2009/05/15(金)
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:40:57.41 ID:Y3SfLmYJ0
同じ書き手さんの短編集まとめって感じになっています。
中にはシリーズ物もあります。
関連
巴「ともえ将来はジュンのお嫁さんになるーッ!!」
巴「桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?」
同じ書き手さんの短編集まとめって感じになっています。
中にはシリーズ物もあります。
関連
巴「ともえ将来はジュンのお嫁さんになるーッ!!」
巴「桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:40:57.41 ID:Y3SfLmYJ0
今日は勉強会ということで、巴がジュンの家に来た。
「ま、まぁ適当にくつろいでてくれ 紅茶でも淹れてくるよ」
そう言ってジュンが部屋を出て行く。
「ふぅ・・・・・・ ここがジュン君の部屋かぁ」
久しぶりに入るジュンの部屋に、少々緊張する巴。
「翠星石の部屋でもあるですぅ!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:43:23.89 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石がひょこっと鞄の中から姿を現す。
「あ、こんにちは」
巴が翠星石に挨拶をする。
「こんにちはじゃねえですぅ! お前がチビ人間をたぶらかしたせいで・・・・・・!」
翠星石が「ムキーッ!」と言いながら怒り出す。
「私のせいで、何?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:47:21.71 ID:Y3SfLmYJ0
「え・・・・・・何って言われても困るですぅ」
真剣に返されるなんて思ってもみなかったのだろう、翠星石が戸惑う。
しかし、すぐに怒りを思い出し反撃に出る。
「す、翠星石は知っているですぅ!」
「・・・・・・何を?」
巴はあくまでも冷静に反応する。
「お前がチビ人間にまだ返事を返して貰ってねえことですぅ!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:51:15.43 ID:Y3SfLmYJ0
「もしかして・・・・・・あなたもジュン君が?」
「な・・・・・・! 何を言い出すかと思えばッ!」
翠星石は否定するが、諭すように巴が話す。
「そう・・・・・、あなたも彼のことを・・・・・・」
「ええ、確かに私はまだジュン君に返事をして貰っていないわ」
翠星石が小さく「ほらみろですぅ!」とつぶやく。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:56:10.77 ID:Y3SfLmYJ0
「紅茶淹れたぞー」
ジュンの声が聞こえたのと同時にドアが開く。
「なッ! 翠星石いつからそこにいたんだッ」
突然で隠れる暇も無かったため、翠星石がビクッと一瞬震える。
「こ、ここは翠星石の部屋でもあるですぅ!」
威勢良く言い放ったものの、翠星石の目は明後日の方向を見ている。
これを見て、確実に焦っているとジュンが気づく。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:00:57.58 ID:Y3SfLmYJ0
「まさか・・・・・・、巴に迷惑かけたんじゃぁないだろうな?」
「彼女は私と喋っていただけよ」
巴に庇われるなんて夢にも思っていなかったであろう、翠星石はジーッと巴を見る。
「ふんッ!」
翠星石が鼻息を荒くした。
「あんまり迷惑をかけるんじゃないぞ、翠星石」
ジュンが軽く注意をする。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:05:35.34 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石とジュンのやり取りをジーッと眺める巴。
「ジュン君、台所を貸して」
巴が言うと、翠星石がその意図に気づく。
「ぬ、抜け駆けは許さねえですぅ!」
「あ、あぁ 別に使う分には構わないけど」
ジュンが答えるのを聞いた瞬間に2人は部屋を飛び出した。
「・・・・・・勉強は?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:09:28.81 ID:Y3SfLmYJ0
台所は、もはや戦場と化した。
「奇遇ですねぇ お前もスコーンを焼くですかぁ?」
翠星石が不敵に笑う。
それもそのはず、翠星石はスコーンを焼くのが世界一だと自負していた。
「あなたもスコーンを焼くの?」
巴が少し驚く。
「翠星石と言えばスコーン、スコーンと言えば翠星石ですぅ」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:11:12.71 ID:Y3SfLmYJ0
2人とも直接的な妨害はしないものの、台所はピリピリとした緊張感に包まれた。
「ほら、翠星石は心優しいですから女人間に先に焼く権利を譲ってやるですぅ」
翠星石がオーブンを指差す。
「あら、ありがとう」
巴がオーブンにスコーンの生地をいれ、スイッチを押す。
「イーッヒッヒッヒ! これで焼きたては翠星石が貰ったですぅ!」
翠星石の高らかな笑い声がキッチンに響く。
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:15:31.18 ID:Y3SfLmYJ0
「私のスコーンでジュン君のお腹いっぱいになるかしら」
巴がボソッとつぶやくと、翠星石の笑いが止まる。
「なッ・・・・・・! 騙しやがったですね!?」
巴がニコッと微笑み、
「最初を譲ってくれてありがと、心優しい翠星石さん」という。
翠星石が再び怒りで「ムキーッ!」と言い出す。
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:19:09.90 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石の声を聞きつけて、ジュンが降りてくる。
「ど、どうしたッ!?」
「チ、チビ人間は・・・・・・、お腹すいてるですか?」
翠星石が少々涙目になりながら尋ねる。
「あ、あぁ・・・・・・ 部屋の片付けに追われて昼飯食べてないし・・・・・・」
これを聞き、翠星石が巴を向いてニコッと微笑む。
「焼きたてありがとうですぅ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:23:50.92 ID:Y3SfLmYJ0
やがて、巴のスコーンが焼きあがる。
「ジュン君、これでも食べながら勉強しましょ」
「美味しいかどうか分からないけど」と、顔を赤らめながら付け足す。
「あ、あぁ・・・・・・ そうだな」
「こ、こらッ! 翠星石のスコーンが焼きあがるまで待てですぅ!」
と翠星石が言ったときには既にドアが閉まった後だった。
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:27:05.84 ID:Y3SfLmYJ0
「ジュン君、おいしい?」
巴がジュンをまっすぐに見ながら聞く。
「うん、とても美味しいよ」
ジュンが口にスコーンを詰めたまま返事する。
「喉に詰まるといけないわ 紅茶も飲んで」
巴が紅茶を差し出す。
「お、 ありがとう」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:30:14.59 ID:Y3SfLmYJ0
「スコーン持ってきたですぅ!」と言いながら威勢良くドアが開く。
翠星石の手には、ジュンが今食べた量の軽く倍はあるだろうスコーンが皿に乗っていた。
「あの、翠星石さん・・・・・・?」
翠星石がジュンの机に皿を置く。
「もちろん・・・・・・食べてくれるですよね?」
目をうるうるさせながら、ジュンに言う。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:34:05.26 ID:Y3SfLmYJ0
結局、ジュンは翠星石の持ってきたスコーンも全部食べた。
「ど、どっちが旨かったですぅ?」
ゲフ、と息をつきながらジュンが言う。
「どっちも旨かったよ・・・・・・ もう食えん、クエン酸」
翠星石が顔をしかめる。
「ちゃんとハッキリしやがれですぅ!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:36:54.10 ID:Y3SfLmYJ0
「仕方ないだろ、本当に2人とも旨かったんだから」
ジュンがお腹をさすりながら言う。
「ジュン君、大丈夫?」
巴がジュンの肩にくっ付く。
耳を澄ませばお互いの呼吸の音さえ聞こえてきそうなくらいに。
「だ、大丈夫だよ・・・・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:39:12.28 ID:Y3SfLmYJ0
2人だけの空間が出来上がった。
怒りと悲しみと何かでワナワナと翠星石が震える。
「う・・・・・、うぐッ・・・・・・ひっく・・・・」
翠星石が泣いている事に、2人とも気づかない。
「・・・・・くやしいですぅ! くやしいですぅ!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:42:49.88 ID:Y3SfLmYJ0
「お前らくっつきすぎですぅ!」
翠星石が顔を耳まで真っ赤に染めながら止めに入る。
「あ・・・・・・、巴ごめん」
ジュンが巴から離れる。
「私は気にしないわ」
翠星石が大きく声を張り上げる。
「翠星石が気にするですぅ!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:47:42.00 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石が「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・」と息を荒くする。
目には涙が溜まっていた。
「翠星石・・・・・・?」
多分、翠星石は気づいたのだろう。
ジュンの「巴が好き」と「翠星石が好き」の違いに。
「ふんッ! つまんねえですぅ!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:50:13.03 ID:Y3SfLmYJ0
バタンッ! と大きな音を立てて翠星石が部屋から出て行く。
「どうしていきなり怒り出したんだろうなぁ」
ジュンが不思議そうにドアを見つめる。
「ジュン君、聞いて欲しいことがあるの」
巴がジュンの手を取り、ギュッと握る。
「ん、どうした?」
冷静を装うものの、手から伝わるジュンの鼓動は正常じゃなかった。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:53:09.60 ID:Y3SfLmYJ0
「私はジュン君が好き」
ジュンの手から汗が出る、しかし巴は手を離さない。
「何度だって言うわ 私はジュン君が好き」
お互いに顔を赤色に染める。
「この前の返事だけど・・・・・・」
ジュンがようやく口を開く。
ジュンもしっかりと手を握り返して。
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:54:37.77 ID:1gDkfKp3O
焦らすなwwwwww
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:55:07.70 ID:M/2Ujbsj0
ワッフル!ワッフルウウウ!!!
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:57:58.73 ID:Y3SfLmYJ0
帰り道、巴はジュンと手をつなぎながら帰った。
「これからは毎日手をつないでもいい?」
巴が尋ねる。
「あぁ、僕なんかでよければ」
ジュンが素っ気無く答える。
「私達、大人になってもこうしていられたらいいなぁ」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
翠星石がどうなったかはまた思いついたら書きます。
思いつかなかったら書かないけどぉっぉお!
巴の口調に違和感あるのは気にしないで欲しいですNE!
文才が欲しい。
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:59:42.96 ID:1gDkfKp3O
マジ乙!
ようやく結ばれたわけか!
