才能、というか性格が………」
ミサカ「………………」
375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 21:56:59.33 ID:PEN/OJhc0
初春「あはは、そんなこと佐天さんの前で言ったらどんな顔しますかね」
ミサカ「………………」
初春「きっと照れて真っ赤になりますよ、うふふ」
初春「ふふ………はぁ………」
ミサカ「………………そうですね」
初春(ガックリ)←話題を探していたらなんとなく場の空気を重くしてしまい落ち込んでいる
ミサカ「………ミサカも」ポツリ
初春「え?」
ミサカ「ミサカも、決して友人と呼ばれる関係を築くのは得意ではありません、とミサカは淡々と自己分析します」
377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 22:31:58.77 ID:PEN/OJhc0
ミサカ「確かに佐天さんは初対面の方に対しても友好的な態度ではあります」
ミサカ「ミサカも、彼女の持ち前の明るい性格には幾度か心を救われたこともあります、とミサカは無条件に彼女を賞賛します」
初春(コクコク)
ミサカ「しかし、佐天さんにも見方によっては欠点というものは必ずあるはずですし、絶対に彼女のような性格の方が良い、とは断言できませんよ、とミサカは思います」
初春「そういうものでしょうか…」
ミサカ「ええ、客観的な目立ち具合の差はあれど、誰しも他人に及ばない何かを持っているものです」
ミサカ「それに、佐天さんと違ってそのように他人の感情に敏感で思いやりのあるあなたとも、ミサカはお友達になりたいと思っています、とミサカは正直な気持ちを述べます」
初春「ミサカンさん…」
ミサカン「隣の芝は青い、ですよ。『初春さん』」
初春「………はい。えへへ」
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 23:40:18.57 ID:GV/HZcA60
佐天「ふにゃ…? くあ~…あ、よく寝たー………ってあれ? ここどこ?」
初春「あ、佐天さん! 大丈夫ですか?」
ミサカ「目を覚まされたようですね」
佐天「あっれ~、初春? それにミサカンも? どうしたの二人揃って? っていうか私授業受けてなかったっけ?」
初春「授業中に熱で倒れたんですよ。それで先生が佐天さんの家まで運んでくださったんです」
佐天「あーなんだー、そうだったのかー、道理で頭がぼーっとすると思った」
初春「もーどうして登校する前に気が付かなかったんですか」
佐天「たはは、ごめんごめんこれからは気を付けるよ」
ミサカ「日々の体調管理は大切ですよ、とミサカはあなたの健康を気遣います」
初春「まったくです。ホントに心配したんですからね」
佐天「わかったわかったってばー、も~二人して言うことないじゃん」
384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 23:54:48.18 ID:GV/HZcA60
初春「何言ってるんですか、あれだけ私たちに心配かけさせておいて、ね~ミサカンさん」
ミサカ「ええ、介抱する方の身にもなってほしいものです、とミサカは自らの苦労を労います」
佐天「あ~! 何ソレー! 私が寝てる間に勝手に仲良くなっちゃってさー! もういいもん!」バフン
初春「あ~、待ってください佐天さん、いじけて寝込まないでくださいよ~」
キラリ!
佐天「と、見せかけてうりゃー!!」バサッ
初春「キャーーー!! 佐天さんそんなのずるいですー!」
佐天「うっしっし、今日の初春のパンツはピンク色ー!」
ペラリ
ミサカ「そう言う佐天さんは随分大胆な下着をはいておられるようですね、とミサカは透明な下半身の布を指して言います」
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:07:19.86 ID:fFypb1fQ0
佐天「へ? 何が? って………」
佐天「」
初春(そういえばはいてないんでしたね………)
佐天「………コ」
佐天「コラーーー!! 誰だーーー!!」ガターン
ミサカ「ミサカではありません、とミサカは自身の身の潔白を主張します」
初春「ええっ!? そんな! ひどすぎですよミサカンさん~!」
初春「私じゃありませんよ佐天さん!!」
佐天「うふふふふふ…もう~いい~………」
佐天「二人とも、脱がしてやるーーー!!」ドタドタ
初春「イヤーーーー!! それだけはやめてください佐天さーん!」バタバタ
ミサカ「あうう~」ぐいぐい
佐天「待あああてえええ!! 逃がさーん!!」
fin
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:09:24.92 ID:5PArpwlG0
ワロタ乙ww
387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:09:51.75 ID:YL1sDJVi0
いいのう
乙
389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:17:10.75 ID:fFypb1fQ0
以上で初春・ミサカ編は終わりです
なんか今日はイマイチモチベーションが上がらなかったせいか、いつも以上に遅筆でスマソ
ところ所ミスった点もあるからかなり微妙な出来かも
でもなんとかうまく納めたつもり
390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:19:56.35 ID:d36UkIrOO
>>389
乙!おもしろかった。
----------------
当ブログについて
※欄744さんありがとうです。
途中で書き手さんが代わっています。
読み物:禁書目録
お絵かき掲示板
画像掲示板
佐天「へー、御坂さんって姉妹いたんだー…」
ミサカ「やはりお姉様と間違えてましたか…と、ミサカは落胆します」
佐天「あっ、とゴメンね!あまりにも似てたからさっ!」
ミサカ「まぁ、間違われる事はたくさんあるので慣れてます、と、ミサカは今までの対応を思い出します」
佐天「ところで…このゴーグルは何なの?」
ミサカ「暗視ゴーグル、と、ミサカは即答します」
佐天「暗視ゴーグルなの!?何でそんな物…」
ミサカ「見えない敵から身を守るため、と、ミサカは上手いことを言います」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:04:50.42 ID:D8K7xYWo0
佐天「あー、そういえば同じ御坂なら、下の名前は何なの?」
ミサカ「ミサカはミサカです、と、断言します」
佐天「え?だから下の名前を…」
ミサカ「だからミサカはミサカです、としつこさを少々覚えながら断言します」
佐天「えーと…御坂ミサカとか…?」
ミサカ「ミサカはミサカだけでミサカなのです、と、ミサカは主張します」
佐天「…ゲシュタルト崩壊してきた…」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:16:59.31 ID:D8K7xYWo0
佐天「ミカサ…ミサ…ミシカ……ミサ…」
佐天「ミサカンって呼んで良いかな?」
ミサカ「ミサカン…ですか?と、ミサカはいきなり仇名を付けられた事に驚愕します」
佐天「いやー、御坂さんも居るしややこしくなりそうだしさー、特別って事で…ダメかな?」
ミサカ「特別…ですか…別に構わないですが、と、ミサカは戸惑いつつも許可を出します」
佐天「わーい♪じゃあ宜しくねミサカン♪」
ミサカ「うっ、やっぱ恥ずかしいです…と、ミサカはあだ名で呼ばれる事に赤面します」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:39:29.56 ID:D8K7xYWo0
佐天「ミサカンって何か変わってるね、主に喋り方とか喋り方とか暗視ゴーグルとか」
ミサカ「変わってると言われれば心外ですが否定は出来ませんね、とミサカは半ば認めます」
佐天「いや、面白いから良いと思うけどさー」
ミサカ「面白い…ですか、とミサカは考え込みます」
佐天「あ、そうだ!これから初春誘って遊びに行くんだけど一緒にどうかな?」
ミサカ「はて…私を誘ってもお邪魔になるでしょうに…とミサカは遠回りに遠慮します」
佐天「いやいやー、邪魔なんてとても…むしろ楽しいってきっと!」
ミサカ「は、はぁ…とミサカは結局ほぼ強制に連れられて戸惑います」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 18:56:13.50 ID:D8K7xYWo0
佐天「おーい、うーいーはーるぅー♪」
ゴソゴソ
佐天「今日はクマちゃんかー」
初春「ひゃぁ!!///」
初春「うー…もう、佐天さんのバカバカァー!!」
佐天「あっはは、初春ごっめーん♪」
ミサカ「クマちゃんとは可愛らしいですね、とミサカはなだめてみます」
初春「ちょっと御坂さんまでっ…て、アレ?そのゴーグル何ですか?」
ミサカ・佐天「「暗視ゴーグル、とミサカは即答します」」
ミサカ「っ!?」
佐天「いやー、何かデジャブを感じたからねー」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 19:14:00.06 ID:D8K7xYWo0
初春「それにしても…御坂さん、雰囲気も何か違う気もしますし…どうしたんですか?」
