真紅「あなたが、私の螺旋をまいたの?」

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2009/08/10(月)
1 :サボテン:2009/07/29(水) 06:13:07.19 ID:J16iBVfyO
ジュン「あぅ……あぶあぶ……」ヨチヨチ

紅「………………」

ジュン「ばぶ…………ひゃい!!」

紅「………………」

ジュン「あゃぅやっ!!」キャイキャイ


紅「………………え?」




2 :サボテン:2009/07/29(水) 06:15:04.59 ID:J16iBVfyO
紅「あ、……赤ん坊?」

ジュン「あう?」

紅「あ、あなたが、私の螺旋をまいたの?」

ジュン「うー?」

紅「ど、どうなの?」

ジュン「ばぶっ!!」

紅(………………)




5 :サボテン:2009/07/29(水) 06:19:49.80 ID:J16iBVfyO
紅「よくみたら、この子指に契約の指輪がはめられてるわね……」

ジュン「うー?……んむ」ペロペロ

紅「ちょっ……」

キィィン!!!!!!

紅「け、契約しちゃった……」

ジュン「ばぶ?」

紅「ばぶ?じゃないわよ……もう……」

ジュン「ん~……」

紅「んー?」

ジュン「あぅあ!!」キャイキャイ

紅「ふぅん、そうなの……(何言ってるのかしら……)」

ジュン「ぶーぶー!!」プンスカ

紅「え、な、なんで!?」




8 :サボテン ◆of7dJ/0GZA :2009/07/29(水) 06:28:08.81 ID:J16iBVfyO
のり「じゅんくーん?どうしたのー?」ガチャ

紅「あなた、この子の保護者?よかった、少し話が……」

のり「…………にん……ぎょう?」

紅(…………説明が面倒臭いわね)

のり「人形が動いてる!!何これ!!まるで本物の女の子ちゃんみたい!!」

紅「私は真紅。……誇り高きローゼンメイデン第五ドール……」

のり「すごいわ!!喋ってる!!動いてる!!可愛い!!素敵!!」

紅「今から私の話を聞いてちょうだい。良いかしら?」

のり「すごいわすごいわなんて賢いのぅクレバーなのぅ!!」

紅「聞いて」

メコリ

のり「…………はい」




9 :サボテン:2009/07/29(水) 06:32:36.34 ID:J16iBVfyO
かくかくしかじか……

のり「へぇ……姉妹で争ってるのねぇ……」

紅「そのために、私は媒介となる人間と契約する必要があるの。……けど……」

ジュン「ばぶ?」

のり「赤ちゃんのジュン君が契約しちゃったのね……」

紅「この子は、ジュンというのね」

紅「ジュンは赤ん坊。私の契約相手としては、幼すぎるわ」

紅「私は契約を破棄する。代わりに、あなたが契約を……」

ジュン「うあうあ」ペチペチ

紅「じ、ジュン……叩かないでちょうだい……」

ジュン「あぅあぅ」ヨジヨジ

紅「の、上らないで……」




10 :サボテン:2009/07/29(水) 06:36:20.07 ID:J16iBVfyO
のり「うふふ……」

紅「のり……見てないで助けて……」

のり「ねえ、真紅ちゃん……ジュン君は真紅ちゃんのことを気に入ってるみたい」

のり「ジュン君と契約続けてくれないかな?」

紅「え?……いや、子供には危険……」

ぴーーーーっ!!

のり「やだっ!!ヤカンのお湯が!!じゃ、真紅ちゃん。少しジュン君を見ていてあげてね」トトト

紅「ちょ……」

ジュン「あぶ……ぶぅ」

紅「あ、髪、髪はひっぱらないで!!」




12 :サボテン:2009/07/29(水) 06:41:44.81 ID:J16iBVfyO
ガシャァァァン!!!!

紅「なにっ!?」

くま「………………」

紅「これは……彼女ね……」

紅「目覚めて早々……いやになるわ……

ジュン「びゃぁぁぁああああん!!!!」

紅「じ、ジュン!?」

ジュン「おぎゃぁぁぁぁぁあ!!ぶぇぇぇぇぇん!!!!」

紅「あぁぁ、急に大きな音がしてびっくりしちゃったのね……よしよし」

ジュン「うわぁぁぁあああん!!!!」

紅「ほら、泣き止んで……男の子でしょ?……困ったわね……」

ジュン「ぶぇぇぇぇぇん!!」

くま「………………」




13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 06:46:06.00 ID:5tupaXZuO
母乳をあげようとしたけど貧乳ででなくて悔しがってるところにあざ笑いながら銀様が現れて巨乳に目をつけたジュンがおっぱいを求めるシーンはまだですか




15 :サボテン:2009/07/29(水) 06:51:48.35 ID:J16iBVfyO
紅「泣き止まない……泣き止まないわ……」

ちょんちょん

くま「………………」

紅「ちょ、ちょっと待ってなさい!!今赤ちゃん泣いてるでしょ!!」

くま「………………」

紅「そんな目で見ないで!!泣き止むまで待ってなさい!!」

ジュン「ぶぇぇぇぇぇん!!!!」

紅「あぁぁぁあ、ごめんなさい、ジュン。ほらほら、ゆ~らゆ~ら」

くま「………………」

とぼとぼ
λ.................[桜田家]




16 :サボテン:2009/07/29(水) 07:03:55.89 ID:J16iBVfyO
??「のこのこと舞い戻ってきて……どういうつもり?」

くま「………………」

??「……真紅のマスター?それがなぁに?」

くま「………………」

??「……手を出せない……ですって?」

くま「………………」

??「言い訳は聞かないわ」

くま「………………」

??「真紅……今、会いに行くわよ……。ふふ……。」




17 :サボテン:2009/07/29(水) 07:08:19.07 ID:J16iBVfyO
ジュン「んぐ……んぐ……」クピクピ

紅「……ミルクを飲んだら泣き止んだわ……」

のり「ねぇ、真紅ちゃんってごはんたべられるの?」

紅「問題なく食べられるわ」

のり「よかったぁ!!実はもう用意しちゃってて、食べられなかったらどうしようかと……」

紅「計画性が無いわね……」

ジュン「ぷぁ」

紅「あら、たくさん飲んだわね。ほら、けぷってしましょうね」トントン

ジュン「………………」

紅「…………なかなか出さないわね」トントントントン

ジュン「………………」

紅「………………あれ?な、なんで?」トントントントントントントントン

ジュン「………………けぷ」

紅「ほっ……」




19 :サボテン:2009/07/29(水) 07:11:32.25 ID:J16iBVfyO
紅「ところでのり、この家にはあなたとジュンしかいないの?」

のり「ええ」

紅「両親は?赤ん坊のジュンを置いてどこかに行くなんてことは……」

のり「両親は海外を飛び回ってるわ」

紅「なっ……こんな小さな子を残して!?いったいどうして!!??」

のり「真紅ちゃん…………」



のり「ご都合主義って言葉、わかる?」

紅「なら仕方ないわね」

ジュン「うぁ!!」




23 :サボテン:2009/07/29(水) 07:21:39.67 ID:J16iBVfyO
夜中

紅「…………zzZZ」

ジュン「…………zzZZ」

うにょん

??「………………うふふ」

??「真紅、びっくりするでしょうねぇ。起きたらマスターが死んでいる……なんて」

??「あぁ……絶望に浸かる真紅の顔が目に浮かぶわぁ」

??「ローザミスティカを手に入れるためなら、なんだってする……」

銀「アリスになるのはこの私、水銀燈よ……!!」




25 :サボテン:2009/07/29(水) 07:25:09.08 ID:J16iBVfyO
銀「……で、真紅のマスターはどこかしら?……あら?」

ジュン「…………zzZZ」

銀「この赤ん坊の指……契約の指輪!?まさか、このガキが!?」

銀「……ほ、本物よね?」チョンチョン

ジュン「…………んゅむ」ガシッ

銀「ちょっ!!指を捕まれた!!」

ジュン「…………zzZZ」

銀「は、離して!!離しなさい!!」グイグイ

ジュン「…………zzZZ」

銀「……は、離れない……」




26 :サボテン:2009/07/29(水) 07:27:21.23 ID:J16iBVfyO
銀「仕方ないわね。予定どおり、息の根を止めるまでよ……」

銀「死になさっ…………

ジュン「…………あう?」パチクリ

銀「………………」

ジュン「……うぶ」

銀「………………」

ジュン「あうあ、うー」ペチペチ

銀「ちょ、叩かないで……」




30 :サボテン:2009/07/29(水) 07:35:16.66 ID:J16iBVfyO
銀「くっ……目が覚めたようね。眠っていれば、恐がらずにすんだのに……ねぇ?」

ジュン「う?」

銀「さぁ、私の羽であなたの体を細切れにして……」

ジュン「あうあ!!あー」ニパー

銀「細切れにして……」

ジュン「あうあう」ヨジヨジ

銀「……こまぎ…………れ……」

ジュン「ばぶー。あぅ!!」

銀「………………」




32 :サボテン:2009/07/29(水) 07:38:25.54 ID:J16iBVfyO


ガパッ

紅「ふぁ……。さて、ジュンは起きてるかし……ら……」

銀「………………」

ジュン「…………zzZZ」

紅「す、水銀燈!?あなた、何でジュンを抱いてるの!!??何をするつもり!?」

銀「静かになさい!!起きちゃうでしょ!!!!」

紅「…………え?」

ジュン「…………んぁ?」パチクリ

銀「あらあら、起きちゃったのねぇ?よしよし」ユラユラ

ジュン「あぅあ、きゃい!!」キャイキャイ

紅「………………」




33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 07:40:58.45 ID:gdiHnjZnO
なにこの母性愛溢れるスレ




34 :サボテン:2009/07/29(水) 07:46:56.56 ID:J16iBVfyO
銀「真紅、私気付いたのよ……」

紅「な、なんでしょうか」

銀「アリスになる方法」

紅「アリスになる方法?」

銀「聖母マリアは少女でありながらも身籠り、キリストを産んだ」

銀「マリアは一点の汚れなく子を宿し、聖なる象徴として今でも崇められている」

紅「え、あの、話が見えない……」

銀「この子を育てるわ。そう、あのマリアの様に……私も、この子を」

銀「それが、アリスへの道!!」

紅「………………」

銀「私の見解に驚いて、言葉も出ないようね」

紅(水銀燈が母性に目覚めた……)




36 :サボテン:2009/07/29(水) 07:52:48.86 ID:J16iBVfyO
紅(何にせよ、水銀燈と争わなくてすむのは善いことね)

紅「すばらしい考えだわ、水銀燈(ここは合わせておきましょう)」

銀「うふふ……。この子を立派に育てるわよ」

ジュン「ばぶ、ばぶー!!」キャイキャイ

紅「ジュンも喜んでるわ」

銀「じゃ、私この子をつれて帰るから」

紅「待ちなさい」




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 07:55:56.34 ID:V+3/CC420
>銀「じゃ、私この子をつれて帰るから」

誘拐じゃねーかwwwwwwwww




38 :サボテン:2009/07/29(水) 07:56:49.21 ID:J16iBVfyO
そのころ

??「ごめんね、雛苺。ずっと一人にして」

雛「……トモエ……トモエは雛苺と遊んでくれるかしら?」

巴「うん」

雛「じゃあ一緒に行きましょ」

巴「うん、行こう……」




40 :サボテン:2009/07/29(水) 08:01:28.19 ID:J16iBVfyO
紅「水銀燈、そういえばあなたはどこから入ってきたの?」

銀「簡単よ。そこのクローゼット、あけたら鏡がついてるのよ」

ガチャン

紅「あら、本当。nのフィールドを通ってきたのね」

銀「……どうやらその道、私以外にも目を付けた娘がいたみたいね」

紅「……え?」


雛「うふふ……」

紅「雛苺!!」




41 :サボテン:2009/07/29(水) 08:06:12.72 ID:J16iBVfyO
雛「遊びにきたわ、真紅」

紅「あなた……アリスゲームをしに来たのね」

雛「ううん。本当に遊びに来たのよ。ヒナのフィールドに、真紅を招待してあげる」

紅「……どういうつもり?」

雛「ヒナは遊びたいの。来て、巴も待ってるわ」

うにょん

銀「……行くの?」

紅「あの子の考えが解らない……けど、いやな予感がするわ」

銀「行ってきなさいよ。その間、ジュンは私と遊びましょうねぇ?」

ジュン「あぶ、あぁー」キャイキャイ

紅「………………」




43 :サボテン:2009/07/29(水) 08:10:20.95 ID:J16iBVfyO
雛「トモエ、真紅をよんだわ。もっと、もっと遊びましょ?」

巴「ひな……いち……ご?」

雛「トモエもヒナと同じカッコ。似合ってるのよ?」

巴「雛苺……」

雛「ね、もっとあそぼ?」

雛「ずっと、ずぅっと……」




44 :サボテン:2009/07/29(水) 08:14:03.51 ID:J16iBVfyO
紅「おイタがすぎるんじゃない?雛苺」

雛「真紅!!遊びに来てくれたのね!!」

紅「違うわよ!!」

紅「…………それより」

巴「雛苺!!雛苺ぉぉぉっ!!」

紅「あそこで、あなたと同じ格好をした『おっさん』は誰?」

雛「ヒナのマスター!!」

巴「うぉぉぉぉ!!!!雛苺!!この格好はすこぶるハズい!!!!」

雛「似合ってるのよー」

紅「………………」




46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:15:50.07 ID:zRbPZQ7hO
巴wwwwwwwww




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:16:36.18 ID:A9fUh3oN0
俺の巴になんてことしやがるwwwwwwwwwwwwww




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:19:47.65 ID:uth3XZlyO
とぅもえーwww




50 :サボテン:2009/07/29(水) 08:20:38.72 ID:J16iBVfyO
巴「キツい!!ショーツとかいうのもキツいが、この格好、年齢的にもキツい!!」

紅「雛苺、やめてあげて……」

雛「なんで?可愛いのよ?」

紅「あぁ、日本語がわかってないのね。あれは気持ち悪いというのよ」

雛「very cute!!」

紅「oh no……」

巴「ぐぎぎぎぎ……」

紅「力まないで、顔が醜いから」

巴「ひ、左に傾ければ良いか?」

紅「『見にくい』じゃなくて、『醜い』よ……」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:21:49.94 ID:YOxTi57X0
なぜ巴がこんなことにwwwwwwwwwww




56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 08:25:15.09 ID:u8s5OeEoP
参考画像は淫乱テディベアでよろしいか?