翠星石「んん・・・・・む、もうこんな時間ですぅ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:28:27.62 ID:6gUD9pwZ0
「ふぁー・・・・・・、よく寝たですぅ」
翠星石がのそっと鞄から出てくる。
辺りをキョロキョロと見渡す。
まだ、翠星石以外には誰も起きていない様子。
「ふふッ ジュンの寝顔可愛いですぅ」
翠星石がジュンの顔をジーッと眺める。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:29:57.69 ID:k9F7Y26/0
あれ・・・翠星石は俺のベッドで寝てるんだけど
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:31:04.39 ID:6gUD9pwZ0
翠星石が物音を立てないようにジュンの部屋を出て、キッチンに向かう。
「さて、ジュンが起きる前にスコーンでも焼くとするですぅ」
いそいそと、下準備に取り掛かる。
「さぁて、あとは焼くだけですぅ」
タン、タン、と軽快なリズムで踊り出す。
「美味しく焼かれろですぅ」
やがて、香ばしい匂いが桜田家を包む。
「さぁて、ジュン達を起こすとするですぅ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:34:10.31 ID:6gUD9pwZ0
翠星石がジュンのベッドによじ登る。
「んしょ・・・・・・、このベッドはムダに高いから困るですぅ」
そして、ジュンのお腹の辺りに立つ。
「ジュン、起きるですぅ!」
足踏みをする、ジュンのお腹の上で。
「う、うわあぁああッ!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:37:10.50 ID:6gUD9pwZ0
「とっとと顔を洗ってきやがれですぅ! 元気な朝は翠星石のスコーンから!」
「ですぅ!」
翠星石の顔がほのかに桃色に染まる。
「それじゃ、翠星石は先に下に行ってるですぅ!」
パタパタと走り去る。
「なんだったんだ・・・・・・?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:39:27.32 ID:vJP5J803O
かわいいなぁ
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:39:45.16 ID:6gUD9pwZ0
「あ、翠星石 悪いけど今日は朝食はいらない」
笑顔のまま、固まる。
「どうしてですぅ・・・・・・?」
「いやさ、昨日夜食にカップ麺食べたからお腹すいてないんだ」
翠星石の顔が曇る。
「ふん、勝手にするといいですぅ」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:41:53.01 ID:7GelRELG0
JUM貴様言ってはならない事を・・・
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:43:30.58 ID:6gUD9pwZ0
ジュンが再び自室に行く。
入れ替わるように真紅と雛苺が降りてくる。
「おっはよーなのーッ!」
「朝から元気ね、雛苺は」
リビングが再び騒がしくなる。
「チビチビ、今日の朝ごはんは山盛りスコーンですぅ」
「うわーい! やったのぉー!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:46:40.58 ID:6gUD9pwZ0
朝食を終え、退屈な午前が始まる。
「ふぁ・・・・・・ 退屈ですぅ」
真紅はくんくんのDVDに夢中。
雛苺は「ふんふーん♪」と鼻歌混じりに落書きしている。
「あ、こらッ! 床にまでクレヨンの跡を付けるんじゃねえですぅ!」
「床は大きなキャンパスなのー!」
「うるさいわ、静かにして頂戴」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:49:56.01 ID:6gUD9pwZ0
だらだらと時間が流れる。
時計を見ると、もう11時になろうとしていた。
「・・・・・・そろそろ昼飯の用意でもするですぅ」
しかし、翠星石はキッチンではなくジュンの部屋に向かう。
カチャ
「入るですぅ」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:53:08.61 ID:6gUD9pwZ0
「翠星石か、何の用だ?」
ジュンが勉強しながら聞いてくる。
「ジュン、昼飯は食えるですか?」
「ああ、朝食を抜いた事を後悔するくらい腹が減ってきた」
「美味しそうなスコーンだったから余計に惜しいことをした」、と付け加える。
翠星石の口が自然とにやける。
「お前がどうしてもっていうなら・・・・・・、明日もスコーンを焼いてやるですぅ」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:56:06.70 ID:6gUD9pwZ0
聞きたいことだけ聞くと、ささっとキッチンへ向かう。
行くときと違い、顔にしまりはないが。
「チビチビ、皿を出すのを手伝えですぅ」
「わかったのー!」
雛苺がトテテとキッチンへ小走りする。
「実は、今日はひなも料理にチャレンジしたいのー!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:00:09.29 ID:6gUD9pwZ0
「チビチビが料理・・・・・・ ふぅん、やってみろですぅ」
「うわーい! ひな頑張るのー!」
翠星石が雛苺に野菜を渡す。
勿論、既に切ってある。
「それじゃ、チビチビにはサラダを作ってもらうですぅ」
雛苺が「うぃ!」と言ってせっせと盛り付ける。
「それじゃ、翠星石は目玉焼きでも焼くですぅ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:04:25.68 ID:6gUD9pwZ0
匂いにつられたかのようにジュンと真紅が食卓に座る。
「お前らも少しは手伝えですぅ!」
仕方なく、皿を並べるのを手伝う二人。
テキパキと指示を出す翠星石の顔は、笑っていた。
「さて、お昼だからこんなもんでいいですぅ」
「いただきますですぅ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:07:14.12 ID:6gUD9pwZ0
ジュンが昼食を完食するのを見て、再び翠星石の口元が緩む。
「おいしかったですぅ?」
「ああ、旨かった」
「このサラダはヒナが作ったのー!」
雛苺も、手伝ったという事をアピールする。
「ああ、サラダも美味しかったよ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:10:19.47 ID:6gUD9pwZ0
お昼、再びジュンが自室に篭る。
真紅は相変わらずDVDを見続けている。
「チビチビ、後片付けを手伝うのを忘れてるですぅ」
翠星石が雛苺の方を向く。
「すぅ・・・・すぅ・・・・」
翠星石は、諦めて1人で後片付けをした。
「さて、蒼星石の所にでも行くとするですぅ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:14:23.99 ID:6gUD9pwZ0
「やあ、そろそろ来ると思っていたよ」
「ひゃぁあああああああああ!?」
蒼星石が鏡の前で待ち構えていて、翠星石が驚く。
「ご、ごめん そんなに驚くなんて思わなかったよ」
翠星石が顔を真っ赤にしながら愚痴を言う。
「あ、姉を驚かせるなんて言語道断ですぅ!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:17:41.84 ID:6gUD9pwZ0
蒼星石が「機嫌を直してよ」と言いながら翠星石の前に紅茶を置く。
「この紅茶に免じて今日のところは勘弁してやるですぅ」
「それで、今日は何の用事かな?」
蒼星石は質問する。
大方いつもみたいにジュン君の事だろうと思いながら。
「妹に会いにいくのに理由なんてねえですぅ」
蒼星石は「またジュン君のこと?」なんて言わなくて良かったと安心した。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:21:16.41 ID:6gUD9pwZ0
「それで、あいつが何て言ったと思うですぅ!?」
翠星石が「ムキーッ!」と怒り出す。
「わ、わからないな・・・・・・」
「美味しいスコーンを目の前にして『腹が減ってない』って抜かしやがったですぅ!」
結局、ジュンの話になる。
「翠星石・・・・・・、もしかして紅茶で酔ってる?」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:25:07.20 ID:6gUD9pwZ0
「ふぅ、散々愚痴ったらだいぶ楽になったですぅ」
「僕で良ければいつでも相談に乗るよ」
蒼星石がニコッと笑う。
「あ、そういえば今何時ですぅ?」
「んー、もう6時前だね」
翠星石が慌てて鏡の前に行く。
「そろそろ夕飯の用意をしねえとまずいですぅ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:28:56.93 ID:6gUD9pwZ0
「今帰ったですぅ・・・・・!?」
翠星石が家に帰ると、我が目を疑った。
キッチンの人口密度が過去最高になっていた。
「おかえり、今日は僕達が夕食を作るよ」
ジュンがフライパンを不器用に振りながら言う。
「そういうこと、貴女はテレビでも見ているといいわ」
真紅が包丁で材料を切りながら言う、とてもあぶなっかしいが。
「翠星石ー! ヒナと一緒に遊ぼうなのー!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:30:38.69 ID:6gUD9pwZ0
翠星石が雛苺の相手をしている間に、のりが帰ってきた。
「ジュン君が料理・・・・・・! お母さん達に報告しなきゃぁ!」
一段と桜田家が賑やかになる。
「やめろよ、恥ずかしいだろ・・・・・・」
「むぅ、じゃあお姉ちゃんも手伝っていい?」
キッチンに、また一人増える。
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:34:41.00 ID:6gUD9pwZ0
「それじゃ、頂きます」
真紅が音頭を取る。
「私が作ったのだから私に言わせなさい」と、本人の強い要望で。
翠星石が一口、箸を運ぶ。
目から一滴の涙が流れたように見えた。
「もしかして・・・・・、まずかったか?」
「いえ、美味しいですぅ ・・・・・・けど、何故か涙が出ちゃうんですぅ」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:37:32.82 ID:6gUD9pwZ0
多分、翠星石が生きてきた中で1,2を争うほど楽しい夕食が終わる。
「後片付けも僕らがやっとくから先に風呂入ればいいぞ」とジュンに言われる。
「それじゃ、お言葉に甘えちゃうですぅ」
翠星石が屈託のない笑顔をジュンに見せる。
たぶん、ずーっと見せたことのないような笑顔。
「お前もそんな風に笑うんだなぁ」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:39:58.00 ID:6gUD9pwZ0
「ふぅ、さっぱりしたですぅ」
翠星石の体から湯気が出ている、よほど温まったのだろう。
「なんか、今日は暇ですぅ」
「みんなが手伝ってくれて・・・・・・、本当に暇ですぅ」
素直にお礼も言えない、けど皆はそれを分かっている。
「ふふ、髪の毛の水が目に入ったですぅ」
目を手で擦りながら「もう今日は寝るですぅ」と言い、
ジュンの部屋に走っていく。
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:40:33.43 ID:y/MzUoQYO
なんだこのほのぼの感…最高だ
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:43:17.64 ID:6gUD9pwZ0
鞄の中で翠星石が考える。
『こんな平和な生活がずっと続けばいいですぅ』
アリスゲームがある限り、それは叶わないとも分かっていた。
しかし、アリスゲームはなくならないだろう。
『せめて、1日でも長く・・・・・・ ジュンといたいですぅ』
翠星石が少し頬を赤くする。
『明日はもっといい日になるですよね、ジュン?』
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
翠星石をメインとしてほのぼの系を書いてみました
gdgdになってないよね?
文才がほしい
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:44:08.91 ID:8cWucE0u0
>>1乙
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:45:38.59 ID:dXuYBAA3O
乙!!
翠星石「・・・・・・綺麗な星ですぅ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:40:56.64 ID:Dak3fWfY0
ふと、翠星石が呟いた。
星くらい珍しいもんじゃないだろ、と思いつつも窓から顔を覗かせてみた。
「・・・・・・」
思わず言葉を失った。
目にしたものは、まるで燃えているかのように夜空を照らす星々。
そういえば最近は外に出ていないなぁ。
「ジュンも綺麗と思うですぅ?」
少し顔を赤くしながら翠星石が聞いてくる。
どうして顔を赤くしているのか分からないまま「あぁ」と答えた。
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:46:22.06 ID:Dak3fWfY0
「そこは『翠星石の方が綺麗だよ』っていうところですぅ!」
なるほど、何かのテレビで変な知恵をつけたらしい。
「いや、この星は中々見れないレベルだぞ?」
再び視線を夜の空へと向ける。
あわせて、翠星石も僕と同じ方向を見る。
「そういえば、あの時もこんなに星が綺麗だったですぅ」
あの時、か。
僕が翠星石と出会う前の話だろう。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:52:50.37 ID:Dak3fWfY0
「ちょっと興味があるな」
翠星石はおろか、真紅や雛苺の過去も僕は知らない。
こいつがどのような経験をしたのか、皆目検討も付かない。
「聞いてもつまんねえかもしれねえですよ?」
翠星石の目がいつになく真剣だった。
「まだ、ジュンと出会う前の話ですぅ」
この切り口から、翠星石の過去の話が始まった。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:58:01.55 ID:Dak3fWfY0
私は・・・・・・、翠星石。
誇り高きローゼンメイデンの第3ドール、翠星石。
ですぅ。
「に、人形が動いたァァ!」
また、そんな眼をするですか。
「よ、寄るな化け物めッ!」
また、そういう事を言うですか。
翠星石は、マスターなんていらない。
1人でアリスゲームを勝ち上がってみせる。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:04:28.61 ID:Dak3fWfY0
「ふぅん、第4ドールもこの世界にいるですか」
話し相手はスィドリームただ1人。
それでも、1人よりはずうっとマシ。
「それじゃ、近いうちに挨拶をしないといけねえですね」
やられる前に対処する、それが迫害され続けて学んだこと。
相手が人間でも人形でも、妹だろうとも変わらない。
「スィドリーム、今のうちに休んでおくですぅ」
仕掛けるなら早い方がいい。
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:11:52.81 ID:Dak3fWfY0
曇った夜空、星なんてとてもじゃないけど見えない。
・・・・・・暗いほうが何かとやりやすいだろう。
「スィドリーム、あいつで間違いねえですか?」
目の前には、涙を溜めながら目を閉じている蒼い人形。
何故か、とても自分に似ている気がした。
「き、君は・・・・・・?」
弱弱しく蒼い人形が目を開ける。
戸惑ったのがいけなかった、もっと冷徹になればよかった。
「もしかして・・・・・・、翠星石なの?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:17:07.41 ID:Dak3fWfY0
蒼い人形がふらふらと近寄ってくる。
微笑み、溜めた涙を零しながら。
「僕は蒼星石、君の妹だよ」
蒼星石には敵意が見えなかった。
それどころか、私に好意を持っているようにも思えた。
「ずぅっと1人で寂しかったんだ・・・・・・」
バタン、と私の胸に倒れてそのまま眠ってしまった。
しかし、顔はとても微笑んでいた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:24:13.23 ID:Dak3fWfY0
どうしてこうなってしまったのだろう。
このまま手を捻るだけで蒼星石はアリスゲームを降りることになる。
でも、できなかった。
安心して寝ている妹を倒すなんて。
「よっぽど疲れてやがったですね・・・・・・、蒼星石」
蒼星石の顔の汚れやドレスの状態、髪の状態に気づいた。
この子も私と同じく人間に迫害されてきたのだろう。
「蒼星石・・・・・・、翠星石がお前を人間から守ってやるですぅ」
星が出ていればそれに誓ったが、あいにく星は顔を出さなかった。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:30:21.57 ID:Dak3fWfY0
「ふぁ・・・・・・」
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
蒼星石もまだ、目を覚ましていなかった。
「こら、いつまで寝てやがるですぅ」
コツン、と頭を小突くと「ふぇ!?」と飛び上がった。
「す、翠星石・・・・・・、おはよう」
本人はちゃんとしているつもりなのだろうが、
口から首に掛けて一本の線がついていた。
「そんなだらしねえ顔してねえで顔を洗ってこいですぅ!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:37:28.10 ID:Dak3fWfY0
それから、少し町を離れた森の中で私は生活するようになった。
もちろん、蒼星石と一緒に。
「そろそろ収穫してもいいですかね」
2人の能力を使えば、自給自足も容易だった。
何より、人間に関わらないで済む事が1番嬉しかった。
「レンピカ!」
蒼星石の鋏が野菜を見事に切り取った。
「スィドリーム!」
残った根を、私の如雨露で癒した。
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:42:00.44 ID:Dak3fWfY0
いつしか私達はアリスゲームの事を忘れて楽しく生活していた。
いや、結果から見れば忘れていたのは私だけだったのかもしれない。
「ほれ、今日は翠星石がおーいしい料理を作ってやるですぅ!」
「ははは、翠星石の料理はいつもおいしいに決まっているじゃない」
長く暮らすに連れて、人間達の支配力はこの森にまで及んできた。
森は焼かれ、乾いた土地に町が出来た。
私達は、再び住む場所を奪われた。
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:48:09.88 ID:Dak3fWfY0
「とまぁ、ここまでが前編みたいなものですぅ」
あっけらかんと翠星石がいう。
そんなに軽い話でもないはずなのに。
「それで、その後はどうなるんだ?」
まだ星の話も何も出てきていない。
「少し、時間をくださいですぅ」
翠星石が辛そうな顔をして自分の胸に手を置いた。
スゥっと息を吸い込み、翠星石が再び話し始めた。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:49:23.69 ID:AyG9q8wA0
おいwwwwwwww
切なくなってきたじゃねぇか・・・・
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:53:11.84 ID:Dak3fWfY0
最近、体が重い。
マスターもいないままでは、力が底を尽きてしまう。
「このままじゃ僕達、また眠っちゃうのかな」
蒼星石が小さく呟く。
「そ、そんなことはねえです!」
蒼星石が力なく微笑む。
とても、寂しく。
「次に目覚めたときも翠星石と一緒がいいな」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:56:52.86 ID:Dak3fWfY0
私は蒼星石と別れたくない。
けど、そのためにはどうすれば・・・・・・?