佐天「いや、この子御坂さんの妹だってさー」
初春「ええっ!?御坂さん妹居たんですねー…意外です」
佐天「ってアレ?同じ姉妹が学園都市に居るのに一緒に住んでないの?前に寮に行った時には居なかったけど…」
ミサカ「…それは…禁則事項です、とミサカは誰かの物まねをしてごまかします」
佐天「んー…御坂さんが話さないんだから…よっぽど深い事情があるのかなー…」
ミサカ「深い事情というのはあながち間違ってませんね、とミサカは半ば肯定します」
佐天「深い事情なら…この初春って子もね…頭に花が生え…養分が吸い取られるっていう呪いが…」
ミサカ「生えてたんですか…と、ミサカは新たな発見に驚きます…」
初春「だから生えてる訳では無いですって!!嘘を教えないで下さいっ!!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 19:28:56.90 ID:AQ1q3H/i0
ほのぼのするねぇ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 20:44:17.16 ID:D8K7xYWo0
佐天「あ、この子ミサカンって呼んであげてね」
初春「み、ミサカンですか、えっ?下の名前は…」
佐天「おっと、それもデジャビューだ!ミサカンはミサカだよねー」
ミサカ「はい、ミサカはミサカです、とミサカは肯定します」
初春「えっ?えっ?…あ!御坂ミサカって名前ですか?」
佐天「やっぱそういう反応取るよねー」
ミサカ「ミサカはミサカであってミサカはミサカって名前なんです、とミサカはキッパリ主張します」
佐天「この通り、ややこしいからミサカンって呼ぼうね」
初春「げしゅたると崩壊です…えぇと…よろしくお願いします…ミサカンさん」
ミサカ「こちらこそ…あだ名でさん付けは不自然な感じが…とミサカは指摘してみます」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 20:59:46.85 ID:D8K7xYWo0
ミサカ「お二人は仲が良いんですね、とミサカは印象を述べてみます」
佐天「んー、まーねー」
初春「そう言われると恥ずかしいですが…ハイ」
佐天「ミサカンは仲の良い友達は居るの?」
ミサカ「友達…ですか、とミサカは深く考え込みます」
ミサカ「友達というより…一万人くらい互いを分かちあった仲の人たちが居ますね、とミサカは曖昧に述べます」
初春「い、一万人!?」
ミサカ「と、まぁ家族みたいな仲なんですが、とミサカは更に曖昧に訂正します」
佐天「一万人の家族ぅっ!?それってどういう家庭なのっ!?」
ミサカ「まぁ、詳しくは禁則事項…深い事情があるのです、とミサカは物まねをしつつ答えます」
初春(この人どんだけ凄い事情を…何というか…変わってますね)
佐天(やっぱこの人面白いな…)
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 22:32:55.38 ID:UaeQDApO0
黒子「初春!」バァン
初春「うわっ! 白井さんどうしたんですかいきなり」
黒子「どうもこうもありませんの! 緊急事態ですの! とにかく早く来てほしいんですの!」
初春「っ! わかりました。佐天さんミサカさんごめんなさい、ちょっと席を外させて貰います」
佐天「はいはいいってらっしゃい。お仕事頑張ってね」
ミサカ「?」
黒子「早く早く! テレポートで一気に行きますわよ」
初春「はっ、はい」
黒子「それでは失礼致しましたの」ヒュンッ
佐天「あはは、相変わらず慌ただしいなあ」
ミサカ「一体あの二人はどこへでかけたのですか? とミサカは素朴な疑問をあなたに投げかけます」
佐天「あーえっとね、あの二人は風紀委員なんだ。だからいつもこうやって突然現場に駆り出されるなんてのは日常茶飯事なんだよ」
ミサカ「そうなのですか…」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 22:48:51.82 ID:UaeQDApO0
佐天「さってと、初春もいなくなっちゃったし何しようかミサカン」
ミサカ「とその前に他人の部屋に本人なしでいつまでも滞在するというのはいかがなものでしょうか、とミサカはあなたの常識を少々疑います」
佐天「えー? いいのいいのどうせいつものことだし今更どうこう言わないって。そ・れ・よ・り・も」
ミサカ「??」
佐天「さあさあ初春の部屋探索といきましょうかねえ」ワキワキ
ミサカ「倫理的に考えてあなたのしようとしている行為は俗に言うプライバシーの侵害なのでは? とミサカは益々あなたの常識を疑います」
佐天「まずは本棚からー!」
ミサカ「人の話を聞いてくださいとミサカは呆れながら注意を促します」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:08:27.40 ID:UaeQDApO0
佐天「うーん、これといって面白そうなものはないなあ。ていうか初春難しい本ばっかしじゃん」
ミサカ「それはただのカモフラージュですね」
佐天「え?なになに」
ミサカ「例えばその二段目の一番端にあるカバー付きの文庫本を開いてみてください、とミサカは的確に指示します」
佐天「これ?うーんどれどれ…うわ、これは!」
佐天「口に出すのも恥ずかしいタイトルの卑猥な小説」
ミサカ「男性同士の愛を描いた偏愛小説のようですね、とミサカは若干彼女に失望します」
佐天「初春…何があなたをそんな子にしてしまったの?」
佐天「ていうかミサカンも興味津々で私に荷担してるじゃん!」
ミサカ「しまった、つい空気に乗せられて…」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:21:33.26 ID:UaeQDApO0
佐天「そういえば普通にタメで話しちゃってるけど、ミサカンって歳いくつなの?」
ミサカ「生まれてから何年経ったか、という意味でしたらミサカはまだ0才です」
佐天「へ? 何言ってるのミサカン」
ミサカ「本当のことです。因みに肉体年齢は14、精神年齢はおおよそ思春期に設定してあります」
佐天「…ぷっ、あははははは!何それー!?何かのアニメ?やっぱりミサカンておもしろーい!」
ミサカ「………」ガックリ
佐天「ねね、それよりミサカン、次は初春のベッドの下を見てみようよ。きっと人には言えないような”おもちゃ”がギッシリ…」
ミサカ「一応言っておきますがあなたのそれは透視能力者の点在するこの学園都市においても立派な犯罪行為です、とミサカは半ば諦めながら忠告します」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:38:56.05 ID:UaeQDApO0
初春「ただいまー、すみません遅くなりましたー!」
黒子「私もお邪魔いたしますわ」
初春「? 佐天さんいないんですかーってキャアアアアアアアアアア!!? なんで私の秘蔵本が出しっぱなしに!? しかもカモフラージュのカバーまでご丁寧にとってありますぅぅ…」
黒子「…初春、なんですの? それは」
初春「ぴぃっ! 違うんです白井さん! これは別に私が欲しくて買ったとかじゃなくて…!」
黒子「ごめんなさい初春。わたくしちょっと急用を思い出しましたの」
初春「ああっ!? 待って白井さん! 誤解ですってばお願いだから私の話を聞いてくださいぃ!」
黒子「あなたみたいな趣味の方を巷じゃ”腐女子”って言うらしいですわよ」
初春(グサッ!)
黒子「まあわたくしには関係のないことですわね」シュンッ
初春「~~~っ! もーっ!なんですかなんですか!!白井さんだって御坂さんにゾッコンのリアル変態百合百合女学生のくせに~っ! うわああああああん!!」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/05(火) 23:56:10.62 ID:UaeQDApO0
初春「佐天さん! 佐天さんでしょうこんな血も涙もないことするのは! 今度という今度は許しませんよ! 佐天さん! いるんでしょ佐天さーん!!」
初春のベッドの下
佐天(あちゃー、まさか白井さんまで連れて帰ってくるとは思わなかった)
ミサカ(少々やりすぎたようですね、とミサカは反省の色を見せます)
佐天(もーミサカンがノリノリでいろんなもの見つけちゃうから)
ミサカ(えぅっ、それを言うのでしたらあの本をテーブルに出しっぱなしにしておこうと提案したのは佐天さんです、とミサカは致命的な論点の穴を突きます)
佐天(なはは、それはそうだけどさ…)
佐天(ってあ! 今私のこと佐天さんって呼んだでしょ)
ミサカ(えあ、今のはあの人の叫び声につられてつい、とミサカは論理的に弁解します)
佐天(いいっていいって。私もいつまでも”あなた”じゃ余所余所しいしね。それに私もミサカンなんて呼んじゃってるし)
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:07:47.54 ID:yPwQoxzX0
ミサカ(そうですか、でも、その…ミサカは…)
佐天(ん~? …そうだ! じゃあ私とミサカンは友達ね!)
ミサカ(とも…だち…?)
佐天(そ! お互いにお互いを呼びあう友達!)
佐天(さっき一万人の仲間がいるっていってたけど、それって友達とはまた違うんでしょ。だったら、わたしがミサカンの初めて の友達になってあげる!)
ミサカ(はじめての…ともだち…)
佐天(ね?)
