俺「金糸雀のSSが読みたい」

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2009/11/02(月)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:19:34.51 ID:qEwtjMmD0
俺「だから誰か書いてくれよ……」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:22:59.68 ID:y8/uiKrMO
お前が書きやがれですぅ




20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:23:48.39 ID:yB2+WYj+O
みつ「ただいま~!カナぁ~♪」

金「おかえりなさいかしらみっちゃん!今日もお疲れさまかしらっ!」

みつ「ふぅ…今日も少し疲れちゃったな…」ハァ

金「…みっちゃん、最近本当に疲れてるかしら…そんなに大変なら少しぐらいお仕事休んだらどうかしら?」

みつ「ふふ、ありがとカナ!けど大丈夫、私はこんなに幸せなんだからその分働かないとバチが当たるわよ」ニコ




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:28:51.04 ID:yB2+WYj+O
みつ「今日もジュンジュンの所に遊びに行ったの?」

金「うん…ちゃんとみっちゃんが作ってくれた卵焼きもお裾分けしたかしら」

みつ「そっかぁ、ジュンジュン喜んでた?だったら嬉しいんだけどなぁ」

金(みっちゃん、最近JUMの話ばっかり…それに表には出さないようにしてるけど凄く疲れてるかしら…)

金(それなのにカナときたらみっちゃんに甘えてばっかりで、全然お役に立ててない…)




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:36:37.29 ID:yB2+WYj+O
カナ(カナはまだお子さまだから、ちゃんと相談にも乗ってあげられないし、迷惑をかけてばかり…)

みつ「くぅ…くぅ…」

金「みっちゃん…?寝ちゃったのかしら?」

金「こんな時にもカナは小さいから寝室にまで連れていってあげられないし、出来ることと言えば毛布をかけるぐらい…」パサ

金(こんなことじゃ駄目かしら!!もっと大人に!大人のレディにならなくちゃっ!!かしら!!)グググッ

みつ「カ…カナ…なにかよく分からないけど髪の毛踏んでる踏んでる…」




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:43:42.68 ID:yB2+WYj+O
・・・
金「そんな訳で、相談に来たかしら」

銀「……殺されたいの?目障りだからさっさと視界から消えなさぁい」

金「こ、怖いかしら…けど、カナにとってお姉さんは水銀燈しかいないし…」

銀「そんなの知ったこっちゃ無いわよ、大人になりたい?ハッ、一生無理なんじゃなぁい?」

金「ど、どうしてかしら?」

銀「大人なんてのはね、問題があったら自分で考えて、実行して、達成させるの」

銀「初っぱなから人に相談しにくるような奴がレディ?ふん、笑えないわぁ」

金「……いきなり凹んできたかしら」プルプル




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:51:30.17 ID:yB2+WYj+O
銀「貴女みたいな出来損ないと比べたら他の姉妹の方が幾分かマシなんじゃなぁい?」ケラケラ

金「ふぐ…泣かない、泣かないわ…カナは強い子だもの」グス

銀「だから今日1日人やドールを見て、いかに自分が未熟か思い知らされて来なさい」

銀「私が言えるのはそれだけ、あぁ貴女なんかになんて無駄な時間を使ってしまったのかしら!勿体なぁい!」




33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:54:51.51 ID:yB2+WYj+O
金「ご、ごめんなさいかしら…確かにこの機会に水銀燈とお喋り出来たらなんて考えて…カナが甘かったかしら」シュン

銀「私はついでって訳?随分安く見られたものね?」

金「…本当に申し訳ないかしら…じゃあ、カナはもう行くから…」

銀「あぁちょっと待ちなさぁい」

金「?」

銀「貴女のそのヘッドドレス、私の媒介が好きそうなのよ…ちょっと貸しなさい」




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:02:23.10 ID:yB2+WYj+O
金「え?で、でもこれはお父様がカナの為に作って下さった大切な…」

銀「ウダウダ煩いわぁ、今日中には返してあげるから黙って貸しなさい、今の無駄な時間の迷惑料よ」バッ

金「あっ!か、返してかしら~!」ジタバタ

銀「今日の夕刻頃にまた来なさい、その時に返してあげるから…いい?それまで周りをよく見て自分には何が足りないのか見極めなさぁい」パタパタ

金「空を飛んで逃げるなんて卑怯かしら~!…って、あれ?もしかして今水銀燈なりに相談に乗ってくれてたのかしら?」




36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:07:44.79 ID:yB2+WYj+O
・・・

金「こんにちわかしら~!」

雛「うゆ?誰なの~?」

金「…毎回毎回お約束を守らなくてもいいかしら、地味に傷つくから」

雛「ごめんなさいなの~、1日一回はこれをやらないと気持ち悪くて寝れないのよ」

金(周りを見るったって…少なくとも雛苺から学ぶものはないわね、やっぱり幼すぎるかしら)

雛「あ、今はお家の中に入らない方がいいのよ~」

金「え?どうしてかしら?」




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:14:12.50 ID:yB2+WYj+O
雛「これからくんくんの時間なんだけど、いつもこのタイミングで蒼星石が来て真紅にちょっかいかけるから雰囲気が悪くなるのよ」

ヒューン ガシャーッン

「やぁ、今日も真紅の口の中の匂いをかぎに来たよ!!」

「毎回毎回いい加減にして頂戴!今日こそアイアンメイデンにぶちこんでやるのだわ!」

雛「ね?」

金「よ、よく見てるわね…」




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:19:19.25 ID:yB2+WYj+O
金(カナは間違ってたかしら…雛苺だって立派な薔薇乙女)

金(ましてや実体を持つドールズの中では一番最後に作られて色々苦労もしているものね…)

金(それを、見た目だけで学ぶところがないなんて決めつけて…カナの方がよっぽど幼かったかしら)

「へいへーいww真紅のアへ顔写真ゲットだぜwww」

「ちょっ!?今のはちが…そのカメラを貸しなさい!!」




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:26:21.61 ID:yB2+WYj+O
金「ねぇ、雛苺…貴女はもっと大人になりたいとか…その、考えたりしないのかしら?」

雛「うゆ?いきなりどうしたのよ?…でも、そうね昔は雛もそんなことを考えていたのよ」

金「じゃ、じゃあ今は違うってことかしら?それはどうして?」

雛「だって、雛のこの身体はお父様が下さったのよ?お父様がこの身体でアリスになれると思っているのだから後は雛の頑張り次第なの!」

「絆ローブロー!!」

「グベェッ!?」




43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:31:26.37 ID:yB2+WYj+O
金(自分の持っている状況に自信を持つって事かしら?)