いや、本当は分かっている。
人間と契約さえすれば別れなくて済むことに。
「蒼星石、一緒に町に行くですぅ」
少し弱っている蒼星石の手をしっかりと握り、自分たちの家を後にした。
「翠星石の手・・・・・・、暖かいね」
蒼星石が静かに微笑んだ。
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:01:46.37 ID:Dak3fWfY0
「なるほど、翠星石が自ら契約する瞬間って訳か」
思わず、口を挟んでしまった。
「むぅ、人が喋っているときに口を挟むもんじゃねえです!」
完全に怒っている。
プイッと顔を逸らし、頬を膨らましている。
「ご、ごめんな 続けてくれ」
「やーですぅ!」
完全に拗ねてしまっている。
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:07:04.51 ID:Dak3fWfY0
「途中でやめるなよ、続きが気になるだろ」
ようやく、翠星石が口を開く。
「ジ、ジュンの膝の上に乗りながらだと気が向いて話をしてやるかもしれねえですぅ?」
無言で翠星石を持ち上げて、膝の上に置いた。
少々赤みを帯びた人形は、少し可愛く感じた。
「それじゃ、続けるですぅ」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:12:36.59 ID:Dak3fWfY0
仕方なく、人間と契約することになった。
相手は私達をどう思っているか分からない。
私には興味が無かった。
しかし蒼星石は元気になるにつれて、私より人間といる時間の方が長くなった。
「マスター」と蒼星石が呼ぶたびに、少し嫌な気持ちになる。
もちろん、私と人間の間の溝は埋まらなかった。
「マスター、紅茶を淹れました」
人間の後に、私に紅茶が届く。
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:18:57.76 ID:Dak3fWfY0
「蒼星石、最近翠星石に冷たくねえですか?」
蒼星石がキョトンとした顔で私の顔を見る。
意外だったのだろうか、少し首を横に傾けた。
「そんなつもりはないんだけどなぁ」
「そう、翠星石の思い違いですぅ! あんま気にすんなですぅ!」
少し無理をして明るく言った。
蒼星石が「はい」と微笑んだ。
その後、人間に呼ばれて蒼星石は私の前から消えた。
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:25:18.31 ID:Dak3fWfY0
少し複雑ながらも、私は人間の家に居続けた。
自分のために、蒼星石のために。
「今夜は星が綺麗ですぅ・・・・・・」
屋根の上で寝転んでいるときに、ふと口から漏れた。
「ええ、実に綺麗な星空だと思うわ」
不意に頭上から声が聞こえた。
見上げると、全身真っ赤の人形が私を見下ろしていた。
「私は真紅、誇り高きローゼンメイデンの第5ドール」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:26:30.02 ID:4n7EXOkqO
綺麗な星と真紅きたああああああああ
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:28:05.38 ID:eWha+7an0
綺麗な星と綺麗な真紅・・・それだけで穏やかになれそうな自分がいる
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:32:38.32 ID:Dak3fWfY0
自分の頭の最も深い部分から、アリスゲームという単語が出てきた。
ローゼンメイデン同士が出会ったら、戦いの合図。
「どうして不意を突かなかったですぅ?」
スィドリームから庭師の如雨露を受け取り、
臨戦態勢になりながら聞く。
「そうね、それも良かったかもしれない」
真紅が静かに笑った。
「でも、不意打ちは美しくないでしょう?」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:39:29.18 ID:Dak3fWfY0
「場所を変えてくれねえですか?」
この家には・・・・・・、
「蒼星石がいるのでしょ、貴女の双子の妹の」
蒼星石が双子の妹という事をこのとき初めて知った。
通りで自分に似ていると思った。
「いいわ、ついておいで」
真紅が優雅に飛び立つ。
後を追いかける私は必死だったため、優雅ではなかったと思う。
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:44:02.74 ID:Dak3fWfY0
少し開けた所にたどり着いた。
真紅が少し意外そうな顔で私を見る。
「逃げなかったのね」
「翠星石が逃げたらお前は蒼星石を襲うですぅ!」
真紅が不敵に微笑む。
「そうね、そうかもしれないわ」
「御託はいいですぅ! かかってこいですぅ!」
先手必勝、全力で真紅に攻撃を仕掛けた。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:50:10.10 ID:Dak3fWfY0
最初の一発は真紅の首に少し傷をつけたものの、他の全ての攻撃を紙一重でかわす。
この瞬間に私と真紅の絶対的な力の差を感じ取った。
「あら、もう終わりなの?」
「くぅッ!」
自然と涙がこぼれる。
私はここでお終い、蒼星石もすぐに私の後を追うだろう。
「どうして泣いているの?」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:54:18.19 ID:Dak3fWfY0
このままやられるくらいなら、どうせなら・・・・・・
自分の思いをぶちまけたい。
「アリスゲームを負けたことが悔しいの?」
「違うです」
「眠るのが怖いの?」
「違うです」
「じゃあ、どうして?」
見知らぬものを初めて見る子供のように、きょとんとした目を向けてくる。
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:57:08.23 ID:Dak3fWfY0
「翠星石は悔しいですぅ・・・・・・!」
真紅がニコッと笑う。
「やっぱり負けるのが悔しいのね?」
「違うですぅ・・・・・・ 蒼星石を守れないことが悔しいですぅ!」
真紅が「はぁ・・・・・」とため息をつき、私に背を向ける。
「どうしたですぅ、止めを刺さないつもりですぅ?」
真紅が「今の貴女を倒すのは美しくないわ」と言いながら飛び去っていった。
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:00:09.97 ID:Dak3fWfY0
1人、私は取り残されてしまった。
不思議と、心は満たされていた。
このまま蒼星石の所に戻る・・・・・・
戻っていいのだろうか
蒼星石は今私が戦っていることを知らないで人間と一緒にいる。
じゃあ私が戻ったら邪魔者・・・・・・?
妹を信じられない、嫌な考えが頭をよぎった。
だが、易々とその考えは打ち破られた。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:04:09.42 ID:Dak3fWfY0
「翠星石ッ!大丈夫かいッ!?」
庭師の鋏を構えた蒼星石がやってきた。
慌ててるのだろうか、帽子が少しずれていた。
「遅えですよ・・・・・・蒼星石」
安心したら、涙が止め処なく溢れてきた。
泣いている姉の姿を見てか、蒼星石がそわそわしていた。
「翠星石・・・・・・、泣かないで?」
とても優しく、強く私に微笑みかけた。
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:19:33.26 ID:Dak3fWfY0
「その後は蒼星石と仲良く暮らしてまた眠りについたですぅ」
翠星石がようやく話し終えた、と一息ついた。
そして、僕の顔を見て「ヒヒッ」と笑った。
「な、何だよ・・・・・」
「翠星石の作った物語は面白かったですぅ?」
その一言を言い残して、翠星石が鞄の中に閉じこもった。
「なんだよ・・・・・・、人がせっかくしんみりしたのに!」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:20:53.66 ID:Dak3fWfY0
「あの子ったら・・・・・・」
いつの間にかに、真紅が部屋にいた。
少々顔を赤くしている。
「まぁおかしいと思ったんだよな、真紅がそんなに優しい訳ないし」
真紅が少し顔を曇らせて、「そうね」と呟き鞄に入った。
その時、真紅の首筋に見えた傷が妙に痛々しかった。
fin
オチのry>>1がお送り致しました。
書き溜めあればもう少し早く出来たんだけど・・・・・
読んでくれてありがとう
質問ある?
文才がほしい
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:22:09.00 ID:MyQ8BL8aO
こやつ、やりおる
次は長編に期待
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:23:20.87 ID:gZUhoxC40
乙
巴「桜田君・・・・・・、悪いけど雛苺を返してもらうわ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:41:36.27 ID:Gpaoxk+x0
電話の前に立ち、ジーッとそれを見つめる。
昔はよく喋ったり遊んだりもしたけれど、最近はそういう機会が無かった。
だから、悩んでいた。
「考えていても仕方がないわ・・・・・・」
受話器を取った勢いでそのまま番号を押す。
呼び出すまでのコール音がカウントダウンに聞こえる。
カチャ
「もしもし、桜田です」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:45:36.55 ID:Gpaoxk+x0
久しぶりに聞く私に向けてのジュンの声。
少し、緊張する。
「あの・・・・・・巴、柏葉巴です」
ジュンが息を飲み込む音が受話器越しに聞こえた。
「な、何だ柏葉か・・・・・・ それで、何の用だ?」
スゥッと息を吸い込み、一気に用件を告げる。
他に話したいことは山ほどあるけど、今は胸にしまって。
「桜田君・・・・・・、悪いけど雛苺を返してもらうわ」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:49:53.07 ID:Gpaoxk+x0
少しの間が出来る。
受話器からはジュンの呼吸の音が聞こえていた。
多分私も同じなんだろう、と思い少し受話器を口から遠ざけた。
「柏葉・・・・、悪いけど今から僕の家に来れないか?」
少し考えれば分かる回答なのに、全く想定外だった。
だがジュンがそう言う以上は、従うしかないだろう。
「分かった、今から行くわ」
カチャ、と電話を置き玄関へ向かった。
途中の鏡で少し髪の毛を整えて。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:54:53.77 ID:Gpaoxk+x0
ゆっくり、ゆっくりとジュンの家に向かった。
決して行きたくない訳じゃない、ゆっくり行きたかった。
通常の1,5倍程度の時間を掛けてようやくジュンの家にたどり着いた。
「すぅ・・・・・・」
ただチャイムを鳴らすだけなのに、緊張する。
この時間だとまだジュンのお姉さんは家に帰っていない。
つまり、2人きりということ。
窓から、紅い人形が覗いていた。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:00:04.65 ID:Gpaoxk+x0
ゆっくりと玄関の扉が開く。
チャイムを鳴らす前に。
「よ、よお・・・・・・ 元気そうだな」
ジュンがぶっきらぼうに言う。
そして、手で中に入れと合図する。
「お邪魔します」
玄関に足を踏み入れると、雛苺が飛びついてきた。
「トゥモエーーーッ!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:04:56.39 ID:Gpaoxk+x0
抱きしめた雛苺からは、ジュンの匂いがした。
「あ、おい雛苺 あんまり迷惑かけるなよ」
「気にしないで」
キュッと力を入れて抱きしめる。
こんなにも柔らかく、暖かい。
本当に人形なのだろうか、と疑ってしまうほどに。
「巴苦しいのー・・・・・・」
ついつい、力を入れすぎてしまったみたい。
「ご、ごめん・・・・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:09:52.78 ID:Gpaoxk+x0
ジュンに案内されてリビングへ向かう。
雛苺は嬉しそうに私を見上げながら横を歩いている。
「まぁ、座ってくれ」
そう言うと、ジュンは台所へ向かった。
「柏葉も紅茶でいいか?」
別に構わないのに・・・・・・。
でもこういう小さな気遣いで心が温まる。
「ええ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:14:52.86 ID:Gpaoxk+x0
コトッと音を立てて私の前に紅茶が置かれる。
そして、私の隣にも。
「あら、ありがとう」
予想を裏切り、ジュンは私の向かいの席に座った。
そして、隣にはさっき窓から覗いていた紅い人形。
名前は、真紅といったっけ。
「ここに真紅がいるのは事情があるんだ」
ジュンが話し始めると、雛苺は私の膝の上に乗ってきた。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:19:55.38 ID:Gpaoxk+x0
「真紅に相談してみたんだが、柏葉と雛苺はもう契約が切れているんだろ?」
そう、私と雛苺の契約は隣に座っている真紅によって断ち切られた。
別に恨んでなんていない、そうでもしないと私はここにいなかったから。
「ええ」