65 :サボテン:2009/07/29(水) 08:44:32.00 ID:J16iBVfyO
紅「これ以上おっさんをいじめるなら、あなたをとめるわ、雛苺」

雛「そんな……ヒナはもっとあそびたいの!!」

紅「遊ぶならおっさんを戻してあげて……」

巴「ひないちごぉお!!」

雛「真紅のばか!!てるてるぼーず!!ニンジン!!」

雛「真紅なんか、ペシャンコになっちゃえ!!」

ぬいぐるみ「………………」ぬおおっ!!




66 :サボテン:2009/07/29(水) 08:59:42.56 ID:J16iBVfyO
紅「結構すごいことができるじゃないの……」

雛「ぜったいぜったい、負けないんだからぁ!!」

巴「あっつ!!指輪あっつ!!火傷すんぞこれ!!」

紅(逃げ回って、おっさんが疲れたところで、雛苺を説得しましょう)

紅(私は、媒介から力を取れないから……)

紅「雛苺、私を捕まえてみなさい!!」




67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:01:56.58 ID:uth3XZlyO
おっさんかわゆすwww




68 :サボテン:2009/07/29(水) 09:02:14.09 ID:J16iBVfyO
そのころ

ガチャ

のり「ジュンくーん。真紅ちゃーん」

銀「あら、誰かしら?」

のり「まぁ、真紅ちゃんじゃないお人形さん?」

銀「もしかして、この子の身内?」

のり「はじめまして、ジュン君のお姉ちゃんの、のりです」

銀「私は水銀燈よ。覚えておきなさい」




69 :サボテン:2009/07/29(水) 09:04:52.94 ID:J16iBVfyO
銀「ふぅん、両親は旅行ね……」モグモグ

ジュン「ばぶ」クピクピ

のり「そうなの。だから私がジュン君を育ててたのよ」

銀「あれ、あなた、学生?」

のり「ご都合主義」

銀「ふぅん」

ジュン「ん……ん……」クピクピ

銀「あら、これおいしいわね」モグモグ

のり「たくさん食べてね」

銀「わるいわね」モグモグ

ジュン「ん……ぷぁっ」




70 :サボテン:2009/07/29(水) 09:07:33.25 ID:J16iBVfyO
のり「でね、この写真が生まれたばかりのジュン君」

銀「あぁ、まるで天使ね……」

のり「こっちがお昼寝ジュン君!!」

銀「きゃっ!!何これ!!猫と一緒じゃない!!」

のり「可愛いでしょ?可愛いでしょ!?」

銀「なんで私はこの時いなかったのよ!!!!」

のり「こっちはワンちゃんと」

銀「一枚!!一枚よこしなさいよ!!」




72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:09:45.93 ID:+ahhM+tt0
銀ちゃんしっかり・・・・




73 :サボテン:2009/07/29(水) 09:09:59.38 ID:J16iBVfyO
二時間後

紅「はぁっ……はぁっ……」

雛「ふぅっ……ふぅっ……」

巴「うぉぉ!!指が熱いぞ!!熱すぎる!!」

紅「………………」

巴「ヒナァッ!!ヒナァッ!!」

紅「………………」

巴「おおおぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!!」

紅「疲れなさいよっ!!!!」

巴「え、えぇっ!?」




74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:11:32.43 ID:+ahhM+tt0
体力は有り余ってるのかwwwww




76 :サボテン:2009/07/29(水) 09:13:14.17 ID:J16iBVfyO
雛「トモエはね、けんどーどーじょーの『しはん』なんだって」

巴「有り余るパワー。ほとばしる熱気。柏葉巴です」

紅「勝てる気がしない……」

紅「いい、雛苺」

雛「うゅ?」

紅「もし、このおっさんがこのままの格好で一生を過ごしたら、どうなるか解る?」

雛「んー?」

紅「…………逮捕よ」

雛「えぇっ!?」

巴「え゛ぇ゛っ!!??」




77 :サボテン:2009/07/29(水) 09:17:32.13 ID:J16iBVfyO
紅「それでも良いの?そうなると、もうおっさんとは遊べないわよ」

雛「や、やだぁ!!そんなのやだぁっ!!」

しゅぅうぅう

巴「おぉっ!!元着ていた甚平にもどった!!」

紅(あら、まともな格好ならフツメンね。というか、甚平って渋いわね)

雛「ごめんね、トモエ……」

巴「いいんだよ、雛。稽古ばかりで構ってやれなかった俺が悪いんだ」

巴「これからは、もっと雛と遊んでやる!!」

雛「トモエ……」

紅「帰りたい…………」




79 :サボテン:2009/07/29(水) 09:21:42.91 ID:J16iBVfyO
うにょん

紅「ただいま……」

雛・巴「おじゃましまーす」

紅「え、なんで?」

巴「いや、同じローゼンメイデンのマスターどうし、挨拶をしておこうと」

雛「れーぎなのよ」

紅「あ、……そう」

巴「で、えーっと、真紅?君のマスターは?」

ジュン「あぶあぶ」

銀「よしよし……」

紅「あの赤ん坊よ」

巴「……え?」

雛「わぁっ!!かわいい!!」

紅「でしょ?」




81 :サボテン:2009/07/29(水) 09:30:22.84 ID:J16iBVfyO
雛「でも、なんで水銀燈がいるの?」

紅「それはね……」

かくかくしかじか

雛「ふぉぉっ!!水銀燈すごいの!!」

巴「む……。しかし、姉妹で争わなくてすむなら、それに越したことはないな」

紅「水銀燈。あなた、のりをしらない?」

銀「あの女ね。学校へ行ったわ」

巴「……のり?」




83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:34:01.41 ID:zRbPZQ7hO
おっさんフツメンなのかよwww




85 :サボテン:2009/07/29(水) 09:37:28.84 ID:J16iBVfyO
銀「のりは、この写真の右上の女よ」

紅「……あなた、何よその写真」

銀「この子の写真をもらったの。ねー?」

ジュン「あぅあっ!!」キャイキャイ

雛「………………トモエ?」

巴「…………美しい」

紅・銀・雛「え?」

巴「惚れた!!!!」

紅・銀・雛「えぇぇっ!!!!」

ジュン「ぶぅ……」




88 :サボテン:2009/07/29(水) 09:42:35.19 ID:J16iBVfyO
のり帰宅

のり「お人形さん……増えたわねぇ……」

雛「うゅ」

巴「あ、あの!!」

のり「あら?……えっと、どちら様ですか?」

巴「じ、自分、柏葉巴です!!ローゼンメイデン雛苺のマスターです!!」

雛「雛苺です。よろしくおねがいしますっ!!」

のり「や~んかわいぃっ!!」ムギュー

雛「うゅー」

巴「聞くところによりますと、のりさんは学校に通っていらっしゃると?」

のり「ええ……」




89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:45:41.86 ID:dpVmGy7g0
だめだよおっさん犯罪になっちまうw
逮捕ダヨ逮捕




90 :サボテン:2009/07/29(水) 09:46:36.50 ID:J16iBVfyO
巴「あの、おたくのジュン君の子守、任せてはもらえませんか!?」

銀・紅「え゛?」

巴「のりさんが学校に行っている間、二体のドールズだけでは不安かと……」

銀「なんですって……?」

紅「まって、水銀燈。おっさんのいうとおりよ」

紅「仮に強盗が来た場合、私たちだけでは、ジュンを守れないわ」

巴「自分、剣道の師範なので、そういった危険を防ぐことができます!!」

のり「でも、何だか悪いわ……」




93 :サボテン:2009/07/29(水) 09:50:31.12 ID:J16iBVfyO
巴「……それに、雛苺のことで」

雛「うゅ?」

のり「ヒナちゃんが?」

巴「自分だけじゃなく、ここにいる二体のドール。姉妹なんだ、一緒にいさせてあげたい」

巴「アリスゲームも休戦中のようですし」

のり「柏葉さん……」

のり「わかりました、おねがいします」

巴「いやっほぉぉぉぉぅいっ!!!!ktkr!!!!(お任せください!!)」

紅「思ってることと口に出てることが逆よ……」

ジュン「ばぶ、うーあ」

雛「よしよし」

銀「よしよし」




94 :サボテン:2009/07/29(水) 09:55:04.21 ID:J16iBVfyO
その夜 有栖川大学病院


からたちの…… とげは痛いよ……♪
青い あおい……

??「……あら」

銀「……続き、歌って」

??「………………」

??「な、なんだって?」

銀「続き歌って」

??「はいぃ?」

銀「つ・づ・き・を・う・た・っ・て!!」

??「あぁぁ……つづきね。……いや、最近耳が遠くてね……」ヨボヨボ

銀「……そう」

??「えぇっと、なんだったかねぇ?」ヨボヨボ

銀「………………」




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:56:10.78 ID:MFO/tNn7O
めぐ、まさかの老人!?




98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 09:59:31.12 ID:kFlwk1e00
余命じゃなくて寿命か…




101 :サボテン:2009/07/29(水) 10:03:21.97 ID:J16iBVfyO
??「柿崎さん、柿崎さん。消灯の時間だから窓を閉めてくださいね」

柿崎「看護婦さん、こうするとね、窓から天使さんが来てくれるんですよ」

看護婦?「柿崎さん、私は看護婦じゃなくて介護師ですよ」

柿崎「そうじゃったかのう?」

介護師「ちゃんとご飯食べてくださいよ、柿崎さん」

柿崎「……入れ歯の噛み合わせが悪くて、食べるのがつらいんですよ……」

介護師「じゃあごはんやわらかくします?」

柿崎「そんなゲロみたいなもの、食べる気がしないねぇ……」




104 :サボテン:2009/07/29(水) 10:08:47.04 ID:J16iBVfyO
数日前

銀「あなたが私のネジをまいたのぉ?つまんないカンジぃ……」

柿崎「おやまぁ、天使さんかい?もうお迎えが来たんだねぇ……」ヨボヨボ

銀「あきれたおばかさぁん。まぁいいわ。契約を結びなさい。あなたの力を根こそぎ貰うわ」

銀「貴女みたいな死にかけの老いぼれなら、すぐイッちゃうかもぉ……」

柿崎「やっぱりお迎えだねえ。こんな綺麗な天使さん見られるなんて、ナンマンダブナンマンダブ……」

銀「天使……?だから私は……」

柿崎「天使さんだねぇ……」

銀「………………」




106 :サボテン:2009/07/29(水) 10:14:23.62 ID:J16iBVfyO


??「……すけて……」

??「助けて、真紅っ……!」

ガシャァァアアアン!!!!!!