金「カナには少し難しかったけれど、雛苺は見た目よりもずっとずっと大人だって事は分かったかしら!」

雛「うゆぅ~…なんだか照れるのよ」

雛「でも、突然どうしたのよ?なにか悩み事があるのなら相談に乗るわ?」

「絆デンプシー!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

「ちょっ!?まっ!!」




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:33:09.52 ID:HJ5jO9PT0
後ろの二人はアリスになる気無いだろw




46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:35:40.32 ID:yB2+WYj+O
バキッバキッバキッバキッ

金「じ、実は…」

雛「ふんふん」

メキッメキッメキッグシャッ

雛「なるほど、要するに金糸雀のミーディアムの為に大人の女性になりたいのね?」

金「うん…それで水銀燈に色んな人を見てこいって言われたのかしら」

グチャッぐちょっめちゃっめちゃっ




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:42:51.75 ID:yB2+WYj+O
紅「水銀燈に?」フキフキ

金「し、真紅…」ビクッ

紅「気に入らないわね、大人の作法を聞くのに私より先にあのJUNKの所に行くなんて」

金「だ、だって水銀燈はカナにとって唯一のお姉さんだし…真紅は妹なのかしら」

紅「あら、貴女は私が薔薇乙女一のレディだと言うことに気が付いていないのね?」

雛「………」

金「そ、それは…よく分からないけど他の姉妹もいるわけだし…」




48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:48:32.92 ID:yB2+WYj+O
紅「ねぇ金糸雀、これを見て」スッ

雛「カボチャ?一体そんなものどこに持ってたの?」

紅「ふふ、緑で、黄色くて…誰かさんみたい…ダワァッ!!」

グシャアッ

金「ひっ、ヒィィィイイ!?お堅いカボチャさんが粉々かしらぁっ!?」ガクガクブルブル

紅「ま、こんなのはただの余興だけれど…レディの隠し芸、お楽しみいただけた?」ニィ

金「しし真紅が一番!一番のレディかしらぁっ!!」ブルルルルル




50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:54:21.60 ID:yB2+WYj+O
紅「さて、それなら貴女が今からでも私に近付けるようにアドバイスしてあげるのだわ」

金「ハハハハハイカシラ」コクコク

紅「とりあえずはこれね、くんくんのDVD放映版と劇場版全巻」

雛(やっぱりなの…これは長くなるのよ…)

金「こ、このDVDを見れば良いのかしら?それならまた後で…」

紅「観るのは当たり前でしょう?後は登場している声優の全作品、製作会社と協力会社の全作品を揃えなさい」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 20:59:51.81 ID:yB2+WYj+O
紅「それからくんくんの声優の生活をチェック、身体にはくんくんのタトゥー…」ペラペラ

雛(金糸雀、ゆっくりとリビングに来るのよ)

金(え?だって真紅が…)

雛(大丈夫、話すのに夢中でこっちは見えてないのよ、それに真面目に付き合ったら精神が崩壊するの)

金(ラジャーかしら)

金雛(コソコソ

金(でも、ここまで一つの事に集中出来るのもある意味凄いことなのかしら)




52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:04:02.12 ID:yB2+WYj+O
金「ぷはぁっ!なんとか抜け出せたかしら~!」

雛「いつもあの話が始まると四時間四十四分は話してるからしばらく放っておいていいの」

蒼「いてて…全く、真紅には困ったものだよね」

金「あれ、蒼星石生きてたのかしら?」

蒼「ま、慣れてるからね」

翠「…慣れる前に学習しやがれですぅ」




53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:08:56.34 ID:yB2+WYj+O
翠「ところで今日はどうしたんですか?随分と話し込んでたみたいですけど」

金「実は…」

雛「金糸雀は大人になりたいらしいのよ、協力してあげてほしいの」

蒼「おっ、大人に!?大人に!?テンション急上昇wwしwてw来たりあんwwwww」

バチンッ

蒼「………」ドサッ

翠「スタンガンってのは便利ですねぇ、これでしばらくは大人しくなるです」




54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:13:47.64 ID:yB2+WYj+O
雛「雛の言い方が悪かったのよ…」

翠「気にするこたぁねぇです、なにを話してたって結局は下ネタに走るんですから」

金「ところで翠星石、貴女はどうやったら大人になれると思う?」

翠「……まぁ、ベタな方法でいいんじゃねぇですか?」

金「ベタな?それってどんな方法かしら?」

翠「だ、だから…例えばですよ?例えば…その…恋…とか…」




61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:49:50.31 ID:yB2+WYj+O
金「恋?」

翠「そうですぅ、好きな人の為に少しでも努力してですね」

翠「この、胸の奥がじわぁって温かくなって、キュッて切なくなって…」

翠「喜んだり悲しんだりしている内に、今まで見えていなかったものが見えてくるようになりますよ」ニコッ

金「へぇ、翠星石は誰かに恋「一般論ですけどね!?一般論!!」

雛「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ~」




63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:57:14.74 ID:yB2+WYj+O
金「でも、カナにはお相手になる殿方がいないかしら…」

翠「馬っ鹿ですねぇ、おめぇだって一応は薔薇乙女の端くれなんですから相手なんかいくらでもいますよ」

金「え?本当にかしら!?」

翠「そうです、だからですね」ボソボソ

金「え?意味が分からないかしら…」

翠「ほらいいから!画面の向こうの心のモニターに向かって!」

金「え…ぇぅ…よく分からないけど…」

金「あ、貴方のこと…大好き、かしら…」カァァ




64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:00:24.02 ID:yB2+WYj+O
金「これで何かが変わるのかしら?」

翠「まぁ、次元の向こう側でおめぇのファンが一人でも増えたら儲けもんじゃねぇですか?」

金「そんな投げやりな…とにかく、誰でもいいから恋を試してみるかしら」

雛「恋を試すって…どうするの?」

金「ん~…とりあえずJUMとくっついてみるかしら」

翠「なっ!?」




66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:04:35.34 ID:yB2+WYj+O
翠「ば、馬鹿なこと言ってるんじゃ…」

JUM「ったく、今日はいつにも増して煩いな…なにしてるんだ?」

金「あ、JUMお邪魔してるかしら!ちょうど良かったかしら」

JUM「ちょうど良かったって?それに翠星石が今なにか話しかけて…」

翠「なんでもねぇですよ!!うぜぇですからさっさと大人しく引きこもってやがれです!!」

雛(さっきまで偉そうに語ってたくせにダメダメなの)




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:09:49.52 ID:yB2+WYj+O
JUM「な、なんだよいきなり…分かったよ、じゃあな」

金「あ、ちょっと待つかしら」

JUM「ん?」

金「えいかしらっ!」ギュウ

翠「!!」

JUM「どど、どうしたんだよ腰に抱きついたりして…」

金「その…あの、JUMのお部屋で一緒にお話したいかしら」




69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:13:49.24 ID:yB2+WYj+O
JUM「まぁ…いいけど…」

翠「…………」

金「良かった、それじゃあ…その…抱っこして貰えないかしら?」チラ

JUM「ほ、ほら」ヒョイ

金「あ…JUMって意外と、温かいのね?」ギュ

翠「……………」

JUM「な、なんか照れるな…」トントン

金「ふふふ、いっぱい照れて欲しいかしら」

翠「…………」トントン





72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:18:43.81 ID:yB2+WYj+O
ガチャ

金「ここがJUMの部屋ね、こうやって意識すると新鮮かしら」

JUM「そうか?…その、なにかするか?パソコンぐらいしかないけど」

金「あ、ならJUMがいつも見てるものを見たいかしら」

JUM「え?でもそれなら蒼星石に聞いた方が僕より全然詳しいけど…」

雛「JUM、レディの前よ?」

JUM「え?…あ、そっか…なら分かりやすいサイトで…」

翠「…………」





75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:25:03.82 ID:yB2+WYj+O
金「わぁ、綺麗な写真かしら~!これはなにかしらJUM?」

JUM「ただの風景写真なサイトだよ、お前らってあんまり日本に詳しくないだろ?」

金「凄いかしら~!不思議な雰囲気の草原…」

JUM「高知の四国カルストだな、最後の清流って言われる四万十川の源流があるんだ」

金「こっちはなにかしら?綺麗な小池かしら~」

JUM「これは沖縄のタナガーグムイ、琉球言葉でテナガエビの棲みかって意味だそうだ」




76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:28:27.34 ID:yB2+WYj+O
金「随分詳しいのね、JUM」

