長門「朝倉涼子を孕ませてほしい……」その2

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2009/11/15(日)
380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 18:29:02.59 ID:syyp8kfdO

その2です。


380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 18:29:02.59 ID:syyp8kfdO
………

……



現状確認。

俺は大きな山岳バッグを前後逆に担ぎ、街を歩いている。

『クスクスッ……なにあれ?』

『妊婦かよ……何で前で担いでんだよ』

言いたい奴は言えばいいし、笑いたい奴は笑え。

朝倉「……谷口、ごめんね」

バッグの隙間から、涼子が顔を覗かせて呟いた。

谷口「何言ってんだよ。こんなの別に恥ずかしくも何ともないさ」

『やだあの人、ブツブツ何か言ってる』

『キモーい』

キモいのはお前達だ。涼子に比べたら、お前達なんか糞も同然だ。





382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 18:37:08.13 ID:syyp8kfdO


俺と涼子が、着の身着のまま長門の部屋から逃げ出して三週間。

ホテルや民宿を転々としながら、遥か南のほうまでやって来た。

ここまで来たら、沖縄辺りにまで行って海を見ながら涼子と一生を過ごそうかなーなんて考える余裕も出てきた。

金は充分にあるしな。

朝倉「ねぇ、あとどれくらい?」

谷口「確か、この辺なんだがな……」

今日は涼子と二人で買い物。

予め、ネットで行き場所を検索していたが流石に知らない街。目的地はいったいどこにあるのやら。




388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 19:26:32.66 ID:syyp8kfdO


今日の目的は、涼子の新しい服を購入。ついでに生活必需品も。

探しているのは、今女性に流行りのブランドショップ。

涼子にファッション雑誌を見せている時に、そこの特集ページで目を輝かせながら

朝倉「これ可愛いっ!あ、これも!?いいなぁ。可愛いなぁ」

と連発していた。

値段は張るが、今の俺には金の心配は無い。何より、涼子が欲しいと思っただろうからな。

購入しに行く理由はそれで充分だ。

谷口「お、あったあった」




390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 19:45:46.25 ID:syyp8kfdO


目的地であるファッションビルの前で、顔が見えないようにと深々とかぶっていたニット帽を少し上げて確認する。

谷口「確か、4階だったな……」バリバリ

前に担いでいる、山岳バッグ上部のマジックテープを開く。

谷口「涼子、ちゃんと見えるか?」

朝倉「視界良好!おっけーよっ!」

山岳バッグの上部、ちょうど中にいる涼子の目の部分にあたる場所にメッシュ加工を施し、内側から見えるようにしておいてある。

谷口「じゃあ、いきますか」

朝倉「うふふ、久しぶりのお買い物ね」

『やだなにあの人』

『バッグに向かって喋ってる……キモーい』

キモいのは貴様らだ糞女。




391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 20:01:50.52 ID:syyp8kfdO


テナントに到着。

流石に、今流行りのブランドショップ。大勢の女性やカップルで賑わっている。

朝倉「谷口、早く、早く」

涼子の目には、服やアクセしか目に写らないらしい。

店員「……いらっしゃいませ。プレゼントでしょうか?」

谷口「あ、御構い無く」

不審者を見るような目の店員を無視しながら、店内に入る。
小声であれを見せて、あそこに行ってと囁く涼子の言う通りに動きながら、品物を選んでいった。




395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 20:14:10.53 ID:syyp8kfdO


そんなに嬉しいのか、涼子がいつもより少し声をあげて囁くもんだから周りの客にバレないかと冷や冷やしたが、無事に品物を選び終え、会計まで辿り着いた。

いつか、こういう風にバッグに涼子を入れずに、堂々と一緒に買い物をしたいものだ……その為には、長門を何とかしなきゃな……。

店員「ありがとうございましたー♪」

さっきまで不審者を見るような目で見ていた店員達が、満面の営業スマイルと共に深々とお辞儀をしてくれた。

まぁ、こんだけ大量に買えばな……。

朝倉「谷口、帰ったら全部試着するから手伝ってね♪」

はいはい。わかったよ涼子。

さて、後は生活必需品だけか。


『おや?おやおやおや?』


突然、後方から聞き覚えのある声と共に、カツカツと足音が近付いて来た。

『やーっぱり、谷口じゃないかっ!?』




398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 20:31:03.91 ID:syyp8kfdO


恐る恐る振り向いたその先には……鶴屋さんっ!?何でこんなトコに!?

マズイマズイマズイマズイマズイマズイ

いや、待て落ち着け俺!

鶴屋「こんなとこで、何をしているのかな?学校にも家にも帰らずにさぁ?」

谷口「あ、貴方誰デスカ?人違いジャナイデスカ?じゃあ僕は急いでマスノデ……」

とりあえず逃げの一手!

鶴屋「なに逃げようとしてるっさ!」

谷口「ちょ、ちょっとヤメテ……」

ズボッと被っていたニット帽を、鶴屋さんに奪われた。

鶴屋「ほーら、やっぱり谷口じゃないか」

谷口「……チガイマス……人違いデス」

鶴屋「谷口……みんな、心配しているんだよ?」

谷口「…………」

鶴屋「何があったか知らないけどさ、連絡の一つぐらい寄越したっていいじゃないか?」




401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 20:41:04.61 ID:syyp8kfdO


よこせるもんなら、よこしてますよ鶴屋さん。

しかし、そんな事をしたらそこから長門に足がついちまう。

鶴屋「何があって、こんな所にいるか教えてくれないかな?お姉さんが力になるからさっ!」

力になる。

鶴屋さんの優しい言葉に、少し涙が出そうになった。しかし、そんな優しい鶴屋さんだからこそ巻き込む訳にはいかねぇ!

谷口「……鶴屋さんっ!!」

俺は人目も憚らず、勢いよく地面に頭を擦り付けた!

鶴屋「ちょ、ちょっと谷口っ!?」

谷口「お願いしますっ!何も見なかった事にして下さいっ!後で必ず説明しますからっ!?」

鶴屋「谷口……」

谷口「お金なら……って資産家令嬢の鶴屋さんに言うのもなんですがっ!後で何でもしますからっ!とにかく、今だけは何も言わずに見逃して下さいっ!!」

朝倉「たにぐ……苦し……」

しまった涼子おおおおおおおおおおおおおおおっっっ!?




403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 20:52:47.58 ID:syyp8kfdO


土下座したせいで、涼子は俺の身体と地面に思いっきり圧迫されていた。

谷口「くっ!」

俺は腕を立て、涼子の入っている山岳バッグを圧迫しないように少し腰を浮かした。

そしてそのまま鶴屋さんを見上げる形に。

鶴屋「………?」

谷口「鶴屋さんっ!お願いしますっ!」
やべ、この体勢結構ツライ。

鶴屋「何か……理由があるんだね谷口」

谷口「は、はい」

腕がプルプルしてきやがった。




407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 21:04:06.78 ID:syyp8kfdO


鶴屋「…………」

鶴屋さんは、無言で俺をじっと見つめて考え込むようにしている。

くそっ。腕が持たねえ。

鶴屋「……わかったよ谷口」

谷口「つ、鶴屋さんっ!」

今だ!自然にゆっくり立ち上がれ!

鶴屋「谷口のこんな真剣な顔、初めて見たっさ。
うん。心配しなくていいよ。こう見えて私は口が固いからさっ!」

谷口「鶴屋さん……ありがとうございますっ!」




412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 21:19:50.29 ID:syyp8kfdO
鶴屋「けど、一つだけお姉さんと約束するっさ。
全部片付いたら、ちゃんとみんなに連絡する事だけは約束してくれるかい?」

谷口「は、はいっ!」

鶴屋「……もしどうしても、自分の力だけでどうにも出来ない時があったなら、迷わずここに連絡してくれるかな?」

鶴屋さんはバッグからメモ帳とペンを取り出して、スラスラと番号を書き出した。

鶴屋「はい。これが私直通の番号だね」

谷口「鶴屋さん……」

何故にここまで俺なんかの為に優しく……

鶴屋「……もう一つ約束。その娘、大事にするんだよ?」

谷口「へっ!?」

鶴屋「にゃははっ♪買った物を見れば、誰だって察しはつくっさ」

谷口「あっ……」

鶴屋「ふふん。恋の為に、学校も家も地元も捨てて、こんな所まで来たみたいだねっ?
お姉さんは、そんな男の子は全力で応援するっさ!」




414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 21:28:28.88 ID:syyp8kfdO


鋭すぎるぜ鶴屋さん……キョンも確か、そんな事を言ってたな。

鶴屋「んじゃ、私は行くから」

谷口「鶴屋さん……本当に、本当にありがとうございますっ!」

鶴屋「ふふん♪頑張れ恋する男の子っ♪」

笑顔の鶴屋さんは、軽く拳を作って俺の山岳バッグに向かって……あ。

ゴスッ

朝倉「痛っ!?」

鶴屋「へ?」

終わった……最後の最後で……。




429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 22:25:44.70 ID:syyp8kfdO
………

……



とある、高級ホテルの一室。

鶴屋「……謎の宇宙人、ね」

朝倉「信じられないかも知れませんけど……」

谷口「……本当に、恐ろしい奴だったんです。鶴屋さん」

俺と涼子は、鶴屋さんの宿泊している部屋にいた。

涼子の事が鶴屋さんにバレてしまった今、全てを話そうかとも思ったが……

涼子の提案で、長門の所為だと言う事は伏せる事にした。

長門だと知れば、鶴屋さんは行動に出てしまう。

鶴屋「……その宇宙人とやらを捕まえたり、ぶちのめしたりする事は可能かい?」

朝倉「え?」

鶴屋「二人の話を聞く分には、普通の国家権力じゃ敵わないみたいだけどさ。
私にはそれなりにあるんだよ。色んな所に繋がりがね」




430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 22:37:20.08 ID:syyp8kfdO


朝倉「繋がり……」

鶴屋「例えば、似たような存在とかね。
涼子さんは、私の言ってる事わかるんじゃないかな?」

朝倉「あっ……」

どういう事だ?