ジュン「ふ、ふぇぇぇぇぇぇぇん!!びぇぇぇぇぇん!!!!」

??「真紅!!」

メコリ

紅「うるさい」

??「ご、ごめんなさいです……」




107 :サボテン:2009/07/29(水) 10:17:21.95 ID:J16iBVfyO
紅「あなた、一体何のようなの、翠星石」

翠「そ、その……」

ジュン「ふぇぇぇん!!!!ふぇぇぇん!!!!」

紅「まって、その前にジュンをあやすから。ほら、いい子ねジュン」

翠「そ、そのチビ人間はなんですか?」

紅「私のマスターよ。ほら、いないいない……ばぁ」

ジュン「あぅあ、……うーあ!!!!」

紅「ほーら、いい子ねジュン」

翠「…………」




108 :サボテン:2009/07/29(水) 10:19:25.13 ID:J16iBVfyO
紅「あなたも触ってみる?」

翠「え!?」

ジュン「う?」

紅「ほら、手に触れてごらんなさい」

翠「………………」オズオズ

ジュン「うぁっ!!」パタパタ

翠「ひ、ひぃっ!!」ササッ

紅「大げさね。赤ちゃんじゃないの」




111 :サボテン:2009/07/29(水) 10:27:38.95 ID:J16iBVfyO
紅「人間といえども、まだジュンは赤ん坊なのよ?すこし人見知りすぎではないの?」

紅「それに、『あの子』はどうしたの?あなたの……双子の妹」

翠「……人間……なんて、大嫌いっです!!」

ぺちん

ジュン「ふぇっ!!ふ、ふぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」

メコリ

紅「なんてことするのよ」

翠「ご、ごめんなさいです……」




113 :サボテン:2009/07/29(水) 10:33:17.86 ID:J16iBVfyO
同時刻 某所にて

??「ひゃっはー!!今日も良い走りだったぜフタバァ!!」ブオンブオン!!

二葉「お前もなぁカズハァ!!!!」パラリラパラリラ!!

一葉「俺たち『薔薇夜死鬼』は、誰も止められねぇぜ!!!!なぁおまえら!?」ババババババ!!

舎弟達「おぅっ!!薔薇夜死鬼、世露死苦ぅ!!」バオンバオン!!!! 


蒼「………………」




115 :サボテン:2009/07/29(水) 10:39:42.44 ID:J16iBVfyO
翠「翠星石は、怖くて族を逃げたですが……蒼星石は……」

紅「捕らえられてしまったのね……」

翠「へ?誰がそんなこといったですか?」

紅「……じゃあどうしたというの?」

翠「…………その、ヘッド……に……」

紅「………………」

翠「………………」




121 :サボテン:2009/07/29(水) 10:44:22.79 ID:J16iBVfyO
同時刻 某所にて

蒼「止めなアンタらぁ!!」

一葉「あ、姉貴!!」

二葉「何ですか!?今最高にノッてたじゃないですか!!」

蒼「そんなチンケな、赤子の泣き声みたいな音で、よく言うね……」

蒼「本物の音、聞かせてやるよ!!」

バオン!!バボボボボバオン!!!!バババババボボボン!!!!!!

一葉「す、すげぇや!!さすが姉貴だぁ!!」

二葉「ア・ネ・キ!!ア・ネ・キ!!」

蒼「今夜はもうひとっぱしり行くよ!!ついといで!!!!」

舎弟達「おぅっ!!!!!!」




122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 10:44:35.25 ID:dpVmGy7g0
ヘッドwwwwwwww




123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 10:45:13.40 ID:LikBN4lj0
ノリノリだな




127 :サボテン:2009/07/29(水) 10:50:08.05 ID:J16iBVfyO
パラリラパラリラ

紅「……今窓の外を通ったの……」

翠「薔薇夜死鬼ですね……」

パラリラパラリラパラリラパラリラ

ジュン「ふぇ……ふ、ふぁ……」

紅「じ、ジュン!!ダメよ泣いたら、ほら、いい子ねー」

ジュン「ぅ、ぅ、……」

バババババボボボンバババババボボボン!!!!!!

ジュン「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!!!うわぁぁぁぁぁぁああん!!!!!!」

紅「………………翠星石」

翠「はい?」

紅「……ちょっと潰してくるからジュンを頼んだわ」

翠「えぇっ!?」




128 :サボテン:2009/07/29(水) 10:54:09.99 ID:J16iBVfyO
舎弟達「ひゃっはー!!!!」パラリラパラリラ

ぶわっ!!

舎弟A「な、め、目の前に薔薇の花吹雪が!!」

舎弟B「ま、前が見えねぇ!!」

舎弟C「お、おい!!こっち来んな!!ぶつか、うわぁぁああ!!」

メコリ メコリ メコリ

舎弟三人 全治3ヵ月

紅「この調子で行くわよ」

銀「ジュンを泣かせた奴らは殺す……」




132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 10:56:41.68 ID:aImCYJZ10
メコリ強いwwww




133 :サボテン:2009/07/29(水) 11:00:48.67 ID:J16iBVfyO
うわぁぁあああ メコリ
ぎゃぁああああ メコリ
びゃぁぁぁぁあ メコリ


一葉「な、何だか音が静かになってね?」

二葉「お、おい!!舎弟共がいつのまにかいねぇぞ!!」

一葉「あ、アネキ!!大変だ!!」

蒼(この気配……真紅と水銀燈?なぜ仲の悪い二人が?)

蒼「うろたえるんじゃないよ!!どうやら、戦争が始まるみたいだよ!!」

一葉「なにぃ!?まさか、炎呪のやつらが!?」

二葉「い、いや、羅腐゜裸透かも……」

蒼「どっちでもない!!このまま峠に入るよ!!」

一葉・二葉「応!!!!」




134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 11:02:35.38 ID:dpVmGy7g0
らぷらすwwww




137 :サボテン:2009/07/29(水) 11:05:04.60 ID:J16iBVfyO
蒼「……あれは?道が消えてる!!」

蒼「とまれぇ!!急ブレーキだぁ!!」キキキィィィッ

一葉「と、とまれねぇぇ!!」

二葉「うわぁぁあああ!!」

銀「かかったわね!!」

ばさぁっ!!

蒼「な、道が無いんじゃなく、黒い羽を敷いてあっただけ!?」

紅「はぁっ!!」

メメコリ

一葉・二葉「ぎゃぁあああああ!!!!」

一葉・二葉 瀕死の重傷 全治5ヶ月




141 :サボテン:2009/07/29(水) 11:09:54.24 ID:J16iBVfyO
蒼「……やってくれるね、真紅、水銀燈」

紅「覚悟は良い?」

銀「祈る時間は与えないわよ」

紅「もちろん、貴女がしゃべる時間も」

銀「謝る時間もね」

蒼(二人はなぜか共闘態勢。何があったかは知らないけれど、一筋縄じゃ行かない)

蒼(どうする?何ができる?)

蒼(バイクを捨てるか……いっそバイクを爆破して二人を爆風に巻き込む……)

蒼(……長いな、時間がゆっくりに感じる。……二人もゆっくりとしてる)

蒼(……あれ?)

蒼(体が……動かない?)




143 :サボテン:2009/07/29(水) 11:13:43.17 ID:J16iBVfyO
巴「よく死ぬ間際に走馬灯というものを見るらしい」

雛「走馬灯?」

巴「なんか、危機的状況に脳から何やら分泌されて、一瞬がゆっくりと感じるらしいんだ」

巴「大量に分泌されたアドレナリンとかの所為で、視覚情報含む五感がマヒするとかしないとか」

雛「説明するならちゃんとしたほうが良いのよ」

巴「まぁ、あれだよね」

巴「死亡フラグ」








メコリメコリメコリメコリ




144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 11:14:46.41 ID:XAKegd8D0
蒼星石ィィィィィィィィィィィ!!!!!!




145 :サボテン:2009/07/29(水) 11:17:09.18 ID:J16iBVfyO
蒼「あが……ぐ……」

紅「一度だけチャンスをあげるわ。ごめんなさい、いえる?」

蒼「……ごめ……なさ……」

ボガァァァアアアン

銀「あら、バイク壊れちゃった」

紅「今の音で聞こえなかったから、謝罪は無効ね」

蒼「そんな……げほっ……」

銀「うふふ……真紅、ローザミスティカは出しちゃダメよ」

紅「難しいわね」

蒼「………………かはっ」ガクッ

紅「気を失ったわ」




148 :サボテン:2009/07/29(水) 11:21:49.94 ID:J16iBVfyO
やっと、見つけたと思ったんだ。僕らしさ。翠星石とは違う、自分だけの部分。
……楽しかった。みんな僕を見てくれる。みんな、僕を慕ってくれる。
半身なんかじゃない、本当の自分自身を求めた。

けれど、間違っていたのかな。
僕は求めて藻掻くあまり、泥の海に気付いてなかった。

…………まぁ、そんなことより。


蒼「あの、そろそろ許してください」

銀「ダメよ!!次はジュンとこの花と一緒に映るの」

蒼「いつまで写真取れば良いの?」

紅「水銀燈が飽きるまでよ」

蒼「そんな……」

翠「蒼星石……」

ジュン「あぶっ!!」




150 :サボテン:2009/07/29(水) 11:31:10.15 ID:J16iBVfyO
ジュン「あう、あうあ……」ヨジヨジ

蒼「わ、ちょ、な、なに?」

紅「ジュンは蒼星石が気に入ったみたいね」

ジュン「ばぶっ!!ばぶー」ニパー

蒼「………………」

ジュン「だぁ、だぁいっ」キャイキャイ

蒼「…………ふふっ」

蒼「ほら、たかいたかーい」

ジュン「きゃぁっ!!あうあー」キャイキャイ

翠「す、翠星石もたかいたかいしてやるです!!」

紅「あら、人間は嫌いじゃなかったの?」

翠「ち、チビ人間は別ですぅ……。その、なんというか、えっと……」

銀「かわいいじゃないの」

翠「……です」

紅「…………ふふっ」




153 :サボテン:2009/07/29(水) 11:33:20.24 ID:J16iBVfyO
桜田家庭

  「ふっふっふ。平和。実に平和」

  「今のうちに十分平和を堪能しておくと良いかしら!!」

  「ローザミスティカは、この金糸雀が、楽してズルして頂きかしら!!」

  「………………」

  「あ、あれ?……名前が……」




158 :サボテン:2009/07/29(水) 11:37:46.08 ID:J16iBVfyO
後日 桜田家

紅「それじゃあ、二人とも契約はしていなかったの?」

翠「です」

蒼「なんか、彼らにとって契約は同じ杯でお酒を飲むことなんだって」

紅「…………そう」

雛「じゅーん、いないいない……ぱぁっ!!」

ジュン「うあぅっ!!」キャイキャイ

銀「………………」パシャッパシャッ

巴「10621……10622……10623……」

翠「ところで、あの腕立てが一万台突破してもペースが落ちないおっさんはなにものですか?」

紅「雛苺のマスターよ」

蒼「すさまじいね……」




166 :サボテン:2009/07/29(水) 11:47:33.93 ID:J16iBVfyO
雛「ねぇトモエ、遊んで?」

巴「じゃあ全力鬼ごっこやろう」

雛「みんな、全力鬼ごっこやるのよ!!」

銀「私とジュンはパス」

翠「全力鬼ごっこ?」

紅「初めて聞いたわ」

巴「簡単さ。自分が鬼をやるから、みんなは逃げて」

蒼「普通と何が違うの?」

巴「巴、全力出します」

紅・翠・蒼(大変だ……)




168 :サボテン:2009/07/29(水) 11:52:01.55 ID:J16iBVfyO
よーい、スタート!!!!

紅「十秒後、巴がやってくるわ!!」パタパタ

翠「に、逃げるです!!本気で逃げるです!!」

蒼「少し大げさじゃないかな?だって、本気っていっても

       十秒

  所詮人間の運動能力だよ?」
バシュッ!!