JUM「まぁな、今は家の中にいる時間が多いからなんとなく遠い外の世界に憧れるんだよ」

翠「…………」

金「あ…なにかしらこれ…凄く綺麗…」ドキ

JUM「あぁ、この湖はな…」

ワイワイ

翠「………ふぐっ」グス

雛「は~い、ドクターストップなの~!」




77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:33:47.82 ID:yB2+WYj+O
JUM「は?」

雛「二人共今すぐ離れるの、でなければ雛のわだち亀甲縛りが炸裂するのよ」

金「??JUMの膝から降りればいいのかしら?」ヒョイ

翠「ひっ…ひぃっ…」ポロポロ

JUM「お、おいどうしたんだよ翠星石!?」ダダッ

翠「だって…JUM…金糸雀なのに…楽しそ…」グスッグスッ

雛「ほら、金糸雀は雛と一緒に下に降りるの」

金「??」





78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:39:46.33 ID:yB2+WYj+O
ポカリ

金「いた…ど、どうしたのかしら?」

雛「いくらなんでもちょっと仲良くし過ぎなの、お試しといえどあれ以上はだめなのよ」

金「え?え?」

雛「…翠星石、泣いてたのよ?」

金「え、じゃあ翠星石のすk…」ピト

雛「それは言わないで、心の中にしまっておくの」

金「むぐ」コクコク

金「なら、カナは翠星石に酷いことしちゃったのかしら…」シュン

雛「大丈夫、後でちゃんと謝れば許してくれるのよ…翠星石は姉妹の中でも一番優しいの」




80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:45:17.13 ID:yB2+WYj+O
金(いつも悪戯されてるハズなのにこの子も心が広いかしら…)

金(それに比べてカナはまだまだかしら…)

蒼「はぁ~~~~~~~……っとに、分かってない!分かってないよ!!」

雛「蒼星石…生きてたの?」

蒼「もろちんこさ!金糸雀!!」

金「な、なにかしら?」

蒼「大人のレディになりたいってね?本当はしっかり聞いてたよ」




82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:49:32.86 ID:yB2+WYj+O
金「う、うん…だから皆にお話を聞いて…」

蒼「駄目だよ、全然分かってない…的はずれもいいとこさ!」

蒼「大人の魅力といったらエロ!セックスアピール!性的魅力だろう!?」

雛「容易に想像できる発言なの…いつも通りなのよ…」

金(ほっ、カナだけが駄目な子な訳じゃなかったかしら)




85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:01:56.78 ID:yB2+WYj+O
蒼「あのね、僕だってこんな当たり前の事を今さら言うのは気恥ずかしいよ?」

蒼「だけどなんだい?君たちときたらお父様?くんくん?恋?フザケテンノカァッッ!!??」ビリビリ

金「ひいい!」ビリビリ

蒼「僕もいい加減そのカマトトぶりっこにも飽き飽きしていたんだ、いい機械だから僕が大人の世界についてしっかりレクチャーしてあげるよッ」フンフン

雛「…もう面倒臭いから後は任せるの」

金「そんなかしら!?」




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:05:06.89 ID:HJ5jO9PT0
他はともかくお父様はw




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:09:09.75 ID:yB2+WYj+O
蒼「じゃあまずは基礎中の基礎、アナルファックについてだ」

金「あな…?」

蒼「…チッ、イライラするよ、その露骨な無知を装うカマトト振りにはね」

金「ごごごめんなさいかしら」ガタガタ

蒼「もういいよ…君に合わせてレベルを分子単位にまで落とそう、フェラチオの実技演習だ」




89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:14:00.37 ID:yB2+WYj+O
金(ヘラチオも分からないけど言ったらまた怒られるから黙ってるかしら)

蒼「本当はここでヌラヌラと妖しくテカる雄の肉塔を使うべきところだけど薔薇乙女だからね」

蒼「とりあえず代わりにキュウリで練習だ」

金「キュウリ?キュウリをどうするのかしら?」

蒼「僕の股間に固定するからしゃぶってごらん」




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:14:46.53 ID:20v04i/s0
さすがはいやらしい帽子




91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:18:39.39 ID:yB2+WYj+O
金(…なんでおまたに)

蒼「ほら、まずは舌を出して…」

金「舌を?…んべ」

蒼「…そんなちょろっとじゃなくて全部出しなよ」

金「んんん~!!」ベェ

蒼「へ?もしかして本当にそれが全開なのかい!?舌短っ!」

蒼「まるで舌を仕舞い忘れた小型犬みたいだよ」ケラケラ

金(カァ




93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:26:24.90 ID:yB2+WYj+O
蒼「そ、それじゃあその口から半端にはみ出てる舌で舐めてごらん」クスクス

金「ん…んん?」ペロペロ

蒼「もっとゆっくり…舌先を這わせるように」

金「え~…れぅ~…チュパ」ツツ

蒼「このキュウリを薄目で見つめながら、上を向いて舌の裏でなぞるんだ…」

金「ん…んは…ふぁひゃふおふぁふぁへぇふぁひぃふぁ(早く終わらせて欲しいかしら)」




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:31:57.51 ID:yB2+WYj+O
蒼「…………」ムラムラ

蒼(バカな…この僕が金糸雀程度に欲情するだって?)ゾクゾク

蒼(ましてや釣ってるわけでも、刺してるわけでもない…ただ舐めさせているだけだと言うのに…)

蒼「あ、僕の腰に両手を絡ませて」

蒼(この金糸雀…いつもとなにかが違う?そう、なにかが…)

蒼「よだれをもっとビチャビチャといやらしく撒き散らすんだ」

蒼(そうか!あのハート型のヘッドドレスがないんだ!だからオデコが丸見えになって…)




97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:35:40.01 ID:yB2+WYj+O
蒼「へへ…ならしょうがねぇ、しょうがねぇよ…」ガシッ

金「ふひゃ?」

ドサッ

金「な、なにするのかしら!?いきなり突き飛ばして!」

蒼「処女、頂戴よ?」

金「へ?」

蒼「カナちゃんのさぁ!処女をさぁ!妹の僕に惨めったらしく献上しろって言ってるんだよぉっ!?」クバアッ

金「きゃあああああかしらー!!」




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:41:33.83 ID:yB2+WYj+O
バチバチンッ

蒼「…………」ドサッ パチパチ

翠「ふぅ…危ねぇ所でしたねぇ、大丈夫ですか?」

金「ふぇ…ふぇ…翠、星石…」ヒクヒク

翠「すまなかったですねぇ、翠星石の妹が…って、おめぇの妹でもあるんですから謝る必要はありませんか」

金「こ、怖かったかじらぁぁああ!!翠星石ィ!」

雛「なんとか間に合ったのよ、やっぱり蒼星石の相手は翠星石が一番なのっ」




101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:45:45.76 ID:yB2+WYj+O
金「カナは…さっき翠星石に酷いことをしたのに…」

翠「酷いこと?なんのことですか?」

金「だっ、だってさっき…JUMに…」

翠「くふふぅ、気にしなくていいですよおぅ」ニコニコ

金「え?」

雛「雨降って地固まったみたいなのよ、ひっぺがして連れてくるのに苦労したの…」




102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:52:37.41 ID:yB2+WYj+O
紅「と、言うわけで初心者なら最低限これだけやっておくべきね」