鶴屋「どうかな?」

涼子は、しまったと言う顔をしながら

朝倉「い、今は動かないで鶴屋さんっ!?」

鶴屋「何故だい?私はね、こんなに頭に来た事は人生で一度もないっさ。
それをしたのが、宇宙人だろうが未来人だろうが超能力者だろうが神様だろうがね。
こんなっ、こんな事をするなんて……」

鶴屋さんは、そのまま涼子を抱き締めた。

鶴屋「ひどすぎる。ひどすぎるよこんな事……」

朝倉「鶴屋さん……」




434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 22:53:36.59 ID:syyp8kfdO


鶴屋「私は、絶対に許さないっさ」

谷口「鶴屋さん……」

涼子を抱き締めたまま、鶴屋さんは暫く動かなかった。

朝倉「鶴屋さん……時が来たら、全てを話します。
だから今は……これで鶴屋さんが危険な目にあったら、私は堪えられないから……」

谷口「……鶴屋さん、今は涼子の言う通りにして下さいっ!
俺だって……俺だって堪えられません……」

鶴屋「……優しいんだね、二人共」

鶴屋さんは、静かに涼子から離れた。

鶴屋「……わかった。今は動かないでおく」

谷口「鶴屋さん……」

鶴屋「でも」

鶴屋さんは、語気を強めて言った。

鶴屋「時が来たら、真っ先に教えて欲しいっさ。
その時は鶴屋家の全権力を持って、ぶちのめしてやるからさっ!」




442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 23:09:53.67 ID:syyp8kfdO


それから、暫く三人で談笑。

鶴屋「それにしても、谷口がここまでの男の子だったとはね」

谷口「いや、恐縮っす」

朝倉「谷口は、本当に良くしてくれるの」

鶴屋「りょこにゃんは良いねー。私も、そういう男の子に早く出会いたいっさ」

……りょこにゃん?




472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:11:03.20 ID:nazeVx7gO
谷口「あ、そういえば鶴屋さんは何故こんな所に?」

地元から約700kmは離れたはずだが。

鶴屋「ちょっと家の用事でさ、まぁ大した事はないんだけど。
いやー、こういう付き合いってのも本当に面倒くさくてね」

なるほどなぁ。鶴屋家次期当主なのだから、いろいろあるのだろう。

鶴屋「でも、二人のおかげで退屈せずに済みそうだねっ!」

そう言って、ホテルの鍵を俺に渡した。

谷口「えっ?」

鶴屋「この部屋を、自由に使うといいっさ!警備も万全だし、私も暫くこのホテルにいるからさ」




474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:13:16.95 ID:nazeVx7gO


谷口「いえ、そんな」

鶴屋「人の好意は、素直に受け止めるもんだよ谷口」

谷口「わ、わかりました……」

朝倉「鶴屋さん……本当に、何か何までありがとうございます……」

鶴屋「ちょ、ちょっとりょこにゃんっ!?泣かないでよ!?」

朝倉「ぐすっ……私、谷口以外の人に優しくされた事ないから……鶴屋さん……本当にありがとうございます……」

谷口「涼子……」

鶴屋「そ、そこまで感謝感激する事じゃないっさ!
あー、えっと、そうだっ!
せっかく服を買ったんだからさ、試着大会を開始しよっか?
私もあそこで結構買ったしさ!ね?りょこにゃん?」

朝倉「ぐすっ……はいっ!鶴屋さんっ!」




475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:15:58.13 ID:nazeVx7gO


鶴屋「んじゃ、荷物を取ってくるからちょっと待っててね!」

鶴屋さんは、少し照れくさそうにしながら部屋から出ていった。

谷口「……優しいな。鶴屋さん」

鶴屋「うん。本当に……」

今の俺達には、鶴屋さんからまるで聖人のような神々しい波動を感じると言っても過言では無いね。




478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:30:03.66 ID:nazeVx7gO
そして涼子と鶴屋さんの試着大会が部屋で開催され、何故か俺が審査員長に任命された訳だが。

当然ながら、圧倒的点数差で涼子に軍配が上がった。

鶴屋「くっ、勝負は始まる前から決まっていたっ!?」

と、鶴屋さんは笑顔で不満を述べてくれた。

それから他愛の無い会話を続けたり、鶴屋さんに涼子の肌の手入れについて、説教をされながら教えてもらったり、時折鶴屋さんが俺を見ながら涼子に耳打ちして、クスクスと二人に笑われたりと。

久しぶりに、楽しい時間が過ごせた。本当に久しぶりだった。




481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:43:03.99 ID:nazeVx7gO


鶴屋「おっと、もうこんな時間だねっ!
私は用事があるからさ、後は二人で朝までゆーっくり休んでね!にゃははっ!」

意味深な笑顔を浮かべながら、鶴屋さんは元気に手を振って部屋から出ていった。

……言われなくとも、ゆーっくり涼子と休みますから!

朝倉「鶴屋さんって、面白い人ね」

谷口「そうだな」

朝倉「あーあ、一年前に独断で動かなきゃ良かった。そしたら……」

谷口「涼子。今からでも遅くないさ。長門の事が上手く片付いたら……」

朝倉「……その事なんだけど」

涼子は、真剣な表情で呟いた。

朝倉「谷口は、全部知って置くべきだと思うの」




482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:43:56.27 ID:FUW26SVF0
谷口って下の名前不明なんだっけ?
なんか不憫だw




485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 02:55:08.07 ID:nazeVx7gO
涼子の口から聞かされた内容は、一言で言えばまるでライトノベルの世界だった。
タイトルを付けるなら涼宮ハルヒの憂鬱ってとこか?

朝倉「今まで黙ってて、ごめんね谷口」

谷口「いや、謝る事じゃない。俺でも黙ってた……」

だとしたら、鶴屋さんに全て打ち明けるべきじゃねーか?

朝倉「今はまだ駄目 だと思う。長門さんにばれちゃう」

確かにその可能性が高い。

谷口「……鍵はキョンだな。そして涼宮」

キョンに打ち明けて、涼宮の能力を上手く使う方向に持っていけば……よし。行き先の見えなかった逃避行に、光が差して来たぜ!




487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 03:00:00.18 ID:nazeVx7gO
しかし、やはり問題は長門だ。マジで邪魔だぞあのキチガイ宇宙人め。

どうやって長門にバレずに、連絡を取るかが問題。

朝倉「私も、ずっと考えてるんだけど……」

谷口「うーん……」

くそっ。何も思いつかねぇーよっ!?

俺は無駄に広いベッドに、後ろから倒れ込んだ。




494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 03:26:40.57 ID:nazeVx7gO


谷口「何か弱点とかねーかな……?」

朝倉「私の知っている限りでは……」

マジで性能良すぎなんですけど。

朝倉「私が表舞台から退いてから一年以上経ってるから、その間の細かい情報もわかれば良いんだけど……」

俺もほぼ部外者だったからなぁ……キョンや古泉や朝比奈さんや長門が、裏で何をやっていたのかさっぱり見当もつかねぇ。

……今は、機会を待つしかないかな。

俺はベッドから起き上がり、涼子を抱き上げた。

谷口「まぁ、慌てても仕方ないな。今は鶴屋さんもいるし、焦らす機会を待とう」

朝倉「……そうだね。暫くは一緒に作戦を練よっか」

谷口「んじゃ、風呂にでも入って頭をすっきりさせるか!」

朝倉「うん♪」





503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 04:08:09.91 ID:nazeVx7gO
………

……



『首尾は?』

『上々っさ!』

『それにしても、二人ともすっごいねー。お風呂でもしてたっていうのにさっ!』

『……で、どれくらい続ければいいのかな?』

『1週間』

『1週間ね……そうすれば全て上手く行くんだね……』

『みくる……にゃは、にゃははっ♪』




504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 04:08:57.35 ID:nazeVx7gO
三部終わり。限界。少し寝る。




555 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 15:30:05.10 ID:nazeVx7gO
………

……



機関本部に向かう一台の車。

車内の人間は、運転している新川さんも含めて終始無言だった。

朝比奈さんはもちろんの事、あの饒舌な古泉も。



会長「……俺と江美里は、もう降りる」



生徒会長は、喜緑さんを抱き抱えながら俺達との同行を拒否した。




559 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 15:42:30.03 ID:nazeVx7gO