蒼「……あれ?体が浮いてる?」

巴「つ~かまえた~」

蒼「う、うわぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!」

翠「なんで蒼星石はあんなに死亡フラグを立てるですか!!」

紅「ていうか、本当に早い!!!!」




169 :サボテン:2009/07/29(水) 11:55:11.41 ID:J16iBVfyO
翠「逃げるです!!」

わしっ

巴「二人目~~」

翠「ひぃぃぃっ!!!!」

わしっ

巴「三人目~~」

紅「      」←失神

巴「あとは雛苺だけかな?」

翠「そういえば、チビ苺が見当たらないですね?」

蒼「どこに逃げたんだろ?」




170 :サボテン:2009/07/29(水) 11:58:48.66 ID:J16iBVfyO
十分後

巴「雛苺~降参だよ~。出てきてよ~」

銀「……ですって

もぞもぞ

雛「ぷはっ」

紅「……水銀燈のスカートの中……」

蒼「水銀燈、不自然に身長が低いように見えたんだよね」

銀「十分も中腰だったから……腰が……」

翠「逃げられないなら、隠れる。……ですか」

巴「あはは、雛苺はつよいなぁ」

雛「えへへ」




172 :サボテン:2009/07/29(水) 12:03:50.26 ID:J16iBVfyO
夜 有栖川大学病院

柿崎「すみませんね、介護師さん。病院までいつも来てくれて」

介護師「いいんですよ、別に。じゃ、消灯時間だから、帰りますね」

柿崎「はいはい、じゃあね……」

バタン

銀「……なぜ看護婦を利用しないの?」

柿崎「ここの病院の看護婦、注射が下手なのよ……」

銀「めぐ……そんな理由で?」

めぐ「……本当は、あの人の残した財産を、なるべく使いきりたくてねぇ……」

めぐ「息子夫婦たちは、あの人の残した財産を私からすべて奪おうとしてる……」

めぐ「あの人は、私に託してくれた。あんな金に汚い息子夫婦には、とてもあの人のお金はあげられないよ……」

銀「…………そう」




175 :サボテン:2009/07/29(水) 12:06:50.57 ID:J16iBVfyO
めぐ「銀ちゃん、こっちにおいで……」

銀「………………何よ」

めぐ「あ~ぁ、本当に銀ちゃんは、綺麗だねぇ……」

銀「当たり前じゃない。人形だもの」

めぐ「……孫がいれば、銀ちゃんくらいかしらね」

銀「……孫、いないの?」

めぐ「あの息子夫婦、お金にしか目が無くて、孫を作りもしないのさ」

めぐ「……ほんと、碌でもない息子だよ……」

銀「………………」




179 :サボテン:2009/07/29(水) 12:10:22.25 ID:J16iBVfyO
紅「ジュンを、水銀燈のマスターに会わせたい?」

銀「……マスターじゃないんだけどね。その、高齢で……孫が見たいって」

紅「……あなたが誰かのためになんて、珍しいわね」

銀「……はじめてよ」

銀「……あんなに真っすぐに私を見てくる存在は」

紅「……変わったわね、あなた」

銀「……この子のおかげかしらね」

ジュン「………………zzZZ」

紅「……本当に、いい子」

銀「……えぇ」




182 :サボテン:2009/07/29(水) 12:13:11.65 ID:J16iBVfyO
巴「なるほど。それで、病院へ?」

のり「えぇ。ジュン君だけじゃなく、真紅ちゃん達もつれていきたいんだけれど……」

巴「じ、自分がつれていきましょうか?カバン五つくらい軽いですよ!!」

のり「あら、良いんですか?」

巴「ぜひ!!」

のり「何か、申し訳ないわ」

巴「いいえ!!むしろドンと来てください!!」

のり「……はぁ」




183 :サボテン:2009/07/29(水) 12:17:27.36 ID:J16iBVfyO
同時刻 某所

金「というわけで、明日は病院を偵察してくるかしら!!」

??「そ、そう。……あ、あの、あんまり、……無茶、しないでね?」

金「大丈夫!!みっちゃんは安心して女子中学校に行ってくるかしら!!」

みつ「う、うん。……あ、あの、カナ?」

金「なにかしら?」

みつ「だ、だっこ……。し、して、いい、かな?」

金「お安い御用かしら!!」ピョイン

みつ「か、カナ……や、やわらかくて、かわいいなぁ……」ポワァ

金「みっちゃんも可愛いかしら!!」スリスリ

みつ「あ、あ、……ありがと……カナ……」カァァ……




188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 12:21:26.59 ID:YOxTi57X0
綺麗なみっちゃんだったwwwwwwwwww




189 :サボテン:2009/07/29(水) 12:21:36.07 ID:J16iBVfyO
みつ「ま、また……作ったの……カナに、に、似合いそうな……お話……」

カナ「本当!?聞かせて聞かせて!!」

みつ「う……うん。……こほん。……昔々、あるところに、金糸雀という可愛らしい女の子がいました」

カナ「………………」ワクワク

みつ「金糸雀は毎日、お城の前の広場で、バイオリンを演奏しています」

カナ「うんうん!!」

みつ「ある日、王様が散歩をしようと門を出ると、広場から金糸雀の奏でるバイオリンの音が……」

カナ(みっちゃん……カナは幸せかしら……)




190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 12:23:47.10 ID:WXW5y8BtO
なんかムカつくwwwwwwww




192 :サボテン:2009/07/29(水) 12:26:57.36 ID:J16iBVfyO
後日 有栖川大学病院

のり「しつれいします」

めぐ「おやまぁ……あなた達が、銀ちゃんの言ってた子達だね……」

のり「は、はじめまして。桜田のりです」

巴「柏葉巴です。あと、ローゼンメイデン四体の」

ガパッ

紅「はじめまして。ローゼンメイデン第五ドール、真紅よ」

翠「同じく第三ドール、翠星石です」

蒼「第四ドール、蒼星石です」

雛「ヒナなの!!」

めぐ「あらあら、みんな可愛らしいわねぇ……」

巴「えっ!?」

銀「あなたは入ってないわよ」




195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 12:29:03.04 ID:dpVmGy7g0
おっさんかわいすぎるw




197 :サボテン:2009/07/29(水) 12:30:32.50 ID:J16iBVfyO
のり「それで、この子がジュン君です」

めぐ「あらまぁ……可愛いわねぇ……。抱っこしても良いかしら?」

のり「はい」

ジュン「あう?」

めぐ「綺麗な目ね。すごく澄んでるわ」

ジュン「うー。……あいっ」

めぐ「あら、おしゃぶりくれるの?」

ジュン「んー」

めぐ「ありがとう」

銀「…………めぐ」




198 :サボテン:2009/07/29(水) 12:33:12.24 ID:J16iBVfyO
めぐ「お二人は恋人……」

巴「………………」ピク

めぐ「ではなさそうね」

巴「………………」ショボン

翠「ぷくーっぷぷっ」

紅「だ、だめよ翠星石……笑っちゃ……くくっ」

蒼「………………くくっ」プルプルプルプル 

巴「………………」

雛「お婆ちゃん!!」ピョイン

めぐ「あら、雛ちゃん?」

雛「ヒナなの!!」




199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 12:37:00.63 ID:WXW5y8BtO
最初の耳が遠いボケババァに比べると若干回復したな




201 :サボテン:2009/07/29(水) 12:37:24.81 ID:J16iBVfyO
雛「お婆ちゃん、もう淋しくない?」

めぐ「え?」

雛「お婆ちゃん、雛がお部屋に入ったときはすごく淋しそうな目だったわ」

めぐ「………………」

雛「でも、ジュンを抱っこしつから、お婆ちゃん目がキラキラしてるの!!」

のり「ヒナちゃん…………」

雛「ヒナはね、カバンの中でずーっと一人ぼっちだったの。ヒナ、淋しいのは嫌い……」




204 :サボテン:2009/07/29(水) 12:43:50.66 ID:J16iBVfyO
雛「今でもヒナ、カバンで寝る時はたまにこわくなっちゃうの」

雛「もしかして、このままずーっと目覚めなかったら、ヒナはまた一人ぼっちなのかしらって……」

巴「雛苺……」

雛「でも、朝になるとヒナはおばかさんだったわっていつも思うのよ。だってね……」

雛「トモエものりもジュンも真紅達も、起こしてくれる人はたくさんいるんだもの」

めぐ「……そう。そうね」

雛「もしお婆ちゃんが夜寝るのが怖くなったら、ヒナに言ってね」

雛「ヒナが起こしてあげるからね」

めぐ「…………ありがとう、ヒナちゃん。皆さん」




207 :サボテン:2009/07/29(水) 12:47:29.96 ID:J16iBVfyO
めぐ「……良いことを考えたわ」
銀「……めぐ?」

めぐ「あの人の財産、すべて息子に渡してしまいましょう」

銀「そんな!!だってめぐは……」

めぐ「良いのよ、水銀燈。あれでも、私の息子なのよ」

めぐ「あの人も、許してくれるわ。きっと……」

銀「…………えぇ」

翠「ぐすっ……うぅぅ~……。蒼星石、蒼星石と翠星石は、ずっと一緒ですよ!!」

蒼「うん。そうだね……」

ジュン「あぶっ!!」




208 :サボテン:2009/07/29(水) 12:50:20.91 ID:J16iBVfyO
金「…………すっごく出にくいかしら……」

金「あんな雰囲気の中に奇襲かけるなんて、カナにはできないかしら……」

金「……今日は予定変更して、桜田家に侵入するわ!!」

金「その前に、みっちゃんの卵焼き入りお弁当を……」カパッ

カラス「カアッ、カァッ」パクッ

金「あ、ああぁぁ!!!!」




261 :サボテン:2009/07/29(水) 19:19:53.58 ID:J16iBVfyO
後日

銀「あれからめぐが回復に向かってるのよ」

ジュン「あぶ、あうあう」キャイキャイ

紅「あら、それは良いことね」

ジュン「ばーぶ、ぶー」キャイキャイ

銀「それで、またジュンを抱っこしたいって言ってるわ」

紅「そうね、のりの時間があれば頼んでみましょう」

ジュン「うー?うば!!」

蒼「ジュン君をあやしながら会話してる……。慣れてるね」




265 :サボテン:2009/07/29(水) 19:23:17.77 ID:J16iBVfyO
巴「雛苺、これは何を書いたのかな?」

雛「真紅と、水銀燈!!あと翠星石と蒼星石!!」

巴「これは……あ、もしかしてジュンとのりさんに、お婆ちゃん?」

雛「うん!!」

巴「………………」

巴「じゃあ、この怪獣は……」

雛「トモエー!!!!」

巴「………………」




269 :サボテン:2009/07/29(水) 19:26:40.53 ID:J16iBVfyO
翠「おーいチビ人間。ちょっととっち向きやがれですー」

ジュン「うー?」

ふにふに

翠「はぁぁぁあ……。ほっぺがやわらけーですぅぅ……」

蒼「どれどれ……」

ふにふに

ジュン「あう、あー。きゃいっ!!」キャイキャイ

蒼「ああぁぁ……」

翠「いやされますねー」

蒼「至福のひとときだね……」




270 :サボテン:2009/07/29(水) 19:30:14.37 ID:J16iBVfyO
桜田家庭

金「むむ……みんなのんきに遊んでいるわね……」

金「このまま気付かれないように、少しずつ距離を縮めるかしら……」ニジリニジリ

のり「…………」

金「あとすこし……あの半開きになった窓から侵入すれば……」ニジリニジリ

のり「………………」

ひょい

金「あら?体が浮いてるかしら?」

のり「………………」

金「………………」

のり「こんにちは」

金「…………こんにちは……」




271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 19:32:58.66 ID:5tupaXZuO
のりwwwwwwwwwwww




273 :サボテン:2009/07/29(水) 19:39:44.33 ID:J16iBVfyO
雛「カナリアァァァアア!!!!」ギュゥ

金「ぐ、ぐるじいがじら、びないぢご……」

紅「あなた、なぜここへ?」

のり「なんかお庭に一人でいたのぅ。可愛かったからつれてきちゃった♪」

銀「……ははぁ。さてはあなた、どうせまた楽してズルしていただきかしら~とか言ってるんでしょ?」

金「ドキッ」

翠「ドキッって口で言いましたよ?」

蒼「そういう子なんだよ。金糸雀は」




274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 19:40:30.30 ID:TfhQXy5i0
蒼のセリフに妙に納得してしまった




276 :サボテン:2009/07/29(水) 19:45:52.30 ID:J16iBVfyO
金「かくなるうえは……」

ばっ!!