ミサカ(…コクン)
佐天(ふふふ)
初春「そーこーでーすーねー、見つけましたよ佐天さん…」
佐天「…あれ?」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:24:41.80 ID:yPwQoxzX0
初春「佐天さんどうしてくれるんですか…白井さん誤解したまま帰っちゃいましたよ…あれは別に私の趣味じゃなくて友達が彼氏が家に来るからおいておけないので一時的に預かっていただけのものだったんですよ」
佐天「えっあははは~そーだったんだー、いやーゴメン初春。でも初春さっき秘蔵本っt」
初春「佐天さん…? 世の中には取り返しのつかないこともあるんですよ…今度という今度はきちんと責任とってもらいますからね」
佐天「え? 責任って? ちょっと初春、なんで私の右手首を掴んだまま放さないの? ねえなんか目が虚ろだよ? こっち見てるようで見てないよね? え? いや! ちょっとなんでひっぱるの! 誰かー! 助けて初春に引きずり込まれる!!」
初春「うーふーふー…逃げられませんよ」
佐天「白井さーん! 御坂さーん! 助けてー! はっ、そうだミサカン! ミサカン助けてー…っていない!? いつの間に!」
佐天「わーん! ミサカンの裏切り者ー!! もう友達じゃなーいー!! イヤアアアアアアアアア!!!」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:39:54.69 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「友達…友達…」ブツブツ
御坂「ん?あいつ…おーい!」
ミサカ「あ、お姉様」
御坂「だからいい加減その呼び方やめなさいって」コツン
ミサカ「いたっ」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:44:49.55 ID:yPwQoxzX0
御坂「それで? あんたはこんな夜に何してんの?」
ミサカ「はい、友達と遊んでいました、とみさかは紛れもない事実を述べます」
御坂「へー、あんたにも友達いたんだ。なんていう子?」
ミサカ「はい、さt」
御坂「あーーーっ!!見つけた!」
上条「げっ…やば」ダッ
御坂「コラー!待ちなさーい!!」
ミサカ「あ…」
ミサカ「………」
ミサカ「あれも…ともだち?」 fin
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 00:47:22.11 ID:JHylUBmYO
終わり?乙!
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 01:00:05.39 ID:KrB/qIdX0
ほのぼのはいいなぁ
乙
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 12:54:59.65 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「待ち合わせ時間は午後12時…」ブツブツ
打ち止め「あーっ10032号だ! 何してるのー? ってミサカはミサカは訪ねてみたり」
ミサカ「…上位個体、と一方通行」
一方通行「よォ」
打ち止め「誰かと待ち合わせー? ってミサカはミサカはあなたの交友関係が気になったり」
ミサカ「はい、友達と遊ぶ約束をしているのでその待ち合わせです、とミサカは簡潔に状況を説明します」
打ち止め「へー! いいなーいいなーともだちー! ってミサカは憧れの眼差しであなたを見つめてみたり!」
一方通行「どうでもいいが、オマエラが揃うとややこしィな…」
ミサカ「上位個体は何をしているのですか? とミサカは逆に説明を求めます」
打ち止め「うん! 今日はこの人とデートなn…イタっ!」ゴンッ
一方通行「誰がデートだクソガキ、オラ行くぞ、てめェらの会話聞いてると演算機能が狂っちまィそうだ」
打ち止め「あー待って迷子になっても知らないよーってミサカはミサカはあなたを脅かしてみたり」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:12:48.43 ID:yPwQoxzX0
一方通行「それはてめェだろうが!」ゴスッ
打ち止め「いたーい! 二回もぶったー!」
ミサカ「お気を付けて」
ミサカ「…ふぅ」
ミサカ「………」
ミサカ「……遅いですね」
ミサカ「……あ」
佐天「ごめーん! 待ったー?」
ミサカ「はい、10分と35秒の遅刻です、とミサカは非常に憤慨します」
佐天「いやーごめんごめん、ついついオシャレに手間取っちゃってさー」
佐天「ってあれ? ミサカンは今日も制服なの?」
ミサカ「ミサカは普段から外出する時はこの格好ですが…」
佐天「えっそうなの? でもそれはいけないなー、年頃の女の子がオシャレの一つも覚えてないっていうのはー」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:33:32.88 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「ですが…ミサカは別にこのままでも十分…」
佐天「よーし、じゃあ今日の最初の目的地はお洋服屋さんにけってーい!」
ミサカ「はぁ…」ガックリ
佐天行き付けの洋服屋
佐天「ほらほら見てみてミサカン。これなんて似合いそうじゃない?」
ミサカ「え、それですか? それは少し派手すぎるのではないでしょうか、とミサカは難色を示します」
佐天「えー? そうかなー? じゃあこれなんてどう」
ミサカ「それも似たようなものなのでは? とミサカはやはり首を横に振ります」
佐天「うーんそっかー…ミサカンはなんか薄幸の美少女って感じだから、こういうワンピースが対比的で良いと思ったんだけどなー」
佐天「…あ、そうだ、ならこっちは?」
ミサカ「これ、ですか?」
佐天「うん、ミサカンてクールだし、こういうシックな感じの服の方が好きかなー、なんて」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 13:49:00.78 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「………」ドキドキ
佐天「お? 気に入った? 気に入った? おっけー試着いってみよー!」ドーン
ミサカ「わっ、押さないでください」
試着中
佐天「ワクワク」
試着終了
ミサカ「ど、どうですか? とミサカは顔を赤らめつつも質問します」
佐天「お~…なんていうか、予想通り」
ミサカ「え…似合いませんか…?」
佐天「いーやー、とっても似合ってるよ」
ミサカ「そうですか…良かった」
佐天「いやね、元々何着ても似合うような気はしてたんだけど、まさかここまでとは…」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:03:44.75 ID:yPwQoxzX0
佐天「モデルでもやったら?」
ミサカ「はあ、でもそうなりますと一万人のモデル候補がいるということになります、とミサカは決定的な不安要素を提示します」
佐天「はあ? また何言ってんのミサカン?」
ミサカ「いえ…なんでもありません」ガク
佐天「? よし、じゃあ早くその服買っちゃってさ、お昼食べに行こうお昼!」
ミサカ「はい、わかりました」
店員「ありがとうございましたー」チーン
ミサカ「…♪」
佐天「ふっふっふ、嬉しそうだねミサカン?」
ミサカ「っ! そんなに嬉しそうにはしていません、とミサカはハッキリと断言します」
佐天「またまたー、顔がちょっと笑ってるよー?」
ミサカ「笑っていません」
佐天「笑ってるー」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:08:02.74 ID:Wt9piEYI0
いいコンビだなぁ
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:23:35.54 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「笑っていません、とミサカは誰が何と言おうと断固否認します」
佐天「ん~っ! ミサカンの頑固者!」コチョコチョ
ミサカ「ひあっ! そ、それは不可抗力で…ぷっ、あっあはは! あははは!」
佐天「うりうり~、ここか? ここがええのんか?」コチョコチョ
ミサカ「ひ~う~…」
一方通行「道の真ん中で何やってンだ? アイツら? それにしてもクソガキも急にいなくなりやがるし、ッたく今日はツイてねェ」
佐天「ゴメンミサカン、すごい目立ってたね…」
ミサカン「人の往来するこの都市の真ん中であのような暴挙に出るとは、ミサカはあなたのモラルの欠如を指摘します」
佐天「いやー、ホントにごめんてば、ほら! お昼おごってあげるからさ!」
ミサカ「…本当ですか」じとー
佐天「ホントホント! あっ! あそこのレストランなんてどうかな? そうと決まればレッツゴー!」ダッ
ミサカ「はあ、まったく…」
佐天「早く早くー!」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 14:43:23.67 ID:yPwQoxzX0
店員1「いらっしゃいませー、二名様でいらっしゃいますか?」
佐天「はい、そうでs」
打ち止め「だからー! ミサカはミサカはハンバーグが食べたいっていってるの!」
店員2「あのね、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんお父さんとお母さんはどうしたの?」
打ち止め「お父さんとお母さんはいないけど、あの人が迷子になっちゃったの、ってミサカはミサカはあの人のことを心配してみたり」
店員2「あの人? 誰か保護者の方?」
打ち止め「ほごしゃ? ほごしゃって何ー? ってミサカはミサカは…」
佐天「どうしたんだろあの子。親御さんとはぐれちゃったのかな?」
ミサカ「すみません、三名でお願いします」
店員1「三名様ですね? かしこまりました。こちらのお席へどうぞ」
佐天「へ? ちょっとミサカン!?」