キョン「……喜緑さんは」

会長「既に知っている。そして、だからこそさ」

生徒会長は、古泉を睨み付けた。

会長「江美里を利用させないぜ。機関への協力も、もう終わりだ」

古泉「……彼女と二人で、どうするつもりですか?」

会長「どうもしないさ……」

生徒会長はそのまま会長席に向かい、腰を下ろした。

会長「俺と江美里はここで待つさ。二人で、この生徒会室で、最後の時をな」

古泉「…………」

会長「元々、古泉やお前と違って、言葉の通り場違いな存在だからな俺は」

古泉「しかし、今となっては」

会長「またアイツの前に立てというのか?
ふざけるな。これ以上、江美里を傷付けはさせん」




561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 16:00:10.34 ID:nazeVx7gO


会長「崩壊か改変か。
この二つしか、道は残されていないのだろう?
それならば、最後ぐらい好きにさせろ」

生徒会長は、机の引き出しをゆっくり開け

会長「さぁ、出て行ってもらおうか」

キョン「銃……」

会長「一応、礼は言っておこう古泉。
まさか、こんな事に使うとは全く予想だにしなかったがな……まぁ、これを使って守るべき女神は拐われてしまった。これが通用しない相手にな」

古泉「やれやれ、困ったものです……」

古泉は嘆息しながら呟いた。




567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 17:10:06.62 ID:nazeVx7gO


会長「さぁ、出て行ってもらおう」

古泉「……わかりました。それも一つの選択、でしょうねぇ」

会長「……ふん」

古泉「誰も貴方を責めませんよ。あぁ、一つ御願いが。そこのカーテンをもらっても?」

会長「……好きにすればいいさ」

俺と古泉は生徒会室のカーテンを剥ぎ取り、それで朝比奈さんを覆い隠した。

古泉「では、行きましょうか」

キョン「あ、あぁ」

俺がカーテンにくるまれた朝比奈さんを抱上げた時

会長「……すまんな、古泉」

ポツリと生徒会長が呟いた。

古泉「……少し、貴方がうらやましいですよ」

古泉はそう言い残し、静かに生徒会室の扉を閉めた。




569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 17:22:35.75 ID:nazeVx7gO


そして俺達は、校門前で既に待っていた新川さんの車に乗り……現在に至る。

誰一人、言葉は発しない。


「崩壊か改変か」


確かにそうだ。いや、ほぼこの世界は崩壊してしまうだろう。

淡い期待はしないさ。

「常に最悪の可能性を」

ハルヒが拐われた時点で、もう覚悟は出来てしまった。
今頃ハルヒは……そして佐々木も……周防九曜によって……。

古泉「……着きましたよ」




577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 18:46:00.61 ID:nazeVx7gO


機関の本部は、想像していたよりも遥かに小さかった。

四角いビル群の一つ。四角い、ビルの。

古泉「入り口ですからね。本部は地下です。
実はこの辺り一帯全て、我々機関の……いえ、今となってはそれも虚しいだけですね……」

虚しい。

本当にこの一言で片付けていいのか。

時間にすればたった四年ではあるが、古泉達機関はハルヒの為にいったいどれほどの金と労力を使ったのだろう。

新川「……あれは」

キョン「新川さん?」

新川さんの視線の先。機関本部の入り口には、黒い高級車が何台も止まっていた。

入り口を塞ぐように。

新川「……鶴屋家……いったい何が」




581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:06:16.36 ID:nazeVx7gO




鶴屋家だって?



俺達を待っていたかのように、黒服に身を包んだ屈強そうな男達が停めてあった車から次々と出てきた。

新川さんは徐々に速度を落としていき、ゆっくりと停止した。

いったい何事だ?

高級車から出てきた黒服の男達は、規則正しく並び始めた。
一台の車を中心に、両翼を広げるように。そして、先頭の男がゆっくりドアを開けた。

キョン「……鶴屋さん……」

鶴屋さんは、そのままそこで立ち止まった。そこに、いつものあの元気な笑顔は微塵も見られない。見えるは屈強な男達を従え、固い表情で俺達の乗った車をじっと見ている鶴屋家次期当主。




584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 19:30:08.67 ID:nazeVx7gO


新川「……降りましょう」

新川さんの言葉に、俺達は無言で頷いた。

車を降り、新川さんを先頭に鶴屋さんの元に歩き始める……

鶴屋「みくっ……」

……カーテンにくるまれた朝比奈さんを抱き抱えている俺の姿を見て、鶴屋さんは一瞬そう叫んだが直ぐに言葉を飲み込むようにして首を降った。

そして、先程の固い表情に戻り

鶴屋「……御待ちしておりました。私、鶴屋家当主代行、鶴屋──です」

深々と俺達に頭を下げた。




590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:14:37.12 ID:nazeVx7gO


そしてゆっくりと顔を上げ

鶴屋「現状は全て把握しています……朝比奈みくるは、鶴屋家が保護します。宜しいですね」

新川「……異論はありません」

朝比奈さんを保護……鶴屋さん、いや鶴屋家が?

鶴屋「では、朝比奈みくるをこちらに」

古泉「……鶴屋さんの言う通りに。その方が、朝比奈さんも安全でしょう」

古泉が小声で呟いた。

キョン「……わかった」




591 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:26:06.72 ID:2lrrEEQBO
魅音ぽいと思ったのは俺だけじゃないはず




592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:31:32.99 ID:nazeVx7gO


俺は鶴屋さんの元に向かった。

キョン「鶴屋さん……」

鶴屋「これが……みくるなんだね……顔を見せてくれるかい?」

キョン「……はい」

俺は、朝比奈さん包み込んでいるカーテンを少しほどいた。

鶴屋「みくる……」

鶴屋さんは……まるで、ただ安らかに眠っているかのような朝比奈さんの頬にそっと触れた。

鶴屋「………んっ」

鶴屋さんは踵を返して後ろを向き、少しうつ向きながら顔を両手で隠して肩を震わせた。

鶴屋さん……泣いているのだろうか……




595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 20:55:01.38 ID:nazeVx7gO


鶴屋さんは少し落ち着いたのか、ゆっくりと振り返り……

鶴屋「……本日より、機関は鶴屋家の完全なる傘下となりました。
新川、古泉、両名に鶴屋家当主代行として命じます」

キョン「……へ?」

鶴屋「任務を最後まで遂行して下さい」

新川さんと古泉は姿勢を正し、鶴屋さんに一礼した。

鶴屋「……朗報を期待しています」

キョン「つ、鶴屋さん……?」

傘下?命じる?一体何が起こっているんだ?

鶴屋さんは、ふぅ、と溜め息をついて振り向いた。

鶴屋「キョン君……キョン君には当主代行じゃなく、私自身の立場からお願いするよ……何があっても、最後まで諦めないで欲しいっさ」

いつもの笑顔を見せて、鶴屋さんは俺に言った。

鶴屋「キョン君とハルにゃんなら、きっと出来る。だから最後まで諦めないで」




596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:06:31.24 ID:nazeVx7gO
そう言い残して鶴屋さんは朝比奈さんと共に車に乗り、走り去っていった。

キョン「一体どうなってんだ……」

新川「上層部の撤退ですね」

古泉「想定はしていましたが……逃げとなると行動が素早いですねぇ。上の方々は」

キョン「上層部の撤退?」

古泉「ええ、どうにも出来ないと判断したんでしょう」




599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:17:39.91 ID:nazeVx7gO
古泉「そして出資者の中でも一番権力のある鶴屋家が、機関を掌握したと」

キョン「…………」

そんな簡単な物なのか?

新川「今となっては、口煩い上層部は居ないほうが動きやすいですがね」

古泉「全くです。現場の苦労を知らない方々でしたからねぇ」

キョン「……で、機関はどうなるんだ?」

新川「何も変わりません。今まで通りです」

古泉「新しいトップ。鶴屋さんは命じましたからね。
任務を最後まで遂行して下さい、と。
我々機関の任務。それは、世界の安定です」




600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:19:27.62 ID:g019it7G0
逃げたという事か?




604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:27:37.74 ID:nazeVx7gO


キョン「世界の安定……」

古泉「世界の安定の為にすべき事は、全てやります」

新川「それが例え、どんな困難な事であろうとも」

古泉「我々機関は、今までそうやって存在して来ました」

新川「そしてそれはこれからも。それが例え、負け戦とわかっていようが」

古泉「我々機関は」

新川「世界の安定の為に」

なんだこれ。

キョン「あー……二人ともキャラ変わってないか?」





608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 21:40:15.75 ID:nazeVx7gO


古泉「んっふ、失礼……鶴屋さんが機関のトップだと思うとつい」

新川「年甲斐もなく、乗ってしまいました」

キョン「……ちょっと気持ちはわかるがな」




619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 22:48:27.15 ID:nazeVx7gO




『この事態に、何をやっているのですか二人共』



この声は……!?