紅「今ならなんと真・紅んくん団のバッチもついてお得なセット価格35万ドルでお譲りするのだわ!!」

雛「わぁー、スゴいのー」パチパチ

翠「それはお得ですねー」パチパチ

金「かしらかしら~」パチパチ

金「けど今日のところは時間も遅いから帰るかしら!!」

紅「あらもうこんな時間?くんくんは名探偵でありながら稀代の大泥棒ね、いつも私の心と時間を奪うのだわ」ウットリ




103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:58:37.28 ID:yB2+WYj+O
・・・

トコトコ

金「今日は本当に勉強になったかしら…」

金「ドールは見掛けじゃなくて中身だということ、1つの事に全力を尽くす姿勢」

金「乙女として大切な人を思うということ…そして大人はちょっぴり怖いということ…」

金「それもこれも、水銀燈がアドバイスしてくれたおかげかしら!」

金「普段は怖いけど、本当は優しいお姉さん…ふふふ」

金「ヘッドドレスを返して貰うついでに、ヤクルトでも差し入れするかしらっ♪」

タタタタタッ

………第一部完




105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:05:18.96 ID:15NEbFYLO
雪「今回全く出番のない雪華綺晶ですわ」

雪「なぜなら私は既に完璧な大人だから…例えば」

雪「お酒が飲めます。カシオレでもカルーアでもなんでもござれですわ」

雪「お食事に行っても、私一人で残さず食べられます。お子様らんちではなく大人のメニューでです」

雪「怖いものなんかありません。セミさんだって、魚さんだって触れます。大人ですから」

雪「ふふ…大人でしょう?」




106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:07:00.42 ID:8c/oPpswO
大人はセミをさわれません




107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:12:38.01 ID:15NEbFYLO
・・・

めぐ「ねぇ水銀燈、その変なハート型の布なに?」

銀「変なとか言わないで、曲がりなりにもお父様が造られたものなんだから」

銀「それより、めぐ?貴女大人の女性って…なんだと思う?」

めぐ「大人の?やっぱりお色気じゃないかしら?」

銀「私の遠い親戚にもそんなこと言うやつがいるわよ、貴女の顔色みたいに真っ青な子」




108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:17:43.45 ID:15NEbFYLO
めぐ「あ、誉められてないなぁ?後は…よくOLとかが旅行に行くわよね、あれって少し大人っぽいかも」

銀「旅行?」

めぐ「旅行と言うよりは旅ね、自分の力で知らない土地に行って楽しむことが出来るのは大人だけだと思うわ」

銀「旅…ねぇ、どこに行けばいいのよぉ?」

めぐ「私だって行ったことないから分からないけど、自分で決めるから価値があるんじゃない?」

めぐ「自分で行き先を決めて、自分で行き方を決めて、自分で行く」

めぐ「それが出来るから大人なんじゃないかなぁって思うわよ?なんで?」




110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:21:21.16 ID:15NEbFYLO
銀「…別にどうでもいいじゃない、ウザったい…」

めぐ「ぶぅ…冷たいんだぁ水銀燈、私は良いけど他の人にも同じ態度とってたら嫌われちゃうわよ?」

銀「…………」

銀「……煩いわぁ」




112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:26:52.41 ID:15NEbFYLO
・・・

金「ふんふ~んかしらかしら~♪」キュッキュッ

銀「……なにしてるのよ」

金「あ、お帰りなさいかしら!ヘッドドレスを返してもらいに来たんだけどいなかったから掃除してたかしら!」

銀「余計なことしないで!恩着せがましい…」

金「別に恩を着せるつもりはないかしら、純粋なお礼よ!」

銀「は?お礼?とうとう徹底的に頭が可笑しくなった?礼を頂く覚えがないなぁ」




115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:34:22.55 ID:15NEbFYLO
金「水銀燈のおかげで今日は沢山勉強になったかしら!」

金「あとこれ、お礼のヤクルトかしら」ドサッ

銀「…怪しいわね、毒でも盛ってあるんじゃないの?」

金「そんなことしないかしら!カナは水銀燈のことをすっごく見直して、感謝しているだけだから…」

銀「いよいよもって怪しいわね…」




158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:03:31.58 ID:15NEbFYLO
銀「まぁそんなことはどうでも良いわ、どうせ飲まないもの」

金「そんなこと言わないでかしら、毒なんか入ってないかしら~…」

銀「……ほら、ヘッドドレス」

金「あっ、ありがとうかしら!やっぱりこれがないとしっくりこないのよね!」

銀「……あの、旅行に…」

金「え?旅行?」

銀「…いえ、なんでもないわぁ、ただ貴女なんかどこか遠くに行っちゃえばいいのにって思っただけよぉ」




160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:08:42.73 ID:15NEbFYLO
金「そういえば、今日はJUMに素敵な写真を見せてもらったの」

銀「へぇ~、どうでも良いけれど」

金「それでね?その写真の場所に行きたいのだけれど…一緒に来てくれないかしら?」

銀「…貴女おつむが涌いたんじゃないの?なんで私がそんなことに付き合ってやらなきゃいけないのよ?」

銀「でも、そうね…貴女のローザミスティカくれるんなら、考えてあげなくもないわぁ」クスクス




161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:17:03.69 ID:15NEbFYLO
金「…分かったかしら」

銀「え?」ギョッ

金「ただしこの旅行の間、カナと仲良く楽しく出来たらの話かしら!カナを爆笑させることが出来たのならローザミスティカをあげるわ」

銀「や、やっぱりお馬鹿さんね貴女…大切なローザミスティカをそんな下らないことで捨てるなんて」

金「それだけ水銀燈を買ってるってことかしら、仲良くしたいかしら~!」




162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:17:33.25 ID:jS9pjPW80
ツンデレ長女(゚∀゚)




163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:23:31.44 ID:15NEbFYLO
銀「ふん、まぁいいわ…た、高々仲良しごっこでローザミスティカが手に入るんなら付き合ってあげる」

銀「良かったわね?私が妹思いの優しい姉で…」

金「かしらかしら!水銀燈お姉ちゃんは優しくて大好きかしらぁ~」ニコニコ

銀「な…ぅ…馬鹿じゃなぁい」プイ

金「あ、ちゃんと仲良くしてくれないと嫌かしら…でないと約束は無しかしら!」

銀「……!…っ、か…金糸雀?私も好きよぉ、仲良くしましょうね?」ヒクヒク




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:28:39.49 ID:15NEbFYLO
金「赤くなってるかしら!可愛いかしら~!!」

銀「や、やっぱり直接アリスゲームで…」

金「まぁまぁ、平和的に手に入れた方がきっとお父様も認めて下さるかしら」

銀「お、お父様が?なら…仕方ないわね…」

金(出任せだけどあっさり引いたかしら)




165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:32:39.24 ID:15NEbFYLO
銀「それで?どこに行く気なのよ?さっさと終わらせるわよぉ」

金「場所は…北海道かしら!!」

銀「ふぅん、どこよそれ?」

金「一番北の方らしいから、とりあえず行ってみるかしら!」

銀「ならnのフィールドを通っていきましょ、移動の時間も勿体無いわぁ」

金「かしらかしら!」




167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:37:41.13 ID:15NEbFYLO
~サロベツ原野~

ヒュオオオオオオッ

金「さ、ささささ寒いかしら~!!」ガタガタ

銀「なな、なによここ…風車以外はなにもないじゃない!!」ブルブル

金「とりあえずなるべく北の方に来てみたらとんでもないところに出てしまったわ…」

銀「ここが北海道なのぉ!?目的地はどこにあるのよぉ!?」

金「わわ、分からないかしら!ただ綺麗な湖ってことしか…」




168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:41:58.67 ID:15NEbFYLO
銀「はぁ!?馬っ鹿じゃないのぉ!目的地の名前も知らないで付き合わせたわけ!?」