ミサカ「………」ツカツカツカ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:04:12.36 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「とーにーかーく! ミサカはミサカはハンバーグを…」
店員2「困ったわねー、どうすればいいのかしら」
ミサカ「すみませんご迷惑かけて、この子私の妹なんです」
「あっ! 10032号!! 10032もハンバーグ食べにきたの?」
店員2「えっあっ! そうなんですか! 確かによく似てるわ」
ミサカ「すみません。あとはこっちで引き取りますから」
店員2「そうですか、じゃあお願いしますね」ツカツカツカ
打ち止め「ねーねー、10032号はなにハンバーグ食べるのー、ってミサカはミサカは他人の嗜好が気になったり」
ミサカ「…一方通行はどうしたのですか? とミサカは至極当然の疑問を投げかけます」
打ち止め「あの人は私がちょっと目を離した隙に迷子になっちゃったみたい。だからミサカが探しに行かなきゃって、ミサカはミサカは意気込んでみたり」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:23:31.01 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「…そうですか」
打ち止め「それより10032号今日はオシャレだね! ってミサカはミサカは素直に驚いたり!」
ミサカ「これは…」
佐天「ミサカンどうしたの? 急にそっち行っちゃって。それに三名様って…ってあれ? その子は?」
ミサカ「佐天さん…」
打ち止め「だれだれー? あっもしかして待ち合わせしてた友達ってこの人!? ってミサカはミサカは気になって聞いてみたり!」
ミサカ「はい、その通りです、とミサカはあなたの問いに答えます」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ。ミサカ? ってことはその子も妹? で、でもそしたら三人姉妹…んあっ! わけわかんなーい!!」
ミサカ「これは少し話し合う必要がありますね、とミサカは思考を整えることを提案します」
打ち止め「いいなー10032号。友達もオシャレも、ってミサカはミサカは少し羨ましかったり」
佐天「もうわけわかんない」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 15:56:42.08 ID:yPwQoxzX0
佐天「…なるほど、御坂さんは三人姉妹でそれぞれ別の家族の下で暮らしてるってわけね」
ミサカ「はい、その通りです(なんで私は隠しているのでしょう?)」
ミサカ(とにかく、話を合わせてくださいね)←ミサカネットワーク
打ち止め(うん、わかった)
佐天「その妹さんが保護者の人とはぐれて迷子になっていたところをミサカンが保護したと」
打ち止め「ミサカは迷子じゃないもん! ってミサカはミサカはオトモダチの誤解を解いてみたり」
ミサカ「はい、それで間違いありません」
打ち止め「あー! 10032号まで!! ちがうー、ってミサカはミサカは全力で否定したり」
佐天「あははは、おもしろーい」なでなで
打ち止め「えへへ、なんだか誉められた、ってミサカはミサカは素直に喜んだり」
ミサカ「………」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:14:03.54 ID:yPwQoxzX0
佐天「あ、来た来た」
店員2「ご注文の品はこちらでよろしいでしょうか?」
佐天「はい」
ミサカ「先ほどは本当にご迷惑をおかけしました」
店員2「いいえー、いいのよ。かわいい子だったしね」
打ち止め「またまた誉められたー!、ってミサカはミサカは嬉しい気持ちを表現してみたり!」
店員2「クスッ、では食べ終わりましたらお会計までどうぞ」ツカツカツカ
打ち止め「ハンバーグ、ハンバーグ」だらだら
ミサカ「…よだれがひどいですよ、とミサカは紙ナプキンで拭ってあげます」
佐天「あはは、別にハンバーグは逃げたりしないって」
打ち止め「あれ? オトモダチはそれだけ? ってミサカはミサカはオトモダチのお腹を心配してあげたり!」
佐天「わ、わたしはダイエット中だから…」
ミサカ「過度な減食は体に良くないですよ、とミサカは深刻に健康を考えます」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:40:00.07 ID:yPwQoxzX0
佐天「いや、まあわかってはいるんだけどね。どうも最近二の腕が…」
打ち止め「ふ~ん、だいえっとって大変なんだね、ってミサカはオトモダチに同情してあげたり!」
佐天「なはは、ありがと…はぁ」
ミサカ(何故か私までハンバーグを頼んでしまいました)
打ち止め「? まあいいや、いただきまー」ガシッ
打ち止め「す?」
打ち止め「………」そろーり
一方通行「やっと見つけたぞクソガキ」
打ち止め「ふぇ~」
一方通行「街中を歩き回った挙げ句にてめェはこんなところで何やってンだ?」
打ち止め「むぅ~、自分から迷子になったくせに、ってミサカはミサカはあなたの無責任さを追求してみる」
一方通行「誰が迷子だ誰がァ!」ボコッ
打ち止め「いったーい!」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 16:59:15.93 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「一方通行…」
一方通行「あァ? ってなんだおめェか…」
ミサカ「監督不行き届きです、とミサカはあなたを追及します」
一方通行「仕方ねェだろうがァ! こいつがチョロチョロ動き回る度に一々それにくっついて歩く身にもなってみやがれ!!」
佐天「あのー…お取り込み中の所申し訳ないんですけど、どちら様ですか?」
一方通行「んあ? ああ、俺はこのクソガキの保護者みてェなモンd」
打ち止め「わたしの彼氏だよ!ってミサk」
一方通行「てめェはもうしゃべンな!!」ガスッ
打ち止め「うきゅう!」
一方通行「で! えーっとどこまではなしたっけかなァ…まあいいか。っつー訳だ。世話ァかけたな、じゃァな」
打ち止め「あぁー!! 待って! まだハンバーグを食べてないってミサカはミサカは痛切に主張したり!」
一方通行「ンなもんいつでも食ェんだろうが」
打ち止め「ダメー!! 今食べたいのー! ハンバーグ! ハンバーグー!!」ズルズル
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 17:05:19.33 ID:yPwQoxzX0
佐天「………」
ミサカ「………」
佐天「…彼氏なの?」
ミサカ「…さあ」
佐天「………」
ミサカ「………」
佐天「…ロリコンだ…」
ミサカ「ぶふっ!」プルプル
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:00:33.15 ID:yPwQoxzX0
店員「ありがとうございましたー」チーン
佐天「さーて、次はどこいこうかなーっと」
ミサカ「おまかせします」
佐天「んー、そうだなー…」
佐天「そういえばさ、ミサカンて御坂さんみたいに何か能力もってたりするの?」
ミサカ「はい、レベル3程度ですが、お姉様と同じ電撃使いの能力を所持しています、とミサカは懇切丁寧に説明します」
佐天「はぁ…そりゃ姉が持ってりゃ妹も持ってるか」
ミサカ「どこか落胆しているように見えますが大丈夫ですか? とミサカは不安げに様子を伺います」
佐天「いやあ、大したことじゃないんだけどね。私はレベル0だからさ、能力を持っている人が羨ましいなあって思っただけ」
ミサカ「羨ましい、ですか?」
佐天「だって、能力を持ってるとなんだか特別になった気がするじゃない? まるで漫画やアニメの主人公みたいで」
ミサカ「………」
佐天「私だってこの学園都市に来る前はどんな非日常が待ってるのか楽しみだったのにさ、検査の結果が開口一番レベル0だよ? 私じゃなくてもショック受けるってそりゃあ…」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:25:02.72 ID:yPwQoxzX0
ミサカ「私は…何の能力も持っていない『普通』のあなたが羨ましいです」
佐天「なっ、なんでよ(普通…)」カチン
ミサカ「…佐天さんは自分の誕生した意味を考えたことはありますか? とミサカは哲学的なテーマを問いかけます」
佐天「生まれてきた意味…? うーん…お、お父さんとお母さんがそう願ったから?」
ミサカ「それも一つの理由とは言えますね」
佐天「っ…で、それと能力になんの関係があるの?」
ミサカ「私の生まれてきた理由はこの能力にあるのです、とミサカは若干顔を曇らせながら話します」
佐天「えっ?」
ミサカ「私はお姉様である御坂美琴の毛髪から生み出された体細胞クローンです」
ミサカ「お姉様の持つ強力な電撃使いの能力に目を付けた都市の上層部は、お姉様のDNAから軍の戦闘用クローンを作り出しました。その一人が私。妹達10032号です」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:45:25.41 ID:yPwQoxzX0
佐天「ちょっと、ミサカン何言って…」
ミサカ「嘘や冗談ではありません。私と全く同じ性質を持つ者が約一万人、この都市で生活しているのです」
佐天「嘘だよ!」
ミサカ「ですから嘘ではありません」
佐天「嘘! ひどいよミサカン! そんな適当なこと言って私に同情してるつもり!?」
佐天「今まで冗談だと思って聞き流してたけど、こんな時にまでそんなこと言うなんて…」
ミサカ「信じる信じないはあなたの自由です。しかし、私がこのことについて触れたのは決して同情心からなどではありません」
佐天「ま、まだ言う!? 信じられない!! その絵空事もミサカンも!!」
ミサカ「わ、私は、ミサカは…絵空事なんて…」
佐天「もう知らない!! ミサカンのバカーーーーーーー!!!」ダッ