「全く……古泉はともかく、新川?貴方ともあろう者が……」

新川「……聞いていたのですか」

「あれだけ大声で叫ばれたら、聞きたくなくても聞こえます」

古泉「申し訳ありません……」

溜め息をつきながら、その女性は静かに歩いて来た。

年齢は不明。この事態にと言いながら、自らはいつものメイド服姿。

キョン「森さんっ!」




620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 22:49:43.84 ID:FUW26SVF0
森さん貫禄ありすぎワロタww




622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:15:26.41 ID:nazeVx7gO


森「お久し振りです」

森さんは、俺に一礼してから

森「涼宮ハルヒ、消失時の映像の解析が完了しました」

手に持っていた資料を、新川さんと古泉に渡した。

森「貴方も」

……正直、見たくはない。

森「監視映像ですので、解析に時間がかかりましたが……」

古泉「森さんっ!これは……っ!?」

新川「天蓋のTFEI端末ではない……っ!?」



……なんだって?






623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:18:49.16 ID:nazeVx7gO


俺は急いで資料に目を通した。

キョン「嘘だろ……なんでコイツが……」

資料にある監視員の報告によれば。

昼休み、人気の無い校舎裏を歩いていたハルヒの目の前の空間に突然現れた、何も身に付けず真っ白な身体をした四肢な無い女。

そいつがそのままハルヒに体当たりした瞬間、その場には最初から誰もいなかったかのように、二人の姿が消えてしまった。

監視映像によれば、その間は1秒にも満たない。

その映像を解析した画像を見て、あの時ナイフで脇腹を刺された感触が甦った。



その画像を見る限り、ハルヒと一緒に消えたのは。



四肢の無い朝倉涼子だった。






625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:20:52.34 ID:nazeVx7gO
四部終わり




626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:21:08.04 ID:Deo6kf8S0
>>625





637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:45:05.48 ID:nazeVx7gO
………

……



鶴屋さんの用意してくれたホテルに宿泊して、五日目の朝。

朝倉「谷口、谷口起きてよー。もう朝よ?」

谷口「あー……涼子……あと五分……」

朝倉「起きてよぉ。起きないとイタズラしるわよ?」

谷口「…………」




639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:52:11.72 ID:nazeVx7gO
朝倉「もうっ!谷口のせいで噛んだじゃない……イタズラしるわよってなによ!?」

谷口「ぐぅ……」

朝倉「……呑気にいびきかいて……本当にしちゃうからね?」

谷口「…………」

朝倉「……よいしょっと……んしょっ、んしょっ」

モゾモゾ

谷口「…………」

朝倉「……うふふ。ちゃんと朝勃ちしちゃってるわね……えいっ」

がぷっ

谷口「痛ぇっ!?」




640 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/28(水) 23:57:18.60 ID:nazeVx7gO
谷口「おい、涼子っ!?」

朝倉「おはよー谷口♪目、覚めた?」

少しは加減してくれ。マジで女になるかと思った。

朝倉「ね、痛かった?」

谷口「痛いに決まっているだろうよ……」

朝倉「ごめんねぇ……んっ……」

ぴちゃっ

谷口「うっ……!」




650 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:12:03.04 ID:tPi6dGSsO


ぴちゃっぴちゃっ

朝倉「んふっ……んっ……はぁっ……」

谷口「涼子……舐めにくいだろ、ほら」

俺は布団の中の涼子の口に、自分の物をふくませた。

朝倉「んむっ……んっ……んぐっんぐっ」

谷口「そうっ……あぁっ上手いぞ涼子っ」

朝倉「ぷあっ……ねぇ……谷口……昨日みたいに、涼子のお口を思いっきり犯してぇ……んちゅ、ちゅっ」

谷口「あぁ、まかせろ涼子……」




651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:13:02.12 ID:tPi6dGSsO
俺は涼子を布団の中から出し、ベッドの上に座らせた。そしてそのままくわえさせ、頭を両手押さえ付けた。

谷口「しっかり犯してやるからな……ほらっ」

朝倉「んむっ……んぶっ!?んぶうっ!?んっ!んっ!んんっ!?」


ガチャッ


鶴屋「おっはよー二人ともっ!
ちゃんと太陽さんと一緒に目は覚めたか……い……?」

谷口「…………」

朝倉「………んぐっ」




655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 00:23:14.64 ID:tPi6dGSsO
鶴屋「……元気みたいだから、また後でねっ!?」

谷口「あ、鶴屋さ……」


バタンッ


谷口「…………」

朝倉「ふぁ?萎んでる……」

谷口「当然だ、馬鹿」

これは気まずい。気まずいってもんじゃない。これから、鶴屋さんの友人と会う約束もあるのにっ!?

朝倉「ごめんね、谷口……」

谷口「……とりあえず、風呂入るか……行くぞ涼子」




698 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:34:50.03 ID:tPi6dGSsO


一緒に軽くシャワーを浴び、身体を拭いて下着を着けさせ、涼子の口を電動歯ブラシで磨く。
そして着替えをすませてから、鶴屋さんに教わった通りに涼子の肌のお手入れ。

谷口「……よし、終わったぞ涼子」

朝倉「うん、いつもありがとう谷口」

にっこりと微笑む。うむ。その可愛さをいつまでも保っていてくれ俺の涼子。

それが終わってから、自分の歯を磨く。
以前の俺は朝食後に歯を磨いて食べていたのだが

朝倉「前と後で二回よ。それが普通じゃない」

今まで全く知らなかった俺。本当にそれが普通なのか未だにやや疑問ではあるが、ここは涼子に合わせようと思う。




703 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:52:51.55 ID:nsE/OZwjO
>>698
朝食後に歯を磨いて食べる……?




706 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:06:17.04 ID:tPi6dGSsO
>>703
あーまたやってしまった




707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:12:39.22 ID:nsE/OZwjO
>>706
ああ、いや。伏線か何かかと疑ったんだ
揚げ足とったつもりじゃないorz


頑張って!!ここからのクライマックスに期待!!




699 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:41:29.15 ID:tPi6dGSsO

歯磨きを終え、ルームサービスの持って来た朝食を部屋に運ぶ。今日は和食だ。

涼子の座っているソファに食事用の小さなテーブルを置き、朝食を二人分並べてから食事用前掛けを涼子につけさせた。

谷口「よし。じゃあ、いただきます」

朝倉「いただきます」

谷口「はい、涼子」

朝倉「あーん」




702 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 10:50:57.46 ID:tPi6dGSsO
朝倉「んー!これ美味しいっ!谷口、これもう一個ちょうだい」

谷口「お、本当だ。美味いなこれ。はい、涼子」

涼子は食事が好きである。

それも仕方がない。以前は、カレーとおでんしか与えられていなかったらしいからな。

どんな食生活だよ。長門は何を考えているんだ。

谷口「あ、涼子。付いてるぞ」

朝倉「ん」




705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:05:28.62 ID:tPi6dGSsO


朝食と二回目の歯磨きを終え、一緒にソファに座って無駄にでかいテレビをつける。

谷口「ふう……」

これが幸せってやつなんだろうな。

しかし、いつまでも鶴屋さんに甘える訳にもいかん。




709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 11:43:53.75 ID:tPi6dGSsO


prrrr


部屋の電話が鳴り響く。

あー……もしかして鶴屋さんか?

谷口「はい。もしもし」

鶴屋『さっきはごめんねっ!準備は出来たかいっ!?』

謝るのはこっちですって鶴屋さん。朝から濃厚な絡みを見せてすいません。

谷口『ええ、俺も涼子も一息ついていたトコです』

鶴屋『じゃあ、今から一緒に部屋に来るねっ』

谷口「一緒……あー、昨日言ってた鶴屋さんの友人と?」

鶴屋『そうだねっ。りょこにゃんにもそう伝えてて』

そう言って、鶴屋さんは電話を切った。

鶴屋さんの友人……どんな人なんだろう?

鶴屋「谷口とりょこにゃんの力になってくれる人だよっ」

昨日鶴屋さんはそう言っていた。俺達の力になる……か。




717 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 13:52:58.33 ID:tPi6dGSsO


朝倉「電話、誰から?鶴屋さん?」

谷口「あぁ。今から、昨日言ってた友人と一緒に部屋に来るってさ」

朝倉「ううーっ、なんだか鶴屋さんに会うの、恥ずかしいっ」

そりゃあくわえているトコを思いっきり見られたしな。

俺だって恥ずかしい。

朝倉「うーん。でも、その鶴屋さんの友人ってどんな人なんだろう?」

谷口「『会うまでのお楽しみっ!』とかしか聞いてないしなぁ」

男か女かすら教えてくれなかった。

谷口「でも、あの鶴屋さんがわざわざ紹介する友人なんだから、きっといい人だと思うぞ?」

朝倉「そうだね……あ、来たみたいよ」




718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:09:50.56 ID:tPi6dGSsO


今度はコンコンッとノックの音が聞こえてから、部屋の扉は開いた。

鶴屋「いやー、りょこにゃん。さっきはごめんねっ!?なんも見てないからさっ!?」

朝倉「い、いえ、こっちこそはしたないトコを……」

数秒間、凝視してたじゃないっすか鶴屋さん。俺と涼子のはしたないトコを。

鶴屋「そういう事は無かった事にするのが一番っさ」

出来ません。

鶴屋「まぁ、それよりも……」

鶴屋さんの後から、同年代ぐらいの男が姿を表した。

この人が鶴屋さんの友人?俺の予想では、女性を連れてくると思っていたのだが。




719 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:23:00.61 ID:tPi6dGSsO


鶴屋「はい、自己紹介」

その男は鶴屋さんに促されるも、

『名前などただの識別信号なんだがな……』

そう呟きながら、面倒くさそうに名乗りを上げた。

『藤原、とでも呼んでもらおうか』

谷口「あ、初めまして藤原さん。俺は」

藤原「君に興味はない。あるのはそちらだけだ」

……鶴屋さんには悪いが、こいつ嫌いだ。




720 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:34:23.00 ID:tPi6dGSsO


鶴屋「全く、嫌味な奴だねっ。藤原のぽんじっちはっ」

……ぽんじっち?