ジュン「…………ばぶ?」

金「この子を人質とするわ!!!!」

紅・銀・のり「ジュン!!!!」

金「この子を危険な目に遭わせたくないなら、おとなしくしているかしら……」

翠「……どう思います?」

蒼「うまく行かない気がする。そういう子だから。金糸雀は」




279 :サボテン:2009/07/29(水) 19:49:26.60 ID:J16iBVfyO
雛「金糸雀、遊びに来たんじゃないの?」

巴「なんだ、物騒な子だなぁ」

金「し、静かにして!!」

ジュン「………………?」

ジュン「あうあう」ペチペチ

金「ちょ、オデコたたかないで……」

ジュン「うー」ギュゥ

金「あ、あんまりしがみつかれると動きにくいかしら……」

ジュン「あー!!ばぶ!!だぁっ!!」グイグイ

金「ほっへをひっはらはいれ……」

銀「なんて羨ましい!!」




280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 19:52:34.93 ID:TfhQXy5i0
水銀燈w




283 :サボテン:2009/07/29(水) 19:55:28.01 ID:J16iBVfyO
金「もう……なんなのよこの子……」

蒼「赤ん坊にそんな事言っても……」

翠「金糸雀が遊ばれてるです……ぷくっくくっ!!」

金「うぅぅ……あ、あかんぼめぇ……」

ひょい

巴「はい、ジュン君救出」

金「……はれ?」

紅・銀「カ・ナ・リ・アァ?」ゴゴゴゴ

金「ひ、ひぃっ!!」




286 :サボテン:2009/07/29(水) 19:59:35.80 ID:J16iBVfyO
金「だしてぇ~。ごめんなさいぃ~……」

蒼「ちょっとひどくない?」

銀「何故?本来ならジャンクにするところよ」

紅「二時間も頭冷やせば反省するでしょ」

金「さむいよぉ……くらいよぉ……」

翠「膝丈まで水を張ったお風呂に放置。真っ暗にして蓋をして閉じ込める。……拷問じゃねーですか」

紅「六秒に一回水滴が落ちるわ」

雛「暗いの怖いの……」

金「ごめんなさい……ごめんなさいぃ~……」




287 :サボテン:2009/07/29(水) 20:02:42.44 ID:J16iBVfyO
二時間後

金「………………」ガクガクブルブル

のり「真っ青になっちゃって……。大丈夫?」

紅「甘やかしは厳禁よ」

銀「ほぉら湯タンポよぉ。暖かいわよぉ」

金「ゆ、ゆたんぽ……ゆたんぽ……」

巴「実はドールズって怖いんだな……。帰るよ、雛苺」

雛「はぁい」

のり「ありがとうございます。では、また明日……」

巴「は、はぁい!!」




289 :サボテン:2009/07/29(水) 20:05:28.20 ID:J16iBVfyO
銀「湯タンポはこっちよぉ……ほらほら」

金「あったかいの……湯タンポ……」フラフラ

蒼「もうその辺にしておいてあげて……」

翠「ひーっ、ひーっ、ぷくっ、くくく、あははははっ!!」ケラケラ

銀「ほら」ペト

ジュウッ

金「あっつ!!!!」

銀「あははははは」

紅「うふふふふふ」

蒼「お願い……やめてあげて……」




290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 20:06:14.91 ID:YOxTi57X0
ひでえwwwwwwwwww




291 :サボテン:2009/07/29(水) 20:09:43.71 ID:J16iBVfyO
数時間後 某アパート

金「た、ただいまかしらぁ……」ヘロヘロ

みつ「あ、……お、おかえり、なさい……カナ……」

金「みっちゃぁぁん!!」ピョイン

みつ「ど、……どうし、たの?カナ、……だ、だいじょうぶ?」

金「作戦失敗しちゃったかしらぁぁ!!!!」

みつ「そ、そう……なの?」

金「えぐえぐ……」

みつ「だ、大丈夫……だよ。カナ、次は……う、うまく、い、行くよ……」

金「……ホント?」

みつ「……うん」ナデナデ

金「みっちゃぁぁん!!!!」オヨヨ……




296 :サボテン:2009/07/29(水) 20:13:23.01 ID:J16iBVfyO
みつ「じ、……じゃぁ……明日、その……が、学校、お休み、だ、だから……」

金「……へ?」

みつ「わ、わたしも……カナと、……た、戦いに、行く」

金「みっちゃんが!!だ、だめよ!!あぶないわ!!」

みつ「で、でも……カナは、た、戦ってる……。わた、私、カナのマスター、だもん……」

みつ「わ、私も……た、戦う……」

金「みっちゃん……」

みつ「……ね?」

金「…………うん!!」




297 :サボテン:2009/07/29(水) 20:15:53.98 ID:J16iBVfyO
翌日 土曜日

みつ「………………」ドキドキ

カナ「ここが例の桜田家かしら」

みつ「……う、うん……」

カナ「カナは裏手に回るから、みっちゃんはピンポンダッシュをお願いするかしら」

みつ「が、がんばる……うん」

カナ「それじゃ、ミッションスタート!!」

みつ「………………」コクリ




298 :サボテン:2009/07/29(水) 20:19:00.58 ID:J16iBVfyO
みつ「……お、押したらに、逃げる。……押したら、に、に、逃げる……」ソロソロ

ピンポーン

みつ「は、走る!!」タタ……

ガチャ

のり「はぁい。……あら?」

みつ「………………っ!!」トテトテ

のり「………………」

みつ「……きゃぁっ!!」ポテ

のり「きゃぁっ!!女の子が転んだわ!!」




301 :サボテン:2009/07/29(水) 20:21:57.51 ID:J16iBVfyO
のり「大丈夫?」

みつ「だ、大丈夫、……です……」

のり「そう、よかったわ」

みつ「………………」

のり「それで、家に何か御用?」

みつ「…………ぇ、……え?」

のり「インターホン、押したでしょ?」

みつ「………………」

のり「………………?」

みつ(か、かかか、カナァァ!!助けて!!)




302 :サボテン:2009/07/29(水) 20:23:40.08 ID:J16iBVfyO
同時刻 桜田家居間

紅「………………」

銀「………………」

翠「………………」

蒼「………………はぁ」

金「………………」

紅・銀・翠「何か言うことは?」

金「ありません」




305 :サボテン:2009/07/29(水) 20:31:27.38 ID:J16iBVfyO
のり「とりあえず怪我を消毒しましょう」

みつ(は、はわわ、はわわわわわゎゎゎゎゎ)

ガチャ

金「み、みっちゃん!!」タタッ

みつ「か、か、カナ!!」タタッ

ぎゅっ

みつ「ご、ごめん……なさい。し、失敗、し、しちゃった……」

金「カナも失敗しちゃったかしらぁ」オヨヨ

銀「え、金糸雀の、マスター?」

のり「あらあら。そうだったのぅ?」

蒼(どうしよう。涙で前が見えない……)




307 :サボテン:2009/07/29(水) 20:36:28.86 ID:J16iBVfyO
紅「なるほど。マスターと二人で戦いに来たと……」

金「すみませんでした」

みつ(か、可愛い子達だなぁ……。み、みんな、カナの……姉妹なのよね……?)

紅「あなた、名前は?」

みつ「ぇ、え!?あ、あの……そ、その……えっと……」カァァァ

翠「みるみる顔が赤くなっていきますね」

みつ「く、草笛……。草笛、み、……みつ…………です……」

金「みっちゃんは、その、ものすごく恥ずかしがり屋さんなのかしら」

紅「なるほど」ジッ

みつ(ふぁ、……あ、あの子、じっと見てくる……)

紅「…………」ジ--ッ

みつ(ふ、ふぇぇ…………)カァァァ

蒼「お願いだから……やめてあげて……」




311 :サボテン:2009/07/29(水) 20:39:51.76 ID:J16iBVfyO
ジュン「うぅ?うーあ、うーあ」ヨジヨジ

みつ「……へ?」

ジュン「……う!!」

翠「おぉ、膝にのりましたね。そこが気に入りましたか?」

ジュン「あう!!」

みつ「あ、あ、え?ど、どどどどうし、あ、えっと……」オロオロ

ジュン「うあ、だー」キャイキャイ

みつ「ぁ、ぁぁ、ぁぁぁ……」プシュゥゥ

銀「ショートした……」

金「みっちゃぁぁん!!!!」




313 :サボテン:2009/07/29(水) 20:44:32.39 ID:J16iBVfyO
のり「あら、もうこんな時間……みんな、お昼ご飯作ってくるから、待っててね」

紅・銀・翠・蒼「はぁーい」

のり「あなたたちも、食べるでしょ?」

金「……へ?」

みつ「わ、わた、私たち……も?」

のり「えぇ」

金「……良いの?」

のり「ジュン君が懐くんだから、悪い人じゃないと思うし」

みつ「あ、……その……あ、あ、あり、……ありがと……ご、ございます……」

のり「いいえ。ふふ」

金「た、卵焼き……」

のり「作ってあげる」

金「わぁい!!!!」




335 :サボテン:2009/07/29(水) 21:23:06.86 ID:J16iBVfyO
金「みっちゃんは素敵なお話をたくさん作れるかしら!!」

紅「お話?」

蒼「お伽噺、とか?」

みつ「あ、……そ、そんな、た、たい、たいそうなものじゃ……」

銀「ふぅん……」

翠「やいやい、ちぃっと翠星石達にも聞かせるです!!」

紅「そうね。興味はあるわ」

金「みっちゃん。みっちゃんの素敵なお話を聞かせて、みんなをぎゃふんと言わせるかしら!!」

みつ「う、うん……がんばる……」

みつ「じ、じゃぁ、えっと……『独りぼっちの王さま』を……」

ドールズ「………………」ワクワク




338 :サボテン:2009/07/29(水) 21:26:50.29 ID:J16iBVfyO
数分後

のり「みんな~。ごはん……よ……」

翠「えぐっ……の、のりぃ~……」スンスン

蒼「うわぁぁぁあああん……」メソメソ

紅「よかったわ……よかったわね王さま……」ホロホロ

銀「………………くっ」プルプル

金「み、みっちゃ~ん」エグエグ

のり「……あの」

みつ「す……すみ、……ません……」




340 :サボテン:2009/07/29(水) 21:29:38.00 ID:J16iBVfyO
ジュン「うわぁぁぁあああん!!ふえぇぇぇぇぇえ!!!!」

のり「あらあら、ジュン君まで……。いったいどうしたの?」

みつ「あ、あの……」

か、かくかく……し、しか、しかじか……

のり「まぁ、そんなに素敵なお話なの?」

翠「王さまの野郎、最後にちゃんとみんなと仲直りできたですぅ……」エグエグ

蒼「うわぁぁぁあああん!!」メソメソ

のり「あらあら……」




345 :サボテン:2009/07/29(水) 21:37:55.07 ID:J16iBVfyO
いただきまぁす

翠「はふはふっはむはむはぐっ、ぐぐ!!」

蒼「翠星石、落ち着いて食べなよ」

紅「ほら、たくさん飲みなさい」

ジュン「んむ……んむ……」クピクピ

銀「おくびは私が出させるわ」

金「げっぷのことかしら」

みつ「あの、す、すみません……。こんな、お、お昼まで……」

のり「いいのよぅ」




346 :サボテン:2009/07/29(水) 21:40:44.59 ID:J16iBVfyO
紅「そうだ、水銀燈。あなた、金糸雀にも聞かせてあげたら?あなたの見つけた、アリスへの道を」

銀「そうね……。また不法侵入されても困るし」

翠「水銀燈はこの家にすんでなむぐっ」

蒼「しーっ」

金「……どういうこと?」

銀「……それは」

かくかくしかじか

金「…………ほぇー」

みつ「…………?」




347 :サボテン:2009/07/29(水) 21:43:30.22 ID:J16iBVfyO
金「カナもその可能性、試してみたい。……本当は、姉妹で争いなんて……」

みつ「か、カナ……」

翠「んじゃ、しばらくは六体のドールは、平和にくらせそうですね」

蒼「そうだね」

蒼「…………六体は……か……」







うふふふ……
  みいつけた……




352 :サボテン:2009/07/29(水) 21:51:01.35 ID:J16iBVfyO
更に同時刻 某所

??「七体のドールが目覚めた……」

??「…………ローゼン……メイデン」

??「君の美しさを見せるときだよ、薔薇水晶」

薔「………………見せる?」

??「そして、探してくるんだ」

??「七体目のドールを。一刻も早く」

薔「解りました……お父様」


??「ローゼン。試される時が来たよ……」




353 :サボテン:2009/07/29(水) 21:54:37.78 ID:J16iBVfyO
更に更に同時刻 柏葉家玄関

雛「Cor……Corinne……!!」

コリンヌ?「ぶふひぃっwwwwwひ、雛苺wwww見つけたでごさるwwwwひょーwwwww」

巴「オラァッ」

メコリ

コリンヌ?「ぶぎゃぁぁぁあああ!!!!!!」




354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 21:57:13.61 ID:+3St46tg0
メコリ恐ろしいよメコリ




356 :サボテン:2009/07/29(水) 21:58:37.66 ID:J16iBVfyO
雛「コリンヌ……コリンヌなの?」

コリンヌ?「いいえwwwwwコリンヌじゃなくwwwww乙出・フォッセーですwwwwwうひゅwww」

雛「コリンヌじゃないの?」

乙出「爺さんですわwwwwwwwwwやべwwwwヒナカワユスwwwwww」

乙出「マンマンwwwwwwなめたいwwwwww」

巴「ウラァッ」

メコリ

乙出「うぎゃぁぁぁっ!!!!」




358 :サボテン:2009/07/29(水) 22:00:49.19 ID:J16iBVfyO
雛苺の記憶 コリンヌとの思い出

コリンヌ「雛苺。今日はお医者さんごっこをしよう」

雛「お医者さん?」

コリンヌ「そう。……さ、レントゲンを撮るから、服を脱いで」

雛「それ、普通のカメラよね?」

コリンヌ「ううん、レントゲンだよ。さ、脱いで。……へへへ……」

雛「うゅ?」




359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 22:03:17.32 ID:XAKegd8D0
雛は不幸だったのか…




361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 22:03:51.11 ID:LikBN4lj0
メコリンヌ




362 :サボテン:2009/07/29(水) 22:04:35.81 ID:J16iBVfyO
雛「その後、コリンヌは『児童ポルノ』とかで逮捕されて、ヒナは一人ぼっちになっちゃった……」

巴「正義はくだされた」

乙出「俺はそんなヘマwwwwwナッシングwwwwwヒナを毎日wwwwペロペロwwwww」

巴「警察呼びますよ」

乙出「やるか?俺こう見えて空手二段だぜ?通信でやってたんだよ。マジ俺の鉄拳がうなるぜ?あ?」

メコリ

乙出「いてぇぇぇぇぇええ!!!!!!!!」

巴「もしもし、警察ですか?」




366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 22:07:16.39 ID:Ae/aTXvG0
巴が輝いてるw




367 :サボテン:2009/07/29(水) 22:08:57.25 ID:J16iBVfyO
TV「……次のニュースです。児童売春の疑いが掛けられていた乙出・フォッセー氏が今日、児童ポルノ禁止法違反で逮捕されました」

TV「証言によりますと、乙出氏は、『女の子の花園に夢を見た』などと供述しており……」

翠「最近物騒ですねー」

紅「ジュンも気を付けなきゃ」

銀「こんなに可愛いんですもの。狙われるわ、きっと」

ジュン「ぶぶ、あー」

蒼「じ、ジュン君、ぼ、帽子返してよ……」




369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 22:12:32.73 ID:92NLf/oFO
姉貴もずいぶん丸くなったもんだ




370 :サボテン:2009/07/29(水) 22:12:58.91 ID:J16iBVfyO
独房内

乙出「なんで……なんでだよ……」

乙出「なんであの男がよくて、俺がダメなんだよ……」

ぴちょん

乙出「……水が漏れてやがる……水溜まり……」 

乙出「…………畜生」


 雛苺を、あなたのものにしたいのですか?