ミサカ「あ、さtっ!…さん…」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 18:59:16.36 ID:yPwQoxzX0
御坂「あーあー何やってんのよ」
ミサカ「! お姉様…」
御坂「あんたが友達と遊ぶって言うから心配になって付いてきてみたらこのザマよ」
ミサカ「………」
御坂「あのねえ、唐突にあんなこと言ったって一般人がすんなり信じるわけないでしょうが」
御坂「いくら能力開発の進んだ学園都市だからって、さすがにクローンが一万体なんて言われたら誰も信じらんないわよ…」
ミサカ「そう、でしょうか…?」
御坂「そう! ましてあのタイミングであれじゃあ誰だって怒って当然よ!」
ミサカ「スミマセン…」ガクリ
御坂「まあ、あの子の場合はちょっと特別かもしれないけどね…」
ミサカ「特別…?」
御坂「うん…まっ、それにしても佐天さんと初春さんの言ってた新しい友達ってあんたのことだったのね」
ミサカ「お知り合い、なんですか?」
御坂「まあね…」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:12:13.24 ID:yPwQoxzX0
御坂「まあ、でも一概にあんたが悪い、ってハッキリとは言えないけどね」
ミサカ「え?」
御坂「あんたの言いたかったこと、わからない身の上でもないしさ…」
ミサカ「お姉様…」
御坂「私達ってさ、複雑よね。こう一言では表せないような、他人にはうまく理解できないような?」
ミサカ「………」
御坂「ちょっとそこに寄ってかない? 私がおごるからさ、ね?」
ミサカ「…はい」コクリ
御坂「明日、ちゃんと謝れるように、練習しましょ!」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:32:12.52 ID:yPwQoxzX0
佐天「あーあ、またやっちゃった」トボトボ
佐天「自分から振った話題なのに、一生懸命慰めてくれてたかもしれないのに」
佐天「私ってホント、嫌な子」
佐天「…でも、ミサカンもミサカンだよ」
佐天「人の気も知らないであんな冗談言っちゃってさ」
佐天「それに『普通』! なによ『普通』って、特別な者の余裕?」
佐天「私だってそっち側の人間で居たかったんだからね」
佐天「あーなんか腹立ってきたー!」
佐天「って…また…」
佐天「ホント、嫌な子」ガックシ
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 19:55:05.75 ID:yPwQoxzX0
その夜
佐天「はぁ…結局家にも帰らないままこんな時間になっちゃった…」
佐天「なにやってんだろ、私…」ドンッ
佐天「あたっ、あっスミマセン」
一方通行「ちっ、これからは前見て歩けよ」トコトコトコ
佐天「あれ、あの人って確かミサカちゃんの彼氏の…」
佐天「アクセラ…アセロラ…ロリコン…あっ、アクセロリータさん」
佐天「ミサカちゃん送って帰るところなのかな?」
佐天「って、ん? なんかいる?」
打ち止め(コソコソ)
佐天「ってあれはミサカちゃん? 何やってんだろ? かくれんぼ? いやいやこんな時間に?」
佐天「なんか彼氏さんを尾行してるみたいなんですけど…」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:00:33.83 ID:EP+dDL2j0
ロリータ言ってやるなwwww
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:07:04.10 ID:8MbsgUPt0
トコトコって一方さんかわいいなw
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 20:37:37.01 ID:yPwQoxzX0
佐天「ミーサカちゃん?」
打ち止め「うひゃあ! ごめんなさい芳川黄泉川ー…ってなんだオトモダチかー! 脅かさないでよ、ってミサカはミサカはちょっと怒ってみたり」
佐天「ごめんごめん、でもこんな時間に何してるの?」
打ち止め「見てのとおり、あの人を尾行してるんだよ、ってミサカはミサカは大胆に発言してみたり」エッヘン
佐天「いや、確かに随分と大胆発言だけど胸を張られても…そもそもなんで尾行なんかしてるの?」
打ち止め「それは…最近あの人、夜になるとコソコソ家を出てくことが多いから、何をしてるのか気になって…」
佐天「ははあ、なるほど、つまり浮気調査ってわけだ」
打ち止め「浮気!? ウソウソ! あの人がそんなことするわけない、ってミサカはミサカはキッパリと言ってみたり!」
佐天「いやいやわからないよ? あの年頃はとにかく何を考えてるかわからないからね~」
打ち止め「そんな、あの人に限って…」
佐天「どうする? ミサカちゃん」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 21:42:37.10 ID:yPwQoxzX0
佐天(一体私は何やってんだろ、はぁ…)コソコソ
打ち止め「絶対にあり得ないもん、ってミサカはミサカはそれでも内心ビクビクだったり」コソコソ
佐天「ところでどうしてミサカちゃんとあの人は付き合うことになったの?」
ミサカ「え~? えへへ~それを聞いちゃうの~? ってミサカはミサカは恥ずかしがってみたり」
佐天「えー? なになに? お姉さん気になっちゃうなー」
ミサカ「うふふー、それはねー…ってあれっ! あの人がいない!」
佐天「あ、ホントだ。話してるうちに行っちゃったみたいだね」
打ち止め「早く追いかけなきゃ! ってミサカはミサカはとても急いでみたり!」ダッ
佐天「あ、ちょっと一人じゃ危ないよー!」ダッ
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 21:54:30.37 ID:yPwQoxzX0
佐天(よく考えたら私が付いて行くことなかった…)
佐天(でもなーんかほっとけないのよねーこの子)
佐天(それに…)
打ち止め「あっ、いた! ここからはこっそり、ってミサカはミサカは慎重に行動してみる」コソコソ
佐天「うん、こっそりね」コソコソ
佐天(なんだか『普通』じゃない非日常にいるような気がするんだ)
打ち止め「むむっ! なんかいかがわしい物に近寄ってる、ってミサカはミサカは気を付けてみたり」
佐天「あれは…自動販売機だね。ということは…」
打ち止め「ということはー?」
佐天「子供にはまだ早い」
打ち止め「えー、ケチー!」
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:01:21.96 ID:yZjZDT1B0
ロリ系のビニ本か
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:07:02.83 ID:YU8Yft3Y0
エロ本の自販か
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:16:45.57 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「教えて教えて~、ってミサカは実力行使に出たり~」ぽかぽか
佐天「いたた、まあまあ彼の買った物を見ればわかるって」
打ち止め「ほんとー?」
佐天「ホントホント。ほら、あれ見てあれ!」
一方通行「………」ガコン
打ち止め「ガコン~? 普通のジュースじゃないの、ってミサカはミサカは疑わしそうな目であなたを見たり」
佐天「あっれ~? おっかしいな~」
一方通行「ゴクゴク、ふゥ」
佐天「ってあれビールじゃないの!?」
打ち止め「えー!? 『子どもが飲んだら死んじゃうじゃん』っていつも黄泉川が言ってるあれ!? 大変、止めなきゃ!」ダッ
佐天「あ、ちょっと!」
打ち止め「だめ~、早まらないでー! 死んじゃいやー!!」ダダダダダ
一方通行「ゲッ、クソガキィ!? なんだってこンなとこにいやがる!」
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 22:32:35.05 ID:yPwQoxzX0
打ち止め「ミサカが悪いんなら良い子にするから死んじゃダメー!!」ギュッ
一方通行「くっつくなっての! 大体ナニ言ってやがンだテメェ、なンで俺が死ななきゃなンねェんだ?」
打ち止め「だって、だって黄泉川が~! わああああああん!!」ぎゅうううう
一方通行「だからくっつくなって言ってンだろがァ! あのクソババアまたコドモに下らねェ嘘吹き込みやがって! ぜってェ殺す!!」
佐天(微笑ましい)
佐天(でもまあそうだよね。いくら学園都市って言ったって、そうそうそこらに非日常的な何かが溢れてるわけないよね)
佐天(そんなのは、ここで暮らすようになって私が一番痛感したのに…)
佐天(帰ろう。明日、ミサカンに謝らなきゃ…)ドンッ
佐天「あいたっ、スミマセン」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:19:41.34 ID:yPwQoxzX0
不良「ん? なんだあんた…ってほお~、なかなかめんこい嬢ちゃんやないか」
佐天「えっ、あのっ(背ぇ高っ)」
不良「あれっ、『めんこい』は関西弁であってるんやったかのお…」ブツブツ
佐天(な、なんかブツブツ言い出したし絶対危ない人だ。早く逃げよう)そそくさ
不良「おっとちょいまち嬢ちゃん」ガシッ
佐天「ひっ…!」
不良「つれないじゃないの嬢ちゃん、ボクぁ落下型ヒロインのみならず…」ブツブツ
佐天(うわあ…今度はなんか語りだした。じゅ、呪文?)
不良「…まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持っているんよ?」
佐天(な、なんかこれって、もしかして襲われてる!?)
不良「なーんちゃって! と、いうのは全部関西流ジョークでしt」
佐天「キャアアアアアアア変態いいいいい!!!」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:25:24.25 ID:lg0F1Fp7P
あお…がみ・・・?