「今雛苺は真紅を通して僕の力で動いているんだ」
雛苺の目を見ると、少し悲しそうに頷いた。
ああ・・・・・嘘じゃないんだ、と悟る。
「つまり、僕の元を離れると雛苺は深い眠りについてしまう」
「らしい」とジュンが弱気に付け足す。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:24:52.51 ID:Gpaoxk+x0
「それじゃ、雛苺は桜田君の元から離れられないの?」
頭の中では理解できているはずなのに、自然と口が動いた。
少しの沈黙のあと、ジュンが首を振った。
「ああ、本当にごめん」
謝ることは無い。
無理を言ったのは私の方なのに、と声を掛けたかったが声が出なかった。
「2人とも、どうして悲しい顔をしているのー?」
雛苺が沈黙を破る。
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:29:54.22 ID:Gpaoxk+x0
「私ね、もう雛苺とは暮らせないの」
納得しろ、とは言わない。
ただ、分かって欲しい。
「うゆ、それは昨日真紅から聞いたの」
雛苺が不思議そうな顔をしてみせる。
「雛苺、言いたいことがあるならハッキリ言いなさい」
紅い人形、もとい真紅が口を挟む。
「だって巴が毎日ジュンの家に来ればいいことなのー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:30:41.74 ID:B3ey5jOD0
雛はやっぱりいい子だなあ
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:32:01.25 ID:MHpn3sBo0
毎日泊まれば解決
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:32:52.99 ID:Gpaoxk+x0
私の心臓がドキッと大きく脈を打った。
顔が熱い。
「なななな、何を言っているんだ雛苺」
ジュンも動揺しているように伺える。
もちろん、私だって負けないくらいに動揺している。
「そうよ、雛苺 桜田君に迷惑になってしまうわ」
何か変なこと言ったのだろうか、ジュンが私の方向を見据える。
「僕は全然迷惑じゃ・・・・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:39:33.63 ID:Gpaoxk+x0
「桜田君・・・・・・」
しまった、という顔をしている。
お互いに目を逸らした。
「2人とも顔が赤いのー!」
雛苺の一言で、再びお互いに目を合わす。
「か、柏葉さえ良ければ僕は・・・・・・」
「私も、桜田くんの迷惑じゃなければ」
雛苺が私といた時には見せたことのない、満面の微笑みを見せた。
「それじゃ決まりなのー!」
fin
起承転結の起あたりかな
オチry>>1ry
続き浮かんだら書こうと思うけど
需要次第かな、今は書かないけど
文才が欲しい
最近ネタ切れ気味だ、おやすみお前ら
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:41:24.46 ID:B3ey5jOD0
>>1
お前なら巴シリーズを続行してくれると信じていた
今後とも宜しくおながいします
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:43:35.61 ID:Gpaoxk+x0
最近SS書くのが楽しい
なんか頭にアニメが流れてるのを説明してるみたい。
まぁ、お目汚しすまんかった
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:44:07.43 ID:cN4aCC1O0
よくわかんないけどのりとみっちゃんの間で俺はねてるよ
水銀燈「ふぅん・・・・・・、無様ねぇ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:01:23.17 ID:15Pm4KvR0
遠くから桜田家の窓を見つめて、ポツリと呟いた。
その瞳には、5人で仲良く遊んでいる水銀燈の妹達が映っていた。
「・・・・・・」
それ以上は何も言葉を出さなかった。
ただただ、遊んでいる妹達を見つめていた。
やがて少し薄ら笑いを浮かべ、その場を飛び去った。
当初の目的すら果たさず、誰にも見つからずに。
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:05:19.03 ID:15Pm4KvR0
バサッ・・・・・・バサッ・・・・・・、と華麗な羽音が病室に近づく。
その音をもっとよく聞こうと、めぐの手は窓に伸びた。
「おかえり、天使さん」
水銀燈が、触らないで と少し険しい表情を向ける。
「私を天使って呼ぶなんて何のつもりなのぉ?」
「出会った頃の事を思い出したのよ」
少し、ほんの少しだけ水銀燈が動揺した。
「過去を省みるなんて・・・・・・、もう長くないんじゃなぁい?」
少しの雑談を終えた後、めぐの歌を聴きながら病室を後にする。
めぐには見えなかっただろうが、少し安心した顔をしていた。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:05:28.46 ID:dLouhyV10
無職ねぇに見えた
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:08:00.75 ID:QseqcMn7O
>>8
ワロタ
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:09:42.42 ID:15Pm4KvR0
随分と寂れ、人の気配など皆無となってしまった礼拝堂。
水銀燈は、その場所を拠点に生活していた。
訪れるものなどいない。
人間も、人形も。
その冷たい静かさは、考える事を助長する。
水銀燈はいつも1人でアリスゲームについて考えていた。
ただ、いつも答えが出ることは無かった。
「・・・・・・考えていても仕方がないわ、おやすみお父様」
結局、今日も答えが出ないまま休息を取る事になった。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:12:25.59 ID:15Pm4KvR0
いつも変わらぬ、刺激のない毎日を送っていた。
アリスゲームを挑みに行っても毎日のように、真紅の家には他の妹がいる。
とても仲良く、まるでアリスゲームを忘れているかのように遊んでいる。
その光景を見るたびに、水銀燈の戦意は削がれていった。
人数が多いから不利、そんな理由じゃない別の何かで。
だが、水銀燈は真紅の家に行く事をやめない。
水銀燈はアリスゲームに異常なまでの執着心を持っていた。
"それ以外にする事がない"と言われればそれまでだが。
そして、今日も真紅の家に向かう。
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:17:07.07 ID:15Pm4KvR0
少し高い屋根の上に足場を見つけ、その場所から妹達の様子を伺う。
今日も真紅のもとに、水銀燈とまだ見ぬ第7ドールを除いたドールズが集まっていた。
「馴れ合い・・・・・・ねぇ」
普段通り仲良く遊んでいる妹達をただただ見つめる。
最早、見守っているようにも見えた。
しかし、今日に限って水銀燈は重大なミスを犯してしまう。
偶然なのか、いつかは覚悟するべきことだった。
水銀燈と真紅の目が合う。
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:22:37.73 ID:15Pm4KvR0
それからの行動は早かった。
すぐに水銀燈が来ているという事が他の妹達に知れ渡る。
そして、全員が水銀燈を見つめる。
とても姉を見るような目じゃない、冷え切った目で。
はぁ・・・・・・、と大きくため息を落とし水銀燈が真紅の家へと勢いよく飛ぶ。
ガシャン、と窓ガラスが飛び散る。
その音の大きさに割った本人でさえも少し驚いた。
「随分乱暴な挨拶ね、水銀燈」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:26:49.70 ID:15Pm4KvR0
真紅の言葉を聞き、高らかに笑う。
水銀燈の目はいつの間にか、凄みを帯びた冷えた目になっていた。
「あなた達は本当にお馬鹿さぁん・・・・・・、アリスには相応しくないわぁ」
水銀燈の言葉が伝わるかどうかのうちに、残りのドールは臨戦態勢に入っていた。
水銀燈は出遅れた訳ではない、少しだけ様子を見た。
「水銀燈、退いてくれないか? 流石の君でも少々分が悪いよ」
水銀燈に、ジャキっと鋏を向ける。
「どうして水銀燈は翠星石達の平和を壊そうとするですぅ・・・・・・?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:31:34.06 ID:15Pm4KvR0
「妹と違って、翠星石はほぉんとに弱虫ねぇ?」
フフ、と鼻で笑う。
ようやく、水銀燈が臨戦態勢に入った。
その水銀燈の動きを見て、真紅が雛苺と金糸雀を自分の後ろに退かせた。
「弱者を庇うなんて本当に不細工ねぇ、真紅ぅ?」
「この状況では君が1番の弱者だ、水銀燈」
有無を言わさずに、蒼星石が水銀燈に斬りかかる。
ただ、追い払うかのように。
「これで本気なのぉ?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:36:25.67 ID:15Pm4KvR0
水銀燈が勢い良く無数の黒い羽を放つ。
真っ直ぐに、真紅に向かって。
「まずは・・・・・・真紅からぁ!」
「真紅! 避けるかしらッ!」
2人を庇っていた真紅は避ける事が出来なかった。
くっと目を閉じて痛みに耐えていた。
「真紅ッ!」
蒼星石が水銀燈から視線を外し、真紅のもとへと向かう。
「ちぃッ・・・・・・」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:41:08.32 ID:15Pm4KvR0
これ以上はムダだと、水銀燈が攻撃の手を止める。
既に真紅は十分なダメージを負っていた。
「水銀燈・・・・・・どうしてこんなに酷いことをするの?」
目には涙を溜め、嗚咽を押し殺しながら雛苺が問う。
釣られたように、翠星石も金糸雀も問う。
「・・・・・・明日、nのフィールドで決着をつけましょぉ?」
水銀燈が、威圧的な声で言う。
「質問の答えになってねえですぅ!」
とうとう翠星石が泣き出してしまった。
だが、気に留めることもなく水銀燈は真紅の家を後にした。
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:46:47.11 ID:15Pm4KvR0
その羽で、真っ直ぐにめぐの病室へと向かった。
大して弱った訳でもない、しかし羽音がいつもよりも弱弱しかった。
「水銀燈、何だかお疲れのようね?」
めぐが自分の手をさすりながら水銀燈に微笑みかける。
その手を見つめながら「ええ」と答える。
「めぐ、今日もアレを歌って頂戴」
「ええ、構わないわ」
めぐが歌う間、水銀燈はずっとメグの手を見つめていた。
指輪をさする手を。
やがて病室に近づく足音を聞き、水銀燈は立ち去った。
小さく「さようなら」と言い残して。
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:51:43.51 ID:15Pm4KvR0
家に帰ると心が休まる、という事は水銀燈には無かった。
強いて言うならめぐと話している間がそれに近い。
静かな礼拝所で1人考える。
アリスゲームについて、妹について、メグについて。
雛苺の一言が心に残る。
『どうしてこんなに酷いことをするの?』
めぐの指輪をさする姿が頭に浮かぶ。
楽しく過ごす妹達の姿を思い出す。
やがて、1つの結論に辿り着いた。
いや、最初から水銀燈は知っていたかもしれない。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:56:56.54 ID:15Pm4KvR0
翌日、日が少し高くなった頃に水銀燈が目を覚ます。
ほんの少しだけ目を閉じ、キッと目を開く。
覚悟が決まったようだ。
「今日は良い天気ねぇ・・・・・・」
fin
オチry>>1ry
明るいSSを書こうと思ったらこれが浮かんだ。
書き方を変えてみたら、自分の文章能力の無さに気付いた。
っていうか短かった 文字の量の割りに。
長いの書けない、書きたくても書けない
ラノベ並みに書くぞー!っていつも思ってから書いてるのに
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:00:52.85 ID:QSswOCYa0
またオチが弱いんだろと言う前に終わったwwww
乙
けど水銀燈は自殺でもしようとしたの?
それともヒールに徹することにしたの?
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:04:05.10 ID:15Pm4KvR0
>>41
想像にお任せしたいけど、
俺の考えではわざと真紅達に負けることで妹達が仲良くなるって水銀燈が考えたって感じ
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:05:52.32 ID:VJNma4YOO
少しずつ文かくの上手くなっててワロタ
>>45
俺の想像とどんぴしゃだわ
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:06:13.31 ID:QSswOCYa0
なんと
どう転んでもハッピーエンドは無かったのか
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:18:27.94 ID:15Pm4KvR0
なんか上手く伝わらなかったみたいだなぁ
まぁ、見てくれてありがとう!
いい夢見ろよ!