乙出「だ、誰だ!?」


うふふ……ふふふ……

乙出「み、水溜まりが……」

乙出「ひかっ





  うふふふ……




372 :サボテン:2009/07/29(水) 22:16:47.05 ID:J16iBVfyO
同時刻 桜田家

ガシャァァァァン!!!!!!

銀「何っ!?」

ジュン「あうっ!?」

紅「ジュン、こっちへ!!」

薔「………………ジュン、こっちへ」

翠「な、なんですかお前は!?」

薔「……なんですか、……お前は?」

蒼「まさか、七体目!?」

紅「ジュン!!」タタタッ

ガシッ

薔「ジュン……捕まえた……」

ジュン「…………う?」

銀「このぉぉっ!!!!」




373 :サボテン:2009/07/29(水) 22:20:04.96 ID:J16iBVfyO
薔「今は……戦わない……」

紅「ジュン!!ジュン!!」

銀「その手を離しなさい!!!!」

薔「…………さようなら」

薔「……夢で……待ってる……」

スウッ

蒼「ジュン君がっ!!」

翠「な、なんですかあいつは!?見たことも無い奴でしたよ!?」

紅「ジュン……ジュン……」

銀「…………くそっ!!」




386 :サボテン:2009/07/29(水) 22:51:19.74 ID:J16iBVfyO
雛「遊びにきたのよー!!」

巴「うわ、ガラス踏んじゃった……って、うわぁ!!ガラスが……」

紅「二人とも、よく聞いて……」

かくかくしかじか

巴「ちょ、ジュン君になにかあったら……」

雛「夢で待つって……どういうこと?」

紅「こういうことよ。蒼星石!!」

蒼「巴さん、ごめんなさい」

メコリ

巴「い、いったぁ……」

蒼「…………あれ?」

銀「丈夫ねぇ……」




389 :サボテン:2009/07/29(水) 22:54:55.58 ID:J16iBVfyO
巴の夢のなか

巴「最初から寝てって言ってくれれば……」

蒼「す、すみません」

翠「しかし、奴は本当に夢のなかにいるですか?夢の扉を開けられるのは、翠星石と蒼星石だけです」

銀「私たちは彼女の能力を知らない。もしかしたら、何らかの方法で夢へ入ったのかもしれないわ……」

蒼「けれど……誰の夢?」

紅「…………おそらく、ジュンの夢ね……」




395 :サボテン:2009/07/29(水) 23:00:50.71 ID:J16iBVfyO
巴「……大きな樹だなぁ……」

翠「世界樹の一枝ですね。あれを辿って他人の夢にも行けるです」

蒼「世界の根源に繋がっているという話もあるね」

銀「で、ジュンの夢にはどう行けば良いの?」

翠「たぶん、こっちです!!」




401 :サボテン:2009/07/29(水) 23:05:34.11 ID:J16iBVfyO
ずず……
  ずずず……

薔「………………こんにちは、お姉様方……」

紅「ジュン!!ジュンはどこ!?」

薔「あの子なら、……安全な場所で、安らかにお昼寝中……」

蒼「君は、ローゼンメイデンなのかい?」

薔「…………私は、ローゼンメイデン?」

銀「……質問しているのはこっちよ」

薔「質問は……どっち?」

翠「む、ムカつく奴ですぅ!!!!」




402 :サボテン:2009/07/29(水) 23:09:49.81 ID:J16iBVfyO
薔「私は、薔薇水晶……お父様より作られた……誇り高い……ドール……」

薔「はじめましょう……アリスゲームを……」

キィィィン!!!!

紅「周りが、水晶に!?」

銀「逃げ場は無いみたいね……行くわよ!!!!」

蒼「しかし、まずいな……」

翠「どうしたですか?」

蒼「忘れたのかい?翠星石……。僕らは、マスターと契約していないんだ」

翠「…………あ……!!」




404 :サボテン:2009/07/29(水) 23:13:06.07 ID:J16iBVfyO
蒼「更に、水銀燈の契約者はお婆ちゃん。真紅は赤ちゃん」

蒼「まともに戦えるのは……」

翠「戦えるのは……」

蒼・翠「…………」チラッ

雛「…………うゅ?」

巴「…………え?」



銀(くっ……全力が出せない!!)

紅(この子、強い!!)

薔「………………」




407 :サボテン:2009/07/29(水) 23:15:38.28 ID:J16iBVfyO
ごごごごご

薔「…………なに?」

銀「地鳴り!?」

紅「いえ、これは……」

ガシャァァァァン!!

巨大くま「………………」

銀「……水晶を割って、くまが……」

雛「薔薇水晶、ジュンを返して!!」

薔「………………ひっ!!」

ずずん………………ぷち

紅「…………あ」

銀「…………踏んだ……」




410 :サボテン:2009/07/29(水) 23:18:47.13 ID:J16iBVfyO
薔「…………えぐっ……すん、すん……」

紅「あ、あっさり片付いたわ……」

銀「…………なんか、虚しい感じぃ」

巴「いえーい」

雛「いえーい!!!!」

紅「さて、この子をどうしましょうか」

蒼「そもそも、君は何でこんなことを?」

薔「そ、……それは……」

??「その子を渡してもらうかしら」

ドールズ「っ!!!!」バッ

金「………………」

紅「か、金糸雀?」




412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 23:20:11.47 ID:Ae/aTXvG0
雛苺、いや巴最強伝説ww




413 :サボテン:2009/07/29(水) 23:22:19.09 ID:J16iBVfyO
銀「何、どういうこと?なんであなたがいるのよ」

金「ジュンの家に来てみたら、夢の扉が開いていて、ここまで来たの」

金「薔薇水晶。みっちゃんを返して!!」

翠「なっ!!お前、ジュンだけじゃなくてあの女もさらったですか?」

紅「ずいぶん過激なのね」

薔「し、……しらない。……私は、知らない……」

金「嘘つき!!」

薔「うそ……ちがう。……本当に、知らない……」




417 :サボテン:2009/07/29(水) 23:34:56.59 ID:J16iBVfyO
??「薔薇水晶は、嘘をついてないよ」

紅「……誰?」

??「……久しぶりだね、真紅。もっとも、君は僕を覚えていないかな」

槐「僕は槐。薔薇水晶の父であり、ローゼンの弟子だ」

銀「お父様の……弟子?」

薔「私、ローゼンメイデンなんて……言ってない……」

翠「ぐぎぎぎぎっ……」

蒼「抑えて……翠星石……」




418 :サボテン:2009/07/29(水) 23:40:33.04 ID:J16iBVfyO
金「じゃあ、みっちゃんは!?みっちゃんはどこに!?」

槐「……それは、たぶん……」

メコリ

槐「ぐっ……」ドサッ

薔「お父様!!」

翠「な、なんですか!?」

銀「こ、攻撃!?」

紅「どこから!?」

雛「こ、怖い……」

巴「大丈夫だよ……雛苺」

蒼「………………っ!!」



  だァれが殺した駒鳥さん……
     そォれは、わたし……




419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 23:41:01.25 ID:TfhQXy5i0
こわいお・・・




421 :サボテン:2009/07/29(水) 23:44:40.89 ID:J16iBVfyO
乙出「薔薇乙女……きれい……あはは……はは……」

巴「この男は!!」

翠「じ、児童ポルノ!!」

乙出「う……ぐふっ……」

どさっ

蒼「全身に白い茨が……」

紅「……いい加減出てきたらどうなの?」

??「ふふふ…………」

ぬるぅ……

雪「はじめまして、お姉様方……。ローゼンメイデン第七ドール、雪華綺晶です……」

雛「雪華綺晶?」

銀「……この子、気味が悪いわね」




423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/29(水) 23:50:18.79 ID:lDEU+sZLO
白い液に見えた
死のう




422 :サボテン:2009/07/29(水) 23:49:51.50 ID:J16iBVfyO
金「あなたが、あなたがみっちゃんを!?」

雪「みっちゃん……?……あなたのマスター?」クスクス

金「返して!!みっちゃんを返して!!」

雪「黄薔薇のお姉様……あなたのマスター……」

雪「……どォれだァ?」

ザァァ…………

みつ「……か、かな……」

めぐ「…………うぅ……」

ジュン「あぅ、あー……」

銀「なっ…………!!」

紅「ジュン!?あぁ……まさか……」

銀「ジュン!?めぐ!?」

金「みっちゃん!!みっちゃん!!」

巴「ひ、ひどいことを……」




441 :サボテン:2009/07/30(木) 00:17:08.45 ID:BZSZgS2VO
物質世界に存在を縛られる事自体が
アリスへの枷になってしまう、不要の形骸なのか
エーテルから解放されたアストラル
イデアのイリアステル

その輝きこそがアリスなのか
お父様はそう考えた……

雪「私は、実体を持たない。でも、それでも足りない」

雪「私でもまだ、アリスには到達できない」

雪「だから、私は私を補って、至高の少女になるのです……」

紅「そのために、私たちのマスターから?」

雪「あぁっ!!潤むわぁっ!!満たされていく!!マスター達の力が、私にあふれる!!」

金「みっちゃん!!」

雪「けれど、まだ足りない……」

雪「お姉様方……。雪華綺晶に、ちょうだァい?」




442 :サボテン:2009/07/30(木) 00:22:33.82 ID:BZSZgS2VO
雛「ダメェッ!!」

巨大くま「………………」ゴゴゴ

雪「あら……」

巴「雛苺!!」

雛「みんなをいじめちゃ、ダメェ!!!!」

翠「一思いに踏み潰すです!!チビ苺!!」

雪「たァいへん。……防がなきゃ」クスクス

ジュル……シュルル

みつ「ぁぁ……ぁ……」

めぐ「ぅ…………」

銀「待ちなさい雛苺!!」

雛「う、うゅ!?」

紅「やってくれるわね、雪華綺晶」

雪「………………」クスクス




444 :サボテン:2009/07/30(木) 00:25:23.55 ID:BZSZgS2VO
翠「ど、どういう事ですか?」

蒼「彼女が防御しようとしたとき、茨が金糸雀と水銀燈のマスターから力をすっていたんだ」

金「あんまり力を吸われたら、みっちゃんが死んじゃう……」

薔「七体目……みつけた……見つけましたわ……お父様……」

銀「このままじゃ、ジュンとめぐはすぐに……」

紅「ジュン…………」




450 :サボテン:2009/07/30(木) 00:34:44.46 ID:BZSZgS2VO
雪「赤薔薇のお姉様……そんなにこの子が気になりますか?」

雪「この若々しく瑞々しい体……あぁ、きっとやわらかいのでしょうね」

雪「私は触る事ができませんが、実体をもてたら、まずこの子を抱き上げましょう……」

紅「……どうしましょう……水銀燈……」

銀「私と真紅が引きつけ、茨を蒼星石に切ってもらいましょう」

蒼「でも、僕は力を……」

銀「何いってるのよ。出せるでしょ?」

銀「……そこに良い酒樽が転がってるじゃない」

巴「…………え?」




453 :サボテン:2009/07/30(木) 00:38:23.75 ID:BZSZgS2VO
紅「ローズテイル!!」

銀「メイメイ!!」

雛「雛も頑張る!!」

金「カ、カナも!!」

紅(ジュン……みっちゃんさん……めぐ……少しだけ、我慢して!!)