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:32:13.74 ID:KrB/qIdX0
青ピwwww
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:41:57.72 ID:yPwQoxzX0
不良「ええっ!? いやだから今までのは全部関西流ジョークだって…」
ビシッパリィ
不良「…言っ…て」タラー
ミサカ「夜陰に乗じて女子を襲うとはとんだ女の敵ですね、とミサカはあなたの無礼に先制攻撃で応えます」
佐天「ミサカン!」
不良「(電撃使い!?)いやだからね、襲うもナニも全部冗談でやったことd」
ミサカ「冗談であれば他人を襲ってもいいと言うのですか? とミサカは溢れる怒気を抑えながら質問します」スゥッ
不良「後ろっ!? 高速移動か!?」ガバッ
ミサカ「それにもまして見ず知らずの他人のそれも女子の体を直に触れるとはどういう了見なのですか? とミサカは軽蔑の眼差しをあなたに向けます」ザッ
不良「う、上!? いや、でも後ろにもまだ一人いる! ということは、分身? いや、幻覚か!」
佐天「う、嘘、ミサカンが3人…?」
ミサカ「「「さあ、答えてください」」」
不良「う、あ、ああ」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:44:33.10 ID:5hjxLlZh0
これが青ピだったら歓喜する状況だよなw
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:47:27.16 ID:KrB/qIdX0
双子を超える属性持ちとか青ピ大歓喜だろwww
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/06(水) 23:48:00.90 ID:RJsBVrrjO
パンツ丸見えでピアス大勝利だろ
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:01:54.56 ID:OsHhHn1D0
不良「それが…関西流ジョークなんよ…」フッ
ミサカ「「「死ね!」」」
不良「ギャアアアアア!! で、でも美少女三人に殺されるなら…ほん…も…う…」バタリ
佐天「…死んだ?」
ミサカ「残念ながらまだ息はあるようですね、とミサカは下の汚物を白眼視します」
佐天「ミサカン…どうして?」
ミサカ「何故この場所がわかったのかという意味でしたら、妹達はネットワークで繋がっていますので上位個体の視点から既にあなたの所在は確認済みでした、とミサカは懇切丁寧に種明かしをします」
佐天「そうじゃないよ…私、ミサカンのこと大嫌いって…」
211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:16:19.46 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「大嫌いでも…」
ミサカ「『友達』ですから」
佐天「あ…っ」
ミサカ(ニコッ)
佐天「うっ…ひぐっ…ごめん…ごめんね…あんな酷いこと言って…ぐすっ…」
ミサカ「いいんですよ。あのタイミングでは何も知らないあなたの方が怒って当然です、とミサカは心から謝罪します」
ミサカ「それに大嫌いとまでは言われてませんよ、とミサカはあなたに訂正を求めます」
佐天「うぅ…ホントに…ホントに嫌な子…うあ…」ぎゅっ
ミサカ「よしよしです」ぽんぽん」
佐天「わぁぁぁぁぁぁん!」
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:21:12.36 ID:yLHtOKtLQ
俺「ふっ俺が手を貸す必要もなかったか……」スゥ
そういうと彼は暗い夜の闇に吸い込まれるように消えていった………
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:24:50.20 ID:tfBOQZDj0
それが彼の最後の人生だった…
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:28:26.80 ID:G7StmW1tO
>>212-213
わろた
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:30:18.58 ID:Rqd2Nndd0
>>212-213
おまいのことは忘れない
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:33:55.18 ID:OsHhHn1D0
少し経って
佐天「ミサカン、ホントだったんだね、同じ顔のクローンがいるって…」
ミサカ「はい…ショックですか? とミサカは真摯にあなたに訪ねます」
佐天「ううん、そんなことないよ。だってミサカンはミサカンだもん」
ミサカ「…そうですか」
ミサカ「…あの、佐天さん。今日の話の続きなんですけど」
佐天「うん?」
ミサカ「私の誕生した目的は、私に宿るこの能力を兵器として使用するためです…」
ミサカ「ですから、この能力がなければ、私は存在することすらできませんでした」
ミサカ「それを鑑みると、私の置かれていた状況は誕生するその瞬間から実に非日常的だったでしょう」
佐天「………」
ミサカ「私たちは捨て駒として生まれてきたために、今まで過酷な道のりを歩んできました」
ミサカ「中には、殺されるためだけに生まれてきたような妹達も何人もいました」
佐天「…酷い」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 00:53:29.36 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「はい…でも、それが私たちの日常でした。『普通』のことでした」
ミサカ「妹達は何の疑問も抱かずにただ淡々と捨て駒としての役割を全うして死んでいきました」
佐天「そんな…! じゃあ妹達はいつまでも使い捨て道具扱いってわけ!?」
ミサカ「いいえ、違います。私より先に誕生した妹達が皆死に、ついに私が殺されようとした時、ある人が助けてくれたんです」
佐天「ある人?」
ミサカ「ええ、その人は私を助けたあと、妹達がこれ以上死なないように措置をとってくれました」
ミサカ「ですから、私たち妹達にとってあの人は恩人なのです」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ! じゃあその恩人って人と私の言ってたこととなんの関係があるの?」
ミサカ「話は最後まで聞くものです。その人のおかげで、妹達は自由と権利を得ました。何者にも使われることのない、自由な非日常を私たちは手にしたのです」
ミサカ「佐天さん、私にとってはあなたと今こうして過ごしていることの方が、よほど非日常的です」
佐天「私が、非日常的…?」
ミサカ「はい」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:19:19.57 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「日常、非日常というのは、人によって異なるものです」
ミサカ「でも、佐天さんにおける日常は、少なくとも私にとってはこの上なく素晴らしいものですよ」
佐天「そう、なの…かな?」
ミサカ「はい、それに『普通』があるからこその非日常です。佐天さん自身が非日常に埋没してしまっては、折角の非日常も『普通』という枠の中にはまってしまいます」
ミサカ「だから、『普通』が嫌いなんて思わずに、いつまでもあなたの『普通』を大切にしておいてください」
佐天「…うん、そっか。そうだよね」
佐天「私、『普通』って言うのを少し勘違いしてたみたい」
佐天「能力を持ってる人だけが特別で、それ以外の人はみんな特別なんかじゃないって…」
佐天「でもそうじゃなくて、うまく言えないけど、能力を持っている人は能力を使えることが『普通』だから、もし私が能力を持ったとしても結局『普通』っていうことを否定することはできない。つまり能力と非日常は関係ないって、そういうことだよね?」
ミサカ「わかってもらえましたか」ニコッ
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:41:34.96 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「佐天さん」
佐天「なに?」
ミサカ「佐天さん、さっきミサカはミサカだと言ってくれましたね、とミサカは一応の確認をとります」
佐天「うん、言ったけど…それが?」
ミサカ「面と向かってああ言ってくれたのはあなたが二人目です、とミサカは素直に嬉しさを表現します」
佐天「えっ、あははー照れるなー。じゃあ一人目っていうのは一体誰なの?」
ミサカ「私たちを救ってくれたあの人です、とミサカは憂いを帯びた目で虚空を見つめます」
佐天「やっぱ能力者?」
ミサカ「いいえ、彼はレベル0の無能力者です」
佐天「カッコいいの?」
ミサカ「それはもう…」
佐天「その人のこと好き?」
ミサカ「それはもう…あっ!」
佐天(ニヤニヤ)
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:50:04.84 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「も、もうあなたという人は! とミサカは巧みな誘導術に内心舌を巻きます」
佐天「ふんふん、ミサカンの好きな人は妹達の恩人のあの人…これはみんなに知らせないと」ピッピッピ
ミサカ「!」バチィ
佐天「きゃっ!」ボンッ
佐天「あー! 私の携帯がー!!」
ミサカ「自業自得です、とミサカは因果応報を説きます」
佐天「あーひどーい! ミサカンなんて嫌いー!」
ミサカ「そ、そんな…佐天さん」
佐天「フフッ、嫌いでも、友達だよ?」
fin
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 01:55:06.89 ID:mvX6b5100
/≦三三三三三ミト、 . ―― .
《 二二二二二フノ/`ヽ / \
| l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ / , !l ヽ
ト== ==彡 》=《:ヽ ′ ―‐ァ!l / ̄}
/≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ | (__ _ノ |
′: /: イ: /': :/ |:リ ヽ }i! : . | _j_ ツ |
i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i| | d __ 、、 |
|:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l| | ノ - ノ |
|小f} ` , ´ ji }} : .{ { ┌. ー ´ }
}小 _ ,ムイ|: :∧ . |/ ヨ
//:込 └` /| : :i i : :.∧ 、 o ―┐!l /
/:小:i: :> . .イ _L__|:| :li {∧ \ __ノ /
. /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'. / く
N V 「{´ / ヽ{ハ| `\ / ヽ
| }人ノ/ li V _.′贈 惜 と '
i´ } //} i′′ ハ 、| `ヽ. り し ミ !
{ { 〃ノ {l l! } : { } ま み サ |
rー‐'⌒ヽ ,イ i{| | i | す な カ
〉一 ' ∨n ∨ ′ ハ | い. は }
`r‐‐ ´ V | | ! 称 ′
‘r‐‐ ´ \ }/i⌒ヽ { . 賛 /
`¨¨` ー .、 ` < ` | `ト、 } ヽ を
}}\  ̄ `ヽ ト ソ \ /
ノi \ } } ` ―‐ ´
// > . | ノ
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 02:00:18.59 ID:L4+L2KhlO
乙です!