金「こ、こんななにもない所だとは思わなかったのかしら…行けば分かるものだと…」

銀「呆れた…とりあえず暖かい所を探すわよ!寒くて仕方ないわぁ!」

金「合点承知かしら~!鞄で一気に南下するかしら!」




169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:48:40.51 ID:15NEbFYLO
~音威子府~

金「ど、どこまで行っても山と草原しかないかしら…」

銀「あ、あそこの民家に…逃げ込むわよぉ」

バタバタバタ

おばちゃん「……………」

金「さ、寒かったかしらぁ…正直北海道を舐めてたかしら」

銀「この馬鹿!おバカナリア!事前に情報ぐらい集めておきなさい!」

金「うぅ…おバカナリアって…翠星石みたいなこと言わないで欲しいかしら」

おばちゃん「あらぁ、お人形さんが喋ってるべや」




170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 05:54:18.21 ID:15NEbFYLO
金銀(ビクッ

おばちゃん「不思議なこともあるねぇ、外は寒かったろ?今食うもん出してやるべさ」

金(に、人間に見つかっちゃったかしら…)

銀(どうするのよ…ていうか、あの人間ももう少し驚きなさいよ)

おばちゃん「ほら、こんなもんしかないけど…この辺りの名物」

金「わぁ、温かいお蕎麦かしらぁ」キラキラ

銀「馬鹿じゃないの、そんなもの出しても口にするわけないじゃなぁい」




173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 06:33:23.98 ID:15NEbFYLO
金「水銀燈!駄目よ、人の親切は素直に受けなきゃ!」

おばちゃん「そうださうだ」

銀「…こんな、なにが入っているか分からないもの食べるの?ふん、おめでたいわね」

金「…水銀燈」

銀「な、なによ…」

金「そうやって意地を張るなら約束は無しかしら!カナと楽しく旅行するって決めたはずかしら!」

銀「な!?…く、食べればいいんでしょ?食べれば!」ガッ

ズルズルズルズル!

銀「あっつぅ!?」ブハァッ




174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 06:37:34.28 ID:15NEbFYLO
金「い、いくらなんでもアツアツのお蕎麦を一気に掻き込みまでしないでいいかしら」

銀「…………」ギロ

金「カ、カナは悪くないかしら~!ううぅ…」

おばちゃん「ほれ、新しいのやるから喧嘩すんな」カチャ

金「今度はゆっくり食べるかしら…」

銀(ムス




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 06:45:59.89 ID:15NEbFYLO
銀(ズルズル

金「お、美味しいかしら~!ちょっと黒くて太いけど香りがしっかりしていて…」

銀「……」ズルズル

金「え?この辺りのお蕎麦はみんなこんな感じなのかしら?」

銀「……」ゴクッゴクッ

金「へぇ~、きっと寒いのがお蕎麦を育てるのに適してるのね…面白いかしら」

銀「プハッ……ほぅ」

金「も、もう食べたのかしら水銀燈!?」





176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 06:50:32.23 ID:15NEbFYLO
銀「ほら、ご注文通り食べたんだからさっさと行くわよ」

金「カナはまだ半分も食べてないかしら~!もうちょっと待ってて欲しいかしら~!」グイグイ

銀「…………人間」クル

おばちゃん「ん~?」

銀「そこそこ…美味しかったわ」プイ

おばちゃん「おぉ、気をつけろな~」ニカッ

金「お蕎麦~!!」シクシク




177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 06:56:22.00 ID:15NEbFYLO
金「結局食べ損ねちゃったかしら…」

銀「煩いわね、少しでも食べられたんだからいいじゃない」

金「そういう水銀燈はおつゆまで全部飲んだくせに…そんなに美味しかったのかしら?」

銀「……ほら、さっさと行くわよ!」

金「待って欲しいかしら~!」

ピューー




178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:04:33.47 ID:15NEbFYLO
~サロマ湖~

銀「また随分と侘しい所ね…」

金「うん、けど何て言うか…とっても綺麗な所かしら…」

銀「そうね、この廃退的な雰囲気、私のミーディアムにピッタリだわ」

金「え!?貴女誰かと契約してるのかしら!?それは初耳かしら~…」

銀「別に、どうでもいいでしょ?ただの狂った死に損ないよ…」




179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:07:56.39 ID:15NEbFYLO
金「詳しく聞きたいのかしら~…男の子?女の子?歳はいくつぐらいかしら?」

銀「あぁもう面倒臭い…身長3mの大男よ、アイツは自分の噂をされるのとテカテカ光ったおでこを何よりも嫌うの」

銀「これ以上しつこく聞くようなら頭からバリバリと噛み砕かれることになるわよぉ」

金「と、とんでもない死に損ないさんかしら…」ブルブル




180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:19:37.07 ID:15NEbFYLO
金「あら?あのお店…」

銀「どうしたのよ?」

金「今おじさんがとっても嬉しそうに出てきたかしら…気になるから入ってみるかしら!」

銀「…勘弁してちょうだい、そんな無駄なことしてる暇なんか無いわよ」

金「でもほら、ホタテが一枚60円って…」

銀「ホタテ?なによそれ」

金「貝の一種かしら、前にみっちゃんにもらったんだけど、すっごく美味しいのかしら」

金「さっき半端に食べちゃったからお腹が減っちゃって…腹が減っては頭も働かないわ!」




182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:25:56.07 ID:15NEbFYLO
銀「…お金はあるのぉ?」

金「うん、少しぐらいだったらみっちゃんにお小遣いもらってるから…」

銀「そう、ならそこの人間、このお金で買えるだけ寄越しなさい」

金「そんなにはいらないかしら!少しで充分かしら!」

店員「あらお嬢ちゃん、見ない顔だね?お使いかい?偉いねぇ」

金「!ぷぷっ!水銀燈ったら子供と間違われてるかしら」

銀「………」




183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:29:43.57 ID:15NEbFYLO
店員「これはお嬢ちゃんのお人形かい?最近の玩具はすごいねぇ」

銀「ぷっ!くすくす…貴女なんか玩具扱いじゃない、おっかしい」ケラケラ

金「なっ!?うぅ…これでも頑張って大人のレディを目指してるのに…」ショボン

店員「で、ホタテ貝でいいのかい?すぐに食べられるように剥いておこうか?」

銀「お願いするわぁ」




185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:37:05.17 ID:15NEbFYLO
・・・

銀「こ、これは…」

金「思った以上に…」

金銀「美味しい(かしら)(わぁ)!!」

金「まだ活きてるから、お醤油をかけたらキュキュッと動くかしら!」

銀「甘…甘いわぁ…プルプルして歯応えがあって…」

金「歯応えならこのミミの部分が最高かしら!コリュコリュッてして…」

銀「軽く焼いたらまた全く別の食べ物みたいになるのねぇ…ふんわりして美味しいわぁ」

金銀(ニッコニッコ




186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:41:37.99 ID:15NEbFYLO
・・・

金銀(ぽへぇ~

金「あんな笑顔の水銀燈、初めて見たかしら…」

銀「初めて、貴女の下らない遊びに付き合って良かったと思ったわぁ…」

金(美味しいものは心の垣根も越えるのね…水銀燈の表情がスゴく柔らかくなってるかしら)

銀「腹ごなしに少し歩きましょ、さっきからあっちの地面が真っ赤で気になってたのよ」




187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:48:04.78 ID:15NEbFYLO
金「わぁ~、一面がレッドカーペットみたいかしら!」