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お絵かき掲示板よりnanashiさんありがとうです。

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今日は勉強会ということで、巴がジュンの家に来た。
「ま、まぁ適当にくつろいでてくれ 紅茶でも淹れてくるよ」
そう言ってジュンが部屋を出て行く。
「ふぅ・・・・・・ ここがジュン君の部屋かぁ」
久しぶりに入るジュンの部屋に、少々緊張する巴。
「翠星石の部屋でもあるですぅ!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:43:23.89 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石がひょこっと鞄の中から姿を現す。
「あ、こんにちは」
巴が翠星石に挨拶をする。
「こんにちはじゃねえですぅ! お前がチビ人間をたぶらかしたせいで・・・・・・!」
翠星石が「ムキーッ!」と言いながら怒り出す。
「私のせいで、何?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:47:21.71 ID:Y3SfLmYJ0
「え・・・・・・何って言われても困るですぅ」
真剣に返されるなんて思ってもみなかったのだろう、翠星石が戸惑う。
しかし、すぐに怒りを思い出し反撃に出る。
「す、翠星石は知っているですぅ!」
「・・・・・・何を?」
巴はあくまでも冷静に反応する。
「お前がチビ人間にまだ返事を返して貰ってねえことですぅ!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:51:15.43 ID:Y3SfLmYJ0
「もしかして・・・・・・あなたもジュン君が?」
「な・・・・・・! 何を言い出すかと思えばッ!」
翠星石は否定するが、諭すように巴が話す。
「そう・・・・・、あなたも彼のことを・・・・・・」
「ええ、確かに私はまだジュン君に返事をして貰っていないわ」
翠星石が小さく「ほらみろですぅ!」とつぶやく。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 22:56:10.77 ID:Y3SfLmYJ0
「紅茶淹れたぞー」
ジュンの声が聞こえたのと同時にドアが開く。
「なッ! 翠星石いつからそこにいたんだッ」
突然で隠れる暇も無かったため、翠星石がビクッと一瞬震える。
「こ、ここは翠星石の部屋でもあるですぅ!」
威勢良く言い放ったものの、翠星石の目は明後日の方向を見ている。
これを見て、確実に焦っているとジュンが気づく。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:00:57.58 ID:Y3SfLmYJ0
「まさか・・・・・・、巴に迷惑かけたんじゃぁないだろうな?」
「彼女は私と喋っていただけよ」
巴に庇われるなんて夢にも思っていなかったであろう、翠星石はジーッと巴を見る。
「ふんッ!」
翠星石が鼻息を荒くした。
「あんまり迷惑をかけるんじゃないぞ、翠星石」
ジュンが軽く注意をする。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:05:35.34 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石とジュンのやり取りをジーッと眺める巴。
「ジュン君、台所を貸して」
巴が言うと、翠星石がその意図に気づく。
「ぬ、抜け駆けは許さねえですぅ!」
「あ、あぁ 別に使う分には構わないけど」
ジュンが答えるのを聞いた瞬間に2人は部屋を飛び出した。
「・・・・・・勉強は?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:09:28.81 ID:Y3SfLmYJ0
台所は、もはや戦場と化した。
「奇遇ですねぇ お前もスコーンを焼くですかぁ?」
翠星石が不敵に笑う。
それもそのはず、翠星石はスコーンを焼くのが世界一だと自負していた。
「あなたもスコーンを焼くの?」
巴が少し驚く。
「翠星石と言えばスコーン、スコーンと言えば翠星石ですぅ」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:11:12.71 ID:Y3SfLmYJ0
2人とも直接的な妨害はしないものの、台所はピリピリとした緊張感に包まれた。
「ほら、翠星石は心優しいですから女人間に先に焼く権利を譲ってやるですぅ」
翠星石がオーブンを指差す。
「あら、ありがとう」
巴がオーブンにスコーンの生地をいれ、スイッチを押す。
「イーッヒッヒッヒ! これで焼きたては翠星石が貰ったですぅ!」
翠星石の高らかな笑い声がキッチンに響く。
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:15:31.18 ID:Y3SfLmYJ0
「私のスコーンでジュン君のお腹いっぱいになるかしら」
巴がボソッとつぶやくと、翠星石の笑いが止まる。
「なッ・・・・・・! 騙しやがったですね!?」
巴がニコッと微笑み、
「最初を譲ってくれてありがと、心優しい翠星石さん」という。
翠星石が再び怒りで「ムキーッ!」と言い出す。
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:19:09.90 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石の声を聞きつけて、ジュンが降りてくる。
「ど、どうしたッ!?」
「チ、チビ人間は・・・・・・、お腹すいてるですか?」
翠星石が少々涙目になりながら尋ねる。
「あ、あぁ・・・・・・ 部屋の片付けに追われて昼飯食べてないし・・・・・・」
これを聞き、翠星石が巴を向いてニコッと微笑む。
「焼きたてありがとうですぅ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:23:50.92 ID:Y3SfLmYJ0
やがて、巴のスコーンが焼きあがる。
「ジュン君、これでも食べながら勉強しましょ」
「美味しいかどうか分からないけど」と、顔を赤らめながら付け足す。
「あ、あぁ・・・・・・ そうだな」
「こ、こらッ! 翠星石のスコーンが焼きあがるまで待てですぅ!」
と翠星石が言ったときには既にドアが閉まった後だった。
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:27:05.84 ID:Y3SfLmYJ0
「ジュン君、おいしい?」
巴がジュンをまっすぐに見ながら聞く。
「うん、とても美味しいよ」
ジュンが口にスコーンを詰めたまま返事する。
「喉に詰まるといけないわ 紅茶も飲んで」
巴が紅茶を差し出す。
「お、 ありがとう」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:30:14.59 ID:Y3SfLmYJ0
「スコーン持ってきたですぅ!」と言いながら威勢良くドアが開く。
翠星石の手には、ジュンが今食べた量の軽く倍はあるだろうスコーンが皿に乗っていた。
「あの、翠星石さん・・・・・・?」
翠星石がジュンの机に皿を置く。
「もちろん・・・・・・食べてくれるですよね?」
目をうるうるさせながら、ジュンに言う。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:34:05.26 ID:Y3SfLmYJ0
結局、ジュンは翠星石の持ってきたスコーンも全部食べた。
「ど、どっちが旨かったですぅ?」
ゲフ、と息をつきながらジュンが言う。
「どっちも旨かったよ・・・・・・ もう食えん、クエン酸」
翠星石が顔をしかめる。
「ちゃんとハッキリしやがれですぅ!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:36:54.10 ID:Y3SfLmYJ0
「仕方ないだろ、本当に2人とも旨かったんだから」
ジュンがお腹をさすりながら言う。
「ジュン君、大丈夫?」
巴がジュンの肩にくっ付く。
耳を澄ませばお互いの呼吸の音さえ聞こえてきそうなくらいに。
「だ、大丈夫だよ・・・・・・」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:39:12.28 ID:Y3SfLmYJ0
2人だけの空間が出来上がった。
怒りと悲しみと何かでワナワナと翠星石が震える。
「う・・・・・、うぐッ・・・・・・ひっく・・・・」
翠星石が泣いている事に、2人とも気づかない。
「・・・・・くやしいですぅ! くやしいですぅ!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:42:49.88 ID:Y3SfLmYJ0
「お前らくっつきすぎですぅ!」
翠星石が顔を耳まで真っ赤に染めながら止めに入る。
「あ・・・・・・、巴ごめん」
ジュンが巴から離れる。
「私は気にしないわ」
翠星石が大きく声を張り上げる。
「翠星石が気にするですぅ!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:47:42.00 ID:Y3SfLmYJ0
翠星石が「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・」と息を荒くする。
目には涙が溜まっていた。
「翠星石・・・・・・?」
多分、翠星石は気づいたのだろう。
ジュンの「巴が好き」と「翠星石が好き」の違いに。
「ふんッ! つまんねえですぅ!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:50:13.03 ID:Y3SfLmYJ0
バタンッ! と大きな音を立てて翠星石が部屋から出て行く。
「どうしていきなり怒り出したんだろうなぁ」
ジュンが不思議そうにドアを見つめる。
「ジュン君、聞いて欲しいことがあるの」
巴がジュンの手を取り、ギュッと握る。
「ん、どうした?」
冷静を装うものの、手から伝わるジュンの鼓動は正常じゃなかった。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:53:09.60 ID:Y3SfLmYJ0
「私はジュン君が好き」
ジュンの手から汗が出る、しかし巴は手を離さない。
「何度だって言うわ 私はジュン君が好き」
お互いに顔を赤色に染める。
「この前の返事だけど・・・・・・」
ジュンがようやく口を開く。
ジュンもしっかりと手を握り返して。
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:54:37.77 ID:1gDkfKp3O
焦らすなwwwwww
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:55:07.70 ID:M/2Ujbsj0
ワッフル!ワッフルウウウ!!!
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:57:58.73 ID:Y3SfLmYJ0
帰り道、巴はジュンと手をつなぎながら帰った。
「これからは毎日手をつないでもいい?」
巴が尋ねる。
「あぁ、僕なんかでよければ」
ジュンが素っ気無く答える。
「私達、大人になってもこうしていられたらいいなぁ」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
翠星石がどうなったかはまた思いついたら書きます。
思いつかなかったら書かないけどぉっぉお!
巴の口調に違和感あるのは気にしないで欲しいですNE!
文才が欲しい。
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/28(火) 23:59:42.96 ID:1gDkfKp3O
マジ乙!
ようやく結ばれたわけか!
翠星石「んん・・・・・む、もうこんな時間ですぅ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:28:27.62 ID:6gUD9pwZ0
「ふぁー・・・・・・、よく寝たですぅ」
翠星石がのそっと鞄から出てくる。
辺りをキョロキョロと見渡す。
まだ、翠星石以外には誰も起きていない様子。
「ふふッ ジュンの寝顔可愛いですぅ」
翠星石がジュンの顔をジーッと眺める。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:29:57.69 ID:k9F7Y26/0
あれ・・・翠星石は俺のベッドで寝てるんだけど
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:31:04.39 ID:6gUD9pwZ0
翠星石が物音を立てないようにジュンの部屋を出て、キッチンに向かう。
「さて、ジュンが起きる前にスコーンでも焼くとするですぅ」
いそいそと、下準備に取り掛かる。
「さぁて、あとは焼くだけですぅ」
タン、タン、と軽快なリズムで踊り出す。
「美味しく焼かれろですぅ」
やがて、香ばしい匂いが桜田家を包む。
「さぁて、ジュン達を起こすとするですぅ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:34:10.31 ID:6gUD9pwZ0
翠星石がジュンのベッドによじ登る。
「んしょ・・・・・・、このベッドはムダに高いから困るですぅ」
そして、ジュンのお腹の辺りに立つ。
「ジュン、起きるですぅ!」
足踏みをする、ジュンのお腹の上で。
「う、うわあぁああッ!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:37:10.50 ID:6gUD9pwZ0
「とっとと顔を洗ってきやがれですぅ! 元気な朝は翠星石のスコーンから!」
「ですぅ!」
翠星石の顔がほのかに桃色に染まる。
「それじゃ、翠星石は先に下に行ってるですぅ!」
パタパタと走り去る。
「なんだったんだ・・・・・・?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:39:27.32 ID:vJP5J803O
かわいいなぁ
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:39:45.16 ID:6gUD9pwZ0
「あ、翠星石 悪いけど今日は朝食はいらない」
笑顔のまま、固まる。
「どうしてですぅ・・・・・・?」
「いやさ、昨日夜食にカップ麺食べたからお腹すいてないんだ」
翠星石の顔が曇る。
「ふん、勝手にするといいですぅ」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:41:53.01 ID:7GelRELG0
JUM貴様言ってはならない事を・・・
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:43:30.58 ID:6gUD9pwZ0
ジュンが再び自室に行く。
入れ替わるように真紅と雛苺が降りてくる。
「おっはよーなのーッ!」
「朝から元気ね、雛苺は」
リビングが再び騒がしくなる。
「チビチビ、今日の朝ごはんは山盛りスコーンですぅ」
「うわーい! やったのぉー!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:46:40.58 ID:6gUD9pwZ0
朝食を終え、退屈な午前が始まる。
「ふぁ・・・・・・ 退屈ですぅ」
真紅はくんくんのDVDに夢中。
雛苺は「ふんふーん♪」と鼻歌混じりに落書きしている。
「あ、こらッ! 床にまでクレヨンの跡を付けるんじゃねえですぅ!」
「床は大きなキャンパスなのー!」
「うるさいわ、静かにして頂戴」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:49:56.01 ID:6gUD9pwZ0
だらだらと時間が流れる。
時計を見ると、もう11時になろうとしていた。
「・・・・・・そろそろ昼飯の用意でもするですぅ」
しかし、翠星石はキッチンではなくジュンの部屋に向かう。
カチャ
「入るですぅ」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:53:08.61 ID:6gUD9pwZ0
「翠星石か、何の用だ?」
ジュンが勉強しながら聞いてくる。
「ジュン、昼飯は食えるですか?」
「ああ、朝食を抜いた事を後悔するくらい腹が減ってきた」
「美味しそうなスコーンだったから余計に惜しいことをした」、と付け加える。
翠星石の口が自然とにやける。
「お前がどうしてもっていうなら・・・・・・、明日もスコーンを焼いてやるですぅ」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 01:56:06.70 ID:6gUD9pwZ0
聞きたいことだけ聞くと、ささっとキッチンへ向かう。
行くときと違い、顔にしまりはないが。
「チビチビ、皿を出すのを手伝えですぅ」
「わかったのー!」
雛苺がトテテとキッチンへ小走りする。
「実は、今日はひなも料理にチャレンジしたいのー!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:00:09.29 ID:6gUD9pwZ0
「チビチビが料理・・・・・・ ふぅん、やってみろですぅ」
「うわーい! ひな頑張るのー!」
翠星石が雛苺に野菜を渡す。
勿論、既に切ってある。
「それじゃ、チビチビにはサラダを作ってもらうですぅ」
雛苺が「うぃ!」と言ってせっせと盛り付ける。
「それじゃ、翠星石は目玉焼きでも焼くですぅ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:04:25.68 ID:6gUD9pwZ0
匂いにつられたかのようにジュンと真紅が食卓に座る。
「お前らも少しは手伝えですぅ!」
仕方なく、皿を並べるのを手伝う二人。
テキパキと指示を出す翠星石の顔は、笑っていた。
「さて、お昼だからこんなもんでいいですぅ」
「いただきますですぅ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:07:14.12 ID:6gUD9pwZ0
ジュンが昼食を完食するのを見て、再び翠星石の口元が緩む。
「おいしかったですぅ?」
「ああ、旨かった」
「このサラダはヒナが作ったのー!」
雛苺も、手伝ったという事をアピールする。
「ああ、サラダも美味しかったよ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:10:19.47 ID:6gUD9pwZ0
お昼、再びジュンが自室に篭る。
真紅は相変わらずDVDを見続けている。
「チビチビ、後片付けを手伝うのを忘れてるですぅ」
翠星石が雛苺の方を向く。
「すぅ・・・・すぅ・・・・」
翠星石は、諦めて1人で後片付けをした。
「さて、蒼星石の所にでも行くとするですぅ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:14:23.99 ID:6gUD9pwZ0
「やあ、そろそろ来ると思っていたよ」
「ひゃぁあああああああああ!?」
蒼星石が鏡の前で待ち構えていて、翠星石が驚く。
「ご、ごめん そんなに驚くなんて思わなかったよ」
翠星石が顔を真っ赤にしながら愚痴を言う。
「あ、姉を驚かせるなんて言語道断ですぅ!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:17:41.84 ID:6gUD9pwZ0
蒼星石が「機嫌を直してよ」と言いながら翠星石の前に紅茶を置く。
「この紅茶に免じて今日のところは勘弁してやるですぅ」
「それで、今日は何の用事かな?」
蒼星石は質問する。
大方いつもみたいにジュン君の事だろうと思いながら。
「妹に会いにいくのに理由なんてねえですぅ」
蒼星石は「またジュン君のこと?」なんて言わなくて良かったと安心した。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:21:16.41 ID:6gUD9pwZ0
「それで、あいつが何て言ったと思うですぅ!?」
翠星石が「ムキーッ!」と怒り出す。
「わ、わからないな・・・・・・」
「美味しいスコーンを目の前にして『腹が減ってない』って抜かしやがったですぅ!」
結局、ジュンの話になる。
「翠星石・・・・・・、もしかして紅茶で酔ってる?」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:25:07.20 ID:6gUD9pwZ0
「ふぅ、散々愚痴ったらだいぶ楽になったですぅ」
「僕で良ければいつでも相談に乗るよ」
蒼星石がニコッと笑う。
「あ、そういえば今何時ですぅ?」
「んー、もう6時前だね」
翠星石が慌てて鏡の前に行く。
「そろそろ夕飯の用意をしねえとまずいですぅ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:28:56.93 ID:6gUD9pwZ0
「今帰ったですぅ・・・・・!?」
翠星石が家に帰ると、我が目を疑った。
キッチンの人口密度が過去最高になっていた。
「おかえり、今日は僕達が夕食を作るよ」
ジュンがフライパンを不器用に振りながら言う。
「そういうこと、貴女はテレビでも見ているといいわ」
真紅が包丁で材料を切りながら言う、とてもあぶなっかしいが。
「翠星石ー! ヒナと一緒に遊ぼうなのー!」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:30:38.69 ID:6gUD9pwZ0
翠星石が雛苺の相手をしている間に、のりが帰ってきた。
「ジュン君が料理・・・・・・! お母さん達に報告しなきゃぁ!」
一段と桜田家が賑やかになる。
「やめろよ、恥ずかしいだろ・・・・・・」
「むぅ、じゃあお姉ちゃんも手伝っていい?」
キッチンに、また一人増える。
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:34:41.00 ID:6gUD9pwZ0
「それじゃ、頂きます」
真紅が音頭を取る。
「私が作ったのだから私に言わせなさい」と、本人の強い要望で。
翠星石が一口、箸を運ぶ。
目から一滴の涙が流れたように見えた。
「もしかして・・・・・、まずかったか?」
「いえ、美味しいですぅ ・・・・・・けど、何故か涙が出ちゃうんですぅ」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:37:32.82 ID:6gUD9pwZ0
多分、翠星石が生きてきた中で1,2を争うほど楽しい夕食が終わる。
「後片付けも僕らがやっとくから先に風呂入ればいいぞ」とジュンに言われる。
「それじゃ、お言葉に甘えちゃうですぅ」
翠星石が屈託のない笑顔をジュンに見せる。
たぶん、ずーっと見せたことのないような笑顔。
「お前もそんな風に笑うんだなぁ」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:39:58.00 ID:6gUD9pwZ0
「ふぅ、さっぱりしたですぅ」
翠星石の体から湯気が出ている、よほど温まったのだろう。
「なんか、今日は暇ですぅ」
「みんなが手伝ってくれて・・・・・・、本当に暇ですぅ」
素直にお礼も言えない、けど皆はそれを分かっている。
「ふふ、髪の毛の水が目に入ったですぅ」
目を手で擦りながら「もう今日は寝るですぅ」と言い、
ジュンの部屋に走っていく。
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:40:33.43 ID:y/MzUoQYO
なんだこのほのぼの感…最高だ
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:43:17.64 ID:6gUD9pwZ0
鞄の中で翠星石が考える。
『こんな平和な生活がずっと続けばいいですぅ』
アリスゲームがある限り、それは叶わないとも分かっていた。
しかし、アリスゲームはなくならないだろう。
『せめて、1日でも長く・・・・・・ ジュンといたいですぅ』
翠星石が少し頬を赤くする。
『明日はもっといい日になるですよね、ジュン?』
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
翠星石をメインとしてほのぼの系を書いてみました
gdgdになってないよね?