翠「…………あれ?」

翠「もしかして、今このマスター三人は眠ってるですか?」

みつ「………………ぅぅ」

めぐ「…………ぁぅ……」

ジュン「………………」

翠「………………」

翠「………………」ニンマリ




457 :サボテン:2009/07/30(木) 00:40:06.80 ID:BZSZgS2VO
薔「お父様……お父様……」

槐「……ん、薔薇水晶……」

薔「七体目……見つけた……」

槐「…………あぁ、そのようだね」

薔「…………もってくる?」

槐「あぁ。お願いするよ」




458 :サボテン:2009/07/30(木) 00:44:06.95 ID:BZSZgS2VO
蒼「えいっ!!」

ズバァッ!!!!

雪「……何!?茨が」

蒼「茨は切らせてもらったよ!!」

翠「ついでに、この翠星石がこいつらの木に栄養をやってきたので、体力はちゃんと回復してますよ」

雪「私の……私の『カケラ』が……」

雪「私だって……私だって触れたいのに……」

雪「お姉様方ばかりぃっ!!!!」

ぞわぁっ!!!!

紅「茨が、縦横無尽にっ!!」

銀「ちょっとまずいんじゃなぁい?」




459 :サボテン:2009/07/30(木) 00:47:18.34 ID:BZSZgS2VO
つめたい…… あたたかい……
かたい…… やわらかい…… 
いたい…… ここちよい……

それって、どんな感じ?

雪「一辺に、あなた方からすべてを奪います。あの可愛い赤ん坊も、骸になるでしょう」

雪「私はそれでもかまいません。これが終われば、私は実体をもてるはず……」

雪「そうすれば触れられる、感じられる!!」

紅「雪華綺晶……あなた……」



紅「寂しいの?」




460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 00:49:03.97 ID:UuLZ02PGO
きらきーもジュンのとりこなのか




463 :サボテン:2009/07/30(木) 00:50:39.54 ID:BZSZgS2VO
紅「アリスになっても、実体をもてない事が……」

紅「アリスになっても、お父様に触れられないことが……」

雪「…………っ!!」

紅「契約しても、触れることで、絆を確認できないから……?」

雪「……なぜ……なぜなのですか?お父様……」

雪「何故、私には体が無いのですか……お父様……」

雛「……雪華綺晶……」

銀「………………」




薔「…………じゃーん」




467 :サボテン:2009/07/30(木) 01:07:36.41 ID:BZSZgS2VO
金「……薔薇水晶」

翠「おまえ、まだいたですか……」

蒼「じゃーん、って、え?」

薔「お父様だけど、お父様じゃないお父様からあずかりもの……」

銀「…………は?」

槐「つまり、ローゼンからの。だね」

紅「どういうこと?」

槐「雪華綺晶。……こっちへおいで」

雪「………………なんですか?」

槐「…………これを」

雪「………………これは……」





雪「………………からだ?」




469 :サボテン:2009/07/30(木) 01:13:11.98 ID:BZSZgS2VO
槐「……頼まれていたんだ。ローゼンから。君を見つけたら、これを渡すようにと」

雪「……これ、これは……私の?」

槐「そう。君が求めるならと、ローゼンは残していった」

槐「アリスになるのはアリスゲームに勝だけじゃない。様々な方法がある」

槐「ローゼンは、君たちにそれを見つけてほしいと思ってる」

紅「薔薇水晶がジュンをさらったのは?」

薔「……見たかった。……絆」

槐「ローゼンは絆というものをすごく重んじていた。僕らは、君たちがそれを忘れないために試験をした」

槐「……なんか、余計なお節介だったみたいだけどね」

紅「……ふふっ。……本当ね」




470 :サボテン:2009/07/30(木) 01:21:26.69 ID:BZSZgS2VO
ぱああぁぁぁ

雪「これが……からだ?」

紅「……雪華綺晶」

ジュン「あう、うー」

雪「……いいのですか?」

紅「やさしく、抱いてあげて」

雪「…………あ、あぁ……」

きゅっ

ジュン「ばぶ、だぁ、だぁ!!」キャイキャイ

雪「う、……うぅ……ぐすっ」

雪「やさしくて、やわらかくて、あたたかく、……心地よいですわ……」

雪「うぅ、う、うわぁぁぁぁぁぁぁああああん!!!!」

ジュン「あう、……うー」キュッ

紅「やさしい子ね、ジュン……」

雪「うわぁぁぁぁぁぁぁああああん!!!!ああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」




474 :サボテン:2009/07/30(木) 01:29:29.62 ID:BZSZgS2VO
後日

蒼「おじゃましまーす」

雛「のり~こんにちは~」

巴「の、のりさん、今日も、もももも」

翠「落ち着くですよ……」

のり「あら、いらっしゃい。ジュン君達は上にいるわよ」

巴「いや、自分はのりさんと一緒に!!」

蒼「さ、行くよ」

雛「ジューン♪」

巴「は、離してくれ蒼星石!!今日こそ!!今日こそはこの思いを!!」

翠「………………」ニヤニヤ




475 :サボテン:2009/07/30(木) 01:31:43.37 ID:BZSZgS2VO
銀「…………もっと右ね」

雪「……こう、ですか?」

銀「いいわ!!」パシャパシャ

ジュン「う?」

紅「何枚撮るのよ……」

雪「あぁ……ほっぺやわらかい……」

紅「いつまで触ってるのよ……」




476 :サボテン:2009/07/30(木) 01:34:21.52 ID:BZSZgS2VO
みつ「……めでたしめでたし」

めぐ「いいお話だねぇ」

金「み、みっぢゃぁん……」

薔「…………ぐす」

めぐ「将来は絵本か何かを?」

みつ「だと……い、いいな……」

めぐ「なれるわよ。あなたなら」

槐「なれる!!なれるぞ!!」グズッ

薔「お父様……涙拭いて……」




477 :サボテン:2009/07/30(木) 01:35:20.86 ID:BZSZgS2VO
裁判官「被告人、乙出・フォッセー、死刑!!」

乙出「………………」




479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 01:39:45.49 ID:KiQUuK/3O
(;∀;)エエハナシヤナー




480 :サボテン:2009/07/30(木) 01:42:51.74 ID:BZSZgS2VO
紅「……ジュン?」

ジュン「う?あうぁっ!!」

紅「……ふふ。ありがとう。あなたのおかげね。薔薇乙女がみんな、平和に暮らしてる」

紅「あなたは、まるで天使ね」

ジュン「あーう?うう?ばっ……」

紅「ふふ、解んないわよね」

紅「ジュン。私は誇り高いローゼンメイデンの第五ドール
 そして幸せな、あなたのお人形」

ジュン「ばぶ、ぶー。ぃ、いんう、しんー……く」

紅「じ、ジュン!!今あなた……!?」

紅「みんな、見てちょうだい!!ジュンがしゃべったの!!それも、私の名前よ!!」




おわり




481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 01:43:54.75 ID:XNi1tBXoO
超おつ


 


482 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 01:44:04.82 ID:dkSNuUuG0
>>1乙!
久しぶりにいいもの読ませてもらった




486 :サボテン:2009/07/30(木) 01:47:03.11 ID:BZSZgS2VO
おつかれさまです。長い時間お付き合いありがとうございました。
なんか自分はジュンをひどい目に遭わせるのが好きみたい(発情期にしたりアナルにローター入れたり怪物にしたり)です。しかし、今回は赤子。キュート。
それにともない、まわりの人間をいじりました。たのしかったです。

……ほんとは銀様が主役で、めぐを赤ちゃんにするのを考えてたりしました。

なにはともあれありがとうございます。




496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 01:54:39.63 ID:XNi1tBXoO
これも!


 


507 :茶トラ白 ◆Canary9Ms2 :2009/07/30(木) 02:08:54.36 ID:XNi1tBXoO
最後にもう一個だけ!


 

サボテンさん、お疲れ様でした!




511 :サボテン:2009/07/30(木) 02:14:58.96 ID:BZSZgS2VO
>>507
すまぬ……すまぬオディール……。出番少なくてぶっちゃけ扱いにくくて……ごめんね……。

というか、茶トラ白さんにはまたもや絵を描いてもらってしまったのですね。本当にありがとうございます。よだれ出ます。




528 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 04:55:43.92 ID:Jf6V9/aO0

みっちゃんマジキュート




537 :サボテン:2009/07/30(木) 07:31:26.81 ID:BZSZgS2VO
みっちゃんのお話より
  城門前広場の歌声

昔々のおはなしです。ある小さな国の小さな広場で、それはそれは可愛らしい女の子がバイオリンを奏でていました。
春先のタンポポのほほ笑みのような、やさしい黄色いドレスを着た少女、金糸雀です。
金糸雀は毎日、広場前のパン屋さんから焼きたてパンの柔らかいかおりがする時間になると、広場にやってきてバイオリンを演奏します。
だれもが金糸雀の奏でる美しい旋律に足を止め、可愛らしい少女にほほ笑みを向けます。




538 :サボテン:2009/07/30(木) 07:37:46.21 ID:BZSZgS2VO
ある日、金糸雀がいつものようにバイオリンを演奏していると、隣の国へ出かけるため馬車にのっていた王さまが、金糸雀のバイオリンを初めて耳にしました。
その美しい音色に心を奪われた王さまは、馬車の中から広場を離れるまで、ずっと音色に耳をすませていました。

王さまは国へ帰ってくると、すぐに金糸雀を探すように家来に命じます。
王さまは金糸雀の素晴らしい演奏を、もっとたくさんの人に聞いてもらいたいと思っていました。
家来は金糸雀を見つけると、すぐにお城に招待しました。突然の出来事に金糸雀は目をパチパチとさせてしまいます。




541 :サボテン:2009/07/30(木) 07:44:59.79 ID:BZSZgS2VO
お城の謁見の間に呼び出された金糸雀は、もしかしたら素敵な王子さまとお見合いでもあるのかしら!?と、少しだけ都合のいい解釈をしました。
しかし、現われたのは初老の王さま。ちょっぴり肩を落としましたが、王さまの嬉しい提案に、そんなくらい気分はきれいに無くなりました。

「こんど、君が主役のコンサートをひらきたい。君の美しいバイオリンの音色を、多くの人に聞かせてほしい」

金糸雀は向日葵のように大きく可愛らしい笑顔を浮かべ、大変喜びました。ぴょんぴょんと飛び跳ねています。
コンサートは来週、国一番の大きなホール。金糸雀はその日の夜、ドキドキして眠ることができなかったそうです。




543 :サボテン:2009/07/30(木) 07:51:56.64 ID:BZSZgS2VO
それから一週間、金糸雀はいつもより早く広場に来てバイオリンを演奏しました。
その旋律は金糸雀の気分を反映し、ふわふわと弾むように陽気で、楽しい音色です。聞いている人たちも、どこか、心が踊っているようです。

……しかし一人だけ、金糸雀のことを夜の月を隠してしまう暗い雲のような瞳で見ている人がいます。
意地悪な音楽家、ラプラスです。彼は才能はあれど、わがままで事故中心的で、みんなから嫌われているのです。
ラプラスは金糸雀が羨ましくて、なんとか金糸雀を困らせてやろうと思いました。




545 :サボテン:2009/07/30(木) 08:00:32.36 ID:BZSZgS2VO
コンサート当日、金糸雀は緊張してさっきから何杯も水を飲んではトイレへ行ってを繰り返しています。
それに目を付けたラプラスは、金糸雀がトイレへ行っている間に、なんと金糸雀のバイオリンを壊してしまいました。
これでは、金糸雀はコンサートでバイオリンを演奏できません。冷たい笑いを浮かべたラプラスは、一番前の客席に座りました。金糸雀の困った顔を見るためです。
そして開演二十分前、王さまが金糸雀に挨拶に来ました。金糸雀は緊張で舌が回らず、何を喋っているか解りません。
王さまは金糸雀にリラックスするよう、少しバイオリンを弾いてみてはと提案し、バイオリンケースをあけました。
しかしどうでしょう、開けられたケースのなかのバイオリンは、見るも無惨に壊されています。
王さまも金糸雀も驚いて、飛び上がりそうになってしまいました。これでは、バイオリンを演奏できません。




548 :サボテン:2009/07/30(木) 08:10:02.15 ID:BZSZgS2VO
金糸雀のバイオリンは、金糸雀のお父様からいただいた大切なバイオリンです。それが壊されてしまい、金糸雀は言葉が出ませんでした。
涙があふれます、なぜ、こんなことになってしまったのか。金糸雀は考えても考えても答えを出せません。
王さまはすぐにコンサートを中止しようとしました。金糸雀もそのつもりです。
二人は舞台に立ち、みんなを説得しようと、ホールへ向かいます。重厚な扉を開くと、金糸雀は、自分の目を疑いました。
そこには、いつも広場に来てくれていた人たちだけではなく、たくさんの人で客席がうめられていました。
みんな、金糸雀の演奏を聞きに来た人たちです。ここに全員が、金糸雀を待っているのです。
金糸雀はすぐに暗い気持ちを吹き飛ばし、舞台に立とうとする王さまを止めました。
王さまは、金糸雀が何をするつもりなのか解らず、ゆっくりと歩きだす金糸雀をじっと見つめていました。
気が付けば開演の時間。金糸雀は舞台に立ちました。