藤原「……いい加減、その呼び方はやめたまえ」

鶴屋「ただの識別信号なんだと思うなら、気にしない気にしない」

鶴屋さんは、にゃははと笑いながら

鶴屋「こちらが私の友人のぽんじっちさっ!
取っ付きにくい、嫌味な男の子だけど二人ともよろしくっ!」

それは誉めてるんですか鶴屋さん?まぁ、嫌味な男だと言う事だけはわかりましたが。

藤原「……ふん、まぁいい。朝倉涼子」

朝倉「え?は、はい」




723 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:52:04.85 ID:tPi6dGSsO


藤原は、涼子に近付き……っておい。何をするつもりだ。俺の涼子に変な事でもしたらぶん殴るぞ。

鶴屋「大丈夫だよ谷口。ぽんじっちに任せて」

まぁ、鶴屋さんが言うなら……。

ぽんじっち、いや、藤原は涼子をまじまじと見ながら「ふむ」と頷き、おもむろに右手を涼子の額にあてた。

朝倉「あっ、あのっ……?」

藤原「ふん、心配するな。直ぐに済む」

藤原はそのままゆっくり目を閉じた。




724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 14:58:09.86 ID:tPi6dGSsO


朝倉「………?」

これは何のおまじないだ?

藤原「……これぐらいで良いだろう」

藤原はゆっくり目を開け、涼子から手を話した。

藤原「ふっくっく、気分はどうだ?朝倉涼子」

唇を歪ませて、藤原は嫌味な笑顔を浮かべた。一体何がしたいんだお前は。

朝倉「………うそ」

谷口「涼子?」

朝倉「こんな事って……藤原さん、貴方はいったい……?」




725 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 15:16:22.19 ID:tPi6dGSsO


藤原「ふん、禁則だ。
元々持っていた能力が復元した。完全には無理だがな。
朝倉涼子、君はその結果をただ受け止めるだけでいい」

谷口「……復元?どう言う事ですか?」

藤原「君に話すのは無駄だし無意味だ」

マジでこいつ嫌いだ。

朝倉「……あ、ありがとうございます藤原さん!」

俺のそんな気持ちとは裏腹に、涼子は藤原に深々と頭を下げた。




730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 15:43:30.03 ID:tPi6dGSsO


谷口「涼子。一体どう言う事なんだ?」

朝倉「……谷口」

谷口「へ?」

涼子が笑顔を見せたかと思うと、座っていたソファから消えた。

谷口「なっ……!?」

朝倉「ばぁっ!」

谷口「おわぁっ!?」

いきなり俺の眼前に、舌を出した涼子の顔が現れたっ!?

朝倉「うふふ、びっくりした?」

谷口「心臓が止まるかと思った……って涼子!?」

浮いてる?




731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 15:48:49.17 ID:dMFn2WwAO
あぁ、なんだファンネルか




736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:04:57.18 ID:tPi6dGSsO


涼子は、ふわふわと身体を宙に浮かせていた。

谷口「ど、どうなってんだ……?」

鶴屋「ほえー、実際見るとこりゃあ凄いねっ!?」

鶴屋さんも目を丸くしている。

力の復元……そう言えば涼子は元々……。

朝倉「見て!見て谷口!?自分で動ける!自分で動いてる!」

涼子は、空中をすいーっ、すいーっと泳ぐように移動しながらはしゃぎだした。




737 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:21:42.47 ID:tPi6dGSsO


藤原「朝倉涼子。暫く慣れるまで試すがいい」

藤原はそう言って踵を返した。

鶴屋「おや、もう帰るのかい?ぽんじっち」

藤原「だからそのぽんじっちは……ふん、まぁいい。
話は夜でも良いだろう。まだ時間はある。それに、僕もやるべき事があるのでな」

鶴屋「ふーん。だってさ谷口」

藤原「朝倉涼子にもそう伝えておいてくれ」

谷口「あ、藤原さん。涼子の事……ありがとうございます!」

藤原は無言で部屋から出ていった。




738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 16:42:12.23 ID:tPi6dGSsO


鶴屋「じゃあ、話は夜だね」

谷口「話って?」

鶴屋「ふふん♪聞いてのお楽しみさっ!」

またですか。

鶴屋「おーい!りょこにゃーん!はしゃぎ過ぎて部屋の物壊しちゃだめだからねーっ!」

朝倉「はぁい!」

鶴屋「んじゃ、まったねー♪」

鶴屋さんも、俺と涼子に笑顔で手をふりながら部屋から出て行った。




741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:06:52.67 ID:ZFWfTYLBO
手足のない朝倉が浮いてるのか…?


申し訳ないけど、想像すると不気味だ




742 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:11:34.33 ID:Z5qVkSlb0
α・アジールを想像してしまった




746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:25:47.38 ID:Dbrc8bALO
どちらかというとジオングじゃね?




747 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 17:34:12.70 ID:OagAUbF0O
ピッコロみたいに「ふんっ」って言ったら生えてくるんじゃね?




751 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 18:20:30.23 ID:tPi6dGSsO


谷口「おーい!涼子ー!」

朝倉「はーい」

涼子は、すいーっと俺の元に移動して来た。

谷口「……しかし凄いな。他にはどんな事が出来るんだ?」

朝倉「うーん……色んな事をさっきから試してるんだけど……全然無理。
出来ない事のほうが多いみたいね。それに、これくらいは全然凄い事ないわよ?」

俺から見れば宙に浮いたり、姿を消したかと思えば別の現れたり、部屋にある物をびゅんびゅん動かしているだけで充分に凄いと思うが。




752 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 18:21:48.29 ID:tPi6dGSsO


朝倉「あ、でも、これから谷口に苦労をかけないで済むわね。自分で動かせるわけだし」

谷口「今までの事が苦労だなんて、ちっとも思っちゃいなかったぞ涼子」

朝倉「うふふ」

涼子は、俺にすり合うように移動して来た。

朝倉「谷口のそういうトコ、私好きだよ」

ちゅっ

朝倉「うふふ。嬉しいなぁ。自分から谷口にちゅう出来るなんて……あ」

谷口「ん?どうした涼子?」

朝倉「……ねぇん、谷口ぃ」

この、とろんとした目とと猫なで声モードはまさか!?

朝倉「涼子、谷口で試したい事ができちゃったぁ……」

思いっきり何でも試してくれ!




755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 18:34:08.62 ID:tPi6dGSsO


朝倉「じゃあ谷口、動いちゃだめよぉ?涼子が何をしても我慢してねぇ?」

我慢出来るかな俺?

朝倉「うふふ……」

カチャカチャとベルトが勝手に外れ、ズボンとパンツを下ろされた。

そして、俺の股間が勝手に動きだす。

涼子が動かしているのだろう。感触はないが、まるで見えない手に動かされているようだ。

俺の股間が、勝手に右を向いたり左を向いたり上を向いたりくるくる回って

朝倉「ほいほいほい♪」

谷口「人の股間で遊ぶなっ!?」




757 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 18:53:13.07 ID:tPi6dGSsO


朝倉「ごめんごめん。ちょっと面白くなっちゃって」

谷口「まったく……?」

今度は、上に着けている物を全部脱がされた。

朝倉「ねぇ、横になって。いろんな事、してあげるからぁ……お願い♪」

これ断れる奴いるの?

ベッドの上に仰向けになった俺に、涼子が宙に浮かびながらキスをしてきた。

朝倉「んっ……ふぁっ……谷口……ぜんぶ綺麗に舐めてあげるね……」

ありがとうございます藤原様。本当にありがとうございます。イヤな奴とかキライとか思って、本当に申し訳ありませんでした。藤原様、貴方は神様でっす!

朝倉「ちゅっ……ちゅっ……」




760 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:13:09.87 ID:tPi6dGSsO


涼子が俺の身体中を舐めていく。

朝倉「んっ……ふっ……気持ちいい……?」

谷口「あぁ……気持ちいいよ涼子……」

朝倉「んっ……」

涼子の力によって、俺の股間が垂直に立った。

朝倉「ね……このまま入れちゃうね……」

涼子は身体を宙に浮かせ、垂直に立っている俺の股間の真上に来た。

朝倉「痛かったら言ってね……」

そのまま位置を確認しながら、ゆっくり降りてくる。

……涼子には悪いが、何とも摩訶不思議な光景だ。




762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:23:14.33 ID:tPi6dGSsO


この光景は何とも表現し難いな。

宙に浮いている四肢の無い涼子が、垂直に股間にめがけて降りて来た?これでいいのか?