文才がほしい
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:44:08.91 ID:8cWucE0u0
>>1乙
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/27(月) 02:45:38.59 ID:dXuYBAA3O
乙!!
翠星石「・・・・・・綺麗な星ですぅ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:40:56.64 ID:Dak3fWfY0
ふと、翠星石が呟いた。
星くらい珍しいもんじゃないだろ、と思いつつも窓から顔を覗かせてみた。
「・・・・・・」
思わず言葉を失った。
目にしたものは、まるで燃えているかのように夜空を照らす星々。
そういえば最近は外に出ていないなぁ。
「ジュンも綺麗と思うですぅ?」
少し顔を赤くしながら翠星石が聞いてくる。
どうして顔を赤くしているのか分からないまま「あぁ」と答えた。
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:46:22.06 ID:Dak3fWfY0
「そこは『翠星石の方が綺麗だよ』っていうところですぅ!」
なるほど、何かのテレビで変な知恵をつけたらしい。
「いや、この星は中々見れないレベルだぞ?」
再び視線を夜の空へと向ける。
あわせて、翠星石も僕と同じ方向を見る。
「そういえば、あの時もこんなに星が綺麗だったですぅ」
あの時、か。
僕が翠星石と出会う前の話だろう。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:52:50.37 ID:Dak3fWfY0
「ちょっと興味があるな」
翠星石はおろか、真紅や雛苺の過去も僕は知らない。
こいつがどのような経験をしたのか、皆目検討も付かない。
「聞いてもつまんねえかもしれねえですよ?」
翠星石の目がいつになく真剣だった。
「まだ、ジュンと出会う前の話ですぅ」
この切り口から、翠星石の過去の話が始まった。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:58:01.55 ID:Dak3fWfY0
私は・・・・・・、翠星石。
誇り高きローゼンメイデンの第3ドール、翠星石。
ですぅ。
「に、人形が動いたァァ!」
また、そんな眼をするですか。
「よ、寄るな化け物めッ!」
また、そういう事を言うですか。
翠星石は、マスターなんていらない。
1人でアリスゲームを勝ち上がってみせる。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:04:28.61 ID:Dak3fWfY0
「ふぅん、第4ドールもこの世界にいるですか」
話し相手はスィドリームただ1人。
それでも、1人よりはずうっとマシ。
「それじゃ、近いうちに挨拶をしないといけねえですね」
やられる前に対処する、それが迫害され続けて学んだこと。
相手が人間でも人形でも、妹だろうとも変わらない。
「スィドリーム、今のうちに休んでおくですぅ」
仕掛けるなら早い方がいい。
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:11:52.81 ID:Dak3fWfY0
曇った夜空、星なんてとてもじゃないけど見えない。
・・・・・・暗いほうが何かとやりやすいだろう。
「スィドリーム、あいつで間違いねえですか?」
目の前には、涙を溜めながら目を閉じている蒼い人形。
何故か、とても自分に似ている気がした。
「き、君は・・・・・・?」
弱弱しく蒼い人形が目を開ける。
戸惑ったのがいけなかった、もっと冷徹になればよかった。
「もしかして・・・・・・、翠星石なの?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:17:07.41 ID:Dak3fWfY0
蒼い人形がふらふらと近寄ってくる。
微笑み、溜めた涙を零しながら。
「僕は蒼星石、君の妹だよ」
蒼星石には敵意が見えなかった。
それどころか、私に好意を持っているようにも思えた。
「ずぅっと1人で寂しかったんだ・・・・・・」
バタン、と私の胸に倒れてそのまま眠ってしまった。
しかし、顔はとても微笑んでいた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:24:13.23 ID:Dak3fWfY0
どうしてこうなってしまったのだろう。
このまま手を捻るだけで蒼星石はアリスゲームを降りることになる。
でも、できなかった。
安心して寝ている妹を倒すなんて。
「よっぽど疲れてやがったですね・・・・・・、蒼星石」
蒼星石の顔の汚れやドレスの状態、髪の状態に気づいた。
この子も私と同じく人間に迫害されてきたのだろう。
「蒼星石・・・・・・、翠星石がお前を人間から守ってやるですぅ」
星が出ていればそれに誓ったが、あいにく星は顔を出さなかった。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:30:21.57 ID:Dak3fWfY0
「ふぁ・・・・・・」
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
蒼星石もまだ、目を覚ましていなかった。
「こら、いつまで寝てやがるですぅ」
コツン、と頭を小突くと「ふぇ!?」と飛び上がった。
「す、翠星石・・・・・・、おはよう」
本人はちゃんとしているつもりなのだろうが、
口から首に掛けて一本の線がついていた。
「そんなだらしねえ顔してねえで顔を洗ってこいですぅ!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:37:28.10 ID:Dak3fWfY0
それから、少し町を離れた森の中で私は生活するようになった。
もちろん、蒼星石と一緒に。
「そろそろ収穫してもいいですかね」
2人の能力を使えば、自給自足も容易だった。
何より、人間に関わらないで済む事が1番嬉しかった。
「レンピカ!」
蒼星石の鋏が野菜を見事に切り取った。
「スィドリーム!」
残った根を、私の如雨露で癒した。
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:42:00.44 ID:Dak3fWfY0
いつしか私達はアリスゲームの事を忘れて楽しく生活していた。
いや、結果から見れば忘れていたのは私だけだったのかもしれない。
「ほれ、今日は翠星石がおーいしい料理を作ってやるですぅ!」
「ははは、翠星石の料理はいつもおいしいに決まっているじゃない」
長く暮らすに連れて、人間達の支配力はこの森にまで及んできた。
森は焼かれ、乾いた土地に町が出来た。
私達は、再び住む場所を奪われた。
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:48:09.88 ID:Dak3fWfY0
「とまぁ、ここまでが前編みたいなものですぅ」
あっけらかんと翠星石がいう。
そんなに軽い話でもないはずなのに。
「それで、その後はどうなるんだ?」
まだ星の話も何も出てきていない。
「少し、時間をくださいですぅ」
翠星石が辛そうな顔をして自分の胸に手を置いた。
スゥっと息を吸い込み、翠星石が再び話し始めた。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:49:23.69 ID:AyG9q8wA0
おいwwwwwwww
切なくなってきたじゃねぇか・・・・
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:53:11.84 ID:Dak3fWfY0
最近、体が重い。
マスターもいないままでは、力が底を尽きてしまう。
「このままじゃ僕達、また眠っちゃうのかな」
蒼星石が小さく呟く。
「そ、そんなことはねえです!」
蒼星石が力なく微笑む。
とても、寂しく。
「次に目覚めたときも翠星石と一緒がいいな」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:56:52.86 ID:Dak3fWfY0
私は蒼星石と別れたくない。
けど、そのためにはどうすれば・・・・・・?
いや、本当は分かっている。
人間と契約さえすれば別れなくて済むことに。
「蒼星石、一緒に町に行くですぅ」
少し弱っている蒼星石の手をしっかりと握り、自分たちの家を後にした。
「翠星石の手・・・・・・、暖かいね」
蒼星石が静かに微笑んだ。
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:01:46.37 ID:Dak3fWfY0
「なるほど、翠星石が自ら契約する瞬間って訳か」
思わず、口を挟んでしまった。
「むぅ、人が喋っているときに口を挟むもんじゃねえです!」
完全に怒っている。
プイッと顔を逸らし、頬を膨らましている。
「ご、ごめんな 続けてくれ」
「やーですぅ!」
完全に拗ねてしまっている。
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:07:04.51 ID:Dak3fWfY0
「途中でやめるなよ、続きが気になるだろ」
ようやく、翠星石が口を開く。
「ジ、ジュンの膝の上に乗りながらだと気が向いて話をしてやるかもしれねえですぅ?」
無言で翠星石を持ち上げて、膝の上に置いた。
少々赤みを帯びた人形は、少し可愛く感じた。
「それじゃ、続けるですぅ」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:12:36.59 ID:Dak3fWfY0
仕方なく、人間と契約することになった。
相手は私達をどう思っているか分からない。
私には興味が無かった。
しかし蒼星石は元気になるにつれて、私より人間といる時間の方が長くなった。
「マスター」と蒼星石が呼ぶたびに、少し嫌な気持ちになる。
もちろん、私と人間の間の溝は埋まらなかった。
「マスター、紅茶を淹れました」
人間の後に、私に紅茶が届く。
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:18:57.76 ID:Dak3fWfY0
「蒼星石、最近翠星石に冷たくねえですか?」
蒼星石がキョトンとした顔で私の顔を見る。
意外だったのだろうか、少し首を横に傾けた。
「そんなつもりはないんだけどなぁ」
「そう、翠星石の思い違いですぅ! あんま気にすんなですぅ!」
少し無理をして明るく言った。
蒼星石が「はい」と微笑んだ。
その後、人間に呼ばれて蒼星石は私の前から消えた。
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:25:18.31 ID:Dak3fWfY0
少し複雑ながらも、私は人間の家に居続けた。
自分のために、蒼星石のために。
「今夜は星が綺麗ですぅ・・・・・・」
屋根の上で寝転んでいるときに、ふと口から漏れた。
「ええ、実に綺麗な星空だと思うわ」
不意に頭上から声が聞こえた。
見上げると、全身真っ赤の人形が私を見下ろしていた。
「私は真紅、誇り高きローゼンメイデンの第5ドール」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:26:30.02 ID:4n7EXOkqO
綺麗な星と真紅きたああああああああ
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:28:05.38 ID:eWha+7an0
綺麗な星と綺麗な真紅・・・それだけで穏やかになれそうな自分がいる
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:32:38.32 ID:Dak3fWfY0
自分の頭の最も深い部分から、アリスゲームという単語が出てきた。
ローゼンメイデン同士が出会ったら、戦いの合図。
「どうして不意を突かなかったですぅ?」
スィドリームから庭師の如雨露を受け取り、
臨戦態勢になりながら聞く。
「そうね、それも良かったかもしれない」
真紅が静かに笑った。
「でも、不意打ちは美しくないでしょう?」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:39:29.18 ID:Dak3fWfY0
「場所を変えてくれねえですか?」
この家には・・・・・・、
「蒼星石がいるのでしょ、貴女の双子の妹の」
蒼星石が双子の妹という事をこのとき初めて知った。
通りで自分に似ていると思った。
「いいわ、ついておいで」
真紅が優雅に飛び立つ。
後を追いかける私は必死だったため、優雅ではなかったと思う。
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:44:02.74 ID:Dak3fWfY0
少し開けた所にたどり着いた。
真紅が少し意外そうな顔で私を見る。
「逃げなかったのね」
「翠星石が逃げたらお前は蒼星石を襲うですぅ!」
真紅が不敵に微笑む。
「そうね、そうかもしれないわ」
「御託はいいですぅ! かかってこいですぅ!」
先手必勝、全力で真紅に攻撃を仕掛けた。
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:50:10.10 ID:Dak3fWfY0
最初の一発は真紅の首に少し傷をつけたものの、他の全ての攻撃を紙一重でかわす。
この瞬間に私と真紅の絶対的な力の差を感じ取った。
「あら、もう終わりなの?」
「くぅッ!」
自然と涙がこぼれる。
私はここでお終い、蒼星石もすぐに私の後を追うだろう。
「どうして泣いているの?」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:54:18.19 ID:Dak3fWfY0
このままやられるくらいなら、どうせなら・・・・・・
自分の思いをぶちまけたい。
「アリスゲームを負けたことが悔しいの?」
「違うです」
「眠るのが怖いの?」
「違うです」
「じゃあ、どうして?」
見知らぬものを初めて見る子供のように、きょとんとした目を向けてくる。
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:57:08.23 ID:Dak3fWfY0
「翠星石は悔しいですぅ・・・・・・!」
真紅がニコッと笑う。
「やっぱり負けるのが悔しいのね?」
「違うですぅ・・・・・・ 蒼星石を守れないことが悔しいですぅ!」
真紅が「はぁ・・・・・」とため息をつき、私に背を向ける。
「どうしたですぅ、止めを刺さないつもりですぅ?」
真紅が「今の貴女を倒すのは美しくないわ」と言いながら飛び去っていった。
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:00:09.97 ID:Dak3fWfY0
1人、私は取り残されてしまった。
不思議と、心は満たされていた。
このまま蒼星石の所に戻る・・・・・・
戻っていいのだろうか
蒼星石は今私が戦っていることを知らないで人間と一緒にいる。
じゃあ私が戻ったら邪魔者・・・・・・?