銀「なになに…サンゴ草?言われてみればどことなくサンゴの形に似てるわねぇ」

金「綺麗かしら~、今が丁度時期だったのね」

銀「………」ブチッ パクッ

銀「にっがぁ!?」ブフッ

金「な、なんでいきなり食べたのかしら!?これは食べるものじゃないわよ!?」

銀「いや…赤くて綺麗だし、さっきから食べるものみんな美味しかったし…」




188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:52:39.64 ID:15NEbFYLO
金「ぷっ…くすくす、水銀燈は見掛けによらず食いしん坊さんなのね?」

銀「煩いわね、お馬鹿さぁん!単なる知的探求心よぉ!」

金「水銀燈がこんなに可愛かったなんて…こんなことなら怖がらずにもっと早くお話ししとくべきだったかしら」

銀「…ふん」




189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 07:59:34.14 ID:15NEbFYLO
・・・

金「そんなこんなしている内にもう夜かしら…」

銀「ここは一体どこなのよぉ…霧も出てきたし、冗談じゃないわぁ」

金「少し怖いけど、なんだか幻想的かしら」

銀「どこがよ?冷たいし暗いし何も見えないし濡れるしロクなもんじゃないわぁ」

金「あれ?でも霧が薄れてきたかしら…わぁ!」

金「やっと見つけた…」




190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:05:41.90 ID:15NEbFYLO
銀「標高が高い部分には霧はかかってないのねぇ…で、なに?この湖が目的地なわけ?」

金「うん…JUMに写真で見せてもらったのより、もっともっと綺麗かしら」

銀「今日は満月なのね…湖面にも月が映って、夜空が二つあるみたい…」

金「ふふ、水銀燈ったら詩人かしら…でも、そうねこれはどんな称賛の言葉も霞んでしまうかしら」




191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:08:33.05 ID:15NEbFYLO
銀「摩周湖って言うのね、気に入ったわぁ」

金「水銀燈、ありがとうかしら…貴女がいたからここまで来れた…カナ1人だったらとても無理だったかしら」

銀「ふん、特別何かした覚えはないけど?」

金「…でも、ありがとうかしら」

銀「…………」

金銀「…………」




192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:14:48.11 ID:15NEbFYLO
銀「貴女、あの約束…」

金「え?」

銀「貴女を爆笑させたらローザミスティカをくれるって…」

銀「爆笑なんて複数人いないと出来ないじゃない、初めからローザミスティカを渡すつもりなんてなかったんでしょ?」

金「あら…バレてたのかしら?くすくす」

銀「全く、酷い妹ね…姉を騙すなんて」

金「ふふ…だってせっかく仲良くなれても、その後沢山お喋り出来ないのなら意味ないかしら」




193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:19:46.64 ID:15NEbFYLO
銀「貴女、私が姉妹な中で孤立してたから気にかけてたんでしょ?」

金「さぁ?カナはただ水銀燈ともお話したかっただけかしら」

銀「………貴女はこの摩周湖みたいね」

金「え?」

銀「力強く流れてるわけでもない、荒々しく波をうっているわけでもない」

銀「ただ、そこにいるだけで心に力をくれるの…貴女はとっくに立派なレディよ」

金「……水銀燈」




194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:27:51.29 ID:15NEbFYLO
銀「その…ね、金糸雀?」

金「かしら?」

銀「今度、貴女と貴女のミーディアムの所に遊びに行ってもいいかしら?」

金「!もちろん大歓迎かしら!カナ特製の卵焼きでお迎えするわ!」

銀「ふふ、楽しみにしてるわぁ…金糸雀?」

銀「…ありがと、ね」

今回の旅で、カナは少しだけ成長出来たと思うのかしら
なにもない原野、温かいおばさんとお蕎麦、美味しいホタテ、綺麗なサンゴ草…
そして摩周湖の神秘的な空気がカナの大好きなお姉ちゃんの心を近づけてくれて
カナも無理に大人になろうとはしないで、出来ることを少しずつやっていくことにしたのかしら




195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:34:30.54 ID:15NEbFYLO
・・・

金「というわけでみっちゃん!!カナはまだまだお子様だけれど、手伝えることならなんでも言って欲しいかしら!」

みつ「カカ、カナァ!!健気に頑張るカナ可愛いわぁ~!でも一緒に居てくれるだけでみっちゃんは元気まみれになっちゃうの~ぅ!!」スリスリスリスリ

銀「良かったわねぇ、大切にされてるじゃなぁい」

みつ「!!」

金「あ、水銀燈!いらっしゃいかしら!」




196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:37:52.95 ID:15NEbFYLO
みつ(シュン

みつ(ガシィ「ああ貴女が噂の水銀燈ちゃんねぇ!?流石第一ドール、可愛いわぁ可愛いわぁ!!」ムギュムギュ

銀「ちょ!?な…はなしなさぁい!」

金「み、みっちゃん?」

みつ「ふわぁぁぁ!もう離さな~い!!」ナデスリナデスリ

銀「や、辞め…ああぁっ」ビクビク

金「ぐす…こんなときぐらいカナだけを抱っこしてくれてもいいのに、みっちゃんらしいかしら」

金「みっちゃ~ん!カナもナデナデしてほしいかしら~!!」

ガバァッ

………fin




197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:41:01.00 ID:iqgSG3Rp0
乙!
面白かったw




198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:43:16.56 ID:15NEbFYLO
薔薇「今回出番のなかった薔薇水晶の…大人自慢コーナー…」

薔薇「新聞…見てます…」

薔薇「コーヒー…飲めます…」

薔薇「金曜の夜は…1人居酒屋で飲んでます…」

薔薇「どんなもんじゃい」




199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:48:56.54 ID:15NEbFYLO
おまけ

蒼「………」プスンプスン

JUM「翠星石…可愛いな、いい匂いがするよ」スゥ

翠「くふぅ…やぁ、恥ずかしいですよぉ」クネ

JUM「髪もサラサラして、ずっと撫でていたいよ…」ナデナデ

翠「…JUM」ドキドキ

JUM「…翠星石、服を脱

蒼「…………」ビクンビクン

今度こそ終わり




200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:49:32.91 ID:cPb2m521O
朝から乙です
とても良い金銀でしたごちそうさま




201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:53:39.26 ID:15NEbFYLO
いやぁ、公開オナニー申し訳ない、楽しかったです
それではこれからたこ焼き食べに行くので、書く人がいたらよろしくお願いします

それではみなさん、おっぱい!!




202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 08:54:57.89 ID:4GemLekmO
おっぱい!