何て事を考えている内に……

くちゅっ

朝倉「んっ……」

ずぷっ

朝倉「はっ……あっ……」

ずぷぷっ

朝倉「あんんっ!?」




763 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:28:21.87 ID:tPi6dGSsO

谷口「うっ……涼子……」

朝倉「あっ……動かすね……んっ……」

ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ

谷口「うっ……おおっ!」

朝倉「あっ!ねえ気持ちいい!?あんっ!谷口気持ちいいっ!?」

いつもと違って、俺の支え無しに腰を動かす涼子。

朝倉「あんっ……はあっ……ねぇ谷口ぃ……涼子、いいこと思いついちゃったぁ」

谷口「……?」

朝倉「谷口のおちんぽ……思いっきり動かすね……」

どういう意味……っ!?

ぐちゅちゅっ

朝倉「ひあっ!?これすごっ……ひううんっ!?」

言葉の通り、俺の股間だけが涼子の中で激しく動き始めた。ていうか痛ぇ!?




765 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:35:20.32 ID:WxCcsLPR0
朝倉の中でちんこぷたーしてるのか




769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 19:55:51.95 ID:tPi6dGSsO


谷口「涼子……ちょっ」

朝倉「あひぃっ!?すごいすごいしゅごいぃっ!?たにぐちおちんぽぉ!?
りょうこのおまんこのなかでぇ!?ひあんっ!?ぐりゅぐりゅっ!
おちんぽぐりゅぐりゅうっ!?きもちひぐりゅううぅぅっ!?」

駄目だマズイ。今の涼子はちんことまんこの事しか頭にねぇ!?

しかしこのままでは俺は女の子になってしまうっ!?

朝倉「はあんっ!?こしっ!こひぃっ!?たにぐちもうごかしてぇ!?」

そんな事をしたら多分折れちまう!

朝倉「ひあっ!はやくうっ!?たにぐちはやくうっ!りょうこをいかせてぇ!?」




771 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:06:10.94 ID:tPi6dGSsO


谷口「…………」

少し動かしてみるか。

ぐちゅぷっ

朝倉「ひうあああんっ!?」

ぐちゅぷっぐちゅぷっ

朝倉「ああっ!すごいひっ!?たにぐちもっとぉ!もっとうごいてぇ!?
おまんこいぢめてぇ!ひうんっ!りょうこのおまんこいぢめてぇ!?」

よ、よし。これならもう少し動いてもなんとか……

朝倉「おちんぽももっとぉ!?」

谷口「あ」

……涼子の中で、ギリギリの回転をしていた俺の股間。それを更に越えた回転を開始した瞬間に、俺は腰を上下に動かしてしまった。その結果がこれだっ!


びきっ


谷口「ぎゃああああああっ!?」

朝倉「ふえ?」




773 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:08:56.24 ID:eWaSdZNwO
たにぐちー




776 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:16:39.15 ID:tPi6dGSsO
………

……



朝倉「谷口……ごめんね、ごめんね」

谷口「済んだ事は仕方が無いさ……でも、もうあれはヤメテクダサイ……」

奇跡的に、俺の股間は無事だった。まだ激痛が走っているけど。

朝倉「……そうだっ!」

谷口「……?」

涼子が目を閉じた瞬間、痛みが和らいで来た。これは……?

朝倉「うーん……」

谷口「涼子?」




779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:25:23.60 ID:tPi6dGSsO
朝倉「……気休めぐらいにしかならないだけど、無いよりまし、か。
谷口、どう?」

谷口「さっきより、マシになった……」

朝倉「本来なら、一瞬で治癒できたんだけど……谷口、本当にごめんねっ?」

これも涼子の能力か。

谷口「……涼子、もう大丈夫だから」

朝倉「うん……本当に、本当にごめんね谷口」




781 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 20:37:14.08 ID:tPi6dGSsO
それから暫く、完全に痛みが引くまでベッドの上で抱きあっていた。

谷口「……強大な力には、強大な責任が伴う、か」

朝倉「くすっ、なにそれ?」

谷口「えーっと、確かスパイダーマンだったかな……」

朝倉「スパイダーマン?」

谷口「知らない?映画の」

朝倉「うん……映画とか、観たこと無いから」

谷口「……今度、一緒に行くか。映画館に」

朝倉「ほんとっ!?」

谷口「あぁ、約束だ」

朝倉「約束ね」

谷口「……涼子」

ぎゅっ

朝倉「谷口……」




788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:26:51.09 ID:tPi6dGSsO
………

……



鶴屋「あっはっは!りょこにゃんも馬鹿だねー!
そんな事をしたら大変な事になるに決まってるっさ!」

藤原「……ふっくっく、いやに楽しそうだな」

鶴屋「あ、おかえりぽんじっち……にゃははっ!
『おかえり♪ぽん♪じっ♪ち♪』
NHK教育番組にありそうだねっ?用事は終わったのかいっ?」

藤原「たがらそのぽんじっちを……ふん、まぁいい。
しかし、また覗き見しているのか。趣味が悪いな」

鶴屋「女の子の部屋に突然入って来て、嫌味に笑いながら声をかけるぽんじっちの方が趣味が悪いにょろ」

藤原「ふん、口の減らない奴だな君は……で、何がそんなにおかしいんだ?」

鶴屋「谷口のおちんぽが、折れる寸前だったにょろ」

藤原「…………」




790 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:45:08.87 ID:tPi6dGSsO


藤原「……僕には笑えないな」

鶴屋「にゃはは♪私は付いてないから、その気持ちはわからないっさ」

藤原「ふん、付けてみれば君にも理解出来るだろう。生殖器の改変は、やろうと思えば僕にも出来る。
ふっくっく、どうだ?付けてみるか?」

鶴屋「……ちょっと考えさせて欲しい」

藤原「え?」

鶴屋「にょろ?」

藤原「……冗談だったんだかな……まぁいい。首尾はどうだ?」

鶴屋「上々だね。後はハルにゃんをぽんじっちが拉致すれば、機関は私の物になるっさ」

藤原「実行するのは朝倉涼子だがな……」

鶴屋「それよりぽんじっち、これでみくるは本当に私の物になるんだね?」




791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:47:35.62 ID:QJJm8lSlO
え…




792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:50:20.55 ID:LXP4S4N90
なんと言う展開w




793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 21:50:43.51 ID:+vZD9S8AO
なん…だと




797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:04:53.63 ID:tPi6dGSsO


藤原「あぁ、君の望む姿でな」

鶴屋「それにしてもぽんじっちは、よく私の心の闇を見抜いたね」

藤原「ふっくっく、一見、聖人君子のように見えるが、同族にはわかる。
僕は本来、現地民と共闘するほど落ちぶれちゃいないがね……同じ趣味を持つ者なら話は別だ」

鶴屋「趣味とはまた違うと私は思うけどね」

藤原「結局、これは他人には理解出来ないのさ」

鶴屋「ぽんじっちが羨ましいよ。既に手にしているからね」

藤原「朝倉涼子のように、素直ではないがな」

鶴屋「それはそれで楽しいっさ」




802 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:22:48.74 ID:tPi6dGSsO


鶴屋「……じゃあ、さっきの件。宜しく頼むにょろ」

藤原「本気か……ふん、禁則に近いが、何とかなるだろう」

鶴屋「あ、見て見てぽんじっち!谷口は毎度の事ながらすごいねー。
さっきまで折れる寸前だったと言うのにさっ!?
うんうん。後学になるにょろ」

藤原「……では、また夜に来るとしよう」

鶴屋「きょこたんにヨロシクー♪にゃはは♪」

藤原「………ふん」




803 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 22:32:44.27 ID:wk05gr/AO
ぽんじっちがちんぽじに見える




807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:09:05.12 ID:tPi6dGSsO
………

……



その日の夜。俺と涼子の嘘が、鶴屋さんにバレてしまった。

鶴屋「ぽんじっちから聞いたよ……ゆきっこだったんだね」

谷口「鶴屋さん、申し訳ありませんっ!俺達、鶴屋さんに迷惑がかからないようにと……」

鶴屋「うん。それは理解しているよ。私でも、隠そうとするっさ」

朝倉「鶴屋さん……」

藤原「……ふん、それぐらいで良いだろう。ここから本題だ」




814 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:29:45.27 ID:tPi6dGSsO


藤原「長門有希。情報統合思念体から遣わされたTFEI端末の中でも、敵に回したら一番やっかいな奴だ」

朝倉「その通りです藤原さん。私と谷口は逃げるのに精一杯で……」

藤原「しかし、長門有希に対抗する方法が無いわけでは無い。
幾つか方法はあるわけだが、今の君達に残されているのは……涼宮ハルヒ」

谷口「はい。俺達もそう考えていました。涼宮と接触して、長門を何とかしたいと」

朝倉「でも、涼宮さんとに接触するだけでも、長門さんの存在があって……藤原さんに復元して貰った能力でも……私達は、長門さんに敵わない」

藤原「……ふっくっく、もし、僕が長門有希を無力化出来るとしたら?」




818 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/29(木) 23:49:53.68 ID:tPi6dGSsO