妹を信じられない、嫌な考えが頭をよぎった。
だが、易々とその考えは打ち破られた。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:04:09.42 ID:Dak3fWfY0
「翠星石ッ!大丈夫かいッ!?」
庭師の鋏を構えた蒼星石がやってきた。
慌ててるのだろうか、帽子が少しずれていた。
「遅えですよ・・・・・・蒼星石」
安心したら、涙が止め処なく溢れてきた。
泣いている姉の姿を見てか、蒼星石がそわそわしていた。
「翠星石・・・・・・、泣かないで?」
とても優しく、強く私に微笑みかけた。
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:19:33.26 ID:Dak3fWfY0
「その後は蒼星石と仲良く暮らしてまた眠りについたですぅ」
翠星石がようやく話し終えた、と一息ついた。
そして、僕の顔を見て「ヒヒッ」と笑った。
「な、何だよ・・・・・」
「翠星石の作った物語は面白かったですぅ?」
その一言を言い残して、翠星石が鞄の中に閉じこもった。
「なんだよ・・・・・・、人がせっかくしんみりしたのに!」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:20:53.66 ID:Dak3fWfY0
「あの子ったら・・・・・・」
いつの間にかに、真紅が部屋にいた。
少々顔を赤くしている。
「まぁおかしいと思ったんだよな、真紅がそんなに優しい訳ないし」
真紅が少し顔を曇らせて、「そうね」と呟き鞄に入った。
その時、真紅の首筋に見えた傷が妙に痛々しかった。
fin
オチのry>>1がお送り致しました。
書き溜めあればもう少し早く出来たんだけど・・・・・
読んでくれてありがとう
質問ある?
文才がほしい
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:22:09.00 ID:MyQ8BL8aO
こやつ、やりおる
次は長編に期待
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:23:20.87 ID:gZUhoxC40
乙
巴「桜田君・・・・・・、悪いけど雛苺を返してもらうわ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:41:36.27 ID:Gpaoxk+x0
電話の前に立ち、ジーッとそれを見つめる。
昔はよく喋ったり遊んだりもしたけれど、最近はそういう機会が無かった。
だから、悩んでいた。
「考えていても仕方がないわ・・・・・・」
受話器を取った勢いでそのまま番号を押す。
呼び出すまでのコール音がカウントダウンに聞こえる。
カチャ
「もしもし、桜田です」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:45:36.55 ID:Gpaoxk+x0
久しぶりに聞く私に向けてのジュンの声。
少し、緊張する。
「あの・・・・・・巴、柏葉巴です」
ジュンが息を飲み込む音が受話器越しに聞こえた。
「な、何だ柏葉か・・・・・・ それで、何の用だ?」
スゥッと息を吸い込み、一気に用件を告げる。
他に話したいことは山ほどあるけど、今は胸にしまって。
「桜田君・・・・・・、悪いけど雛苺を返してもらうわ」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:49:53.07 ID:Gpaoxk+x0
少しの間が出来る。
受話器からはジュンの呼吸の音が聞こえていた。
多分私も同じなんだろう、と思い少し受話器を口から遠ざけた。
「柏葉・・・・、悪いけど今から僕の家に来れないか?」
少し考えれば分かる回答なのに、全く想定外だった。
だがジュンがそう言う以上は、従うしかないだろう。
「分かった、今から行くわ」
カチャ、と電話を置き玄関へ向かった。
途中の鏡で少し髪の毛を整えて。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:54:53.77 ID:Gpaoxk+x0
ゆっくり、ゆっくりとジュンの家に向かった。
決して行きたくない訳じゃない、ゆっくり行きたかった。
通常の1,5倍程度の時間を掛けてようやくジュンの家にたどり着いた。
「すぅ・・・・・・」
ただチャイムを鳴らすだけなのに、緊張する。
この時間だとまだジュンのお姉さんは家に帰っていない。
つまり、2人きりということ。
窓から、紅い人形が覗いていた。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:00:04.65 ID:Gpaoxk+x0
ゆっくりと玄関の扉が開く。
チャイムを鳴らす前に。
「よ、よお・・・・・・ 元気そうだな」
ジュンがぶっきらぼうに言う。
そして、手で中に入れと合図する。
「お邪魔します」
玄関に足を踏み入れると、雛苺が飛びついてきた。
「トゥモエーーーッ!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:04:56.39 ID:Gpaoxk+x0
抱きしめた雛苺からは、ジュンの匂いがした。
「あ、おい雛苺 あんまり迷惑かけるなよ」
「気にしないで」
キュッと力を入れて抱きしめる。
こんなにも柔らかく、暖かい。
本当に人形なのだろうか、と疑ってしまうほどに。
「巴苦しいのー・・・・・・」
ついつい、力を入れすぎてしまったみたい。
「ご、ごめん・・・・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:09:52.78 ID:Gpaoxk+x0
ジュンに案内されてリビングへ向かう。
雛苺は嬉しそうに私を見上げながら横を歩いている。
「まぁ、座ってくれ」
そう言うと、ジュンは台所へ向かった。
「柏葉も紅茶でいいか?」
別に構わないのに・・・・・・。
でもこういう小さな気遣いで心が温まる。
「ええ」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:14:52.86 ID:Gpaoxk+x0
コトッと音を立てて私の前に紅茶が置かれる。
そして、私の隣にも。
「あら、ありがとう」
予想を裏切り、ジュンは私の向かいの席に座った。
そして、隣にはさっき窓から覗いていた紅い人形。
名前は、真紅といったっけ。
「ここに真紅がいるのは事情があるんだ」
ジュンが話し始めると、雛苺は私の膝の上に乗ってきた。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:19:55.38 ID:Gpaoxk+x0
「真紅に相談してみたんだが、柏葉と雛苺はもう契約が切れているんだろ?」
そう、私と雛苺の契約は隣に座っている真紅によって断ち切られた。
別に恨んでなんていない、そうでもしないと私はここにいなかったから。
「ええ」
「今雛苺は真紅を通して僕の力で動いているんだ」
雛苺の目を見ると、少し悲しそうに頷いた。
ああ・・・・・嘘じゃないんだ、と悟る。
「つまり、僕の元を離れると雛苺は深い眠りについてしまう」
「らしい」とジュンが弱気に付け足す。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:24:52.51 ID:Gpaoxk+x0
「それじゃ、雛苺は桜田君の元から離れられないの?」
頭の中では理解できているはずなのに、自然と口が動いた。
少しの沈黙のあと、ジュンが首を振った。
「ああ、本当にごめん」
謝ることは無い。
無理を言ったのは私の方なのに、と声を掛けたかったが声が出なかった。
「2人とも、どうして悲しい顔をしているのー?」
雛苺が沈黙を破る。
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:29:54.22 ID:Gpaoxk+x0
「私ね、もう雛苺とは暮らせないの」
納得しろ、とは言わない。
ただ、分かって欲しい。
「うゆ、それは昨日真紅から聞いたの」
雛苺が不思議そうな顔をしてみせる。
「雛苺、言いたいことがあるならハッキリ言いなさい」
紅い人形、もとい真紅が口を挟む。
「だって巴が毎日ジュンの家に来ればいいことなのー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:30:41.74 ID:B3ey5jOD0
雛はやっぱりいい子だなあ
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:32:01.25 ID:MHpn3sBo0
毎日泊まれば解決
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:32:52.99 ID:Gpaoxk+x0
私の心臓がドキッと大きく脈を打った。
顔が熱い。
「なななな、何を言っているんだ雛苺」
ジュンも動揺しているように伺える。
もちろん、私だって負けないくらいに動揺している。
「そうよ、雛苺 桜田君に迷惑になってしまうわ」
何か変なこと言ったのだろうか、ジュンが私の方向を見据える。
「僕は全然迷惑じゃ・・・・・・」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:39:33.63 ID:Gpaoxk+x0
「桜田君・・・・・・」
しまった、という顔をしている。
お互いに目を逸らした。
「2人とも顔が赤いのー!」
雛苺の一言で、再びお互いに目を合わす。
「か、柏葉さえ良ければ僕は・・・・・・」
「私も、桜田くんの迷惑じゃなければ」
雛苺が私といた時には見せたことのない、満面の微笑みを見せた。
「それじゃ決まりなのー!」
fin
起承転結の起あたりかな
オチry>>1ry
続き浮かんだら書こうと思うけど
需要次第かな、今は書かないけど
文才が欲しい
最近ネタ切れ気味だ、おやすみお前ら
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:41:24.46 ID:B3ey5jOD0
>>1
お前なら巴シリーズを続行してくれると信じていた
今後とも宜しくおながいします
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:43:35.61 ID:Gpaoxk+x0
最近SS書くのが楽しい
なんか頭にアニメが流れてるのを説明してるみたい。
まぁ、お目汚しすまんかった
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:44:07.43 ID:cN4aCC1O0
よくわかんないけどのりとみっちゃんの間で俺はねてるよ
水銀燈「ふぅん・・・・・・、無様ねぇ」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:01:23.17 ID:15Pm4KvR0
遠くから桜田家の窓を見つめて、ポツリと呟いた。
その瞳には、5人で仲良く遊んでいる水銀燈の妹達が映っていた。
「・・・・・・」
それ以上は何も言葉を出さなかった。
ただただ、遊んでいる妹達を見つめていた。
やがて少し薄ら笑いを浮かべ、その場を飛び去った。
当初の目的すら果たさず、誰にも見つからずに。
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:05:19.03 ID:15Pm4KvR0
バサッ・・・・・・バサッ・・・・・・、と華麗な羽音が病室に近づく。
その音をもっとよく聞こうと、めぐの手は窓に伸びた。
「おかえり、天使さん」
水銀燈が、触らないで と少し険しい表情を向ける。
「私を天使って呼ぶなんて何のつもりなのぉ?」
「出会った頃の事を思い出したのよ」
少し、ほんの少しだけ水銀燈が動揺した。
「過去を省みるなんて・・・・・・、もう長くないんじゃなぁい?」
少しの雑談を終えた後、めぐの歌を聴きながら病室を後にする。
めぐには見えなかっただろうが、少し安心した顔をしていた。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:05:28.46 ID:dLouhyV10
無職ねぇに見えた
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:08:00.75 ID:QseqcMn7O
>>8
ワロタ
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:09:42.42 ID:15Pm4KvR0
随分と寂れ、人の気配など皆無となってしまった礼拝堂。
水銀燈は、その場所を拠点に生活していた。
訪れるものなどいない。
人間も、人形も。
その冷たい静かさは、考える事を助長する。
水銀燈はいつも1人でアリスゲームについて考えていた。
ただ、いつも答えが出ることは無かった。
「・・・・・・考えていても仕方がないわ、おやすみお父様」
結局、今日も答えが出ないまま休息を取る事になった。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:12:25.59 ID:15Pm4KvR0
いつも変わらぬ、刺激のない毎日を送っていた。
アリスゲームを挑みに行っても毎日のように、真紅の家には他の妹がいる。
とても仲良く、まるでアリスゲームを忘れているかのように遊んでいる。
その光景を見るたびに、水銀燈の戦意は削がれていった。
人数が多いから不利、そんな理由じゃない別の何かで。
だが、水銀燈は真紅の家に行く事をやめない。
水銀燈はアリスゲームに異常なまでの執着心を持っていた。
"それ以外にする事がない"と言われればそれまでだが。
そして、今日も真紅の家に向かう。
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:17:07.07 ID:15Pm4KvR0
少し高い屋根の上に足場を見つけ、その場所から妹達の様子を伺う。
今日も真紅のもとに、水銀燈とまだ見ぬ第7ドールを除いたドールズが集まっていた。
「馴れ合い・・・・・・ねぇ」
普段通り仲良く遊んでいる妹達をただただ見つめる。
最早、見守っているようにも見えた。
しかし、今日に限って水銀燈は重大なミスを犯してしまう。
偶然なのか、いつかは覚悟するべきことだった。
水銀燈と真紅の目が合う。
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:22:37.73 ID:15Pm4KvR0
それからの行動は早かった。
すぐに水銀燈が来ているという事が他の妹達に知れ渡る。
そして、全員が水銀燈を見つめる。
とても姉を見るような目じゃない、冷え切った目で。
はぁ・・・・・・、と大きくため息を落とし水銀燈が真紅の家へと勢いよく飛ぶ。
ガシャン、と窓ガラスが飛び散る。
その音の大きさに割った本人でさえも少し驚いた。
「随分乱暴な挨拶ね、水銀燈」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:26:49.70 ID:15Pm4KvR0
真紅の言葉を聞き、高らかに笑う。
水銀燈の目はいつの間にか、凄みを帯びた冷えた目になっていた。
「あなた達は本当にお馬鹿さぁん・・・・・・、アリスには相応しくないわぁ」
水銀燈の言葉が伝わるかどうかのうちに、残りのドールは臨戦態勢に入っていた。
水銀燈は出遅れた訳ではない、少しだけ様子を見た。
「水銀燈、退いてくれないか? 流石の君でも少々分が悪いよ」
水銀燈に、ジャキっと鋏を向ける。
「どうして水銀燈は翠星石達の平和を壊そうとするですぅ・・・・・・?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:31:34.06 ID:15Pm4KvR0
「妹と違って、翠星石はほぉんとに弱虫ねぇ?」
フフ、と鼻で笑う。
ようやく、水銀燈が臨戦態勢に入った。
その水銀燈の動きを見て、真紅が雛苺と金糸雀を自分の後ろに退かせた。
「弱者を庇うなんて本当に不細工ねぇ、真紅ぅ?」
「この状況では君が1番の弱者だ、水銀燈」
有無を言わさずに、蒼星石が水銀燈に斬りかかる。
ただ、追い払うかのように。
「これで本気なのぉ?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:36:25.67 ID:15Pm4KvR0
水銀燈が勢い良く無数の黒い羽を放つ。
真っ直ぐに、真紅に向かって。
「まずは・・・・・・真紅からぁ!」
「真紅! 避けるかしらッ!」
2人を庇っていた真紅は避ける事が出来なかった。
くっと目を閉じて痛みに耐えていた。
「真紅ッ!」
蒼星石が水銀燈から視線を外し、真紅のもとへと向かう。
「ちぃッ・・・・・・」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:41:08.32 ID:15Pm4KvR0