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 02:07:31.13 ID:L4+L2KhlO
出来るならばでいい。途中離脱した初春とミサカ。
この二人が佐天を通じて『知り合い』から『友達』になる過程を読んでみたい。
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 21:32:54.31 ID:OsHhHn1D0
佐天の部屋
初春「佐天さ~ん、大丈夫ですか~」ガチャ
ミサカ「お邪魔しています」ペコリ
初春「あっ御坂さん、来てたんですか、こんにちは」
ミサカ「これはご丁寧に、とミサカは丁重にお辞儀をします」
初春「って、妹さんの方でしたか」ビクッ
ミサカ「はい、よろしければミサカンと呼んで頂いて構いません」
初春「ミ、ミサカン…?」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 21:49:14.60 ID:OsHhHn1D0
初春「ところで、佐天さんの容態はどうですか?」
ミサカ「若干の熱はあるものの呼吸・心拍数ともに安定しています、とミサカは的確に経過を報告します」
佐天「う~ん…むにゃ…」
初春「そうですか、よかった…」ホッ
初春「それにしても、佐天さんが授業中に突然倒れたときはビックリしましたよ」
ミサカ「身体スキャンの結果99%カゼですね、とミサカは判断します」
初春「ナントカはカゼひかないなんていいますけどねー、ホントに珍しいですよ」
佐天「ういはるー今日は…みずたま…すぅ…」
初春(当たってる! どうして!?)
291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:04:33.45 ID:OsHhHn1D0
しばし間
ミサカ「………」
初春(くるくる)←なんとなく緊張している
ミサカ「ところで気になっていたのですが…」
初春「ひゃいっ!? な、なんですか?」
ミサカ「…その頭の花にはどういった意味があるのでしょうか、とミサカは珍しく興味を示します」
初春「えっ! コレですか? う~ん、話せば長いんですけど…」
ミサカ「寄生されているのですか?」
初春「違いますっ!」ガクッ
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:18:02.50 ID:OsHhHn1D0
初春「そうですねえ…強いて言えば私にとってのサブウェポンみたいなものですかね」
ミサカ「隠し武器ですか、とミサカはその花の意外な危険性に驚嘆します」
初春「そんな物騒な物じゃありませんよ…簡潔に機能を説明すると、基本的に私の思考を支援してくれるツールといった感じですね」
ミサカ「なるほど、ミサカはてっきり人体に有害な花粉を飛ばして身を守るものかと思いました」
初春「だからそんな危険物ではなくてただの花ですって…でも普通にお洒落としても楽しめますから、そんなに悪いものでも無いんですよ?」
ミサカ「つまり外装的には違和感の無い支援兵器兼装飾品というわけですね」
初春「その武器とか兵器っていうのから離れてください」シクシク
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:35:32.75 ID:OsHhHn1D0
初春「そういえば、み、ミサカンさんもいつも頭にゴーグル付けてますよね。そっちはなんなんですか?」
ミサカ「これはあなたと同じように、ミサカにとっての支援ツールです」
ミサカ「ミサカの能力の低さを補うために、このゴーグルには周囲の電磁波や磁力線を視覚化する機能が備わっているのです」
初春「へ、へーそうなんですかー」
初春(そっちの方がよっぽど兵器っぽいじゃないですか~!)
ミサカ「まあ、それでもお姉様の能力には遠く及びませんが、とミサカは自己の能力を客観的に評します」
初春「電撃使いなんですか~」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:48:10.35 ID:OsHhHn1D0
ミサカ「………」
初春「………」もぞもぞ←やっぱり会話が続かず手持ち無沙汰
ミサカ「ふぁ…ふぁ…」ムズムズ
初春(ク、クシャミ?)
ミサカ「ぴょっ!!」
初春(ぴょ!?)
ミサカ「…今、何か聞きましたか?」
初春「いっいえ! なにも聞いてません!」ブンブン
ミサカ「…そうですか、ならいいです」ズビー
初春(絶対ぴょって言った…)
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 22:54:54.91 ID:7F+k7zbo0
佐天「御坂さーん!どうしてそんなに強くなっちゃったんですかー!?」
御坂「真面目にやってきたからよ」
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:01:34.62 ID:S7Gyp+aa0
あーーーーっはっはっはっ
ってやかましいわ
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:03:12.10 ID:OsHhHn1D0
ミサカ(じーーーっ)
初春「………………」
ミサカ(じーーーーーーっ)
初春「………………」
ミサカ(じーーーーーーーーーっ)
初春「………………ぷふっ」
ミサカ「…笑いましたね、とミサカは詰問します」
初春「わ、笑ってなんかいませんよう」ぷぷっ
ミサカ「やはり笑っています! 誰が柱に乗って飛んでく殺し屋みたいですかー!!」
ビシャーン!!
初春「きゃああああ! 言ってませーーーん!!」
302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:18:46.32 ID:OsHhHn1D0
佐天「う、う~ん?」モゾモゾ
初春「ほ、ほら、ミサカンさん! 佐天さん起こしちゃいますよ!」
ミサカ「はっ、ミサカとしたことが…つい我を忘れました、とミサカは深く反省します」
初春「た、助かりました…」ホッ
初春「って、ん? 佐天さんが、寝てる…?」
ミサカ「?」
初春(こ、これは常日頃からの恨みを晴らす絶好のチャンスなのでは…!)
初春「うふふふ、いひひ、えへへ」にへら~
ミサカ「何かよからぬことを企んでいるようですね、とミサカは邪悪なにやけ顔を指摘します」
305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:46:11.42 ID:OsHhHn1D0
初春「佐天さ~ん恨まないでくださいね~これもみんな今までの行いが悪いせいなんですよ~」わきわき
ミサカ「………」
初春「まずは会う度に毎度の如くめくってくれるスカートを…」ゴゴゴゴゴ
ミサカ(誰もいない部屋でスカートをめくるのはただの変態なのでは…? とミサカは心の中でツッコミを入れます)
初春「今日の佐天さんのパンツは~♪………………!?」
初春「えっ、あれっ…あ、あの…その」カァァァァァ
初春「なんで…は、はいてないんですか?」ぼっ
ミサカ「はい、随分と汗をかいていたようなのでミサカが脱がしましたが、とミサカは佐天さんに誤解が及ばぬよう弁解します」
初春「あ………、そ、そうだったんですか………はぁ~っ」ドキドキ
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:48:45.42 ID:ACrTM3mG0
佐天さんの生えたて局部
ゴクリ
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/07(木) 23:50:51.48 ID:F9lbT6AdP
なんで…は、はえてないんですか?