谷口「出来るんですかっ!?」

藤原「可能だ。方法は禁則、だがな。
しかしだ。幾ら僕でも、涼宮ハルヒを捕獲して連れ去る事は困難だ。そこで朝倉涼子」

朝倉「……藤原さんがどうして私の力を復元したのか、やっと理解出来ました」

藤原「その通り。そして僕の本当の目的は朝倉涼子。一年前の君と似たような物だ」

朝倉「…………」

藤原「少々回りくどいやり方ではあるが、君と違って僕にもいろいろとあるのさ。そして時空の歪み……時空改変能力さえ観測出来れば良い。先程似たような物と言ったが、撤回しよう。似ているようで全く違う」

朝倉「そうですね……藤原さん。では、私はいつ、どこで、何をすれば良いのでしょうか?」

藤原「いつ、どこでは後程伝える。何を?それは決まっている。涼宮ハルヒの拉致だ」




821 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:20:54.39 ID:0XMUjNi0O


谷口「…………」

涼宮を拉致。

今の涼子なら、いとも簡単に出来るだろうな。


鶴屋「……キョン君には、私から伝えるっさ」

谷口「鶴屋さん?」

鶴屋「もちろん、みくるや古泉君にも。りょこにゃんや谷口の事を知ったら、協力してくれると思う。きっと、全てうまくいくっさ!」

朝倉「鶴屋さん……」

藤原「ふっくっく、そう言う事だ。何も心配はいらない」

朝倉「……一つだけ、藤原さんに質問があります。宜しいですか?」

藤原「ふん、どうやって涼宮ハルヒの時空改変能力を観測するか、だろう?」

朝倉「はい……」




822 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:27:01.41 ID:0XMUjNi0O
藤原「……禁則、しかし」

鶴屋「私がそれを手伝う事になってるにょろ」

朝倉「鶴屋さんが?」

鶴屋「そうにょろ。今はまだ口に出したら駄目って、そこのぽんじっちに言われているっさ。
うーん、答えになってないと思うけど、『今ある世界に殆ど影響を与えない方法』
これしか言えないけど……納得してくれるかいっ?」

朝倉「は、はい。鶴屋さんがそう言うなら……」

こうして、話し合いは終了した。

鶴屋「りょこにゃん、谷口、皆で一緒に頑張ろうねっ!」

藤原「……先程も言ったが、決行の日時は改めて伝える」

二人はそう言い残して、俺達の部屋から出ていった。




823 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 00:31:47.57 ID:0XMUjNi0O


谷口「涼子……これって」

朝倉「谷口っ!」

谷口「おうっ!?」

涼子は俺の胸に勢い良く飛び込んで来た。

朝倉「なれるよっ!この話が上手くいったら、私達幸せになれるよっ!?」

谷口「そ、そうだなっ!」

確かに、これさえ上手く行けば俺達は長門の影に怯えなくなるだろう。

……なーんか上手く出来すぎ感が拭えないのは俺だけっ!?




860 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 10:40:40.13 ID:0XMUjNi0O
………

……



もう、何が起きても驚愕しない覚悟は決めたつもりだったんだがな。

四肢の無い朝倉涼子の画像を見て、その覚悟がまだ全然足りないって事を思い知らされた。

キョン「古泉……お前はこれをどう考える?」

古泉「……何故、朝倉涼子が存在しているかは、今は知る由はありません。
まぁ、四肢の無い姿とその行動で大体予想はつきますが……」

キョン「まぁな。利用する為に復活でもさせたんだろうな……あのケラケラ笑う奴が」




861 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 10:56:18.66 ID:0XMUjNi0O


森「それは断定出来ません」

キョン「森さん……」

確かに、周防九曜の仕業だと考えるのが妥当だが、今回の件はとっくに滅茶苦茶を通り越している。

森「資料の続きを」

森さんに促され、資料を読み進める……。

キョン「……何をしているんだお前は」

自然に口に出てしまった。

谷口。

読み進めた資料でその名前を目にした瞬間、良い事なのか悪い事なのか緊張が一瞬で解けてしまった。

キョン「はぁ……もう考えるのが面倒だー古泉ー俺はいつものように結果だけを見るぞー後はお前が頑張れー」

古泉「ちょっと貴方、何を言ってるんですか?気持ちは解りますが、しっかりして下さいよ」

キョン「これがしっかり出来るかっ!?」

新川「ふむ……ここから南下しながら各地の施設で一緒にいるのを確認……」





863 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 11:32:04.12 ID:0XMUjNi0O


古泉「そして一週間前に完全に消失……」

新川「……谷口君に関する情報ソースは、鶴屋家ですか……ふむ」

森「ええ。鶴屋家からは人員は勿論、様々情報や監視映像を提供して頂きました」





875 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:07:25.79 ID:0XMUjNi0O


古泉「ちょっと。貴方もヤル気出して下さいよ。谷口君が黒幕の可能性もあるんですから」

キョン「……俺もそれを真っ先に考えちまった」




しかし、良くここまで詳細に調べる事が出来たな……少し恐ろしいぞ鶴屋家。
最初に谷口の姿が確認出来るのは一ヶ月前の路上の監視カメラ。既にこの時点で一緒か。バスタオルにくるんであるのは朝倉だな。

そして、その朝倉を初めて確認したのは三週間前の監視映像……って、この資料の記述。
谷口と朝倉の宿泊していた部屋を、普段から監視と言うよりは盗撮していたような。

犯罪じゃないのか?

まぁ、それは置いておこう。

そこで谷口は、嫌がる朝倉涼子を強姦か……。




877 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:23:51.41 ID:0XMUjNi0O


そして各地を転々としながら、一週間前に忽然と姿を消した。

そして今日、朝倉涼子がハルヒと共に消失……。

キョン「もし、谷口が黒幕なら今頃ハルヒは……」

駄目だ。泣きそうだ俺。よりによって谷口か。谷口なのか?

古泉「しかし、これだけを見ると周防九曜との接点はありません。
それに、さっきはああ言いましたが、彼が今回の件の黒幕の可能性は低い」

キョン「常に最悪の可能性を考えろと言ったのは、お前だ古泉。
周防九曜と接触したからこそ、鶴屋家ですら一週間も姿を確認出来ないんだろうよ」

森「断定はいけませんよ?私も、谷口君が黒幕の可能性は皆無だと思います」




878 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:27:52.71 ID:0XMUjNi0O


新川「しかし、何らかの形で関わっているのは確かですね」

キョン「そして、今の谷口は俺の知っている谷口じゃないって事もだ」

………四肢の無い朝倉を強姦するなんて……なんて……羨ましい……って

キョン「何を考えているんだ俺はっ!?」

古泉「何ですか……そんな大声出さなくても、谷口君黒幕説はたった今」

キョン「違う……そう言う事じゃ……あ、いや、そうだな」

森「……大丈夫ですか?気分が優れないのでは……」

キョン「あ、いえ。大丈夫です森さん。ちょっと勘違いしちゃって」

そうだ。勘違いだ。

そんな事、羨ましいと思う訳が無いじゃないか。

そんな事は狂っている。




880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:45:03.14 ID:0XMUjNi0O



『好きな人が四肢切断の目に合っても、以前と変わらずに接する事が出来る?』

くそっ!?何で今、ハルヒの言葉を思い出すんだよ!?

思考を切り替えろ。そんな事は今は重要じゃない。

羨ましいとか羨ましくないとか、今はどうだって良いだろうが!

森「少し、休まれてはいかがですか?顔色が……」

キョン「……だ、大丈夫です森さん。本当に大丈夫ですよ。それに今は休んでいる暇なんて無いでしょう?ええと、どこまで読みましたっけ?」

俺は資料を目にする。

四肢の無い朝倉涼子。四肢。無い。朝倉。涼子。

朝倉の写真とその文字のみが、くっきりと浮かび上がって来た。

くそっ駄目だ。違う。俺は違う。そうじゃない。俺は谷口とは違う。




881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 13:55:18.64 ID:0XMUjNi0O


古泉「1日でいろんな事があり過ぎましたからね……」

そうだ。古泉の言う通りだ。いろんな事があり過ぎて、俺は疲れているんだ。そう、疲れているからなんだよ。

そう、俺は疲れているんだ。だからそんな事を考えるんだ。

その証拠に、目の前が少しずつ揺れ始めた。まるで地面が揺れ動いているよう……だっ!?


ズズンッ!!


キョン「うあ!?」

本当に地震かよっ!?




882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 14:03:58.60 ID:0XMUjNi0O


地面が、音を立てて激しく揺れ動いた。

新川「これは……?」

古泉「地震……いえ、これは」

森「まさかっ!?」



ズズッ……ズッ……



キョン「……止まっ……た……?」

揺れがおさまると同時に、どこからか警報器が喧しく鳴り響く。

それと同時に、あの笑い声が聞こえて来た。


──ケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラ──





893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:25:59.86 ID:0XMUjNi0O


唐突に、俺達の目の前に周防九曜『達』は現れた。

空中にふわふわと浮いている、四肢の無い真っ白な身体。

真っ黒な長い髪。

そして両端に、その真っ黒な長い髪を存分に絡ませた二つの死体。

「なっ……!?」

目にしている今でも、信じがたい光景だった。

周防九曜の両端には二つの死体。

一見してわかる、二つの死体。右に橘京子の死体を。左に藤原の死体を。

四肢の無い橘京子の死体を。

四肢の揃っている藤原の死体を。

二つの死体を並べるように自らの黒い髪の毛だけで宙に浮かし、周防九曜はその中心でケラケラ笑っていた。




895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:34:17.95 ID:6Kxui8xB0
監視映像では、朝倉さんが強姦されたことになってるのか




897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:39:26.12 ID:0XMUjNi0O


その周防九曜の姿に、俺は足がすくんでいた。



森「新川っ!!」

先に動いたのは、森さんだった。

森さんは、一直線に周防九曜に向かって走りだした。

森「やられる前に」

ジャカッ

いつの間にか銃を手にしていた森さんは、周防九曜に向かって──

九曜「無──駄──」

森「く あ 」

伸ばした森さんの右腕は、銃を手にしたまま、ぼとりと取れて落ちた。




898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:48:04.05 ID:ufjuOPlgO
森すわぁぁぁぁぁぁぁぁん?!