552 :サボテン:2009/07/30(木) 08:17:10.95 ID:BZSZgS2VO
客席に座る人々は驚きを隠せません。今日はバイオリンコンサートのはずなのに、金糸雀は何も持たずに舞台に立っています。ラプラスも、いったいどういうことかと目を丸くしています。
静まり返る会場。全員が息を呑んで金糸雀を見守ります。……すると、小さな歌声が聞こえてきました。
金糸雀です。金糸雀はその小さな体で、巨大なホールの全員に聞こえるように、力一杯歌いました。
小鳥のような可愛らしい歌声が、場内の人々の耳に小さく届きます。
どれだけ頑張って歌っても、大きなホールに強く響くことはありません。
けれど全員が、やっと耳に届くかのような小さな歌声に、じっと目を閉じて耳を傾けました。
広い草原で遊ぶ小鳥のような、幸せそうで、やさしい歌声です。
健気な金糸雀にみんなが、そっと涙を流しますが、その表情はほほ笑みが見えていました。




555 :サボテン:2009/07/30(木) 08:23:39.83 ID:BZSZgS2VO
金糸雀が歌い終わると、巨大な拍手の音が波となりホールを飲み込みました。小さな体でその波には耐えきれなかったようで、金糸雀はぺたんとおしりを付いてしまいました。
ラプラスは泣きながら、ホールを後にしました。金糸雀の姿を見て、自分はこの場にふさわしくないと、夜の街に消えていきました。
王さまはすぐに舞台に駆け上がり、金糸雀の手を取り、ありがとうといいました。
なにがありがとうなのだろう。金糸雀はその意味が解らず、目をパチパチとさせました。
とはいえ、コンサートは大成功のようで、拍手は金糸雀が舞台裏に消えてもなお、止むことはありませんでした。
その日の金糸雀の歌声は、みんなの心に刻み込まれ、忘れられることはないでしょう。




557 :サボテン:2009/07/30(木) 08:31:40.25 ID:BZSZgS2VO
次の日、金糸雀はいつものように広場にいました。バイオリンはありませんが、広場には彼女の歌声が響きます。
彼女だけではなく、まわりにいるすべての人が、金糸雀と一緒に歌を歌っています。
バイオリンは国一番の職人が、早く金糸雀の演奏を聞きたいと、せっせとなおしています。
バイオリンが直れば、広場にはバイオリンの音色と、多くの人々の歌声が響くことでしょう。
そして、その日はどうやらとおくはないようです。

今日も金糸雀は、広場で歌います。
城門前の広場から、素敵な歌声が、おいしそうなパンの香りと一緒に漂ってきます。
それは、春先のタンポポのように優しく……。



おわり




568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 08:45:09.71 ID:lThmIIKE0
よかったぜ(;ω;)




575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 08:57:51.23 ID:fJXkaz0uO
おはよう
さっき起きたら続きが書かれてたwww

良かったよ





577 :サボテン:2009/07/30(木) 09:00:57.99 ID:BZSZgS2VO
(ヽ´ω`)ありがとうございます。









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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 17:33: :edit
  2. 名前: 通常のナナシ #ax4px7aw: 2009/08/10(月) 17:41: :edit
    かわいい
  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 17:57: :edit
    なかなかいいものですな
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 17:59: :edit
    よかった
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 17:59: :edit
    途中までサボテンと気付かなかったぜ
    相変わらず芸風は広いようで安心した
  6. 名前: タイガーマスク #/pHIRAno: 2009/08/10(月) 18:05: :edit
    よかった!!
  7. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 18:11: :edit
    螺子・・・だよな?
  8. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 18:32: :edit
    絵本の話は、ピチカー党欽定聖書として今後も使わせてもらう。
    誰かAA短編作って。

    そして不死身のトゥモエwww
    いい奴でいいキャラだが、仕事は大丈夫か?
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 18:33: :edit
    柏葉巴:CV若本規夫
  10. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 18:42: :edit
    話にあてはめると梅岡は保母さんになるのか
  11. 名前: 通常のナナシ #TNMtb/9k: 2009/08/10(月) 18:44: :edit
    ジュンに振り回されて育児ノイローゼになる話と思いきや、まさかのイイ話。

    ふと思ったのだが、蒼星石が乗れる大きさのバイク…小猿か?

    ※9
    俺は玄田哲章で再生されたよ。
  12. 名前: やまぐち #-: 2009/08/10(月) 18:47: :edit
  13. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 18:52: :edit
    ※7

    螺子、捻子、捩子、螺旋

    全部ネジらしい
  14. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 18:55: :edit
    螺旋ってあたりでグレンラガンかと思ったがそんなことはなかったぜ
  15. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:01: :edit
    これ初めて読んだやつがサボテンの他の見たら人間不信になるな
    読み込ませてもらったぜ、乙
  16. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:05: :edit
    その後大きくなったジュンは引きこもりに・・・
  17. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 19:23: :edit
     感動した!!
     そして米15に禿同www
  18. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 19:23: :edit
    メコリww
    あのエロ漫画の1コマが思い出されてならんw
  19. 名前:   #-: 2009/08/10(月) 19:24: :edit
    >>56の所為で脳内での巴の姿が……
    あと金糸雀マジプリティ
  20. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 19:30: :edit
    サボテン、やっぱりいい作品も書けんじゃねーか!
    良かったよ!面白かった!巴がひどいかと思いきや、これはこれでアリだったし
  21. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:34: :edit
    まともな話書くサボテンは好きだぜ

    サボテンとぷん太乙
  22. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:34: :edit
    グレートじゃないかね
    流石サボテン
    まあ変態王としてのサボテンも素敵なんだがねw
  23. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:40: :edit
    あ、あれ?おかしいな・・・・
    この巴でも良いかとか思っちゃってる自分がいる・・・
  24. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:43: :edit
    これは今までのローゼンSSの中で一番好きだわ。
  25. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 19:48: :edit
    もうサボテン大好き
  26. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 19:58: :edit
    ひょっとしてサボテンって結構本気で凄い奴なんじゃないだろうか、と思った
  27. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:04: :edit
    どう考えても巴はこっちのほうがいいだろ
    「おっさん」の度合いにもよるけど
  28. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 20:23: :edit
    オディールwwwどうしてこうなった・・・・
  29. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:33: :edit
    イイ話だ~
    うん、こう言うのもアリだよね。
  30. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:38: :edit
    巴がいつゲッター3に乗るか期待してましたwwww
  31. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:40: :edit
    絵本の話が凄く好きだ。
    変態から良い話まで本当幅が広い人だなw
  32. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:43: :edit
    メコリメコリて……
    インッ、の奴思い出しちまうぜ……
  33. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 20:55: :edit
    ※14
    「私の髪のドリルが貫くぜ。」とか思い浮かんだけど全然そんなことなかった。
  34. 名前: 通行人α #-: 2009/08/10(月) 21:13: :edit
    とても優しくて素敵なお話でした。
  35. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 21:22: :edit
    巴が濃厚すぎるw
  36. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 21:40: :edit
    ジュンとみっちゃんはまあいいが……
    他のマスター達は個人的にねーわww
  37. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 21:42: :edit
    サボテン乙
  38. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 21:45: :edit
    サボテンって何でもありだなw
    もちろんいい意味で
  39. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 22:16: :edit
    よかった…螺旋でグレンラガン思い出してたのは俺だけじゃなかったかw

    しかし、サボテンとは思えないきれいな話だったな

    あと、メコリはハルヒのファッと同義語だと解釈したw
  40. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 22:34: :edit
    すごいおもしろかった
  41. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/10(月) 22:35: :edit
    綺麗なみっちゃんって、まるで普段のみっちゃんが・・・いやなんでもない
  42. 名前: 創造力有る名無しさん #-: 2009/08/10(月) 22:55: :edit
    翠星石さえいなければいい話だったのにな
  43. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/10(月) 23:06: :edit
    ハートフルで、良かった
  44. 名前: 通常のナナシ #EGJcd8Ww: 2009/08/11(火) 09:13: :edit
    いままでのサボテンの作品は嫌い、っつーかそんな大層な物ではないと思ってたけど


    この作品は大好きだ…
  45. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 09:52: :edit
    グレンラガンだと思ったのが俺だけじゃ なくて安心
  46. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 10:48: :edit
    姐御、素敵ですぜ!
  47. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 13:22: :edit
    これリアルタイムで読んだわ
  48. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 14:41: :edit
    久し振りにサボテンさんの本気を見た。最近微妙だったからな。
  49. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 14:50: :edit
    これはこれで!
  50. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 20:26: :edit
    こんな完全ハッピーエンドもめずらしい
    そして、いいものですなぁ~w
  51. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/11(火) 22:02: :edit
    ジュン⇒ベル坊で変換されてたwww
  52. 名前: 通常のナナシ #MyOGguJs: 2009/08/12(水) 00:10: :edit
    とても心温まる話でした。GJ!
    サボテン氏の本気を垣間見た気がします…って、変態系苦手で数レス見て「戻る」ボタン押してる身で何言ってんだかw
  53. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/12(水) 00:21: :edit
    サボテンのことただの変態だと思っててごめんね
  54. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/12(水) 02:58: :edit
    きれいなサボテンは始めてみた。いいわぁ~
  55. 名前: 七氏 #-: 2009/08/12(水) 18:32: :edit
    最近読んだサボテンの作品の中で一番良かった

    あと巴すげえww
  56. 名前: 奈々氏 #-: 2009/08/12(水) 22:50: :edit
    巴wwwいいキャラでした。
    きれいなサボテン超乙
  57. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/13(木) 02:59: :edit
    これはいい話……
    オラこういう話大好きだぞ!

    巴のおっさんがスゲーいいキャラしてるww
    おれは容姿についてはよつばとの
    フラワージャンボのせがれジャンボで想像してました
  58. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/13(木) 10:50: :edit
    これは凄くよかった
  59. 名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/13(木) 11:09: :edit
    巴がいいキャラだwww
  60. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/13(木) 12:38: :edit
    「ネジ」を「螺旋」と書く場合は
    ゼンマイを巻く金具じゃなく
    木ねじやボルトを指すと思うが
    そんなこと関係なしによかったぜ。
    おっさん巴大人気www
    みっちぇんすげぇwww
  61. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/13(木) 23:37: :edit
    挿絵のフルカラー版を希望するのはヌルポ?
  62. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/14(金) 03:43: :edit
    最近サボテン盛り返してきたな
    最後のゲッソリ具合が相変わらず心配だが
  63. 名前: 名無氏 #-: 2009/08/14(金) 06:24: :edit
    作風広いなあ

    作者乙です
  64. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/16(日) 00:24: :edit
    城門前広場の歌声 の方が良かったwww

    1乙

    あと、絵うますぎwwwwwww
  65. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/16(日) 06:49: :edit
    とりあえず頭の中では巴がお笑い芸人の禅のひげのほうで再生された
  66. 名前: 常にナナシ #cxq3sgh.: 2009/09/09(水) 18:15: :edit
    この巴の俺のイメージは銀魂の近藤局長
  67. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/09/20(日) 22:05: :edit
    >>米66
    お前のせいで…
    いい話だった、面白かった
  68. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/09/25(金) 20:36: :edit
    巴おっさんでも全然構わないわw
    むしろこっちの方が好きかも
  69. 名前: 通常のナナシ #-: 2009/10/20(火) 13:09: :edit
    この話は定期的に読み返したくなる。
    もう3回目だ。
  70. 名前: 名無し #hux1h7Gk: 2009/11/03(火) 22:13: :edit
    俺も時折読み返したくなるな。
    本当に心洗われる作品だよな。
  71. 名前: 通常のナビラー #-: 2010/01/19(火) 18:31: :edit
    いい!もうそれしか言えないや
    絵本の話なんて可愛すぎる
  72. 名前:  アナログ #-: 2010/03/26(金) 08:19: :edit
     姉妹たちの争いを止めるジュン、すごいぞ 

     みつのお話も興味深いですね 
     
     
     
     
       

      
  73. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/07/11(日) 16:58: :edit
    メコリ最強www
  74. 名前: NANASIX #-: 2012/05/13(日) 20:03: :edit
    ※9
    お前のせいで完全に若本ボイス再生www

    なにこの平和
    理想的ローゼン世界じゃん
  75. 名前: 名無し春香さん #-: 2012/09/06(木) 20:46: :edit
    カナの童話素晴らしすぎ
    これだけで十分なSS

    とぅもえー…
  76. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/02/27(水) 12:58: :edit
    心が温かくなるよなぁ
    時折無性に読みたくなるんだよこのSS…
  77. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/05/15(水) 12:07: :edit
    もうこれが本編でいいよ…
    文句無しの素晴らしいSSでした(;▽;)
  78. 名前: #: 2015/07/23(木) 07:22: :edit
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
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