に見えた
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 00:05:52.15 ID:PEN/OJhc0
初春「ふにゃあ…」くたっ
初春「…もうイタズラはやめます。佐天さんに、あと心臓にも悪いですし………」
ミサカ「それが賢明な判断かと、とミサカはあなたの選択の正しさを肯定します」
初春「やっぱりこういうことは佐天さんの専売特許なんですかね…」しくしく
ミサカ「このようなことが専売特許でも誇れる部分は皆無だとミサカは思うのですが………」
初春「う~~~~~! それでもなんだか悔しいです~!」バシバシ!←床を叩いている
ミサカ「佐天さんも罪作りな人ですね、違う意味で、とミサカは呆れます」
初春「~~~~~~! ………って、あれ?」
312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 00:27:49.37 ID:PEN/OJhc0
ミサカ「?」
初春「そういえばミサカンさん、佐天さんの名前………」
ミサカ「名前………?」
初春「あっ、名前で呼んでるんですねって思って」
初春「その…ミサカンさんってあんまり人のことを名前で呼ばないようなイメージがあるので…」
ミサカ「ああ、そういうことですか、とミサカは合点がいきました」
ミサカ「はい、ミサカと佐天さんは『友達』ですから」
初春「友達………」
ミサカ「はい」ニコッ
初春「…そうですか………さすがは佐天さんですねえ」
ミサカ「何がですか? とミサカは首を傾げて見せます」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 21:35:22.18 ID:PEN/OJhc0
初春「いえ、佐天さんって友達多いじゃないですか?」
ミサカ「それがどうかしたのですか? とミサカは益々あなたの言わんとする事を測りかねます」
初春「だって、私はあんまり初対面の人とお話したりするの得意じゃないですから、誰とでもすぐ仲良くなれる佐天さんが羨ましいなあって………」
ミサカ「誰とでも…ですか?」
初春「はい…誰とでも」
ミサカ「それは容貌や外見に関係なく誰彼見境なく声をかけるということですか? とミサカは意味を問いただします」
初春「あ、も、もちろんそんな極端なわけじゃありませんよ!」あたふた
ミサカ「そうですか…」
初春「でも、やっぱり羨ましいです。そういう才能、というか性格が………」
ミサカ「………………」
375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 21:56:59.33 ID:PEN/OJhc0
初春「あはは、そんなこと佐天さんの前で言ったらどんな顔しますかね」
ミサカ「………………」
初春「きっと照れて真っ赤になりますよ、うふふ」
初春「ふふ………はぁ………」
ミサカ「………………そうですね」
初春(ガックリ)←話題を探していたらなんとなく場の空気を重くしてしまい落ち込んでいる
ミサカ「………ミサカも」ポツリ
初春「え?」
ミサカ「ミサカも、決して友人と呼ばれる関係を築くのは得意ではありません、とミサカは淡々と自己分析します」
377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 22:31:58.77 ID:PEN/OJhc0
ミサカ「確かに佐天さんは初対面の方に対しても友好的な態度ではあります」
ミサカ「ミサカも、彼女の持ち前の明るい性格には幾度か心を救われたこともあります、とミサカは無条件に彼女を賞賛します」
初春(コクコク)
ミサカ「しかし、佐天さんにも見方によっては欠点というものは必ずあるはずですし、絶対に彼女のような性格の方が良い、とは断言できませんよ、とミサカは思います」
初春「そういうものでしょうか…」
ミサカ「ええ、客観的な目立ち具合の差はあれど、誰しも他人に及ばない何かを持っているものです」
ミサカ「それに、佐天さんと違ってそのように他人の感情に敏感で思いやりのあるあなたとも、ミサカはお友達になりたいと思っています、とミサカは正直な気持ちを述べます」
初春「ミサカンさん…」
ミサカン「隣の芝は青い、ですよ。『初春さん』」
初春「………はい。えへへ」
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 23:40:18.57 ID:GV/HZcA60
佐天「ふにゃ…? くあ~…あ、よく寝たー………ってあれ? ここどこ?」
初春「あ、佐天さん! 大丈夫ですか?」
ミサカ「目を覚まされたようですね」
佐天「あっれ~、初春? それにミサカンも? どうしたの二人揃って? っていうか私授業受けてなかったっけ?」
初春「授業中に熱で倒れたんですよ。それで先生が佐天さんの家まで運んでくださったんです」
佐天「あーなんだー、そうだったのかー、道理で頭がぼーっとすると思った」
初春「もーどうして登校する前に気が付かなかったんですか」
佐天「たはは、ごめんごめんこれからは気を付けるよ」
ミサカ「日々の体調管理は大切ですよ、とミサカはあなたの健康を気遣います」
初春「まったくです。ホントに心配したんですからね」
佐天「わかったわかったってばー、も~二人して言うことないじゃん」
384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/08(金) 23:54:48.18 ID:GV/HZcA60
初春「何言ってるんですか、あれだけ私たちに心配かけさせておいて、ね~ミサカンさん」
ミサカ「ええ、介抱する方の身にもなってほしいものです、とミサカは自らの苦労を労います」
佐天「あ~! 何ソレー! 私が寝てる間に勝手に仲良くなっちゃってさー! もういいもん!」バフン
初春「あ~、待ってください佐天さん、いじけて寝込まないでくださいよ~」
キラリ!
佐天「と、見せかけてうりゃー!!」バサッ
初春「キャーーー!! 佐天さんそんなのずるいですー!」
佐天「うっしっし、今日の初春のパンツはピンク色ー!」
ペラリ
ミサカ「そう言う佐天さんは随分大胆な下着をはいておられるようですね、とミサカは透明な下半身の布を指して言います」
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:07:19.86 ID:fFypb1fQ0
佐天「へ? 何が? って………」
佐天「」
初春(そういえばはいてないんでしたね………)
佐天「………コ」
佐天「コラーーー!! 誰だーーー!!」ガターン
ミサカ「ミサカではありません、とミサカは自身の身の潔白を主張します」
初春「ええっ!? そんな! ひどすぎですよミサカンさん~!」
初春「私じゃありませんよ佐天さん!!」
佐天「うふふふふふ…もう~いい~………」
佐天「二人とも、脱がしてやるーーー!!」ドタドタ
初春「イヤーーーー!! それだけはやめてください佐天さーん!」バタバタ
ミサカ「あうう~」ぐいぐい
佐天「待あああてえええ!! 逃がさーん!!」
fin
386 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:09:24.92 ID:5PArpwlG0
ワロタ乙ww
387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:09:51.75 ID:YL1sDJVi0
いいのう
乙
389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:17:10.75 ID:fFypb1fQ0
以上で初春・ミサカ編は終わりです
なんか今日はイマイチモチベーションが上がらなかったせいか、いつも以上に遅筆でスマソ
ところ所ミスった点もあるからかなり微妙な出来かも
でもなんとかうまく納めたつもり
390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 00:19:56.35 ID:d36UkIrOO
>>389
乙!おもしろかった。
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 22:29: :edit間違いなく1get
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 22:31: :editハッハッハー!!
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初3get!
今から読みます
ぷん太いつもお疲れ様! -
名前: 通常のナナシ #mQop/nM.: 2010/01/14(木) 22:46: :edit3getかな
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 22:53: :edit5 アクセロリータww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 22:57: :edit>>288と>>384で初春のパンツの色が変わってる
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:00: :editお疲れさまなんだよ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:00: :editざっとみたところインパルスさんの出番はないようだ
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名前: 通常のナナシ #SFo5/nok: 2010/01/14(木) 23:03: :edit
/l|_ /l|_
./||____/| ./||____/| がしゃーん
. |=|| ̄| | |=|| ̄| |
. |↑|| | | |↑|| | | がしゃーん
. |□|| |/| |□|| |/|
.__| ̄|| ̄| |__| ̄|| ̄| |___
.| || |/ .| || |/'
. ~ ̄ ̄~ ~ ̄ ̄~
自動改札機だよ
自動で改札してくれる凄いやつだよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:09: :edit
第四波動さんマジプリティ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:10: :edit※6
ピンク色の水玉 -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:15: :edit3ゲト
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:16: :edit御坂妹カワユス
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:21: :editうぬぅ…最近とあるのSSばかりだな……
ハルヒみたいな身の無いやつならSSだけで補完出来るが とあるは難しいなぁ(°∀。) -
名前: 創造力有る名無しさん #-: 2010/01/14(木) 23:28: :edit上条さんは思われキャラで終わったか。
青ピを上条が殴って連れて帰る
くらいは入るかと思ったが。 -
名前: #-: 2010/01/14(木) 23:30: :editニヤニヤしてもうたわ、良いなこーいうの
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/14(木) 23:57: :edit満足できたぜ
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 03:52: :edit最後、イチモツベーションに見えたのは俺だけじゃないはず。
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 09:31: :editインディケーションさんはいつもどうりですね
-
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 09:46: :editもしかして美琴ってさ…同じ学校にタメの友達いないの……?
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 13:02: :edit「めんこい」は関西弁とはちゃうなぁ…。可愛いは普通に「可愛い」、もしくは文語の過剰関西弁的には「かぁいらしい」とか「可愛ぇ」
※20
おぉっと、俺のビリビリの悪口はそこまでだ。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 13:39: :edit上条大嫌いだから、でてこなくてホントよかった。
読んでて最後まで楽しかったよ。
作者&ぷん太乙!!
アクセロリータwwww -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 14:02: :edit一方さん流石だぜ
-
名前: 100115 #-: 2010/01/15(金) 15:34: :edit※21
「めんこい」は東北弁だ。実際「岩手めんこいテレビ」なんて放送局がある。例え岩手出身のトンズラーが関西弁を喋ろうと断じて関西弁ではない。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 17:58: :edit北海道でも「めんこい」は使うぜ。
ところで、
アクセロリータって呼び名定着してると思ってたけど
ここは初見の人多いのか? -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 20:56: :edit>ミサカ「つまり外装的には違和感の無い
えっ -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 21:14: :edit御坂「真面目にやってきたからよ」
があまりにきれいに再生されてフイタ -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 21:59: :editアリさんマークの引っ越し社♪
アクセロリータは皆知ってるんじゃない?
ただそれを作中で言われて面白かったんじゃなかろうか。俺も楽しかったしwww
やっぱロリータさんがいいや。上条イラネ。
上条は捨て猫を何匹も拾っておいて、すぐに新しい飼い主探すタイプだよ。死ななきゃいいと思ってて、自分で最後まで面倒見る気とか絶対ないな。
なんか腹立ってきた。上条シネ
作者&ぷん太乙
楽しかったよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/15(金) 23:06: :editそれにしても、とあるのssはインデクセーションさんがチラリとでも出てるか出てないかで、米欄の伸び率が段違いだなwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/01/16(土) 13:01: :edit妹達は学園都市に1万人いるわけじゃなくて世界各地に散らばってるんですけどね
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/04/14(水) 19:01: :edit時折ミサカンがミツカンに思えた俺はおかしいか、、?
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名前: 通常のナナシ #-: 2010/10/05(火) 12:34: :editオリジナルも打ち止めもいいが、やはり10032号が一番かわいい

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.