203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 09:11:41.58 ID:zCxYnn7m0
ばらきらの大人自慢かわいい




書き手さんが代わります

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:42:09.67 ID:m2EX6N+00
ガチャ

 「おじゃまするかしら~」

玄関の外には金糸雀がいた。最近、よく彼女は僕の家に来る。

 「来るのがおせーですぅ」

台所の方から特製エプロンを着た翠星石が駆けてきた。

 「みっちゃんに用意してもらってたかしら」

 そう言って、彼女は肩から掛けた鞄からなにやら取り出す。
 なるほど。僕が翠星石に作ってあげたように、金糸雀もみつさんに作ってもらったのか。
みつさんらしく、可愛らしいデザインになっている。今日も料理を教え合うらしい。
 
 「ジュンの作った方がかわいいですぅ」

 「? なにか言ったかしら?」

 「な、なんでもねーですよ!! それよりはやくいくですよ!」

 翠星石が何か言ったらしいが、僕も金糸雀も聞き取れなかったみたいだ。二人は騒ぎながら台所の方へと消えていった。




119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:43:43.51 ID:m2EX6N+00


 二人を見送った僕は二階の自室に戻り、復学の為に机に向かう。復学の為といっても、すでに僕は柏葉の協力の下、学校へ戻っていた。けれど、休んでいた期間は長く、まだ追いついていないところもあった。それを補うためだ。
 筆は進み、三時間あまり経った頃、僕の中の静寂が破られる。

 ドンドンッ

 「ジュン!! たいへんですぅ!!」
 
 集中力が切れた僕は、机を離れドアを開ける。翠星石が尋常になく動揺している。




120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:46:13.38 ID:m2EX6N+00

 「どうしたんだ? 翠星石」

 「いいから下にくるですぅ!!」

 僕と翠星石は急いでリビングへ下りて行った。

 「翠星石とスコーン食べてたら急に倒れやがったから、起こそうと何しても反応しなかったですぅ……」

 「……」




121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:47:19.80 ID:m2EX6N+00

 「どうしたんだ? 翠星石」

 「いいから下にくるですぅ!!」

 僕と翠星石は急いでリビングへ下りて行った。

 「翠星石とスコーン食べてたら急に倒れやがったから、起こそうと何しても反応しなかったですぅ……」

 「……」




123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:48:59.87 ID:m2EX6N+00
 翠星石の言葉通り、金糸雀はリビングに倒れていた。近づいて抱き起こす。金糸雀の体は脱力し、妙に重く感じられた。
 ふいにデジャブが僕を襲う。金糸雀の様子はまるで、真紅の捩子がきれたときと同じだった。では、金糸雀もそうだろうか。いや、金糸雀はともかく、みつさんはそんな事態には陥らせないだろう。じゃあ、なんでだ。
 
 「ッ!!」

 僕は考えたくない結論に至った。

 「翠星石、金糸雀を頼んだぞ!!」

 「ど、どこいくですぅ!!?」
 



125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:53:05.95 ID:m2EX6N+00

 僕は弾かれたように玄関を飛び出した。みつさんの家なら以前に行ったことがある。
 
 ダッダッダッ――

 僕は生れてはじめて全力で走った。
 息を切らせながら、みつさんの部屋がある階にたどりつく。
 ドアが開きっぱなしだ。誰かが倒れている。金糸雀の姿と重なる。全身が戦慄する。

 『みつさんの身に何かが起きた』

 その考えは悪い方へ転がり、現実となってしまった。

 倒れていたのはみつさんだった。




127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:55:52.21 ID:m2EX6N+00

 病院の待合室で僕は行ったり来たりしている。

 プシュー

 緊急治療室のドアが開く。

 「御親族のかたでしょうか?」

 手術着の医師に問いかけられる。
 
 「みつさんは!? みつさんはどうなりましたか!!?」

 親族か、じゃないかは後に、今はただみつさんの容態について聞きたい一心だった。




128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:56:59.53 ID:m2EX6N+00

 「大変申し上げにくいですが……お亡くなりになられました。死因は――」

 頭が真っ白になる。もう医師の言葉耳に入らなかった。嗚咽とともに涙腺から涙が溢れ出し、止めることができない。
 そのあとのことは、覚えていない。
 



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:59:29.91 ID:m2EX6N+00


気がつくと、自宅の前に茫然と立っていた。
 記憶にあるみつさんの死が、たちの悪い夢だったら、と。
 無言で、力なく玄関をあける。
 
 廊下に翠星石が蹲っていた。ふらふらと近寄る。厭な考えがジュンを支配する。
  
 「おい……どうしたんだよ、翠星石……こんなにボロボロになって……」

 翠星石の顔が少し傾く。悔しさと悲しみで歪んでいる。




130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:03:07.67 ID:m2EX6N+00

 「ジュン……水銀燈が…真紅と…雛苺が……」

 ない。無い。ない。腕が。翠星石の腕が。

 「金糸雀は……まもったです……よ……」
 
 翠星石の首がだらんと下がる。最後は安らかに微笑んでいた。
 いや、最後じゃない。なおさなきゃ。翠星石を。向こうで空になっている真紅も。雛苺も。
 腕を拾ってきても、もう翠星石は動かなかった。




131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:03:08.49 ID:cqlcXl/R0
し、死んでる…!?




133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:06:20.70 ID:m2EX6N+00



 翠星石の傍らに鞄があった。あける。無傷の金糸雀が静かに、死んでいるかのように眠っている。まだ、壊れていない。死んでいない。翠星石が、真紅が、雛苺が、みんなが守ったのだから。
 静かに捩子を巻く。
 
 ギイッギイッ――

 ――契約しよう。
 でなければ、僕も金糸雀もこのまま壊れてしまいそうな気がした。




135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:10:45.56 ID:m2EX6N+00

 ――カチッ
 
 パチッ

 金糸雀は目を開ける。
 
 「金糸雀…!」

 眼覚めた金糸雀を抱きしめる。失いたくない。たったひとつ残されたものを確かめたい。

 「苦しいかしら、ジュン。どうかしたのかしら?」

 金糸雀は知らない。壊れてしまった翠星石、真紅、雛苺のこと。マスターであるみつさんの死ですら。
 僕には、ただ抱きしめることしか出来ない。




136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:14:24.89 ID:m2EX6N+00

 金糸雀は気づいた。壊れた翠星石を見て。真紅を。雛苺を。
 ジュンと契約がなされている意味を。

 二人は泣き続けた。まだそとは明るい。
 このアリスゲームになんの意味があるのだろう。心のある彼女たちを戦わせたローゼンが憎い。みんなを壊した水銀燈が憎い。憎い。憎い。
 
 「行こう、金糸雀。水銀燈のところへ……」

 ジュンは半分壊れていた。自分で自覚している。あいてはローザミスティカを三つ持っている。ただ憎しのみで動いていた。
 金糸雀は無言で立ち上がる。

 



137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:16:55.65 ID:m2EX6N+00

 nフィールドでは、蒼星石が水銀燈と一戦交えていた。
 ローザミスティカの数で蒼星石を圧倒する水銀燈が、時間とともに有利になっていった。
 
 そして、勝敗が決した。
 
 
 水銀燈の剣が蒼星石の胴を貫く。

 「ふふふ。貴女のローザミスティカも貰っていくわぁ」
 
 水銀燈は蒼星石のローザミスティカに手を伸ばす。掴む。そして水銀燈のなかに吸収されていった。




138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:21:17.50 ID:m2EX6N+00

 僕と金糸雀はその光景を目の当たりにした。

 水銀燈は蒼星石までも壊した。殺した。奪った。

 「あらぁ、お二人さん。貴女たちがさいご、わざわざ来てくれたのぉ?」

 水銀燈は嗤っている。壊れてしまった彼女たちを嗤っている。
 
 「ふふふ」

 水銀燈はこちらへ歩いて向かってくる。余裕の現れだ。
 許せない。絶対に。




139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:22:52.15 ID:m2EX6N+00


 突然水銀燈が倒れこむ。体のそこらかしこからローザミスティカが露出している。
 
――彼女たちが戦っているのだ。水銀燈のなかで。

 苦しそうに喘ぐ水銀燈。いいざまだ。もっと苦しめ。僕の中の憎悪がそう囁く。
 
 「す、水銀燈!!? だいじょうぶかしら!??」

 金糸雀は水銀燈を心配し、駆け寄っていく。




140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:25:24.20 ID:m2EX6N+00

 憎くないのか?姉妹たちをこわした彼女が。
 金糸雀はどこまでも優しかった。
 
 水銀燈はそれを裏切った。
 苦しそうに喘ぎながらも最後の力で剣を押し出す。
 そして力尽きた。
 
 刺された金糸雀に駆け寄る。近くにいながら、庇うことすらできなかった。




141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:27:15.24 ID:m2EX6N+00

 「おい……金糸雀!! どうして水銀燈を――」

 「水銀燈は…ちょっと周りがみえてなかっただけかしら……許してあげてほしいかしら」

 「で、でも! 金糸雀はこんなに――」

 「だいじょうぶかしら…これでアリスゲームがおわるかしら……」

 金糸雀は知っている。アリスゲームは終わらない。また繰り返されると。また同じ痛みを味わうと。
 
 「ジュン……」
 
 「ありがとう…かしら……」




142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:28:19.21 ID:m2EX6N+00



 彼女は静かに目を閉じた。



   



144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:30:31.00 ID:m2EX6N+00

     

     カチャカチャ






145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:32:36.76 ID:m2EX6N+00


蒼「JUM君のパソコンっと。なになに……『ガチャ「おじゃまするかしら~」』?