これ以上はムダだと、水銀燈が攻撃の手を止める。
既に真紅は十分なダメージを負っていた。
「水銀燈・・・・・・どうしてこんなに酷いことをするの?」
目には涙を溜め、嗚咽を押し殺しながら雛苺が問う。
釣られたように、翠星石も金糸雀も問う。
「・・・・・・明日、nのフィールドで決着をつけましょぉ?」
水銀燈が、威圧的な声で言う。
「質問の答えになってねえですぅ!」
とうとう翠星石が泣き出してしまった。
だが、気に留めることもなく水銀燈は真紅の家を後にした。
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:46:47.11 ID:15Pm4KvR0
その羽で、真っ直ぐにめぐの病室へと向かった。
大して弱った訳でもない、しかし羽音がいつもよりも弱弱しかった。
「水銀燈、何だかお疲れのようね?」
めぐが自分の手をさすりながら水銀燈に微笑みかける。
その手を見つめながら「ええ」と答える。
「めぐ、今日もアレを歌って頂戴」
「ええ、構わないわ」
めぐが歌う間、水銀燈はずっとメグの手を見つめていた。
指輪をさする手を。
やがて病室に近づく足音を聞き、水銀燈は立ち去った。
小さく「さようなら」と言い残して。
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:51:43.51 ID:15Pm4KvR0
家に帰ると心が休まる、という事は水銀燈には無かった。
強いて言うならめぐと話している間がそれに近い。
静かな礼拝所で1人考える。
アリスゲームについて、妹について、メグについて。
雛苺の一言が心に残る。
『どうしてこんなに酷いことをするの?』
めぐの指輪をさする姿が頭に浮かぶ。
楽しく過ごす妹達の姿を思い出す。
やがて、1つの結論に辿り着いた。
いや、最初から水銀燈は知っていたかもしれない。
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 22:56:56.54 ID:15Pm4KvR0
翌日、日が少し高くなった頃に水銀燈が目を覚ます。
ほんの少しだけ目を閉じ、キッと目を開く。
覚悟が決まったようだ。
「今日は良い天気ねぇ・・・・・・」
fin
オチry>>1ry
明るいSSを書こうと思ったらこれが浮かんだ。
書き方を変えてみたら、自分の文章能力の無さに気付いた。
っていうか短かった 文字の量の割りに。
長いの書けない、書きたくても書けない
ラノベ並みに書くぞー!っていつも思ってから書いてるのに
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:00:52.85 ID:QSswOCYa0
またオチが弱いんだろと言う前に終わったwwww
乙
けど水銀燈は自殺でもしようとしたの?
それともヒールに徹することにしたの?
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:04:05.10 ID:15Pm4KvR0
>>41
想像にお任せしたいけど、
俺の考えではわざと真紅達に負けることで妹達が仲良くなるって水銀燈が考えたって感じ
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:05:52.32 ID:VJNma4YOO
少しずつ文かくの上手くなっててワロタ
>>45
俺の想像とどんぴしゃだわ
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:06:13.31 ID:QSswOCYa0
なんと
どう転んでもハッピーエンドは無かったのか
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/14(木) 23:18:27.94 ID:15Pm4KvR0
なんか上手く伝わらなかったみたいだなぁ
まぁ、見てくれてありがとう!
いい夢見ろよ!
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この記事へのコメント
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 05:56: :editぷん太早起きだな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 06:10: :editすべてオチが弱いとはw
でもこの人のは嫌いじゃないわ
トモエの話をもっと書いて欲しい -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 06:12: :editぷん太は今から俺と入浴タイム
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 06:18: :edit4!!!!!!!!!!!!!やったぜw
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 06:39: :edit5ゲト
トゥモエかわいいよトゥモエ -
名前: 通常のナナシ #TNMtb/9k: 2009/05/15(金) 06:44: :edit翠星石が可愛過ぎる。
特に、巴と張り合う所がまた…。 -
名前: 通常のナナシ #DPOQdUqE: 2009/05/15(金) 06:59: :edit昨日の作品まであるとかぷん太wwwww
マジ乙!
この人の作品読みやすい! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 07:05: :editもうオチ云々のくだりはいらんよ
鬱陶しくすら感じてしまう
俺はこの巴シリーズ好きだ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 07:19: :edit随分と早起きだなぷん太
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 07:22: :edit一桁だぜPT
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 07:22: :editオチが弱いというか、むしろ一つの話を長ーく書いているって感じだ
作者&ぷん太乙 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 07:48: :editオチが弱い、文才が欲しい云々のくだりは要らないわ
「そんなことないよ」「面白かったよ」「文才あるよ」
って言わせようとしてる感じがして嫌だ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 08:04: :editシリーズ物はもっと書き溜めてスレ建てればいいんじゃないのかと思うんだけど
書いてのモチベーションの問題なのかな -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 08:32: :editオチが弱いんじゃなくって余韻を残すって感じだと思う
俺は好きだぜ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 08:32: :editついに巴×雛苺を書いてくれたのか!
これはぜひシリーズ化してほしいなぁ
いやここで言っても仕方無いけどw
米8、12
決まり文句みたいなもんだろ
どうせ気にするならSSの内容にしとけ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 08:42: :edit確かに作者の声の部分はいらない。
作品より自己のアピールをしすぎ。
でも同時に飛ばせばいいじゃんとも思ってしまう!不思議! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 09:04: :edit相変わらず柔らかさ全開
この作者の強力な武器だな
次も楽しませてくれ柔の巴使いさんよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 09:15: :editまたこいつか…
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 09:39: :edit( `巴´)・・・
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
( `巴´ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
(`巴´) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
⊂(`巴´ )
ヽ ⊂ )
(⌒)| ダッ
三 `J -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 10:16: :edit文才云々が無いとこの作者ってわからんじゃないか
なんて言うと文章見れば分かるだろksって言われそうだが、
文才云々が無いまま載せたら載せたで
この作者かどうかを巡ってまた下らない言い合いが始まる?
文才あるぜ!って言わせる気は毛頭ない? -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 10:48: :editラノベとSSは違うことにすら気付いてなかったのか……
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 10:51: :edit米20
その争いの根源がお前になるぞ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 10:51: :edit文才?
便所に落書きすんのに文才がいるのか?
そんなことはどうだっていい。
ただ一言言わせてもらおう。
いいぞ、もっとやれ -
名前: 通常のナナシ #DPOQdUqE: 2009/05/15(金) 10:56: :edit米21
例えばの話だろ… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 11:24: :edit>ラノベ並みに書くぞー!っていつも思ってから書いてるのに
思うな -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 11:25: :edit面白ければいいんだよお前ら
でも文才なくて一番それを悩むのは作者だからな
乙乙乙 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 12:39: :editごめんなさい、
るろ剣と思ってきました -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 13:06: :editツンデレうぜぇ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 16:38: :edit巴<ベンジャミンテスト
-
名前: 通常のナナシ #wLMIWoss: 2009/05/15(金) 17:16: :edit翠星石可愛いよ!
-
名前: 蒸発した名無し #-: 2009/05/15(金) 17:16: :edit蒼星石がやっぱり一番可愛い
そして
真紅uzeeeeeeeeeeeeeee -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 17:41: :edit影を壊す前の蒼星石ならたまに原作の過去話みたいに翠に甘えることがあっても
基本は一人でも大丈夫なようなしっかりした感じだったと思うよ
でもやっぱり心の底では翠が必要みたいなそんなの
まあまあ面白かったから良いんだけどさ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 17:47: :editだんだん文が解り易くなってきてるな。良いことだ。無理に長くするより言いたいことが伝わってきて俺は好きなんだぜ!
作者&ぷん太乙! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 19:19: :edit心地よい余韻を
米にいる( `巴´ )←こいつに叩き潰されるのも
恒例になってきたな…… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 19:34: :edit全く関係ない話だけど、
最近変態蒼が居なくてなんか物足りない -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 19:58: :edit一つ一つが短い分軽く読めて良いな。
銀様が何となく切ない・・・ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 22:17: :edit水銀燈姉妹全員の憎しみの象徴となって死ぬとか何というルルーシュ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 22:54: :editこの作者は良い
たとえオチが弱くとも -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 23:24: :editss5本とか
なんというお得感
今度は蒼の話が見てみたいな
ぷん太と作者乙 -
名前: 通常のナナシ #DPOQdUqE: 2009/05/16(土) 00:22: :editこの作者が書き溜めした長編が読みたい
ていうか書き溜めすれば長く書けるんじゃね -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/16(土) 00:23: :edit翠星石「くやしいですぅ!くやしいですぅ!」
蒼星石「カッチカチだよ!!ほらここカッチカチだよ!!!はぁはぁ!!!」 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/16(土) 07:08: :edit徐々にうまくなってるね
巴の話希望 -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/05/16(土) 16:20: :edit>>1に言えることは
本を読め。但しラノベは不可。
飛ばさず、一字一句音読する気合で。
そして、毎日新聞読め。
コレだけで、最低今の『台本書き』は無くなる。
何故ラノベは駄目かというと、正直な話…下手な奴が多い。
勿論上手いのも居ない訳ではないが、『正しい書き方』を学ぶならラノベでは駄目。
そして、良くも悪くも状況描写が少なすぎる。
『コレくらいは書かなくても…』と思っても書く書く書く。兎に角書く。
恐らく文章量は今の4、5倍にはなると思う。それでも書く。
慣れれば『何処を減らせばいいか』というのを自ずと理解できるので、出来るまで書くべし
長い状況描写等は読者の判断で飛ばしたりじっくり読んだりするから気にするな。
一歩上を行きたいと思うなら実行すべし。
文章でお勧めは赤川次郎、パトリシア・コーンウェル、メアリー・W・ウォーカー、西村京太郎、西村寿行辺りか。
オチやネタのセンスなら、ラノベの神坂一、長谷川菜穂子、冴木忍辺りが良いと思われる。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/16(土) 17:51: :edit全てが全て作家志望という訳でもないでしょうに・・・
それに何で小説のほかにライトノベルというものが出来たと思ってるの?
手軽に読めるという形式が好まれたからでしょう
本は本、携帯は携帯、ネットはネットでそれぞれに適正があって小説形式が全て正しい訳じゃないよ
まあシナリオはいろんなものを、映画や小説から取り入れていった方がいいと思うけどね -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/17(日) 14:03: :edit米43はSSに台本書きを求める人も多いことをまず認識するべき
ちょっと前の別作品の米でも散々言われてるぞ
……しかし、そこまで知識があるなら相当自信があるんだろうから、自分で書いて手本を見せてくれと思うんだが -
名前: 通常のナナシ #7ScjOPVQ: 2009/05/17(日) 22:29: :edit最後の話はあの党員から乙を貰った貴重な作品、だけどきっちり削除したぷん太に賛辞をおくりたいww
米43はたしかに上から目線の言い方かもしれないがちゃんとアドバイスしてるしかなり良心的だと思うぞ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/20(水) 11:53: :edit雛苺は分かるが金糸雀が弱者?
巴「そう・・・・・・、あなたも彼のことを・・・・・・」+4作品


