899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:51:14.26 ID:0XMUjNi0O


森「あ」

そして左腕が取れて

左足と右足が取れて

走り出していた慣性で、森さんは身体だけが宙に浮いていた。

森「ふ」

それでも、森さんは不敵に笑みを見せた。




900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:53:58.00 ID:0XMUjNi0O


森「くたばり……なさい」

ガシッ

森さんの影に隠れ、同時に向かっていた新川さんが宙に浮く森さんをそのまま抱き抱えた。

九曜「────!?」

新川「本命は私でございます」

新川さんはそのまま銃を周防九曜に向け


ビスッ


九曜「が──あ──?」

短針銃。俺があの時、長門に使った物とそっくりだった。




902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:02:17.75 ID:0XMUjNi0O


何故それを新川さんが持っているのかは、わからない。が、

九曜「あ──う──?」

周防九曜は、明らかに困惑した表情を見せていた。

新川「これが通用しなければ……」

新川さんは、四肢の取れた森さんを抱えたまま呟いた。

九曜「ぎ────」

周防九曜は、全身を震わせ

九曜「が────」


ドサッ


古泉「新川さんっ!!」




倒れたのは

新川さんだった




903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:09:31.94 ID:0XMUjNi0O


キョン「そんな……」

地面に倒れた新川さんと四肢の無い森さんは、微動だにしない。

九曜「は──あ──」

周防九曜は、少し身体を震わせた後



──ケラ



──ケラケラケラケラケラケラケラケラケラ──


古泉「新川さん……森さん……」

青ざめた顔で古泉が呟いた。

古泉「周防九曜……何が……何がしたいんですか貴女は……僕には貴女の行動が全く理解出来ない……」




905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:21:29.65 ID:0XMUjNi0O


九曜「理解──不能──どうして──?」

古泉「だったら教えて下さい……目的は何なんですか!?」

周防九曜はケラケラと嘲笑い

九曜「貴方に──贈り──物──」

古泉「だからっ!?そう言うのが理解出来ないと……っ!?」

地面に倒れていた森さんの身体が宙に浮き、ゆっくりと古泉の元に移動した。

古泉「森さ……」

九曜「二人は──私の──これは──貴方の──そして──」

周防九曜が、ゆっくりと此方を振り向いた。

九曜「貴方にも──」




907 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:36:19.30 ID:0XMUjNi0O
「この──贈り──物──」

突然、目の前に大きな四角い木箱が現れた。

匣が目の前に

「貴方は──思った──酷く──羨ましいと────」

匣の中には綺麗な娘がぴつたりと入つてゐた

唐突に、自分の脳裏に浮かんだその言葉をかき消すようにと、ぐしゃぐしゃに頭を掻き毟った。

「だから──その時が──来るまで──」

箱筥函凾匳奩篋

匣の蓋がゆっくりと開く

「愛でて────」


箱の筥の函の凾の匳の奩の篋の

匣の中には


『……して……殺して……』

佐々木が入っていた。




908 : ◆HLR2b16n72 :2009/10/30(金) 17:39:24.46 ID:0XMUjNi0O
既に第何部か忘れた




912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:43:17.22 ID:XP5KP0qI0
おそらくだが第六部




914 : ◆HLR2b16n72 :2009/10/30(金) 17:51:30.07 ID:0XMUjNi0O
六だ。五終わりって書くの忘れた。 少し、休む




935 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 20:32:25.68 ID:0XMUjNi0O
………

……



朝倉「ねー谷口ーどうしたのー?さっきから元気がないわよー?」

鶴屋さんと藤原さんの話を聞いて、気持ちが高ぶっている涼子。

谷口「……そう見えるか?」

朝倉「見えるわよ。一体、どうしたの?」

涼子は、すーっと俺の胸に移動して来た。

谷口「……鶴屋さんに会ってから、全て上手くいき過ぎてるって言うか」

朝倉「それに何の不満があるの?良い事じゃない」

谷口「そうなんだよなー……良い事過ぎるんだよ……俺の言ってる意味、わかるか?」

朝倉「全っ然わかんないわよ」




936 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 20:44:37.27 ID:0XMUjNi0O


谷口「だよな」

朝倉「んー……谷口は、何が言いたいの?」

谷口「多分……慣れてないのかな?俺の人生、昔っから良い事があると、その倍悪い事が返って来ると言うか」

朝倉「…………」

谷口「元々そういうキャラって言うか、そういう人生なんだよな。それで何か……怖くなってさ」

朝倉「……それは、谷口一人の人生の時の話でしょ?」

谷口「え?」

朝倉「今は、二人の人生を一緒に歩んでるじゃない」

谷口「涼子……」 

朝倉「その歩む人生に、三人、四人……私は谷口と家族を作って、皆で一緒に人生を歩むつもりよ?
既に二人分の人生を歩んでいるんだから、良い事続きでもおかしくないじゃないっ!?」




941 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 20:58:51.23 ID:0XMUjNi0O
朝倉「それに、もう三人分の人生かも知れないし……」

谷口「え?」

朝倉「ま、まだわかんないけどっ、毎日谷口のいっぱい注いでもらってるし」

谷口「涼子っ!」

涼子「んっ……谷口、苦し……」

谷口「そうだな。そうだよな……涼子と出会って、運命は変わったしな!」

朝倉「谷口……」 

谷口「今までの俺の人生じゃ、考えられない事ばっかりだ。それも全部、涼子に出会ってから始まった」

朝倉「そうよ……私だって、決して良い人生じゃなかった。むしろ最悪よ。でも、谷口に出会ってから180度変わったわよ」

谷口「駄目な人生同士、一緒になると反転するのかな」

朝倉「うふふ。そうかもね」




943 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 21:03:24.92 ID:0XMUjNi0O


谷口「一緒に……良い事続きの人生を歩もうな、涼子」

朝倉「約束ね?」

谷口「ああ、約束だ」

朝倉「谷口……大好きっ」

谷口「涼子……」

俺は、そのまま涼子に口づけをして押し倒した。




945 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 21:11:30.93 ID:0XMUjNi0O
………

……



鶴屋「くっはーっ!見てるこっちが恥ずかしいっさっ!?」

藤原「……僕には、彼と朝倉涼子が何を言っているのか理解出来ん」

鶴屋「ぽんじっちは、そういう所がわかってない。全っ然駄目にょろ。
きょこにゃんも、ささにゃんも、くーたんも。
ちゃんと愛してあげなきゃいけないっさ!」




947 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 21:20:48.13 ID:0XMUjNi0O
藤原「ふん……僕の物に、そういう感情は必要ない。必要なのは絶望だけだ」

鶴屋「気持ちはわかるけどね。でも、せっかく三人も持っているのに、本当に勿体無いにょろ」

藤原「……君は、朝比奈みくるに彼のように接するつもりか?」

鶴屋「ううん。私に対して全ての感情を持つようにしたいにょろ。
正も負も全部ね。にゃはは♪」

藤原「ふっくっく、僕が言うのも何だが、君ほど狂っている人間はそういない」

鶴屋「誉め言葉として受け取っておくにょろ」




950 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 21:30:39.53 ID:0XMUjNi0O


鶴屋「うーん……それにしても、本当に勿体無いにょろ。私なら……」

藤原「ふん、回りくどい言い方をするな。試したいのだろう?それを」

鶴屋「にゃはは♪ばれちゃあしょうがないね?
……って、一見してバレバレだねっ!?いやんっ!?
恥ずかしいから見ないでぽんじっちっ!?何でこんなに大きくしたのさっ!?」

藤原「嬉しそうに言われても、こっちが困る。なるべく大きな物を付けて欲しいと言ったのは君だ。
……ふん、まぁいい。君なら僕も構わない。それで、誰で試したいのかね?」




953 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 21:40:33.68 ID:0XMUjNi0O
鶴屋「ぽんじっち」

藤原「…………」

鶴屋「ぽんじっちのお尻に」

藤原「……君が僕と同属だと思っていたのは、どうやら勘違いしていたようだ」

鶴屋「にゃはは♪冗談に決まってるっさ!?まったく、ぽんじっちは冗談も通じないのかいっ!?」

藤原「……その鬱陶しい気持ちの昂りは止めてくれたまえ。僕はそういうのに慣れていないんだよ」

鶴屋「ごめんね?ぽんじっち……見てから決めるにょろ」

藤原「ふん……では、行こうか。ついて来るがいい」










その3へ




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ネタバレ防止のためコメントは最後にあります。


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