 

 へぇ~」

雛「蒼星石~ヒナにもみせてなの~。
 『眼覚めた金糸雀を抱きしめる。失いたくない。たったひとつ残されたものを確かめたい。』?」




146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:39:00.47 ID:MW9r3P/j0
自作SS落ち…だと…?




147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:39:25.63 ID:Q6VHgpzMO
ガチャ

JUM「おい!! おまえら勝手に――って読んだのか!!!!??
おい!! まてっ!!!!!」



蒼「金糸雀」

金「なにかしら?」

雛「JUMがカナのことすきみたいなの~」

金「かしら!!!????/////」


JUM「おい!!!!!!!!!!!!!!やめろっ/////」




おわりorz




150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:44:56.91 ID:Q6VHgpzMO
ご静聴ありがとうございました


処女作なのでお手柔らかに////







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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: やまぐちよしたか #-: 2009/11/02(月) 20:48: :edit
    ぽわあ1
  2. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 20:50: :edit
    いえい
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 20:56: :edit
    つっし3
  4. 名前: 鯨 #SpGb991U: 2009/11/02(月) 21:00: :edit
    ローゼンssやっぱり良いですね
    ありがとうございます
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:03: :edit
    うわああああああああカナかあいいよおおおおおおおおおおおうばあああああああああああああんんんんん
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:16: :edit
    かなぷりてぃぃぃいぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    最近カナのSSスレや絵がいっぱいでもうラヴリぃぃいいいいいいいぃ
  7. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:18: :edit
    なにもいうまい・・・・・・
  8. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:19: :edit
    1keた
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:22: :edit
    ひとけた?
  10. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:25: :edit
    ひとけたぁぁぁぁぁぁあぁぁx
  11. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 21:27: :edit
    よかった
    きらきーが出てて
  12. 名前: 無名のケラス #/.NgWHsI: 2009/11/02(月) 21:34: :edit
    金糸雀最高かしら~
  13. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 22:11: :edit
    カナアリマジプリティ
  14. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 22:51: :edit
    変態蒼は好きだが

    出てきて良い話と出てきてはいけない話があると思うんだ
  15. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 22:52: :edit
    うむ、金糸雀のSSはいいものだ
  16. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 22:58: :edit
    ナガシママジプリティ
  17. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:02: :edit
    銀金って原作でもアニメでもなんら接点がないのに
    なんでこんなにしっくりくる上に和むんだろうな
  18. 名前:   #-: 2009/11/02(月) 23:03: :edit
    そろそろ…変態じゃない俺の蒼い子を…見たいもんだ…
  19. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:08: :edit
    SSのきらきーと、ばらしーは可愛くて仕方がない
  20. 名前: 通常のナナシ #TNMtb/9k: 2009/11/02(月) 23:08: :edit
    金糸雀がカワイイのは解ってる事だから、あえて何も言わない。
    ただ、1本目のSSのJUMはバイクに乗せて色んな所を見せてやりたくなるな。
    勿論、宿泊はテント張って野宿。
    口ではブツブツ言いながらも色んな事にに感動してくれそう。
  21. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:10: :edit
    米17色さ
  22. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:11: :edit
    米17
    長女と次女ということと後は俺らの妄想力
  23. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/11/02(月) 23:14: :edit
    >>翠「まぁ、次元の向こう側でおめぇのファンが一人でも増えたら儲けもんじゃねぇですか?」

    非常に残念なことだが
    前世よりピチカー党員である余は
    改めてファンの列に加わることができぬ。
    そこな君、同志の列に加わって
    我らが金糸雀を慰めてくれ。
  24. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:16: :edit
    金糸雀マジプリティ

    金銀はいいわぁ
  25. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/02(月) 23:53: :edit
    ああ、摩周湖晴れてたのか

    ドンマイ
  26. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 00:03: :edit
    よく考えてみれば銀様ってどのドールとも組み合わせても違和感ないな
  27. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 01:38: :edit
    最近の原作の流れでカナとJUMがSSとかで仲良くしても、以前ほどの違和感なくなった
    金糸雀マジプリティ
  28. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 01:58: :edit
    始めて金糸雀を可愛いって思った
    この作者さんのは良いな ギャグとシリアスの調和が取れてるっつーか
    作者とぷん太乙
  29. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 02:37: :edit
    米18同意。
    少々変態蒼い子飽きてきた。
    たまには普通の蒼い子も見たいモンだ。
    ホタテ食いてぇ。
  30. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 03:12: :edit
    カナ可愛いよカナ
  31. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 04:00: :edit
    スレの方で感想ききたいって書いてたから2作目の人
    オチもいいと思うし
    これからも頑張って
    ちょっと展開が急だと感じた
    お笑い系も見てみたい
  32. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 04:37: :edit
    ローゼンはどの二体を組み合わせても萌えるな
    革新的だ
  33. 名前: 名無しのお兄ちゃん #-: 2009/11/03(火) 11:31: :edit
    俺も旅に出たくなってきた。
    今なら一万円で国内往復便あるんだっけ?
  34. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 12:44: :edit
    前半の方のカナが可愛過ぎて困る
  35. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 12:55: :edit
    金糸雀マジプリティ
  36. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 14:05: :edit
    みんなマジプリティ
  37. 名前: 名がある名無し #-: 2009/11/03(火) 15:35: :edit
    おでこマジプリティ
  38. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 15:39: :edit
    かなりあマジジーニアス
  39. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 18:22: :edit
    カナと銀様の絡みはやっぱいいね。
    蒼い子が最低すぎてワラタw
    後半の方はオチで和んだ。
  40. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/03(火) 22:24: :edit
    さ、とりあえずみんなで叫ぼうか。

    カナマジプリティ!!


    作者たち&ぷん太おっつー。
  41. 名前: ねむいよ!ななしさん #-: 2009/11/04(水) 20:46: :edit
    なんで蒼は変体に書かれるのだろう・・・
  42. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/11/04(水) 23:08: :edit
    ※41
    生真面目でギャグにしにくいからだろう。
    アニメ準拠だと性格もほぼ円満だし。
    真紅の拳とくんくんとだわだわが強調されまくるのと、根っこは同じだ。

    原作準拠で、生真面目すぎて暴走する蒼を
    もうちょっと見たい気もするが。
  43. 名前: 名無し #-: 2009/11/07(土) 21:39: :edit
    雛が思いのほか良かったよw
  44. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/04/06(土) 11:37: :edit

    金糸雀こそアリスにふさわしい!かしら!
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